JP2930078B1 - 自動料金収受システムにおける車載器 - Google Patents

自動料金収受システムにおける車載器

Info

Publication number
JP2930078B1
JP2930078B1 JP19832998A JP19832998A JP2930078B1 JP 2930078 B1 JP2930078 B1 JP 2930078B1 JP 19832998 A JP19832998 A JP 19832998A JP 19832998 A JP19832998 A JP 19832998A JP 2930078 B1 JP2930078 B1 JP 2930078B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
level
signal
unit
mounted device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19832998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000030100A (ja
Inventor
浩 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP19832998A priority Critical patent/JP2930078B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2930078B1 publication Critical patent/JP2930078B1/ja
Publication of JP2000030100A publication Critical patent/JP2000030100A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 従来、車載器の起動時に識別番号が生成さ
れ、車載器が再起動されない限り固定されるため、同じ
通信範囲内にある路側機と複数の車載器の間で識別番号
が同じになる確率が高く、その場合搬送波の衝突が発生
する。 【解決手段】 制御部10は、受信レベルに対応したA
/D変換器9よりのディジタル信号を、ある周期で取り
込み、この車載器を搭載した車両が路側機との通信可能
範囲内に進入して、このディジタル信号の方が設定値よ
りも大レベルとなると、N段カウンタ部13のカウンタ
動作を停止し、カウント停止時点のカウンタ値dを取り
込む。続いて、制御部10は取り込んだカウンタ値dを
この車載器の識別番号とし、これを通信開始要求信号な
どに多重してデータ変換部7へ供給すると共に、データ
再生器4から取り込んだ制御情報を解析した時分割の送
信タイミングに従い送出許可信号bをデータ変換部7へ
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動料金収受システ
ムにおける車載器に係り、特に有料道路の料金所等に設
置される路側機との間で無線通信によりリンク接続す
る、車両側に装備された自動料金収受システムにおける
車載器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高度道路交通システム(IT
S:Intelligent Transport Systems)の一分野とし
て、有料道路における料金所での渋滞及び料金収受にか
かる作業の軽減を目的とした、ノンストップ自動料金収
受システム(ETC:ElectronicToll Collection Syse
m)が知られている。この自動料金収受システムでは、
有料道路の料金所等に設置された路側機と車両に装備さ
れた車載器との間で、車載機固有番号等を無線で交信す
ることにより、その料金所で車両を停車させることなく
通過させ、料金の徴収は別途行うシステムである。
【0003】図3はこの自動料金収受システムにおける
従来の車載器の一例のブロック図を示す。同図の車載器
を搭載した車両が、図示しない料金所近傍の狭域な通信
可能範囲内に進入すると、受信アンテナ21が路側機よ
り送信されている、車載器の制御情報を含んだASK
(Amplitude Shift Keying)変調波を受信し、受信部1
へ送出する。受信部1は入力された受信信号を低雑音で
レベル増幅し、更に周波数ダウンコンバートする。
【0004】周波数ダウンコンバートされた受信信号
は、レベル検出器2で受信レベルが検出されて、受信レ
ベルに相当する直流電圧に変換される。このレベル検出
器2の出力直流電圧は、比較器3に供給されて予め設定
されている基準電圧と比較されて、基準信号より大レベ
ルか小レベルかにより2値信号とされる。すなわち、受
信信号はASK変調波信号であるので、比較器3の出力
には、路側機側で送信したデータ列が再生される。
【0005】データ再生部4はこの比較器3より入力さ
れる再生データ列より受信クロックを再生し、このET
Cシステム内において路側機・車載器間で予め決められ
ている任意のフレームフォーマット(図4)に基づい
て、路側機の車載器に対する制御情報を再生する。更
に、データ再生部4は制御情報を再生すると、制御部6
に対してデータ再生検出信号を送出する。
