JP3356104B2 - 移動ステージのローリング角度測定方法及び装置 - Google Patents

移動ステージのローリング角度測定方法及び装置

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    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動ステージのロー
リング角度測定方法及び装置に関し、特にエキシマレー
ザステッパ等の半導体露光装置に好適な移動ステージの
ローリング角度測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エキシマレーザステッパ等の
半導体露光装置が存在している。近年ではウェハサイズ
の大口径化に伴い、レーザ光出力が大出力化しており、
エキシマレーザステッパでは、露光用の大出力のレーザ
光源と、このレーザ光源からのレーザ光が入射され露光
を行うステッパ本体とを離して配置することが多くなっ
ている。レーザ光源からのレーザ光が正確な位置からず
れると、ウェハ上の露光位置がずれてしまい、正確な露
光ができなくなるので、レーザ光源とステッパ本体との
光軸を正確に一致させるための各種光軸調整方法が存在
している。特許第2583120号公報には、このよう
な露光装置の一例が開示されており、当該公報記載の技
術を従来例として以下に説明する。
【0003】図7は従来例の露光装置の右側面図であ
る。
【0004】図7に示す露光装置は、位置決め定盤10
6上にXYステージ用マウント114を介して載置され
た定盤113上に、ステージベース112が固定されて
いる。ステージベース112上には、図7中のY軸方向
に移動自在なYステージ111が載置され、更にその上
には図7中のX軸方向に移動自在なXステージ110が
載置されている。更にその上にはトップステージ109
が載置されている。トップステージ109からは側方に
張り出して、図7中のYステージ111の移動範囲全長
に亙って平面状の反射鏡122が取り付けられている。
図7では、説明をわかりやすくするために、一方の反射
鏡122のみを図示している。
【0005】又、位置決め定盤106上には、図7中の
Y軸方向に移動自在な鏡筒支持体104が載置されてお
り、鏡筒支持体104は投影レンズ103を支持してい
る。鏡筒支持体104には干渉計123が取り付けられ
ており、この干渉計123から出射したレーザ光は二分
岐されて反射鏡122及び投影レンズ103に取り付け
られたY方向参照面126でそれぞれ反射されて干渉計
123へ入射し、干渉量が測定される。
【0006】図8は図7の露光装置の測定系の配置説明
詳細斜視図である。
【0007】図8に示す測定系において、レーザヘッド
121から出射したレーザ光は干渉計123により反射
され、トップステージ109の移動範囲全長に亙って設
けられた反射鏡122と投影レンズ103の参照面12
6とでそれぞれ反射されて干渉計123へ戻る。この戻
り光はレシーバ124でそれぞれ受光されて受光光強度
にそれぞれ対応するX軸、Y軸方向のずれが求められる
と共に、ヨー干渉計123を経てヨーレシーバ124へ
入射し受光光強度に対応するヨーイング角度φが求めら
れる。そして、これらX軸、Y軸方向のずれ及びヨーイ
ング角度φをパラメータとして、内部に予め格納されて
いるテーブルを参照し、対応するローリング角度θを求
めている。
【0008】このように従来の露光装置では、ステージ
の移動範囲と同一長さの平面状の反射鏡をステージ上に
取り付けてローリング角度を測定していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の露
光装置には、以下のような問題があった。
【0010】第1点として、図8に示すようにトップス
テージ109にトップステージ109の移動範囲と同一
長さの2つの反射鏡122を取り付ける必要があり、ト
ップステージ109の重量が大幅に増加し、トップステ
ージ109の駆動負荷が増大するので、各ステージ10
9〜111の駆動力を高める必要があり、駆動系の作製
コストが増大する問題があった。
【0011】第2点として、第1点で述べたようにトッ
プステージ109の重量が大幅に増加すると、トップス
テージ109の慣性量が増大するので、トップステージ
109を高速で駆動できなくなり、生産工程におけるス
ループットが低下する問題があった。
【0012】第3点として、第1点で述べたようにトッ
プステージ109の重量が大幅に増加すると、トップス
テージ109の慣性量が増大し、各ステージ109〜1
11の駆動時に振動が発生するので、各ステージ109
〜111の部材及び支持構造の剛性を大幅に高める必要
があり、各ステージ109〜111の作製コストが上昇
する問題があった。
【0013】第4点として、重量の大きい反射鏡122
が図7に示すようにトップステージ109の中央から一
方の側面へ張り出して取り付けられるので、各ステージ
109〜111に図7中の矢印Mで示す下向きの回転モ
ーメントが生じ、トップステージ109に反りが発生し
て取付誤差が増大すると共に、各ステージ109〜11
1に余分な負荷が掛かる問題があった。
【0014】ここにおいて本発明は、ローリング角度
を、簡易構成で、小さい測定誤差で測定可能な、移動ス
テージのローリング角度測定方法及び装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次の新規な特徴的手法及び手段を採用す
る。
【0016】本発明の移動ステージのローリング角度測
定方法の特徴は、平面(図1の20)上を直線移動自在
なステージ(30)に対向して、ステージ(30)の移
動方向に沿ってステージ(30)へ向かってレーザ光
(Li1,Li2)を出射するレーザ光源(11)を配
置し、レーザ光源(11)から位相が互いに1/2波長
ずれた2つのレーザ光(Li1,Li2)を出射させ、
ステージ(30)上に固定されたミラー(4a〜4g)
で2つのレーザ光(Li1,Li2)をステージ(3
0)の移動方向の両側において直角下向きに反射させ、
ステージ(30)の移動方向に沿って平行に配置された
2つの反射体(1a,1b)でレーザ光(Li1,Li
2)を逆向きに反射させ、ステージ(30)上に固定さ
れたミラー(4a〜4g)で反射された2つのレーザ光
(Lr1,Lr2)をそれぞれレーザ光源(11)へ向
かって反射させ、反射された2つのレーザ光(Lr1,
Lr2)の合成光の受光光強度を測定し、受光光強度に
対応してレーザ光(Li1,Li2)の光軸に対するス
テージ(30)のローリング角度θを求めることにあ
る。
【0017】本発明の移動ステージのローリング角度測
定装置の特徴は、平面(図1の20)上を直線移動自在
なステージ(30)と、ステージ(30)に対向して配
置され、ステージの移動方向に沿ってステージ(30)
へ向かって位相が互いに1/2波長ずれた2つのレーザ
光(Li1,Li2)を出射するレーザ光源(11)
と、ステージ(30)上に配置され、レーザ光源(1
1)から出射した2つのレーザ光(Li1,Li2)を
ステージ(30)の移動方向の両側において鉛直下向き
に反射させるミラー群(4a〜4g)と、ステージ(3
0)の移動方向に沿って平行に配置され、ミラー群(4
a〜4g)で反射された2つのレーザ光(Li1,Li
2)をステージ(30)の直下でそれぞれ逆向きに反射
させる反射体(1a,1b)と、反射体(1a,1b)
でそれぞれ反射された2つのレーザ光(Li1,Li
2)の合成光の受光光強度を測定する受光器(5)とを
具備することにある。
【0018】このような手法及び手段を採用したことに
より、本発明は、キューブコーナプリズムをステージ上
ではなく定盤上に配置でき、ステージの重量を軽減でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の移動
ステージのローリング角度測定装置の構造説明平面図、
図2は図1のローリング角度測定装置の構造説明右側面
図、図3は図1のローリング角度測定装置の構造説明正
面図である。
【0020】図1〜図3に示すローリング角度測定装置
は、定盤20と、一軸ステージ30と、レーザ光源11
と、偏光ビームスプリッタ2と、1/4波長板3a,3
bと、ミラー4a〜4gと、キューブコーナプリズム1
a,1bと、受光器5とからなる。
【0021】一軸ステージ30は、図1及び図2中の矢
印X方向に直線移動自在なステージであり、水平面上に
配置された定盤20上に載置されている。
【0022】レーザ光源11は、互いに位相が1/2波
長だけ異なる2つのレーザ光Li1,Li2を出射する
レーザ光源であり、各レーザ光Li1,Li2の光軸が
一軸ステージ30の移動方向と平行になるように、水平
面上に配置された固定台31上に固定されている。
【0023】偏光ビームスプリッタ2は、レーザ光Li
1,Li2を、図1中の上向きのレーザ光Li1と、図
1中の右向きのレーザ光Li2に二分割する光学素子で
あり、レーザ光源11からのレーザ光Li1,Li2の
出射方向の固定台31上に固定されている。
【0024】1/4波長板3a,3bは、それぞれレー
ザ光Li1,Li2の位相を1/4波長だけ回転させる
光学素子であり、偏光ビームスプリッタ2の図1中の上
側の面と右側の面にそれぞれ貼り付けられている。
【0025】ミラー4aは、固定台31上の偏向ビーム
スプリッタ2の図1中の右側に固定され、1/4波長板
3bから図1中の右向きに出射したレーザ光Li2を図
1中の上側に向かって直角に反射させる。
【0026】ミラー4bは、一軸ステージ30上で偏光
ビームスプリッタ3aを透過したレーザ光Li1の光軸
上に固定され、1/4波長板3aからの図1中の上向き
に出射したレーザ光Li1を図1中の左側へ向かって直
角に反射させる。
【0027】ミラー4cは、一軸ステージ30上で図1
中のミラー4bの左側に一軸ステージ30から張り出し
て固定され、ミラー4bから図1中の左向きに出射した
レーザ光Li1を図1中の上側へ向かって直角に反射さ
せる。
【0028】ミラー4dは、一軸ステージ30上で図1
中のミラー4cの上側に一軸ステージ30から張り出し
て固定され、ミラー4cから図1中の上向きに出射した
レーザ光Li1を図2、図3中の下側へ向かって直角に
反射させる。このミラー4dの直下の一軸ステージ30
にはレーザ光Li1を鉛直下向きに通過させるための貫
通孔30aが開口形成されている。
【0029】ミラー4eは、一軸ステージ30上でミラ
ー4aで反射されたレーザ光Li2の光軸上に固定さ
れ、ミラー4aからの図1中の上向きに出射したレーザ
光Li2を図1中の右側へ向かって直角に反射させる。
【0030】ミラー4fは、一軸ステージ30上で図1
中のミラー4eの右側に一軸ステージ30から張り出し
て固定され、ミラー4eから図1中の右向きに出射した
レーザ光Li2を図1中の上側へ向かって直角に反射さ
せる。
【0031】ミラー4gは、一軸ステージ30上で図1
中のミラー4fの上側に一軸ステージ30から張り出し
て固定され、ミラー4fから図1中の上向きに出射した
レーザ光Li2を図2、図3中の下側へ向かって直角に
反射させる。このミラー4gの直下の一軸ステージ30
にはレーザ光Li2を鉛直下向きに通過させるための貫
通孔30aが開口形成されている。
【0032】キューブコーナプリズム1a,1bは、図
3に示すようなV字型の断面形状を持つ、一軸ステージ
30の図1及び図2中の矢印Xで示す直線移動範囲以上
の長さを持つ光学プリズムであり、ミラー4d,4gの
それぞれ直下に一軸ステージ30の移動方向と平行に配
置される。キューブコーナプリズム1a,1bは、各ミ
ラー4d,4gから図3中の鉛直下向きに出射したレー
ザ光Li1,Li2を逆向きに反射させて図3中の鉛直
上向きに出射する各反射光Lr1,Lr2としてそれぞ
れミラー4d,4gへ再度入射させる。
【0033】受光器5は、偏光ビームスプリッタ2から
の反射光Lr1,Lr2の合成光を受光して、この合成
光の受光光強度に応じた電気信号を出力する光−電気変
換素子であり、偏光ビームスプリッタ2を挟んでミラー
4aの反対側の固定台31上に固定されている。
【0034】ここでローリング角度θの測定原理を説明
する。
【0035】図1に示すように、レーザ光源11を点灯
し互いに位相が1/2波長ずれた2つのレーザ光Li
1,Li2を出射させる。図1は、一軸ステージ30が
移動方向に対してローリング角度θ、ピッチング角度
ψ、ヨーイング角度φの何れも生じていない状態を示し
ている。
【0036】レーザ光Li1,Li2は、レーザ光源1
1から図1中の上向きに出射して偏光ビームスプリッタ
2へ入射し、図1中の上向きに透過するレーザ光Li1
と、図1中の右向きに反射されるレーザ光Li2とに二
分割されて出射する。
【0037】一方のレーザ光Li1は、1/4波長板3
aを通過して位相が1/4波長だけ回転され、ミラー4
b,4c,4dで順次反射されてキューブコーナプリズ
ム1aへ図3に示すように鉛直下向きに入射する。レー
ザ光Li1はキューブコーナプリズム1aで逆向きに反
射されて図3に示すように鉛直上向きの反射光Lr1と
なる。反射光Lr1は、レーザ光Li1とは逆向きにミ
ラー4d,4c,4bで順次反射され、1/4波長板3
aで位相が1/4波長回転され、偏光ビームスプリッタ
2で図1中の左向きに反射されて受光器5へ入射する。
【0038】他方のレーザ光Li2は、1/4波長板3
bを通過して位相が1/4波長だけ回転され、ミラー4
a,4e,4f,4gで順次反射されてキューブコーナ
プリズム1bへ図3に示すように鉛直下向きに入射す
る。レーザ光Li2はキューブコーナプリズム1bで逆
向きに反射されて図3に示すように鉛直上向きの反射光
Lr2となる。反射光Lr2は、レーザ光Li2とは逆
向きにミラー4g,4f,4e,4aで順次反射され、
1/4波長板3bで位相が1/4波長回転され、偏光ビ
ームスプリッタ2を図1中の左向きに透過して受光器5
へ入射する。
【0039】この状態では、一軸ステージ30を図1中
の矢印Xの向きに移動させていっても、レーザ光Li1
及び反射光Li1と、レーザ光Li2及び反射光Li2
との間で光路長差hが変化しないので、一軸ステージ3
0はレーザ光Li1,Li2の光軸に対してローリング
が発生していないことがわかる。
【0040】図4は図1のローリング角度測定装置にお
ける一軸ステージ30のローリング角度θの測定方法説
明正面図である。
【0041】一軸ステージ30がレーザ光Li1の光軸
に対してローリング角度θだけ左側に傾いていると、ミ
ラー4b〜4gの光路も同様にローリング角度θだけ左
側に傾くので、レーザ光Li1,Li2もローリング角
度θだけ左側に傾く。よって、一軸ステージ30を図1
中の下側から上側へ向かって移動させていくと、レーザ
光Li1及び反射光Lr1の光路長は短くなっていくと
同時にレーザ光Li2及び反射光Lr2の光路長は長く
なっていき、ミラー4dと4gとの中心距離をdとする
と、反射光Lr1とLr2との間には光路長差h=2d
・tanθが生じる。
【0042】従って、反射光Lr1とLr2との間で干
渉が生じ、これら反射光Lr1とLr2の合成光を受光
する受光器5の受光光強度が変化する。この受光光強度
は、ローリング角度θに対応するので、この受光光強度
を電気信号として取り出し、この電気信号の振幅を測定
すれば対応するローリング角度θ’が求められる。
【0043】図5は図1のローリング角度測定装置にお
ける一軸ステージ30のピッチング発生状態説明右側面
図である。図5はローリングがなくピッチングだけが発
生した場合を表している。ピッチングだけの場合は、図
1中の一軸ステージ30の左右両側の反射光Lr1,L
r2は同時に光路長が変化するので光路長差h=0であ
る。即ち、ローリングとピッチングが同時に発生して
も、測定されたローリング角度θ’は実際のローリング
角度θ成分だけからなり、ピッチング角度ψ成分が含ま
れることはない。
【0044】図6は図1のローリング角度測定装置にお
ける一軸ステージ30のヨーイング発生状態説明平面図
である。図6はローリングがなくヨーイングだけが発生
した場合を表している。ヨーイングだけの場合は、図1
中の一軸ステージ30の左右両側の反射光Lr1,Lr
2ははヨーイング角度φだけ左側に傾くので、レーザ光
Li1,Li2もヨーイング角度φだけ左側に傾く。よ
って、一軸ステージ30を図1中の下側から上側へ向か
って移動させていくと、レーザ光Li1及び反射光Lr
1の光路長は短くなっていくと同時にレーザ光Li2及
び反射光Lr2の光路長は長くなっていき、光路長差h
を生じる。即ち、ローリングとヨーイングが同時に発生
した場合には、測定されたローリング角度θ’には実際
のローリング角度θ成分とヨーイング角度φ成分が含ま
れる。そこで、測定されたローリング角度θ’から前記
従来例の公報に記載のような公知のヨー干渉計及びヨー
レシーバ等を用いて測定したヨーイング角度φ成分を差
し引けば、実際のローリング角度θのみを正確に求めら
れる。
【0045】このようにして、ステージのローリング角
度のみを正確に求められる。この時、ミラー4a〜4g
は、レーザ光Li1,Li2、反射光Li2,Lr2を
反射できる寸法さえあれば良く、一軸ステージ30の全
長に亙って取り付ける必要がなくなる。
【0046】尚、前記実施の形態では、一軸ステージの
みを例示したが、二軸以上の多軸ステージに適用しても
良い。この場合、各ステージの直線移動方向に沿って、
前記実施の形態と同様の光学系を複数組設ければ良い。
【0047】又、前記実施の形態では、キューブコーナ
プリズムを例示したが、前記ステージの移動方向に直角
な断面がV字型の反射面を持つ、反射鏡や反射鏡の組合
せ等の各種の反射体であっても構わない。
【0048】
【発明の効果】以上のような手法及び手段を採用したこ
とにより、本発明の移動ステージのローリング角度測定
方法及び装置は、次に列挙するような効果を発揮する。
【0049】第1点として、ステージにステージの移動
範囲と同一長さの反射鏡122を取り付ける必要がなく
なり、ステージの重量が殆ど増加しないので、ステージ
の駆動負荷が増大せず、従来例と比較して駆動系の作製
コストを大幅に低減できる利点がある。
【0050】第2点として、第1点で述べたようにステ
ージの重量が殆ど増加せず、ステージの慣性量が殆ど変
化しないので、ステージを高速で駆動でき、従来例と比
較して生産工程におけるスループットを大幅に向上でき
る利点がある。
【0051】第3点として、第1点で述べたようにステ
ージの重量が殆ど増加せず、ステージの慣性量が殆ど変
化せず、ステージの駆動時に振動が発生しないので、ス
テージの部材及び支持構造の剛性を高める必要がなく、
従来例と比較してステージの作製コストを大幅に低減で
きる利点がある。
【0052】第4点として、重量の大きい反射鏡をステ
ージの中央から一方の側面へ張り出して取り付ける必要
がないので、ステージに反りが発生せず、従来例と比較
して取付誤差を大幅に低減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の移動ステージのローリン
グ角度測定装置の構造説明平面図である。
【図2】図1のローリング角度測定装置の構造説明右側
面図である。
【図3】図1のローリング角度測定装置の構造説明正面
図である。
【図4】図1のローリング角度測定装置における一軸ス
テージ30のローリング角度θの測定方法説明正面図で
ある。
【図5】図1のローリング角度測定装置における一軸ス
テージ30のピッチング発生状態説明右側面図である。
【図6】図1のローリング角度測定装置における一軸ス
テージ30のヨーイング発生状態説明平面図である。
【図7】従来例の露光装置の右側面図である。
【図8】図7の露光装置の測定系の配置説明斜視図であ
る。
【符号の簡単な説明】
1a,1b キューブコーナプリズム 2 偏光ビームスプリッタ 3a,3b 1/4波長板 4a〜4g ミラー 5 受光器 11 レーザ光源 20 定盤 30 一軸ステージ 31 固定台 103 投影レンズ 104 鏡筒支持体 109 トップステージ 110 Xステージ 111 Yステージ 112 ステージベース 113 定盤 114 XYステージ用マウント 121 レーザヘッド 122 反射鏡 123 干渉計 124 レシーバ 126 参照面

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面上を直線移動自在なステージに対向
    して、前記ステージの移動方向に沿って前記ステージへ
    向かってレーザ光を出射するレーザ光源を配置し、 前記レーザ光源から位相が互いに1/2波長ずれた2つ
    の前記レーザ光を出射させ、前記ステージ上に固定され
    たミラーで前記2つのレーザ光を前記ステージの前記移
    動方向の両側において直角下向きに反射させ、前記ステ
    ージの移動方向に沿って平行に配置された2つの反射体
    で前記レーザ光を逆向きに反射させ、前記ステージ上に
    固定された前記ミラーで前記反射された2つのレーザ光
    をそれぞれ前記レーザ光源へ向かって反射させ、前記反
    射された2つのレーザ光の合成光の受光光強度を測定
    し、前記受光光強度に対応して前記レーザ光の光軸に対
    する前記ステージのローリング角度を求めることを特徴
    とする移動ステージのローリング角度測定方法。
  2. 【請求項2】 前記求められたローリング角度から、ヨ
    ーイング角度成分を差し引いて実際のローリング角度を
    求めることを特徴とする請求項1記載の移動ステージの
    ローリング角度測定方法。
  3. 【請求項3】 前記反射体は、キューブコーナプリズム
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の移動ステ
    ージのローリング角度測定方法。
  4. 【請求項4】 平面上を直線移動自在なステージと、 前記ステージに対向して配置され、前記ステージの移動
    方向に沿って前記ステージへ向かって位相が互いに1/
    2波長ずれた2つのレーザ光を出射するレーザ光源と、 前記ステージ上に配置され、前記レーザ光源から出射し
    た前記2つのレーザ光を前記ステージの前記移動方向の
    両側において鉛直下向きに反射させるミラー群と、 前記ステージの移動方向に沿って平行に配置され、前記
    ミラー群で反射された前記2つのレーザ光を前記ステー
    ジの直下でそれぞれ逆向きに反射させる反射体と、 前記反射体でそれぞれ反射された前記2つのレーザ光の
    合成光の受光光強度を測定する受光器とを具備すること
    を特徴とする移動ステージのローリング角度測定方法。
  5. 【請求項5】 平面上を直線方向に移動自在なステージ
    と、 前記ステージに対向して離れて設けられ、位相が互いに
    1/2波長ずれた第1及び第2のレーザ光を前記ステー
    ジの移動方向に平行に出射するレーザ光源と、 前記レーザ光源から出射した前記第1及び第2のレーザ
    光を分割する偏光ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタで分割された前記第1のレー
    ザ光の光路上に設けられた第1の1/4波長板と、 前記偏光ビームスプリッタで分割された前記第2のレー
    ザ光の光路上に設けられた第2の1/4波長板と、 前記レーザ光源に対して固定され、前記第2の1/4波
    長板からの前記第2のレーザ光を前記レーザ光源から出
    射した前記第1のレーザ光と平行に反射させるミラー
    と、 前記ステージ上に固定され、前記第1の1/4波長板か
    らの前記第1のレーザ光を前記ステージ移動方向に対し
    て直角下向きに反射させる第1のミラー群と、 前記ステージ上に固定され、前記ミラーからの前記第2
    のレーザ光を前記第1のミラー群の反対側で前記ステー
    ジ移動方向に対して直角下向きに反射させる第2のミラ
    ー群と、 前記第1のミラー群の直下でかつ前記ステージの移動方
    向に平行に配置され、前記第1のミラー群で反射された
    前記第1のレーザ光を逆向きに反射させる、前記ステー
    ジの移動方向に直角な断面がV字型の反射面を持つ第1
    の反射体と、 前記第2のミラー群の直下でかつ前記ステージを挟んで
    前記第1の反射体の反対側に平行に配置され、前記第2
    のミラー群で反射された前記第2のレーザ光を逆向きに
    反射させる、前記ステージの移動方向に直角な断面がV
    字型の反射面を持つ第2の反射体と、 前記偏光ビームスプリッタを挟んで前記ミラーの反対側
    に配置され、前記第1及び第2の反射体でそれぞれ反射
    されて前記偏光ビームスプリッタから出射する前記第1
    及び第2のレーザ光の合成光を受光する受光器とを具備
    することを特徴とする移動ステージのローリング角度測
    定装置。
  6. 【請求項6】 平面上を直線方向に移動自在なステージ
    と、 前記ステージに対向して離れて設けられ、位相が互いに
    1/2波長ずれた第1及び第2のレーザ光を前記ステー
    ジの移動方向に平行に出射するレーザ光源と、 前記レーザ光源から出射した前記第1及び第2のレーザ
    光を分割する偏光ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタの前記レーザ光源と反対側の
    面に貼り付けられた第1の1/4波長板と、 前記偏光ビームスプリッタの前記レーザ光源に対して側
    面に貼り付けられた第2の1/4波長板と、 前記レーザ光源に対して固定され、前記第2の1/4波
    長板からの前記第2のレーザ光を前記レーザ光源から出
    射した前記第1のレーザ光と平行に反射させる第1のミ
    ラーと、 前記レーザ光源から前記偏光ビームスプリッタを見た延
    長線上の前記ステージ上に固定され、前記第1の1/4
    波長板を透過した前記第1のレーザ光を前記ステージ移
    動方向に前記ステージの外側へ向かって直角に反射させ
    る第2のミラーと、 前記ステージ上に固定され、前記第2のミラーで反射さ
    れた前記第1のレーザ光を前記ステージの移動方向に平
    行に反射させる第3のミラーと、 前記ステージ上に固定され、前記第3のミラーで反射さ
    れた前記第1のレーザ光を前記ステージから鉛直下向き
    に反射させる第4のミラーと、 前記ステージ上に固定され、前記第1のミラーで反射さ
    れた前記第2のレーザ光を前記第2のミラーとは逆向き
    に前記ステージの外側へ向かって直角に反射させる第5
    のミラーと、 前記ステージ上に固定され、前記第5のミラーで反射さ
    れた前記第2のレーザ光を移動方向に平行に反射させる
    第6のミラーと、 前記ステージ上に固定され、前記第6のミラーで反射さ
    れた前記第2のレーザ光を前記ステージから鉛直下向き
    に反射させる第7のミラーと、 前記第4のミラーの直下でかつ前記ステージの移動方向
    に平行に配置され、前記第4のミラーで反射された前記
    第1のレーザ光を逆向きに反射させる、前記ステージの
    移動方向に直角な断面がV字型の反射面を持つ第1の反
    射体と、 前記第5のミラーの直下でかつ前記ステージを挟んで前
    記第1の反射体の反対側に平行に配置され、前記第7の
    ミラーで反射された前記第2のレーザ光を逆向きに反射
    させる、前記ステージの移動方向に直角な断面がV字型
    の反射面を持つ第2の反射体と、 前記偏光ビームスプリッタを挟んで前記第1のミラーの
    反対側に配置され、前記第1及び第2の反射体でそれぞ
    れ反射されて前記偏光ビームスプリッタから出射する前
    記第1及び第2のレーザ光の合成光を受光する受光器と
    を具備することを特徴とする移動ステージのローリング
    角度測定装置。
  7. 【請求項7】 前記受光器の受光光出力に対応して前記
    ローリング角度を求めることを特徴とする請求項4〜6
    の何れかに記載の移動ステージのローリング角度測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記求められたローリング角度から、測
    定して求められたヨーイング角度成分を差し引いて実際
    のローリング角度を求めることを特徴とする請求項7記
    載の移動ステージのローリング角度測定装置。
  9. 【請求項9】 前記反射体は、キューブコーナプリズム
    であることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の
    移動ステージのローリング角度測定装置。
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