JP2927059B2 - 無人フォークリフトにおける荷取り制御装置 - Google Patents

無人フォークリフトにおける荷取り制御装置

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JP2927059B2
JP2927059B2 JP18271091A JP18271091A JP2927059B2 JP 2927059 B2 JP2927059 B2 JP 2927059B2 JP 18271091 A JP18271091 A JP 18271091A JP 18271091 A JP18271091 A JP 18271091A JP 2927059 B2 JP2927059 B2 JP 2927059B2
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陽一郎 柏木
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は荷取り位置に配置した
パレットに対してフォークを挿入して荷取り動作を実行
するための無人フォークリフトにおける荷取り制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無人フォークリフトでは、フォーク上に
荷を安定した姿勢で保持して搬送する必要がある。この
ため、荷取り作業時においてフォークをパレットに正面
から向かい合わせ、パレットの差込み口と正確に位置合
わせを行ったうえで、差込み口内にフォークを挿入しな
ければならない。
【0003】上記したフォーク及びパレットの位置合わ
せを、光電式の検出装置にて行うものがある。例えば実
開昭55ー46440号に開示される装置においては、互いに隣
接する発光素子及び受光素子からなるエッジ検出用セン
サ及び差込み口検出用センサがフォークブラケットの複
数箇所に配置されるとともに、パレットの前端面に複数
の反射器が設けられている。そして、各センサの発光素
子からパレットの前端面及び差込み口に向かって光線が
投射される。
【0004】前記パレット及びフォークが正確な位置関
係にある時、エッジ検出用センサの発光素子からパレッ
トの前端面に投射された光は反射器にて反射されると、
同一センサの受光素子に受承される。また、差込み口検
出用センサからパレットの差込み口内に投射された光線
は受光素子に反射されることはなく透過される。そし
て、パレットに対してフォークが上下にずれた位置にあ
るときには、エッジ検出用センサからの光が反射器に投
射されず、反射光が同一センサにて受光されることはな
い。また、差込み口検出用センサからの光は誤って前端
面の反射器に投射されて、同一センサの受光素子が受光
することがある。これに基づくセンサからの信号に従い
制御装置はフォークが上下いずれかの方向に偏位してい
ると判断する。すると、制御装置はエッジ検出用センサ
が受光し、かつ差込み口検出用センサ受光しなくなるま
で、各種電気部位を適宜に駆動してフォークの位置を調
整する。そして、センサからの信号に基づき制御装置が
フォークの位置を適正であると判断すると、インチング
動作等によりフォークをパレット内に進入させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記装置は
フォークがパレットに対して正確に相対させるべく、フ
ォークを上下に調整するものであり、フォークとパレッ
トとの水平方向におけるズレは考慮されていない。従っ
て、フォークのパレットに対する上下のズレが修正され
も水平方向に偏位している場合、これに基づくセンサ
からの信号を制御装置が一義的に上下の偏位と判断す
る。このため、フォークの位置修正が完全に行われず、
ひいてはフォークによる荷取り作業も不可能となる。よ
って、パレットとフォークとが水平方向において適正に
対応していることを検出し、この状態においてのみフォ
ークリフトに荷取り作業を行わせることが可能な装置が
懸案されている。
【0006】この発明の目的は、パレットとフォークと
の位置を水平方向において適正に対応させて荷取りを行
うことが可能な無人フォークリフトにおける荷取り制御
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本願第1発明においては、荷取り位置に配置し
たパレットに対してフォークを挿入して荷取り動作を実
行するための無人フォークリフトにおいて、前記フォー
ク側に配置され、パレットの水平方向に光線を投射する
投光手段と、前記パレット側に配置され、投光手段から
投射される光線を投射方向に反射する反射手段と、前記
反射手段から反射される光線を受光する受光手段と、前
記受光手段の受光状態に基づいて、車両がパレットに対
し水平方向における同一中央線上において対峙している
と判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づ
いて、フォークに荷取り動作を行わせる駆動制御手段と
を設けたことをその要旨とする。
【0008】また、本願第2発明においては、荷取り位
置に配置したパレットに対してフォークを挿入して荷取
り動作を実行するための無人フォークリフトにおいて、
前記フォーク側に配置され、パレットの水平方向に光線
を投射する投光手段と、前記パレット側に配置され、投
光手段から投射される光線を投射方向に反射させる反射
手段と、前記反射手段から反射される光線を受光する受
光手段と、前記受光手段が受光した時の受光強度に基づ
いて、パレットの中央線に対する車両の中央線の偏位量
を割出す偏位量割出し手段と、前記偏位量割出し手段の
割出し結果に基づき、車両をパレットに対して共通中央
線上において対峙させるべく、正確な荷取り姿勢を変更
させる姿勢変更手段とを設けたことをその要旨とする。
【0009】
【作用】本願第1発明においては、投光手段はフォーク
側からパレットの水平方向に光線を投射し、この投光さ
れた光はパレット側に配置された反射手段にて反射され
る。この反射される光線は受光手段により受光され、こ
の際の受光状態に基づいて、判断手段は車両がパレット
に対し同一中央線上において対峙していると判断する。
そして、この判断結果に基づいて、駆動手段がフォーク
に荷取り動作を行わせる。
【0010】本願第2発明においては、投光手段はフォ
ーク側からパレットの水平方向に光線を投射し、この投
光された光はパレット側に配置された反射手段にて反射
される。この反射される光線は受光手段により受光さ
れ、偏位割出し手段が受光手段が受光した時の受光強
度に基づいて、パレットの中央線に対する車両の中央線
の偏位量を割出す。この後、姿勢変更手段は偏位量割出
し手段の割出し結果に基づき、車両をパレットに対して
共通中央線上において対峙させるべく、正確な荷取り姿
勢を変更させる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例を図1〜9に
従って詳述する。図1において、無人フォークリフトは
荷取り位置に停車し、荷が載置されたパレット1に対峙
している。フォークリフトの前面に設けたフォークブラ
ケット2には、両フォーク3間において前方に突出する
支持板4が固設されている。
【0012】前記支持板4上には揺動ミラー5が、両フ
ォーク3の中間点を回動支点Aとして所定範囲内で揺動
回転可能に保持されている。さらに、支持板4上におい
て揺動ミラー5の前方には多数個の受光素子6が円弧状
に配列されている。フォークリフトの車体フレームには
エルボーの張出し片Bが設けられ、同張出し片Bには
揺動ミラー5にレーザー光線を投射するためのレーザー
ランプ7が設けられている。そして、レーザーランプ7
が投射し続けるレーザー光線が揺動ミラー5の回動角度
に対応する方向に反射され、受光素子6群のやや上方を
通過してパレット1側に達する。
【0013】前記パレット1のフォークリフトと対向す
る端面の水平方向中央には反射鏡9が設けられている。
この反射鏡9は第2図に示すように、チャンネル状の枠
8a内にコーナーキューブ8bを支持して構成され、光
が入射された時、この光は入射位置よりも若干低い位置
において反射されて、入射方向と同一の方向に反射され
る。
【0014】続いて、図3に従って本実施例の電気的構
成を説明する。マークセンサ及び揚高センサ等よりなる
準備状態検出装置10は、車両が荷取り位置に停車し、
かつフォーク3がパレット1の高さに達した等、荷取り
に必要な条件が満たされたことを検出すると、その検出
信号をコントローラ11に出力する。各受光素子6は反
射光を受光すると、その受光強度に基づく信号をコント
ローラ11に出力する。
【0015】コントローラ11は準備状態検出装置10
から入力される信号に基づいて、メインルーチンから荷
取り姿勢制御ルーチンに入り、レーザーランプ7を点灯
させるとともに、ステッピングモータまたはガルバノモ
─タよりなるミラーモータ12を駆動して揺動ミラー5
を所定範囲内で回動させる。回転角度検出器13はロー
タリーエンコーダよりなり、モータ12の回転角度を検
出して、これに基づく信号をコントローラ11に出力す
る。コントローラ11はパレット1の中央線に対する車
両の中央線の偏角を0゜にすべくステアリングモータ1
4を駆動して車両を旋回移動させる。コントローラ11
は走行用モータ15を緩慢に駆動して車両を漸速で前進
させ、フォーク3をパレット1内に挿入する。
【0016】コントローラ11は回転角度検出器13か
らの信号に基づいてモータ12、即ち揺動ミラー5の回
動角度を演算する。コントローラ11は各受光素子6か
らの信号に基づき、その受光強度αを演算する。
【0017】なお、前記受光強度αはフォークリフトと
パレット1との中央線が同一線上にあり、フォーク3が
パレット1内に挿入可能な状態にある時には、揺動ミラ
ー5の回動角度が45゜になると最大になる。そして、
フォークリフトの中央線とパレット1との中央線がズレ
て、フォーク3がパレット1内に挿入不能な時には、第
4図に示すように両中央線の偏角Y(第7図)に従って
最大受光強度βを得るに必要な揺動ミラー5の回動角度
( 最大受光強度用回動角度Z)も45゜からズレる。コ
ントローラ11はフォークリフトとパレット1との間の
偏角Yに対応する揺動ミラー5の最大受光強度用回動角
度Zを、第5図に示すようにそのメモリに予め記憶して
いる。コントローラ11は受光素子6から最大受光強度
βに基づく信号が入力されると、回転角度検出器1
らの信号に基づき、揺動ミラー5の回動角度Zを演算す
る。この回動角度Zに対応する偏角Yをメモリから読み
出し、車両を正確な荷取り姿勢にするために必要なステ
アリングモータ14の回転数、即ち必要回転数γを演算
する。
【0018】さて、上記のように構成した荷取り姿勢制
御装置の作用について図6に示すフローチャートに従っ
て説明する。コントローラ11は準備状態検出装置10
からの信号が入力されると、荷取り姿勢制御ルーチンに
入り、ステップ1においてレーザーランプ7を点灯させ
るとともに、ミラーモータ12を駆動して揺動ミラー5
を回動させる。続いて、コントローラ11はステップ2
にて受光素子6から受光信号が入力されると、ステップ
3でその受光強度αを演算する。そして、コントローラ
11はステップ4において、受光強度αが予め記憶した
最大受光強度βであることを確認すると、ステップ5で
回転角度検出器13からの信号に基づく揺動ミラー5の
回動角度Zと45゜との差ΔZを求める。この後、コン
トローラ11はステップ6においてΔZ=0であること
を確認すると、車両がパレット1に対して正面から相対
してフォーク3がパレット1内に挿入可能であるところ
から、ステップ7にて走行用モータ15を駆動して車両
を前進させて、フォーク3をパレット1内に進入させた
後、メインルーチンに戻る。
【0019】一方、ステップ6においてΔZ≠0の場合
には、コントローラ11はステップ8にてΔZ<0であ
ることを確認すると、ステップ9にてΔZに対応する必
要回転数γを演算し、ステップ10にてこの値γだけス
テアリングモータ14を回転させて車両を一方向に旋回
させ、ステップ7にスキップする。また、ステップ8で
ΔZ>0の時には、コントローラ11はステップ11に
おいてΔZに対応する必要回転数γを演算し、ステップ
12にてこの必要回転数γだけステアリングモータ14
を逆転させて車両を他方向に旋回させた後、ステップ7
に移行する。
【0020】上記したように、この実施例においてはパ
レット1の端面における幅方向中央にコーナーキューブ
8bよりなる反射鏡9を設け、車両の中央線上に配置し
た揺動ミラー5より反射鏡9にレーザー光線を投射す
る。そして、反射鏡9と揺動ミラー5との間に介在する
受光素子6が、反射鏡9から揺動ミラー5に反射される
光を受光して、この受光強度αに応じた信号をコントロ
ーラ11に出力する。コントローラ11は、図7に示す
ように、受光強度αが予め設定した最大受光強度βに達
した時、揺動ミラー5の回動角度Zに基づく車両及びパ
レット1の中心線間の偏角Yを0゜にすべくステアリン
グモータ14の必要回転数γを演算する。そして、コン
トローラ11はこの演算した値に基づき、ステアリング
モータ14を駆動して車両及びパレット1の中心線を整
合させるようにパレット1に対し正面から対峙させる。
このあと、走行用モータ15を駆動して、車両が前進さ
れる。従って、フォーク3はパレット1の枠に干渉する
事なく、確実に差込み口内に挿入される。
【0021】この実施例では拡散度が少ないレーザー光
線を検出媒体として使用したことにより、受光素子6の
最大受光強度βのレベルが常に一定値以上に保持され、
精密な検出が保証される。
【0022】なお、本実施例では図8に示すように、反
射鏡としてコーナーキューブに代えて全曲面鏡8cを使
用してもよい。全曲面鏡8cをコーナーキューブと比較
すると、反射光が若干拡散するものの、最大受光強度β
は第9図に示すように高い値となり精度の高い検出が可
能になる。
【0023】次に、この発明の第2の実施例を図10,
11に従って説明する。図10(a)に示すように、この
実施例では両フォーク3の中間に上下一対の偏角測定用
発光素子(測定用発光素子)17a,17bを設け、さ
らにこれら測定用発光素子17a,17bの間に、位置
確認用発光素子(確認用発光素子)18を設けたもので
ある。そして、図10(b)に示すように、発光素子17
a,17b,18より投射される上下3本の光線は、こ
れらの前方に配置した凸レンズ25により水平方向に多
数本に分光される。これら分光された各光線はコリメー
タレンズ18により上下3段の平行光線束とされた後
ハーフミラー19を透過し、パレット1に向かう。
【0024】図10(c)に示すように、パレット1のフ
ォーク側端面の幅方向中央において上下に掛け渡された
補強桟には、測定用発光素子17a,17bに対応する
高さにコーナーキューブよりなる上下一対の反射鏡9
a、9bが設けられ、さらにこれら反射鏡9a,9b間
確認用発光素子18に対応する平面鏡16が配置され
ている。さらに、ハーフミラー19の下方には光の進む
方向に対して直角に交差するように水平方向へ2列に並
ぶ多数個の偏角測定用の受光素子(測定用受光素子)2
0a,20bが列設され、中央の測定用受光素子30
a,30bの間には1個の位置確認用受光素子(確認用
受光素子)21が配置されている。
【0025】そして、例えば車両がパレット1に対して
斜状に停車している時、測定用発光素子17a,17b
から投射された光はハーフミラー19を透過して反射鏡
9a,9bに投射される。そして、反射鏡9a,9bに
て反射された2本の光線はハーフミラー19にて下方に
案内され、測定用受光素子20a,20bのうちの1組
に受光される。
【0026】コントローラ11のメモリには、各測定用
受光素子20a,20bに対応して車両のパレット1に
対する水平偏角αが予め記憶され、この偏角αに基づい
てステアリングモータ14の必要回転数γを演算する。
反射鏡9a,9bからの光を中央の受光素子30a,3
0bが受光した時には偏角αが0゜であり、受光素子2
0a、20bが中央から離間するに従って偏角αの値は
0゜から徐々に増減される。
【0027】また、コントローラ11は中央の受光素子
30a,30b以外の受光素子20a,20bが反射鏡
9a,9bから光を受承すると、当該受光素子20a,
20bに対応する偏角αに基づき必要回転数γを割り出
して、この修正回転数γに基づきステアリングモータ1
4を駆動して車両を適正な荷取り姿勢になるまで旋回さ
せる。
【0028】また、図11に示すように、車両がパレッ
ト1に対して斜状に停車している時にでも、車両の中央
線の延長線上に反射鏡9a,9bが位置する場合には、
反射鏡9a,9bからの光は中央の受光素子30a,3
0bに反射される。このため、コントローラ11は必要
回転数γが0゜であることを演算する。ところが、平面
鏡16の表面においては確認用発光素子18からの光が
入射角と等しい角度で反射するところから、受光素子2
1に反射光が入力されることはなく、コントローラ11
に信号が入力されることはない。このとき、コントロー
ラ11はステアリングモータ14を駆動することなく、
車両が旋回されることはない。
【0029】よって、前記平面鏡16は発光素子18か
ら平面鏡16に対し直角に投射された時、即ち車両がパ
レット1に対して同一中央線上において対峙して、フォ
ーク3がパレット1内に正確に挿入され得る位置にある
時に限り確認用受光素子21に対して光線を反射する。
そして、確認用受光素子21らの信号従ってコント
ローラ11がステアリングモータ14を駆動して車両を
旋回せることにより荷取り姿勢に移行させる。
【0030】これにより、車両がパレット1に対し斜状
に対向しているにも拘らず、車両の姿勢を正確な荷取り
姿勢にあるものと誤検出することが回避され、車両が正
確な荷取り姿勢にあるときにのみ、荷取り動作が遂行さ
れる。
【0031】次に、この発明の第3の実施例を図12,
13に従って説明する。図12に示すように、この実施
例では、レーザーランプ31からのレーザー光線を連続
的に揺動ミラー32に投射する。この光線は揺動ミラー
32によりハーフミラー33を介して凸レンズ34へ反
射されて分光され、コリメータ35を経て平行光線束と
して図示しないパレットに投射される。図13に示すよ
うにパレット1には第1実施例と同様にコーナーキュー
ブよりなる反射鏡9が設けられ、前記光線を入射方向へ
反射させる。この反射光線はコリメータ35及び凸レン
ズ34を経てハーフミラー33に達し、同ミラー33に
より下方に案内され、受光素子3にて受光される。こ
の後、第1実施例と同様に、受光素子37からの信号を
受けたコントローラ11が、最大受光強度演算時の揺動
ミラー32の回動角度Zに従って割出した必要回転数γ
に従いステアリングモータ14を駆動し、車両を旋回さ
せて荷取り姿勢を整える。
【0032】この実施例においては、車両とパレット1
との中央線の偏角αや揺動ミラー32の回動角度Zの大
小に拘らず、反射鏡から反射された1本のレーザー光線
は常に揺動ミラー32に帰還する。従って、揺動ミラー
32の近傍に配置したハーフミラー33にて導かれるレ
ーザー光線を受承するための受光素子37は極めて小さ
な物が1個のみ必要とされることになり、製造コストの
低減化が実現される。
【0033】続いて、この発明の第4の実施例を図14
に従って説明する。この実施例は反射鏡の別例を示すも
のであり、全曲面状をなす反射鏡35のフォーク対向面
の上半部に平面部36を形成したものである。そして曲
面部37では偏角測定用の光電センサからの光線を投射
方向に反射し、さらに平面部36は位置確認用の光電
センサからの光線を投射角に応じた角度で反射させる。
そして、測定用光電センサからの信号に基づき車両中央
線のパレット中央線に対する偏角αが0゜であること割
り出すと、コントローラは確認用センサが平面部36か
らの光線を受承していることを確認して走行モータ15
を駆動してフォーク3をパレット1内に進入させる。
【0034】従って、第2実施例と同様な効果に加え
て、平面鏡を新たに設置する必要がなく、安価にして取
付けが容易となる。図15はこの発明の第5の実施例を
示すものである。この実施例ではフォークブラケット2
の左右両端部にそれぞれ揺動ミラー38を設け、揺動ミ
ラー38に対応するようにパレット1の左右両端部にも
反射鏡39を装着したものである。そして、両反射鏡3
9からの光線を図示しない受光装置が受光したときにの
みコントローラ11はフォーク3が適正な荷取り姿勢に
有ると判断するようになっている。即ち、図示しない光
源から投射されるレーザー光線が揺動ミラー38にてパ
レット1側に反射される。実線で示すように車両とパレ
ット1との中央線が整合するときには、両揺動ミラー3
8からの光線は反射鏡39にて図示しない受光装置へ反
射され、コントローラ11が車両及びパレット1が同一
中央線上にあると判断して、走行用モータ15を駆動す
ることにより車両を前進させフォーク3をパレット1内
に挿入させる。
【0035】また、想像線で示すように、車両とパレッ
ト1との中央線が一致しない場合、即ち車両がパレット
1に対して斜状に停車している場合について説明する。
両揺動ミラー38から斜状に投射された両光線間の幅
は、前方に投射された場合と比較すると狭くなる。従っ
て、いずれか一方の反射鏡39に対して揺動ミラー38
からの光線が投射されることはない。このため、受光装
置はいずれか一方の反射鏡39からの光線のみを受光す
ることになるため、コントローラ11は車両が荷取り作
業を行うには不適切な姿勢にあると判断して、以後の荷
取り動作を進行させない。
【0036】この構成においては、揺動ミラー38及び
反射鏡39は偏角測定用及び位置確認用に使用される。
このため、平面鏡を設ける必要がなく、構成が簡単にな
るとともに、コストを低減させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本願第1発明に
いては、パレットとフォークとが水平方向において適正
に対応していることを確実に検出することができるとい
う優れた効果を発揮する。
【0038】また、本願第2発明においては、フォーク
とパレットとの水平方向における位置合わせ作業を確実
に行うことが可能であるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の無人フォークリフトとパレットと
を示す平面図である。
【図2】コーナーキューブを使用した反射鏡を示す要部
拡大平断面図である。
【図3】電気的構成を示すブロック図である。
【図4】コーナーキューブを使用した場合のモータ回動
角度と受光強度との関係を示す線図である。
【図5】コントローラのメモリの内容を示す説明図であ
る。
【図6】コントローラの動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】フォークリフトの必要修正角度を演算する原理
を示す説明図である。
【図8】全曲面鏡を使用した反射鏡を示す要部拡大平断
面図である。
【図9】全曲面鏡を使用した場合のモータ回動角度と受
光強度との関係を示す線図である。
【図10】(a)は第2実施例において投光側の構成を
示す斜視図であり、(b)は投受光原理を説明する略体
平面図であり、(c)は反射側及び受光側の構成を示す
斜視図である。
【図11】フォークリフトの位置誤検出の原理を示す平
面図である。
【図12】第3実施例における投光原理を説明する略体
平面図である。
【図13】その受光原理を説明する略体側面図である。
【図14】第4実施例における反射鏡を示す斜視図であ
る。
【図15】第5実施例のフォークとパレットの位置関係
を示す略体平面図である。
【符号の説明】
1…パレット、3…フォーク、5…投光手段としての揺
動ミラー、6…受光手段としての受光素子、7…投光手
段としてのレーザーランプ、9,9a,9b…反射手段
としての反射鏡、11…判断手段、駆動制御手段、姿勢
変更手段偏位量割出し手段としてのコントローラ、14
…姿勢変更手段としてのステアリングモータ、32…投
光手段としての揺動ミラー、37…受光手段としての受
光素子、38…投光手段としての揺動ミラー、39…反
射手段としての反射鏡。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷取り位置に配置したパレットに対して
    フォークを挿入して荷取り動作を実行するための無人フ
    ォークリフトにおいて、 前記フォーク側に配置され、パレットの水平方向に光線
    を投射する投光手段と、 前記パレット側に配置され、投光手段から投射される光
    線を投射方向に反射する反射手段と、 前記反射手段から反射される光線を受光する受光手段
    と、 前記受光手段の受光状態に基づいて、車両がパレットに
    対し水平方向における同一中央線上において対峙してい
    ると判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて、フォークに荷取り
    動作を行わせる駆動制御手段とからなる無人フォークリ
    フトにおける荷取り制御装置。
  2. 【請求項2】 荷取り位置に配置したパレットに対して
    フォークを挿入して荷取り動作を実行するための無人フ
    ォークリフトにおいて、 前記フォーク側に配置され、パレットの水平方向に光線
    を投射する投光手段と、 前記パレット側に配置され、投光手段から投射される光
    線を投射方向に反射させる反射手段と、 前記反射手段から反射される光線を受光する受光手段
    と、 前記受光手段が受光した時の受光強度に基づいて、パレ
    ットの中央線に対する車両の中央線の偏位量を割出す偏
    位量割出し手段と、 前記偏位量割出し手段の割出し結果に基づき、車両をパ
    レットに対して共通中央線上において対峙させるべく、
    正確な荷取り姿勢に変更させる姿勢変更手段とからなる
    無人フォークリフトにおける荷取り制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フォーク側に配置され、パレットに
    光線を投射する第2の投射手段と、 前記パレット側において、前記第2の投射手段からの光
    線を入射角に応じた反射角で反射させる第2の反射手段
    と、 前記第2の反射手段からの反射光を、車両がパレットに
    対して共通中央線上において対峙しているときにのみ受
    光する第2の受光手段と、 前記第2の受光手段の受光動作に基づいてフォークに荷
    取り動作を行わせる駆動制御手段とからなる請求項2に
    記載の無人フォークリフトの荷取り制御装置。
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