JP2930826B2 - 電解イオン水生成器 - Google Patents

電解イオン水生成器

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JP2930826B2 JP4735193A JP4735193A JP2930826B2 JP 2930826 B2 JP2930826 B2 JP 2930826B2 JP 4735193 A JP4735193 A JP 4735193A JP 4735193 A JP4735193 A JP 4735193A JP 2930826 B2 JP2930826 B2 JP 2930826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水を電解処理してアルカ
リ水と酸性水とを連続的に生成する電解イオン水生成器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電解槽の下方部から飲料水が供給
され、上方部から電解処理水を排出するタイプのイオン
水生成器は、給水を停止すると電解槽内の水が給水路を
逆流して排水され、同時に電極の極性反転を行って電極
に付着したスケールを除去して電極を洗浄するものであ
るが、例えば給水を停止しても何等かの理由で電解槽か
ら排水されず残留した場合であっても電極の極性反転が
行われて電解槽内の残留水で電極を洗浄するため、その
後の給水再開時の当初の水はスケールを含有した汚濁水
と成ったり、所望極性とは逆の水が排出されるため、不
衛生な水又は酸性水を誤飲する危険性が大きく、よって
電解槽内の残留水が完全に流出した後でしか清潔且つ目
的の極性の水が得られない欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、給水を停止
し且つ電解槽内の水が排水されている場合にのみ両電極
板の極性反転を行って各電極板を洗浄する様にした電解
イオン水生成器を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく、給水停止後に排水されない場合でも電極の極性
反転が行われて各電極を洗浄してしまう等の課題に鑑
み、飲料水供給流路に圧力スイッチを設けると共に、電
解槽内の上方部に水の検知端子を設けることによって、
給水を停止して圧力スイッチがオフに成っても、電解槽
内の水の水面が下がり検知端子が非導通となって排水過
程であることが確認されなければ第1電極板と第2電極
板の極性反転を行わない様にして上記欠点を解消せんと
したものである。
【0005】
【作用】本発明にあっては、給水を停止して圧力スイッ
チがオフと成っても、電解槽内から排水されずに検知端
子間が導通状態であれば、第一電極板と第二電極板の極
性反転を行わず、その後の給水再開時の当初に排出され
る水はその前と同じ極性を有し、又電解槽内の水が排水
されていることを水面低下による検知端子間の非導通に
より検知した後、第一電極板と第二電極板の極性反転を
行って、両電極板に付着したスケールを除去して確実に
排出する。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係る電解イオン水生成器であり、
該電解イオン水生成器1はアルカリ水と酸性水を生成す
る電解槽2と、該電解槽2へ供給する水を浄水する浄水
カートリッジ3と、電解槽2への印加電圧を制御する制
御回路4を化粧ケース5内に内装している。
【0007】電解槽2は内方に第一電極室6を画成する
内箱本体7と、内方に電解室8を画成する外箱本体9か
ら成り、該外箱本体9内に内箱本体7を内設し、該内箱
本体7と外箱本体9との間における空間部を第二電極室
10と成し、一方フエライト、ステンレス、チタン等の材
質より成る同一形状の第一電極板11、第二電極板12、12
a を夫々第一電極室6と第二電極室10に配設している。
【0008】又、第一電極板11、第二電極板12、12a の
形状については、矩形板状に形成した電極本体13におけ
る幅中心CL(短手方向)から所定寸法はなれた偏心位
置の一端縁より電極支持片14を一体的に延出し、該電極
支持片14の表面側に電極棒15を溶着して立設したものを
第一電極板11と成すと共に、電極支持片14の裏面側に電
極棒15を溶着して立設したものを第二電極板12、12a と
成している。
【0009】又、本実施例では第一電極板11、第二電極
板12、12a の材質にはチタンを使用すると共に、白金合
金等のイオン化がされにくい物質にてさらに表面を焼成
処理して電極の寿命をさらに延ばしている。
【0010】内箱本体7は2体の内箱分割ケース16、16
a によって内方の第一電極室6が略直方体状に形成さ
れ、この内箱分割ケース16、16a の対向する底部には三
角格子状のリブ17、17a …にて多数の透孔18、18a …が
形成されると共に、該透孔18、18a …の外側より隔膜19
を添着し、前面および背面に隔膜19を有する内箱本体7
と成している。
【0011】又、内箱本体7における一方の内箱分割ケ
ース16底部の上方側と下方側との対角位置には夫々に装
着口20、20a を開口形成すると共に、上方側の装着口20
にはパイプ状の第一電解水出口21を接続し、下方側の装
着口20a には同形状の飲料水入口22を接続し、又同じ底
部の上方側には第一電極板11の電極棒15を嵌通させる電
極嵌通孔23を穿設している。
【0012】そして、第一電極板11の電極棒15を内箱分
割ケース16の電極嵌通孔23に嵌通して外部に突出させる
と共に、リブ17、17a …に設けた突起24、24a …にて内
箱分割ケース16、16a の中間位置にて挾持固定する様に
配設して第一電解水処理部25と成している。
【0013】外箱本体9は2体の外箱分割ケース26、26
a によって内方の電解室8を略直方体状に形成するもの
にして、外箱分割ケース26、26a 開口部周縁より突出す
るフランジ27、27a には夫々シール突条28、シール溝28
a が周設され、かかるフランジ27、27a をビス29、29a
…等にて挟着し、シール突条28、シール溝28a 間に介装
されたシール部材30にて電解室8を密閉状態と成してい
る。
【0014】又、外箱本体9における一方の外箱分割ケ
ース26底部の幅中心CLにおける上方側と下方側には夫
々に筒状の第二電解水出口31と飲料水入口22を内方に形
成すると共に、外箱本体9内に内箱本体7を配設する時
に、該内箱本体7における第一電解水出口21、飲料水入
口22a を嵌通する出入口嵌通孔32と第一電極板11および
第二電極板12、12a の電極棒15を嵌通する電極嵌通孔23
を穿設している。
【0015】そして、一方の外箱分割ケース26底部の電
極嵌通孔23に一方の第二電極板12の電極棒15を嵌通して
配設し、次に内方に第一電極板11を配設した内箱本体7
の第一電解水出口21、飲料水入口22を夫々出入口嵌通孔
32に嵌通すると共に、第一電極板11の電極棒15を他方の
電極嵌通孔23に嵌通させて内箱本体7を第二電極板12上
に重ね、更に他方の第二電極板12a の電極棒15を他方の
電極嵌通孔23に嵌通して内箱本体7上に重ね、しかる後
他方の外箱分割ケース26a を外箱分割ケース26に嵌め合
わせして電解槽2と成している。
【0016】33は水検知部であり、該水検知部33は一方
の外箱分割ケース26底部にチタンから成るビス状の検知
端子34、34a を貫通させ、該検知端子34、34a の頭部側
を電解室8内に位置させ、この電解室8内に充満される
水による検知端子34、34a 間の導通状態で水の有無を検
知している。
【0017】次に、浄水カートリッジ3については、円
筒冠状のキャップ体35の下方開口部を閉塞する有底筒状
の底蓋36によって内部空間を有するカートリッジ本体37
と成し、該カートリッジ本体37の底蓋36の中央には筒状
に下方突出する浄水入口38を形成すると共に、キャップ
体35と底蓋36との間には仕切隔壁39を介装し、かかる仕
切隔壁39の上方を浄水室40と成すと共に、下方を浄水入
口室41と成す様に区割している。
【0018】42は浄水入口室41内に配設する中間底蓋で
あり、該中間底蓋42は平面視長円状にして、且つの有底
筒状に形成されると共に、その中央には上記浄水入口38
より小径なる筒状の浄水出口43を突出形成し、かかる浄
水出口43を浄水入口38内に同心的に配設すると共に、中
間底蓋42の上方開口部を仕切隔壁39底側に密着し、中間
底蓋42内を浄水出口室44と成している。
【0019】又、浄水入口室41と浄水室40とは仕切隔壁
39に穿設される透孔45、45a …によって連通されると共
に、該透孔45、45a …にはゴミ等の固形異物を除去する
不織布、ナイロンメッシュ等の網状部材46を添着してい
る。
【0020】又、浄水出口室44と浄水室40とは仕切隔壁
39に穿設されるフイルター接続口47、47a にて連通され
ると共に、該フイルター接続口47、47a には水中に存在
するガビ、雑菌、ニゴリ等のミクロン単位の異物を除去
するための内部に中空糸膜を内装した筒状の濾過フイル
ター48、48a の下端開口部を接続している。
【0021】49はミネラル添加部であり、該ミネラル添
加部49は有底筒状に形成する添加筒50の底部には筒状の
ミネラル出口51を形成すると共に、上方側の側壁には水
導入孔52を穿設し、ミネラル出口51を浄水出口室44と浄
水室40とを連通する仕切隔壁39に穿設された接続口53に
接続すると共に、添加筒50の上方開口部をキャップ体35
の天井に密着している。
【0022】又、このキャップ体35の天井には添加筒50
を挿通する開口部54を形成すると共に、該開口部54周縁
より外周側にネジが螺刻された筒部55が形成され、該筒
部55にキャップ56を被冠している。
【0023】57はミネラル収容筒であり、該ミネラル収
容筒57は外壁がメッシュ状に形成されると共に、内方に
はグリセリン酸カルシウムが充填されるものにして、か
かるミネラル収容筒57を添加筒50の上方開口部より収容
している。
【0024】又、ミネラル収容筒57下方の添加筒50内に
は亜硫酸カルシウムを充填しても良く、又仕切隔壁39の
上方の浄水室40内には活性炭58を充填している。
【0025】次に、電解槽2は化粧ケース5における背
面側より飲料水入口22、22a を下方にして第一電解水出
口21、第二電解水出口31を上方にして装着するものにし
て、化粧ケース5に設けられた背面パネル59には飲料水
入口22a 、第二電解水出口31に挿入されるオス型の第一
継手60、60a を設けると共に、飲料水入口22、第一電解
水出口21が挿入されて接続されるメス型の第二継手61、
61a を設け、一方第一電極板11および第二電極板12、12
a の電極棒15並びに検知端子34、34a が挿入されるメス
型のコネクタ62、62a が設けられており、夫々の第一継
手60、60a 、第二継手61、61a 、コネクタ62、62a には
電解槽2の第一電解水出口21、飲料水入口22、22a 、第
二電解水出口31を挿入して装着する。
【0026】次に、電解槽2、浄水カートリッジ3を接
続する配管経路については、水道の蛇口に接続される給
水口63と浄水カートリッジ3の浄水入口38との間の配管
経路には飲料水の流量を一定量に調整する定流量弁64を
介装すると共に、浄水カートリッジ3の浄水出口43と電
解槽2との間の配管経路には分流接続器65を設けてい
る。
【0027】分流接続器65は浄水カートリッジ3の浄水
出口43と配管接続する第一入口66を形成すると共に、該
第一入口66と連通する第一出口67および第二出口68を形
成し、第一出口67は飲料水入口22と、第二出口68は飲料
水入口22a と配管接続されている。
【0028】又、分流接続器65には第一電解水出口21と
配管接続される第二入口69を形成すると共に、該第二入
口69と連通する第三出口70を形成し、この第三出口70と
第二入口69との配管経路には出口側より入口側への逆流
を防止する逆止弁71を介装している。
【0029】又、分流接続器65の第二入口69は第一入口
66とは連通されていると共に、第一入口66より飲料水が
供給されて圧力が発生している時には、かかる圧力によ
って第二入口69と第一入口66との連通状態を遮断すると
共に、飲料水の供給を停止すると圧力が無くなり、これ
によって第二入口69と第一入口66とを連通させる圧力感
応式の逆止弁72を介装している。
【0030】73は飲料水供給流路中に配設した圧力スイ
ッチであり、略円形状にして表面側にL型管74を一体形
成した蓋部75と、該蓋部75の裏面側に組付けた受皿部76
と、該受皿部76と蓋部75の間に形成される収納室77に出
没自在に内設した圧力ピン78と、該圧力ピン78の突出側
に配設したマイクロスイッチ79で圧力スイッチ73が構成
され、蓋部75と圧力ピン78の間には略円板状のダイヤフ
ラム80を介設し、又圧力ピン78は圧力バネ81により収納
室77内に没入可能と成し、又マイクロスイッチ79は受皿
部76の裏面側に対設した支持板82、82a 間に嵌入固定さ
れ、L型管74を飲料水供給流路に接続している。
【0031】尚、図中83は電解槽2の第二電解水出口31
と第一継手60a と配管を介して接続される蛇口パイプで
ある。
【0032】次に、制御回路4については、第一電極板
11、第二電極板12、12a は極性反転スイッチ84を介して
直流電源85に接続され、又極性反転スイッチ84は水検知
部33の水検知時に指令信号を出力する強制復帰回路86に
接続されている。
【0033】又、マイクロコンピューターであるMPU
87は制御回路4を構成する各構成品と接続され、且つ各
種の機能を持ち、各構成品を制御するものであり、給水
開始による圧力スイッチ73のオン及び水検知部33の水検
知によって第一電極板11、第二電極板12、12a の印加す
べき所定極性の電圧の時間を積算し、所定の積算時間に
達した時に極性反転スイッチ84に対して反転信号を入力
する機能を有し、又電解槽2内への給水を停止して圧力
スイッチ73がオフになると共に、水検知部33が非導通と
成った時(水面が水検知部33より下がった時)のみに、
電解槽2内の排水時間に対応する所定時間の間、極性反
転スイッチ84に対して反転信号を入力する機能を有して
いる。
【0034】又、MPU87はアルカリ水、若しくは酸性
水のPH値を、電解槽2内へ供給する飲料水の水質の違
いに応じて自動的に一定値に設定する機能を有し、即ち
水検知部33における検知端子34、34a 間の水の導電率を
測定し、かかる導電率に対応して第一電極板11、第二電
極板12、12a 間に印加する電圧を変化させて制御するの
である。
【0035】又、MPU87は第一電極板11を正側、第二
電極板12、12a を負側と成して直流電圧を印加している
時には、MPU87と接続される蛍光表示管、液晶表示パ
ネル、LED表示パネル等の文字表示パネル88にて「ア
ルカリ」との文字を移動させながら表示したり、又第一
電極板11を負側、第二電極板12、12a を正側と成してい
る時には、「サンセイ」との文字を移動させながら表示
したり、又上記PH値を設定中においては、「PHセッ
テイチュウ」との文字を表示する機能を有している。
【0036】又、その他の表示機能としては、給水停止
後、所定時間経過しても排水されない時には「ハイスイ
シナイ」との文字を表示し、又所定極性にて飲料水を電
解処理した後に、極性を反転させて行う洗浄処理に際し
ては、「センジョウ」との文字を表示し、又単に飲料水
を電解処理せずに浄水カートリッジ3のみを通過させる
場合には「ジョウスイ」との文字を表示し、又浄水カー
トリッジ3の交換時期を知らせる「カートリッジ」との
文字を表示する機能を有すると共に、交換時期までの残
り時間を知らせる「アト ??H」との文字を毎回洗浄
の後に表示する機能を有している。
【0037】次に本発明に係る電解イオン水生成器の作
用について説明すると、水道の蛇口から化粧ケース5の
給水口63に飲料水が供給されると、先ず圧力スイッチ73
がオンに成り、定流量弁64によって一定流量に流量が調
整されて浄水カートリッジ3、分流接続器65を介して飲
料水入口22、22a より電解槽2内に飲料水が供給され、
そして水検知部33まで飲料水が充満して水が検知される
と、圧力スイッチ73のオンと水検知部33における検知端
子34、34a 間の導通により通電し、そしてMPU87によ
って検知端子34、34a 間の導電率を測定し、かかる測定
値に基づいてアルカリ水、若しくは酸性水のPH値が所
定の値と成る様に印加電圧を予め設定すると共に、強制
復帰回路86を作動させ、該強制復帰回路86からの強制復
帰信号が極性反転スイッチ84に入力され、第一電極板1
1、第二電極板12、12a の上記電圧の極性が夫々反転さ
れて第一電極室6および第二電極室10内を流動する飲料
水を電解処理して第二電解水出口31と第一電解水出口21
より電解処理水を排出させる。
【0038】又、強制復帰回路76にて第一電極板1
1、第二電極板12、12aの極性を電解処理初期時に
反転することについては、通常の電解処理の状態にて電
解槽2内への給水を停止して圧力スイッチ73がオフと
成ると共に、電解槽2内の水が飲料水入口22、22a
より逆流して排出され水面が下がって水検知部33が非
導通と成り、これらを検知したMPU87は上記排水時
間に対応する所定時間の間、給水して電解処理している
所定の極性を反転させる様に極性反転スイッチ84に信
号を入力し、これにより第一電極板11、第二電極板1
2、12aの極性を反転して洗浄を行う。
【0039】この電解処理の場合、第一電極板11を正
側、第二電極板12、12a を負側にて電圧を印加すると、
第一電解水出口21からは酸性水が、第二電解水出口31か
らはアルカリ水が排出され、又第一電極板11と第二電極
板12、12a との極性を反転させれば当然ながら第一電解
水出口21、第二電解水出口31から排出される処理水は逆
特性にすることも可能であり、これは第一電極板11と第
二電極板12、12a の材質にチタンを使用しているためで
ある。
【0040】又、排水時における第一電極板11と第二電
極板12、12a の極性反転は圧力スイッチ73のオフと水検
知部33の非導通が条件であり、給水停止により圧力スイ
ッチ73をオフと成しても、電解槽2内の水が排水されず
に水検知部33が導通状態であれば、第一電極板11と第二
電極板12、12a の極性反転は行われない。
【0041】ここで、浄水カートリッジ3を通過する飲
料水は、先ず仕切隔壁39の透孔45、45a …に添着される
網状部材46によってゴミ、赤サビ、藻等が除去された
後、活性炭58に接触して上方へ流動することにより、該
活性炭58にて臭い、カルキ、有機物等が除去され、しか
る後一部の水はミネラル添加部49における添加筒50の水
導入孔52より内方に流入し、添加筒50内に収容している
ミネラル収容筒57内のグリセリン酸カルシウムに接触
し、該グリセリン酸カルシウムを水中に含有させると共
に、他の大部分の水は濾過フイルター48、48a の上方開
口部より流入して中空糸膜を通過する際に、該中空糸膜
によってミクロン単位のカビ、雑菌、ニゴリ等が除去さ
れて浄水される。
【0042】又、分流接続器65としては、浄水カートリ
ッジ3より供給される水は第一入口66を通り第一出口6
7、第二出口68を介して電解槽2の飲料水入口22、22a
に流入するものにして、かかる状態においては第一入口
66側に発生する圧力に反応して逆止弁72にて第一入口66
と第二入口69は遮断され、一方第一入口66への給水が停
止されると第一入口66側の圧力が無くなり、これによっ
て逆止弁72にて遮断されている第一入口66と第二入口69
は連通し、飲料水入口22、22a から逆流する水は第一出
口67、第二出口68、第三出口70を通って外部に排水され
る。
【0043】又、電解槽2の洗浄時については、第一電
極板11、第二電極板12、12a への所定極性の電圧の印加
時間を水検知部33による水検知からMPU87にて積算
し、所定の積算時間に達した時に極性反転スイッチ84に
洗浄切り換えを行う反転信号を入力し、第一電極板11、
第二電極板12、12a の極性を、例えば正側から負側、負
側から正側に反転させ、これによりスケールの除去及び
電解槽2内の殺菌を行う。
【0044】又、電解槽2にあっては、第一電極板11を
正側、第二電極板12、12a を負側と成して電解処理し、
第二電解水出口31からはアルカリ水、第一電解水出口21
からは酸性水を取り出す処理状態については、第一電極
室6を通過する水はリブ17、17a …と接触すると共に、
飲料水入口22と第一電解水出口21とは対角状に位置させ
ているため、飲料水入口22から第一電解水出口21へと流
れる水は斜行しながら流動し、一方第二電極室10を通過
する水は何らの抵抗を受けずに流動すると共に、単に上
方へ直線的に流動することによってアルカリ水を生成す
る際の電解効率が向上すると共に、隔膜19が第二電極板
12、12a に近接して配設されているため、イオン透過効
率も向上し、電解電位の高いアルカリ水を生成出来る。
【0045】又、制御回路4により第一電極板11を正
側、第二電極板12、12a を負側と成し電解処理している
時には、「アルカリ」との文字を移動させながら文字表
示パネル88にて表示し、又第一電極板11を負側、第二電
極板12、12a を正側と成している時には、「サンセイ」
との文字を移動させながら文字表示パネル88にて表示し
ている。
【0046】
【発明の効果】要するに本発明は、隔膜にて区割された
流路を通過する飲料水に直流電圧を印加することにより
電解処理し、かかる電解槽は下方部に飲料水入口を、上
方部に電解水出口を夫々形成して成るイオン水生成器に
おいて、電解槽2への飲料水供給流路中に圧力スイッチ
73を配設し、又電解槽2内の上方部には水の有無を検
知する一対の検知端子34、34aを設け、給水停止後
圧力スイッチ73のオフ及び排水による水面低下に起
因する検知端子34、34a間の非導通によって第1電
極板11と第2電極板12、12aとの極性を反転し両
電極板11、12、12aを洗浄する制御回路を設けた
ので、給水を停止しても電解槽2内から排水されない場
合には、圧力スイッチ73のオフにより両電極板11、
12、12aへの通電を停止すると共に両電極板11、
12、12aの極性反転を行わない様にしたため、残留
水はそのままの極性を維持し、給水を再開しても使用者
の所望極性の電解処理水が電解水出口から排出出来、又
電解槽2内の水が排水状態であることを検知端子34、
34a間の非導通により検知すれば、両電極板11、1
2、12aの極性反転を行ってスケール等を確実に飲料
水入口から排出出来、よって従来のイオン生成器が電解
槽内の水が排水されるか否かに拘らず、給水停止後電極
の極性反転を行って電極を洗浄することに起因するスケ
ールを含有した汚濁水又は酸性水の誤飲を未然に防止出
来、又検知端子34、34aと圧力スイッチ73の2つ
のチェックポイントにてイオン水生成器の現況を適切に
判断して各処理を行うため、使用者が安心して電解処理
水を飲用、使用出来る等その実用的効果甚だ大なるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解イオン水生成器の内部概略構
造を示す正面図である。
【図2】同上内部概略構造を示す側面図である。
【図3】文字表示パネルでの各種文字を示す図である。
【図4】制御回路のブロック図である。
【図5】電解槽の正面図である。
【図6】電解槽の内部構造を示す概略正面図である。
【図7】電解槽の第一電解水出口を示す部分断面図であ
る。
【図8】電解槽の第一電解水出口、飲料水入口と化粧ケ
ースの第二継手との接続を示す部分断面図である。
【図9】電解槽の第二電解水出口を示す部分断面図であ
る。
【図10】電解槽の第二電解水出口、飲料水入口と化粧
ケースの第一継手との接続を示す部分断面図である。
【図11】電解槽の第一電極板、第二電極板と化粧ケー
スのコネクタとの接続を示す部分断面図である。
【図12】同上他の接続個所の部分断面図である。
【図13】電解槽の第一電極板、第二電極板を示す平面
図である。
【図14】電解槽の第一電解水処理部の分解断面図であ
る。
【図15】図14のAーA矢視図である。
【図16】電解槽の外箱本体における外箱分割ケースの
平面図である。
【図17】図16のBーB断面図である。
【図18】浄水カートリッジの断面図である。
【図19】浄水カートリッジの他の断面図である。
【図20】浄水カートリッジの底面図である。
【図21】電解イオン水生成器の流路経路図である。
【図22】圧力スイッチの中央縦断面図である。
【図23】浄水カートリッジと分流接続器との接続を示
す断面図である。
【図24】図23のCーC断面図である。
【図25】図23のDーD断面図である。
【符号の説明】
4 制御回路 11 第一電極板 12、12a 第二電極板 34、34a 検知端子 73 圧力スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−183597(JP,A) 特開 昭62−273096(JP,A) 特開 昭62−190695(JP,A) 特開 平3−262591(JP,A) 特開 平5−261373(JP,A) 特開 平5−261371(JP,A) 特開 平3−109988(JP,A) 実開 昭62−183597(JP,U) 実開 平2−95590(JP,U) 実開 昭61−61097(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09F 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔膜にて区割された流路を通過する飲料
    水に直流電圧を印加することにより電解処理し、かかる
    電解槽は下方部に飲料水入口を、上方部に電解水出口を
    夫々形成して成るイオン水生成器において、電解槽への
    飲料水供給流路中に圧力スイッチを配設し、又電解槽内
    の上方部には水の有無を検知する一対の検知端子を設
    け、給水停止後の圧力スイッチのオフ及び排水による水
    面低下に起因する検知端子の非導通によって第1電極板
    と第2電極板との極性を反転し両電極板を洗浄する制御
    回路を設けたことを特徴とする電解イオン水生成器。
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