JPH10329112A - 強化木材 - Google Patents

強化木材

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Publication number
JPH10329112A
JPH10329112A JP18044698A JP18044698A JPH10329112A JP H10329112 A JPH10329112 A JP H10329112A JP 18044698 A JP18044698 A JP 18044698A JP 18044698 A JP18044698 A JP 18044698A JP H10329112 A JPH10329112 A JP H10329112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
veneers
wood
sheet layer
interposed
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18044698A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Makitani
栄治 槇谷
Hiroyuki Nagao
弘行 永尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP18044698A priority Critical patent/JPH10329112A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引っ張り強度に強くて撓み荷重を受けても撓
み難く、経済性のある強化木材を提供する。 【解決手段】 強化木材は、複数の単板12からなる集
成材10のいずれかの単板間に、繊維が一方向に揃えら
れた無機繊維または有機繊維からなるシート層11をそ
の繊維の方向を上記単板の長手方向に一致させて介在さ
せてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の横架
材として好適に用いることができる強化木材に関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築物に用いられる木材であって、
特に横架材として用いられるものは、荷重によって撓み
が発生し易いため、横架材としては、撓みが極力生じな
いように設計された木材が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
木材を横架材として用いる場合には、スパンが長くなる
とそれだけ太い柱状木材あるいは厚い板材を用いなくて
はならず、不経済であった。また、例えば、柱状木材が
押入における鴨居等の横架材として用いられる場合に
は、鴨居の上部に形成された収納部に多くの物品が収納
されると、物品の重量によって柱状木材に所与の荷重よ
りも大きな荷重が作用すると、その荷重により柱状木材
が撓み、戸の開閉が困難になるという課題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、引っ張り強度に
強くて撓み荷重を受けても撓み難く、経済性のある強化
木材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の各強化
木材を提供することにより上記目的を達成したものであ
る。即ち、第1の強化木材は、複数の単板からなる集成
材のいずれかの単板間に、繊維が一方向に揃えられた無
機繊維または有機繊維からなるシート層をその繊維の方
向を上記単板の長手方向に一致させて介在させたことを
特徴とするものである。第2の強化木材は、複数の単板
からなる集成材のいずれかの単板間に、無機繊維または
有機繊維からなるストランドを上記単板の長手方向に一
致させて介在させたことを特徴とするものである。
【0006】そして、本発明の強化木材によれば、強化
木材が荷重を受け、この荷重の作用により無機繊維また
は有機繊維に引っ張り力が作用しても、これらの繊維は
伸びず、木材の撓みによる伸びに抗して、その撓みを抑
制することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2に示す実施形
態に基づいて本発明を説明する。尚、図1は、本発明の
強化木材の好ましい実施形態を示す斜視図、図2は、図
1の強化木材を分解して示す分解斜視図である。
【0008】本発明の第1の実施形態の強化木材は、図
1及び図2に示す如く、柱状の複数の単板からなる集成
材10に、無機繊維または有機繊維からなるシート層1
1をその繊維の方向を上記単板12のいずれかの間に位
置させてその長手方向に一致させて介在させたものであ
る。即ち、上記集成材10は、単板12、12・・・を
複数積層して形成されたもので、上記シート層11は、
単板12、12、・・・のいずれか一方の表面に偏倚し
た部位、本実施形態では、最下層の単板12とその一つ
上層の単板12との間に接着剤によって貼着されて介在
している。該シート層11が介在する部位は、単板12
の積層方向の中から上下のいずれか一方の遠い位置、換
言すれば、上下の表面に最も近い位置に介在しているこ
とが好ましい。そして、本強化木材を使用するに際して
は、シート層11から遠い方の表面から荷重を作用させ
るようにすることが好ましい。
【0009】また、上記シート層11は、繊維が一方向
に揃えられた無機繊維または有機繊維からなるシートに
よって形成されている。該シートは、無機繊維または有
機繊維を強化材とし、無機繊維または有機繊維に熱可塑
性樹脂を含浸させてシート状に形成された、いわゆるプ
リプレグとして形成されたものである。そして、上記シ
ート層11を形成するシートは、その繊維方向が柱状の
集成材10の長手方向に略一致して設けてあることが好
ましい。また、上記シートに用いられる無機繊維は、従
来公知ものが用いられ、該無機繊維としては、例えば、
カーボン繊維、ガラス繊維、ボロン繊維等が好ましく用
いられる。また、上記有機繊維は、従来公知のものが用
いられ、該有機繊維としては、例えば、アルキド樹脂、
ポリエステル樹脂等からなる繊維が好ましく用いられ
る。また、上記シート層11の貼着に用いられる接着剤
は、上記シートを木材に貼着し得る従来公知の接着剤が
用いられ、該接着剤としては、例えば、レゾルセノール
樹脂、エポキシ樹脂等が好ましく用いられる。
【0010】従って、本実施形態の強化木材を横架材と
して用いる場合には、シート層11が下方に偏倚して位
置するようにして組み付けるようにする。このように組
み付けられた状態において、該強化木材に対して上方か
ら荷重を掛けると、該強化木材にはその軸芯よりも下側
において撓みによる引っ張り力が作用して伸びようとす
るが、該強化木材の下面に近い部位にシート層11が介
在しているため、その引っ張りによる伸びをシート層1
1によって抑制することができる。そのため、従来用い
られている柱状木材よりも撓み難く、従来よりも細いも
のを横架材として用いても撓みを極力防止することがで
き、建築コストを低減させることができ、経済的であ
る。尚、本実施形態の強化木材は、一層のシート層11
しか設けられていないが、該シート層11を必要に応じ
て複数層設けることができる。
【0011】また、本発明の第2の実施形態の強化木材
は、上記第1の実施形態におけるシート層に代えて、無
機繊維または有機繊維からなるストランドを上記いずれ
かの単板11間にその長手方向に一致させて介在させた
ものである。該ストランドは、上記実施形態のシート層
11と同様接着剤によって適宜必要な本数を略平行させ
て貼着すればよい。上記第2の実施形態においても上記
第1の実施形態と同様の作用、効果が奏し得られる。
【0012】尚、本発明の強化木材は、上記第1の実施
形態及び第2の実施形態において最下層の単板12を省
略し、シート層11あるいはストランドが表面に露呈し
たものであってもよい。要は、本発明の強化木材は、木
材に、その軸芯から偏倚させて繊維が一方向に揃えられ
た無機繊維または有機繊維からなるシート層あるいはス
トランドを設けた木材であれば柱状木材であっても板状
木材であってもよく、このような構成の木材は全て本発
明に包含される。
【0013】
【発明の効果】本発明の強化木材は、引っ張り強度に強
くて撓み荷重を受けても撓み難く、経済性のあるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の強化木材の一実施形態を示す
斜視図である。
【図2】図2は、図1の強化木材を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10;集成材 11;シート層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 複数の単板からなる集成材のいずれかの
単板間に、無機繊維または有機繊維からなるストランド
を上記単板の長手方向に一致させて介在させたことを特
徴とする強化木材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単板からなる集成材のいずれかの
    単板間に、繊維が一方向に揃えられた無機繊維または有
    機繊維からなるシート層をその繊維の方向を上記単板の
    長手方向に一致させて介在させたことを特徴とする強化
    木材。
  2. 【請求項2】 複数の単板からなる集成材のいずれかの
    単板間に、無機繊維または有機繊維からなるストランド
    を上記単板の長手方向に一致させて介在させたことを特
    徴とする強化木材。
JP18044698A 1998-06-26 1998-06-26 強化木材 Pending JPH10329112A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18044698A JPH10329112A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 強化木材

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JP27304690A Division JP2931068B2 (ja) 1990-10-11 1990-10-11 強化木材

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JPH10329112A true JPH10329112A (ja) 1998-12-15

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ID=16083382

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JP18044698A Pending JPH10329112A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 強化木材

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JP (1) JPH10329112A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021252A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 J Kenchiku Syst Kk 木製梁及び木製梁や柱などの建築部材の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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