JP2930247B2 - セルロース繊維布帛の防縮加工方法 - Google Patents

セルロース繊維布帛の防縮加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,セルロース系繊維よりなる布帛の防縮加工
方法に関するものである。
(従来の技術) セルロース繊維布帛に化学的方法で防縮加工を施すに
は,従来から,ポリウレタン樹脂等を用いて皮膜を形成
し,繊維の移動を拘束することにより防縮性能を付与す
る方法や,尿素ホルマリン樹脂,メチロールメラミン系
樹脂,グリオキザール系樹脂等の架橋剤を用いてセルロ
ース分子自身の自由度を抑制し,防縮性能を付与する方
法が一般に知られている。
また物理的防縮加工法としては,“Sanforized"機(S
ancorized社)や“カムフイツト”(上野山機工
(株))のような圧縮収縮加工機を用いて防縮加工が行
われている。
(発明が解決しようとする課題) これらの化学的防縮加工方法のうち,尿素ホルマリン
樹脂やメチロールメラミン系樹脂,グリオキザール系樹
脂等の架橋剤を用いてセルロース繊維の防縮加工を行う
場合,架橋剤を多く用いれば,防縮性能は満足すべきも
のが得られるが,セルロース繊維の強力低下を引き起こ
す問題点があった。そこで,強力低下を回避するために
架橋剤と使用量を少なくすれば,強力は保持されるもの
の,満足すべき防縮性能を得ることができなかった。
一方,圧縮収縮加工機を用いた防縮加工法の場合に
は,セルロース繊維の強力低下がない点で満足すべきも
のであるが,圧縮収縮された際の繊維の形態が固定され
たものでないため,後工程での布帛の巻き取りや裁断時
の延反,縫製等で容易に伸びてしまい,防縮効果が最終
製品にまで反映されにくいという問題がある。
さらに,上記化学的防縮加工を行った後に圧縮収縮加
工を行う方法も試みられているが,セルロース繊維の形
態が固定されているために,圧縮収縮効果が出難い欠点
がある。
本発明は,このような現状に鑑みて行われたもので,
強力を保持しつつ,セルロース繊維に優秀な防縮性能を
付与することができる防縮加工方法を得ることを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は,上記目的を達成するもので,次の構成より
なるものである。
すなわち,本発明は,セルロース繊維よりなる布帛に
架橋剤と触媒を含む処理液を含浸せしめて乾燥し、しか
る後に該布帛を圧縮収縮加工機で経方向に圧縮収縮せし
めた状態で架橋剤の架橋反応を行わしめることを特徴と
するセルロース繊維布帛の防縮加工方法を要旨とするも
のである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,まず,セルロース繊維よりなる布帛に架
橋剤と触媒を含む処理液を含浸せしめて乾燥する。
ここでいうセルロース繊維よりなる布帛とは,木綿,
麻,レーヨン等の通常のセルロース繊維よりなる織物,
編物,不織布等をいうが,ポリエステル,ナイロン,ア
クリル等の合成繊維との混紡,交織,交編等の形態のも
のであってもよい。
本発明で用いる架橋剤は,N−メチロール系樹脂,アル
デヒド類,エポキシ系樹脂,イミダゾリドン系樹脂,ポ
リカルボン酸,スルホン化合物等の通常のセルロース繊
維用の一般適な樹脂加工剤であって,具体的には次のよ
うなものを列挙することができる。
まず,N−メチロール系樹脂としては,ジメチロール尿
素,メチロールメラミン,ジメチロールエチレン尿素,
ジメチロールプロピレン尿素,ジメチロールジヒドロキ
シエチレン尿素,ジメチロールウロン等を挙げることが
できる。
アルデヒド類としては,ホルムアルデヒド,アセトア
ルデヒド等を挙げることができるが,特にホルムアルデ
ヒドを用いると効果が大である。エポキシ系樹脂として
は,同一分子内の末端にエポキシ基を2以上有する水溶
性エポキシ化合物を用いることができ,具体的には,グ
リセロールポリグリシジルエーテル,ソルビトールポリ
グリシジルエーテル等を挙げることができる。市販品と
しては,デナコールEX−314(グリセロールポリグリシ
ジルエーテル,ナガセ化成工業(株)製品),デナコー
ルEX−614B(ソルビトールポリグリシジルエーテル,ナ
ガセ化成工業(株)製品)等を挙げることができる。
イミダゾリドン系樹脂としては,4,5−ジヒドロキシ−
2−イミダゾリン,1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロキシ
−2−イミダゾリン等を挙げることができる。
ポリカルボン酸としては,同一分子内に2以上のカル
ボキシル基を有する化合物またはその塩を用いることが
でき,具体的には,マレイン酸,フタール酸等のジカル
ボン酸やこれらのナトリウム塩,カリウム塩またはトリ
メリツト酸,ピロメリツト酸等の多価カルボン酸やこれ
らのナトリウム塩,カリウム塩等を挙げることができ
る。
スルホン化合物としては,ジビニルスルホン,ビス−
(β−ヒドロキシエチル)スルホンの硫酸エステル等を
挙げることができる。
本発明で用いる触媒としては,遊離酸,アンモニウム
塩(塩化アンモニウム),アミン塩,金属塩(塩化マグ
ネシウム,硝酸亜鉛,ホウ弗化亜鉛,炭酸ソーダ)等,
それぞれの架橋剤に適した触媒を用いることができる。
架橋剤と触媒を含む処理液をセルロース繊維布帛に含
浸させるには,通常の繊維の後加工法で用いられる方法
をそのまま適用することができ,目的とする被加工繊維
製品の形態に応じて,オーバーマイヤー,液流染色機等
を用いた吸尽法や,パツダーを用いたパデイング法等に
より処理液を含浸せしめる。一般に,作業効率やコスト
面からみて,パデイング法が最も有利である。
セルロース繊維布帛に処理液を含浸し,乾燥せしめた
後,本発明方法では,該布帛を圧縮収縮加工機で経方向
に圧縮収縮せしめた状態で架橋剤の架橋反応を行わしめ
る。
圧縮収縮加工機としては,“Sanforized"仕上機(San
forized社),カムフイツト加工機(上野山機工
(株))に代表される,圧縮によるゴムベルトの伸長を
利用したもの,“Bestan"(Hunt&Moscrop社),“Comp
acter"(Tub−Tex社)に代表されるような布帛を2本の
ローラーの間に通し,その両ローラーの表面速度差を利
用したもの等を用いることができる。
圧縮収縮加工機による圧縮収縮率は,目的とする布帛
の洗濯収縮率に応じて,適宜織物で1〜3%程度,ニツ
トで2〜15%程度に設定する。圧縮収縮加工を行う際
に,水蒸気等で若干の水分を与えると,さらに良好な結
果が得られる。
このようにして圧縮収縮加工を行った後,ピンテンタ
ーやローラーベーカーで乾熱反応を起こさせ,架橋反応
を行う。架橋反応は,圧縮収縮加工機に加熱装置を設け
て,同機上で布帛の圧縮収縮と同時に行っても一向に差
し支えない。
乾熱反応は,用いる架橋剤や触媒に応じて,適宜設定
温度,反応時間を設定するが,ホルムアルデヒドやN−
メチロール系樹脂,エポキシ系樹脂,イミダゾリン系樹
脂を用いる場合には,ルイス酸のアンモニウム塩,アル
カノールアミン塩,無機金属塩等を触媒に用いて120〜2
10℃で反応せしめ,スルホン化合物を用いる場合には,
アルカリ触媒の存在下で120〜200℃の温度にて反応せし
める。
以上の架橋反応を行うことにより,本発明のセルロー
ス繊維の防縮加工を完了する。ピンテンター,ローラー
ベーカー等を用いて架橋反応させるに際しては,圧縮収
縮加工機で収縮させた収縮量をできるだけ伸ばさないよ
うに注意する必要がある。
本発明は,以上の構成よりなるものである。
(作 用) 一般に,セルロース繊維に架橋剤を反応させると,架
橋剤がセルロース分子の動きを拘束するので,セルロー
ス繊維が防縮性を呈するようになるが,布帛を構成する
糸条の歪を完全に固定するほどの力は有していなかっ
た。
本発明方法のごとく,N−メチロール系樹脂,アルデヒ
ド類,エポキシ樹脂,イミダゾリン系樹脂,ポリカルボ
ン酸,スルホン化合物等の架橋剤を含浸,乾燥後に適度
な圧縮収縮状態でセルロース繊維に架橋反応を行うと,
布帛内の糸および繊維の歪が除去された状態で架橋反応
が起こるため,セルロース分子内での3次元架橋による
固定化がスムーズに起こり,十分な防縮効果が発現され
るものと推測される。
(実施例) 次に,実施例によって本発明をさらに具体的に説明す
るが,実施例における布帛の性能の測定は,下記の方法
によって行った。
(1) 収縮率 JIS L−0217(103法)により,洗濯収縮率を測定し
た。
(2) 破裂強力 JIS L−1096により測定した。
実施例1 綿糸40番手使いの鹿の子組織の編地(口径26吋,22ゲ
ージ)を容易し,精錬,染色後,切開してテンターによ
り乾燥した。
次に,下記処方1に示す処理液に浸漬後,マングルで
ピツクアツプ120%にて絞液し,続いて,160℃で1分間
乾燥してから,カムフイツト加工機で9%の圧縮収縮を
行った後,テンターにて160℃で2分間の乾熱による架
橋反応を行うことにより,本発明方法による防縮加工布
帛を得た。
〔処方1〕 ジメチロールヒドロキシエチレン尿素 3.0g/ 塩化マグネシウム(触媒) 1.5g/ 本発明との比較のため,本実施例においてカムフイツ
ト加工機による圧縮収縮加工を省くほかは,本実施例と
全く同一の方法により比較用の防縮加工布帛(比較例
1)を得た。
また,本発明との比較のため,本実施例において処方
1の樹脂加工を省くほかは,本実施例と全く同一の方法
により比較用の防縮加工布帛(比較例2)を得た。
本発明および比較用の加工布帛の性能を測定し,その
結果を合わせて第1表に示した。
第1表より明らかなごとく,本発明の加工布は,優れ
た防縮性能を有していた。また,強力面においても,特
に問題はなく,満足すべきものであった。
実施例2 綿糸60番手双糸使いの天竺(34吋,28ゲージ)を用意
し,精錬,シルケツト,染色後,テンターにより乾燥し
た。
次に,下記処方2に示す処理液に浸漬後,マングルで
ピツクアツプ110%にて絞液し,続いて,160℃で1分間
乾燥後,“Compacter"(Tub−Tex社)で6%の圧縮収縮
を行った後,テンターにて160℃で2分間の乾熱による
架橋反応を行うことにより,本発明方法の防縮加工布帛
を得た。
〔処方2〕 ジメチロールヒドロキシエチレン尿素 45.0g/ 塩化マグネシウム(触媒) 2.5g/ 本発明との比較のため,本実施例において圧縮収縮加
工を省くほかは,本実施例と全く同一の方法により比較
用の防縮加工布帛(比較例3)を得た。
また,本発明との比較のため,本実施例において処方
2の樹脂加工を省くほかは,本実施例と全く同一の方法
により比較用の防縮加工布帛(比較例4)を得た。
本発明および比較用の加工布帛の性能を測定し,その
結果を合わせて第2表に示した。
第2表より明らかなごとく,本発明の加工布は,優れ
た防縮性能を有していた。また,強力面においても,特
に問題はなく,満足すべきものであった。
(発明の効果) 本発明方法によれば,強力を保持しつつ,セルロース
繊維布帛に極めて優れた防縮性能を付与することができ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース繊維よりなる布帛に架橋剤と触
    媒を含む処理液を含浸せしめて乾燥し,しかる後に該布
    帛を圧縮収縮加工機で経方向に圧縮収縮せしめた状態で
    架橋剤の架橋反応を行わしめることを特徴とするセルロ
    ース繊維布帛の防縮加工方法。
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JP2006052480A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Nisshinbo Ind Inc セルロース系繊維含有布帛の加工方法及びセルロース系繊維含有布帛

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