JP2929817B2 - 膜屋根の洗浄ロボット - Google Patents

膜屋根の洗浄ロボット

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JP2929817B2
JP2929817B2 JP4010395A JP1039592A JP2929817B2 JP 2929817 B2 JP2929817 B2 JP 2929817B2 JP 4010395 A JP4010395 A JP 4010395A JP 1039592 A JP1039592 A JP 1039592A JP 2929817 B2 JP2929817 B2 JP 2929817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜屋根を自動的に洗浄
する洗浄ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、野球場とかスキー場等を無柱構造
の大空間施設等の構築物を用いて屋内競技場とするもの
が存在し、この大空間施設では屋根を構築するに膜屋根
を用いることにより、無柱構造を簡単に得ることがで
き、例えば、特開昭60−217141号公報(B32
B 3/14)に開示されるようにこの膜屋根構造の建
造物が多く建築されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の膜屋根を用いた建造物では、膜屋根の外側面は常
に風雨にさらされているため、空気中の埃とか煤煙等に
より汚れやすい。この汚れは膜屋根建造物の外観のみな
らず建造部の内側からでもよく目立ち、膜屋根建造物の
美観が著しく損なわれてしまう。
【0004】そこで、一定期間毎に前記膜屋根の洗浄を
行う必要があるが、この膜屋根を洗浄するにあたって膜
屋根自体が柔らかく、かつ非常に滑りやすいため、屋根
にネットおよびロープを張り、そこに命綱を付けて人手
により行っていた。このため、膜屋根の洗浄作業が著し
く困難かつ危険なものになると共に、作業期間が著しく
長期化されてしまうという課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、膜屋根の洗浄作業を自動化することにより省力化を
図り、作業の安全性を著しく向上すると共に、作業期間
の短縮を図ることができる膜屋根の洗浄ロボットを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の第1の構成は、膜屋根の外側面上を転動す
る車輪に懸架されるロボット本体と、膜屋根の外側面に
沿って張架され、前記ロボット本体の移動方向を案内す
るガイドロープと、前記ガイドロープに沿ってロボット
本体を移動する駆動手段と、前記ロボット本体に設けら
れる膜屋根の洗浄装置と、を備えるとともに、さらに前
記ロボット本体に、前記ガイドロープの終端部で、膜屋
根の未洗浄部分に張架した新たなガイドロープへこのロ
ボット本体を移し替える盛替手段を設ける。
【0007】また、かかる目的を達成するために本発明
の第2の構成は、膜屋根の外側面上を転動する車輪に懸
架されるロボット本体と、膜屋根の外側面に沿って張架
され、前記ロボット本体の移動方向を案内するガイドロ
ープと、前記ガイドロープに沿ってロボット本体を移動
する駆動手段と、前記ロボット本体に設けられる膜屋根
の洗浄装置と、を備えるとともに、さらに前記ロボット
本体の移動に伴ってこのロボット本体の盛替え方向であ
る膜屋根の未洗浄部分に新たなガイドロープを配索する
ガイドロープ自動配索手段と、前記ロボット本体に設け
られ、前記ガイドロープの終端部でこのロボット本体を
上記新たなガイドロープへ移し替える盛替手段とを設け
る。
【0008】他方、前記洗浄装置は、洗浄水を高圧で膜
屋根に噴出する噴射ノズルと、膜屋根に圧接して回転す
るドラム式ブラシとを備えて構成することが望ましい。
【0009】
【0010】
【作用】以上の構成により本発明の第1の構成に示す膜
屋根の洗浄ロボットにあっては、ロボット本体は駆動手
段により車輪の転動を伴ってガイドロープに沿って移動
し、この移動に伴ってロボット本体に設けられた洗浄装
置により膜屋根を自動的に洗浄することができる。
【0011】そしてまた、前記ロボット本体に、前記ガ
イドロープの終端部で、膜屋根の未洗浄部分に張架した
新たなガイドロープへこのロボット本体を移し替える
替手段を設けたので、ロボット本体の盛り替え作業を簡
単に行うことができる。
【0012】また、本発明の第2の構成に示す膜屋根の
洗浄ロボットにあっては、前記ロボット本体の移動に伴
ってこのロボット本体の盛替え方向である膜屋根の未洗
浄部分に新たなガイドロープを配索するガイドロープ自
動配索手段と、前記ロボット本体に設けられ、前記ガイ
ドロープの終端部でこのロボット本体を上記新たなガイ
ドロープへ移し替える盛替手段とを設けていて、特に
たなガイドロープを配索するガイドロープ自動配索手段
を設けたことにより、ガイドロープの配索作業を簡単に
行うことができる。
【0013】他方、前記洗浄装置を、洗浄水を高圧で膜
屋根に噴出する噴射ノズルと、膜屋根に圧接して回転す
るドラム式ブラシとを備えて構成することにより、噴射
ノズルから噴射した高圧の洗浄水で汚れを落した後、ド
ラム式ブラシの回転により洗浄水の噴射で落ちなかった
汚れを効果的に落とすことができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。図1から図6は本発明の一実施例を示し、図1
は洗浄ロボットの平面図、図2は図1中X方向から見た
洗浄ロボットの側面図、図3は図1中Y方向から見た洗
浄ロボットの側面図、図4は図1中のZ−Z線断面図、
図5は洗浄ロボットの正面図、図6(A),(B),
(C),(D)は洗浄ロボットの作動を順を追って示す
概略説明図である。
【0015】即ち、本実施例の洗浄ロボット10は図1
から図5に示したように、膜屋根12の外側面上を転動
する4個の車輪14に懸架されるロボット本体16と、
膜屋根12の外側面に沿って張架され、ロボット本体1
6の移動方向を案内するガイドロープ18と、このガイ
ドロープ18に沿ってロボット本体16を移動する駆動
手段20と、ロボット本体16に設けられる膜屋根12
の洗浄装置22と、を備えることにより概略構成され
る。
【0016】前記膜屋根12は図6に示したように、そ
の全体の平面形状が楕円形をしており、前記ガイドロー
プ18は楕円形状の膜屋根12の短軸に平行となるよう
に配索される。また、前記ガイドロープ18は前記ロボ
ット本体16の移動方向に対して直角方向となる両側に
一対(18a,18b)が設けられる。尚、ガイドロー
プ18a,18bは順次盛り替えられて使用されるた
め、予め膜屋根12の最大幅部分に対応した長さに設定
される。
【0017】前記車輪14はロボット本体16の進行方
向に対して前後左右に4個が設けられると共に、これら
車輪14は膜屋根12を損傷しないようにタイヤを付け
た従動輪として構成される。
【0018】前記駆動手段20は、前記ロボット本体1
6の両側中央部にそれぞれ設けられる一対の第1,第2
減速モータ24,26と、これら第1,第2減速モータ
24、26にそれぞれ取り付けられるドラム24a,2
6aとで構成され、これらドラム24a,26aに前記
ガイドロープ18a,18bがそれぞれ巻回される。そ
して、ドラム24a,26aにガイドロープ18a,1
8bが巻回された状態で、前記第1,第2減速モータ2
4,26が回転されることにより、これらドラム24
a,26aはガイドロープ18a,18bを巻き取りお
よび巻き戻しを行いつつロボット本体16を移動する。
【0019】尚、前記第1,第2減速モータ24,26
は制御盤28により、それぞれ独立して駆動制御され
る。また、前記第1,第2減速モータ24,26は正逆
回転が可能であり、正転されることによりロボット本体
16は一方向に移動し、また、逆転されることにより反
対方向に移動する。
【0020】前記ロボット本体16の前後両端には、一
対のロープセンサアーム30a,30bが拡開方向に傾
斜してそれぞれ回動可能に突設され、これらロープセン
サアーム30a,30bの先端部はローラ32を介して
前記一対のガイドロープ18にそれぞれ摺動可能に当接
される。そして、前記ロープセンサアーム30a,30
bで検出されたガイドロープ18との間の傾斜角度は前
記制御盤28に出力され、この出力信号に基づいて前記
第1,第2減速モータ24,26の回転数が微調整され
る。
【0021】前記洗浄装置22は図2,図4,図5に示
したように、洗浄水を高圧で膜屋根12に噴出する前後
一対の噴射ノズル32と、これら一対の噴射ノズル32
間に位置し、膜屋根12に圧接して回転するドラム式ブ
ラシ34とを備えて構成される。
【0022】前記洗浄水は図4に示したように、ロボッ
ト本体16の移動方向両端部内側に形成された一対の水
タンク36内に貯溜され、これら水タンク36内の洗浄
水は吸込口36aから超高圧ポンプ38を介して前記噴
射ノズル32に圧送される。尚、前記超高圧ポンプ38
と前記一対の噴射ノズル32との間には図外の切換弁が
設けられ、これら一対の噴射ノズル32はロボット本体
16の移動方向に対して前方のみが開弁される。一方、
前記ドラム式ブラシ34は前記ロボット本体16の下側
に回転可能に支持され、駆動モータ40を介してこのド
ラム式ブラシ34は回転される。
【0023】また、前記一対の水タンク36はそれぞれ
の底部が連通管36bを介して互いに連通され、この連
通管36bを介してそれぞれの水タンク36間で洗浄水
が移動される。そして、各水タンク36の吸込口36a
と超高圧ポンプ38との間に図外の切換弁が設けられ、
ロボット本体16が傾斜された場合に下方となる水タン
ク36から洗浄水が超高圧ポンプ38に供給される。
【0024】ところで、前記ロボット本体16には、前
記膜屋根12の外側に配索されたガイドロープの終端部
まで移動された時に、このロボット本体16を膜屋根1
2の未洗浄部分に移送する盛替手段42と、前記ロボッ
ト本体16の移動に伴ってこのロボット本体16の盛替
え方向に新たなガイドロープ18cを配索するガイドロ
ープ自動配索手段44と、が設けられる。
【0025】前記盛替手段42は、前記ロボット本体1
6の下側の前後両側4箇所に折り畳み可能に設けられ、
先端部にそれぞれローラ46が取り付けられる横移動用
アーム48と、ロボット本体16をガイドする一対のガ
イドロープ18a,18bおよび新たなガイドロープ1
8cとの間に跨がって、直角方向に配置される一対のレ
ール50(図6参照)と、ロボット本体16を盛り替え
する際に、このロボット本体16を仮止めするアタッチ
メントロープ52と、を備えて構成される。特にレール
50は後述するけれども、図2および図3で仮想線で示
すように、盛替作業に際し横移動用アーム48に対して
それらが折り畳み状態にあるときに嵌合され、当該横移
動用アーム48が伸展されることでガイドロープ18
a,18b,18c間に配置されるようになっている。
【0026】前記横移動用アーム48は通常時は図2中
実戦に示すように折り畳まれており、ロボット本体16
を盛り替えする際に同図中二点鎖線に示すように下方に
伸展する。そして、前記横移動用アーム48は伸展した
状態でピン48aを介して固定される。
【0027】また、前記レール50は前記横移動用アー
ム48のローラ46を嵌合するチャンネル状に形成さ
れ、これらレール50は図3に示したように連結金具5
1を介して前記各ガイドロープ18a,18b,18c
に着脱可能に固定される。尚、前記横移動用アーム48
を伸展してローラ46をレール50に嵌合した状態で
は、ロボット本体16を懸架する前記車輪14は膜屋根
12から浮上されるように設定される。
【0028】更に、前記アタッチメントロープ52はロ
ボット本体16を盛り替える際に、このロボット本体1
6が滑り降ちないように仮に固定しておくもので、ロボ
ット本体16の前後両側部分にそれぞれ固定された一対
のブラケット56に、回動可能かつ着脱可能に取り付け
られる。前記アタッチメントロープ52はロボット本体
16を横移動させるに必要な長さ、つまり、本実施例で
は数mの長さに設定される。そして、前記アタッチメン
トロープ52はロボット本体16の前後いずれか一方の
一対のブラケット56に取り付けられ、その先端部は金
具57を介して一対のガイドロープ18a,18bに着
脱可能に固定される。
【0029】一方、前記ガイドロープ自動配索手段44
は、ロボット本体16の盛替方向とは反対側に配索され
ているガイドロープ18cを、このロボット本体16の
移動に伴ってロボット本体16の盛替方向に順次配索す
るもので、直立配置されるトルクモータ58およびこの
トルクモータ58により回転駆動される一対の摩擦プー
リ60,62と、ロボット本体16の対角部分からガイ
ドロープ18に直角に突設される支持杆64,66の各
先端部に枢着され、前記ガイドロープ18cを挟み込む
ガイドシーブ68,68aおよび70,70aとを備え
て構成される。そして、前記ガイドロープ18cは一方
のガイドシーブ68,68aを周回した後、前記摩擦プ
ーリ60,62間を通過し、次に、他方のガイドシーブ
70,70aを周回して配索される。
【0030】ところで、前記第1,第2減速モータ2
4,26,超高圧ポンプ38,駆動モータ40およびト
ルクモータ58を駆動するための電源を導入するハーネ
ス72は、ロボット本体16に回転可能に取り付けられ
たリール74に巻き取られるようになっている。前記リ
ール74から引き出されたハーネス72は、ロボット本
体16の中央部に設けられたガイドローラ76または前
記支持杆64に設けられたガイドシーブ78およびガイ
ドローラ80によって案内される。
【0031】以上の構成により本実施例の洗浄ロボット
10を用いて屋根膜12を洗浄する際、まず、図6
(A)に示したように楕円形の膜屋根12の長軸方向の
端部(洗浄時の汚れが飛散するので風上側の端部が望ま
しい)に、短軸と平行に適宜間隔をもって2本のガイド
ロープ18a,18bを配索する。尚、この場合ガイド
ロープ18a,18bは盛替使用される関係上、膜屋根
12の最大幅の長さに設定されており、前記膜屋根12
の端部ではそれぞれのガイドロープ18a,18bの中
間部分が図外のアンカーを介して膜屋根12の軒部分に
固定されることになる。
【0032】次に、図6(B)に示したように前記ガイ
ドロープ18a,18bの一端部間に洗浄ロボット10
を配置し、減速モータ24,26のドラム24a,26
aにガイドロープ18a,18bをそれぞれ巻回する。
また、リール74から引き出されたハーネス72を、ガ
イドロープ18a,18b間に位置して軒部分に設けら
れた図外のプラグに接続する。
【0033】更に、ガイドロープ自動配索手段44に新
たなガイドロープ18cを仕込む。この新たなガイドロ
ープ18cは、一端部が弛みをもって前記ガイドロープ
18aと略平行に配置されると共に、他端部は前記ガイ
ドロープ18a,18b間の間隔と等しくして、洗浄ロ
ボット10が新たに盛り変えられる方向(図6中右側)
の軒部分に固定される。尚、このとき、前記新たなガイ
ドロープ18cの他端部は数mの余剰部分を残して、そ
の中間部分がルーズに取り付けられ、無理な荷重がガイ
ドロープ18cに作用した時に、このガイドロープ18
cがスライドできるようになっている。
【0034】ところで、前記ガイドロープ自動配索手段
44に新たなガイドロープ18cを仕込む場合は、図1
に示したように一対の摩擦プーリ60,62間にこのガ
イドロープ18cを挟持させると共に、一方のガイド
ーブ68,68a間にガイドロープ18cを挿通し、か
つ、他方のガイドシーブ70,70a間にこのガイドロ
ープ18cを挿通することにより行われる。
【0035】このようにして前記洗浄ロボット10のセ
ットが終了した後、この洗浄ロボット10の図外の遠隔
スイッチをオンすると、前記第1,第2減速モータ2
4,26,超高圧ポンプ38,駆動モータ40およびト
ルクモータ58が作動される。即ち、前記第1,第2減
速モータ24,26の作動により、ガイドロープ18
a,18bはドラム24a,24bに巻き取りおよび巻
き戻しされ、巻き取って行く方向に洗浄ロボット10は
移動する。このとき、前記ガイドロープ18a,18b
は洗浄ロボット10の移動方向に緊張され、この緊張さ
れたガイドロープ18a,18bに接触されるロープセ
ンサアーム30a,30bの角度の変化に応じて制御盤
28から前記第1,第2減速モータ24,26に駆動制
御信号が出力されることにより、洗浄ロボット10はガ
イドロープ18a,18bに沿って移動することができ
る。尚、この走行制御は、電磁式または光電式のセンサ
ーを用いてガイドロープ18a,18b位置を検知し、
もって洗浄ロボット10の走行制御を行うこともでき
る。また、前記洗浄ロボット10の移動方向は、軌道が
大きく外れた場合に手動により遠隔操作できることが望
ましい。
【0036】一方、前記超高圧ポンプ38の作動により
噴射ノズル32から洗浄水が高圧で膜屋根12に噴射さ
れると共に、駆動モータ40の作動によりドラム式ブラ
シ34が回転される。従って、前記洗浄ロボット10の
移動に伴って前記噴射ノズル32から噴射される洗浄水
で膜屋根12を洗浄することができると共に、この噴射
ノズル32で落ちない汚れは、前記ドラム式ブラシ34
が膜屋根12に圧接状態で回転されることにより、綺麗
に洗浄することができる。尚、前記噴射ノズル32は前
記ドラム式ブラシ34に対して洗浄ロボット10の移動
方向側のみから洗浄水が噴射される。
【0037】また、前記洗浄ロボット10の移動によ
り、ガイドロープ自動配索手段44を介して新たなガイ
ドロープ18cが、洗浄ロボット10の盛替方向におい
て順次配索されて行き、この洗浄ロボット10がガイド
ロープ18a,18bの終端部まで移動された際に、ガ
イドロープ18cを洗浄ロボット10から取り外し、こ
の取り外したガイドロープ18cの末端部を軒部分に固
定する。尚、前記ガイドロープ自動配索手段44は、ト
ルクモータ58の作動により摩擦プーリ60,62の回
転によりガイドロープ18cが順次送り出されるように
なっているが、このとき、ガイドロープ18cに無理な
力が作用した際に、トルクモータ58がスリップして回
転を一時中断するため、このガイドロープ18c延いて
は洗浄ロボット10に無理な荷重が作用せず、この洗浄
ロボット10の円滑な作動を可能にする。また、前記ガ
イドロープ18cの先端部は軒部分にルーズに取り付け
られているため、このルーズな取付部分においても無理
な荷重が作用するのを防止することができる。
【0038】そして、前記洗浄ロボット10の移動によ
り新たなガイドロープ18cの配索が終了されることに
より、このガイドロープ18cは両端の軒部分に緊張し
た状態で固定され、盛替手段42を介して既に配索され
ているガイドロープ18a,18bとこの新たなガイド
ロープ18cとの間で洗浄ロボット10の盛替作業が行
われる。
【0039】即ち、前記洗浄ロボット10を盛替作業す
る際、まず、ロボット本体16の上側となる側のブラケ
ット56とガイドロープ18a,18bとをアタッチメ
ントロープ52で結合し、このロボット本体16を支持
する。このようにロボット本体16がアタッチメントロ
ープ52に支持された後、ガイドロープ18a,18b
をドラム24a,24bに巻回された部分を外して膜屋
根12上に下ろす。また、このとき、ハーネス72を隣
のレーン、つまり、ガイドロープ18bと新たなガイド
ロープ18cとの間に設けた図外のプラグに差し替え
る。尚、このとき、ロープセンサアーム30a,30b
は、洗浄ロボット10の盛替時に邪魔になる場合は取り
外しておく。
【0040】次に、横移動用アーム48のローラ46に
レール50を嵌合し、この横移動用アーム48を回転さ
せて伸展させ、この横移動用アーム48をピン48aを
介して固定すると共に、レール50を連結金具51を介
してガイドロープ18a,18b,18cに固定する。
すると、レール50は横移動用アーム48の伸展によ
り、膜屋根12およびガイドロープ18a,18b,1
8cの上側に押し付けられ、車輪14は膜屋根12から
浮上される。
【0041】この状態で前記アタッチメントロープ52
を取り外すと共に、洗浄ロボット10を人力により隣の
レーンに横移動させる。そして、この新たなレーンでの
洗浄ロボット10を案内するガイドロープ18b,18
cをドラム24a,26aに巻回すると共に、この洗浄
ロボット10の移動方向にロープセンサアーム30a,
30bを取り付ける。以降は前記最初のレーンと同様に
洗浄ロボット10を作動し、新たなレーンの洗浄が行わ
れる。また、前記新たなレーンではロープ自動配索手段
44にガイドロープ18aが仕込まれ、洗浄ロボット1
0の移動に伴ってこのガイドロープ18aがガイドロー
プ18cの更に外側に適宜間隔をもって配索される。
【0042】このように本実施例の洗浄ロボット10
は、一対のガイドロープに沿って移動しつつ屋根膜12
を洗浄し、その終端部で隣のレーンに盛り替えられて再
度移動して新たなレーンの洗浄を行う。そして、これら
の作動を順次繰り返すことにより屋根膜12全体を自動
的に洗浄することができる。また、前記洗浄ロボット1
0を案内するガイドロープは3本のみを用いて、これら
3本のガイドロープ18a,18b,18cを順次盛り
替えることにより、膜屋根12の全体をカバーすること
ができる。
【0043】従って、本実施例では前記洗浄ロボット1
0を用いて膜屋根12を自動的に洗浄することができる
ため、この洗浄作業を簡単に行うと共に、人手による洗
浄作業を無くし、若しくは著しく減少し、洗浄作業の安
全性を著しく向上することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す膜屋根の洗浄ロボットにあっては、ガイドロープに
沿ってロボット本体が膜屋根を自動的に洗浄するように
したため、人手による洗浄作業を無くし、若しくは著し
く減少することができる。このため、膜屋根での洗浄作
業の安全性を著しく向上することができると共に、作業
期間の大幅な短縮化を図ることができる。また、前記ロ
ボット本体に、前記ガイドロープの終端部で、膜屋根の
未洗浄部分に張架した新たなガイドロープへこのロボッ
ト本体を移し替える盛替手段を設けたので、ロボット本
体の盛り替え作業を簡単に行うことができると共に、1
台のロボット本体で膜屋根全体を洗浄することができ
る。
【0045】また、本発明の請求項2に示す膜屋根の洗
浄ロボットにあっては、前記ロボット本体の移動に伴っ
てこのロボット本体の盛替え方向である膜屋根の未洗浄
部分に新たなガイドロープを配索するガイドロープ自動
配索手段と、前記ロボット本体に設けられ、前記ガイド
ロープの終端部でこのロボット本体を上記新たなガイド
ロープへ移し替える盛替手段とを設けていて、特に新た
なガイドロープを配索するガイドロープ自動配索手段
設けたので、ガイドロープの配索作業を簡単に行うと共
に、この配索作業の安全性を確保することができる。
【0046】また、本発明の請求項3にあっては、前記
洗浄装置を、洗浄水を高圧で膜屋根に噴出する噴射ノズ
ルと、膜屋根に圧接して回転するドラム式ブラシとを備
えて構成したので、噴射ノズルから噴射した高圧の洗浄
水で汚れを落した後、ドラム式ブラシの回転により洗浄
水の噴射で落ちなかった汚れを落とすことができるた
め、洗浄効果を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す洗浄ロボットの平面図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す図1中X方向から見た
洗浄ロボットの側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図1中Y方向から見た
洗浄ロボットの側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図1中のZ−Z線断面
図である。
【図5】本発明の一実施例を示す洗浄ロボットの正面図
である。
【図6】本発明の一実施例を示す洗浄ロボットの作動を
順を追って示す概略説明図である。
【符号の説明】
10 洗浄ロボット 12 膜屋根 14 車輪 16 ロボット本
体 18 ガイドロープ 20 駆動手段 22 洗浄装置 32 噴射ノズル 34 ドラム式ブラシ 42 盛替手段 44 ロープ自動配索手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 11/38 B08B 1/04 B08B 9/093

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜屋根の外側面上を転動する車輪に懸架
    されるロボット本体と、膜屋根の外側面に沿って張架さ
    れ、前記ロボット本体の移動方向を案内するガイドロー
    プと、前記ガイドロープに沿ってロボット本体を移動す
    る駆動手段と、前記ロボット本体に設けられる膜屋根の
    洗浄装置と、前記ロボット本体に設けられ、前記ガイド
    ロープの終端部で、膜屋根の未洗浄部分に張架した新た
    なガイドロープへこのロボット本体を移し替える盛替手
    段と、を備えたことを特徴とする膜屋根の洗浄ロボッ
    ト。
  2. 【請求項2】 膜屋根の外側面上を転動する車輪に懸架
    されるロボット本体と、膜屋根の外側面に沿って張架さ
    れ、前記ロボット本体の移動方向を案内するガイドロー
    プと、前記ガイドロープに沿ってロボット本体を移動す
    る駆動手段と、前記ロボット本体に設けられる膜屋根の
    洗浄装置と、前記ロボット本体の移動に伴ってこのロボ
    ット本体の盛替え方向である膜屋根の未洗浄部分に新た
    なガイドロープを配索するガイドロープ自動配索手段
    と、前記ロボット本体に設けられ、前記ガイドロープの
    終端部でこのロボット本体を上記新たなガイドロープへ
    移し替える盛替手段と、を備えたことを特徴とする膜屋
    根の洗浄ロボット。
  3. 【請求項3】 前記洗浄装置は、洗浄水を高圧で膜屋根
    に噴出する噴射ノズルと、膜屋根に圧接して回転するド
    ラム式ブラシとを備えて構成したことを特徴とする請求
    項1または2に記載の膜屋根の洗浄ロボット。
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