【0006】制御部6はデータ再生部4とバスインタフ
ェースにより接続されており、データ再生検出信号の到
来により、データ再生部4に保持されている制御情報を
バスインタフェースにより取り込む。次に、制御部6は
組み込まれたソフトウェアにより、取り込んだ制御情報
を解析する。
【0007】ここで、車載器が路側機との間で通信を開
始するまでの動作を説明する。図4において、路側機4
1は無線搬送波により、通信可能範囲内に存在し現在通
信を行っている一台又は複数台の車載器43と、通信可
能範囲内に進入し、これから通信を開始しようとする車
載器42に対して、連続して制御信号を送信する。この
制御信号には、路側機41と車載器43が送受信する実
際の入口又は出口情報等が含まれている他、車載器4
2、43が路側機41へ送信する搬送波(アップリン
ク)が同時に送信され、路側機41側で受信搬送波の衝
突により受信不能とならないよう時分割制御情報が制御
フレーム内に多重されている。
【0008】一方、車載器42は通信可能範囲内に進入
し、路側機41からの制御信号を受信すると通信開始要
求信号を送信する。このとき、車載器42は図3の制御
部6にて解析された時分割制御情報による送信タイミン
グに従い、通信開始要求信号を路側機41に対して送信
するが、同時に、通信開始要求信号データには車載器4
2の内部にて制御部6に組み込まれたソフトウェアによ
り予め生成された固有番号も多重される。
【0009】次に、車載器42からの通信開始要求信号
を受信した路側機41は、時分割制御情報内に車載器4
2に対する制御情報を新たに生成し、固有番号と共に無
線搬送波により送信する(ダウンリンク)。次に、時分
割制御情報を受信した車載器42は、内部の制御部6に
より制御情報の解析を行い、識別番号の一致する制御デ
ータを検出し、送信タイミングを生成する。以後、車載
器43と同様に、必要な入口又は出口情報の送受信を行
う。
【0010】図3のデータ変換部7は、制御部6とバス
インタフェースにより接続されており、前記の通信開始
要求信号、車載器固有番号、入口又は出口情報等のデー
タをこのETCシステムにて任意に決められたフレーム
構成に変換し、制御部6からの送信許可信号bの到来を
待って後段の送信部8へ送出する。送信部8には無線搬
送波用の局部発振器及び送信用増幅器が内蔵されてお
り、データ変換部7からの送信データによりASK変調
を行い、送信アンテナ22より路側機に対して時分割制
御された搬送波を送信する。
【0011】次に、ETCシステムで用いられるフレー
ム構成の例について説明する。前記したように、図4の
車載器43は既に路側機41との間で通信を開始してい
るが、このような場合、ETCシステムで用いられるフ
レーム構成では、車載器43用に例えば図4にM02で
示す通信スロット47が割り当てられている。また、図
4において、第1のフレーム制御44と第2のフレーム
制御45には、路側機41か複数の車載器を時分割制御
するために必要となる制御信号が含まれる。
【0012】また、車載器42は路側機41との通信可
能範囲に進入して通信開始要求信号を図4のACT2で
示すタイミングで送出するが、ACT2を送信できるフ
レーム情報は前述の第1のフレーム制御44に含まれて
おり、車載器42の制御部6がこの制御情報(送信要求
信号)を解析する。以上の接続動作により、通信可能範
囲内に存在する複数の車両の車載器及びこれから進入し
ようとする車両の車載器と路側機の間での無線通信が実
現される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】DSCR(Dedicated
Short Range Communication)の一つの応用例であるE
TCシステムにおいて使用される無線通信は、有料道路
の料金所近傍における狭域通信として供給される。よっ
て、路側機、車載器が料金所通過時に各々必要とする入
口通過情報、出口通過情報等のデータ通信は双方向で無
線通信が可能な範囲内に車両が進入してきた時点で開始
され、料金所を通過して通信範囲外に出てしまうまでの
短時間で確実に完結する必要がある。
【0014】また、通常、車両が料金所をノンストップ
で通過する場合、1台目の車両に続いてすぐ2台目の後
続車両が進入する場合が考えられる。この場合、路側機
は1台目の車両との通信を速やかに終了して、2台目の
車両との通信を開始する必要があるが、ここで1台目の
車両との通信に通信路の品質不良等によるデータエラー
が発生し、再度通信を繰り返した場合、2台目車両の通
信が時間的制約から正常終了できなくなる可能性が高く
なる。このため、路側機においては通信可能な狭域内に
複数台の車両が進入しても各車両との通信が車両毎に独
立してできるように、十分な通信容量が用意されてお
り、また、車載器から路側機へのデータ通信を時分割多
重制御して処理する。
【0015】前記したように、ETCシステムにおいて
必要とされる無線通信にはリアルタイム性が要求される
ため、路側機の車載器に対する時分割多重制御が不可欠
である。ここで、路側機が車載器に対して時分割多重制
御により通信を行うには、通信可能な狭域内に同時に存
在する複数の車両を識別するため、各車載器が固有の識
別番号を有する必要がある。また、アップリングの衝突
を回避して良好な通信品質を維持するため、路側機がそ
の識別番号を、通信処理中認識した上で車載器からの送
信タイミングを制御する必要がある。
【0016】ここで、前記したように車載器の識別番号
は、従来、車載器内部で生成されるが、この生成は図3
の制御部6に組み込まれたソフトウェアにより、車載器
の起動時に行われていた。このため、車載器の識別番号
は再起動されない限り固定される。よって、路側機が通
信範囲内を走行中の任意の車載器と通信中に、たまたま
新たに同じ識別番号を有する車載器を搭載した後続車が
進入した場合、両車載器から同じタイミングで搬送波が
送信されるため、搬送波の衝突が発生し、路側機のデー
タ受信ができなくなる。
【0017】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
DSRC(狭域通信)システムにおいて無線通信のリア
ルタイム性を確保するために行われる路側機の車載器に
対する時分割多重制御において必要となる車載器の識別
番号を、料金所との通信が開始される毎に新たに生成し
直すことにより、よりランダム性を向上し得る自動料金
収受システムにおける車載器を提供することを目的とす
る。
【0018】また、本発明の他の目的は、路側機と車載
器間の無線通信の品質を向上し得る自動料金収受システ
ムにおける車載器を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、有料道路の料金所等に設置された路側機
と車両に装備された車載器との間で無線通信するに際
し、車載器から送信された識別番号に基づき路側機が車
載器の時分割送信タイミングを制御する自動料金収受シ
ステムにおいて、車載器を、路側機からの制御情報を受
信する受信部と、受信部からの受信信号のレベルに応じ
たレベル検出信号を出力するレベル検出部と、レベル検
出信号に基づき、路側機から送信された制御情報を再生
する再生手段と、レベル検出信号のレベルを、所定の設
定値より大であるかどうか定期的に監視するレベル監視
手段と、カウントストップ信号が入力されるまでカウン
トを継続するカウンタ手段と、レベル監視手段からレベ
ル検出信号のレベルが所定の設定値より大であることを
示す信号が入力された時点で、カウント手段にカウント
ストップ信号を供給してカウントを停止させ、カウント
停止時のカウント手段のカウント値を識別番号として少
なくとも通信開始要求信号に多重した信号を生成し、こ
の信号を再生手段からの制御情報を解析して得た時分割
送出タイミングで出力する制御部と、制御部から出力さ
れた識別番号及び通信開始要求信号を含む信号を所定の
フレームフォーマットに変換した後所定の変調方式で変
調した変調波を路側機へ送信する送信手段とより構成し
たものである。
【0020】この発明では、本発明の車載器を搭載した
車両が路側機との狭域な通信可能範囲内に進入して通信
可能状態となり、レベル監視手段からレベル検出信号の
レベルが所定の設定値より大であることを示す信号が入
力された時点で、カウント手段のカウントを停止させ、
カウント停止時のカウント手段のカウント値を識別番号
として少なくとも通信開始要求信号に多重した信号を生
成して送信するようにしているため、識別番号のランダ
ム性を確保できる。
【0021】また、上記の目的を達成するため、本発明
は上記の制御部を、レベル監視手段からレベル検出信号
のレベルが所定の設定値より大である状態から所定の設
定値以下に変化したことを示す信号が入力された時点
で、カウントストップ信号の出力を停止してカウント手
段のカウントを再開させることを特徴とする。この発明
では、この発明の車載器を装備した車両が、料金所に設
置された路側機との狭域な通信可能範囲内に進入する毎
に、カウント手段のカウントを停止させ、そのときのカ
ウント手段のカウント値を識別番号とすることができ
る。
【0022】また、上記の目的を達成するため、上記の
カウンタ手段を、車両側の走行距離データの累積カウン
ト手段と、走行距離データを取り込むインタフェース部
とからなり、カウントストップ信号の入力により、走行
距離データの取り込みを停止し、制御部は取り込み停止
時の走行距離データを識別番号としてもよい。
【0023】この場合、上記の制御部は、レベル監視手
段からレベル検出信号のレベルが所定の設定値より大で
ある状態から所定の設定値以下に変化したことを示す信
号が入力された時点で、カウントストップ信号の出力を
停止してインタフェース部の走行距離データ取り込み動
作を再開させるようにしてもよい。
【0024】また、本発明は、上記のレベル監視手段に
おける所定の設定値を、車載器を装備した車両が路側機
との通信可能範囲内に進入した時点で、レベル検出信号
のレベルの方が大となる値に設定されていることを特徴
とする。この発明では、この発明の車載器を装備した車
両が、料金所に設置された路側機との狭域な通信可能範
囲内に進入した時点で、カウント手段のカウントを停止
させ、そのときのカウント手段のカウント値を識別番号
とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる自動料金収
受システムにおける車載器の一実施の形態のブロック図
