JP2931068B2 - 強化木材 - Google Patents
強化木材Info
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- JP2931068B2 JP2931068B2 JP27304690A JP27304690A JP2931068B2 JP 2931068 B2 JP2931068 B2 JP 2931068B2 JP 27304690 A JP27304690 A JP 27304690A JP 27304690 A JP27304690 A JP 27304690A JP 2931068 B2 JP2931068 B2 JP 2931068B2
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- Japan
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- wood
- reinforced wood
- fibers
- reinforced
- sheet layer
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木材建築物の横架材として好適に用いるこ
とができる強化木材に関する。
とができる強化木材に関する。
木造建築物に用いられる木材であって、特に横架材と
して用いられるものは、荷重によって撓みが発生し易い
ため、横架材としては、撓みが極力生じないように設計
された木材が用いられている。
して用いられるものは、荷重によって撓みが発生し易い
ため、横架材としては、撓みが極力生じないように設計
された木材が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来の木材を横架材として用いる場合
には、スパンが長くなるとそれだけ太い柱状木材あるい
は厚い板材を用いなくてはならず、不経済であった。
には、スパンが長くなるとそれだけ太い柱状木材あるい
は厚い板材を用いなくてはならず、不経済であった。
また、例えば、柱状木材が押入における鴨居等の横架
材として用いられる場合には、鴨居の上部に形成された
収納部に多くの物品が収納されると、物品の重量によっ
て柱状木材に所与の荷重よりも大きな荷重が作用する
と、その荷重により柱状木材が撓み、戸の開閉が困難に
なるという課題があった。
材として用いられる場合には、鴨居の上部に形成された
収納部に多くの物品が収納されると、物品の重量によっ
て柱状木材に所与の荷重よりも大きな荷重が作用する
と、その荷重により柱状木材が撓み、戸の開閉が困難に
なるという課題があった。
従って、本発明の目的は、引っ張り強度に強くて撓み
荷重を受けても撓み難く、経済性のある強化木材を提供
することにある。
荷重を受けても撓み難く、経済性のある強化木材を提供
することにある。
本発明は、下記の強化木材を提供することにより上記
目的を達成したものである。即ち、 第1の強化木材は、単一木材に、繊維が一方向に揃え
られた無機繊維または有機繊維からなるシート層を上記
単一木材の長手方向に繊維の方向を一致させて介在させ
て板状木材を貼着して一体化したことを特徴とするもの
である。
目的を達成したものである。即ち、 第1の強化木材は、単一木材に、繊維が一方向に揃え
られた無機繊維または有機繊維からなるシート層を上記
単一木材の長手方向に繊維の方向を一致させて介在させ
て板状木材を貼着して一体化したことを特徴とするもの
である。
本発明の強化木材によれば、強化木材が荷重を受け、
この荷重の作用により無機繊維または有機繊維に引っ張
り力が作用しても、これらの繊維は伸びず、木材の撓み
による伸びに抗して、その撓みを抑制することができ
る。
この荷重の作用により無機繊維または有機繊維に引っ張
り力が作用しても、これらの繊維は伸びず、木材の撓み
による伸びに抗して、その撓みを抑制することができ
る。
以下、第1図及び第2図に示す実施例に基づいて本発
明を説明する。尚、第1図は本発明の強化木材の一実施
例を示す斜視図、第2図は第1図の強化木材を示す分解
斜視図である。
明を説明する。尚、第1図は本発明の強化木材の一実施
例を示す斜視図、第2図は第1図の強化木材を示す分解
斜視図である。
本発明の第1の実施例の強化木材は、第1図、第2図
に示す如く、単一の柱状木材22に、繊維が一方向に揃え
られた無機繊維または有機繊維からなるシート層21をそ
の繊維の方向を上記柱状木材22の長手方向に一致させて
介在させて、板状木材22′を重ねて貼着することによっ
て上記柱状木材22に対して一体化したものである。
に示す如く、単一の柱状木材22に、繊維が一方向に揃え
られた無機繊維または有機繊維からなるシート層21をそ
の繊維の方向を上記柱状木材22の長手方向に一致させて
介在させて、板状木材22′を重ねて貼着することによっ
て上記柱状木材22に対して一体化したものである。
即ち、上記強化木材20は、柱状木材22及び板状木材2
2′を積層して形成されたもので、上記シート層21は、
強化木材20のいずれか一方の表面に偏倚した部位に接着
剤によって貼着されて介在している。そして、本強化木
材を使用するに際しては、シート層21から遠い方の表面
から荷重を作用させるようにすることが好ましい。
2′を積層して形成されたもので、上記シート層21は、
強化木材20のいずれか一方の表面に偏倚した部位に接着
剤によって貼着されて介在している。そして、本強化木
材を使用するに際しては、シート層21から遠い方の表面
から荷重を作用させるようにすることが好ましい。
また、上記シート層21は、繊維が一方向に揃えられた
無機繊維または有機繊維からなるシートによって形成さ
れている。該シートは、無機繊維または有機繊維を強化
材とし、無機繊維または有機繊維に熱可塑性樹脂を含浸
させてシート状に形成された、いわゆるプリプレグとし
て形成されたものである。そして、上記シート層21を形
成するシートは、その繊維方向が柱状の強化木材20の長
手方向に略一致して設けてあることが好ましい。
無機繊維または有機繊維からなるシートによって形成さ
れている。該シートは、無機繊維または有機繊維を強化
材とし、無機繊維または有機繊維に熱可塑性樹脂を含浸
させてシート状に形成された、いわゆるプリプレグとし
て形成されたものである。そして、上記シート層21を形
成するシートは、その繊維方向が柱状の強化木材20の長
手方向に略一致して設けてあることが好ましい。
また、上記シートに用いられる無機繊維は、従来公知
ものが用いられ、該無機繊維としては、例えば、カーボ
ン繊維、ガラス繊維、ボロン繊維等が好ましく用いられ
る。
ものが用いられ、該無機繊維としては、例えば、カーボ
ン繊維、ガラス繊維、ボロン繊維等が好ましく用いられ
る。
また、上記有機繊維は、従来公知のものが用いられ、
該有機繊維としては、例えば、アルキド樹脂、ポリエス
テル樹脂等からなる繊維が好ましく用いられる。
該有機繊維としては、例えば、アルキド樹脂、ポリエス
テル樹脂等からなる繊維が好ましく用いられる。
また、上記シート層21の貼着に用いられる接着剤は、
上記シートを木材に貼着し得る従来公知の接着剤が用い
られ、該接着剤としては、例えば、レゾルセノール樹
脂、エポキシ樹脂等が好ましく用いられる。
上記シートを木材に貼着し得る従来公知の接着剤が用い
られ、該接着剤としては、例えば、レゾルセノール樹
脂、エポキシ樹脂等が好ましく用いられる。
従って、本実施例の強化木材を横架材として用いる場
合には、シート層21が下方に偏倚して位置するようにし
て組み付けるようにする。このように組み付けられた状
態において、該強化木材に対して上方から荷重を掛ける
と、該強化木材にはその軸芯よりも下側において撓みに
よる引っ張り力が作用して伸びようとするが、該強化木
材の下面に近い部位にシート層21が介在しているため、
その引っ張りによる伸びをシート層21によって抑制する
ことができる。そのため、従来用いられている柱状木材
よりも撓み難く、従来よりも細いものを横架材として用
いても撓みを極力防止することができ、建築コストを低
減させることができ、経済的である。尚、本実施例の強
化木材は、一層のシート層21しか設けられていないが、
該シート層21を必要に応じて複数層設けることができ
る。
合には、シート層21が下方に偏倚して位置するようにし
て組み付けるようにする。このように組み付けられた状
態において、該強化木材に対して上方から荷重を掛ける
と、該強化木材にはその軸芯よりも下側において撓みに
よる引っ張り力が作用して伸びようとするが、該強化木
材の下面に近い部位にシート層21が介在しているため、
その引っ張りによる伸びをシート層21によって抑制する
ことができる。そのため、従来用いられている柱状木材
よりも撓み難く、従来よりも細いものを横架材として用
いても撓みを極力防止することができ、建築コストを低
減させることができ、経済的である。尚、本実施例の強
化木材は、一層のシート層21しか設けられていないが、
該シート層21を必要に応じて複数層設けることができ
る。
尚、本発明の強化木材は、上記第1の実施例において
板状木材22′を省略し、シート層21が表面に露呈したも
のであってもよい。
板状木材22′を省略し、シート層21が表面に露呈したも
のであってもよい。
本発明の強化木材は、引っ張り強度に強くて撓み荷重
を受けても撓み難く、経済性のあるものである。
を受けても撓み難く、経済性のあるものである。
第1図は本発明の強化木材の一実施例を示す斜視図、第
2図は第1図の強化木材を示す分解斜視図である。 21;シート層、22;柱状木材 22′:板状木材
2図は第1図の強化木材を示す分解斜視図である。 21;シート層、22;柱状木材 22′:板状木材
Claims (1)
- 【請求項1】単一木材に、繊維が一方向に揃えられた無
機繊維または有機繊維からなるシート層を上記単一木材
の長手方向に繊維の方向を一致させて介在させて板状木
材を貼着して一体化したことを特徴とする強化木材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27304690A JP2931068B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 強化木材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27304690A JP2931068B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 強化木材 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18044698A Division JPH10329112A (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 強化木材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04149346A JPH04149346A (ja) | 1992-05-22 |
JP2931068B2 true JP2931068B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17522413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27304690A Expired - Fee Related JP2931068B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 強化木材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931068B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5456781A (en) * | 1993-03-24 | 1995-10-10 | Tingley; Daniel A. | Method of manufacturing glue-laminated wood structural member with synthetic fiber reinforcement |
US5648138A (en) * | 1993-03-24 | 1997-07-15 | Tingley; Daniel A. | Reinforced wood structural member |
US5565257A (en) * | 1993-03-24 | 1996-10-15 | Tingley; Daniel A. | Method of manufacturing wood structural member with synthetic fiber reinforcement |
US5362545A (en) * | 1993-03-24 | 1994-11-08 | Tingley Daniel A | Aligned fiber reinforcement panel for structural wood members |
US6173550B1 (en) | 1993-03-24 | 2001-01-16 | Daniel A. Tingley | Wood I-beam conditioned reinforcement panel |
US5641553A (en) * | 1993-03-24 | 1997-06-24 | Tingley; Daniel A. | Cellulose surface material adhered to a reinforcement panel for structural wood members |
US5547729A (en) * | 1993-03-24 | 1996-08-20 | Tingley; Daniel A. | Glue-laminated wood structural member with synthetic fiber reinforcement |
US5736220A (en) * | 1993-03-24 | 1998-04-07 | Tingley; Daniel A. | Surface treated synthetic reinforcement for structural wood members |
US5721036A (en) * | 1993-03-24 | 1998-02-24 | Tingley; Daniel A. | Aligned fiber reinforcement panel and method for making the same for use in structural wood members |
JP3661059B2 (ja) * | 2002-06-28 | 2005-06-15 | 株式会社竹中工務店 | 木材と金属部材のアンボンド合成軸力部材 |
US6893524B2 (en) | 2003-01-24 | 2005-05-17 | Glastic Corporation | Method and apparatus for manufacturing a reinforcement |
US7875337B2 (en) | 2003-01-24 | 2011-01-25 | Glastic Corporation | Fiber and resin composite reinforcement |
JP2018144465A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 小松精練株式会社 | 木製材料 |
JP6984928B1 (ja) * | 2021-06-09 | 2021-12-22 | デザインアンドイノベーション株式会社 | 単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 |
-
1990
- 1990-10-11 JP JP27304690A patent/JP2931068B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04149346A (ja) | 1992-05-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |