JP2930041B2 - 紙葉類供給機構 - Google Patents
紙葉類供給機構Info
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- JP2930041B2 JP2930041B2 JP9000552A JP55297A JP2930041B2 JP 2930041 B2 JP2930041 B2 JP 2930041B2 JP 9000552 A JP9000552 A JP 9000552A JP 55297 A JP55297 A JP 55297A JP 2930041 B2 JP2930041 B2 JP 2930041B2
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- JP
- Japan
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- belt
- suction
- paper sheet
- elastic plate
- guide plate
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H3/00—Separating articles from piles
- B65H3/46—Supplementary devices or measures to assist separation or prevent double feed
- B65H3/52—Friction retainers acting on under or rear side of article being separated
- B65H3/5207—Non-driven retainers, e.g. movable retainers being moved by the motion of the article
- B65H3/5215—Non-driven retainers, e.g. movable retainers being moved by the motion of the article the retainers positioned under articles separated from the top of the pile
- B65H3/5223—Retainers of the pad-type, e.g. friction pads
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sorting Of Articles (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類を自動処理
する紙葉類供給機構に関し、特に、複数の紙葉類がまと
まって給送される紙葉類群を分離して、分離した紙葉類
を1つずつ順番に次の工程に給送するための紙葉類供給
機構に関する。
する紙葉類供給機構に関し、特に、複数の紙葉類がまと
まって給送される紙葉類群を分離して、分離した紙葉類
を1つずつ順番に次の工程に給送するための紙葉類供給
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、紙葉類供給機構では、郵便物
などの厚さにばらつきがある複数の紙葉類がまとまって
給送され、給送された紙葉類群を順次分離して、分離し
た紙葉類を1つずつ順番に次の工程へ給送する、いわゆ
る、ならしの処理が行われる。このような、ならし機構
を備えた紙葉類供給機構では、紙葉類群が給送される方
向と反対に走行する摩擦ベルトを用いたものが採用され
ている。この摩擦ベルトを用いた従来の紙葉類供給機構
の一例を図4に上面図として示す。
などの厚さにばらつきがある複数の紙葉類がまとまって
給送され、給送された紙葉類群を順次分離して、分離し
た紙葉類を1つずつ順番に次の工程へ給送する、いわゆ
る、ならしの処理が行われる。このような、ならし機構
を備えた紙葉類供給機構では、紙葉類群が給送される方
向と反対に走行する摩擦ベルトを用いたものが採用され
ている。この摩擦ベルトを用いた従来の紙葉類供給機構
の一例を図4に上面図として示す。
【0003】従来の紙葉類供給機構では、図4に示すよ
うに、1方向に延びる第1ベルトである、底面ベルト2
4が矢印Aおよび矢印Bで示す方向へ走行していて、底
面ベルト24の両側の側部に沿って設けられた側面ガイ
ド27が底面ベルト24に対して垂直な方向に延びてい
る。底面ベルト24の上に、厚みや大きさにばらつきが
ある紙葉類を含む紙葉類群28が、底面ベルト24に対
してほぼ垂直に立てるように載置される。底面ベルト2
4上の紙葉類群28は側面ガイド27に支えられなが
ら、底面ベルト24の走行に従って矢印Aの方向から給
送される。また、底面ベルト24の途中には、底面ベル
ト24の一方の縁部に沿って、第2ベルトであるサクシ
ョンベルト21がローラ23a,23bによって巻回さ
れていて、底面ベルト24に対してほぼ90度の角度を
成している。サクションベルト21の、底面ベルト24
の一縁部を走行するベルト面は、底面ベルト24の走行
と同じ方向に走行している。サクションベルト21には
吸着孔(不図示)が設けられ、サクションベルト21の
内側には、吸引力を発生するサクションチャンバ22が
備えられたことにより、サクションチャンバ22の吸引
力がサクションベルト21の吸着孔を通して底面ベルト
24上の紙葉類に作用して、紙葉類がサクションベルト
21に吸着される。サクションベルト21の、底面ベル
ト24一縁部を走行するベルト面には、微小な間隔Sを
おいて摩擦ベルト35の一部が対面していて、サクショ
ンベルト21の走行と反対の方向(矢印C)に走行して
いる。摩擦ベルト35は、底面ベルト24に対して垂直
な方向に延びるローラ23c,23dによって巻回され
ると共に、ローラ23cの回転中心を支点として矢印D
の方向に回転運動可能となっていて、ローラ23cの支
持部(不図示)に取り付けられたスプリング30によっ
て、摩擦ベルト35がサクションベルト21側に押され
ている。また、摩擦ベルト35がサクションベルト21
に接触して両者のベルトが摩耗しないように、ストッパ
31によって摩擦ベルト35の揺動が規制されている。
うに、1方向に延びる第1ベルトである、底面ベルト2
4が矢印Aおよび矢印Bで示す方向へ走行していて、底
面ベルト24の両側の側部に沿って設けられた側面ガイ
ド27が底面ベルト24に対して垂直な方向に延びてい
る。底面ベルト24の上に、厚みや大きさにばらつきが
ある紙葉類を含む紙葉類群28が、底面ベルト24に対
してほぼ垂直に立てるように載置される。底面ベルト2
4上の紙葉類群28は側面ガイド27に支えられなが
ら、底面ベルト24の走行に従って矢印Aの方向から給
送される。また、底面ベルト24の途中には、底面ベル
ト24の一方の縁部に沿って、第2ベルトであるサクシ
ョンベルト21がローラ23a,23bによって巻回さ
れていて、底面ベルト24に対してほぼ90度の角度を
成している。サクションベルト21の、底面ベルト24
の一縁部を走行するベルト面は、底面ベルト24の走行
と同じ方向に走行している。サクションベルト21には
吸着孔(不図示)が設けられ、サクションベルト21の
内側には、吸引力を発生するサクションチャンバ22が
備えられたことにより、サクションチャンバ22の吸引
力がサクションベルト21の吸着孔を通して底面ベルト
24上の紙葉類に作用して、紙葉類がサクションベルト
21に吸着される。サクションベルト21の、底面ベル
ト24一縁部を走行するベルト面には、微小な間隔Sを
おいて摩擦ベルト35の一部が対面していて、サクショ
ンベルト21の走行と反対の方向(矢印C)に走行して
いる。摩擦ベルト35は、底面ベルト24に対して垂直
な方向に延びるローラ23c,23dによって巻回され
ると共に、ローラ23cの回転中心を支点として矢印D
の方向に回転運動可能となっていて、ローラ23cの支
持部(不図示)に取り付けられたスプリング30によっ
て、摩擦ベルト35がサクションベルト21側に押され
ている。また、摩擦ベルト35がサクションベルト21
に接触して両者のベルトが摩耗しないように、ストッパ
31によって摩擦ベルト35の揺動が規制されている。
【0004】上述のように構成された従来の紙葉類供給
機構の動作について説明する。底面ベルト24の上に載
置された紙葉類群28が矢印Aの方向から給送される
と、サクションベルト21側に最も近い紙葉類36に、
サクションベルト21の吸着孔を通してサクションチャ
ンバ22の吸引力が働き、紙葉類36がサクションベル
ト21に吸着される。サクションベルト21に吸着され
た紙葉類36がサクションベルト21の走行に従って給
送されて摩擦ベルト35に接触すると、摩擦ベルト35
と紙葉類36との間で摩擦力が発生する。この摩擦力
と、摩擦ベルト35が紙葉類36をサクションベルト2
1に押し付ける力とによって、紙葉類36を底面ベルト
24の上流の方向へ押し戻す力が発生する。ところが、
紙葉類36を押し戻す力よりもサクションベルト21と
の吸着力による紙葉類36の推進力の方が強いため、紙
葉類36の上を摩擦ベルト35が滑り、紙葉類36の進
行と共に紙葉類36が摩擦ベルト35を押して、摩擦ベ
ルト35がサクションベルト21から離れる方向に揺動
する。摩擦ベルト36が揺動することによって、摩擦ベ
ルト35とサクションベルト21との間隔Sが紙葉類3
6の厚みに応じて変化し、摩擦ベルト36とサクション
ベルト21との間を紙葉類36が通り抜けて矢印Bの方
向へ給送される。ここで、紙葉類36と隣接する紙葉類
37が摩擦ベルト35に接触すると、摩擦ベルト35か
ら受ける摩擦力と、摩擦ベルト35が紙葉類37をサク
ションベルト21側に押し付ける力とによって紙葉類3
7を押し戻す力が発生する。紙葉類37を押し戻す力
は、紙葉類37と紙葉類36との間に生じる摩擦力と、
紙葉類37と底面ベルト24との間の摩擦力との合力よ
りも強いので、紙葉類37と紙葉類36との間および、
紙葉類37と底面ベルト24との間に滑りが生じ、紙葉
類37が留まった状態になる。紙葉類37は、紙葉類3
6が摩擦ベルト35とサクションベルト21との間を通
り過ぎた後にサクションベルト21に吸着し、前に給送
された紙葉類36と同様に、摩擦ベルト35を揺動させ
て矢印Bの方向へ給送される。このようにして、紙葉類
群28が順次分離されて、分離された紙葉類が1つずつ
次の工程へ給送されることによって、紙葉類群28のな
らしが行われる。
機構の動作について説明する。底面ベルト24の上に載
置された紙葉類群28が矢印Aの方向から給送される
と、サクションベルト21側に最も近い紙葉類36に、
サクションベルト21の吸着孔を通してサクションチャ
ンバ22の吸引力が働き、紙葉類36がサクションベル
ト21に吸着される。サクションベルト21に吸着され
た紙葉類36がサクションベルト21の走行に従って給
送されて摩擦ベルト35に接触すると、摩擦ベルト35
と紙葉類36との間で摩擦力が発生する。この摩擦力
と、摩擦ベルト35が紙葉類36をサクションベルト2
1に押し付ける力とによって、紙葉類36を底面ベルト
24の上流の方向へ押し戻す力が発生する。ところが、
紙葉類36を押し戻す力よりもサクションベルト21と
の吸着力による紙葉類36の推進力の方が強いため、紙
葉類36の上を摩擦ベルト35が滑り、紙葉類36の進
行と共に紙葉類36が摩擦ベルト35を押して、摩擦ベ
ルト35がサクションベルト21から離れる方向に揺動
する。摩擦ベルト36が揺動することによって、摩擦ベ
ルト35とサクションベルト21との間隔Sが紙葉類3
6の厚みに応じて変化し、摩擦ベルト36とサクション
ベルト21との間を紙葉類36が通り抜けて矢印Bの方
向へ給送される。ここで、紙葉類36と隣接する紙葉類
37が摩擦ベルト35に接触すると、摩擦ベルト35か
ら受ける摩擦力と、摩擦ベルト35が紙葉類37をサク
ションベルト21側に押し付ける力とによって紙葉類3
7を押し戻す力が発生する。紙葉類37を押し戻す力
は、紙葉類37と紙葉類36との間に生じる摩擦力と、
紙葉類37と底面ベルト24との間の摩擦力との合力よ
りも強いので、紙葉類37と紙葉類36との間および、
紙葉類37と底面ベルト24との間に滑りが生じ、紙葉
類37が留まった状態になる。紙葉類37は、紙葉類3
6が摩擦ベルト35とサクションベルト21との間を通
り過ぎた後にサクションベルト21に吸着し、前に給送
された紙葉類36と同様に、摩擦ベルト35を揺動させ
て矢印Bの方向へ給送される。このようにして、紙葉類
群28が順次分離されて、分離された紙葉類が1つずつ
次の工程へ給送されることによって、紙葉類群28のな
らしが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サクシ
ョンベルトに対面させた摩擦ベルトをサクションベルト
の走行と反対の方向に走行させた従来の紙葉類供給機構
では、サクションベルトおよび摩擦ベルトの摩耗を避け
るために、サクションベルトと摩擦ベルトとの間に微小
な隙間を設ける必要がある。従って、従来の紙葉類供給
機構に、厚さ1mm未満の極薄紙葉類がまとまって送ら
れると、ならしが充分に行われずに重送されてしまうと
いう問題点がある。
ョンベルトに対面させた摩擦ベルトをサクションベルト
の走行と反対の方向に走行させた従来の紙葉類供給機構
では、サクションベルトおよび摩擦ベルトの摩耗を避け
るために、サクションベルトと摩擦ベルトとの間に微小
な隙間を設ける必要がある。従って、従来の紙葉類供給
機構に、厚さ1mm未満の極薄紙葉類がまとまって送ら
れると、ならしが充分に行われずに重送されてしまうと
いう問題点がある。
【0006】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点に鑑み、厚さにばらつきのある複数の紙葉類がまとま
った紙葉類群を分離して、分離した紙葉類を1つずつ順
番に給送するための紙葉類供給機構において、極薄紙葉
類がまとまって送られた場合でも確実に紙葉類の分離
(ならし)が行われる紙葉類供給機構を提供することに
ある。
点に鑑み、厚さにばらつきのある複数の紙葉類がまとま
った紙葉類群を分離して、分離した紙葉類を1つずつ順
番に給送するための紙葉類供給機構において、極薄紙葉
類がまとまって送られた場合でも確実に紙葉類の分離
(ならし)が行われる紙葉類供給機構を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、略垂直に立てられた複数の紙葉類を載せて
走行する第1ベルトと、一部が、前記第1ベルトの一方
の縁部に沿って延び、前記第1ベルトの面に対して直角
を成し、前記第1ベルトの走行と同一方向に走行し、前
記第1ベルト上の紙葉類を吸引するための吸引手段を備
えた第2ベルトと、前記第1ベルトの面に対して垂直に
配置され、一端が前記第1ベルトの他方の縁部側に回転
自在に軸支され、他端が、前記第2ベルトの、紙葉類を
吸引する面に対向して配置されて、前記一端を中心に前
記第2ベルトの一部に向けて押されたガイド板と、前記
ガイド板の前記第2ベルト側の面に配され、前記ガイド
板の他端に位置する部分が前記第2ベルトの一部に接触
している高摩擦弾性板とを含み、前記ガイド板の他端
は、前記第2ベルトと略平行になるように前記第2ベル
トの走行方向下流側に折り曲げられた屈曲部を有し、前
記高摩擦弾性板は、該屈曲部を除いて前記ガイド板に張
り付けられており、前記高摩擦弾性板の、前記ガイド板
の前記屈曲部に位置する部分は、該屈曲部によって前記
第2ベルトの一部に押し当てられて屈曲している。
の本発明は、略垂直に立てられた複数の紙葉類を載せて
走行する第1ベルトと、一部が、前記第1ベルトの一方
の縁部に沿って延び、前記第1ベルトの面に対して直角
を成し、前記第1ベルトの走行と同一方向に走行し、前
記第1ベルト上の紙葉類を吸引するための吸引手段を備
えた第2ベルトと、前記第1ベルトの面に対して垂直に
配置され、一端が前記第1ベルトの他方の縁部側に回転
自在に軸支され、他端が、前記第2ベルトの、紙葉類を
吸引する面に対向して配置されて、前記一端を中心に前
記第2ベルトの一部に向けて押されたガイド板と、前記
ガイド板の前記第2ベルト側の面に配され、前記ガイド
板の他端に位置する部分が前記第2ベルトの一部に接触
している高摩擦弾性板とを含み、前記ガイド板の他端
は、前記第2ベルトと略平行になるように前記第2ベル
トの走行方向下流側に折り曲げられた屈曲部を有し、前
記高摩擦弾性板は、該屈曲部を除いて前記ガイド板に張
り付けられており、前記高摩擦弾性板の、前記ガイド板
の前記屈曲部に位置する部分は、該屈曲部によって前記
第2ベルトの一部に押し当てられて屈曲している。
【0008】
【0009】上記のとおりの発明では、前記第1ベルト
上の紙葉類を前記第2ベルト側に押し付けるガイド板
の、前記第2ベルト側の面に高摩擦弾性板を配し、この
高摩擦弾性板がガイド板によって押されて第2ベルトに
接触する。従って、第2ベルトの吸引手段によって第2
ベルトに吸着された紙葉類が、第2ベルトの走行に従っ
て給送されて高摩擦弾性板に接触すると、第2ベルト上
の紙葉類は第2ベルトに吸着されていることによって、
この紙葉類が高摩擦弾性板を押して揺動させ、紙葉類が
高摩擦弾性板から摩擦力を受けながら高摩擦弾性板を通
過して次の工程に給送される。ところが、第2ベルト上
の紙葉類の上にさらに積み重なった複数の紙葉類には、
接している第1ベルトや他の紙葉類から受ける摩擦力以
外に外力が働いていないので、この積み重なった紙葉類
が高摩擦弾性板によって押し止められて高摩擦弾性板と
第2ベルトとの間を通過することができない。第2ベル
トに吸着された紙葉類と直接隣接する紙葉類は、第2ベ
ルトに吸着された紙葉類が高摩擦弾性板を通過して給送
された後に、第2ベルトに吸着されることによって、直
前に給送された紙葉類と同様に、高摩擦弾性板を揺動さ
せて高摩擦弾性板を通過し、次の工程に給送される。
上の紙葉類を前記第2ベルト側に押し付けるガイド板
の、前記第2ベルト側の面に高摩擦弾性板を配し、この
高摩擦弾性板がガイド板によって押されて第2ベルトに
接触する。従って、第2ベルトの吸引手段によって第2
ベルトに吸着された紙葉類が、第2ベルトの走行に従っ
て給送されて高摩擦弾性板に接触すると、第2ベルト上
の紙葉類は第2ベルトに吸着されていることによって、
この紙葉類が高摩擦弾性板を押して揺動させ、紙葉類が
高摩擦弾性板から摩擦力を受けながら高摩擦弾性板を通
過して次の工程に給送される。ところが、第2ベルト上
の紙葉類の上にさらに積み重なった複数の紙葉類には、
接している第1ベルトや他の紙葉類から受ける摩擦力以
外に外力が働いていないので、この積み重なった紙葉類
が高摩擦弾性板によって押し止められて高摩擦弾性板と
第2ベルトとの間を通過することができない。第2ベル
トに吸着された紙葉類と直接隣接する紙葉類は、第2ベ
ルトに吸着された紙葉類が高摩擦弾性板を通過して給送
された後に、第2ベルトに吸着されることによって、直
前に給送された紙葉類と同様に、高摩擦弾性板を揺動さ
せて高摩擦弾性板を通過し、次の工程に給送される。
【0010】また、ガイド板の第2ベルト側の端部が、
第2ベルトと略平行になるように第2ベルトの走行方向
下流側に折り曲げられた屈曲部を有し、高摩擦弾性板が
ガイド板の屈曲部を除いてガイド板に張り付けられてい
て、高摩擦弾性板の、ガイド板の屈曲部側に位置する端
部が、ガイド板の屈曲部によって第2ベルトの一部に押
し当てられて屈曲されたことで、例えば厚さ1mm未満
の薄物紙葉類が紙葉類供給機構に給送されても、薄物紙
葉類が高摩擦弾性板の弾性力と摩擦力とによって確実に
第2ベルト側に押え付けられる。従って、第2ベルトに
吸着されて給送される紙葉類の上に薄物紙葉類が積み重
なっていても、積み重なった薄物紙葉類が、高摩擦弾性
板の屈曲された面によって確実に押え付けられて給送さ
れないので、薄物紙葉類が重送されず、紙葉類が確実に
分離されて給送される。
第2ベルトと略平行になるように第2ベルトの走行方向
下流側に折り曲げられた屈曲部を有し、高摩擦弾性板が
ガイド板の屈曲部を除いてガイド板に張り付けられてい
て、高摩擦弾性板の、ガイド板の屈曲部側に位置する端
部が、ガイド板の屈曲部によって第2ベルトの一部に押
し当てられて屈曲されたことで、例えば厚さ1mm未満
の薄物紙葉類が紙葉類供給機構に給送されても、薄物紙
葉類が高摩擦弾性板の弾性力と摩擦力とによって確実に
第2ベルト側に押え付けられる。従って、第2ベルトに
吸着されて給送される紙葉類の上に薄物紙葉類が積み重
なっていても、積み重なった薄物紙葉類が、高摩擦弾性
板の屈曲された面によって確実に押え付けられて給送さ
れないので、薄物紙葉類が重送されず、紙葉類が確実に
分離されて給送される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の紙葉類供給機構の一実施
形態を示す上面図である。本実施形態の紙葉類供給機構
では図1に示すように、1方向に延びる第1ベルトであ
る、底面ベルト4が矢印Aおよび矢印Bで示される方向
に走行していて、底面ベルト4の両側の側部に沿って設
けらた側面ガイド7が底面ベルト4に対して垂直な方向
に延びている。底面ベルト4の上には、厚みや大きさに
ばらつきがある紙葉類を含む紙葉類群8が、底面ベルト
4に対してほぼ垂直に立つように載置される。底面ベル
ト4上の紙葉類群8は側面ガイド7に支えられながら、
底面ベルト4の走行に従って矢印Aの方向から給送され
る。底面ベルト4の途中には、底面ベルト4の一方の縁
部に沿って延びる、第2ベルトであるサクションベルト
1がローラ3a,3b,3c,3dによって巻回されて
いて、底面ベルト4に対してほぼ90度の角度をなして
いる。サクションベルト1の、底面ベルト4の縁部を走
行する部分は、底面ベルト4の走行と同じ方向に走行し
ている。また、サクションベルト1には吸着孔(不図
示)が設けられ、サクションベルト1の内側には、吸引
力を発生するサクションチャンバ2が備えられたことに
より、サクションチャンバ2の吸引力がサクションベル
ト1の吸着孔を通して底面ベルト4上の紙葉類に作用し
て、紙葉類がサクションベルト1に吸着される。
形態を示す上面図である。本実施形態の紙葉類供給機構
では図1に示すように、1方向に延びる第1ベルトであ
る、底面ベルト4が矢印Aおよび矢印Bで示される方向
に走行していて、底面ベルト4の両側の側部に沿って設
けらた側面ガイド7が底面ベルト4に対して垂直な方向
に延びている。底面ベルト4の上には、厚みや大きさに
ばらつきがある紙葉類を含む紙葉類群8が、底面ベルト
4に対してほぼ垂直に立つように載置される。底面ベル
ト4上の紙葉類群8は側面ガイド7に支えられながら、
底面ベルト4の走行に従って矢印Aの方向から給送され
る。底面ベルト4の途中には、底面ベルト4の一方の縁
部に沿って延びる、第2ベルトであるサクションベルト
1がローラ3a,3b,3c,3dによって巻回されて
いて、底面ベルト4に対してほぼ90度の角度をなして
いる。サクションベルト1の、底面ベルト4の縁部を走
行する部分は、底面ベルト4の走行と同じ方向に走行し
ている。また、サクションベルト1には吸着孔(不図
示)が設けられ、サクションベルト1の内側には、吸引
力を発生するサクションチャンバ2が備えられたことに
より、サクションチャンバ2の吸引力がサクションベル
ト1の吸着孔を通して底面ベルト4上の紙葉類に作用し
て、紙葉類がサクションベルト1に吸着される。
【0013】また、底面ベルト4の面に垂直に配置され
たガイド板5の一端が、底面ベルト4の、サクションベ
ルト1側と反対の縁部側に、底面ベルト4から離れて位
置する回転支持部9によって軸支され、他端が、サクシ
ョンベルト1の、紙葉類を吸引する面と対向して配置さ
れている。すなわち、ガイド板5は、回転支持部9から
サクションベルト1に向かいながらサクションベルト1
の走行方向下流に向かって延びて、底面ベルト4の、紙
葉類を載せる面の上を斜めに横切り、さらに、サクショ
ンベルト1に向かって延びた他端部が、サクションベル
ト1とほぼ平行になるようにサクションベルト1の走行
方向下流側に折り曲げられた屈曲部を有している。回転
支持部9では、底面ベルト4に対して垂直な軸を中心と
してガイド板5の一端部が回転自在であるので、回転支
持部9を支点としてガイド板5の他端部である、屈曲部
が揺動可能である。また、回転支持部9から延びた部材
(不図示)にスプリング10が取り付けられることによ
って、ガイド板5の屈曲部が回転支持部9を中心として
サクションベルト1の一部に向けて押され、さらに、ガ
イド板5がサクションベルト1側に負荷をかけすぎない
ようにガイド板5の揺動がストッパ11によって規制さ
れている。
たガイド板5の一端が、底面ベルト4の、サクションベ
ルト1側と反対の縁部側に、底面ベルト4から離れて位
置する回転支持部9によって軸支され、他端が、サクシ
ョンベルト1の、紙葉類を吸引する面と対向して配置さ
れている。すなわち、ガイド板5は、回転支持部9から
サクションベルト1に向かいながらサクションベルト1
の走行方向下流に向かって延びて、底面ベルト4の、紙
葉類を載せる面の上を斜めに横切り、さらに、サクショ
ンベルト1に向かって延びた他端部が、サクションベル
ト1とほぼ平行になるようにサクションベルト1の走行
方向下流側に折り曲げられた屈曲部を有している。回転
支持部9では、底面ベルト4に対して垂直な軸を中心と
してガイド板5の一端部が回転自在であるので、回転支
持部9を支点としてガイド板5の他端部である、屈曲部
が揺動可能である。また、回転支持部9から延びた部材
(不図示)にスプリング10が取り付けられることによ
って、ガイド板5の屈曲部が回転支持部9を中心として
サクションベルト1の一部に向けて押され、さらに、ガ
イド板5がサクションベルト1側に負荷をかけすぎない
ようにガイド板5の揺動がストッパ11によって規制さ
れている。
【0014】このように備えられたガイド板5のサクシ
ョンベルト1側の面には高摩擦弾性板6が張り付けられ
ていて、サクションベルト1の走行方向下流に向かって
ガイド板5よりも長く延びている。高摩擦弾性板6は、
ガイド板5の屈曲部を除いた部分のみ接着されており、
高摩擦弾性板6の、ガイド板5の屈曲部に位置する部分
は、ガイド板5の屈曲部によってサクションベルト1に
押し当てられて屈曲された状態に変形してサクションベ
ルト1に面で接触している。従って、ガイド板5がサク
ションベルト1から離れる方向に揺動すると、高摩擦弾
性板6の、ガイド板5の屈曲部に位置した部分が、ガイ
ド板5の屈曲部から離れる。ガイド板5がさらに揺動し
て高摩擦弾性板6がサクションベルト1から離れると、
最終的に高摩擦弾性板6が復元して、変形のないほぼ平
らな板になる。
ョンベルト1側の面には高摩擦弾性板6が張り付けられ
ていて、サクションベルト1の走行方向下流に向かって
ガイド板5よりも長く延びている。高摩擦弾性板6は、
ガイド板5の屈曲部を除いた部分のみ接着されており、
高摩擦弾性板6の、ガイド板5の屈曲部に位置する部分
は、ガイド板5の屈曲部によってサクションベルト1に
押し当てられて屈曲された状態に変形してサクションベ
ルト1に面で接触している。従って、ガイド板5がサク
ションベルト1から離れる方向に揺動すると、高摩擦弾
性板6の、ガイド板5の屈曲部に位置した部分が、ガイ
ド板5の屈曲部から離れる。ガイド板5がさらに揺動し
て高摩擦弾性板6がサクションベルト1から離れると、
最終的に高摩擦弾性板6が復元して、変形のないほぼ平
らな板になる。
【0015】次に、上述のように構成された本実施形態
の紙葉類供給機構の動作を説明する。図2および図3
は、図1で示した紙葉類供給機構の動作を説明するため
の上面図であり、紙葉類供給機構に、厚さ1mm未満の
薄物紙葉類を多数含んだ紙葉類群が給送された状態を示
している。
の紙葉類供給機構の動作を説明する。図2および図3
は、図1で示した紙葉類供給機構の動作を説明するため
の上面図であり、紙葉類供給機構に、厚さ1mm未満の
薄物紙葉類を多数含んだ紙葉類群が給送された状態を示
している。
【0016】図2に示すように、薄物紙葉類を多数含ん
だ紙葉類群18が底面ベルト4の上に載置されて側面ガ
イド7に支えられながら、矢印Aに示される方向から給
送される。給送された紙葉類群18の内、サクションベ
ルト1側に最も近い薄物紙葉類8aにサクションベルト
1の吸着孔(不図示)を通してサクションチャンバ2の
吸引力が働き、薄物紙葉類8aがサクションベルト1に
吸着される。サクションベルト1に吸着された薄物紙葉
類8aがサクションベルト1の走行に従って給送されて
高摩擦弾性板6に接触すると、高摩擦弾性板6が薄物紙
葉類8aをサクションベルト1側に押し付ける力によっ
て薄物紙葉類8aの進行と反対の方向に薄物紙葉類8a
を押し戻す力が発生する。ところが、薄物紙葉類8aを
押し戻す力は、吸着力を伴うサクションベルト1による
薄物紙葉類8aの推進力よりも小さいため、薄物紙葉類
8aが高摩擦弾性板6を押し、高摩擦弾性板6がサクシ
ョンベルト1から離れる方向に揺動する。高摩擦弾性板
6が揺動して生じた、高摩擦弾性板6とサクションベル
ト1との隙間に薄物紙葉類8aが入り込むと、高摩擦弾
性板6の弾性力によって薄物紙葉類8aがサクションベ
ルト1に押し付けられる。高摩擦弾性板6の弾性力は、
高摩擦弾性板6と薄物紙葉類8aとの間の摩擦力を生じ
させ、この摩擦力が薄物紙葉類8aの進行と反対の方向
に薄物紙葉類8aに働く。このようにして高摩擦弾性板
6から受ける、薄物紙葉類8aの摩擦力も、サクション
ベルト1から受ける推進力より小さいので、薄物紙葉類
8aが高摩擦弾性板6から摩擦力を受けながら、矢印B
の方向に給送される。
だ紙葉類群18が底面ベルト4の上に載置されて側面ガ
イド7に支えられながら、矢印Aに示される方向から給
送される。給送された紙葉類群18の内、サクションベ
ルト1側に最も近い薄物紙葉類8aにサクションベルト
1の吸着孔(不図示)を通してサクションチャンバ2の
吸引力が働き、薄物紙葉類8aがサクションベルト1に
吸着される。サクションベルト1に吸着された薄物紙葉
類8aがサクションベルト1の走行に従って給送されて
高摩擦弾性板6に接触すると、高摩擦弾性板6が薄物紙
葉類8aをサクションベルト1側に押し付ける力によっ
て薄物紙葉類8aの進行と反対の方向に薄物紙葉類8a
を押し戻す力が発生する。ところが、薄物紙葉類8aを
押し戻す力は、吸着力を伴うサクションベルト1による
薄物紙葉類8aの推進力よりも小さいため、薄物紙葉類
8aが高摩擦弾性板6を押し、高摩擦弾性板6がサクシ
ョンベルト1から離れる方向に揺動する。高摩擦弾性板
6が揺動して生じた、高摩擦弾性板6とサクションベル
ト1との隙間に薄物紙葉類8aが入り込むと、高摩擦弾
性板6の弾性力によって薄物紙葉類8aがサクションベ
ルト1に押し付けられる。高摩擦弾性板6の弾性力は、
高摩擦弾性板6と薄物紙葉類8aとの間の摩擦力を生じ
させ、この摩擦力が薄物紙葉類8aの進行と反対の方向
に薄物紙葉類8aに働く。このようにして高摩擦弾性板
6から受ける、薄物紙葉類8aの摩擦力も、サクション
ベルト1から受ける推進力より小さいので、薄物紙葉類
8aが高摩擦弾性板6から摩擦力を受けながら、矢印B
の方向に給送される。
【0017】薄物紙葉類8aの給送と共に、薄物紙葉類
8aに隣接している薄物紙葉類8bも給送されて高摩擦
弾性板6に接触すると、高摩擦弾性板6が薄物紙葉類8
bをサクションベルト1側に押し付ける力によって薄物
紙葉類8bの進行と反対の方向に薄物紙葉類8bを押し
戻す力が発生する。この時、底面ベルト4から受ける摩
擦力と、薄物紙葉類8aから受ける摩擦力の合力であ
る、薄物紙葉類8bの推進力よりも、高摩擦弾性板6が
薄物紙葉類8bを押え付ける力の方が大きい。従って、
薄物紙葉類8bが高摩擦弾性板6によって押え込まれる
ことによって、薄物紙葉類8bが薄物紙葉類8aと共に
給送されることがない。薄物紙葉類8bの上に積み重な
った複数の薄物紙葉類も薄物紙葉類8bと同様に、高摩
擦弾性板6に接触すると、高摩擦弾性板6によって押え
込まれる。薄物紙葉類8bは、薄物紙葉類8aが高摩擦
弾性板6とサクションベルト1との間を通り抜けた後に
サクションベルト1に吸着されて、先に通り抜けた薄物
紙葉類8aと同様に、矢印Bの方向に給送される。この
ようにして、薄物紙葉類が順次分離されて1つずつ順番
に矢印Bの方向に給送され、紙葉類群18のならしが行
われる。
8aに隣接している薄物紙葉類8bも給送されて高摩擦
弾性板6に接触すると、高摩擦弾性板6が薄物紙葉類8
bをサクションベルト1側に押し付ける力によって薄物
紙葉類8bの進行と反対の方向に薄物紙葉類8bを押し
戻す力が発生する。この時、底面ベルト4から受ける摩
擦力と、薄物紙葉類8aから受ける摩擦力の合力であ
る、薄物紙葉類8bの推進力よりも、高摩擦弾性板6が
薄物紙葉類8bを押え付ける力の方が大きい。従って、
薄物紙葉類8bが高摩擦弾性板6によって押え込まれる
ことによって、薄物紙葉類8bが薄物紙葉類8aと共に
給送されることがない。薄物紙葉類8bの上に積み重な
った複数の薄物紙葉類も薄物紙葉類8bと同様に、高摩
擦弾性板6に接触すると、高摩擦弾性板6によって押え
込まれる。薄物紙葉類8bは、薄物紙葉類8aが高摩擦
弾性板6とサクションベルト1との間を通り抜けた後に
サクションベルト1に吸着されて、先に通り抜けた薄物
紙葉類8aと同様に、矢印Bの方向に給送される。この
ようにして、薄物紙葉類が順次分離されて1つずつ順番
に矢印Bの方向に給送され、紙葉類群18のならしが行
われる。
【0018】従って、従来の技術による、摩擦ベルトを
用いた紙葉類供給機構では、摩擦ベルトとサクションベ
ルトとの隙間を薄物紙葉類が重送されることがあった
が、本実施形態のものではサクションベルトと高摩擦弾
性板との間に隙間がないので、薄物紙葉類が高摩擦弾性
板によって確実に押え付けられて分離され、重送される
ことがない。
用いた紙葉類供給機構では、摩擦ベルトとサクションベ
ルトとの隙間を薄物紙葉類が重送されることがあった
が、本実施形態のものではサクションベルトと高摩擦弾
性板との間に隙間がないので、薄物紙葉類が高摩擦弾性
板によって確実に押え付けられて分離され、重送される
ことがない。
【0019】また、厚さ1mm未満の薄物紙葉類は特
に、厚さのある紙葉類と異なって、高摩擦弾性板6に接
触する角がほとんどない上に、高摩擦弾性板6によって
押え付けられる厚みも小さい。このような場合、図3に
示すように、サクションベルト1上の薄物紙葉類8cに
隣接した薄物紙葉類8dが、薄物紙葉類8cとの摩擦力
によって引き込まれて、薄物紙葉類8cと高摩擦弾性板
6との間に深く入り込むことが考えられる。しかし本形
態の場合は、高摩擦弾性板6の一端部がガイド板5の屈
曲部によってサクションベルト1に押し当てられて屈曲
しているという構成を採るので、薄物紙葉類8dが、高
摩擦弾性板6の屈曲された面と面同志で接触することに
なり、高摩擦弾性板6の屈曲された面の弾性力が薄物紙
葉類8dに働き、薄物紙葉類8dが薄物紙葉類8cに押
え付けられる。従って、高摩擦弾性板6の弾性力によっ
て薄物紙葉類8dが押え込まれると共に、高摩擦弾性板
6の弾性力によって高摩擦弾性板6が、薄物紙葉類8d
に薄物紙葉類8dの進行と反対の方向に摩擦力をかける
ので、薄物紙葉類8dが高摩擦弾性板6を通過せず、薄
物紙葉類8cと共に給送されることがない。
に、厚さのある紙葉類と異なって、高摩擦弾性板6に接
触する角がほとんどない上に、高摩擦弾性板6によって
押え付けられる厚みも小さい。このような場合、図3に
示すように、サクションベルト1上の薄物紙葉類8cに
隣接した薄物紙葉類8dが、薄物紙葉類8cとの摩擦力
によって引き込まれて、薄物紙葉類8cと高摩擦弾性板
6との間に深く入り込むことが考えられる。しかし本形
態の場合は、高摩擦弾性板6の一端部がガイド板5の屈
曲部によってサクションベルト1に押し当てられて屈曲
しているという構成を採るので、薄物紙葉類8dが、高
摩擦弾性板6の屈曲された面と面同志で接触することに
なり、高摩擦弾性板6の屈曲された面の弾性力が薄物紙
葉類8dに働き、薄物紙葉類8dが薄物紙葉類8cに押
え付けられる。従って、高摩擦弾性板6の弾性力によっ
て薄物紙葉類8dが押え込まれると共に、高摩擦弾性板
6の弾性力によって高摩擦弾性板6が、薄物紙葉類8d
に薄物紙葉類8dの進行と反対の方向に摩擦力をかける
ので、薄物紙葉類8dが高摩擦弾性板6を通過せず、薄
物紙葉類8cと共に給送されることがない。
【0020】以上では、薄物紙葉類が給送された場合の
動作を説明したが、厚い紙葉類を含んだ紙葉類群が給送
された場合も薄物紙葉類の動作と同じであり、厚物紙葉
類が高摩擦弾性板を通過する時に高摩擦弾性板が厚物紙
葉類の厚みの応じて揺動して厚物紙葉類が給送される。
動作を説明したが、厚い紙葉類を含んだ紙葉類群が給送
された場合も薄物紙葉類の動作と同じであり、厚物紙葉
類が高摩擦弾性板を通過する時に高摩擦弾性板が厚物紙
葉類の厚みの応じて揺動して厚物紙葉類が給送される。
【0021】上述したように、本実施形態の紙葉類供給
機構では、ガイド板に高摩擦弾性板を備えたことによ
り、厚さにばらつきのある複数の紙葉類がまとまって給
送された紙葉類群に対して、順次分離して1つずつ次の
工程に給送するという、ならしの処理を行う上に、厚さ
1mm未満の薄物紙葉類に対しても確実にならしの処理
が行われる。また、従来の紙葉類供給機構のように、紙
葉類の重送を防ぐために備えた摩擦ベルトを用いる必要
がなく、従来の紙葉類供給機構に比べて、本実施形態の
ものの方がより簡略化された構造になる。
機構では、ガイド板に高摩擦弾性板を備えたことによ
り、厚さにばらつきのある複数の紙葉類がまとまって給
送された紙葉類群に対して、順次分離して1つずつ次の
工程に給送するという、ならしの処理を行う上に、厚さ
1mm未満の薄物紙葉類に対しても確実にならしの処理
が行われる。また、従来の紙葉類供給機構のように、紙
葉類の重送を防ぐために備えた摩擦ベルトを用いる必要
がなく、従来の紙葉類供給機構に比べて、本実施形態の
ものの方がより簡略化された構造になる。
【0022】また、本実施形態では、高摩擦弾性板6が
ガイド板5によってサクションベルト1側に押え付けら
れて屈曲された状態で、高摩擦弾性板6がガイド板5よ
りもサクションベルト1の走行方向下流に向かって長く
延びているが、高摩擦弾性板6が紙葉類に対して面で接
触して充分な摩擦力を発生すれば、高摩擦弾性板6の端
部とガイド板5の端部とが揃っていてもよく、また、高
摩擦弾性板6がガイド板5よりも短くてもよい。
ガイド板5によってサクションベルト1側に押え付けら
れて屈曲された状態で、高摩擦弾性板6がガイド板5よ
りもサクションベルト1の走行方向下流に向かって長く
延びているが、高摩擦弾性板6が紙葉類に対して面で接
触して充分な摩擦力を発生すれば、高摩擦弾性板6の端
部とガイド板5の端部とが揃っていてもよく、また、高
摩擦弾性板6がガイド板5よりも短くてもよい。
【0023】さらに、本実施形態では、ガイド板5のサ
クションベルト1側の端部を折り曲げた形状にしたが、
このガイド板5の端部が折り曲げられていない平らな板
でもよい。この場合、ガイド板5のサクションベルト1
側の先端のみで高摩擦弾性板6をサクションベルト1に
押し付けて、高摩擦弾性板6を屈曲させれば、同様な効
果を得られる。
クションベルト1側の端部を折り曲げた形状にしたが、
このガイド板5の端部が折り曲げられていない平らな板
でもよい。この場合、ガイド板5のサクションベルト1
側の先端のみで高摩擦弾性板6をサクションベルト1に
押し付けて、高摩擦弾性板6を屈曲させれば、同様な効
果を得られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、厚さにば
らつきがある、複数の紙葉類がまとまった紙葉類群を、
順次分離して1つずつ次の工程に第1ベルト(底面ベル
ト)で給送するという、ならしの処理を行う紙葉類供給
機構において、第1ベルトの一方の縁部に沿って第1ベ
ルトと垂直に配置した第2ベルト(サクションベルト)
側に紙葉類を押え付けるためのガイド板の、前記第2ベ
ルト側の面に高摩擦弾性板を張り付けて、高摩擦弾性板
の弾性力と摩擦力とによって紙葉類を順次分離するよう
な構成にしたことによって、厚さのばらつきがある紙葉
類群に対して確実にならしの処理を行える上に、厚さ1
mm未満の薄物紙葉類に対しても確実にならしの処理を
行えるという効果がある。
らつきがある、複数の紙葉類がまとまった紙葉類群を、
順次分離して1つずつ次の工程に第1ベルト(底面ベル
ト)で給送するという、ならしの処理を行う紙葉類供給
機構において、第1ベルトの一方の縁部に沿って第1ベ
ルトと垂直に配置した第2ベルト(サクションベルト)
側に紙葉類を押え付けるためのガイド板の、前記第2ベ
ルト側の面に高摩擦弾性板を張り付けて、高摩擦弾性板
の弾性力と摩擦力とによって紙葉類を順次分離するよう
な構成にしたことによって、厚さのばらつきがある紙葉
類群に対して確実にならしの処理を行える上に、厚さ1
mm未満の薄物紙葉類に対しても確実にならしの処理を
行えるという効果がある。
【0025】また、従来の紙葉類供給機構のように、紙
葉類の重送を防ぐために備えられた、第2ベルト(サク
ションベルト)の走行と逆の方向に走行する摩擦ベルト
を用いる必要がなくなるので、従来の紙葉類供給機構よ
りも簡略化された構造になり、製造コストも抑えられる
という効果がある。
葉類の重送を防ぐために備えられた、第2ベルト(サク
ションベルト)の走行と逆の方向に走行する摩擦ベルト
を用いる必要がなくなるので、従来の紙葉類供給機構よ
りも簡略化された構造になり、製造コストも抑えられる
という効果がある。
【図1】本発明の紙葉類供給機構の一実施形態を示す上
面図である。
面図である。
【図2】図1で示した紙葉類供給機構の動作を説明する
ための上面図である。
ための上面図である。
【図3】図1で示した紙葉類供給機構の動作を説明する
ための上面図である。
ための上面図である。
【図4】従来の技術による紙葉類供給機構を示す上面図
である。
である。
1、21 サクションベルト 2、22 サクションチャンバ 3a、3b、3c、3d、23a、23b、23c、2
3d ローラ 4、24 底面ベルト 5 ガイド板 6 高摩擦弾性板 7、27 側面ガイド 8、18、28 紙葉類群 8a、8b、8c、8d 薄物紙葉類 9 回転支持部 10、30 スプリング 11、31 ストッパ 35 摩擦ベルト 36、37 紙葉類
3d ローラ 4、24 底面ベルト 5 ガイド板 6 高摩擦弾性板 7、27 側面ガイド 8、18、28 紙葉類群 8a、8b、8c、8d 薄物紙葉類 9 回転支持部 10、30 スプリング 11、31 ストッパ 35 摩擦ベルト 36、37 紙葉類
Claims (1)
- 【請求項1】 略垂直に立てられた複数の紙葉類を載せ
て走行する第1ベルトと、 一部が、前記第1ベルトの一方の縁部に沿って延び、前
記第1ベルトの面に対して直角を成し、前記第1ベルト
の走行と同一方向に走行し、前記第1ベルト上の紙葉類
を吸引するための吸引手段を備えた第2ベルトと、 前記第1ベルトの面に対して垂直に配置され、一端が前
記第1ベルトの他方の縁部側に回転自在に軸支され、他
端が、前記第2ベルトの、紙葉類を吸引する面に対向し
て配置されて、前記一端を中心に前記第2ベルトの一部
に向けて押されたガイド板と、前記ガイド板の前記第2ベルト側の面に配され、前記ガ
イド板の他端に位置する部分が前記第2ベルトの一部に
接触している高摩擦弾性板とを含み、 前記ガイド板の他端は、前記第2ベルトと略平行になる
ように前記第2ベルトの走行方向下流側に折り曲げられ
た屈曲部を有し、前記高摩擦弾性板は、該屈曲部を除い
て前記ガイド板に張り付けられており、 前記高摩擦弾性板の、前記ガイド板の前記屈曲部に位置
する部分は、該屈曲部によって前記第2ベルトの一部に
押し当てられて屈曲している 紙葉類供給機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000552A JP2930041B2 (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 紙葉類供給機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000552A JP2930041B2 (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 紙葉類供給機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10194485A JPH10194485A (ja) | 1998-07-28 |
JP2930041B2 true JP2930041B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11476898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9000552A Expired - Fee Related JP2930041B2 (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 紙葉類供給機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2930041B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5218862B2 (ja) * | 2010-11-02 | 2013-06-26 | 日本電気株式会社 | 郵便物処理装置及び郵便物処理方法 |
-
1997
- 1997-01-07 JP JP9000552A patent/JP2930041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10194485A (ja) | 1998-07-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |