JP2932153B2 - 直接対向液圧成形装置 - Google Patents

直接対向液圧成形装置

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JP2932153B2
JP2932153B2 JP6191034A JP19103494A JP2932153B2 JP 2932153 B2 JP2932153 B2 JP 2932153B2 JP 6191034 A JP6191034 A JP 6191034A JP 19103494 A JP19103494 A JP 19103494A JP 2932153 B2 JP2932153 B2 JP 2932153B2
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網野  廣之
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直接対向液圧成形装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】金属や複合材の薄板
を立体形状に成形する方法としてドーム内に液体を満た
し、この液体中にパンチを進入させることで対向液圧を
発生させ、薄板をパンチ外面に密着させる直接対向液圧
成形法が汎用されている。しかし、従来の直接対向液圧
成形装置は特開昭64−71530号公報のように、ド
ームに単一の対向液圧室を設けるのが一般であった。こ
のため、プレス出力に十分余裕がある場合にもプレス1
行程で1個の成形品しか成形することができず、生産性
が低いという問題があった。
【0003】本発明は前記したような問題点を解消する
ために創案されたもので、その目的とするところは、複
数個の成形品を一行程で同時に形状精度よく直接対向液
圧成形することができ、生産性を大幅に向上することが
できる比較的構造簡易な直接対向液圧成形装置を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、大きな面積
の薄板を一行程で複数個にブランキングしかつ各ブラン
クを同時に形状精度よく直接対向液圧成形することがで
き、生産性を更に一段と向上することができる直接対向
液圧成形装置を提供することにある。さらに本発明の他
の目的は、大きな成形品の成形と比較的小さな成形品の
複数個同時成形を単一の液圧ドームを使用して簡便に実
施することができる直接対向液圧成形装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明は、外部の対向液圧制御回路に対する主通
路に通ずる分岐通路により相互に連絡した複数個の液圧
室を所定の間隔をあけて形成したベッド側のドーム体
と、前記各液圧室の開口部位にそれぞれ固定されたリン
グ状のダイスと、前記各液圧室と同軸線上の上方位置に
あって基端側がスライドで昇降される共通の取付けプレ
ートに固定された複数のパンチと、前記各ダイスに対向
する複数のブランクホルダを下面に有するしわ押え機構
を備え、前記しわ押え機構が、前記各液圧室の外側部位
に対応するように各パンチの貫挿穴よりも半径方向外方
に変位した位置に配置されそれぞれボアとピストンを備
えた複数個のしわ押えシリンダと、各液圧室の内側部位
に対応するようにそれらしわ押えシリンダで囲まれた中
央位置に配置されボアとピストンを備えたしわ押えシリ
ンダとからなっている構成としたものである。また、第
2の目的を達成するため、上記構成に加えて、前記各ダ
イスが外周にリング状の下刃を有し、ブランクホルダに
は前記下刃と組をなしかつ刃先がブランクホルダ下面よ
りも適度に突出した上刃を有している構成を付加してい
る。さらに第3の目的を達成するため本発明は、ドーム
体をこれを容入可能な液圧室を有する主ドーム体に装脱
可能に内装し、分岐通路の一部に主ドーム体の液圧通路
に対する連通穴を設けたものである。
【0005】
【作用】第1発明においては、複数個の液圧室が分岐通
路で連絡しているため単一の液供給源と制御回路で足
り、主路から油などの液を供給すれば各液圧室が液で満
たされる。成形たとえば絞り成形に当たっては各ダイの
上にブランクを配し、しわ押え機構を作動してしわ押え
シリンダを作動させればブランクホルダとダイスにより
各ブランクはしわ押えされ、続いて各パンチが同時下降
することにより各ブランクは液圧室に押し込まれ、これ
により創成される対向液圧がブランクに作用しパンチ外
周にブランクが押しつけられるため、同時に複数個の絞
り成形品が得られる。 第2発明においては、各ダイス
の合計寸法よりも大きな面積の薄板を配し、しわ押え機
構を作動してしわ押えシリンダを作動させれば、ブラン
クホルダとダイスにより薄板がしわ押えされる寸前に、
ダイスの外周の下刃とブランクホルダの上刃とにより薄
板が切断され、成形に必要な面積のブランク取りがなさ
