JP2932864B2 - 無線送信機 - Google Patents

無線送信機

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JP2932864B2
JP2932864B2 JP27672392A JP27672392A JP2932864B2 JP 2932864 B2 JP2932864 B2 JP 2932864B2 JP 27672392 A JP27672392 A JP 27672392A JP 27672392 A JP27672392 A JP 27672392A JP 2932864 B2 JP2932864 B2 JP 2932864B2
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新一 大曲
実 平田
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波で用いる無線
通信用の無線送信機に関し、特に位相変調を行う無線送
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の無線送信機として、低周
波数帯にて位相変調を行い、その出力を基準信号にてマ
イクロ波帯に周波数変換をして出力しているものがあ
る。例えば、図5に示すように、位相変調器31は低周
波数帯にて位相変調を行い、この変調出力を周波数変換
器32において位相同期発振回路37から発生される第
1基準信号混合して中間周波数帯に周波数変換する。
次いで、周波数変換器32によって生じる不要波を削除
するための帯域通過フィルタ33を用い、得たい信号の
みを取り出す。更に、取り出された信号を、周波数変換
器34において周波数可変位相同期発振回路38から発
生される第2基準信号と混合してマイクロ波帯の周波数
に周波数変換する。その上で、周波数変換器34によっ
て生じる不要波を削除するために帯域通過フィルタ35
を通し、希望の周波数のみを取り出し、更にこれを増幅
器36で高周波増幅してマイクロ波帯にて出力する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の無線送信機
では、周波数帯を低周波数帯からマイクロ波帯まで周波
数を上げて行くため、周波数変換用の基準信号の周波数
帯をうまく選択してやらないと、周波数変換器によって
不要波が送信帯域内に落ち込むという問題がある。ま
た、小ステップ化するために、周波数可変位相同期発振
回路の回路構成が複雑になる。また不要波を削除するた
めの帯域フィルタが複数必要であるため、これらのIC
化が困難となり、装置の小型化、低価格化が難しいとい
う問題がある。本発明の目的は、不要波が送信帯域内に
落ち込むことを防止する一方で、回路構成の簡略化、小
型化を可能にした無線送信機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準信号に位
相同期し、かつ変調信号に対して狭帯域な第1位相同期
ループと、この第1位相同期ループの出力信号に位相同
期し、かつ前記変調信号に対して広帯域な第2位相同期
ループと、前記第2位相同期ループ内に設けられて第2
位相同期ループの分周出力を前記変調信号に基づいて位
相変調する位相変調器と、前記第2位相同期ループの出
力を増幅する増幅器と、この増幅器の出力を出力位相が
π/2に近づくにつれて出力振幅が小さくなるように
得制御する可変減衰器とを備える。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のブロック図である。第1
入力端子21には基準信号が入力される。この第1入力
端子21には、位相検波器1,ループアンプ2,VCO
(電圧制御発振器)3,及び1/8分周器4が縦続接続
され、かつこの1/8分周器4の出力一部が前記位相検
波器1に帰還されることで第1の位相同期ループ100
が構成される。また、第1の位相同期ループ100の出
力側には、位相検波器5,ループアンプ2,VCO7が
縦続接続され、かつこのVCO7の出力一部が1/8分
周器9,位相変調器10,及び1/16分周器11を通
して前記位相検波器5に帰還されることで第2の位相同
期ループ200が構成される。
【0006】前記VCO7の出力は増幅器8及び可変減
衰器13を通して出力端子23から出力される。一方、
第2入力端子22は変調信号としてのベースバンド信号
が入力される。ベースバンド処理回路12はこのベース
バンド信号を処理し、前記位相変調器10を制御する。
また、このベースバンド処理解12は前記可変減衰器1
3の減衰量を制御するエンベロープ制御回路14を制御
する。なお、第1位相同期ループは入力される基準信号
のスプリアスの影響を小さくするためにループバンドを
狭くし、第2位相同期ループはベースバンドの変調信号
に追従するため、伝送レートよりも十分に広いループバ
ンドを持つ。
【0007】この構成によれば、例えば、第1入力端子
21に、今111MHzの基準信号が入力されていると
すると、VCO3からは888MHzが出力され、この
出力を1/8分周器4で8分周した信号と基準信号とが
位相検波器1において位相比較される。これにより、第
1位相同期ループ100では基準信号に追従した111
MHzの信号が第2位相同期ループに出力される。この
とき、第1位相同期ループは、基準信号と同じ周波数安
定度が得られると共に、狭帯域に構成されているため、
入力される基準信号の不要波を抑圧することができる。
【0008】次に、第2位相同期ループ200では、V
CO7の14208MHzの出力の一部を1/8分周器
9で8分周した1776MHzの信号を位相変調器10
