JP2930043B2 - テレビジョン表示装置 - Google Patents
テレビジョン表示装置Info
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- JP2930043B2 JP2930043B2 JP9011278A JP1127897A JP2930043B2 JP 2930043 B2 JP2930043 B2 JP 2930043B2 JP 9011278 A JP9011278 A JP 9011278A JP 1127897 A JP1127897 A JP 1127897A JP 2930043 B2 JP2930043 B2 JP 2930043B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、多機能化された
テレビジョン受像機に用いて好適なテレビジョン表示装
置に関する。 【０００２】 【従来の技術】最近では、テレビジョン受像機の多機能
化が進められ、２チャンネルのスピーカを有し、ＶＴ
Ｒ，ビデオディスクプレーヤ及びＣＤプレーヤ等の接続
が可能とされる共に、タイマーによる自動電源ＯＮ／Ｏ
ＦＦ等の制御やリモートコントロールが可能とされたテ
レビジョン受像機が知られている。このようなテレビジ
ョン受像機においては、スペースの点や操作性の点を考
慮した上で、遠隔操作装置の操作ボタン等が兼用可能な
ものに関して簡素化されている。このため、種々の調整
モードでは、調整しようとする制御対象に関する情報を
テレビジョン受像機の画面に表示し、視覚的に操作者が
確認しながら調整操作できるようにして調整操作を容易
としている。 【０００３】例えば、テレビジョン受像機において操作
者による調整が可能とされる制御対象としては、映像に
関して「色の濃さ」，「色あい」，「明るさ」，「シャ
ープネス」等が知られており、また、音声に関して「高
音」，「低音」，「バランス」等が知られ、複数のもの
が制御対象とされている。 【０００４】調整操作を行う場合には、調整モードが選
択されて画面上の所定位置に調整しようとする制御対象
の名称が表示されると共に、指定された制御対象の現在
の状態がバー等によって表示される。これらの表示によ
って視覚的に制御状況が確認されながら、実際の映像或
いは音声の具合が好みのものとなるように調整操作がな
される。 【０００５】また、他の例の場合では、制御可能な全て
の制御対象の名称のみが表示され、この表示により調整
しようとする制御対象を確認して、実際の映像或いは音
声の具合が好みのものとなるように調整操作がなされ
る。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
前者の例では、制御可能とされる制御対象の全ての種類
や数が即座に判断することができず、また、一個のボタ
ンを用いて各調整モードを順送りして選択するような場
合には、次の調整モードが何か判断できず、迅速に調整
を行うことができない問題点があった。また、後者の例
では、選択された制御対象の現在の状態が表示されない
ため、相対的な調整レベルを判断することができず、正
確な調整ができない問題点があった。 【０００７】従って、この発明の目的は、操作性に優
れ、調整モードにおいて迅速かつ正確な調整操作を可能
とするテレビジョン表示装置を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】この発明は、テレビジョ
ンの画面を用いて、調整状態を表示するようにしたテレ
ビジョン表示装置において、制御可能な複数の制御対象
の少なくとも項目名を表示する表示手段と、表示された
複数の制御対象の中から所望の制御対象を選択する選択
手段と、選択された制御対象の調整状態を変化させる調
整手段と、少なくとも前回の調整操作の際に選択されて
いた制御対象を記憶する記憶手段とを有し、表示手段
は、制御対象の表示が指示された時に、複数の制御対象
の内、記憶手段に記憶されている制御対象の少なくとも
項目名を他の制御対象の項目名とは異なる表示形態で表
示するようにしたことを特徴とするテレビジョン表示装
置である。 【０００９】遠隔操作装置１０のボタン１１が押される
と、受光部８においてコマンド信号が発生し、コマンド
信号がマイクロコンピュータ９に供給され、マイクロコ
ンピュータ９が調整モードに移行する。マイクロコンピ
ュータ９が調整モードに移行するとマイクロコンピュー
タ９において表示データ及び制御データが形成され、こ
の表示データ及び制御データがキャラクタジェネレータ
６に供給され、キャラクタジェネレータ６において遠隔
操作装置１０の操作状態に応じた表示信号が発生され
る。遠隔操作装置１０で設定される制御対象としては、
「色あい」、「色の濃さ」、「明るさ」、「シャープネ
ス」、「高音」、「低音」等があり、マイクロコンピュ
ータ９は、前回の調整操作の際に選択した制御対象を記
憶している。遠隔操作装置１０を用いて調整モードの指
令を与えると、「色あい」、「色の濃さ」、「明る
さ」、「シャープネス」、「高音」、「低音」等の制御
項目名と、これら制御項目名に対応する制御対象の設定
状態が一覧表示される。このとき、前回指定された制御
対象の項目名が他の項目名とは異なる表示形態で表示さ
れる。 【００１０】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図１は、多機能化されたテ
レビジョン受像機にこの発明が適用された一実施例を示
すもので、図１において１で示されるのが入力端子であ
る。 【００１１】入力端子１には、例えば、チューナ回路の
出力を検波して得られる複合映像信号が供給され、入力
端子１からの複合映像信号が信号処理回路２に供給され
る。信号処理回路２において、複合映像信号から輝度信
号と搬送色信号とが分離され、輝度信号及び搬送色信号
の夫々が映像処理回路３に供給される。また、それと共
に、信号処理回路２において、複合映像信号から水平同
期信号と垂直同期信号とが分離され、水平同期信号及び
垂直同期信号の夫々が偏向高圧回路５に供給されると共
に、後述するキャラクタジェネレータ６に供給される。 【００１２】映像処理回路３は、後述するマイクロコン
ピュータ９からの制御信号に基づいて搬送色信号を復調
して色差信号（Ｒ−Ｙ，Ｇ−Ｙ，Ｂ−Ｙ）を形成すると
共に、色差信号と輝度信号とをマトリクス変換して所望
の三原色Ｒ，Ｇ，Ｂ信号を形成する。映像処理回路３に
おいて形成された三原色Ｒ，Ｇ，Ｂ信号の夫々が受像管
４に供給される。 【００１３】偏向高圧回路５は、水平同期信号に基づい
て水平のこぎり波電流を形成すると共に、垂直同期信号
に基づいて垂直のこぎり波電流を形成する。偏向高圧回
路５において形成された夫々ののこぎり波電流が偏向コ
イル２０に供給される。 【００１４】図１において９で示されるのが制御用のマ
イクロコンピュータである。マイクロコンピュータ９に
は、テレビジョン受像機のフロントパネルに配設された
パネルスイッチ７の操作状態に応じて形成されるコマン
ド信号が供給される。また、マイクロコンピュータ９に
は、遠隔操作装置１０から発信された赤外線等のリモー
トコントロール信号を受光部８にて受信して形成したコ
マンド信号が供給される。 【００１５】マイクロコンピュータ９は、パネルスイッ
チ７若しくは、受光部８からのコマンド信号に基づい
て、各調整モードに移行し、夫々のモードに応じて映像
処理回路３を制御する制御信号を形成すると共に、各調
整モードに対応した画面表示に係わる表示データ及び制
御データを形成する。マイクロコンピュータ９において
形成された制御信号が映像処理回路３の制御端子に供給
される。また、マイクロコンピュータ９において形成さ
れた表示データ及び制御データの夫々がキャラクタジェ
ネレータ６に供給される。 【００１６】キャラクタジェネレータ６は、表示データ
及び制御データに基づいて所定の三原色の表示信号を信
号処理回路２からの水平同期信号及び垂直同期信号によ
り規定される所定のタイミングで以て発生する。キャラ
クタジェネレータ６において発生した表示信号が三原色
Ｒ，Ｇ，Ｂ信号の夫々に重畳され、受像管４に供給され
る。 【００１７】受像管４の画面上には、映像が映し出され
ると共に、パネルスイッチ７若しくは、遠隔操作装置１
０の操作状態に応じた画面表示がなされる。例えば、調
整モードとされた場合には、制御可能とされる制御対象
の全ての名称と各制御対象の現在の状態とが同一画面上
に一括して表示され、操作者によって視覚的に確認され
ながら、パネルスイッチ７若しくは、遠隔操作装置１０
が操作されて種々の調整がなされる。 【００１８】図２は、この発明の一実施例における遠隔
操作装置１０の外観を示す。図２に示すように、遠隔操
作装置１０は、調整モード用の４個のボタン１１〜１
４，音量調整用のアップボタン１５，ダウンボタン１６
及びチャンネル選局用の１４個のボタン１７〜１９を有
している。 【００１９】１１で示されるボタンは、調整モード選択
時に用いられるボタンでボタン１１が押されると調整モ
ードに移行し、ダウンボタン１２及びアップボタン１３
を用いて種々の調整が可能とされる。１４で示されるボ
タンは、プリセットされた標準状態に復帰させる時に用
いられる。 【００２０】尚、アップボタン１５及びダウンボタン１
６は、音量調整時に用いられ、アップボタン１５が押さ
れると音量が大とされ、ダウンボタン１６が押されると
音量が小とされる。また、アップボタン１７及びダウン
ボタン１８は、順次選局に用いられ、「１〜１２」まで
の数字ボタン１９がランダム選局等に用いられる。 【００２１】例えば、この遠隔操作装置１０を用いて調
整操作を行う場合について図３を参照して説明する。遠
隔操作装置１０のボタン１１が押されると、マイクロコ
ンピュータ９が調整モードに移行し、キャラクタジェネ
レータ６において表示信号が形成されて調整モード用の
表示が画面になされる。例えば、マイクロコンピュータ
９は、前回の調整操作の際に選択された制御対象を記憶
しており、ボタン１１が押されると、その制御対象が自
動的に選択され、図３において４ａで示される何ら表示
がなされていない画面に画面４ｂに示す表示がなされ
る。画面４ｂに示すように画面左側の領域２１に制御可
能とされる制御対象の全ての名称が表示されると共に、
画面右側の領域２２に制御可能とれさる制御対象の現在
の状態がバーにより表示され、現在選択されている制御
対象の名称が点滅する。画面４ｂに示す表示の例の場合
は、制御可能とされる制御対象として「色あい」，「色
の濃さ」，「明るさ」，「シャープネス」，「高音」，
「低音」の６項目が有ることを示し、制御対象として
「色の濃さ」が選択されていることを示している。 【００２２】操作者によりボタン１１が押される度に制
御対象が順送りされ、現在選択されている制御対象の名
称が点滅する。例えば、画面４ｂの表示が画面４ｃに示
すものとなった状態、即ち、「明るさ」の名称が点滅
し、「明るさ」が制御対象として選択された状態でダウ
ンボタン１２若しくは、アップボタン１３が押される
と、マイクロコンピュータ９において、操作状態に応じ
た制御信号が形成され、映像処理回路３が制御される。
それと共に、制御動作に移行したことを示す表示がなさ
れる。例えば、画面４ｃに示す表示が画面４ｄに示す表
示に変化し、画面４ｄに示すように現在制御されている
制御対象の名称２３と制御状況を示すバー表示２４とが
画面の下側の領域になされる。このバー表示２４は最大
制御レベルが判断できるような形で表示され、相対的な
調整レベルを操作者が視覚的に認識しながら、ダウンボ
タン１２及びアップボタン１３が操作され、実際の映像
の具合が好みのものとなるように調整される。例えば、
最大制御レベルが判断できるような表示例としては、現
在の状態を縦バーで表示して制御可能な残りレベルに対
応する表示領域の残り部分を横バーで表示したり、現在
の状態と制御可能な残りレベルとを色あいを異ならせて
表示したり、形状の異なるマーカーを動かすような形態
とすることで可能となる。調整操作が終了すると例えば
２〜３秒程度画面４ｄに示す表示がなされ、自動的に表
示が消え画面４ａの状態に復帰する。 【００２３】また、遠隔操作装置１０のボタン１４が押
されると、制御対象の所定の項目に関してその状態がプ
リセットされた標準状態に復帰されると共に、標準状態
に復帰した制御対象の名称及び標準レベルを示すバー表
示が２〜３秒程度画面になされる。このため、標準レベ
ルと最大制御レベルとを比較するような形で相対的な調
整レベルを操作者が視覚的に確認して調整操作を行うこ
とができる。 【００２４】尚、この発明の一実施例においては、映像
に関しての調整モードについて説明したが、音声に関す
る制御対象にも同様に画面表示がなされるものである。 【００２５】この発明では、遠隔操作装置１０のボタン
１１が押されると、受光部８においてコマンド信号が発
生し、コマンド信号がマイクロコンピュータ９に供給さ
れ、マイクロコンピュータ９が調整モードに移行する。
マイクロコンピュータ９が調整モードに移行するとマイ
クロコンピュータ９において表示データ及び制御データ
が形成され、この表示データ及び制御データがキャラク
タジェネレータ６に供給され、キャラクタジェネレータ
６において遠隔操作装置１０の操作状態に応じた表示信
号が発生される。遠隔操作装置１０で設定される制御対
象としては、「色あい」、「色の濃さ」、「明るさ」、
「シャープネス」、「高音」、「低音」等があり、マイ
クロコンピュータ９は、前回の調整操作の際に選択した
制御対象を記憶している。調整遠隔操作装置１０を用い
て調整モードの指令を与えると、「色あい」、「色の濃
さ」、「明るさ」、「シャープネス」、「高音」、「低
音」等の制御項目名と、これら制御項目名に対応する制
御対象の設定状態が一覧表示される。このとき、前回指
定された制御対象の項目名が他の項目名とは異なる表示
形態で表示される。 【００２６】従って、この発明によれば、前回の調整操
作の際に選択した制御対象が記憶され、前回指定された
制御対象の項目名が他の項目名とは異なる表示形態で表
示されるため、調整モードにおいて迅速かつ正確な調整
操作が可能とされる。
テレビジョン受像機に用いて好適なテレビジョン表示装
置に関する。 【０００２】 【従来の技術】最近では、テレビジョン受像機の多機能
化が進められ、２チャンネルのスピーカを有し、ＶＴ
Ｒ，ビデオディスクプレーヤ及びＣＤプレーヤ等の接続
が可能とされる共に、タイマーによる自動電源ＯＮ／Ｏ
ＦＦ等の制御やリモートコントロールが可能とされたテ
レビジョン受像機が知られている。このようなテレビジ
ョン受像機においては、スペースの点や操作性の点を考
慮した上で、遠隔操作装置の操作ボタン等が兼用可能な
ものに関して簡素化されている。このため、種々の調整
モードでは、調整しようとする制御対象に関する情報を
テレビジョン受像機の画面に表示し、視覚的に操作者が
確認しながら調整操作できるようにして調整操作を容易
としている。 【０００３】例えば、テレビジョン受像機において操作
者による調整が可能とされる制御対象としては、映像に
関して「色の濃さ」，「色あい」，「明るさ」，「シャ
ープネス」等が知られており、また、音声に関して「高
音」，「低音」，「バランス」等が知られ、複数のもの
が制御対象とされている。 【０００４】調整操作を行う場合には、調整モードが選
択されて画面上の所定位置に調整しようとする制御対象
の名称が表示されると共に、指定された制御対象の現在
の状態がバー等によって表示される。これらの表示によ
って視覚的に制御状況が確認されながら、実際の映像或
いは音声の具合が好みのものとなるように調整操作がな
される。 【０００５】また、他の例の場合では、制御可能な全て
の制御対象の名称のみが表示され、この表示により調整
しようとする制御対象を確認して、実際の映像或いは音
声の具合が好みのものとなるように調整操作がなされ
る。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
前者の例では、制御可能とされる制御対象の全ての種類
や数が即座に判断することができず、また、一個のボタ
ンを用いて各調整モードを順送りして選択するような場
合には、次の調整モードが何か判断できず、迅速に調整
を行うことができない問題点があった。また、後者の例
では、選択された制御対象の現在の状態が表示されない
ため、相対的な調整レベルを判断することができず、正
確な調整ができない問題点があった。 【０００７】従って、この発明の目的は、操作性に優
れ、調整モードにおいて迅速かつ正確な調整操作を可能
とするテレビジョン表示装置を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】この発明は、テレビジョ
ンの画面を用いて、調整状態を表示するようにしたテレ
ビジョン表示装置において、制御可能な複数の制御対象
の少なくとも項目名を表示する表示手段と、表示された
複数の制御対象の中から所望の制御対象を選択する選択
手段と、選択された制御対象の調整状態を変化させる調
整手段と、少なくとも前回の調整操作の際に選択されて
いた制御対象を記憶する記憶手段とを有し、表示手段
は、制御対象の表示が指示された時に、複数の制御対象
の内、記憶手段に記憶されている制御対象の少なくとも
項目名を他の制御対象の項目名とは異なる表示形態で表
示するようにしたことを特徴とするテレビジョン表示装
置である。 【０００９】遠隔操作装置１０のボタン１１が押される
と、受光部８においてコマンド信号が発生し、コマンド
信号がマイクロコンピュータ９に供給され、マイクロコ
ンピュータ９が調整モードに移行する。マイクロコンピ
ュータ９が調整モードに移行するとマイクロコンピュー
タ９において表示データ及び制御データが形成され、こ
の表示データ及び制御データがキャラクタジェネレータ
６に供給され、キャラクタジェネレータ６において遠隔
操作装置１０の操作状態に応じた表示信号が発生され
る。遠隔操作装置１０で設定される制御対象としては、
「色あい」、「色の濃さ」、「明るさ」、「シャープネ
ス」、「高音」、「低音」等があり、マイクロコンピュ
ータ９は、前回の調整操作の際に選択した制御対象を記
憶している。遠隔操作装置１０を用いて調整モードの指
令を与えると、「色あい」、「色の濃さ」、「明る
さ」、「シャープネス」、「高音」、「低音」等の制御
項目名と、これら制御項目名に対応する制御対象の設定
状態が一覧表示される。このとき、前回指定された制御
対象の項目名が他の項目名とは異なる表示形態で表示さ