れる。続いて各パンチが同時下降することにより各ブラ
ンクは液圧室に押し込まれることにより各ブランクは対
向液圧成形される。従って、成形前にブランキングを行
う工程を省略することができる。しかも、各ダイスに対
向する複数のブランクホルダを下面に有するしわ押え機
構が、前記各液圧室の外側部位に対応するように各パン
チの貫挿穴よりも半径方向外方に変位した位置に配置さ
れそれぞれボアとピストンを備えた複数個のしわ押えシ
リンダと、各液圧室の内側部位に対応するようにそれら
しわ押えシリンダで囲まれた中央位置に配置されボアと
ピストンを備えたしわ押えシリンダとからなっているた
め、簡単な構造により同時複数個絞り成形時のしわ押え
力を各ブランクに均等にかけることができ、フランジし
わなどの発生しない形状精度のよい複数同時対向液圧成
形を行なえる。第3発明によれば、ドーム体がインサー
トとして構成されているため、大型製品を成形するとき
には主ドーム体を使用して行うことができ、小型製品の
同時複数成形時にはドーム体を主ドーム体に内装するこ
とで主ドーム体の通液路を使用して簡単に成形を行うこ
とができる。
【0006】
【実施例】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示し
ている。1はプレスのベッドに載置されるボルスタ、2
はドーム体であり、図2のように複数個(この実施例で
は4個)の液圧室20を所定の間隔をあけて形成してい
る。各液圧室20,20は底部近くを主通路200に接
続した分岐通路201,201で連絡されており、主通
路200はドーム体2の外側に達し、ここに設けた開閉
弁204を介して外部の対向液圧制御回路21と接続さ
れている。この対向液圧制御回路21はポンプ210と
リリーフ弁211を備え、リリーフ弁211によって対
向液圧力を任意に設定できるようなっている。主通路2
00はまた適所好ましくは各液圧室20,20の中央位
置にドーム体下面に通じる通孔202を有し、この通孔
202は雌ねじを有し、これにプラグ203が螺合され
ることで常態において閉じられている。
【0007】3は複数個(実施例では4個)のリング状の
ダイスであり、前記各液圧室20に対応するドーム体2
の上面にそれぞれ固定されている。4は複数個(実施例
では4個)のパンチであり、前記各液圧室20と同軸線
上の上方位置にあって基端側が共通の取付けプレート4
0に剛結され、そのプレート40が上部プレート41を
介してスライド42に固定され、該スライド42は主シ
リンダ43に結合され、それにより各パンチ4が同時に
同ストローク昇降されるようになっている。5はしわ押
え機構であり、厚さ方向に前記各パンチ4,4の貫挿穴
500を有するブロック50と、該ブロック50の下部
に剛結され、貫挿穴500と同心の貫通穴510を有す
るブラケット51と、該ブラケット51の下部に固定さ
れたブランクホルダ52を備えている。そして、ブロッ
ク50には、パンチ4,4よりも外方に変位した位置と
中央位置にしわ押えシリンダ53,53’がそれぞれ設
けられている。中央のしわ押えシリンダ53’は好まし
くは外側のしわ押えシリンダ53よりも容量が大きく構
成される。
【0008】しわ押えシリンダ53,53’は、ブロッ
ク50の上面から穿たれたボア530,530’と、そ
れらボア530,530’に内挿されたピストン53
1,531’を備え、ピストン531,531’の基部
はそれぞれ上部プレート41に剛結されている。そして
ピストン531,531’は軸線方向に油路532,5
32’を有し、それぞれの油路は上部プレート41に穿
設した分配通路410を介して外部に導かれ、しわ押え
力調整用のリリーフ弁を有するしわ押え力制御回路(図
示せず)に接続されている。また、成形ストローク完了
後にブロック50以下の要素を引き上げるため、図4の
ように、ブロック50の外側にピン54,54が突設さ
れるとともに、上部プレート41の両側には前記ピン5
4を挿通する長孔440を有する引上げ用ブラケット4
4がそれぞれ固定されている。引上げ用ブラケット44
の一部にはリミットスイッチ45が取り付けられてお
り、ブロック50の外側にはリミットスイッチ45と接
離するドッグ55が取り付けられ、それらの当接により
主シリンダ43の作動停止信号が送られ、パンチ4とし
わ押え機構5の上限位置が規定されるようになってい
る。
【0009】図7ないし図11は本発明の第2実施例を
示している。この実施例においては、各液圧室20に対
応するドーム体2の上面にリング状のダイス3が固定さ
れるとともに、それら各ダイス3の外周に図8と図9の
ようにリング状の下刃6がそれぞれねじなどによって固
定されている。そして、ドーム体2の上には前記各下刃
6の輪郭に一致する輪郭の穴を有するカウンタプレート
7が配置されており、該カウンタプレート7は常態にお
いてダイス3および下刃6の上面と整合するように、バ
ネや流体などの付勢要素によってドーム体上で浮沈自在
に支えられている。
【0010】一方、しわ押え機構5には、ブラケット5
1の下面に凹部510が形成されており、この凹部51
0内に、ダイス3と下刃6を合計した面積のリング状を
なすブランクホルダ52が固定されるとともに、該ブラ
ンクホルダ52の外周には前記下刃6と組をなすリング
状の上刃8が固定されている。上刃8は図9に示すよう
にブランクホルダ52の下面よりも適度に突出してい
る。この突出量は成形すべき薄板の板厚に対したとえば
3〜4倍であり、適度なシャー角を設けている。その他
の構造は第1実施例と同様であるから、同じ部分ないし
部位に同じ符号を付し、説明は省略する。
【0011】図12と図13は本発明の第3実施例を示
している。この実施例においてはドーム体2はインサー
トとして用いられ、主ドーム体9の液圧室90に装脱可
能に内装されている。この場合にはドーム体2の主通路
200は開閉弁204が閉じられることによって外部と
遮断され、一方、プラグ203が取り外された通孔20
2は主ドーム体9に設けられている通路91に連通さ
れ、液体の給排が行われるようになっている。図13は
ドーム体2を取出し、主ドーム体9の液圧室90を本来
の容量で使用して対向液圧成形を行っている状態を示し
ている。図12は第2実施例のものを用いているが、第
1実施例のものを用いることも含まれることはいうまで
もない。なお、実施例では液圧室20は4個であるが、
これに限らず2個、3個、5個など任意である。またパ
ンチ4やダイス3の形状も限定はない。
【0012】
【実施例の作用】第1実施例においては、成形にあたっ
て対向液圧制御回路21のポンプ210により液を供給
する。この液は主通路200から分岐通路201,20
1を経てそれぞれの液圧室20,20に送りこまれる。
しわ押え機構4とパンチ4は成形開始時には図1の状態
にあり、ブロック50はピン54,54が引上げ用ブラ
ケット44,44の長孔440の下端に当接することで
重量が支えられ、ピストン531,531’はボア53
0,530’に対し後退位置にある。この状態で予め所
定の大きさにブランキングした4枚のブランクWをそれ
ぞれダイス3の上に載置し、主シリンダ43を作動す
る。こうすれば、図1の状態からパンチ4としわ押え機
構5が一体となって下降し、各ブランクホルダ52,5
2がそれぞれブランクW,Wに接し、引き続くスライド
の下降によりピストン531,531’がボア530,
530’に進出するため、ブラケット51を介してブラ
ンクホルダ52,52が押圧され、図3の右半部に示す
ようにダイス3,3とでブランクW,Wにしわ押え力を
付加する。
【0013】実施例のように、4つの液圧室20とダイ
ス3を用いた場合、外側の複数のしわ押えシリンダ53
による加圧だけでは中央部のしわ押え力が弱くなってフ
ランジしわが発生したりするが、4つの液圧室20とダ
イス3の中央部に相当する部位にもしわ押えシリンダ5
3’を設けているため、4枚のブランクに満遍なく適正
なしわ押え力を付加することができる。引き続きスライ
ド43が降下すれば、4本のパンチ4はそれぞれブラケ
ット51の貫通穴510とブランクホルダ52から同量
同時に突出し、しわ押え力が付加されている4枚のブラ
ンクWをそれぞれダイス3および液圧室20に押し込
む。 各液圧室20,20は同じ容積でありかつ分岐通
路201,201により連通していることから、各液圧
室20,20には同じ力の対向液圧が発生し、その対向
液圧により各ブランクWの側壁部と底部はそれぞれパン
チ4に密着させられ、したがってパンチ4の形状に忠実
に倣った筒部が成形される。図3の左半部は成形が完了
した状態を示しており、このときにはブロック50の両
側に突出しているピン54,54はそれぞれ引上げ用ブ
ラケット44,44の長孔440の上端位置にある。
【0014】そこで、主シリンダ43が上昇作動する
と、各パンチ4が引き上げられると同時にピストン53
1,531’がボア530,530’内を後退し、パン
チ4がブラケット51の貫通穴510に収まる位置まで
上昇すると、引上げ用ブラケット44,44の長孔44
0,440の下端がピン54,54と当接するため、ブ
ロック50は持ち上げられ、ブラケット51およびブラ
ンクホルダ52が上昇する。この過程で成形品W’はパ
ンチ4から抜き取られる。したがって、この第1実施例
によれば、プレスの1ストロークで図6のように形状寸
法の良好な4個の成形品Aを同時に成形することができ
る。
【0015】第2実施例においては、第1実施例と同様
に各液圧室20,20に液体を満たし、この状態で図8
のように一枚の薄板wをカウンタプレート7の上に載置
する。 そして第1実施例と同様に主シリンダ43を作
動する。こうすればパンチ4としわ押え機構5が一体と
なって下降し、各ブランクホルダ52,52がそれぞれ
薄板wに接し、引き続くスライドの下降によりピストン
531,531’がボア530,530’に進出するた
め、ブラケット51を介してブランクホルダ52,52
が押圧されるが、この実施例においては、各ブランクホ
ルダ52はそれぞれ外周に上刃8を有しており、その上
刃8はブランクホルダ52の下面よりも少し突出してい
る。したがって、各ブランクホルダ52が薄板wに接す
る寸前、各上刃8は薄板wに接し、上刃8と対向位置に
あるカウンタプレート7とで薄板wを挟持し、引き続く
下降によりカウンタプレート7で逆圧を受けながら上刃
8は図10のようにダイス外周の下刃6と相対摺動する
ため薄板wを確実に剪断することができ、これにより自
動的に下刃6の輪郭に合致した4枚のブランクWが作ら
れる。このようにして作られた4枚のブランクWは続い
て各組のブランクホルダ52とダイス3とでしわ押え力
が付加される。
【0016】そして引き続きスライド43が降下すれ
ば、各パンチ4はそれぞれブラケット51の貫通穴51
0とブランクホルダ52から同量同時に突出し、しわ押
え力が付加されている4枚のブランクWをそれぞれダイ
ス3および液圧室20に押し込むため、図11のように
対向液圧により同時に4つの対向液圧成形が行われる。
成形完了後の動作は第1実施例と同様であるが、この第
2実施例では各ブランクホルダ52がダイス3,3から
離間すると、カウンタプレート7がダイス3,3の上面
と同レベルまで浮上するためリメインダ薄板は押し上げ
られ、容易に除去することができる。
【0017】第3実施例においては、大容積の成形を行
うときには、図13のように主ドーム体9の上面に大き
なダイス3’を固定し、液圧室90に液体を満たして大
型品の成形を行うことができる。そして、小型製品を成
形するときには、図12のように液圧室90にドーム体
2を装填し、開閉弁204を閉じ、通孔203を開放
し、主ドーム体9の通路91に対向液圧制御回路21の
吐出管路を接続すればよく、これにより前記したような
複数同時成形を行うことができ、出力の大きなプレス能
力を有効利用して高い生産性を実現できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、外部の対向液圧制御回路に対する主通路200
に通ずる分岐通路201,201により相互に連絡した
複数個の液圧室20,20を所定の間隔をあけて形成し
たベッド側のドーム体2と、前記各液圧室20,20の
開口部位にそれぞれ固定されたリング状のダイス3,3
と、前記各液圧室20,20と同軸線上の上方位置にあ
って基端側がスライド42で昇降される共通の取付けプ
レート40に固定された複数のパンチ4と、前記各ダイ
ス3に対向する複数のブランクホルダ52を下面に有す
るしわ押え機構5を備え、前記しわ押え機構5は、前記
各液圧室20,20の外側部位に対応するように各パン
チ4の貫挿穴よりも半径方向外方に変位した位置に配置
されそれぞれボア530とピストン531を備えた複数
個のしわ押えシリンダ53と、各液圧室の内側部位に対
応するようにそれらしわ押えシリンダ53で囲まれた中
央位置に配置されボア530’とピストン531’を備
えたしわ押えシリンダ53’とからなっているため、複
数個の成形品を一行程で同時に直接対向液圧成形するこ
とができ、生産性を大幅に向上することができ、ことに
しわ押えシリンダ53をパンチの配置に対応させるとも
に、複数のパンチで囲まれた中央部分(複数の液圧室と
ダイスの中央部に相当)にもしわ押えシリンダ53’を
配置しているため、該部分のしわ押え力が弱くなること
がなく、全体に均一に満遍なくしわ押え力を付加するこ
とができるため、形状の良好な複数個の成形品を一行程
で同時に直接対向液圧成形することができるというすぐ
れた効果が得られる。
【0019】請求項2によれば、さらに、各ダイス3,
3が外周にリング状の下刃6を有し、ブランクホルダ5
2には前記下刃6と組をなしかつ刃先がブランクホルダ
下面よりも適度に突出した上刃8を有しているため、い
ちいち別工程でブランク取りをする必要がなく、大きな
面積の薄板を一行程で複数個にブランキングしかつ各ブ
ランクを同時に形状精度よく直接対向液圧成形すること
ができるため、工数の節減と生産性向上を図ることがで
きるというすぐれた効果が得られる。請求項3によれ
ば、単一の主ドーム体を用いて大型品の対向液圧成形と
小型品の複数個同時成形とを行うことができるというす
ぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す部分切欠縦断正面図
である。
【図2】図1のII−II線に沿う平面図である。
【図3】第1発明による成形過程を半部ずつ段階的に示
す断面図である。
【図4】第1実施例の部分的側面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明による成形品の一例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例におけるドーム体の部分切
欠平面図である。
【図8】第2実施例の縦断正面図である。
【図9】図8の一部拡大図である。
【図10】ブランキング行程を示す縦断正面図である。
【図11】成形完了状態を示す縦断正面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す部分的縦断正面図
である。
【図13】第3実施例において大型製品成形用に変容さ
せた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ドーム体 20 液圧室 200 主通路 201 分岐通路 3 ダイス 4 パンチ 44 引上げ用ブラケット 440 長孔 5 しわ押え機構 52 ブランクホルダ 53,53’ しわ押えシリンダ 530 ボア 531 ピストン 54 ピン 6 下刃 8 上刃 9 主ドーム体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−135433(JP,A) 特開 昭64−71530(JP,A) 実開 昭63−71930(JP,U) 実開 昭59−1429(JP,U) 実開 平1−60723(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 22/20 B21D 24/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部の対向液圧制御回路に対する主通路2
    00に通ずる分岐通路201,201により相互に連絡
    した複数個の液圧室20,20を所定の間隔をあけて形
    成したベッド側のドーム体2と、前記各液圧室20,2
    0の開口部位にそれぞれ固定されたリング状のダイス
    3,3と、前記各液圧室20,20と同軸線上の上方位
    置にあって基端側がスライド42で昇降される共通の取
    付けプレート40に固定された複数のパンチ4と、前記
    各ダイス3に対向する複数のブランクホルダ52を下面
    に有するしわ押え機構5を備え、前記しわ押え機構5
    は、前記各液圧室20,20の外側部位に対応するよう
    に各パンチ4の貫挿穴よりも半径方向外方に変位した位
    置に配置されそれぞれボア530とピストン531を備
    えた複数個のしわ押えシリンダ53と、各液圧室の内側
    部位に対応するようにそれらしわ押えシリンダ53で囲
    まれた中央位置に配置されボア530’とピストン53
    1’を備えたしわ押えシリンダ53’とからなっている
    ことを特徴とする直接対向液圧成形装置。
  2. 【請求項2】外部の対向液圧制御回路に対する主通路2
    00に通ずる分岐通路201,201により相互に連絡
    した複数個の液圧室20,20を所定の間隔をあけて形
    成したベッド側のドーム体2と、前記各液圧室20,2
    0の開口部位にそれぞれ固定されたリング状のダイス
    3,3と、前記各液圧室20,20と同軸線上の上方位
    置にあって基端側がスライド42で昇降される共通の取
    付けプレート40に固定された複数のパンチ4と、前記
    各ダイス3に対向する複数のブランクホルダ52を下面
    に有するしわ押え機構5を備え、前記しわ押え機構5
    は、前記各液圧室20,20の外側部位に対応するよう
    に各パンチ4の貫挿穴よりも半径方向外方に変位した位
    置に配置されそれぞれボア530とピストン531を備
    えた複数個のしわ押えシリンダ53と、各液圧室の内側
    部位に対応するようにそれらしわ押えシリンダ53で囲
    まれた中央位置に配置されボア530’とピストン53
    1’を備えたしわ押えシリンダ53’とからなってお
    り、かつ、前記各ダイス3,3が外周にリング状の下刃
    6を有し、ブランクホルダ52には前記下刃6と組をな
    しかつ刃先がブランクホルダ下面よりも適度に突出した
    上刃8を有していることを特徴とする直接対向液圧成形
    装置。
  3. 【請求項3】ドーム体がこれを容入可能な液圧室を有す
    る主ドーム体に装脱可能に内装され、分岐通路の一部に
    主ドーム体の液圧通路に対する通孔を設けているものを
    含む請求項1または請求項2のいずれかに記載の対向液
    圧成形装置。
  4. 【請求項4】しわ押え機構がしわ押えシリンダ用のブロ
    ックを有し、該ブロックが外方に突出するピンを備え、
    スライド側にはピンを貫通する長孔を設けた引上げ用ブ
    ラケットが設けられているもの含む請求項1または請求
    項2のいずれかに記載の対向液圧成形装置。
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