JP2998474B2 - 無線送信器 - Google Patents

無線送信器

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JP2998474B2
JP2998474B2 JP872693A JP872693A JP2998474B2 JP 2998474 B2 JP2998474 B2 JP 2998474B2 JP 872693 A JP872693 A JP 872693A JP 872693 A JP872693 A JP 872693A JP 2998474 B2 JP2998474 B2 JP 2998474B2
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新一 大曲
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線送信器に関し、特
にマイクロ波帯で使用される無線送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線送信器は、図3に示す様に、
低周波数帯の位相変調器41と、中間周波数帯発振用の
位相同期発振器47と、位相変調器41,位相同期発振
器47の出力を混合する周波数変換器42と、帯域通過
フィルタ43と、マイクロ波発振用の周波数可変位相
発振器48と、中間周波信号とマイクロ波信号を混合
する周波数変換器44と、所望の側帯波を取り出す帯域
通過フィルタ45と、増:幅器46とから構成される。
【0003】次に従来例の動作を説明する。位相変調器
41は低周波数帯にて位相変調を行ない、その位相変調
波を周波数変換器42において、位相同期発振器47の
基準信号により中間周波数帯に周波数変換する。周波数
変換器42の出力は不要波を削除するための帯域通過フ
ィルタ43を用い、所望の信号のみを取り出す。またこ
の中間周波数帯は周波数変換器44において、マイクロ
波信号を出力する周波数可変位相同期発振回路48より
出力される周波数可変型の基準信号と混合されて、マイ
クロ波帯の周波数に変換される。周波数変換器44の出
力部には不要波を削除するために帯域通過フィルタ45
を有し、希望のマイクロ波周波数信号のみを取り出して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の無線送信器
では、周波数帯を低周波帯からマイクロ波帯まで周波数
を上げていくため、マイクロ波に変換する周波数変換用
の基準信号をうまく選択しないと、周波数変換器によっ
て生ずる不要波が送信帯域内におち込むという欠点があ
った。また可変周波数のステップが小さいので、周波数
可変型の基準信号の回路構成が複雑になり、また不要波
を除去する複数個の帯域フィルタを必要となるので、装
置の小型化低価格化が困難な欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の無線送信器は、
外部から入力される基準信号に位相同期する位相ロック
ループを形成し、その位相同期の周波数範囲が狭い第1
の位相同期発振手段と、前記第1の位相同期発振手段の
信号に位相同期する位相ロックループを形成し、その位
相同期の周波数範囲が前記第1の位相同期発振手段の周
波数範囲に比して広い周波数範囲を有する第2の位相同
期発振手段と、前記第2の位相同期発振手段の位相ロッ
クループ内に含まれ変調クロック周波数を基にPSK変
調される変調手段とを有し、前記第2の位相同期発振手
段の位相同期の周波数範囲が前記変調クロック周波数よ
りも広いことを特徴とする。
【0006】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0007】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。図1の実施例は第1のフェーズロックループが位相
検波器1、ループアンプ2、VCOである狭帯域発振器
3、分周器4から構成される。なお、端子21から基準
信号が入力され、VCO3がこの基準信号にフェーズロ
ックされる。第2のフェーズロックループは位相検波器
5、ループアンプ6、VCOである広帯域発振器7、分
周器9、位相変調器10、分周器11から構成される。
端子22からベースバンド信号が入力されベースバンド
信号処理回路12を経由して位相変調器10に入力され
る。
【0008】次に本実施例の動作を説明する。端子21
から基準信号(111MHz)が入力されると、VCO
3(888MHz)の出力を分周器4で8分周した信号
と位相検波器1で位相比較した結果の位相差信号を出力
する。この位相差信号はループアンプ2を通ってVCO
3のバラクタバイアスを制御して、フェーズロックす
る。
【0009】次に、VCO7(14208MHz)の出
力を分岐し、一方を分周器9で8分周した1776MH
zの信号を位相変調器10に供給する。位相変調された
信号は分周器11で16分周され、位相検波器5で分周
器4の出力と位相比較した結果の位相差信号を出力す
る。この位相差信号はループアンプ6を通ってVCO7
のバラクタのバイアスを制御してフェーズロックする。
【0010】このとき、VCO3のPLLループは、入
力される基準信号のスプリアスの影響を小さくするため
にループバンドを狭くする。VCO7のPLLループ
は、ベースバンド信号処理回路12からの変調信号に追
従するために伝送レートよりも十分に広いループバンド
を形成している。
【0011】また図2(a),(b)のPSK位相変調
器10およびVCO7の出力位相の図を前述の段落[0
009]に記載したPSK位相変調器(PSK MO
D)10の周波数を1776MHzとし、VCO7の周
波数を14208MHz、すなわち8倍の周波数信号を
端子31から出力する場合に付き、出力位相の相対関係
を図2(a),(b)の補足説明図、図2(c)も利用
して説明する。図2(c)の上段はPSK MOD10
の出力位相の1サイクル分を示し、0〜2πの1サイク
ルは0度のAから始まってπ/8のB、次のπ/8の
C、以降π/4,π/2で半周期となり、後半の半周期
πまで続く。ここで前述した端子31の周波数(VCO
7の信号)を8倍の周波数が出力するようにするために
は、端子22からベースバンド信号処理回路12を介し
てPM MOD10の位相を図2(c)下段に示すよう
にA−Bの位相推移π/8からA 1 −B 1 の位相推移π
に、さらに次のB−Cの位相推移π/8からB 1 −C 1
の位相推移πに位相変調する。すなわち位相回転を速く
するように制御する。
【0012】即ち、図1の実施例の場合には、分周器
9,11が分周比1/8,1/16なので、端子21か
ら入力される基準信号の128倍の周波数の信号を端子
31から出力する。例えば入力基準信号をダイレクト・
ディジタル・シンセサイザを用いて、109.375M
Hzから113.28125MHzまでを1.5625
Hz毎に変化させれば出力信号は14GHz〜14.5
GHzまで200Hzステップで変化する無線送信器が
実現できる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、低周波帯
の狭帯域発振器を有する第1のPLLループとマイクロ
波帯の広帯域発振器を有する第2のPLLループとを備
えることにより、入力基準周波数信号に弱結合する第1
のPLLループにより、入力基準周波数と同じ周波数安
定度が得られ、かつ、入力基準信号の不要波を抑圧でき
る効果がある。またその出力に強結合で位相同期する第
2のPLLループにより、広帯域発振器の位相雑音を狭
帯域位相同期発振器のてい倍分程度まで改善できる。さ
らに広帯域PLLループ内に位相変調器を配置すること
が可能となる。
【0014】また、基準信号源としてダイレクト・ディ
ジタル・シンセサイザ(DDS)を使えば周波数安定度
を劣化させることなく、周波数変化の小ステップ化が容
易になる。またDDSで発生するスプリアス成分を抑圧
できるので、不要波を減衰させる帯域通過フィルタが不
要になり、IC化と装置の小型化,低価格化が可能にな
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本実施例の動作説明図である。
【図3】従来の無線送信器のブロック図である。
【符号の説明】
1,5 位相検波器 2,6 ループアンプ 3 狭帯域発振器 4,9,11 分周器 7 広帯域発振器 8 増幅器 10 位相変調器 12 ベースバンド信号処理回路 21,22,31 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される基準信号に位相同期
    する位相ロックループを形成し、その位相同期の周波数
    範囲が狭い第1の位相同期発振手段と、前記第1の位相
    同期発振手段の信号に位相同期する位相ロックループを
    形成し、その位相同期の周波数範囲が前記第1の位相同
    期発振手段の周波数範囲に比して広い周波数範囲を有す
    る第2の位相同期発振手段と、前記第2の位相同期発振
    手段の位相ロックループ内に含まれ変調クロック周波数
    を基にPSK変調される変調手段とを有し、前記第2の
    位相同期発振手段の位相同期の周波数範囲が前記変調ク
    ロック周波数よりも広いことを特徴とする無線送信器。
  2. 【請求項2】 前記第2の位相同期発振手段が前記変調
    手段の前段と後段に少なくとも2個の分周手段を有し、
    この2個の分周手段の分周数の積を前記外部から入力さ
    れる基準信号の周波数に掛けた周波数が送信周波数とな
    ることを特徴とする請求項1記載の無線送信器。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の位相同期発振手段
    が前記外部から入力される基準信号に含まれるスプリア
    スを抑圧する帯域通過フィルタを含まず、前記基準信号
    の周波数をあるステップで変化させることにより送信周
    波数を対応して変化できることを特徴とする請求項1記
    載の無線送信器。
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US8145171B2 (en) * 2008-10-08 2012-03-27 Qualcomm Incorporated Clock clean-up phase-locked loop (PLL)

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