JP2931619B2 - ファクシミリ蓄積交換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はファクシミリ蓄積交換装置に関し、特に、画
像メモリの空き容量が少なくなったとき、サービス要求
依頼のあったファクシミリ端末に蓄積電文の処理方法を
促すメッセージを通知して画像メモリのオーバーフロー
を防止するファクシミリ蓄積交換装置に関する。

（従来の技術） 近年、ファクシミリ装置が普及するにつれ、複数のフ
ァクシミリ端末に接続され、各ファクシミリ端末からの
画情報をメモリに蓄積した後、指定された宛先に送信す
るファクシミリ蓄積交換装置が出現している。

このようなファクシミリ蓄積交換装置においては、種
々の通信サービスを行っている。例えば、ファクシミリ
端末が時刻指定送信を要求すると、ファクシミリ蓄積交
換装置は通常のファクシミリ手順に従って画情報を受信
し、受信した画情報を一旦メモリに蓄積した後、指定の
送信時刻に指定された宛先に送信する。ファクシミリ蓄
積交換装置は、画情報の受信、又は指定された宛先への
送信が完了すると、あらかじめ設定されたステーション
となるファクシミリ端末へ蓄積結果情報又は送信結果情
報を画情報として送信し、ファクシミリ端末は受信した
蓄積結果情報又は送信結果情報を記録紙へ記録出力す
る。また、ファクシミリ蓄積交換装置は画像メモリの空
き容量が一定容量以下になると、この旨を所定のファク
シミリ端末に対してオペポート部への表示やレポート等
を送信して電文が蓄積できないことを警告するようにし
ている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来のファクシミリ蓄積交
換装置にあっては、画像メモリの空き容量が一定容量以
下になると、この旨を所定のファクシミリ端末に対して
オペポート部への表示やレポート等を送信して電文が蓄
積できないことを警告するようにしているが、この警告
以後の対応は特定のファクシミリ蓄積交換装置の操作方
法を心得たオペレーターに委ねられるため、一般のユー
ザーでは画像メモリの蓄積状態を変更して空き容量を増
やす等の処置ができず、この特定オペレーターの操作を
待つしかなかった。このため、対応が遅れてファクシミ
リ蓄積交換装置を利用するファクシミリ端末のユーザー
がしばらくの間ファクシミリ蓄積交換装置を利用できな
くなるという問題が発生していた。また、ファクシミリ
蓄積交換装置のシステム管理を行なうオペレーターを決
めておかなければならず、ユーザーに対して負担になっ
ていた。

（発明の目的） そこで、本発明は、画像メモリの空き容量が所定値以
下になったとき、蓄積電文の処理を促す所定のメッセー
ジをサービス要求のあったファクシミリ端末に通知し、
該通知に対してファクシミリ端末から応答される処理要
求内容を実行することにより、画像メモリの蓄積状態を
ファクシミリ端末のファクシミリ蓄積交換装置の操作方
法を心得ていない一般のオペレーターが扱えるようにす
るとともにその対応を早くして、ファクシミリ蓄積交換
装置の操作性および信頼性を向上させることを目的とし
ている。

（発明の構成） 本発明は、上記目的を達成するため、回線を介して複
数のファクシミリ端末に接続され、該回線に接続された
ファクシミリ端末からのサービス要求に対して該ファク
シミリ端末からの電文を受信して画像メモリに蓄積し、
所定の宛先に転送等の種々のサービスを提供するととも
に該種々のサービスを実行するための宛先やサービス要
求内容等の各種管理情報を記憶する管理情報メモリを備
えたファクシミリ蓄積交換装置において、前記画像メモ
リの空き容量を監視し、該空き容量が所定値以下になっ
たとき、前記管理情報メモリの記憶内容に基づいてサー
ビス要求があった蓄積電文の前記ファクシミリ端末に該
蓄積電文の処理を促す所定のメッセージを当該ファクシ
ミリ端末に送信して通知する通知手段と、該メッセージ
に対して当該ファクシミリ端末から応答される処理要求
内容を解析し、該処理要求に応じて蓄積電文を処理する
処理手段と、を設けたことを特徴とするものである。

以下、本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。

第１、２図は本発明のファクシミリ蓄積交換装置の一
実施例を示す図である。

第１図はファクシミリ蓄積交換装置１のブロック図で
あり、ファクシミリ蓄積交換装置１は、CPU（通知手
段、処理手段）２、管理情報記憶メモリ（管理情報メモ
リ）３、画情報メモリ（画像メモリ）４、回線交換装置
（PBX）５および通信制御装置（CCU）６等を備えてい
る。また、通信制御装置６には公衆回線L1〜Lnとファク
シミリ装置F1〜Fnが接続されている。

CPU2は内蔵するROMに格納している制御プログラムに
従って各部を制御してファクシミリ蓄積交換装置１とし
てのシーケンスを実行し、ファクシミリ装置F1〜Fnから
の受信電文の蓄積処理や管理情報記憶メモリ３に記憶し
た管理情報に従って同報、列信、ポーリング、時刻指定
送信等の種々のサービスを提供するとともに後述する画
像メモリ４のメモリ管理処理を実行する。

管理情報記憶メモリ３はファクシミリ装置F1〜Fnある
いは公衆回線L1〜Lnから着信があって受信した電文の転
送宛先や送信方法等の情報を管理情報としてそのサービ
ス要求のあったユーザー別に記憶する。

画情報メモリ４はファクシミリ装置F1〜Fnあるいは公
衆回線L1〜Lnから着信があって受信した電文を蓄積す
る。

回線交換装置５は通信制御装置６を介してファクシミ
リ装置F1〜Fnおよび公衆回線L1〜Lnに接続され、ファク
シミリ装置F1〜Fnおよび公衆回線L1〜Lnとの接続・交換
を行なう。

通信制御装置６はファクシミリ装置F1〜Fnおよび公衆
回線L1〜Lnとの間でファクシミリ制御信号を交換し、フ
ァクシミリ通信手順を実行する。

次に、作用を説明する。

まず、通常のファクシミリ蓄積交換装置１の動作につ
いて説明する。

ファクシミリ装置F1〜Fnあるいは公衆回線L1〜Lnから
の着信はファクシミリ蓄積交換装置１の通信制御装置６
により検出され、CPU2に伝達される。CPU2は着呼を受け
ると、通信制御装置６を制御してファクシミリ通信手順
を実行させてファクシミリ信号を受信し、ファクシミリ
信号に含まれる上記管理情報は管理情報記憶メモリ３の
受信した端末に割り当てられるメモリ領域に記憶させ、
画信号は画情報メモリ４に蓄積させる。次いで、CPU2は
管理情報記憶メモリ３に記憶されている管理情報に従っ
て同報、列信、ポーリング、時刻指定送信等の種々のサ
ービスを付加し、画情報メモリ４より画信号を出力させ
て回線交換装置５および通信制御装置６を制御してサー
ビス要求のあった宛先に対してファクシミリ通信によっ
て画信号を送信する。

本実施例のファクシミリ蓄積交換装置１では画情報メ
モリ４の残りの容量をCPU2で監視しており、この残容量
が一定値以下になったとき、CPU2が管理情報記憶メモリ
３に記憶されている管理情報に基づいて第２図に示すよ
うな蓄積管理リストを作成し、蓄積電文の取り出し、消
去、即時送信等を促すようにメッセージを付加し、所定
のファクシミリ制御信号に変換して蓄積管理リストをサ
ービス要求を受けたファクシミリ装置F1〜Fn等に送信す
る。ここでは第２図に示すようにファクシミリ装置F1〜
Fnのオペレーターに対して現在画情報メモリ４に蓄積し
ている電文の内容とその指定したサービス内容が対応づ
けて示されるとともに、これら蓄積電文の処理方法を所
定のコード番号で指示するようにメッセージが付加され
ていることによって画情報メモリ４の操作方法が案内さ
れている。

例えば、 即時送信を指示する場合は、 15642とファイル番号 ファイル消去を指示する場合は、 15643とファイル番号 ファイル取出を指示する場合は、 15644とファイル番号 というように操作方法が案内されている。

したがって、ファクシミリ装置F1〜Fnを管理している
オペレーターはこのメッセージを受取ると、依頼内容の
可否を判断し、そのファイル番号と処理を指示する番号
をPB（プッシュボタントーン）信号によりファクシミリ
蓄積交換装置に送信すれば良い。ファクシミリ蓄積交換
装置１はこのPB信号を受信すると、通信制御装置66によ
ってPB信号を解析し、CPU2は解析されたPBデータに従っ
て管理情報記憶メモリ３および画情報メモリ４を操作し
てファイルの送信、消去、取出の処理を行なう。以上の
画情報メモリ４のメモリ管理処理によってファクシミリ
蓄積交換装置１では画情報メモリ４の残容量を増加させ
オーバーフローを発生させないようにして、画情報メモ
リ４のオーバーフローによってファクシミリ蓄積交換装
置１をファクシミリ装置F1〜Fnあるいは公衆回線L1〜Ln
のユーザーが利用できなくなる期間を最小限に留めるこ
とができる。その結果、ファクシミリ蓄積交換装置１の
操作方法を心得た特別なオペレーターを待たずに、ファ
クシミリ装置F1〜Fnの一般のオペレーターが画情報メモ
リ４の蓄積状態を変更して空き容量を増やすことが簡単
かつ早くでき、ファクシミリ蓄積交換装置１の便利性お
よび信頼性を向上させる。

（効果） 本発明によれば、画像メモリの空き容量が所定値以下
になったとき、蓄積電文の処理を促す所定のメッセージ
をサービス要求のあったファクシミリ端末に通知し、該
通知に対してファクシミリ端末から応答される処理要求
内容を実行しているので、画像メモリの蓄積状態をファ
クシミリ端末のファクシミリ蓄積交換装置の操作方法を
心得ていない一般のオペレーターが扱えるようにすると
ともにその対応を早くすることができ、ファクシミリ蓄
積交換装置の操作性および信頼性を向上させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１、２図は本発明に係わるファクシミリ蓄積交換装置
の一実施例を示す図であり、 第１図はそのファクシミリ蓄積交換装置のブロック図、 第２図はそのファクシミリ蓄積交換装置から外部のファ
クシミリ端末等に通知されるシステムメッセージの一例
を示す図である。 １……ファクシミリ蓄積交換装置、 ２……CPU（通知手段、処理手段）、 ３……管理情報記憶メモリ（管理情報メモリ）、 ４……画情報メモリ（画像メモリ）、 ５……回線交換装置、 ６……通信制御装置、 F1〜Fn……ファクシミリ装置、 L1〜Ln……公衆回線。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回線を介して複数のファクシミリ端末に接
   続され、該回線に接続されたファクシミリ端末からのサ
   ービス要求に対して該ファクシミリ端末からの電文を受
   信して画像メモリに蓄積し、所定の宛先に転送等の種々
   のサービスを提供するとともに該種々のサービスを実行
   するための宛先やサービス要求内容等の各種管理情報を
   記憶する管理情報メモリを備えたファクシミリ蓄積交換
   装置において、 前記画像メモリの空き容量を監視し、該空き容量が所定
   値以下になったとき、前記管理情報メモリの記憶内容に
   基づいてサービス要求があった蓄積電文の前記ファクシ
   ミリ端末に該蓄積電文の処理を促す所定のメッセージを
   当該ファクシミリ端末に送信して通知する通知手段と、 該メッセージに対して当該ファクシミリ端末から応答さ
   れる処理要求内容を解析し、該処理要求に応じて蓄積電
   文を処理する処理手段と、 を設けたことを特徴とするファクシミリ蓄積交換装置。