JP2932764B2 - 音声会議装置 - Google Patents

音声会議装置

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JP2932764B2
JP2932764B2 JP16318191A JP16318191A JP2932764B2 JP 2932764 B2 JP2932764 B2 JP 2932764B2 JP 16318191 A JP16318191 A JP 16318191A JP 16318191 A JP16318191 A JP 16318191A JP 2932764 B2 JP2932764 B2 JP 2932764B2
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仁 布田
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声会議装置に関し、特
に伝送路に接続して遠隔音声会議システムを構成する音
声会議装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロホンとスピーカを用いて会議を
行うための音声会議装置は、通信回線に接続することに
よって遠隔音声会議システムを構成することができ、そ
のような形での利用が進んでいる。この遠隔音声会議シ
ステムの一つの問題点は、スピーカから発せられた音声
がマイクロホンに回り込んでハウリングが発生すること
である。このハウリングの防止には、エコーを消去する
ためのエコーキャンセラの応用が進められている。エコ
ーキャンセラ技術は、国際通信回線におけるエコーの問
題を解決する方法として発展してきたが、最近では音響
的な結合を防ぐためや、変復調装置で全二重通信を行う
とき送受信信号が干渉することを防止するためにも用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遠隔音声会
議システムでは、相離れた会議室で会議や打ち合せを行
うため、その内容をテープレコーダ(ビデオテープレコ
ーダも含む)を用いて録音することが特に有用であると
予想される。また、システムに録音装置を組み入れた場
合には、確認のために録音内容を再生して相手側の会議
室に送出したり、自会議室内に拡声することができ、さ
らに、予め録音した内容を再生し、各会議室に資料とし
て提供することも可能となる。
【0004】しかし通常のテープレコーダは、録音が確
実に行われているか否かをモニタするため、録音された
信号と同一の信号が再生端子に出力されるようになって
いる。すなわち、録音時に録音端子に入力された信号が
再生端子に出力されるため、単純にテープレコーダをシ
ステムに組み込んだ場合には、受信信号がテープレコー
ダを通じてそのまま送信信号として相手側に戻されるこ
とになり、音響系の結合以外にも回り込みループが発生
し、ハウリングを引き起こす結果となる。
【0005】本発明の目的は、このような問題を解決
し、通常のテープレコーダを用いて録音機能を実現した
音声会議装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、マイクロホン
とスピーカとを備え、伝送路に接続された音声会議装置
において、録音端子と再生端子とを有するテープレコー
ダと、前記マイクロホンからの信号と前記伝送路からの
信号とを加算し、加算結果を前記テープレコーダの前記
録音端子に出力する第1の加算回路と、前記テープレコ
ーダの前記再生端子より出力される信号から、前記録音
端子に入力された信号の成分を除去するエコーキャンセ
ラと、このエコーキャンセラの出力信号と前記マイクロ
ホンからの信号とを加算し、前記伝送路に出力する第2
の加算回路と、このエコーキャンセラの出力信号と前記
伝送路からの信号とを加算し、前記スピーカに出力する
第3の加算回路とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1に本発明による音声会議装置の一例を示
す。ここでは同一構成の音声会議装置(図示せず)が伝
送路を通じて接続されており、遠隔音声会議システムが
構成されているものとする。1はマイクロホン、2はス
ピーカ、10はテープレコーダである。マイクロホン1
が出力する信号にスピーカ2から回り込んだ音声の信号
成分が含まれている場合、その信号成分は音響エコーキ
ャンセラ3によって除去される。音響エコーキャンセラ
3の出力信号は加算回路4を通じて端子5に出力され、
伝送路を経て相手側の音声会議装置に送られ、そのスピ
ーカを駆動する。一方、相手側の音声会議装置のマイク
ロホンからの信号は伝送路を経て端子7に入力され、加
算回路6を通じてスピーカ2に供給される。このような
構成によりハウリングが発生することなく、相互通話に
よる遠隔音声会議を行うことができる。
【0008】テープレコーダ10の録音端子11には、
加算回路8により、音響エコーキャンセラ3の出力信号
と端子7からの信号とが加算されて入力される。一方、
テープレコーダ10の再生端子12から出力される信号
はエコーキャンセラ9に入力され、エコーキャンセラ9
は、再生端子12より出力される信号から、録音端子1
1に入力された信号の成分を除去する。エコーキャンセ
ラ9の出力信号は加算回路4によって音響エコーキャン
セラ3の出力信号に加算され、端子5に出力され、一
方、加算回路6によって端子7からの信号に加算され、
スピーカ2に供給される。
【0009】テープレコーダ10に録音する場合には、
音響エコーキャンセラ3を通じて与えられるマイクロホ
ン1からの信号、あるいは端子7に入力された相手側の
音声会議装置からの信号が加算回路8を通じて録音端子
11に入力され、それぞれテープに録音される。その
際、録音端子11に入力された信号は再生端子12に出
力されるが、エコーキャンセラ9は、再生端子12より
出力される信号から、録音端子11に入力された信号の
成分を除去するので、エコーキャンセラ9からは、録音
端子11に供給された信号が出力されない。従って、端
子7から入力され、テープレコーダ10を通じて再生端
子12から出力される受信信号が、加算回路4を通じて
相手側に戻されてハウリングが発生するといったことが
ない。
【0010】テープレコーダ10の録音内容を再生する
ときは、再生信号は再生端子12から出力され、エコー
キャンセラ9を通じて加算回路4,6にそれぞれ与えら
れる。従って、再生信号は加算回路4を経て相手側に送
出され、また加算回路6を経てスピーカ2に供給され
る。
【0011】このように音響結合によるハウリングを防
止するための音響エコーキャンセラとは別にテープレコ
ーダ用にエコーキャンセラを設けることにより、録音時
に録音信号がテープレコーダの再生端子から出力されて
も、ハウリングの発生を防止することができる。従っ
て、テープレコーダとして音声会議装置用に特別の装置
を準備する必要がなく、通常のテープレコーダを用いて
録音機能の実現ができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音声会議装
置では、テープレコーダを設け、かつ録音時にその再生
端子から出力される録音信号を、エコーキャンセラによ
って除去するようになっている。従って、テープレコー
ダによって録音して会議の記録を残すことができ、ま
た、確認のために録音内容を再生して相手側の会議室に
送出したり、自会議室内に拡声することができ、さら
に、予め録音した内容を再生し、各会議室に資料として
提供することも可能となる。そして、エコーキャンセラ
によってハウリングの原因となる信号が除去されるの
で、テープレコーダとしては通常のものを使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声会議装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン 2 スピーカ 3 音響エコーキャンセラ 4,6,8 加算回路 5,7 端子 9 エコーキャンセラ 10 テープレコーダ 11 録音端子 12 再生端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロホンとスピーカとを備え、伝送路
    に接続された音声会議装置において、 録音端子と再生端子とを有するテープレコーダと、 前記マイクロホンからの信号と前記伝送路からの信号と
    を加算し、加算結果を前記テープレコーダの前記録音端
    子に出力する第1の加算回路と、 前記テープレコーダの前記再生端子より出力される信号
    から、前記録音端子に入力された信号の成分を除去する
    エコーキャンセラと、 このエコーキャンセラの出力信号と前記マイクロホンか
    らの信号とを加算し、前記伝送路に出力する第2の加算
    回路と、 このエコーキャンセラの出力信号と前記伝送路からの信
    号とを加算し、前記スピーカに出力する第3の加算回路
    とを備えたことを特徴とする音声会議装置。
JP16318191A 1991-07-04 1991-07-04 音声会議装置 Expired - Lifetime JP2932764B2 (ja)

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JPH0514529A JPH0514529A (ja) 1993-01-22
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