を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付
してある。図1に示すように、この車載器は、受信系と
制御系と送信系とからなる。
【0026】上記の受信系は、路側機から送信された変
調波を受信する受信アンテナ21と、受信アンテナ21
による受信信号を低雑音で増幅し周波数ダウンコンバー
トする受信部1と、受信部からのダウンコンバートされ
た受信信号のレベルを検出して受信レベルに応じた直流
電圧を出力するレベル検出部2と、レベル検出部2の出
力直流電圧と予め設定されている基準電圧とを比較し
て、路側機から送信されたデータ列を再生する比較器3
と、再生されたデータ列からこの車載器を含むETCシ
ステムで任意に決められたフレーム構成を再生してデー
タ再生検出信号を出力するデータ再生部4とから構成さ
れている。
【0027】また、上記の制御系は、制御部10と、レ
ベル検出部2の検出受信レベルに相当する直流電圧をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器9と、自走するN
段カウンタ部13とよりなる。制御部10はデータ再生
部4からのデータ再生検出信号と、A/D変換部9から
のディジタル信号cと、N段カウンタ部13からのカウ
ント値dとを受け、車載器の無線通信に関する制御を行
う。
【0028】また、上記の送信系は、制御部10にバス
接続され、制御部10からの送信データを取り込みフレ
ーム構成に変換し、そのフレーム構成の送信データを送
信許可信号bの到来により出力するデータ変換部7と、
無線搬送波用の局部発振器及び送信用増幅器が内蔵され
ており、データ変換部7からの送信データで局部発振器
からの送信周波数帯の搬送波をASK変調してなるAS
K変調波を生成し、更に増幅して出力する送信部8と、
送信部8からのASK変調波を無線送信する送信アンテ
ナ22とから構成されている。
【0029】次に、この実施の形態の動作について説明
する。この実施の形態の車載器が適用されるETCシス
テムでは、従来と同様に、路側機が通信可能範囲内の複
数の車載器の送信変調波送出タイミングを一元管理して
時分割多重制御しており、各車載器は路側機との間の無
線通信路を確保するために、固有の識別番号を有し、そ
の識別番号に対応した送出タイミングで変調波を送信す
る必要があり、また、その識別番号は無線通信路上の搬
送波の衝突を回避するため、十分にランダムである必要
がある。
【0030】いま、この実施の形態の車載器が搭載され
ている車両が、有料道路の料金所に設置されている路側
機の近傍の通信可能範囲内に進入すると、路側機から送
信されている車載器の制御情報を含んだASK変調波が
車載器の図1に示す受信アンテナ21により受信され、
受信部1で低雑音増幅され、かつ、所定周波数にダウン
コンバートされた後、レベル検出部2により受信波の受
信レベルに相当する直流電圧に変換される。
【0031】レベル検出部2の出力直流電圧は、比較器
3により基準電圧と比較されて再生データ列に変換され
た後、データ再生部4に供給されて、このETCシステ
ムで定められている所定のフレームフォーマットに基づ
いて、路側機の車載器に対する制御情報が再生され、制
御部10に取り込まれる。また、制御部10はデータ再
生部4が制御情報を再生すると、そのことを示すデータ
再生検出信号が入力される。なお、N段カウンタ部13
は車両のイグニッションキーのオンに連動して車載器が
起動されると、制御部10とは非同期で自走カウント動
作を開始し、自走カウント動作を続けている。
【0032】一方、上記のレベル検出部2の出力直流電
圧は、A/D変換器9によりディジタル信号に変換され
た後制御部10に供給される。制御部10は組み込まれ
たソフトウェアに従い、受信レベルに対応したA/D変
換器9よりのディジタル信号を、ある周期で取り込み、
事前に設定されている設定値より大レベルであるかどう
かを監視している。上記の設定値は、この車載器を搭載
した車両が路側機との通信可能範囲内に進入すると、A
/D変換器9よりのディジタル信号の方が大レベルとな
るように設定されている。制御部10はA/D変換器9
よりのディジタル信号が、上記の設定値より大レベルと
なったことを検出すると、N段カウンタ部13に対して
カウンタストップ信号eを出力してカウンタ動作を停止
し、カウント停止時点のカウンタ値dを取り込む。
【0033】続いて、制御部10は取り込んだカウンタ
値dをこの車載器の識別番号とし、これを通信開始要求
信号や入口又は出口情報に多重してデータ変換部7へ供
給すると共に、データ再生器4からバスインタフェース
を介して取り込んだ制御情報をソフトウェアにより解析
した時分割の送信タイミングに従い送出許可信号bをデ
ータ変換部7へ供給する。データ変換部7は上記の通信
開始要求信号、車載器識別番号、入口又は出口情報をこ
のETCシステムで定められた所定のフレーム構成に変
換し、上記の送出許可信号bの入力を待って送信部8へ
出力する。
【0034】送信部8はデータ変換部7から入力された
所定フレーム構成の通信開始要求信号、車載器識別番
号、入口又は出口情報を含むデータで、所定の周波数帯
の搬送波をASK変調し、そのASK変調波を増幅した
後送信アンテナ22より路側機へ無線送信する(アップ
リンク)。
【0035】この車載器よりのASK変調波を受信した
路側機は、従来と同様に時分割制御情報内に上記の車載
器に対する制御情報を新たに生成し、識別番号と共にA
SK変調波として車載器へ送信する(ダウンリンク)。
このASK変調波を受信した車載器は識別番号の一致す
る制御データを検出し、制御部10にて送信タイミング
を生成する。以後、車載器と路側機との間で必要な入
口、出口情報の送受信を行う。
【0036】なお、制御部10は、A/D変換器9より
のディジタル信号が、前記設定値より大レベルとなった
状態から設定値以下になったことを検出すると、車載器
を装備した車両が料金所に設置された路側機との通信可
能範囲外に出たと判断して、N段カウンタ部13に対す
るカウンタストップ信号eの出力を解除して、N段カウ
ンタ部13のカウンタ動作を再開させる。
【0037】また、制御部10は路側機との通信が終了
したことを判別する機能も有しているので、この通信終
了を検出した時点でN段カウンタ部13に対するカウン
タストップ信号eの出力を解除して、N段カウンタ部1
3のカウンタ動作を再開させるようにしてもよい。
【0038】このように、この実施の形態では、この車
載器を装備した車両が料金所に設置された路側機との通
信可能範囲内に進入し、車載器の受信レベルがある設定
値を越える毎に新たに識別番号を生成し直しているの
で、識別番号のランダム性を向上できる。しかも、上記
の車載器の受信レベルは、車載機器の個別の性能ばらつ
き、車両の料金所への進入速度、進入方向及び無線伝送
路上の空間減衰量等の各種条件により常時変動している
ので、不確定であり、より一層上記の識別番号のランダ
ム性を確保することができる。これにより、路側機が通
信可能範囲内で同じ識別番号の複数の車載器と通信する
確率を従来に比べて大幅に低減でき、変調波の衝突を回
避して、高品質の無線通信ができる。
【0039】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図2は本発明になる自動料金収受システムにお
ける車載器の一実施の形態のブロック図を示す。同図
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図2において、この実施の形態は図1の実
施の形態のN段カウンタ部13に代えて、走行距離デー
タ取り込みインタフェース部15を設けた点に特徴があ
る。
【0040】走行距離データ取り込みインタフェース部
15は、車両側制御部で累積してカウントしている走行
距離データをデータ変換して取り込む。制御部11はこ
の車載器を搭載した車両が路側機との通信可能範囲内に
進入して、A/D変換器9よりのディジタル信号が設定
値よりも大レベルとなったことを検出すると、走行距離
データ取り込みインタフェース部15に対して取り込み
信号fを出力し、そのときの走行距離データgを、車両
側制御部及び走行距離データ取り込みインタフェース部
15を介して取り込む。
【0041】続いて、制御部11は取り込んだ走行距離
データgの、例えば下位の所定ビットをこの車載器の識
別番号とし、これを通信開始要求信号や入口又は出口情
報に多重してデータ変換部7へ供給すると共に、データ
再生器4からバスインタフェースを介して取り込んだ制
御情報をソフトウェアにより解析した時分割の送信タイ
ミングに従い送出許可信号bをデータ変換部7へ供給す
る。
【0042】従って、この実施の形態も、この車載器を
装備した車両が料金所に設置された路側機との通信可能
範囲内に進入し、車載器の受信レベルがある設定値を越
える毎に新たに識別番号を生成し直しているので、識別
番号のランダム性を向上できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本発明の車載器を搭載した車両が路側機との狭域な通信
可能範囲内に進入して通信可能状態となり、レベル監視
手段からレベル検出信号のレベルが所定の設定値より大
であることを示す信号が入力された時点で、カウント手
段のカウントを停止させ、カウント停止時のカウント手
段のカウント値を識別番号として少なくとも通信開始要
求信号に多重した信号を生成して送信することにより、
車載機器の個別の性能ばらつき、車両の料金所への進入
速度、進入方向及び無線伝送路上の空間減衰量等の各種
条件により常時変動している不確定な受信レベルと、前
記所定の設定値との比較結果に基づいて、車載器が送信
する識別番号を決定するようにしたため、より一層上記
の識別番号のランダム性を確保することができ、よっ
て、路側機が通信可能範囲内で同じ識別番号の複数の車
載器と通信する確率を従来に比べて大幅に低減でき、変
調波の衝突を回避して、高品質の無線通信ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の他の実施の形態のブロック図である。
【図3】従来の一例のブロック図である。
【図4】ETCシステムにおけるフレーム構成の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 受信部 2 レベル検出部 3 比較器 4 データ再生部 7 データ変換部 8 送信部 9 A/D変換部 10、11 制御部 13 N段カウンタ部 15 走行距離データ取り込みインタフェース部 21 受信アンテナ 22 送信アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07B 15/00 510 G07B 15/00 G08G 1/09 H04L 12/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路の料金所等に設置された路側機
    と車両に装備された車載器との間で無線通信するに際
    し、前記車載器から送信された識別番号に基づき前記路
    側機が前記車載器の時分割送信タイミングを制御する自
    動料金収受システムにおいて、 前記車載器を、前記路側機からの制御情報を受信する受
    信部と、 前記受信部からの受信信号のレベルに応じたレベル検出
    信号を出力するレベル検出部と、 前記レベル検出信号に基づき、前記路側機から送信され
    た制御情報を再生する再生手段と、 前記レベル検出信号のレベルを、所定の設定値より大で
    あるかどうか定期的に監視するレベル監視手段と、 カウントストップ信号が入力されるまでカウントを継続
    するカウンタ手段と、 前記レベル監視手段から前記レベル検出信号のレベルが
    前記所定の設定値より大であることを示す信号が入力さ
    れた時点で、前記カウント手段に前記カウントストップ
    信号を供給してカウントを停止させ、カウント停止時の
    該カウント手段のカウント値を前記識別番号として少な
    くとも通信開始要求信号に多重した信号を生成し、この
    信号を前記再生手段からの前記制御情報を解析して得た
    時分割送出タイミングで出力する制御部と、 前記制御部から出力された前記識別番号及び通信開始要
    求信号を含む信号を所定のフレームフォーマットに変換
    した後所定の変調方式で変調した変調波を前記路側機へ
    送信する送信手段とより構成したことを特徴とする自動
    料金収受システムにおける車載器。
  2. 【請求項2】 前記カウンタ手段は、前記制御部とは非
    同期で自走するN段のカウンタ部であることを特徴とす
    る請求項1記載の自動料金収受システムにおける車載
    器。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記レベル監視手段から
    前記レベル検出信号のレベルが前記所定の設定値より大
    である状態から該所定の設定値以下に変化したことを示
    す信号が入力された時点で、前記カウントストップ信号
    の出力を停止して前記カウント手段のカウントを再開さ
    せることを特徴とする請求項1又は2記載の自動料金収
    受システムにおける車載器。
  4. 【請求項4】 前記カウンタ手段は、前記車両側の走行
    距離データの累積カウント手段と、該走行距離データを
    取り込むインタフェース部とからなり、前記カウントス
    トップ信号の入力により、該走行距離データの取り込み
    を停止し、前記制御部は前記取り込み停止時の該走行距
    離データを前記識別番号とすることを特徴とする請求項
    1記載の自動料金収受システムにおける車載器。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記レベル監視手段から
    前記レベル検出信号のレベルが前記所定の設定値より大
    である状態から該所定の設定値以下に変化したことを示
    す信号が入力された時点で、前記カウントストップ信号
    の出力を停止して前記インタフェース部の前記走行距離
    データ取り込み動作を再開させることを特徴とする請求
    項4記載の自動料金収受システムにおける車載器。
  6. 【請求項6】 前記レベル監視手段における前記所定の
    設定値は、前記車載器を装備した前記車両が前記路側機
    との通信可能範囲内に進入した時点で、前記レベル検出
    信号のレベルの方が大となる値に設定されていることを
    特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の自
    動料金収受システムにおける車載器。
JP19832998A 1998-07-14 1998-07-14 自動料金収受システムにおける車載器 Expired - Fee Related JP2930078B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19832998A JP2930078B1 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 自動料金収受システムにおける車載器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19832998A JP2930078B1 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 自動料金収受システムにおける車載器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2930078B1 true JP2930078B1 (ja) 1999-08-03
JP2000030100A JP2000030100A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16389308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19832998A Expired - Fee Related JP2930078B1 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 自動料金収受システムにおける車載器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2930078B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102915571A (zh) * 2011-08-05 2013-02-06 深圳市金溢科技有限公司 路侧单元、车载单元信号筛选系统及信号筛选方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010113333A (ko) * 2000-06-19 2001-12-28 서평원 근거리 전용 무선 통신 시스템에서 기지국 장치와 차량단말간 상향 및 하향 신호 처리 방법
KR100841894B1 (ko) * 2001-10-30 2008-06-26 주식회사 케이티 능동형 단거리전용통신을 이용하여 다중접속과 복합서비스를 지원하는 전자 통행요금 징수 시스템 및 그 방법
KR100982885B1 (ko) 2003-12-30 2010-09-16 주식회사 케이티 자동요금징수 시스템에서의 통신역전 처리 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102915571A (zh) * 2011-08-05 2013-02-06 深圳市金溢科技有限公司 路侧单元、车载单元信号筛选系统及信号筛选方法
CN102915571B (zh) * 2011-08-05 2015-09-16 深圳市金溢科技股份有限公司 路侧单元、车载单元信号筛选系统及信号筛选方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000030100A (ja) 2000-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6791475B2 (en) Non-stop toll collection method and system
US8321171B2 (en) Sensor network including spatially distributed sensor nodes in an area for detection of mobile entities in the area
JP3698948B2 (ja) Dsrc車載器
JP2001338317A (ja) ノンストップ料金課金システム及び方法
JP2994362B1 (ja) 高度道路交通システムの狭域通信用車載器
JP2930078B1 (ja) 自動料金収受システムにおける車載器
JP3019064B2 (ja) 無線通信方式
US6583732B1 (en) System for data transfer between moving objects and fixed stations
JP4169015B2 (ja) 車載器
JP4727099B2 (ja) 無線通信システム及び無線通信機器
JP3851834B2 (ja) 列車制御システム、及び情報収集方法
US6304192B1 (en) Authorization system and authorization method
KR101230606B1 (ko) 자동통행료징수 방법 및 장치
JP2985873B2 (ja) 路車間通信車載機
EP1879150B1 (en) Method and protocol for transmitting information within an enforcement system of a monitoring or road charging system, enforcement unit and mobile device
JP3075268B2 (ja) 自動料金収受システム
CN112085876A (zh) 一种人员进出管理方法、系统及分体式车载设备
JP3525844B2 (ja) 料金収受システム及びこれに用いる路側機
JPH11355212A (ja) 光ビーコン送受信装置
JP3417341B2 (ja) 路車間通信車載機
KR100316475B1 (ko) 자동 요금 징수 시스템을 위한 무선 송수신 장치
JP4766759B2 (ja) 列車検知管理システム
JP2947797B1 (ja) 高度道路交通システムの狭域通信用車載器
JP2001195689A (ja) 路車間通信管理方法
JP3011171U (ja) 有料道路の管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees