JP2930788B2 - 液晶表示ユニット - Google Patents

液晶表示ユニット

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JP2930788B2
JP2930788B2 JP3305606A JP30560691A JP2930788B2 JP 2930788 B2 JP2930788 B2 JP 2930788B2 JP 3305606 A JP3305606 A JP 3305606A JP 30560691 A JP30560691 A JP 30560691A JP 2930788 B2 JP2930788 B2 JP 2930788B2
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誠 植原
義浩 鬼束
尚雄 田島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数字や文字などを表示
する液晶表示ユニットに関し、特に液晶表示ユニットの
最適な駆動条件を制御するための温度検知素子の固定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来使われていた液晶表示ユニ
ットの構成を表わす断面図である。このユニットは螢光
ランプ3と該螢光ランプの光を反射して前面に導く反射
板5と表示範囲に均一に光らせるための拡散板4からな
るバックライトの上に、ガラス等の基板に透明電極を対
向させて配置し液晶を挟持した液晶パネル1の両面に偏
光板2を貼り付けて配置し、液晶パネル1の表示範囲に
かからない部分(例えば外周部)に温度検知素子6を封
止も兼ねた接着剤7で取り付け、ユニット背面に取り付
けた制御基板9にリード線8で配線している。液晶パネ
ル前面にはカバー10を取り付けている。液晶、特に強
誘電性液晶は駆動時の温度マージンが狭いので、温度検
知素子6は液晶パネル1の駆動条件を最適に制御するた
めに用いられる。また、液晶、特に強誘電性液晶は低温
で応答速度が低下するので、液晶表示装置にはこの応答
速度をある程度以上に維持するための加温用ヒータが設
けられることがある。温度検知素子6はこのヒータの駆
動条件を制御するためにも用いられる。
【0003】ところが、組立工程上、前記の温度検知素
子を固定するために用いる接着剤は乾燥時間が長く、温
度検知素子を液晶パネル面に確実に接触させるには工具
も必要であり、温度検知素子の取付には苦労していた。
また、温度検知素子は、周囲に液晶パネルの温度抵抗よ
りも低い部材があると、外部の温度の影響を受けて正確
に温度を検知できなくなるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記液晶パ
ネルの温度を検知するための素子を容易にかつ確実に液
晶パネルに接触させ、固定した液晶表示ユニットを提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明では、一対の透明基板により液晶を挟持して
なる液晶パネルと、該液晶パネルの温度を検知する温度
検知素子とを具備する液晶表示ユニットにおいて、該温
度検知素子を、弾性部材を用い、前記液晶パネル面に突
き当てて固定したことを特徴としている。
【0006】前記温度検知素子は例えば液晶表示ユニッ
トの最適な駆動条件、すなわち液晶パネルの駆動電圧
や、液晶パネルの温度を制御するためのヒータの駆動電
流を制御するために用いられる。液晶としては強誘電液
晶が好ましく使用される。
【0007】本発明は、液晶パネルを下面から照明する
バックライトを備えた透過形の液晶表示ユニットおよび
外光を液晶パネルの下面側から上面に向けて反射させる
反射板を備えた反射形の液晶表示ユニットのいずれにも
適用可能である。
【0008】
【作用】前記の構成からなる本発明によれば、液晶パネ
ルの温度を検知するための素子を固定する方法として、
弾性部材を用いて温度検知素子を液晶端面に弾性部材の
弾性力を用いて押しつける方法を採用したため、組立が
容易になり、外部の温度の影響をなくしながら確実に液
晶パネルの温度の検知ができる。
【0009】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明をさらに詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る液晶表示
ユニットの温度検知素子を取付部分近傍の斜視図であ
る。図1において、図5と共通または対応する部材に同
一の符号を付してある。図1において、温度検知素子
(サーミスタ)6を取り付ける際は、まず液晶パネル1
の駆動回路が接続されていない端面11に、温度検知素
子(サーミスタ)6をシリコン発泡スポンジなどの弾性
部材12にリード線8などの配線を行なった後にシリコ
ン樹脂14などを用いて固定する。次に、弾性部材12
を固定部材15で温度検知素子6とは反対側の端面13
から液晶パネル1に押しつけるようにしてその固定部材
15を取り付ける。このとき、温度検知素子6が液晶パ
ネルの温度を正確に検知できるようにするために、図2
に示すように、温度検知素子6の周囲には、シリコン発
泡スポンジなどの弾性部材12以外は熱抵抗の大きな空
気しか存在しないようにする必要がある。
【0010】
【他の実施例】なお、本発明は上述の実施例に限定され
ることなく適宜変形して実施することができる。固定部
材15は、温度検知素子6が固定された弾性部材12を
確実に液晶パネル1に押し当てられれば足りるので、例
えば、図3に示すように、液晶パネルの周囲にあるバッ
クライトなどの部品に弾性部材12を固定するための固
定爪を固定部材15として一体で形成しても良い。
【0011】また、温度検知素子6を取り付ける箇所
は、液晶パネル1の端面でなくてもよく、図4に示すよ
うに、液晶パネル1の表示範囲にかからない部分の面を
利用して、前述同様のシリコン発泡スポンジなどの弾性
部材12にリード線8を配線した温度検知素子6をシリ
コン樹脂14などで封止し、液晶パネル1とバックライ
トの隙間に潜り込ませるように固定しても良い。
【0012】上述においては、本発明を主にいわゆる透
過形の液晶表示ユニットに適用した例について説明した
が、本発明は、図5の螢光ランプ3と拡散板4と反射板
5などからなるバックライトの代わりに、液晶パネル1
の下面側偏光板2の下面に反射膜を形成し、または反射
板を設けたいわゆる反射形の液晶表示ユニットにも適用
可能である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によって、液晶パ
ネルの温度を検知するための温度検知素子を、確実にか
つ容易に組立・固定することが可能となった。
【0014】また、本発明の構造を用いれば、液晶ユニ
ットのわずかな隙間を利用して取り付けることが可能と
なるため、液晶表示ユニットの利点である薄型かつ小型
の形態を維持することも可能となった。
【0015】さらに、温度検知素子を固定する弾性部材
などを熱抵抗の大きなものにすれば、前述の液晶パネル
に確実に固定できることとあいまって、液晶パネルの温
度をより正確に検知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る液晶表示ユニットの
要部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の部分の完成状態を示す断面図である。
【図3,4】 本発明の他の実施例の要部構成を示す断
面図である。
【図5】 従来の液晶表示ユニットの構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1:液晶パネル、2:偏光板、3:螢光ランプ、4:拡
散板、5:反射板、6:温度検知素子、7:接着剤、
8:リード線、9:制御基板、10:カバー、12:弾
性部材、14:封止剤、15:固定部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−186814(JP,A) 実開 平3−122426(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1333

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透明基板により液晶を挟持してな
    る液晶パネルと、該液晶パネルの温度を検知する温度検
    知素子と、該温度検知素子を前記液晶パネル面に突き当
    てて固定する弾性部材とを具備することを特徴とする液
    晶表示ユニット。
  2. 【請求項2】 前記温度検知素子が当該液晶表示ユニッ
    トの最適な駆動条件を制御するためのものである請求項
    1記載の液晶表示ユニット。
  3. 【請求項3】 前記液晶パネルの上下に配置された偏光
    板、および螢光ランプと該螢光ランプからの光を反射し
    て前面に導く反射板と該螢光ランプからの光を均一に光
    らせる拡散板より構成され前記液晶パネルを下面から照
    明するバックライトをさらに具備する請求項2記載の液
    晶表示ユニット。
  4. 【請求項4】 前記液晶が強誘電液晶である請求項3記
    載の液晶表示ユニット。
  5. 【請求項5】 前記液晶パネルの上下に配置された偏光
    板、および該液晶パネルの下面の前記偏光板の外側に配
    置され外光を該液晶パネルの上面方向に向けて反射させ
    る反射板をさらに具備する請求項2記載の液晶表示ユニ
    ット。
  6. 【請求項6】 前記液晶が強誘電液晶である請求項5記
    載の液晶表示ユニット。
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JPH05119303A JPH05119303A (ja) 1993-05-18
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