JP2928918B2 - 発泡ポリウレタン形成用組成物および成形品 - Google Patents

発泡ポリウレタン形成用組成物および成形品

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JP2928918B2 JP9078893A JP7889397A JP2928918B2 JP 2928918 B2 JP2928918 B2 JP 2928918B2 JP 9078893 A JP9078893 A JP 9078893A JP 7889397 A JP7889397 A JP 7889397A JP 2928918 B2 JP2928918 B2 JP 2928918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密度分布のかたよりの
ない軽量で均一な発泡ポリウレタン形成用組成物、この
組成物を硬化せしめた発泡ポリウレタン成形品、並び
に、その製造法に関する。更に詳しくは、切削加工性が
良く、加工後のそり変形の少ないモデル用材料に適した
発泡ポリウレタン形成用組成物、発泡ポリウレタン成形
品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロバルーンと発泡剤をもち
いて、密度分布の少ない硬質ポリウレタンフォームを製
造する技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ここで得られ
た硬質ポリウレタンフォームは、密度分布が不均一で、
モデル用材料とした場合 加工後のそり変形が避けられ
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、密度分布
の偏りのない、軽量で均一な発泡ポリウレタン形成用組
成物、この組成物を硬化せしめてなる成形品およびその
製造法について検討を重ねた結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、 (1)有機ポリイソシアネート成分、 (2)活性水素成分100重量部あたり、5〜50重量
部のヒドロキシル価20〜250の高分子量ポリオール
(A)と、50〜95重量部のヒドロキシル価300
〜1000の低分子量ポリオール(A)からなる活性
水素成分、並びに、 (3)活性水素成分100重量部あたり、1重量部以上
の脱水剤(B)からなり、実質的に発泡剤を含有しない
組成物であり、不活性ガス混入によるメカニカルフロス
発泡用であり、モデル材料作成のための密度分布の偏り
がない成形品を与えることを特徴とする切削加工用硬質
ポリウレタンフォーム形成性組成物; (1)有機ポリイソシアネート成分、 (2)活性水素成分100重量部あたり、30〜100
重量部の芳香族ポリアミン(A)と0.1〜70重量
部のヒドロキシル価300〜800のポリオール
(A)からなる活性水素成分、並びに、 (3)活性水素成分100重量部あたり、1重量部以上
の脱水剤(B)、からなり、実質的に発泡剤を含有しな
い組成物であり、不活性ガス混入によるメカニカルフロ
ス発泡用であり、モデル材料作成のための密度分布の偏
りがない成形品を与えることを特徴とする切削加工用硬
質ポリウレタンフォーム形成性組成物; 上記の何れかの組成物を、機械的攪拌により不活性ガス
を実質上均一に分散させて硬化せしめることを特徴とす
るポリウレタンフォーム成形品の製造法;並びに、上記
の何れかの組成物を、機械的攪拌により不活性ガスを実
質上均一に分散させて硬化せしめてなることを特徴とす
るモデル材料作成用ポリウレタンフォーム成形品に関す
るものである。
【0006】本発明において使用する有機ポリイソシア
ネートとしては、従来からポリウレタン製造に使用され
ているものが使用できる。このようなポリイソシアネー
トとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く)6〜2
0の芳香族ポリイソシアネート、炭素数2〜18の脂肪
族ポリイソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ポリイ
ソシアネート、炭素数8〜15の芳香脂肪族ポリイソシ
アネートおよびこれらのポリイソシアネートの変性物
(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、
ウレア基、ビュシアヌレート基、オキサゾリドン基含有
変性物など)が含まれる。
【0007】このようなポリイソシアネートの具体例と
しては、1,3−および1,4−フェニレンジイソシア
ネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイ
ソシシアネート(TDI)、粗製TDI、ジフェニルメ
タン−2,4’−および/または4,4’−ジイソシア
ネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシア
ネ−ト[粗製ジアミノフェニルメタン〔ホルムアルデヒ
ドと芳香族アミン(たとえばアニリン)との縮合物生成
物、あるいはジアミノジフェニルメタンと少量(たとえ
ば5〜20重量%)の3官能以上のポリアミンとの混合
物〕をホスゲン化して得られるイシシアネ−ト化合
物]、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフ
ェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、
m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシ
アネートなどの芳香族ポリイソシアネート;エチレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソ
シアネート、1,6,11−ウンドデカントリイソシア
ネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネ
ートメチルカプロエート、ビス(2−イソシアネートエ
チル)フマレート、ビス(2−イソシアネートエチル)
カーボネート、2−イソシアネートエチル−2,6−ジ
イソシアネートヘキサノエートなどの脂肪族ポリイソシ
アネート;イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘ
キシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジ
イソシアネート(水添TDI)、ビス(2−イソシアネ
ートエチル)4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキ
シレートなどの脂 環式ポリイソシアネート;キシリレ
ンジイソシアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネー
トなどの芳香脂肪族ポリイソシアネート;変性MDI
(ウレタン変性MDI、カルボジイミド変性MDI、ト
リヒドロカルビルホスフェート変性MDIなど)、ウレ
タン変性TDIなどのウレタン変性ポリイソシアネート
およびこれらの2種以上の混合物[たとえば変性MDI
とウレタン変性TDI(イソシアネート含有プレポリマ
ー)との併用]があげられる。ウレタン変性ポリイソシ
アネート[過剰のポリイソシアネート(TDI、MDI
など)とポリオールとを反応させて得られる遊離イソシ
アネート含有プレポリマー]の製造に用いるポリオール
としては、当量が30〜200のポリオールたとえばエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコー
ル;トリメチロールプロパン、グリセリンなどのトリオ
ール;ペンタエリスリトール、ソルビトールなどの高官
能ポリオール;およびこれらのアルキレンオキサイド
(エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサ
イド)付加物があげられる。これらのうちで好ましいも
のは官能基数2〜3のものである。上記ウレタン変性ポ
リイソシアネートおよびプレポリマーのイソシアネート
当量は通常130〜280、好ましくは145〜230
のものである。これらのうちで好ましいものは芳香族ジ
イソシアネートであり、とくに好ましいのは2,4ーお
よび2,6−TDIおよびこれらの異性体の混合物、粗
製TDI、4,4’−および2,4’−MDIおよびこ
れらの異性体の混合物、ポリメチレンポリフェニルイソ
シアネ−トおよびこれらのポリイソシアネート類より誘
導されるウレタン基、カルボジイミド基、アロファネー
ト基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基
を含有する変性ポリイソシアネート類である。これらの
中で最も好ましいのはポリメチレンポリフェニルイソシ
アネ−トである。
【0008】本発明において、該高分子ポリオール(A
1)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール、ひまし油類、およびその他のポリオールが
挙げられる。
【0009】上記ポリエーテルポリオールとしては、少
なくとも2個(好ましくは2〜8個)の活性水素含有化
合物にアルキレンオキサイドが付加した構造のものが挙
げられる。活性水素含有化合物としては、多価アルコー
ル(2〜8価のもの、たとえば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブ
タンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、メチルグリコシド、ジグリセリ
ン、ソルビトール、グルコース、ショ糖など)、多価フ
ェノール(ピロガロール、ハイドロキノン、ビスフェノ
ールA、ビスフェノールS、フェノールとホルムアルデ
ヒドの縮合物など)、アミン類(アンモニア;モノ−、
ジ−,およびトリエタノールアミン、モノ−,ジ−,お
よびトリイソプロパノールアミンなどのアルカノールア
ミン類;メチルアミンなどのアルキルモノアミン類;エ
チレンジアミン、プロピレンジアミンなどのC2〜C6
ルキレンジアミン類;ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミンなどのポリアルキレンポリアミン類な
ど)が挙げられる。好ましくは、2〜3価のアルコール
である。
【0010】アルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイド(以下EOと略記)、プロピレンオキサイド
(以下POと略記)、1,2−,2,3−,1,3ーま
たは1,4ーブチレンオキサイド、イソブチレンオキサ
イド、スチレンオキサイド等、およびこれらの2種以上
の併用(ブロックおよび/またはランダム付加)が挙げ
られる。好ましいのはPOおよびPOとEOの併用(全
アルキレンオキサイド中のEO含量は好ましくは25重
量%以下)である。
【0011】ポリエーテルポリオールの具体例として
は、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコールおよびグリセリン、ペンタエリスリトール、ソ
ルビトール、ショ糖などの多価アルコ−ルのPO付加物
が挙げられる。
【0012】上記ポリエステルポリオールとしては、ポ
リカルボン酸とポリオールからの縮合ポリエステルポリ
オール、およびラクトン開環重合によるラクトンポリエ
ステルポリオールが挙げられる。縮合ポリエステルポリ
オールにおいて使われるポリカルボン酸としてはアジピ
ン酸、セバシン酸、無水マレイン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸(無水物)、無水フタル酸、テレフタル酸、トリ
メリット酸、ピロメリット酸などの芳香族ポリカルボン
酸が挙げられる。好ましくは、アジピン酸、無水フタル
酸、および、テレフタル酸である。ポリオールとして
は、前記ポリエーテルポリオールの項で説明した多価ア
ルコール及びそのアルキレンオキサイド低モル(通常1
〜3モル)付加物が挙げられる。好ましくは、1,4ー
ブタンジオール、エチレングリコールおよびジエチレン
グリコールである。縮合ポリエステルポリオールの具体
例としては、ポリ(1,4−ブタンジオールアジペイ
ト)、ポリ(1,4−ブタンジオールテレフタレー
ト)、ポリ(ジエチレングリコール)テレフタレートが
挙げられる。
【0013】ラクトンポリエステルポリオールにおいて
使われるラクトンとしては、ε−カプロラクトン、δ−
バレロラクトンが挙げられる。好ましくは、ε−カプロ
ラクトンである。ラクトンポリエステルポリオールの例
としては、ポリε−カプロラクトンポリオールが挙げら
れる。
【0014】上記ひまし油類としては、ひまし油、硬化
ひまし油、およびそのアルキレンオキサイド(EO、P
Oなど)低モル(1〜3モル)付加物が挙げられ、好ま
しくは、ひまし油である。
【0015】その他のポリオールとしては、ポリブタジ
エンポリオール、水酸基含有ビニル重合体(アクリル系
ポリオール例えば特開昭58−57413号および57
414号公報記載 のもの)、エチレン性不飽和単量体
で変性された重合体ポリオールなどが挙げられる。
【0016】高分子量ポリオール(A1)のうちで好ま
しいのはポリエーテルポリオールおよびひまし油であ
り、特に好ましくはひまし油である。高分子量ポリオー
ル(A1)のヒドロキシル価は通常20〜250であ
り、好ましくは50〜200である。
【0017】該低分子量ポリオール(A2)としては、
多価アルコール(ポリエーテルポリオールの項に記載し
た多価アルコールのうち3〜8価のもの、例えば、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、メチルグリコシド、ジグリセリン、ソルビトール、
ショ糖など)またはそのアルキレンオキサイド付加物
(通常1〜10モル)およびアミノアルコ−ル〔ポリエ
ーテルポリオールの項に記載したアミン類、またはその
アルキレンオキサイド付加物(通常1〜8モル)〕が挙
げられる。
【0018】低分子量ポリオール(A2)のうち好まし
くは、3〜8価の多価アルコールのアルキレンオキサイ
ド付加物であり、特に好ましくは、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトールのアルキレンオキサイド
付加物である。低分子量ポリオール(A2)のヒドロキ
シル価は通常300〜1000であり、好ましくは35
0〜600である。
【0019】該芳香族ポリアミン(A3)としては、特
開昭63−145320号公報記載のアミンが挙げられ
る。このような芳香族ポリアミン(A3)としては、核
置換アルキル基 を有する芳香族ポリアミン、核非置換
芳香族ポリアミン、及び核置換電子吸引基を有する芳香
族ポリアミンが挙げられる。
【0020】このような芳香族ポリアミンの具体例とし
ては、次のものが挙げられる。核置換アルキル基を有す
る芳香族ポリアミンとしては、2,4−および2,6−
ジアミノトルエン、1,3−ジエチル−2,4−ジアミ
ノベンゼン、2,4−ジアミノメシチレン、ジエチルト
リレンジアミン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジ
アミノベンゼン、3,5,3’,5’−テトライソプロ
ピル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンおよびその
類似物が挙げられる。核非置換芳香族ポリアミンとして
は、1,2−,1,3−および1,4−フェニレンジア
ミン、ナフチレン−1,5−ジアミン、2,4’−およ
び4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ポリフェニル
ポリメチレンポリアミン(アニリン−ホルムアルデヒド
縮合物)、およびその類似物が挙げられる。核置換電子
吸引基を有する芳香族ポリアミンとしては、2−クロロ
−1,4−フェニレンジアミン、2,5−ジクロロ−
1,4−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノ−
3,3’−ジメチル−5,5’−ジブロモ−ジフェニル
メタン、ビス(4−アミノ−2−クロロフェニル)スル
ホン、4,4’−メチレンビス(2−ブロモアニリ
ン)、4−アミノフェニル−2−クロロアニリン、2,
2’,3,3’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、3,5−ジメチルチオ−2,4
−および−2,6−トルエンジアミン、および、その類
似物が挙げられる。
【0021】また、N−アルキル基を有する芳香族第2
級ポリアミンとしては、4,4’−ジ−(メチルアミ
ノ)−ジフェニルメタン、1−メチル−2−メチル−ア
ミノ−4−アミノベンゼンが挙げられる。これらの芳香
族ポリアミンは単独または2種以上を混合して使用する
ことができる。
【0022】これらの(A3)のうちで好ましくは、
2,4−および2,6−ジアミノトルエン、ジエチルト
リレンジアミン、2−クロロ−1,4−フェニレンジア
ミン、2,2’,3,3’−テトラクロロ−4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、3,5−ジメチルチ
オ−2,4−および−2,6−トルエンジアミンであ
る。
【0023】該ポリオ−ル(A4)としては、高分子量
ポリオ−ル(A1)および/または低分子量ポリオ−ル
(A2)に挙げたポリオ−ルを使用することができる。
【0024】ポリオ−ル(A4)のうち好ましくは、多
価アルコ−ル(ポリエ−テルポリオ−ルの項に記載した
多価アルコ−ルのうち2〜8価のもの、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、メチルグリ
コシド、ジグリセリン、ソルビトール、グルコース、シ
ョ糖など)またはそのアルキレンオキサイド付加物が挙
げられる。特に好ましくは、グリセリン、ペンタエリス
リト−ル、ソルビト−ルのアルキレンオキサイド付加物
である。
【0025】ポリオ−ル(A4)のヒドロキシル価は、
通常30〜800、好ましくは50〜600である。
【0026】該脱水剤(B)としては、中性またはアル
カリ性の脱水剤が好ましい。例えば、元素周期律表の第
II、IIIおよびIV属に属する金属の水酸化物、酸化物あ
るいは 塩類を挙げることができる。さらに具体的にい
えば、水酸化バリウム、酸化カルシウム、硫酸カルシウ
ム、塩化カルシウム、ゼオライト(アルミノケイ酸ナト
リウム)が挙げられる。(B)の粒径は通常0.1〜5
0μである。
【0027】本発明の組成物には、有機中空球(C)を
含有させることができる。有機中空球(C)としては、
熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂からなり、大
きさ10〜500μで、かさ比重0.01〜0.35g
r/cm3の独立気泡球状体を挙げることができる。熱
可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂、ポリメチルメタアクリレ−ト樹脂
等が挙げられ、熱硬化樹脂としては、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。例えば、熱可
塑性樹脂中空体としては、サランマイクロスフェア(ダ
ウコーニング社製ポリ塩化ビニリデン樹脂中空体)、マ
ツモトマイクロスフェア−F−80ED(松本油脂製薬
社製ポリアクリロニトリル樹脂中空体)などが挙げら
れ、熱硬化性樹脂中空体としては、フェノリックマイク
ロバルーン(ユニオンカーバイド社製フェノール樹脂中
空体)、エコスフェアEP(エマーソンアンドカミング
社製エポキシ樹脂中空体)、エコスフェアVF−O(エ
マーソンアンドカミング社製尿素樹脂中空体)などが挙
げられる。好ましくは、マツモトマイクロスフェア−お
よびフェノリックマイクロバルーンである。
【0028】本発明の組成物には、ポリオキシアルキレ
ン−ポリシロキサン系界面活性剤(D)を含有させるこ
とができる。(D)としては、通常のウレタンフォ−ム
製造時に使われる製泡剤が挙げられる。製泡剤のなかで
も比較的製泡力の強い軟質スラブフォ−ム用製泡剤や硬
質フォ−ム用製泡剤が好ましい。軟質フォ−ム用製泡剤
の具体例としては、SH−190(ト−レシリコ−ン社
製製泡剤)L−520、SZ−1127(日本ユニカ−
社製製泡剤)などが挙げられる。硬質フォ−ム用製泡剤
としては、SH−193、SH−195(ト−レシリコ
−ン社製製泡剤)L−5420、SZ−1627、SZ
−1931(日本ユニカ−社製製泡剤)などが挙げられ
る。特に好ましくは、SH−190、SZ−1627で
ある。
【0029】また、本発明の組成物にはカルボン酸の金
属塩(E1)および/またはカルボン酸のアミド(E2
を含有させることができる。
【0030】上記カルボン酸の金属塩(E1)として
は、12〜20個の炭素原子を有する脂肪酸と第II族の
金属との塩が挙げられる。この脂肪酸としては、直鎖ま
たは分岐鎖、飽和または不飽和のものであってもよく、
たとえば、トール油酸、リノール酸、アビエチン酸、ス
テアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などが挙げら
れる。好ましくは、リノール酸、ステアリン酸である。
これらの酸と塩を形成しうる第II族の金属としては、カ
ルシウム、マグネシウム、亜鉛、バリウムが挙げられ
る。好ましくは、カルシウム、亜鉛である。カルボン酸
の金属塩(E1)としては、オレイン酸バリウム、ステ
アリン酸カルシウム、リノール酸亜鉛、パルミチン酸マ
グネシウムが挙げられる。好ましくは、ステアリン酸カ
ルシウム、リノール酸亜鉛である。
【0031】上記カルボン酸のアミド(E2)として
は、12〜20個の炭素原子を有するカルボン酸と、1
〜5個の炭素原子を有するモノ−またはジアミンとから
なるアミドが挙げられる。このカルボン酸としては、
(E1)に使用した脂肪酸を使う ことができる。好まし
くは、ステアリン酸、ダイマー酸である。アミン類とし
ては、アンモニア、モノエタノールアミン、エチレンジ
アミン、プロピレンジアミンが挙げられる。好ましく
は、モノエタノールアミン、エチレンジアミンである。
カルボン酸のアミド(E2)の具体例としては、ステア
リルアミド、エチレンジアミンステアリルアミド、オレ
イン酸モノエタノールアミドであり、好ましくは、エチ
レンジアミンステアリルアミド、オレイン酸モノエタノ
ールアミドである。
【0032】ポリオールを含む活性水素含有化合物と有
機ポリイソシアネートの割合は種々変えることができる
が、活性水素含有化合物の活性水素含有基と有機ポリイ
ソシアネートのNCO基の当量比は通常1.0:0.5
〜1.0:1.5、好ましくは1.0:0.9〜1.
0:1.1である。またNCO基の割合を上記より多く
すれば(当量比でいえば1.0:1.5〜1.0:5
0)、ポリイソシアヌレートフォームを製造することも
できる。
【0033】高分子量ポリオール(A1)と低分子量ポ
リオール(A2)の比率は、活性水素成分100重量部
あたり、(A1)は通常5〜50部、好ましくは、15
〜40部、(A2)は通常50〜95部、好ましくは6
0〜85部である。
【0034】高分子量ポリオール(A1)の比率が大き
い場合には、得られる発泡ポリウレタン成形品はやわら
かくなり、モデル材料として必要な硬さが得られない。
一方、低分子量ポリオール(A2)の比率が大きい場合
には、得られる発泡ポリウレタン成形品は硬く、もろい
ものとなり、モデル材料にした場合、切削加工がしにく
くなる。
【0035】芳香族ポリアミン(A3)とポリオ−ル
(A4)の比率は、活性水素成分100重量部あたり、
(A3)は、通常30〜100部、好ましくは40〜8
0部、(A4)は通常0.1〜70部、好ましくは20
〜60部である。
【0036】芳香族ポリアミン(A3)はイソシアネ−
トとの反応において、水とイソシアネ−トとの反応性よ
りも大きく、発泡しにくいことが知られている。本発明
においても、芳香族ポリアミン(A3)を併用すること
により、相対的に水との反応が押さえられ、ポリオ−ル
(A4)単体の場合よりも、密度分布のかたよりのない
均一な発泡ポリウレタン成形品が得られる。(A3)が
30重量部より少ない場合には、(A3)が水とイソシ
アネ−トとの反応の触媒として作用し、発泡して不均一
になりやすい。
【0037】脱水剤(B)の量は、ポリオール100重
量部あたり、通常1重量部以上であり、好ましくは、2
〜8重量部である。脱水剤(B)が1重量部未満では吸
湿により発泡ポリウレタン成形品に発泡現象が起き、得
られた発泡ポリウレタン成形品の密度分布が不均一にな
りやすい。また8重量部を超えると、脱水効果は8重量
部を使用した場合と変わらないが、切削加工性が悪くな
る。
【0038】有機中空球(C)の量は、ポリオール10
0重量部あたり、通常3重量部以上であり、好ましくは
5〜20重量部である。有機中空球(C)が3重量部未
満では硬化した発泡ポリウレタン成形品の密度分布が不
均一になりやすく、20重量部を超えると著しく組成物
の粘度を増加させ、オ−クスミキサ−による混合攪拌が
困難になり、その結果、均質な成形品が得られない。
【0039】ポリオキシアルキレン−ポリシロキサン系
界面活性剤(D)の量は、活性水素成分100重量部あ
たり、通常2重量部以上であり、好ましくは、3〜10
重量部である。界面活性剤(D)が2重量部未満では、
分散させた不活性ガスが十分に組成物内に保持されず、
その結果、所望の密度が得られにくい。10重量部を超
えると、発泡ポリウレタン成形品の表面にブリ−ドがお
こりやすくなる。
【0040】カルボン酸の金属塩(E1)および/また
はカルボン酸のアミド(E2)の量は、ポリオール10
0重量部あたり、通常2重量部以上であり、好ましく
は、4〜10重量部である。(E1)および/または
(E2)が2重量部未満では、モデル材料にした場合の
切削加工性を悪くし、10重量部を超えると、発泡ポリ
ウレタン成形品の表面にブリードしやすくなる。
【0041】本発明においてはポリウレタンおよび/ま
たはポリウレア反応に通常使用される触媒[たとえばア
ミン系触媒(トリエチレンジアミン、N−エチルモルホ
リン、ジエチルエタノールアミン、1,8−ジアザビシ
クロ(5.4.0)ウンデセン−7)、錫系触媒(オク
チル酸第1スズ、ジブチルチンジラウレートなど)、そ
の他の金属触媒(オクチル酸鉛など)]を使用すること
ができる。触媒の量は、反応混合物の重量に基づいて、
たとえば約0.001〜約5%用いられる。
【0042】本発明における不活性ガスの組成物中への
分散は、メカニカルフロス発泡法と呼ばれる方法、すな
わち、たとえばオークスミキサー(連続的にガスを混入
させるのに適したミキサ−である。)のような高いせん
断力をもつミキサーを用いて、有機ポリイソシアネート
成分とポリオール成分等からなる液相中に不活性ガスを
混入させることによりおこなわれる。その他 バッチ方
式で不活性ガスを混入させるには、ホ−バルトミキサ−
などを用いて行うことが出来る。
【0043】本発明において、不活性ガスとしては、有
機ポリイソシアネート成分やポリオール成分とは反応せ
ず、大気圧下−30℃で液体でないガスが挙げられる。
好ましくは、空気 、窒素、炭酸ガスである。組成物中
の不活性ガスの体積含有率は、通常10〜70%であ
り、好ましくは20〜60%である。成形品の密度は通
常0.3〜1.0gr/cm3であり、好ましくは、
0.4〜0.95gr/cm3、さらに好ましくは、
0.4〜0.8gr/cm3である。
【0044】さらに、有機中空球(C)を予め有機ポリ
イソシアネート成分に含有させて成形すると、発泡現象
が押さえられ その結果、密度分布は均一になり、より
均一な発泡ポリウレタン成形品が得られる。
【0045】本発明において必要により、着色剤(染
料、顔料)、可塑剤、増量剤、充填剤、難燃剤、老化防
止剤、抗酸化剤などの添加剤も使用することができる。
【0046】本発明のポリウレタン形成用組成物の製造
方法は従来と同じでよく、例えば「ポリウレタン」(1
960年槙書店発行)や、「ポリウレタンズ:ケミスト
リー・アンド・テクノロジー,パートIケミストリー」
(1962年インターサイエンス・パブリシャーズ社発
行)に記載の方法で行うことができる。ワンショット
法、プレポリマー法(準プレポリマー法)のいずれも適
用でき、また両者の併用(たとえばポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネ−トとプレポリマーの併用)も用いる
ことができる。プレポリマーの遊離イソシアネート基含
量は、通常10〜40%、好ましくは15〜35%、特
に好ましくは20〜30%である。
【0047】本発明の成形品を製造する方法としては、
下記の如くである。高分子量ポリオ−ル(A1)、低分
子量ポリオ−ル(A2)、脱水剤(B)および 必要によ
り界面活性剤(D)を、予め均一に混合する。オ−クス
ミキサ− または ホ−バルトミキサ−を用いて、この混
合物と有機中空球(C)を含む有機ポリイソシアネ−ト
に不活性ガスを均一に分散させた後、金型内に注入す
る。金型内で硬化後脱型し、発泡ポリウレタン成形品を
得る。
【0048】オ−クスミキサ−による攪拌の場合は、上
記組成物10〜20L/分(温度20〜40℃)に対
し、不活性ガス2〜10NL/分(圧力4〜10KGC
3G)を混入させることが望ましい。また、ホ−バル
トミキサ−による攪拌の場合は、30〜80rpmの回
転数で通常3〜10分の攪拌が望ましい。本方法により
低密度化でき、さらに、密度分布を小さくすることがで
きる。攪拌時間が20秒以下の場合は密度分布が不均一
になりやすく、その結果そり変形しやすくなる。
【0049】本発明のポリウレタンフォーム成形品は、
モデル材料として適しており、マスタ−モデル、デザイ
ンモデル、NCテ−プ確認用モデル、ならいモデル等に
使われる。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の
部は重量部である。 実施例1 グリセリン92部にPO 308部を付加重合させた分
子量400のポリエーテルポリオール(I)80部、ひ
まし油20部、フェノリックマイクロバルーンBJO−
0840(ユニオンカーバイド社製有機中空球)8部、
ステアリン酸カルシウム5部、酸化カルシウム3部、シ
リコーンSH−193(トーレシリコーン社製整泡剤)
4部からなるプレミックスに、ミリオネートMR−20
0(日本ポリウレタン工業社製粗製MDI、NCO含量
30.5%)95部を加えた後、ホーバルトミキサーに
より、60rpmのスピードで5分間攪拌した。次にこ
のようにして得られた発泡ポリウレタン形成用組成物を
型温35〜40℃に調整した鉄製モールド(縦20×横
30×高さ5cm)に注入し、ふたを閉じ、モールド内
で硬化させた。攪拌から1時間経過した後、脱型し、発
泡ポリウレタン成形品を得た。得られた成形品につい
て、密度分布とNCフライス盤で切削加工した後のそり
変形度を測定した。密度分布は、ポリウレタンフォーム
成形品を5mm厚みにスライスして、各々の密度を測定
し、その最大値と最小値の差から求めた。切削加工後の
反り変形度は20×20×5cmのサンプルを図1に示
す形状に切削加工し、その前後の変位を図2に示す位置
で測定することにより求めた。成形品の性能を表1に示
す。この時のNCフライス盤での切削条件は以下の通り
である。 NCフライス盤の種類:菊川鉄工社製CNCル−タ−
NCE−23−1F バイトの種類:ボールエンドミル (Φ12 超鋼) 加工条件:18,000rpm(回転数)、2,000
mm/min(送り速度)、2mm(切込み量)、40
mm(最大切込み深さ)
【0051】実施例2 ソルビトール182部にPO 568部を付加重合させ
た分子量750のポリエーテルポリオール(II)75
部、グリセリン92部にPO 908部を付加重合させ
た分子量1000のポリエーテルポリオール(III)2
5部、サランマイクロスフェアXD−7051(ダウケ
ミカル社製有機中空球)5部、ステアリン酸亜鉛8部、
半水石膏(硫酸カルシウム)4部、シリコーンL−52
0(日本ユニカー社製整泡剤)3部からなるプレミック
スに、ミリオネート143L(日本ポリウレタン工業製
変性MDI.NCO含量26%)115部を加え、実施
例1と同様な方法により発泡ポリウレタン成形品を作成
した。成形品の性能を表1に示す。
【0052】実施例3 ペンタエリスリトール136部にPO 419部を付加
重合させた分子量555のポリエーテルポリオール(I
V)75部、ひまし油25部、フェノリックマイクロバ
ルーンBJO−0930(ユニオンカーバイド社製有機
中空球)7部、エチレンジアミンジステアリルアミド6
部、モレキュラーシーブズ3A(ユニオン昭和社製ゼオ
ライト)2部、シリコーンSH−190(トーレシリコ
ーン社製整泡剤)5部からなるプレミックスに、ミリオ
ネートMR−100(日本ポリウレタン工業社製粗製M
DI、NCO含量30.5%)88部を加え、実施例1
と同様な方法により発泡ポリウレタン成形品を作成し
た。成形品の性能を表1に示す。
【0053】実施例4 グリセリン92部にPO 388部を付加重合させた分
子量480のポリエーテルポリオール(V)80部、プ
ロピレングリコール76部にPO 926部を付加 重
合させた分子量1000のポリエーテルポリオール(V
I)20部、サランマイクロスフェアXD−7051 5
部、オレイン酸モノエタノールアミド8部、塩化カルシ
ウム5部、シリコーンSZ−1627(日本ユニカー社
製整泡剤)5部からなるプレミックスに、TDI−80
(三井日曹ウレタン社製トリレンジイソシアネート)とひま
し油とから合成したプレポリマー(NCO含量28%、
VII)85部を加え、実施例1と同様な方法により発泡
ポリウレタン成形品を作成した。成形品の性能を表1に
示す。
【0054】実施例5 フェノリックマイクロバルーンBJO−0930 5部
を予め、ミリオネートMR−200 95部に加え、8
0℃で2時間減圧下に混合した有機ポリイソシアネート
と有機中空球混合物を、ポリエーテルポリオール(I)
80部、ひまし油20部、ステアリン酸カルシウム5
部、酸化カルシウム3部、シリコーンSH−193 4
部からなるプレミックスに加え、実施例1と同様な方法
により発泡ポリウレタン成形品を作成した。成形品の性
能を表1に示す。
【0055】実施例6 2,2',3,3'-テトラクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタ
ン40部、グリセリン92部にPO 508部を付加重
合させた分子量600のポリエ−テルポリオ−ル(VII
I)60部、硫酸カルシウム6部、シリコ−ンSZ−1
627 8部からなるプレミックスに、プレポリマ−
(VII)85部を加え、実施例1と同様な方法により発
泡ポリウレタン成形品を作成した。成形品の性能を表1
に示す。
【0056】実施例7 マツモトマイクロスフェア− F−80ED(松本油脂
製薬社製有機中空球)3部を予め水添MDI 97部に
加え、100℃で1時間減圧下に混合したものを有機イ
ソシアネ−ト成分とし、ジエチルトリレンジアミン60
部、ペンタエリスリト−ル136部にPO864部を付
加重合させた分子量1000のポリエ−テルポリオ−ル
(IX)40部、硫酸カルシウム7部からなるプレミック
スに加え、実施例1と同様な方法により発泡ポリウレタ
ン成形品を作成した。成形品の性能を表1に示す。
【0057】実施例8 3,5−ジメチルチオ−2,4−および−2,6−トル
エンジアミン80部、ポリエーテルポリオール(VIII)
20部、ゼオライト5部、シリコ−ンSH−190:1
0部からなるプレミックスに、ミリオネ−トMR−20
0:120部を加え、実施例1と同様な方法により発泡
ポリウレタン成形品を作成した。成形品の性能を表1に
示す。
【0058】実施例9 ポリエーテルポリオール(I)80部、ひまし油20
部、ステアリン酸カルシウム5部、酸化カルシウム3
部、シリコーンSH−193 4部からなるプレミック
スに、ミリオネートMR−200 95部を加え、実施
例1と同様な方法により発泡ポリウレタン成形品を作成
した。成形品の性能を表1に示す。
【0059】 比較例1〜4 実施例1から酸化カルシウムのみを除いたものを比較例
1とし、実施例7から硫酸カルシウムのみを除いたもの
を比較例2とし、実施例9から酸化カルシウムのみを除
いたものを比較例3とし、実施例1と同様な方法により
発泡ポリウレタン成形品を作成した。また、実施例1の
ホーバルトミキサーによる攪拌時間を20秒間に短縮
し、不活性ガスの分散を抑制して成形したものを比較例
4とした。得られた発泡ポリウレタン成形品の密度分布
と切削加工後のそり変形度を表1に示す。
【0060】実施例1〜8は、比較例1〜4に比べて、
密度分布は0.10gr/m3以下(最大値と最小値の
差)と小さい。そり変形度も16/100〜24/10
0mm(2の位置)と小さく優れている。実施例9は比
較例3に比べて、密度分布もそり変形度も小さく優れて
いる。しかし、これに有機中空球(C)をさらに加えた
実施例1に比べて、密度分布もそり変形度も大きく、有
機中空球(C)の添加が、均質性を向上しそり変形を低
減する効果があることを示している。
【0061】
【表1】 (注1) 密度分布の数字はgr/cm3を表す。 (注2) そり変形度の数字はx0.01mmを表す。
【0062】
【発明の効果】本発明により密度分布が均一で軽量な発
泡ポリウレタン成形品を得ることができる。本発明では
従来のポリウレタンフォーム成形品のような発泡剤発泡
による成形品内部での密度分布の発生をさけるととも
に、密度分布の均一な成形品が得られる。従って、切削
加工後のそり変形を著しく低減することができる。ま
た、切削性も改善されるため、モデル用材料等の用途に
著しい有用性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 NCフライス盤での切削加工性評価時の試験
片の斜視図である。矢印は切削方向を示す。
【図2】 切削加工前後の変位を測定する位置を示す斜
視図である。図の中の番号は、表1のそり変形度を測定
した位置番号に対応する。
【符号の説明】
1,2,3…反り変形度の測定位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 71/02 C08L 71/02 75/04 75/04 83/04 83/04 //(C08G 18/65 101:00) (56)参考文献 特開 昭57−66953(JP,A) 特公 昭48−41024(JP,B1) 米国特許4275172(US,A) 米国特許4882363(US,A) 米国特許4038238(US,A) 米国特許3772224(US,A) 米国特許3928258(US,A) 岩田 敬治 著「ポリウレタン樹脂ハ ンドブック(第1版)」(S62.9. 25)日刊工業新聞社発行 p.36−37、 P.122−123 JOURNAL OF CELLUL AR PLASTICS,11[6 ](1975−11/12)(米)p.317−322 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/00 - 18/81 C08L 75/00 - 75/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)有機ポリイソシアネート成分、 (2)活性水素成分100重量部あたり、 5〜50重量部のピドロキシル価20〜250の高分子
    量ポリオール(A)と、 50〜95重量部のヒドロキシル価300〜1000の
    低分子量ポリオール(A)からなる活性水素成分、並
    びに、 (3)活性水素成分100重量部あたり、1重量部以上
    の脱水剤(B)からなり、実質的に発泡剤を含有しない
    組成物であり、不活性ガス混入によるメカニカルフロス
    発泡用であり、モデル材料作成のための密度分布の偏り
    がない成形品を与えることを特徴とする切削加工用硬質
    ポリウレタンフォーム形成性組成物。
  2. 【請求項2】 (1)有機ポリイソシアネート成分、 (2)活性水素成分100重量部あたり、 30〜100重量部の芳香族ポリアミン(A)と0.
    1〜70重量部のヒドロキシル価300〜800のポリ
    オール(A)からなる活性水素成分、並びに、 (3)活性水素成分100重量部あたり、1重量部以上
    の脱水剤(B)、からなり、実質的に発泡剤を含有しな
    い組成物であり、不活性ガス混入によるメカニカルフロ
    ス発泡用であり、モデル材料作成のための密度分布の偏
    りがない成形品を与えることを特徴とする切削加工用硬
    質ポリウレタンフォーム形成性組成物。
  3. 【請求項3】 活性水素成分100重量部あたり、3重
    量部以上の有機中空球(C)をさらに含有させてなる請
    求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 有機中空球(C)が予め有機ポリイソシ
    アネート成分に含有されている請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 活性水素成分100重量部あたり、2重
    量部以上のポリオキシアルキレン−ポリシロキサン系界
    面活性剤(D)、および/またはカルボン酸の金属塩
    (E)、および/またはカルボン酸のアミド(E
    をさらに含有させてなる請求項1〜4のいずれか記載の
    組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載の組成物
    を、機械的攪拌により不活性ガスを実質上均一に分散さ
    せて硬化せしめることを特徴とするポリウレタンフォー
    ム成形品の製造法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか記載の組成物
    を、機械的攪拌により不活性ガスを実質上均一に分散さ
    せて硬化せしめてなることを特徴とするモデル材料作成
    用ポリウレタンフォーム成形品。
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