JP2927324B2 - 燻製調味液及びその製造方法 - Google Patents

燻製調味液及びその製造方法

Info

Publication number
JP2927324B2
JP2927324B2 JP6137280A JP13728094A JP2927324B2 JP 2927324 B2 JP2927324 B2 JP 2927324B2 JP 6137280 A JP6137280 A JP 6137280A JP 13728094 A JP13728094 A JP 13728094A JP 2927324 B2 JP2927324 B2 JP 2927324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smoked
liquid
seasoning liquid
weight
edible alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6137280A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08216A (ja
Inventor
豊 種田
千春 橘高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAUSU SHOKUHIN KK
Original Assignee
HAUSU SHOKUHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAUSU SHOKUHIN KK filed Critical HAUSU SHOKUHIN KK
Priority to JP6137280A priority Critical patent/JP2927324B2/ja
Publication of JPH08216A publication Critical patent/JPH08216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2927324B2 publication Critical patent/JP2927324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燻製調味液及びその製
造方法に関し、特に家庭において簡易に燻製味の食品を
つくるのに好適に使用することができる燻製調味液及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の問題】鮭などの魚類はもとより鳥肉などの畜肉
に対しても幅広く燻煙処理がされており、種々の燻製製
品が市場に出回っている。又、燻製品は、アトマイジン
グ法、液体燻製法等により、素材に燻液を薄く均一に付
着させた後、乾燥処理を施すことによって従来から製造
されている。一方、食生活の多様化により家庭において
種々の味覚の食品を味わうことができるように種々の調
味料が開発されており、又、家庭内で簡易に燻製味の料
理をつくって味わうことが望まれている。このような要
望に応じて、燻製味の食品を家庭で作ろうとした場合、
燻製品を商業的に大量に製造する際に使用されている燻
液を用いたのでは、該燻液は粘度かつ濃度が高いので、
工業用として用いる噴霧装置等を使用しなければ燻液を
素材に薄くかつ均一に付着させることは困難であった。
そこで、家庭においても燻液を素材に薄くかつ均一に付
着させることができるように、燻液を希釈して用いるこ
とを試みたが、単純に燻液を水等により希釈した場合、
燻液が白濁し液中に灰褐色の凝縮物が生じるとの問題が
発生した。又、このように凝縮物が生じた燻液を素材表
面に付着させ、加熱乾燥すると得られた燻製品は表面に
焦げた樹脂状物質が散在した外観の悪いものになるとい
う問題が発生した。又、得られた食品は、市販の燻製に
比較して味覚の悪いものであった。一方、特開昭63−
185335号公報には、木酢に調味料を混合した燻製
調味液又は煙を水滴中に通して生成した液体に調味料を
混合して得た燻製調味液を用い、これを鮭の切り身の表
面にふりかけることを特徴とする簡易燻製方法が開示さ
れている。この燻製調味液には、スパイス、塩や砂糖を
添加できることが記載されているが、その添加量につい
ては開示がない。また、この燻製調味液は、燻液をふり
かけたのち、表面を拭きとる等、素材に薄くかつ均一に
付着させることが困難であるとともに処理に手間がかか
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、燻液を素材
に薄くかつ均一に付着させることができ、かつ簡易に燻
製味の食品を製造することができる燻製調味液を提供す
ることを目的とする。本発明は、又、上記燻製調味液を
簡易に製造できる方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、燻液を食用ア
ルコールを含有した水溶液を用い、最終的に得られる燻
製調味液中の該アルコールの含有量が特定の範囲内とな
るようにし、かつ特定量の糖を存在させると、上記課題
を効率的に解決できるとの知見に基づいてなされたので
ある。すなわち、本発明は、燻液、5〜10重量%の食
用アルコール及び7〜35重量%の糖を含有することを
特徴とする燻製調味液を提供する。本発明は、又、燻液
に、食用アルコール又は食用アルコールを含有する水性
溶液を添加した後、糖を加えることを特徴とする燻製調
味液の製造方法を提供する。本発明は、更に、食用アル
コール又は食用アルコールを含有する水溶液に予め糖を
溶解させたものを、燻液に添加することを特徴とする燻
製調味液の製造方法を提供する。
【0005】本発明では、燻液として、燻製品を商業的
に大量に製造する際に使用されている通常の燻液を使用
することができる。このような燻液としては、米国のRE
D ARROW が開発し、(株)アルファー フーヅが販売し
ている天然スモークフレーバー:スモークEZ(A、
C、H、FB-1及びMのグレードがある)が好ましいもの
としてあげられる。この燻液は、燻材の燃焼煙を水に吸
着させて得た凝縮液を濾過、調整して製造されたもので
あり、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、バニリン酸、シリン
ジック酸などの酸性成分、2,6-ジメソキシフェノールな
どのフェノール成分、ブタン2、フルフラール、アセト
ン、アセトアルデヒドなどのカルボニル化合物、少量の
エタノールなどを含有し、残部が水である水溶液であ
る。上記した燻液は通常pH値が1.5〜3.5の範囲にあ
る。
【0006】本発明では、燻液100重量部に対して、
食用アルコールを6重量部〜30重量部、好ましくは1
0重量部〜20重量部の割合で又は食用アルコールを含
有する水性溶液を30〜350重量部、好ましくは11
0〜160重量部の割合で添加し、次いで糖を加えて、
燻液、5〜10重量%(好ましくは5.5〜7.5重量%)
の食用アルコール及び7〜35重量%(好ましくは10
〜22重量%)の糖を含有する水性燻製調味液を調製す
る。食用アルコール量を上記範囲にすることにより、食
味に影響を及ぼすことなく燻液の白濁、液中の凝縮物の
発生を抑止することができる。また、食肉等の素材の食
感を柔かくすることができる。従って、食用アルコール
量が少ない場合には、上述した白濁や凝縮物の発生を抑
えることができず、反対に食用アルコール量が多い場合
には、食味のバランスが崩れてしまい好ましくない。ま
た、糖が上記添加量より少ない場合には、得られる燻製
調味液の苦味や渋味がきわだち、素材に薄く、均一にぬ
っても食味の好ましい燻製品を得ることができない。ま
た、得られた燻製品表面のテリが充分に得られない。反
対に、糖の添加量が多い場合には、甘味がきわだち燻製
品の食味に影響を及ぼしてしまう。また、燻製調味液の
粘性が高まり、素材に薄く、均一にぬり難くなる傾向が
ある。また、上述したように糖は、燻液と食用アルコー
ルを混合した後に添加するのが好ましい。これにより、
燻液の白濁、液中の凝縮物の発生を抑止できる。この
際、燻液に、食用アルコールと糖とを含有する水性溶液
を添加することもできるが、この場合、食用アルコール
中に糖を充分溶解させておくことが重要であり、燻液、
食用アルコールおよび糖をいっしょに攪拌混合すると白
濁、凝縮物が発生し好ましくない。両方の場合とも、燻
液を希釈するのに使用する水性溶液は、食用アルコール
を10〜50重量%(好ましくは12〜20重量%)含
有するのが好ましい。
【0007】また、本発明では、上記方法および割合で
燻液、食用アルコールおよび糖を調製することにより、
得られた燻製調味液のpH値を2.5〜4.5にすることがで
きる。pH値が低い場合には、酸味が強くなり燻製品の味
覚バランスが崩れてしまう。反対にpH値が高いと、保存
性が悪くなり、又、保存性を高める為に加熱殺菌を行う
と、燻製調味液の風味の劣化が顕著になり好ましくな
い。ここで、食用アルコールとしてはエタノールが好ま
しく、食用アルコールを含有する水溶液としては、ワイ
ンや日本酒などの各種酒、特に料理酒あるいは、しょう
油、コンソメ液等のだしと食用アルコールを混ぜた調味
液等を用いることができる。又、糖としては、砂糖、ブ
ドウ糖、果糖、澱粉糖などがあげられる。このうち、砂
糖、特にグラニュール糖が好ましい。本発明の燻製調味
液は、燻液、食用アルコール、糖及び水を必須成分とす
るが、燻製調味液の特性を損ねない範囲で、各種調味
料、スパイス、香料、増粘剤などを含有させることがで
きる。
【0008】本発明の燻製調味液を用いて、任意の方法
で燻製の味覚を有する各種食品を調理することができ
る。例えば、本発明の燻製調味液を、素材の表面に一回
又は複数回塗布する方法、吹きつける方法、振りかける
方法及び本発明の燻製調味液に浸漬して含浸させる方法
などである。このうち、本発明の燻製調味液を素材に含
浸させた後、乾燥時及び/又は加熱時に必要に応じて、
1回又は数回、燻製調味液を素材に塗布するのが好まし
い。この場合、素材に上記燻製調味液を含浸させる量と
しては、例えば素材1重量部と、当該燻製調味液の0.1
重量部をビニール袋に入れて素材を30分間浸しておい
たときに含浸する量に相当する量であればよい。具体的
には、素材に対して0.01〜1重量%、好ましくは0.0
5〜0.3重量%がよい。又、対象とする素材は、鮭、
鯖、ニシン、ホッケ、イカなどの魚類に限定されず、鳥
肉、豚肉、牛肉、羊肉などの各種畜肉類はもとより貝類
なども対象とすることができる。又、素材は生のものに
限定されず、半調理した各種肉や魚、干物、ゆで卵及び
ソーセージやハムや練製品なども対象とすることができ
る。本発明の燻製調味液を対象とする素材に施した後、
通常の方法により乾燥することによって所望の燻製味の
食品を得ることができるが、本発明の燻製調味液を施し
た後、オーブン、オーブントースター、魚焼コンロ等で
加熱することにより短時間(例えば5〜30分間、好ま
しくは5〜22分間の加熱)で所望の燻製味の食品を得
ることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明の燻製調味液によれば、家庭内に
おいて簡易かつ短時間で所望の燻製味の食品を調理し味
わうことができる。又、本発明の燻製調味液を用いる
と、燻液を単に希釈したものを用いる場合に比べて、刺
激臭,渋味および苦味のないマイルドな燻製味の食品を
得ることができる。次に実施例により本発明を説明す
る。
【0010】
【実施例】
実施例1 (株)アルファフーズ くん液(SMOK−EZA、pH
2.0)、35gに、アルコール分約14重量%の料理酒
49gをゆっくりと加えた(料理酒の添加量は、燻液1
00重量部当たり140重量部である。)。次いで、こ
こにグラニュー糖16gを加え、軽く撹拌してグラニュ
ー糖を溶かし、燻製調味液を100g製造した。この燻
製調味液(pH3.0)には沈殿が生じておらず、燻製の調
製用として優れたものである。この燻製調味液を用い、
次の方法で燻製味の鳥肉及び鮭を製造した。燻製味の鳥肉 生の骨付き鳥肉に塩をまぶし(1重量%程度)、この骨
付き鳥肉の10%重量の上記燻製調味液とともにビニー
ル袋に入れ、鳥肉表面に燻製調味液がよくしみ渡るよう
に混ぜた後、30分間放置した。その後、鳥肉をビニー
ル袋から取り出し、オーブンで200℃で20分加熱し
た。途中、燻製調味液をはけで1〜2度鳥肉の表面に塗
布した。このようにして得られた鳥肉は、燻製の味がす
る香ばしいものであった。
【0011】燻製味の鮭 生の塩鮭を、塩鮭の10%重量の上記燻製調味液ととも
にビニール袋に入れ、塩鮭表面に燻製調味液がよくしみ
渡るように混ぜた後、30分間放置した。その後、鮭を
ビニール袋から取り出し、オーブンで200℃で10分
加熱した。途中、燻製調味液をはけで1〜2度鮭の表面
に塗布した。このようにして調理した鮭肉は、燻製の味
がする香ばしいものであった。その他の食品 トースターを用いること以外は、上記方法と同様の方法
を用いて燻製調理した笹かまぼこ、プロセスチーズ、ゆ
で卵およびゆでほたてを得た。これらは、それぞれ3
分、1.5分、5分および5分という短時間で得ることが
でき、その味覚も強い刺激臭、渋味および苦味のないマ
イルドな燻製味を有するものであった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/22 - 1/237 A23L 1/24 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燻液、5〜10重量%の食用アルコール
    及び7〜35重量%の糖を含有することを特徴とする燻
    製調味液。
  2. 【請求項2】 pH値が、2.5〜4.5である請求項1記
    載の燻製調味液。
  3. 【請求項3】 燻液に、食用アルコール又は食用アルコ
    ールを含有する水性溶液を添加した後、糖を加えること
    を特徴とする請求項1記載の燻製調味液の製造方法。
  4. 【請求項4】 食用アルコール又は食用アルコールを含
    有する水性溶液に予め糖を溶解させたものを、燻液に添
    加することを特徴とする請求項1記載の燻製調味液の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 食用アルコールが、燻液100重量部に
    対して6〜30重量部の割合で添加される請求項3又は
    4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 食用アルコールを含有する水性溶液が、
    燻液100重量部に対して30〜350重量部の割合で
    添加される請求項3又は4記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 水性溶液が食用アルコールを10〜50
    重量%含有するものである請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 燻製調味液のpH値が、2.5〜4.5であ
    る請求項3〜7のいずれか1項記載の製造方法。
JP6137280A 1994-06-20 1994-06-20 燻製調味液及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2927324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6137280A JP2927324B2 (ja) 1994-06-20 1994-06-20 燻製調味液及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6137280A JP2927324B2 (ja) 1994-06-20 1994-06-20 燻製調味液及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08216A JPH08216A (ja) 1996-01-09
JP2927324B2 true JP2927324B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=15194995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6137280A Expired - Fee Related JP2927324B2 (ja) 1994-06-20 1994-06-20 燻製調味液及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2927324B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007030095B4 (de) 2007-06-28 2012-12-20 Eurocopter Deutschland Gmbh Rotorblatt für ein Drehflügelflugzeug
CN112056538A (zh) * 2019-06-10 2020-12-11 宏伟冷冻食品股份有限公司 制造烟熏毛豆的调味剂
CN112056509A (zh) * 2019-06-10 2020-12-11 宏伟冷冻食品股份有限公司 烟熏毛豆的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08216A (ja) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU703527B2 (en) Processed meat, meat food material using the same, and production method for processed meat
JP2010154799A (ja) 貝類の品質改良剤およびこれを使用した加工貝食品
JP5746048B2 (ja) 風味改良剤
WO2003090563A1 (fr) Saucisse de chair de poisson a base de chair de poisson formant une piece et procede de preparation correspondant
CN109123593A (zh) 一种蜜汁酱油粉及其使用方法
JP2927324B2 (ja) 燻製調味液及びその製造方法
US3952110A (en) Dry mix for coating foods
CA2437839C (en) Manufactured meat and method of production thereof
US5601864A (en) Fish-based food product resembling fried bacon pieces
JP3503854B2 (ja) 飲食品添加剤
JPS59102373A (ja) 固形調味料の製造法
JP2799442B2 (ja) 調理肉製品及びその製造方法
JP7343965B2 (ja) 食材の加熱調理のための下処理用組成物、及び加熱調理食品の製造方法
JP4327054B2 (ja) 可食性被膜組成物及び食肉加工品の製造方法
JP2951353B2 (ja) 肉類の消臭方法
JP6722734B2 (ja) 加熱調理用肉質改良剤およびこれを用いた加熱調理食品の製造方法並びに食酢の使用方法
JP6533660B2 (ja) ガラエキス含有液体調味料
CN107683890A (zh) 竹鼠腊肉的制备方法
WO2002011561A1 (fr) Assaisonnements fonctionnels
JP2767681B2 (ja) 食肉用粉末調味料
JP3410585B2 (ja) 水溶きタイプのカラ揚げ粉
JPH0423946A (ja) 鮭食品の製造方法
TWI238044B (en) Fish sausage with fish meat block and its preparing method
JPH07274899A (ja) トリ肉の唐揚げの製造方法
JPH04278044A (ja) 食肉の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees