JP2930553B2 - 木材の保存処理方法及び装置 - Google Patents
木材の保存処理方法及び装置Info
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Description
材保存用薬剤を木材に含浸させるための、木材の保存処
理方法及び装置に関する。
性有機溶媒に不揮発性の木材保存用薬剤を溶解した溶液
を用いて、含浸タンクの中で木材の保存処理を行う技術
が開示されている。この木材保存処理法は、木材を密閉
型含浸タンク内に配置して含浸タンクを減圧し、保存用
薬剤を含有した溶液を、木材に含浸せしめるように、含
浸タンク内に導入し、余剰の溶液を排出した後に、木材
中の溶媒を蒸気化して木材から溶媒を抽出するように木
材を加熱し、溶媒含有蒸気を含浸タンクから排出するこ
とから成る。この方法によれば、処理後の木材の含水率
が低くなり、乾燥工程を不要にすることができる利点が
あり、木材保存用薬剤の処理においても、これを回収し
て再使用するので、廃液処理の問題を回避できるという
利点がある。
は上記のように大きな利点を有するものの、木材からの
溶媒の抽出のための木材の加熱において改良の余地を残
している。すなわち、従来の方法では、木材の加熱が含
浸タンクに加熱した気体を供給することによって行われ
ており、木材の内部の温度が周囲の温度より低く、内部
温度を周囲温度と同じ程度にするには時間がかかり、木
材内部までの溶媒を蒸発させるのに時間がかかった。
いて木材に含浸した保存用薬剤含有溶液の溶媒を蒸気化
するように木材を加熱する場合、木材の周囲だけでな
く、木材の内部も十分な温度に加熱できる木材の保存処
理方法及び装置を提供することにある。
発明による、木材保存用薬剤を木材に含浸させる木材の
保存処理方法は、木材を密閉型含浸タンク内に配置して
該含浸タンクを減圧するステップと、不揮発性保存用薬
剤を揮発性有機溶媒に溶解した溶液を、木材に含浸せし
めるように、含浸タンク内に充満するまで導入するステ
ップと、次に、含浸タンクから前記溶液を排出するステ
ップと、再度、含浸タンクを減圧するステップと、前記
減圧中の含浸タンク内で、木材を直接高周波加熱して木
材中の溶媒を蒸気化するステップと、前記蒸気化の最中
に、含浸タンクの底部に溜まる前記溶媒の蒸気を、該含
浸タンク底部において、直接冷却して液化するステップ
と、前記液化した溶媒を含浸タンクから排出するステッ
プとから成ることを特徴とする。
た直接加熱で行われるので、木材内部の温度が周囲の温
度より高くなり、木材に含浸した保存用薬剤含有溶液の
揮発性有機溶媒は内部から蒸気化して気体となる。従っ
て、短時間で溶媒の除去が行われる。また、含浸タンク
内での直接加熱のため、熱損失も少なくなり、作業液の
回収率も向上する。
木材に含浸させる木材の保存処理装置であって、不揮発
性保存用薬剤を揮発性有機溶媒に溶解した溶液を収容し
た作業液タンクと、該作業液タンクに、該タンクからの
溶液の供給を受け入れるように接続されており、木材を
中に配置して密閉するように構成された含浸タンクと、
該含浸タンクを減圧する真空手段と、前記含浸タンク内
の木材を加熱するために、電極板が前記含浸タンクに、
該タンク中の木材に接触するように設けられている高周
波加熱装置とを備え、前記高周波加熱装置は、含浸タン
ク内が前記真空手段によって一定の真空度まで吸引され
た状態で動作して、木材を含浸タンク内において直接高
周波加熱して木材中の溶媒を蒸気化しており、更に、前
記含浸タンクの底部に設けられ、前記高周波加熱装置に
よって蒸気化されて含浸タンク底部に溜まる溶媒蒸気
を、直接冷却して液化する冷却管と、前記液化した溶媒
を含浸タンクから排出する手段とを備えていることを特
徴とする木材の保存処理装置が提供される。かかる装置
によれば、木材の内部温度を溶媒の沸点又はそれ以上に
することができ、溶媒が木材の内部から蒸気化するの
で、溶媒の除去の時間が短縮され、熱損失も少なくな
り、作業液の回収率も向上する。そして、従来の木材保
存処理装置に必要であった外部ヒータが不要になるの
で、含浸タンクの回りの気体の還流のための設備が不要
になって、含浸タンク回りの設備がコンパクトになる。
性有機溶媒に可溶性の任意の不揮発性薬剤を使用するこ
とができる。例えば木材保存処理用薬剤としては、従来
慣用されている木材保存剤および、それよりも非常に低
毒性の薬剤も包含する。そのような低毒性の薬剤の好ま
しい具体例を例示すれば、例えばクロロフェニルヨード
プロパルギルフォマール(例えば長瀬産業より市販のI
F−1000)などの有機沃素化合物;例えば三共製薬
より市販のキシラザンなどのヒドロキシルアミン化合
物;例えばベンツイミダゾール化合物;例えばナフテン
酸銅、8−オキシキノリン銅などの有機銅化合物;例え
ばナフテン酸亜鉛などの有機亜鉛化合物;例えば武田薬
品より市販のフォキシムなどの有機リン化合物;例えば
住友化学より市販のパーメスリンなどのピレスロイド系
化合物などの防虫剤などがあげられる。
前記有機薬剤を溶解し、かつ、常温常圧では揮発性の液
体であって蒸発および凝縮による回収に適したものであ
れば任意の有機溶媒を使用することができる。そのよう
な有機溶媒の具体例をあげれば、例えばn−ヘキサン、
n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、例え
ばシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類、例えば塩化
メチレン、クロロフォルム、トリクロルエタン、トリク
ロロエチレンなどの塩素化炭化水素類、例えばトリ弗化
トリ塩化エタンなどの弗化炭化水素類、例えばニトロメ
タン、ニトロエタンなどのニトロ炭化水素類、例えばア
セトニトリルなどのニトリル類、例えばプロピルアルコ
ール、ブチルアルコールなどの1価アルコール類、例え
ばアセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケト
ンなどのケトン類、例えばイソプロピルエーテルなどの
エーテル類、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルなどのエステル
類、例えばフラン、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どの複素環式化合物類などをあげることができる。
密閉系で行われるため、低沸点可燃性溶媒の使用も殆ん
ど問題がないが、好ましい有機溶媒は、ハロゲン化され
た脂肪族および芳香族の炭化水素類である。
ら、本発明の木材保存処理方法および装置の構成及びそ
の操作方法の一例を説明する。なお、図1は、本発明に
係る木材保存処理装置1の全体構成図であり、図2は、
木材を内部に装入して木材保存用薬剤を含有した作業液
を導入することによって、木材の保存処理を行う密閉型
含浸タンク2の略横断面図である。
タンク2は、被処理木材3を収容することのできる空間
を内部に形成する。この含浸タンク2は、例えば、ステ
ンレス製もしくは接液部をステンレス製とし、処理すべ
き木材の寸法に応じて適宜の大きさを有するものであ
る。また内部に複数本、或いは多数本の木材3を装入し
て処理することができるようにすることもできる。含浸
タンク2には、蓋5が設けられ、処理すべき木材3を内
部に装入するとき開き、被処理木材3を収容した状態で
閉じて密閉する。図2に示すように、含浸タンク2内に
は、被処理木材3の装入のための台車6が設けられ、木
材の装入及び取り出しを容易にしている。また、含浸タ
ンク2内には、装入後の木材3の固定のために、木材3
を上方から押圧するプレス装置7が設けられている。更
に、台車6の上面及びプレス装置7の下面には、それぞ
れ、高周波加熱装置(後述)の電極板9及び10が、収
容した木材3に接触するように配置されている。なお、
図示の例では、木材3の中間高さ位置にもう1つの電極
板11が配置されている。これらの電極板9、10、1
1には、リード線13が接続されている。
不揮発性の木材保存用薬剤を前記した揮発性有機溶媒に
溶かした保存処理用作業液を収容して、その作業液を含
浸タンク2に供給するための作業液タンク14が、ポン
プ15及び弁16を経由して含浸タンク2に連結されて
いる。また、含浸タンク2には、内部の気圧を減じ、含
浸タンク内の蒸気を排出するための真空ポンプ17(図
1の右端側参照)が連結されている。すなわち、含浸タ
ンク2の気体は、排気口18及び弁19を通ってコンデ
ンサー21を経由し、更にコンデンサー21の排気口2
2及び弁23を通って、真空ポンプ17に至り、真空ポ
ンプ17によって排気される。なお、この真空ポンプ1
7からの排気は、大気へ排出するのではなく、ガスタン
ク等に回収して、木材保存処理装置内で、再利用を図る
のが望ましい。
けられたコンデンサー21は、含浸タンク2から排出さ
れた蒸気から液化するためのもので、作業液を含浸した
木材から蒸発した溶媒をコンデンサー21内で液化す
る。液状の溶媒は、弁25を経由して回収タンク26に
送られて回収される。回収タンク26は、含浸タンク2
内の余剰の作業液を返液するため、含浸タンク2の排液
口27に弁29を介して連結されている。この回収タン
ク26に収容された作業液は、弁30、32及びポンプ
36を介して薬剤混合タンク38に送られ、ここで木材
保存用薬剤及び溶媒を混合調整した後、弁39及びポン
プ40を介して作業液タンク14に戻して再利用を図っ
ている。
熱装置31が設けられている。この高周波加熱装置31
は、被処理木材3を高周波加熱するのに適した構成にな
っており、制御パネルから、周波数(例えば、7.6M
Hz〜22MHz)や電力(10Kw〜100Kw)や時間
をオペレータが設定できるようになっている。高周波加
熱装置31の出力は、配管33に収容されたリード線1
3を経由して、含浸タンク2の中の電極板9、10、1
1(図2)に供給され、木材3を直接内部から高周波加
熱する。
び回収タンク26には、冷凍機34からポンプ35を経
由して冷却液が供給されており、コンデンサー21及び
回収タンク26を冷却し、含浸タンク2も必要に応じて
冷却される。特に、本発明においては、含浸タンク2の
底部に冷却管37が配管されている。溶媒蒸気は空気よ
り重く(空気密度1に対して2.93)、含浸タンクの
底部に溜まる傾向にあり、含浸タンク2の底部の冷却管
37は、含浸タンク内の溶媒蒸気の大部分を液化するこ
とができる。このように本発明では、含浸タンク2の底
部で溶媒蒸気を直接冷却するため、液化の効率がよく、
従来の回収用管路を用いる方式のものと比較すると格段
に効率が高い。
タンク2の台車6に木材3を載せて含浸タンク内に装入
する。この装入の際、装入木材の量に応じて、木材2の
中間高さ位置に、図2の電極11を配置することができ
る(この中間の電極11を配置する場合、この電極11
を共通電極とし、他の電極9及び10を反対電極として
使用するのが好ましい)。木材3の装入の後、プレス装
置7によって、木材3を上から押さえて固定する。ま
た、電極9、10及び11へのリード線13の接続も確
認する。次に、蓋5を閉じて含浸タンク2を密閉した
後、弁16、29を閉じておき、また、真空ポンプ17
に通じる弁19と弁23を開き且つ弁25を閉じて真空
ポンプ17を駆動して含浸タンク2内を減圧する。含浸
タンク2内の減圧度は、樹種、形状によって異なるが通
常700mmHg(真空度)以下にすることが好ましい。
後、暫くその状態に保持して木材3中の気体を除去し、
次いで弁23及び弁19を閉じ弁16を開き、ポンプ1
5を駆動して、作業液を作業液タンク14から含浸タン
ク2に供給して、その作業液を含浸タンク2内に充満さ
せ、更に、好ましくは加圧状態にする。木材3を作業液
に(加圧状態で)一定時間浸し続けて、作業液を木材に
十分に含浸させる。この時間は樹種や形状によって異な
り、普通約10〜180分程度である。
て弁16を閉じ、弁29を開き、含浸タンク2内にある
過剰または残余の作業液を回収タンク26に返液する。
また、木材3からの溶液の液ダレ回収も行う。返液の
後、再度、弁29を閉じ、弁25を閉じ、弁19を開い
たままにして、弁23を開く。この状態で真空ポンプ1
7を駆動して含浸タンク2を真空吸引して減圧する。な
お、真空ポンプ17から排出される気体には有機溶媒の
蒸気が含まれるので、その排気をガスタンク等に回収し
て、木材保存処理装置内で、再利用を図るのが望まし
い。
装置31を動作させて、電極板9及び11間並びに電極
板10及び11間に、それぞれ、高周波電力を供給し
て、電極間の木材3を直接高周波加熱する。よく知られ
ているように、高周波加熱は木材3を内部から加熱する
ので、その加熱温度は周囲よりも内部の方が高くなる。
木材3は、有機溶媒を蒸発させるのに必要な温度、例え
ば、30℃〜60℃になるように加熱される。加熱され
た木材3は、その内部の方から有機溶媒が蒸発し始め、
続いて蒸発が木材周囲からも行われ、木材保存処理用薬
剤が注入された木材から溶媒を抽出することができる。
なお、減圧下での沸点低下により木材への悪影響(割
れ、曲がり等)を抑制することができる。発生した溶媒
蒸気は空気より重たいので、含浸タンク2の底部に溜ま
り、ここで、冷却管37によって冷却されて液化する。
このようにして、含浸タンク内の溶媒蒸気の大部分を液
化することができる。
弁19及び弁25を閉じ、弁23を開放したままにして
真空ポンプ17の駆動を続け、コンデンサー21を真空
吸引して、コンデンサー21を減圧する。次いで、弁2
3を閉じ、弁19を開くことによって、含浸タンク2内
にまだ残留している溶媒蒸気をコンデンサー21に吸引
させる。吸引後、弁19、弁23及び弁25を閉じて、
コンデンサー21を密閉する。この密閉によって、溶媒
蒸気が蒸気のままコンデンサー21を通過するのを防止
することができる。コンデンサー21に密閉された溶媒
蒸気は、冷却液によって冷却されて、凝縮されて液化す
る。液化した後、弁25を開放すると、液化した溶媒が
回収タンク26に回収される。含浸タンク2内に溶媒蒸
気がまだ残留する場合には、コンデンサー21への真空
吸引、コンデンサー21の密閉及び溶媒蒸気の液化、及
び液化した溶媒の回収のステップを繰り返せばよい。こ
のようにして、含浸タンク内の溶媒蒸気の濃度を排出管
理濃度以下に落とすことができる。なお、回収タンク2
6の弁29は通常時閉じており、回収時開放するように
なっている。回収タンク26に回収された溶媒は、弁3
0、32の開放及びポンプ36の駆動によって、薬剤混
合タンク38へ送られ、木材保存用薬剤及び溶媒が混合
され調整された後、弁39、ポンプ40を介して作業液
タンク14に戻されて、再利用される。このようにし
て、含浸タンク2内で発生した有機溶媒蒸気を含有する
気体は、含浸タンク2内で大部分が液化されて回収タン
ク26に回収され、残留した有機溶媒蒸気を含有する気
体も、含浸タンク2→コンデンサー21→回収タンク2
6の順に回収され、回収タンク26から薬剤混合タンク
38を介して作業液タンク14へ戻される。
を、含浸タンク内にある木材を直接高周波加熱するの
で、木材内部の温度が周囲の温度より高くなり、木材に
含浸した作業液の溶媒は内部から蒸気化して気体とな
り、短時間で溶媒の除去が行われる。また、含浸タンク
内での直接加熱のため、熱損失も少なくなり、作業液の
回収率も向上する。更に、従来の木材保存処理装置に必
要であった外部ヒータが不要になるので、含浸タンクの
回りの気体の還流のための設備が不要になって、含浸タ
ンク回りの設備がコンパクトになる。
ある。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 木材保存用薬剤を木材に含浸させる木材
の保存処理方法であって、 木材を密閉型含浸タンク内に配置して該含浸タンクを減
圧し、 不揮発性保存用薬剤を揮発性有機溶媒に溶解した溶液
を、木材に含浸せしめるように、含浸タンク内に充満す
るまで導入し、 次に、含浸タンクから前記溶液を排出し、 再度、含浸タンクを減圧し、 前記減圧中の含浸タンク内で、木材を直接高周波加熱し
て木材中の溶媒を蒸気化し、前記蒸気化の最中に、含浸タンクの底部に溜まる前記溶
媒の蒸気を、該含浸タンク底部において、直接冷却して
液化し、 前記液化した溶媒を 含浸タンクから排出する諸ステップ
から成ることを特徴とする木材の保存処理方法。 - 【請求項2】 木材保存用薬剤を木材に含浸させる木材
の保存処理方法であって、 木材を密閉型含浸タンク内に配置して該含浸タンクを減
圧し、 不揮発性保存用薬剤を揮発性有機溶媒に溶解した溶液
を、木材に含浸せしめるように、含浸タンク内に充満す
るまで導入し、 次に、含浸タンクから前記溶液を排出し、 再度、含浸タンクを減圧し、 前記減圧中の含浸タンク内で、木材を直接高周波加熱し
て木材中の溶媒を蒸気化し、前記蒸気化の最中に、含浸タンクの底部に溜まる前記溶
媒の蒸気を、該含浸タンク底部において、直接冷却して
液化し、 前記液化した溶媒を含浸タンクから排出し、 含浸タンク内に残留する溶媒含有蒸気を、コンデンサー
に吸引し、 前記コンデンサーを密閉して該コンデンサー内で溶媒含
有蒸気を液化して排出する諸ステップから成ることを特
徴とする木材の保存処理方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の木材保存処理方法にお
いて、前記コンデンサーの溶媒含有蒸気の液化及び排出
の後、コンデンサーを減圧し、含浸タンクに残留する溶
媒含有蒸気をコンデンサー内に吸引し、コンデンサーを
密閉して該コンデンサー内で溶媒含有蒸気を液化して排
出することを特徴とする木材保存処理方法。 - 【請求項4】 木材保存用薬剤を木材に含浸させる木材
の保存処理装置において、 不揮発性保存用薬剤を揮発性有機溶媒に溶解した溶液を
収容した作業液タンクと、 該作業液タンクに、該タンクからの溶液の供給を受け入
れるように接続されており、木材を中に配置して密閉す
るように構成された含浸タンクと、 該含浸タンクを減圧する真空手段と、 前記含浸タンク内の木材を加熱するために、電極板が前
記含浸タンクに、該タンク中の木材に接触するように設
けられている高周波加熱装置とを備え、 前記高周波加熱装置は、含浸タンク内が前記真空手段に
よって一定の真空度まで吸引された状態で動作して、木
材を含浸タンク内において直接高周波加熱して木材中の
溶媒を蒸気化しており、更に、 前記含浸タンクの底部に設けられ、前記高周波加熱装置
によって蒸気化されて含浸タンク底部に溜まる溶媒蒸気
を、直接冷却して液化する冷却管と、 前記液化した溶媒を含浸タンクから排出する手段と を備
えている ことを特徴とする木材の保存処理装置。 - 【請求項5】 木材保存用薬剤を木材に含浸させる木材
の保存処理装置において、 不揮発性保存用薬剤を揮発性有機溶媒に溶解した溶液を
収容した作業液タンクと、 該作業液タンクに、該タンクからの溶液の供給を受け入
れるように接続されており、木材を中に配置して密閉す
るように構成された含浸タンクと、 該含浸タンクを減圧する真空ポンプと、 前記含浸タンクと真空ポンプとの間に配置されて、含浸
タンクから吸引した蒸気を液化するコンデンサーと、 前記含浸タンク内の木材を加熱するため、電極板が前記
含浸タンクの木材に接触するように設けられている高周
波加熱装置と、前記高周波加熱装置は、含浸タンク内が前記真空手段に
よって一定の真空度まで吸引された状態で動作して、木
材を含浸タンク内において直接高周波加熱して木材中の
溶媒を蒸気化しており、更に、 前記含浸タンクの底部に設けられ、前記高周波加熱装置
によって蒸気化されて含浸タンク底部に溜まる溶媒蒸気
を、直接冷却して液化する冷却管と、 前記液化した溶媒を含浸タンクから排出する手段と、 前記コンデンサー及び前記含浸タンクからの液を収容す
る回収タンクとを備えたことを特徴とする木材の保存処
理装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の木材保存処理装置にお
いて、含浸タンク内の冷却管によって液化しきれなかっ
た蒸気化した溶媒が、前記コンデンサーへ、該コンデン
サーの減圧によって吸引されており、吸引後に、該コン
デンサーが密閉されてその溶媒蒸気が液化されてコンデ
ンサーから排出されるように構成されていることを特徴
とする木材保存処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30932096A JP2930553B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 木材の保存処理方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10146805A JPH10146805A (ja) | 1998-06-02 |
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JP30932096A Expired - Lifetime JP2930553B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 木材の保存処理方法及び装置 |
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