で位相変調し、更にその出力を1/16分周器11で1
6分周した111MHzの信号を位相検波器5において
第1位相同期ループ100からの出力と位相比較し、位
相同期動作を実行する。また、VCO7の出力は増幅器
8で増幅され、可変減衰器13で減衰された上で出力端
子23から送信信号として出力される。
【0009】一方、前記位相変調器10では、第2入力
端子22から入力されるベースバンド信号に対応して、
出力端子23から出力される送信信号を0,π(ra
d)に変調するために、ベースバンド処理回路12の制
御によってその出力信号がπ/8(rad)ずつ変換さ
れる。このときの位相変調器10の出力を図2に、VC
O7の出力を図3に示す。また、出力位相がπ/2に近
づくにつれて出力振幅が小さくなるように、ベースバン
ド処理回路12からの出力に基づいて可変減衰器13を
エンベロープ制御回路14で制御することにより、出力
信号はMSK波から図4に示すようなPSK波に近づけ
られる。
【0010】これにより、この実施例の場合には、第1
入力端子21から入力される基準信号の128倍の周波
数が、第2入力端子22から入力される変調信号でPS
K変調された送信信号として出力端子23から出力され
る。例えば、基準信号をダイレクトディジタルシンセサ
イザを用いて109.375〜113.28125MH
zまでを、1.5625Hz毎に変化させれば、出力信
号は14〜14.5GHzまで200Hzステップで変
換するPSK送信機が実現できる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、変調信号
に対して狭帯域な第1位相同期ループにより入力される
基準信号と同じ周波数安定度が得られ、かつ入力基準信
号の不要波を抑圧する効果があり、その出力に位相同期
する第2位相同期ループにより広帯域発振器の位相雑音
を狭帯域位相同期発振器の逓倍数分程度まで改善でき
る。また、第2位相同期ループ内に変調器を配置するこ
とにより、低い周波数での変調器が使用可能となる。更
に、可変減衰器の制御により出力がPSK波となってい
るため、MSK波に比べて帯域内電力密度が小さくでき
る。したがって、基準信号源としてDDS(ダイレクト
ディジタルシンセサイザ)を使えば、周波数の小ステッ
プ化が容易になり、またDDSで発生するスプリアス成
分を第1位相同期ループにより抑圧できる上、低スプリ
アスも発生し難いため、不要波を減衰させるための帯域
通過フィルタが不要になり、装置のIC化に適し、小型
化、低価格化が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線送信機の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】位相変調器の出力信号(出力振幅/位相)を示
す図である。
【図3】VCOの出力信号(出力振幅/位相)を示す図
である。
【図4】出力端子からの出力信号(出力振幅/位相)を
示す図である。
【図5】従来の無線送信機の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1,5 位相検波器 2,6 ループアンプ 3,7 VCO(電圧制御発振器) 4,9,11 分周器 10 位相変調器 12 ベースバンド処理回路 13 可変減衰器 14 エンベロープ制御回路 100 第1位相同期ループ 200 第2位相同期ループ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号に位相同期し、かつ変調信号に
    対して狭帯域な第1位相同期ループと、この第1位相同
    期ループの出力信号に位相同期し、かつ前記変調信号に
    対して広帯域な第2位相同期ループと、この第2位相同
    期ループ内に設けられて第2位相同期ループの分周出力
    を前記変調信号に基づいて位相変調する位相変調器と、
    前記第2位相同期ループの出力を増幅する増幅器と、こ
    の増幅器の出力を出力位相がπ/2に近づくにつれて出
    力振幅が小さくなるように利得制御する可変減衰器とを
    備えることを特徴とする無線送信機。
JP27672392A 1992-09-22 1992-09-22 無線送信機 Expired - Lifetime JP2932864B2 (ja)

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JP27672392A JP2932864B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 無線送信機

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JPH06104778A JPH06104778A (ja) 1994-04-15
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JP2791944B2 (ja) * 1995-02-27 1998-08-27 ティーディーケイ株式会社 ホルマザン金属錯体系色素を用いた光記録媒体および光安定化方法
US6831491B2 (en) * 2002-12-23 2004-12-14 Agilent Technologies, Inc. Systems and methods for correcting phase locked loop tracking error using feed-forward phase modulation

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