れる。 【００１０】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図１は、多機能化されたテ
レビジョン受像機にこの発明が適用された一実施例を示
すもので、図１において１で示されるのが入力端子であ
る。 【００１１】入力端子１には、例えば、チューナ回路の
出力を検波して得られる複合映像信号が供給され、入力
端子１からの複合映像信号が信号処理回路２に供給され
る。信号処理回路２において、複合映像信号から輝度信
号と搬送色信号とが分離され、輝度信号及び搬送色信号
の夫々が映像処理回路３に供給される。また、それと共
に、信号処理回路２において、複合映像信号から水平同
期信号と垂直同期信号とが分離され、水平同期信号及び
垂直同期信号の夫々が偏向高圧回路５に供給されると共
に、後述するキャラクタジェネレータ６に供給される。 【００１２】映像処理回路３は、後述するマイクロコン
ピュータ９からの制御信号に基づいて搬送色信号を復調
して色差信号（Ｒ−Ｙ，Ｇ−Ｙ，Ｂ−Ｙ）を形成すると
共に、色差信号と輝度信号とをマトリクス変換して所望
の三原色Ｒ，Ｇ，Ｂ信号を形成する。映像処理回路３に
おいて形成された三原色Ｒ，Ｇ，Ｂ信号の夫々が受像管
４に供給される。 【００１３】偏向高圧回路５は、水平同期信号に基づい
て水平のこぎり波電流を形成すると共に、垂直同期信号
に基づいて垂直のこぎり波電流を形成する。偏向高圧回
路５において形成された夫々ののこぎり波電流が偏向コ
イル２０に供給される。 【００１４】図１において９で示されるのが制御用のマ
イクロコンピュータである。マイクロコンピュータ９に
は、テレビジョン受像機のフロントパネルに配設された
パネルスイッチ７の操作状態に応じて形成されるコマン
ド信号が供給される。また、マイクロコンピュータ９に
は、遠隔操作装置１０から発信された赤外線等のリモー
トコントロール信号を受光部８にて受信して形成したコ
マンド信号が供給される。 【００１５】マイクロコンピュータ９は、パネルスイッ
チ７若しくは、受光部８からのコマンド信号に基づい
て、各調整モードに移行し、夫々のモードに応じて映像
処理回路３を制御する制御信号を形成すると共に、各調
整モードに対応した画面表示に係わる表示データ及び制
御データを形成する。マイクロコンピュータ９において
形成された制御信号が映像処理回路３の制御端子に供給
される。また、マイクロコンピュータ９において形成さ
れた表示データ及び制御データの夫々がキャラクタジェ
ネレータ６に供給される。 【００１６】キャラクタジェネレータ６は、表示データ
及び制御データに基づいて所定の三原色の表示信号を信
号処理回路２からの水平同期信号及び垂直同期信号によ
り規定される所定のタイミングで以て発生する。キャラ
クタジェネレータ６において発生した表示信号が三原色
Ｒ，Ｇ，Ｂ信号の夫々に重畳され、受像管４に供給され
る。 【００１７】受像管４の画面上には、映像が映し出され
ると共に、パネルスイッチ７若しくは、遠隔操作装置１
０の操作状態に応じた画面表示がなされる。例えば、調
整モードとされた場合には、制御可能とされる制御対象
の全ての名称と各制御対象の現在の状態とが同一画面上
に一括して表示され、操作者によって視覚的に確認され
ながら、パネルスイッチ７若しくは、遠隔操作装置１０
が操作されて種々の調整がなされる。 【００１８】図２は、この発明の一実施例における遠隔
操作装置１０の外観を示す。図２に示すように、遠隔操
作装置１０は、調整モード用の４個のボタン１１〜１
４，音量調整用のアップボタン１５，ダウンボタン１６
及びチャンネル選局用の１４個のボタン１７〜１９を有
している。 【００１９】１１で示されるボタンは、調整モード選択
時に用いられるボタンでボタン１１が押されると調整モ
ードに移行し、ダウンボタン１２及びアップボタン１３
を用いて種々の調整が可能とされる。１４で示されるボ
タンは、プリセットされた標準状態に復帰させる時に用
いられる。 【００２０】尚、アップボタン１５及びダウンボタン１
６は、音量調整時に用いられ、アップボタン１５が押さ
れると音量が大とされ、ダウンボタン１６が押されると
音量が小とされる。また、アップボタン１７及びダウン
ボタン１８は、順次選局に用いられ、「１〜１２」まで
の数字ボタン１９がランダム選局等に用いられる。 【００２１】例えば、この遠隔操作装置１０を用いて調
整操作を行う場合について図３を参照して説明する。遠
隔操作装置１０のボタン１１が押されると、マイクロコ
ンピュータ９が調整モードに移行し、キャラクタジェネ
レータ６において表示信号が形成されて調整モード用の
表示が画面になされる。例えば、マイクロコンピュータ
９は、前回の調整操作の際に選択された制御対象を記憶
しており、ボタン１１が押されると、その制御対象が自
動的に選択され、図３において４ａで示される何ら表示
がなされていない画面に画面４ｂに示す表示がなされ
る。画面４ｂに示すように画面左側の領域２１に制御可
能とされる制御対象の全ての名称が表示されると共に、
画面右側の領域２２に制御可能とれさる制御対象の現在
の状態がバーにより表示され、現在選択されている制御
対象の名称が点滅する。画面４ｂに示す表示の例の場合
は、制御可能とされる制御対象として「色あい」，「色
の濃さ」，「明るさ」，「シャープネス」，「高音」，
「低音」の６項目が有ることを示し、制御対象として
「色の濃さ」が選択されていることを示している。 【００２２】操作者によりボタン１１が押される度に制
御対象が順送りされ、現在選択されている制御対象の名
称が点滅する。例えば、画面４ｂの表示が画面４ｃに示
すものとなった状態、即ち、「明るさ」の名称が点滅
し、「明るさ」が制御対象として選択された状態でダウ
ンボタン１２若しくは、アップボタン１３が押される
と、マイクロコンピュータ９において、操作状態に応じ
た制御信号が形成され、映像処理回路３が制御される。
それと共に、制御動作に移行したことを示す表示がなさ
れる。例えば、画面４ｃに示す表示が画面４ｄに示す表
示に変化し、画面４ｄに示すように現在制御されている
制御対象の名称２３と制御状況を示すバー表示２４とが
画面の下側の領域になされる。このバー表示２４は最大
制御レベルが判断できるような形で表示され、相対的な
調整レベルを操作者が視覚的に認識しながら、ダウンボ
タン１２及びアップボタン１３が操作され、実際の映像
の具合が好みのものとなるように調整される。例えば、
最大制御レベルが判断できるような表示例としては、現
在の状態を縦バーで表示して制御可能な残りレベルに対
応する表示領域の残り部分を横バーで表示したり、現在
の状態と制御可能な残りレベルとを色あいを異ならせて
表示したり、形状の異なるマーカーを動かすような形態
とすることで可能となる。調整操作が終了すると例えば
２〜３秒程度画面４ｄに示す表示がなされ、自動的に表
示が消え画面４ａの状態に復帰する。 【００２３】また、遠隔操作装置１０のボタン１４が押
されると、制御対象の所定の項目に関してその状態がプ
リセットされた標準状態に復帰されると共に、標準状態
に復帰した制御対象の名称及び標準レベルを示すバー表
示が２〜３秒程度画面になされる。このため、標準レベ
ルと最大制御レベルとを比較するような形で相対的な調
整レベルを操作者が視覚的に確認して調整操作を行うこ
とができる。 【００２４】尚、この発明の一実施例においては、映像
に関しての調整モードについて説明したが、音声に関す
る制御対象にも同様に画面表示がなされるものである。 【００２５】この発明では、遠隔操作装置１０のボタン
１１が押されると、受光部８においてコマンド信号が発
生し、コマンド信号がマイクロコンピュータ９に供給さ
れ、マイクロコンピュータ９が調整モードに移行する。
マイクロコンピュータ９が調整モードに移行するとマイ
クロコンピュータ９において表示データ及び制御データ
が形成され、この表示データ及び制御データがキャラク
タジェネレータ６に供給され、キャラクタジェネレータ
６において遠隔操作装置１０の操作状態に応じた表示信
号が発生される。遠隔操作装置１０で設定される制御対
象としては、「色あい」、「色の濃さ」、「明るさ」、
「シャープネス」、「高音」、「低音」等があり、マイ
クロコンピュータ９は、前回の調整操作の際に選択した
制御対象を記憶している。調整遠隔操作装置１０を用い
て調整モードの指令を与えると、「色あい」、「色の濃
さ」、「明るさ」、「シャープネス」、「高音」、「低
音」等の制御項目名と、これら制御項目名に対応する制
御対象の設定状態が一覧表示される。このとき、前回指
定された制御対象の項目名が他の項目名とは異なる表示
形態で表示される。 【００２６】従って、この発明によれば、前回の調整操
作の際に選択した制御対象が記憶され、前回指定された
制御対象の項目名が他の項目名とは異なる表示形態で表
示されるため、調整モードにおいて迅速かつ正確な調整
操作が可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例のブロック図である。
【図２】この発明の一実施例における遠隔操作装置の外
観を示す略線図である。 【図３】この発明の一実施例における画面表示の一例を
示す略線図である。 【符号の説明】 ４・・・受像管、４ａ〜４ｄ・・・表示画面、６・・・
キャラクタジェネレータ、９・・・マイクロコンピュー
タ、１０・・・遠隔操作装置、１１・・・調整モード選
択用のボタン、１２・・・ダウンボタン、１３・・・ア
ップボタン
観を示す略線図である。 【図３】この発明の一実施例における画面表示の一例を
示す略線図である。 【符号の説明】 ４・・・受像管、４ａ〜４ｄ・・・表示画面、６・・・
キャラクタジェネレータ、９・・・マイクロコンピュー
タ、１０・・・遠隔操作装置、１１・・・調整モード選
択用のボタン、１２・・・ダウンボタン、１３・・・ア
ップボタン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小堺 大亮
東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ
ニー株式会社内
(72)発明者 杉山 博高
東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ
ニー株式会社内
(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
H04N 5/445
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．テレビジョンの画面を用いて、調整状態を表示する
ようにしたテレビジョン表示装置において、 制御可能な複数の制御対象の少なくとも項目名を表示す
る表示手段と、 上記表示された複数の制御対象の中から所望の制御対象
を選択する選択手段と、 上記選択された制御対象の調整状態を変化させる調整手
段と、 少なくとも前回の調整操作の際に選択されていた制御対
象を記憶する記憶手段とを有し、上記表示手段は、上記制御対象の表示が指示された時
に、上記複数の制御対象の内、上記記憶手段に記憶され
ている制御対象の少なくとも項目名を他の制御対象の項
目名とは異なる表示形態で表示するようにしたことを特
徴とする テレビジョン表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9011278A JP2930043B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | テレビジョン表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9011278A JP2930043B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | テレビジョン表示装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62005649A Division JP2797293B2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 | テレビジヨン表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09172583A JPH09172583A (ja) | 1997-06-30 |
| JP2930043B2 true JP2930043B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11773532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9011278A Expired - Lifetime JP2930043B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | テレビジョン表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2930043B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007325062A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Sharp Corp | 設定値調整機能付き電子装置、設定値調整機能付き映像表示装置 |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP9011278A patent/JP2930043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09172583A (ja) | 1997-06-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |