JP2927325B2 - データ管理システム - Google Patents

データ管理システム

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JP2927325B2
JP2927325B2 JP6170083A JP17008394A JP2927325B2 JP 2927325 B2 JP2927325 B2 JP 2927325B2 JP 6170083 A JP6170083 A JP 6170083A JP 17008394 A JP17008394 A JP 17008394A JP 2927325 B2 JP2927325 B2 JP 2927325B2
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美樹 渡辺
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    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/28Databases characterised by their database models, e.g. relational or object models
    • G06F16/289Object oriented databases
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
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    • Y10S707/99944Object-oriented database structure

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ管理システムに関
し、特に主記憶装置や補助記憶装置に記憶されたデータ
を管理するデータ管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】データベース等のデータ管理システムで
は、例えば複数の異なるアプリケーション・プログラム
のそれぞれに応じて、または利用の状況に応じて、デー
タの入出力またはデータの一般的管理を効率良く行うこ
とが求められる。このような要求を解決しようとする従
来の技術文献として特開平3−196345号公報(文
献1)、特開平3−206534号公報(文献2)、特
開平4−112242号公報(文献3)を挙げることが
できる。
【0003】文献1は電子計算機システムにおけるデー
タ入出力方式を記述する。このデータ入出力方式では、
主記憶装置上のユーザバッファと補助記憶装置との間の
データの入出力について、バッファキャッシュを使用す
るか否かを選択できるように構成される。すなわち、フ
ァイル管理手段にバッファキャッシュを使用する入出力
手段と、バッファキャッシュを使用しない入出力手段
と、入出力に使用する転送バスを選択する手段を備え、
入出力するデータの量等に応じて、バッファキャッシュ
を使用する転送バス、バッファキャッシュを使用しない
転送バスを選択できる構成を有する。
【0004】文献2は、計算システムにおいて複数の利
用者を対象としてそれらのデータ管理を各利用者ごとに
対応して行うデータ管理システムを記述する。このデー
タ管理システムでは、管理するデータについての環境定
義情報(データ構成定義情報やデータ履歴定義情報等
等)を複数個の用意し、利用者または作業が変わるごと
に、それに適応した環境定義情報が選択機構によって選
択されるように構成される。すなわち例えば、複数のデ
ータ構成定義情報を記憶管理し、データを使用する際
に、状況に合致した最適ないずれかのデータ構成定義情
報を選択し、このデータ構成定義情報により論理的なデ
ータ構成がデータ構成機構で構築され、利用者に提供さ
れる。
【0005】文献3は、データベースをアクセスするデ
ータベース処理装置等を記述する。このデータベース処
理装置では、データベースの定義情報に従ってデータベ
ースをアクセスするものにおいて、データベースの定義
情報の変更に関し、旧バージョンと確定前の新バージョ
ンとを各定義要素ごとに管理する定義変更管理手段と、
アクセスの依頼に対して新・旧のどちらの定義情報を使
用するアクセスかを選択するアクセス選択手段と、必要
なすべての定義情報の変更処理が確定したときに旧バー
ジョンの情報を新バージョンに置き換える機構を備え
る。これによって、容易にかつ支障を来すことなくデー
タベースの定義情報を変更できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の各従来技術は、
次のような問題を有する。
【0007】文献1のデータ入出力方式によれば、デー
タの入出力を行う転送ルートとしてバッファキャッシュ
を使用するものを選択するか、使用しないものを選択す
るかを行える構成をファイル管理手段に設けただけであ
るため、アプリケーション・プログラムの側からデータ
の入出力方法を定義したり、指定することができないと
いう問題を有する。
【0008】文献2のデータ管理システムおよび文献3
のデータベース処理装置では、アプリケーション・プロ
グラムの側から、データ定義情報をいくつか定義し、い
ずれかのデータ定義情報を選択して指定することができ
る。しかしながら、これらの従来技術によれば、データ
定義情報の変更すなわちデータの格納構造に限定され、
キャッシュ管理などの手続きプログラムによる定義が必
要となる処理の変更に対して適用することができないと
いう問題を有する。
【0009】一般的にオブジェクト指向プログラミング
に基づいてデータの管理を行うデータ管理システム(デ
ータベース処理システムを含む)では、オブジェクト記
憶部の中にデータとその処理内容(操作プログラム)と
の組としてオブジェクトを記憶している。オブジェクト
記憶部内のオブジェクトの内容は固定的であり、アプリ
ケーション・プログラムに応じて変更すること、および
システム動作中にアプリケーション・プログラムの状況
に応じて動的に変更することができなかった。従来のデ
ータ管理システムでは、データ処理の効率を高めるた
め、アプリケーション・プログラムの側から上記変更を
行えることが望まれ、システムの構成および動作を動的
に変更できることが望まれる。
【0010】本発明の目的は、上記問題を解決しかつ上
記要望を達成することにあり、アプリケーション・プロ
グラムに適したデータの処理手順を当該アプリケーショ
ン・プログラム自身によって定義して選択することがで
き、またアプリケーション・プログラムの実行中に状況
に応じて動的にシステムの構成またはシステムの動作を
変更し、効率の良いデータ処理を行えるデータ管理シス
テムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1記
載の発明)に係るデータ管理システムは、上記課題を解
決するために、主記憶装置または補助記憶装置等の記憶
装置(図1のデータ記憶装置13)に記憶されたデータ
を管理するもので、データの管理に関する処理手順が定
義された振舞オブジェクト(図2、図6に示す読み書
き、レコードの配置、ロック)を記憶する第1の記憶手
段(振舞オブジェクト記憶部15)と、振舞オブジェク
トを参照する実体オブジェクト(図2、図6のページ、
トランザクション)を記憶する第2の記憶手段(実体オ
ブジェクト記憶部14)と、設定指示に基づき実体オブ
ジェクトと振舞オブジェクトの間の参照関係を設定する
と共に設定された前記参照関係を管理するオブジェクト
結合管理手段(オブジェクト結合管理部16)と、起動
指示を受けた実体オブジェクトが参照する振舞オブジェ
クトに定義された処理手順を実行する実行手段(システ
ム実行部17)とによって構成される。
【0012】第2の発明(請求項2記載の発明)では、
前記の構成において、上記設定指示はアプリケーション
・プログラム(12)から与えられることが好ましい。
【0013】
【作用】第1の発明では、第1の記憶手段でデータの管
理に関する処理手順が定義された振舞オブジェクトを記
憶し、第2の記憶手段で振舞オブジェクトを参照する実
体オブジェクトを記憶し、実体オブジェクト(オブジェ
クト(データ)といわれる部分)と振舞オブジェクト
(操作が定義された内容部分)とを別々に記憶し管理す
る。オブジェクト結合管理手段は、実体オブジェクトか
ら振舞オブジェクトへの参照を設定・管理し、実体オブ
ジェクトと振舞オブジェクトとの間の関係付けすなわち
参照関係を保持する。オブジェクト結合管理手段は、外
部から与えられる設定指示に基づいて、実体オブジェク
トから振舞オブジェクトへの参照の設定(変更の意味の
再設定を含む)を行う。
【0014】第2の発明では、設定指示はアプリケーシ
ョン・プログラムから与えられる。これによって、アプ
リケーション・プログラムは、自身に適したデータの処
理手順を自分自身によって定義して選択することができ
る。またアプリケーション・プログラムの実行中に状況
に応じて動的にシステムの構成またはシステムの動作を
変更し、効率の良いデータ処理を行うことができる。実
行手段は、特定の実体オブジェクトに関する起動の指示
を外部から受けると、上記のオブジェクト結合管理手段
で管理される参照関係を確認して、当該実体オブジェク
トが参照する振舞オブジェクトを呼び出し、振舞オブジ
ェクトに定義された処理手順を実行し、主記憶装置また
は補助記憶装置等の記憶装置に記憶されたデータを処理
する。
【0015】本発明における実体オブジェクトや振舞オ
ブジェクトはオブジェクト指向言語におけるオブジェク
トに限定されるものではない。参照関係に基づく実体オ
ブジェクトによる振舞オブジェクトの選択の代わりに、
指示によって、実体オブジェクトに相当するデータ(参
照機能を持つ)を介して振舞オブジェクトに相当するプ
ログラムを選択させることもできる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を添付図面に
基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明に係るデータ管理システム
の一実施例を示す機能ブロック図である。
【0018】本実施例によるデータ管理システムはオブ
ジェクト指向プラグラミングに基づくシステムである。
このオブジェクト指向のデータ管理システムでは、操作
そのものがオブジェクト(データ)の中に含まれてお
り、メッセージが与えられると、当該メッセージが操作
を引き出すことにより処理が実行される。上記「操作」
は規則、機能、処理内容または処理手順ともいわれる
が、本実施例の説明では代表的に「操作」という用語を
用いる。
【0019】図1においてデータ管理システム11は、
アプリケーション・プログラム12がデータ記憶装置1
3に記憶されるデータを処理しようとする場合に、アプ
リケーション・プログラム12からの各種指示(メッセ
ージ)を受けて、データ記憶装置13に記憶された、当
該アプリケーション・プログラム12に関連するデータ
を処理・管理する機能を有する。図1では説明の便宜上
1つのアプリケーション・プログラム12のみが示され
ているが、アプリケーション・プログラムの数は1つに
限定されない。実際には、例えば複数の異なるアプリケ
ーション・プログラムが備えられる。データ管理システ
ム11は、複数のアプリケーション・プログラムのそれ
ぞれから、適宜に、それぞれに関連するデータの処理・
管理に関する指示を受ける。
【0020】データ記憶装置13は、例えば主記憶装置
や補助記憶装置である。データ記憶装置13が補助記憶
装置である場合、上記データ管理システム11はデータ
ベース管理システムに相当する。
【0021】データ管理システム11は、実体オブジェ
クト記憶部(第2の記憶部)14と振舞オブジェクト記
憶部(第1の記憶部)15を備える。実体オブジェクト
記憶部14は、データ管理システムを構成するために必
要な実体オブジェクトと、実体オブジェクトから対応す
る振舞オブジェクトへの参照を保持する変数(書替可能
な記憶領域)を記憶する。実体オブジェクト記憶部14
に記憶される実体オブジェクトの個数は任意である。こ
こで「実体オブジェクト」とは、オブジェクト指向プロ
グラミングにおいてオブジェクト(データ)といわれる
部分(オブジェクト部分)を意味し、データ管理のため
のシステムを構成するのに必要な要素である。実体オブ
ジェクトの例はページ、トランザクション、レコード、
ファイル等である。本実施例による実体オブジェクト
は、後述の振舞オブジェクトへの参照を個別に保持する
領域を、その内部または外部に有する。また振舞オブジ
ェクト記憶部15は、振舞オブジェクトを記憶する。こ
の「振舞オブジェクト」とは、上記実体オブジェクトに
対する操作が定義された内容(操作部分)を意味し、オ
ブジェクト指向プログラミングにおける操作に対応す
る。振舞オブジェクトの例は、読み書き、レコードの配
置、ロック等である。振舞オブジェクト記憶部15に記
憶される各振舞オブジェクトには、操作の内容がプログ
ラム(以下、このプログラムを「メソッド」という)の
形で定義されている。
【0022】従来のオブジェクト指向のデータ管理シス
テムでは、上記の実体オブジェクト(オブジェクト部
分)と振舞オブジェクト(操作部分)は、最初から固定
的に結合され、一体的な1つの構成要素として形作くら
れていた。これに対して本実施例によるオブジェクト指
向のデータ管理システムでは、前述の通り、オブジェク
ト部分(実体オブジェクト)と操作部分(振舞オブジェ
クト)とが最初から分離されており、それぞれ独立の構
成要素として扱われる。従来1つの構成要素を形作って
いたオブジェクトを、実体オブジェクトと振舞オブジェ
クトに実際に分離することは、論理的な意味で可能であ
る。また実体オブジェクトとして実体オブジェクト記憶
部14に用意される要素、および振舞オブジェクトとし
て振舞オブジェクト記憶部15に用意される要素は、構
築しようとするシステムに応じて適宜に定められる。こ
のように分離して独立に扱われる実体オブジェクトと振
舞オブジェクトの間では、後述されるように、アプリケ
ーション・プログラム12等が与える指示に基づいて、
下記のオブジェクト結合管理部16によって、必要な関
係付けが一定の制約の下で任意に設定される。この「関
係付け」は、実体オブジェクトから振舞オブジェクトへ
の参照に基づく関係であり、以下参照関係という。
【0023】上述した実体オブジェクト記憶部14と振
舞オブジェクト記憶部15の各内部構造の例、およびそ
れらの間の参照関係の例については、後で、従来のオブ
ジェクト記憶部の構造例と比較しながら詳述される。
【0024】データ管理システム11は、前述のオブジ
ェクト結合管理部16と、システム実行部17を備え
る。オブジェクト結合管理部16は「オブジェクト結
合」を設定(または変更)し、この結合の関係を保持・
管理する機能を有する。ここで「オブジェクト結合」と
は、実体オブジェクト記憶部14に記憶される実体オブ
ジェクトから振舞オブジェクト記憶部15に記憶される
関連する振舞オブジェクトへの参照に基づく関係を意味
する。この参照関係は、アプリケーション・プログラム
12またはシステム実行部17からの設定指示に基づい
て、オブジェクト結合管理部16によって設定される。
図1で、オブジェクト結合管理部16は、実体オブジェ
クト記憶部14への指示18と振舞オブジェクト記憶部
15への指示19とで、上記参照関係の設定および参照
関係の保持を行う。オブジェクト結合管理部16の詳細
な内部構造は、後で、動作との関係で説明される。また
システム実行部17は、アプリケーション・プログラム
12からの指示に基づき、オブジェクト結合管理部16
で設定されたオブジェクト結合を解釈し、実体オブジェ
クト記憶部14に記憶された実体オブジェクトに対する
メソッドの起動に対して、当該実体オブジェクトから参
照されている振舞オブジェクトで定義される操作を実行
する機能を有する。
【0025】図1に示されるように、アプリケーション
・プログラム12からデータ管理システム11内の各部
へ各種の指示20,21,22,23が与えられる。オ
ブジェクト結合管理部16への指示20は、関係付けの
設定(参照の設定)や設定の変更(参照の変更)を行う
ための指示である。実体オブジェクト記憶部13への指
示21は、アプリケーション・プログラム12が直接に
実体オブジェクトへの参照を行い、その内容を確認した
り変更するための指示である。振舞オブジェクト記憶部
14への指示22は、アプリケーション・プログラム1
2が直接に振舞オブジェクトへの参照を行い内容を確認
して取り出したり、新たに振舞オブジェクトを登録する
等の内容の変更を行うための指示である。例えば、或る
実体オブジェクトが参照する振舞オブジェクトを変更す
る場合に、アプリケーション・プログラム12は、この
振舞オブジェクトをオブジェクト結合管理部16に提示
するために、当該振舞オブジェクトを取り出すことがあ
る。システム実行部21への指示23は、データ記憶装
置13に記憶されたデータの処理をシステム実行部21
に行わせるための指示である。
【0026】またシステム実行部17からオブジェクト
結合管理部16への指示24は、前述の関係付けの設定
や設定の変更を行うための指示である。またシステム実
行部17から実体オブジェクト記憶部14への指示25
は、システム実行部21がアプリケーション・プログラ
ム12からデータ処理の指示23を受けたとき、指定さ
れた実体オブジェクトによって参照される振舞オブジェ
クトを指定し、そのメソッドを起動するための指示であ
る。
【0027】図2は、実体オブジェクト記憶部14およ
び振舞オブジェクト記憶部15の各内部構造の一例と、
実体オブジェクト記憶部14に記憶された実体オブジェ
クトと振舞オブジェクト記憶部15に記憶された振舞オ
ブジェクトとの参照関係の一例を示す図である。
【0028】図2で、実体オブジェクト記憶部14に
は、実体オブジェクトとして、ページのクラス31の中
にページ(1)とページ(2)が記憶され、トランザク
ションのクラス32の中にトランザクション(1)、ト
ランザクション(2)、トランザクション(3)が記憶
される。また振舞オブジェクト記憶部15には、振舞オ
ブジェクトとして、読み書きのクラス33に読み書き
(1)と読み書き(2)が記憶され、レコードの配置の
クラス34にレコードの配置(1)とレコードの配置
(2)が記憶され、ロックのクラス35にロック(1)
とロック(2)が記憶される。上記において同じ種類で
(1),(2)等の番号を用いて区別しているのは、同
じ種類であっても操作内容が異なることを意味してい
る。
【0029】上記実体オブジェクトとして、その他にレ
コードやファイルが記憶される場合もある。また上記振
舞オブジェクトに関する操作として、その他にセキュリ
ティーのチェック、障害回復、操作履歴の管理を挙げる
ことができる。
【0030】上記において、「ページ」とは仮想記憶シ
ステムで主記憶装置(実記憶装置)と補助記憶装置(仮
想記憶装置)との間でやりとりされるデータの最小単位
を意味し、「トランザクション」とは、データ管理シス
テム11におけるデータ処理の単位で、データ記憶装置
13へのページ単位の読み書き操作における一まとまり
を意味する。実際の動作において、ページとトランザク
ションにはそれぞれ役割分担が与えられている。各役割
分担の具体的内容は、動作説明の際に説明される。
【0031】振舞オブジェクトの読み書きのクラス33
の「読み書き」は、ページに対応して用意されるもの
で、ページの内容をデータ記憶装置13から読み書きす
る操作の意味である。同じ種類(クラス)の操作に関し
て、各振舞オブジェクトは異なる操作内容を定義するこ
とが可能である。例えば読み書きのクラス33では読み
書き(1)と読み書き(2)の操作内容の異なる2つの
振舞オブジェクトを用意している。この場合、読み書き
(1)はキャッシュメモリを使用する操作であり、読み
書き(2)はキャッシュメモリを使用しない操作であ
る。同じクラスの操作に関し各振舞オブジェクトごと異
なる操作内容を定義できることは、他の振舞オブジェク
トについても同様である。
【0032】また上記「レコードの配置」はページに対
応して用意された振舞オブジェクトで、例えば、レコー
ドの配置(1)は固定長のレコードを順に配置していく
操作であり、レコードの配置(2)は可変長のレコード
を順に配置していく操作である。上記「ロック」は、ト
ランザクションに対応して用意された振舞オブジェクト
で、或る頁に関するページの読み書きを一まとまりで処
理できるようにロック制御を行う。例えば、ロック
(1)は2相ロックであり、ロック(2)はタイムスタ
ンプロックである。
【0033】上記の各振舞オブジェクトは、限定された
特定の実体オブジェクトに対して用意される。本実施例
の場合、読み書き(1),(2)とレコードの配置
(1),(2)はページ(1),(2)に対する振舞オ
ブジェクトとして用意され、ロック(1),(2)はト
ランザクション(1)〜(3)に対する振舞オブジェク
トとして用意されている。従って、ページ(1),
(2)から読み書きおよびレコードの配置への参照は設
定されるが、ページ(1),(2)からロックへの参照
は設定されない。またトランザクション(1)〜(3)
からロックへの参照は設定されるが、トランザクション
(1)〜(3)から読み書きおよびレコードの配置への
参照は設定されない。
【0034】実体オブジェクトである各ページと各トラ
ンザクションには、必要に応じて、振舞オブジェクトを
参照できるようにするための記憶領域36A,36Bが
確保される。記憶領域36Aは実体オブジェクトの内部
に設けられるものであり、記憶領域36Bは実体オブジ
ェクトの外部(ただしクラスの内部)に設けられるもの
である。この記憶領域36A,36Bには、振舞オブジ
ェクト記憶部15に記憶されている各振舞オブジェクト
への関係付け(参照関係)を形成するポインタが設定さ
れる。記憶領域36A,36Bの設定内容は、書き替え
が可能であり、前述した通り、振舞オブジェクトへの参
照を保持する変数として把握される。各トランザクショ
ンの外部に共通に設けられた記憶領域36Bは、大域変
数として把握される。
【0035】ページ(1),(2)は内部に2つの記憶
領域36Aを備える。ページ(1)の上側の記憶領域は
読み書き(1)を参照し、下側の記憶領域はレコードの
配置(1)を参照する。この参照関係に基づきページ
(1)はキャッシュメモリを使用した読み書きを行い、
固定長のレコード配置を行う。またページ(2)の上側
の記憶領域は読み書き(2)を参照し、下側の記憶領域
はレコードの配置(2)を参照する。この参照関係に基
づきページ(2)はキャッシュメモリを使用しない読み
書きを行い、可変長のレコード配置を行う。
【0036】トランザクション(1)〜(3)は、本実
施例の場合、内部に記憶領域を備えず、外部にトランザ
クション(1)〜(3)にとって共通の記憶領域36B
を備える。この共通の記憶領域36Bはロック(1)を
参照している。なお、必要に応じて、上記ページと同様
に、各トランザクションの内部に記憶領域を確保するよ
うに形成することもできる。
【0037】上記の各参照関係は、図2において矢印3
7aで示される。矢印37aで示された実体オブジェク
トから振舞オブジェクトへの方向にて参照関係が設定さ
れる。各矢印で設定された参照関係の全体37は、オブ
ジェクト結合管理部16での前述の指示18,19によ
って形成された管理内容である。
【0038】ここで、図7を参照して従来のオブジェク
ト指向プログラミングに基づくデータ管理システムの構
成を説明し、従来のシステム構成と本実施例による図2
のシステム構成とを比較し、両者の構成と動作の違いを
説明する。
【0039】従来のデータ管理システムでは、オブジェ
クト記憶部71は単一構成要素として形成され、このオ
ブジェクト記憶部71の中にオブジェクトを構成するペ
ージ(1),(2)やトランザクション(1)〜(3)
が各クラス72,73ごとにまとめられて記憶される。
図7に示したページ(1),(2)およびトランザクシ
ョン(1)〜(3)は、図2において説明した前述の対
応する各ページおよび各トランザクションと実質的に同
じものである。オブジェクト記憶部71には、さらに各
オブジェクトに関連付けられたメソッド(操作プログラ
ム)、すなわち読み書き74やレコードの配置75、あ
るいはロック76が、オブジェクトの各クラスに対応し
て論理的に表の形式でまとめられた状態で記憶される。
ページのメソッド77に読み書き74とレコード配置7
5が格納され、トランザクションのメソッド78にロッ
ク76が格納される。そして、各オブジェクトから対応
する各表へポインタを用いて関係付けが設定される。ポ
インタは、各オブジェクトの内部に設けられた記憶領域
79に設定される。ページ(1),(2)はその記憶領
域79のポインタによってページのメソッド77に関係
付けられ、トランザクション(1)〜(3)は、その各
記憶領域79のポインタによってトランザクションのメ
ソッド78に関係付けられる。
【0040】従来のデータ管理システムの実行時では、
アプリケーション・プログラムによってオブジェクトに
対してメソッドの起動が指示されると、システム実行部
が、上述のオブジェクト記憶部71の内部に設定された
オブジェクトとメソッドとの結合関係に基づいて、指示
されたオブジェクトに対応するメソッドを見つけ出し、
当該メソッドを実行する。
【0041】各オブジェクトの記憶領域79に設定され
る各ポインタは、各オブジェクトの生成時にプログラム
の実行環境によって自動的に設定される。記憶領域79
に設定された各ポインタに基づく結合関係は固定的な関
係であって、その後は、変更することができない。特に
アプリケーション・プログラムからの指示によって自由
にポインタと表との結合関係を変更することができな
い。
【0042】図7に従って説明した従来のデータ管理シ
ステムの構成に対し、本実施例のデータ管理システムで
は、前述の通り、オブジェクト記憶部71の構成に関
し、従来のオブジェクトの部分を「実体オブジェクト」
とし、メソッドの部分を「振舞オブジェクト」として分
離し、実体オブジェクト用の記憶部14と振舞オブジェ
クト用の記憶部15を別々に用意して記憶を行い、各記
憶部で実体オブジェクトと振舞オブジェクトを独立に管
理するように構成した。そして、さらに実体オブジェク
トと振舞オブジェクトとの間でポインタを利用して両者
の関係付け(参照関係)を自由に設定できるように構成
した。
【0043】本実施例では、上記のような構成を採用す
ることによって、実体オブジェクトや振舞オブジェクト
すなわち操作内容を広範囲に用意することができる。ま
た実体オブジェクトとその操作の組合せの範囲および組
合せの自由度を広げることができる。加えてアプリケー
ション・プログラム12やシステム実行部17からの指
示で必要に応じて任意の時期にオブジェクト(実体オブ
ジェクト)とその操作内容(振舞オブジェクト)の参照
関係を設定し、または既に設定された参照関係を変更
し、または操作内容の追加登録等を行うことができる。
【0044】次に、前述のデータ管理システム11に関
する動作について説明する。以下において説明される動
作は、第1に、アプリケーション・プログラム12から
データ処理の指示(実体オブジェクトに対するメソッド
起動指示)を受けたときのデータ処理の動作に関し、第
2に、アプリケーション・プログラム12(またはシス
テム実行部17)からの設定指示に基づきオブジェクト
結合管理部16による参照の設定(または参照の変更)
の動作に関する。
【0045】図3のフローチャートに従って、上記第1
の動作、すなわち実体オブジェクトOに対するメソッド
起動の処理動作を説明する。実体オブジェクトOは実体
オブジェクトを一般化して指すものであるが、以下で
は、実体オブジェクトOがページ(2)である場合の例
を説明する。
【0046】アプリケーション・プログラム12が、デ
ータ管理システム11を経由して、データ記憶装置13
に記憶されたデータに関しページ(2)で管理されるペ
ージのレコード配置を行うものとする。アプリケーショ
ン・プログラム12はシステム実行部17に対し指示2
3を与え、アプリケーション・プログラム12により処
理起動を行う実体オブジェクトOすなわちページ(2)
が指定される(ステップS11)。そして指定された実
体オブジェクトOのメソッド(Mとする)の起動が指示
される(ステップS12)。メソッドMは、ページ
(2)によって管理されるページに対してレコードの配
置を行う操作である。システム実行部17は指示25を
出し、指定されたページ(2)で参照される振舞オブジ
ェクトBを指定する(ステップS13)。すなわち、実
体オブジェクトと振舞オブジェクトとの参照関係(結合
関係)の管理するオブジェクト結合管理部16の管理内
容を参考にして、メソッドMを実行する振舞オブジェク
トBを指定する。実体オブジェクトOがページ(2)で
あるので、図2で明らかなように、振舞オブジェクトB
は読み書き(2)およびレコードの配置(2)である。
そして振舞オブジェクトB、すなわち読み書き(2)お
よびレコードの配置(2)に対してメソッドMの起動を
指示する(ステップS14)。これによって読み書き
(2)およびレコードの配置(2)に記述されるプログ
ラムが実行され(ステップS15)、ページ(2)によ
り管理されているページに可変長のレコードが配置され
る。
【0047】上記の動作説明では実体オブジェクトOが
ページ(2)である場合を説明したが、他の実体オブジ
ェクト(他のページやトランザクション)の場合も同様
に動作する。
【0048】ここで、トランザクション(1)〜(3)
の動作について説明を加える。アプリケーション・プロ
グラム12が、実体オブジェクトOとしてトランザクシ
ョンを指定し、その振舞オブジェクトしてロック(1)
のメソッドが起動されたとする。トランザクションは、
前述の通り、ページ単位の読み書き操作における一まと
まりを意味し、ページとの間で役割分担が設定されてい
るので、トランザクションは、併せて指示される実体オ
ブジェクトとしてのページに関連して動作する。例えば
アプリケーション・プログラム12からの指示に基づい
て、ページ(2)のメソッドを起動して指示された特定
頁の内容を読み込みかつ書き込んでレコードの配置を行
う場合に、併せて、例えば実体オブジェクトとしてトラ
ンザクション(1)を指定してそのメソッド(振舞オブ
ジェクトとしてのロック(1))を起動することによ
り、特定頁の読み書きが一まとまりのものとしてまとめ
て処理されるようにする。ページ単位の一まとまりの読
み書き処理について、トランザクション(1)は最初と
最後の宣言を行い、特定頁の読み書きがまとまりとして
完結するようにロックをかける処理のための命令を出
す。
【0049】次に図4のフローチャートを参照して、上
記第2の動作、すなわちアプリケーション・プログラム
12(またはシステム実行部17)の設定指示に基づき
オブジェクト結合管理部16による参照の設定の動作を
説明する。この場合の動作説明では、オブジェクト結合
管理部16の具体的な構成を明らかにした方が望ましい
ので、オブジェクト結合管理部16の内部構造の一例を
示した図5を参照しながら動作説明を行う。
【0050】アプリケーション・プログラム12からオ
ブジェクト結合管理部16に与えられた参照関係の設定
指示20は、指示獲得部41によって獲得される(ステ
ップS21)。参照関係の設定指示20は、実体オブジ
ェクトと振舞オブジェクトの組を与えることにより行わ
れる。実体オブジェクトは設定元(参照元)であり、振
舞オブジェクトは参照先である。参照関係の設定指示を
獲得した指示獲得部41は、変数O1に設定元の実体オ
ブジェクトへのポインタを代入し、変数B1に参照先の
振舞オブジェクトへのポインタを代入する(ステップS
22)。以下、変数O1に設定された実体オブジェクト
を「実体オブジェクトO1」といい、変数B1に設定さ
れた振舞オブジェクトを「振舞オブジェクトB1」とい
う。
【0051】次に参照設定部42は、指示獲得部41で
獲得された実体オブジェクトO1から振舞オブジェクト
B1への参照を設定条件判定部43に渡し、その参照関
係の設定が可能か否かを、設定条件判定部43に依頼す
る(ステップS23)。
【0052】設定条件記憶部44は、予め、設定条件
を、実体オブジェクトと振舞オブジェクトをパラメータ
としてif-then ルールに基づいて記憶している。設定条
件判定部43は、参照設定部42から与えられた実体オ
ブジェクトO1と振舞オブジェクトB1に対して、設定
条件記憶部44に記憶されている設定条件を用いて参照
関係の設定が可能であるか否かを判定する(ステップS
24)。この判断結果は参照設定部42に与えられる。
【0053】参照設定部42は、設定が不可能であると
判断されたときには参照の処理を終了し、設定が可能で
あると判断されたときには次のステップS25を実行す
る。ステップS25では、参照関係を設定するにあたっ
て、振舞オブジェクトB1へのポインタを、実体オブジ
ェクトO1の内部の記憶領域に設定すべきか、または外
部の記憶領域(大域変数)に設定すべきかを判断する。
ステップS25で、内部の記憶領域に設定すべきと判断
したときには、実体オブジェクトO1の内部記憶領域に
振舞オブジェクトB1へのポインタを設定し(ステップ
S26)、外部の記憶領域に設定すべきと判断したとき
には、実体オブジェクトO1の外部記憶領域に振舞オブ
ジェクトB1へのポインタを設定する(ステップS2
7)。
【0054】次のステップS28は参照設定部42で実
行される他の処理内容である。ステップS28では、依
存関係記憶部45に記憶される依存関係を用いて、上記
実体オブジェクトO1と振舞オブジェクトB1の参照の
設定と同時に参照を設定すべきその他の実体オブジェク
トと振舞オブジェクトを調べる。依存関係記憶部45
は、参照を記憶する記憶領域のアドレスをインデクスと
して、他に設定すべき実体オブジェクトのポインタと振
舞オブジェクトへのポインタまたは振舞オブジェクトを
生成する手続きへのポインタとの組を値として辞書形式
で記憶する。ステップS29において、その他に参照を
設定すべき実体オブジェクトと振舞オブジェクトが存在
しないときには処理を終了し、存在するときにはステッ
プS30に移る。ステップS30では、前述の処理ステ
ップS22の場合と同様に、新たな実体オブジェクトと
振舞オブジェクトに対して再度変数O1と変数B1を利
用し、前述のステップS23〜S27を繰り返して、参
照を設定すべき実体オブジェクトO1と振舞オブジェク
トB1との間に参照を設定する。ステップS28〜S3
0およびステップS23〜S27は、必要に応じて繰り
返される。
【0055】参照設定部42で実行されるステップS2
8〜S30に関する処理内容は、オブジェクト結合管理
部16が、アプリケーション・プログラム12が指示し
た設定と関連する他の実体オブジェクトと振舞オブジェ
クトとの参照関係を自ら設定指示するものである。これ
は、アプリケーション・プログラム12の側から見る
と、意識されることなく自動的に行われる。
【0056】またオブジェクト結合管理部16は、参照
設定部42によって、アプリケーション・プログラム1
2の実行環境に依存して、自ら、実体オブジェクトから
振舞オブジェクトへの参照の設定(参照の変更)を自動
的に行うこともある。実行環境に依存する場合とは、こ
のような場合の例として、システムの立上げ時、アプリ
ケーション・プログラム(ユーザ)が特権的地位にある
とき、システムが混んでいるとき等を挙げることができ
る。
【0057】参照設定部42で設定された参照関係は、
指示18,19に基づいて実体オブジェクト記憶部14
の各実体オブジェクトと振舞オブジェクト15の各振舞
オブジェクトとの間で参照関係が設定・保持される。
【0058】前述の動作説明では、アプリケーション・
プログラム12から指示獲得部41への設定指示に基づ
いて参照の設定が行われたが、システム実行部17から
の参照の設定指示に基づいて参照の設定を行うこともで
きる。図5に示されるようにシステム実行部17からの
参照の設定指示24もオブジェクト結合管理部16の指
示獲得部41に与えられる。システム実行部17から参
照の設定指示(後述する変更指示を含む)24が出され
るのは、実行すべき処理が緊急を要する場合である。緊
急を要する場合とは、例えば、実時間処理、障害による
緊急停止等一定時間内にデータ処理する場合である。
【0059】なお設定条件記憶部44の記憶内容および
依存関係記憶部45の記憶内容は、アプリケーション・
プログラム12またはシステム実行部17からの指示2
0a,20b,24a,24bによって変更することが
できる。
【0060】図5に示したフローチャートによれば、前
述の通り、既に設定された参照関係の変更処理(再設定
と同等)についても、当該フローチャートにおいて「参
照の設定」を「参照の変更」と置き換えるだけで同様に
実行することができる。参照の変更処理の実行によっ
て、旧い参照関係が記憶された箇所に、変更された新し
い参照関係が上書きされる。
【0061】図4の動作説明で明らかなように、本実施
例のデータ管理システムでは、図1および図2で説明し
たごとく実体オブジェクトと振舞オブジェクトを分離し
て独立して扱いかつ参照関係によって両者を自由に関係
付けて用いる構成において、実体オブジェクトから振舞
オブジェクトへの参照を、アプリケーション・プログラ
ム12(またはシステム実行部17)から自由に設定
(または変更)することができるので、データ管理シス
テムの構成上自由度が増し、かつアプリケーション・プ
ログラム12の側から見ると自身にとって最も効率の良
いデータ処理を行えるにようにデータ管理システムを構
築することができる。
【0062】またアプリケーション・プログラム12
(またはシステム実行部17)からオブジェクト結合管
理部16に対して参照の設定(または変更)の指示があ
ったときに、オブジェクト結合管理部16では参照設定
部42によって、自動的に、設定(または変更)すべき
他の関連する参照関係も調べ、必要があれば、それらの
参照関係を同時に設定(または変更)する。従って、デ
ータ管理システムの操作性が向上する。
【0063】次に、図6を参照して、アプリケーション
・プログラム12による新たな振舞オブジェクトの追加
登録の例について説明する。この例では、図2で示した
実体オブジェクト記憶部14と振舞オブジェクト記憶部
15の内部構成において、他のレコード配置の処理を定
義した振舞オブジェクトすなわちレコード配置(3)が
登録され、参照関係が一部変更されている。図6におい
て、図2で説明した要素と実質的に同一の要素には同一
の符号を付している。レコード配置(3)の追加登録
は、アプリケーション・プログラム12が振舞オブジェ
クト記憶部15に対して登録指示22(図1参照)を与
えることによって行われる。ここで、レコード配置
(3)には、レコードの配置を効率良く行うために、決
められた大きさのレコードを決められた数だけ配置する
処理手順が定義されている。
【0064】図2に示した構成と図7に示した構成を比
較すると、レコード配置(3)が振舞オブジェクト記憶
部15に追加登録された状態において、前述したアプリ
ケーション・プログラム12からの参照変更の指示およ
びオブジェクト結合管理部16の処理動作に基づいて、
実体オブジェクトから振舞オブジェクトへの参照が一部
変更されている。図示された例では、ページ(2)から
レコード配置(2)への参照が、ページ(2)からレコ
ード参照(3)への参照に変更されると共に、トランザ
クション(1)〜(3)の共通の記憶領域36Bからロ
ック(1)への参照が、ロック(2)への参照に変更さ
れている。図6に示された参照関係37は、オブジェク
ト結合管理部16において管理されている。
【0065】図6に示された状態において、アプリケー
ション・プログラム12からページ(2)に対してレコ
ードを配置するメソッドの起動指示が与えられた場合の
動作を説明する。この動作の流れは、図3で説明された
フローチャートの流れと同じである。実体オブジェクト
としてページ(2)が指定され、このページ(2)に対
してメソッドが起動される。この起動に対して、システ
ム実行部17は、ページ(2)が参照しているレコード
の配置(3)を、当該メソッドを実行する振舞オブジェ
クトとして指定する。次に、レコードの配置(3)に対
してメソッドを起動し、メソッドに定義されている処理
手順を実行する。これによって、ページ(2)に管理さ
れているページに予め定められた大きさのレコードを定
められた数だけ配置する。
【0066】図6では、アプリケーション・プログラム
12の指示22によって振舞オブジェクト記憶部15に
記憶される振舞オブジェクトの内容に関して追加を説明
したが、同様にして振舞オブジェクト内容について変更
(削除を含む)を行うことができる。また同様に、アプ
リケーション・プログラム12の指示21によって実体
オブジェクト記憶部14に記憶される実体オブジェクト
の内容に関しても追加または変更を行うことができる。
【0067】上記のように、実体オブジェクトや振舞オ
ブジェクトをアプリケーション・プログラム12から与
えたり、削除したりすることができるので、アプリケー
ション・プログラムごとの特有のデータ操作のための処
理を最も効率良く行うことができる。
【0068】前記実施例の説明では、実体オブジェクト
や振舞オブジェクト等のオブジェクト指向の概念を用い
て説明を行った。すなわち、実体オブジェクトが、それ
自身、処理プログラムである振舞オブジェクトを参照関
係に基づき選択するという構造を説明したが、本発明の
適用はこれに限定されるものではない。実体オブジェク
トに相当するデータ(ポインタ等の参照機能を持つ)を
介して、何らかの指示で、当該処理を行うプログラムを
選択することによって当該処理を行うように構成するこ
ともできる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように第1の発明
によれば、データと操作が結合された従来のオブジェク
トを実体オブジェクトと振舞オブジェクトに分け、それ
らを各々専用の記憶部で別々に記憶し、実体オブジェク
トから振舞オブジェクトへの参照で両者を関係付けると
共に、当該参照の設定を自由度の高い組合せで形成で
き、参照を設定した後に参照の変更を自由に行うことが
できるように構成したため、データ管理システムにおい
て実体オブジェクトの内容、振舞オブジェクトの内容、
および実体オブジェクトと振舞オブジェクトとの間の参
照関係を任意に設定することができ、かつ設定された内
容を任意に変更することができる。またアプリケーショ
ン・プログラムが動作している状態において、アプリケ
ーション・プログラムの操作するデータの量、大きさ、
頻度に応じて、動的に、データ管理システムの構成およ
びその動作を変更することができ、効率の良いデータ操
作を行うことができる。
【0070】また第2の発明によれば、アプリケーショ
ン・プログラムからの設定指示に基づいて実体オブジェ
クトから振舞オブジェクトへの参照の設定(または参照
の変更)を行うことができるため、アプリケーション・
プログラムに特有のデータ操作のための処理を効率良く
実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ管理システムの一実施例を
示す機能ブロック図である。
【図2】実体オブジェクト記憶部と振舞オブジェクト記
憶部の一実施例を示す構成図である。
【図3】実体オブジェクトに対するメソッド起動のプロ
セスを示すフローチャートである。
【図4】参照関係の設定(または変更)のプロセスを示
すフローチャートである。
【図5】オブジェクト結合管理部の一実施例を示す構成
図である。
【図6】振舞オブジェクトの追加登録を説明するため
の、実体オブジェクト記憶部と振舞オブジェクト記憶部
を内部構成を示す構成図である。
【図7】従来のオブジェクト記憶部を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
11 データ管理システム 12 アプリケーション・プログラム 13 データ記憶装置 14 実体オブジェクト記憶部 15 振舞オブジェクト記憶部 16 オブジェクト結合管理部 17 システム実行部
フロントページの続き (56)参考文献 David L.Wells 外2 名,”Architecture of an Open Object−Or iented Database Ma nagement System”,I EEE Computer,IEEE, 1992年10月,p.74−81 Stanley B.ZDONIK 外1名 編,「Reading in Object−Oriented Da tabase Systems」,Mo rgan Kaufmann publ ishers,Inc.,1990年,p. 474−518 早田 宏 外2名,”OODBMS EarthにおけるCoreの設計と実 装”,情報処理学会研究報告 92−DB S−89,情報処理学会,Vol.92,N o.61,1992年7月24日,p.59−68 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 12/00 G06F 9/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置に記憶されたデータを管理する
    データ管理システムにおいて、 前記データの管理に関する処理手順が定義された振舞オ
    ブジェクトを記憶する第1の記憶手段と、 前記振舞オブジェクトを参照する実体オブジェクトを記
    憶する第2の記憶手段と、 設定指示に基づき前記実体オブジェクトと前記振舞オブ
    ジェクトの間の参照関係を設定すると共に設定された前
    記参照関係を管理するオブジェクト結合管理手段と、 起動指示を受けた前記実体オブジェクトが参照する振舞
    オブジェクトに定義された処理手順を実行する実行手段
    と、 を含むことを特徴とするデータ管理システム。
  2. 【請求項2】 前記設定指示はアプリケーション・プロ
    グラムから与えられること特徴とする請求項1記載のデ
    ータ管理システム。
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