JP2932662B2 - 船体の二重殻構造の組立方法 - Google Patents

船体の二重殻構造の組立方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、船底や船側などの船体の二重殻構造の組
立方法に関し、内外殻の補強材同志の位置決めを容易と
するとともに、狭隘空間での溶接部を単純な形状にして
溶接能率の向上を図るようにしたものである。
[従来の技術] 船舶に対する安全性の向上を目的として船底のみなら
ず船側をも二重殻構造にする要請が高まりつつあり、特
に大型油送船の油流出事故による海洋環境汚染の問題解
消に有効と考えられている。
このような船体を二重殻構造にする場合、第3図に示
すように、ほぼ同一構造の内殻ブロック1と外殻ブロッ
ク2とを形成してこれを上下に接合して1つの二重底ブ
ロックを形成し、これら二重底ブロックをさらに連結し
て船底を構成する方法が考えられる。
内殻ブロック1は、内殻3上に船体の船首尾方向Lと
平行に補強材としてのロンジスティフナ4を所定の間隔
で溶接して取付けるとともに、このロンジスティフナ4
と直交する船の幅方向Bに補強材となるフロア5をロン
ジスティフナ4を貫通させて所定の間隔で溶接すること
で形成される。
そして、フロア5には、補強リブ6が溶接で取付けら
れて所定の剛性を確保するようになっている。
また、外殻ブロック2は、内殻ブロック1と上下対称
の構造となっており、外殻7上に船体の船首尾方向Lと
平行に補強材としてのロンジスティフナ8を所定の間隔
で溶接して取付けるとともに、このロンジスティフナ8
と直交する船の幅方向Bに内殻3と外殻5との間隔を規
制しかつ、補強材となるフロア9をロンジスティフナ8
を貫通させて所定の間隔で溶接することで形成される。
そして、外殻ブロック2のフロア9には、補強リブ10
が溶接で取付けられている。
これら内殻ブロック1と外殻ブロック2は、外殻ブロ
ック2上に反転した状態の内殻ブロック1を被せるよう
にし、内殻ブロック1のフロア5と外殻ブロック2のフ
ロア9とを溶接して接合するようにしている。
しかし、内外殻ブロック1,2のフロア5,9の端面同志を
突き合わせて溶接することが難しいことから、例えば外
殻ブロック2のフロア9の上端に、第4図に示すよう
に、棚板11を溶接しておき、この棚板11上に内殻ブロッ
ク1のフロア5の端面を当接させて溶接する棚板構造が
採用されている。
[発明が解決しようとする課題] このような棚板構造を採用することで、棚板11上に内
殻ブロック1のフロア5を位置合せすることができるも
のの、必ずしも外殻ブロック2のフロア9と内殻ブロッ
ク1のフロア9とが一直線状にならない。
そこで、棚板11の上面に一定の間隔でガイド部材12を
溶接して仮設し、このガイド部材12に沿って内殻ブロッ
ク1のフロア5を下降することで位置決めすることが可
能である。
ところが、このようなガイド部材12はフロア5の棚板
12への溶接後は、不要となるため、切断し、表面を仕上
げたのち塗装する必要があり、工数が増大し繁雑となる
という問題がある。
また、位置決め精度を向上しようとすると、多数のガ
イド部材12が必要となり、フロア5と棚板11との溶接部
がガイド部材12によって断続されるため、自動溶接が難
しいという問題もある。
この発明はかかる従来技術の課題に鑑みてなされたも
ので、内外殻のフロア同志の位置決めを容易とするとと
もに、狭隘空間での溶接部を単純な形状にして溶接能率
の向上を図ることができる船体の二重殻構造の組立方法
を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、この発明の船体の二重殻構
造の組立方法は、船体の内殻側のフロアと外殻側のフロ
アとを棚板構造で接合して船体の二重殻構造を組立るに
際し、前記いずれか一方のフロアの片側に上部棚板を接
合するとともに、この一方のフロアの中間部の反対側に
下部棚板を接合し、前記一方のフロアの前記下部棚板と
当接して上下方向位置を規制するとともに、前記一方の
フロアの上下部棚板間に当接して左右方向位置を規制す
る位置決め部材を前記他方のフロアに取付け、この他方
のフロアの位置決め部材の下端を前記一方のフロアの下
部棚板に当接させた後、前記他方のフロアの位置決め部
材の背面を前記一方のフロアに当接させて内外殻を組立
るようにしたことを特徴とするものである。
[作 用] この船体の二重殻構造の組立方法によれば、内外殻い
ずれか一方のフロアに上下に位置をずらして2つの棚板
を設けるとともに、他方のフロアに位置決め部材を取付
けておき、位置決め部材を下部棚板に当接して上下方向
位置を規制し、上下棚板間のフロアで左右方向位置を規
制するようにして上下のフロアを直線状に配置できるよ
うにしており、仮設するガイド部材などを必要とせずに
簡単に位置決めできるようにしている。
また、位置決め後のフロア同志が一直線状となること
から、溶接作業の能率向上を図ることができるととも
に、障害物がなく自動溶接も簡単にできる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図及び第2図はこの発明の船体の二重殻構造の組
立方法の一実施例にかかる斜視図及び組立工程図であ
る。
この船体の二重殻構造の組立方法20では、上下対称構
造の内殻ブロック21と外殻ブロック22を組立てて連結す
ることで構成される。
内殻ブロック21は、(図面では、組立状態の反転した
状態で示してある。)内殻23上に船体の船首尾方向Lと
平行に補強用のロンジスティフナ24が所定の間隔で複数
本溶接してあり、これらロンジスティフナ24と直交する
船幅方向Bに補強材としてのフロア25がロンジスティフ
ナ24を貫通させた状態で内殻23上に溶接されている。ま
た、補強材としてのフロア25には、所定の間隔で複数の
補強リブ26が溶接してあるが、これらの補強リブ26のう
ち一定の間隔で配置された複数個(図示例では、2個)
のブラケットが位置決め部材27と兼用される。
この位置決め部材兼用のブラケット27は、フロア25と
直交する船首尾方向Lに突き出して取付けられるととも
に、先端(図面では、下端)がフロア25から突き出して
おり、フロア25側の背面中間部であるフロア25先端部近
傍に対応して干渉防止用の円弧状の切欠部28が形成して
ある。
外殻ブロック22は、主たる補強材の配置が内殻ブロッ
ク21と上下対象となっており、外殻29上に船体の船首尾
方向Lと平行に補強用のロンジスティフナ30が所定の間
隔で複数本溶接してあり、これらロンジスティフナ30と
直交する船体の幅方向Bにロンジスティフナ30を貫通さ
せて複数の補強材としてのフロア31が溶接されている。
この補強材としてのフロア31の上端には、内殻ブロッ
ク21の補強材としてのフロア25を当接させて接合するた
めの上部棚板32が船首尾方向Lの片側(図面では、右
側)に突き出して溶接されている。
また、このフロア31の反対側(図面では、左側)の中
間部に下部棚板33が水平に溶接されており、その上下方
向位置が内殻ブロック21の位置決め部材27の先端がこの
下部棚板33に当接したときにフロア25が上部棚板32上に
載置された状態になるようになっている。
この下部棚板33はフロア31の補強材と兼用されるよう
になっており、下部棚板33の下側に所定の間隔で補強リ
ブ34が溶接されてフロア31の撓みを防止するようになっ
ている。
このように別々に作られた内殻ブロック21と外殻ブロ
ック22は、次のようにして組み立てられる。
内殻ブロック21を反転してロンジスティフナ24や補
強材としてのフロア25、位置決め部材27が下側となるよ
うに吊り上げて外殻ブロック22の補強材としてのフロア
31の下部棚板33上に位置決め部材27の先端が当接するよ
うに下降する。
すると、内殻ブロック21のフロア25と外殻ブロック22
のフロア31との上下方向位置が規制されて両補強材が所
定の配置になる。
この後、内殻ブロック21を横方向に移動して位置決
め部材27の背面が外殻ブロック22の上下棚板32,33間の
フロア31の左側に当接するようにする。
すると、内殻ブロック21のフロア25と外殻ブロック22
のフロア31との左右方向位置が規制されて補強材として
の両フロア25,31が一直線状に配置される。
こうして両フロア25,31が一直線状に位置決めされ
た後、フロア25と上部棚板32の間を溶接するとともに、
フロア25と上部棚板32との間の反対側、位置決め部材27
とフロア31との間、位置決め部材27と下部棚板33との間
などを溶接して内殻ブロック21と外殻ブロック22とを接
合する。
これらの溶接にあたっては、第2図に示すように、上
部棚板32上に部材がないので、溶接線が連続しており、
上部棚板32を利用して自動溶接装置35を走行させること
で、フロア25と上部棚板32の間を自動溶接することがで
きる。
また、下部棚板33を利用して自動溶接ロボット36を走
行させることで、フロア25と上部棚板32との間の反対
側、位置決め部材27とフロア31との間、位置決め部材27
と下部棚板33との間などを自動溶接することができる。
このような組立方法によって内殻ブロック21と外殻ブ
ロック22とを接合した二重殻構造のブロックを多数連結
して船体を構成する。
このような船体の二重殻構造の組立方法によれば、内
殻ブロック21の補強材であるフロア25と外殻ブロック22
の補強材であるフロア31の位置合わせが、補強材を兼ね
る位置決め部材27及び下部棚板33を従来と形状を変えて
設けたことで降下と横移動の組み合わせで簡単かつ高精
度にでき、位置合わせのためのガイド部材を必要とせ
ず、上下方向及び左右方向の位置決めができる。
したがって、溶接線が単純な直線となり、溶接作業が
容易となるとともに、上部棚板32及び下部棚板33をレー
ルとして利用することで、特にレールなどの仮設を必要
とせずに自動溶接の適用が簡単にできる。
また、溶接後に行う塗装作業においても形状が単純と
なるので、作業能率の向上を図ることができる。
なお、この発明は上記実施例に限らず、この発明の要
旨を変更しない範囲で各構成要素に変更を加えても良
い。
[発明の効果] 以下、一実施例とともに具体的に説明したようにこの
発明の船体の二重殻構造の組立方法によれば、内外殻い
ずれか一方のフロアに上下に位置をずらして2つの上部
棚板と下部棚板を設けるとともに、他方のフロアに位置
決め部材を取付けておき、位置決め部材を下部棚板に当
接して上下方向位置を規制し、上下棚板間のブラケット
で左右方向位置を規制して組み立てるようにしたので、
降下と横移動を組み合わせることで上下のフロアを直線
状に配置することができ、ガイド部材などの仮設を必要
とせずに簡単かつ高精度に位置決めできる。また、位置
決め後の補強材同志が一直線状となることから、溶接作
業の能率向上を図ることができるとともに、障害物がな
く自動溶接や塗装作業も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明の船体の二重殻構造の組立
方法の一実施例にかかる斜視図及び組立工程図である。 第3図及び第4図は従来の船体の二重殻構造の組立方法
にかかる分解斜視図及び組立工程図である。 21:内殻ブロック、22:外殻ブロック、23:内殻、24:ロン
ジスティフナ、25:フロア(補強材)、26:補強リブ、2
7:位置決め部材(ブラケット)、28:切欠部、29:外殻、
30:ロンジスティフナ、31:フロア(補強材)、32:上部
棚板、33:下部棚板、34:補強リブ、35:自動溶接装置、3
6:自動溶接ロボット、L:船首尾方向、B:船体幅方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 9/06 B63B 3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体の内殻側のフロアと外殻側のフロアと
    を棚板構造で接合して船体の二重殻構造を組立るに際
    し、前記いずれか一方のフロアの片側に上部棚板を接合
    するとともに、この一方のフロアの中間部の反対側に下
    部棚板を接合し、前記一方のフロアの前記下部棚板と当
    接して上下方向位置を規制するとともに、前記一方のフ
    ロアの上下部棚板間に当接して左右方向位置を規制する
    位置決め部材を前記他方のフロアに取付け、この他方の
    フロアの位置決め部材の下端を前記一方のフロアの下部
    棚板に当接させた後、前記他方のフロアの位置決め部材
    の背面を前記一方のフロアに当接させた内外殻を組立る
    ようにしたことを特徴とする船体の二重殻構造の組立方
    法。
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JP2740729B2 (ja) * 1993-09-30 1998-04-15 川崎重工業株式会社 船体二重殻建造法
KR101236925B1 (ko) * 2010-06-08 2013-02-25 삼성중공업 주식회사 선박의 블록 조립구조 및 이를 이용한 선박의 블록 조립방법

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