JP2926477B2 - プリンタ用スライド式カッタ装置 - Google Patents

プリンタ用スライド式カッタ装置

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JP2926477B2
JP2926477B2 JP21025796A JP21025796A JP2926477B2 JP 2926477 B2 JP2926477 B2 JP 2926477B2 JP 21025796 A JP21025796 A JP 21025796A JP 21025796 A JP21025796 A JP 21025796A JP 2926477 B2 JP2926477 B2 JP 2926477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタに組込まれ
るスライド式のカッタ装置に関する。より詳しくは、駆
動源として超音波モータを用いたプリンタ用スライド式
カッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カッタ装置は大別するとロータリ型、ス
ライド型及びローラ型の3種類がある。小型のラインプ
リンタ等ではスライド式のカッタ装置が多用されてい
る。図8は従来のプリンタ用スライド式カッタ装置の一
般的な構成を示す模式図である。図示する様に、カッタ
装置は互いに分離可能な下ケース101及び上ケース1
02を用いて組立てられている。図は、下ケース101
から上ケース102を取外して展開した状態を表わして
いる。上ケース102は図示の状態から180°反転し
て下ケース101に組込まれる。このカッタ装置はプリ
ンタ(図示せず)で印字された記録紙103を紙幅方向
に沿って切断するものである。下ケース101にはスリ
ット104が形成されており、記録紙103が下方から
上方に向って通過する様に紙幅方向に沿って延在してい
る。なお、下ケース101のスリット104と対応する
様に、上ケース102にもスリット105が形成されて
いる。下ケース101に形成されたスリット104の一
端側に固定刃106が配置している。又、このスリット
104の他端側には可動刃107が配置している。この
可動刃107はスライダ108に取付けられており、固
定刃106に対して前進及び後退可能にスライドする。
前進位置に来た時固定刃106と重なって記録紙103
を切断する一方、後退位置にある時固定刃106から離
間して記録紙103の通過を自由にする。スライダ10
8はピン109aを介して揺動リンク109に連結して
おり、矢印Rで示す方向に前進/後退する。揺動リンク
109は支点110により支持されており、その先端に
カム溝111が形成されている。
【0003】一方上ケース102には動力源としてDC
モータ112が組込まれている。又、ウォームギア11
3も組込まれている。このウォームギア113の上面に
は偏心ピン114が植設されている一方、下面には位置
検出カム115が取付けられている。ウォームギア11
3の回転位置はこの位置検出カム115を介して回転検
出スイッチ116により検出される。この回転検出は可
動刃107の前進位置と後退位置を検出する為に行なわ
れる。ウォームギア113はDCモータ112の回転軸
に取付けたウォーム117と係合している。上ケース1
02を逆さにして下ケース101に組込むと、矢印Pで
示す様に偏心ピン114が丁度揺動リンク109のカム
溝111に係合する。これにより、DCモータ112の
回転運動が偏心ピン114及び揺動リンク109を介し
てスライド108の往復運動に変換される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタ用スラ
イド式カッタ装置では駆動源として既存のDCモータ1
12を用いており、安定供給が可能である点や駆動回路
の構成が簡単である点等メリットが認められる。しかし
ながら、DCモータ112を駆動源として用いる限り、
その回転運動をスライダ108の直線運動に変換するリ
ンク機構が必要となり、例えば図8に示した様に揺動リ
ンク109が不可欠である。又、既存のDCモータ11
2を使用すると小型化及び薄型化に限界がある。さら
に、DCモータ112の回転運動を減速する為にウォー
ムギア113等の減速機構が必要となり、構造が複雑化
すると共にコスト高になる。加えてDCモータ112や
ウォームギア113は動作時に若干の騒音が生じ、用途
によっては好ましくない場合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来のプリンタ
用スライド式カッタ装置の課題を解決する為以下の手段
を講じた。即ち、本発明にかかるプリンタ用スライド式
カッタ装置はプリンタで印刷された記録紙を紙幅方向に
沿って切断するものであって、基本的にスリットと固定
刃と可動刃とを備ている。スリットは記録紙が通過する
様に紙幅方向に沿って延在する。固定刃はスリットの一
端側に配置されている。可動刃はスリットの他端側に配
置され、固定刃に対して前進及び後退可能にスライドす
る。前進位置に来た時可動刃は固定刃と重なって記録紙
を切断する一方、後退位置にある時可動刃は固定刃から
離間して記録紙の通過を自由にする。特徴事項として、
駆動源に超音波モータを用いており、該可動刃を前進位
置と後退位置との間で往復駆動する。
【0006】好ましくは、前記超音波モータはリニア型
でありその直線出力を用いて直接該可動刃を往復駆動す
る。場合によってはリニア型に変えてロータリ型の超音
波モータを用いてもよい。この場合には、ロータリ型の
超音波モータの回転出力を直線出力に変換して該可動刃
に伝達しその往復駆動を実現する為の伝達機構が組込ま
れる。
【0007】本発明によれば、可動刃の駆動源として超
音波モータを組込んである。特に、リニア型の超音波モ
ータを用いる事により直接可動刃を前進/後退方向に沿
って往復駆動可能となり、従来の様に回転運動を往復運
動に変換するリンク機構が不要となり、カッタ装置の小
型化及び薄型化が実現できる。プリンタの小型化及び薄
型化に合わせてカッタ装置の小型化及び薄型化が要求さ
れている現在、駆動源として超音波モータを用いる事は
極めて有力である。回転運動を直線運動に変換するリン
ク機構を省略する事で可動刃のダイレクト駆動が可能と
なり、部品点数が少なくコスト的にも有利なカッタ装置
が得られる。場合によってはリニア型に変えてロータリ
型の超音波モータも使用できる。この場合には回転運動
を往復運動に変換する機構が必要であるが、少なくとも
従来の様にDCモータの回転運動を減速する為の機構が
不要となり、カッタ装置の簡略化が可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明にかか
るプリンタ用スライド式カッタ装置の最良な実施形態を
詳細に説明する。図1は本発明によるカッタ装置の第1
実施形態を示しており、(A)は平面図であり、(B)
は断面図である。(A)に示す様に、本プリンタ用スラ
イド式カッタ装置はプリンタで印字された記録紙(図示
せず)を紙幅方向に沿って切断するものであり、スリッ
ト1と固定刃2と可動刃3とを備えている。スリット1
は記録紙が通過する様に紙幅方向に沿って延在する。固
定刃2はスリット1の左端側に配置されている。可動刃
3はスリット1の右端に配置されている。この可動刃3
はスライダ4に取付けられており固定刃2に対して前進
及び後退可能にスライドする。可動刃3は前進位置に来
た時固定刃2と重なって記録紙を切断する一方、後退位
置にある時固定刃2から離間して記録紙の通過を自由に
する。
【0009】特徴事項として、本プリンタ用スライド式
カッタ装置は超音波モータ5を駆動源にしており、スラ
イダ4を介して可動刃3を前進位置と後退位置との間で
往復駆動する。本実施形態では、この超音波モータ5は
リニア型でありその直線出力を用いて直接可動刃3を往
復駆動する。超音波モータ5は保持枠6に取付けられた
一対のローラ7,7を介してスライダ4の長手部4aに
取付けられている。この長手部4aには位置検出用の溝
4bが形成されている。位置検出溝4bはフォトセンサ
8により光学的に検出される。
【0010】図1(B)に示す様に、本プリンタ用スラ
イド式カッタ装置はケース10に組込まれている。超音
波モータ5はスライダ4を境にして上下2つの部分に別
れている。スライダ4の下方には振動子11が配置して
いる。この振動子11は一対の突起12,12を備えて
おり、スライダ4の下面に当設している。又圧電素子1
3が振動子11に接合している。一方、スライダ4の上
方には保持枠6に組込まれた一対のローラ7,7が配置
している。この保持枠6は加圧バネ14により下方に押
圧されている。本実施例では加圧バネ14としてコイル
バネを用いているが、本発明はこれに限られるものでは
なく板バネを用いてもよい。振動子11の振動が加圧バ
ネ14の圧力により摩擦力に変換され、スライダ4を前
進方向又は後退方向に駆動する。スライダ4には度当り
15が形成されており、可動刃3の前進位置及び後退位
置を規定している。即ち、度当り15が振動子11の前
側の突起12に当接した時可動刃3は前進位置となり、
逆に度当り15が後側の突起12に当接した時可動刃3
は後退位置にくる。
【0011】この様に、本実施形態ではリニア型の超音
波モータ5を採用する事により可動刃3をダイレクトで
往復駆動する事が可能になる。この為、従来必要だった
回転運動を往復運動に変換するリンク機構や、DCモー
タの回転運動を減速する機構が省略でき、カッタ装置が
シンプルな構造になる。超音波モータ5は基本的には振
動子11と圧電素子13の積層構造であり従来のDCモ
ータに比べ小型及び薄型である。これにより、プリンタ
用スライド式カッタ装置の小型化及び薄型化が可能にな
る。又、超音波モータ5は摩擦駆動に基づいている為、
電源を切った時スライダ4は摩擦力により所定の位置に
正確に急速停止可能であり、自己保持能力が高い。又、
従来のDCモータに比べ低騒音である点にも特徴があ
る。加えて、超音波モータはDCモータの様に磁界を発
生する事がないので、周囲に悪影響を及ぼす事がない。
【0012】次に、図2を参照してリニア型の超音波モ
ータの構造及び動作を詳細に説明する。(A)は直線変
位方向に沿った超音波モータ5の形状を表わしている。
図示する様に、超音波モータ5はスライダ4を直線変位
させる。この際、スライダ4には加圧バネ14により上
方から下方に向って圧力が印加されている。この為、ス
ライダ4は振動子11の一対の突起12,12に対して
押圧されている。振動子11の各突起12の頂部には摩
擦材が挿着されている。振動子11の下面には二分割さ
れた圧電素子13が接合している。一対の圧電素子13
に対して互いに位相が90°ずれたA相及びB相の高周
波電圧を印加すると、振動子11の各突起12が矢印で
示す様に楕円運動を行なう。この楕円運動によりスライ
ダ4は摩擦力を介して駆動力を得、前進/後退方向に自
走する。さらに、A相及びB相の高周波電圧の位相関係
を切換える事によりスライダ4の移動方向を逆転でき
る。この様に、リニア型の超音波モータではスライダ4
に対する摩擦力を利用して直線変位駆動力を得ている
為、一対の突起12の頂部に設けた摩擦材の磨耗がリニ
アモータ5の寿命を規定する事になる。超音波モータ5
の長寿命化を図る為、摩擦材の材質を適切に設定する必
要がある。
【0013】なお、振動子には必ずしも突起部を設ける
必要はなく、平坦な振動子の上部に摩擦材を設けても良
い(図示せず)。また、スライダ4を停止させるための
度当り15を必ずしも設ける必要はなく、フォトセンサ
8を利用して位置決めすることも可能である。
【0014】また、DCモータの様な電流駆動に対し、
超音波モータは基本的に電圧駆動であり、カッタ装置に
応用する場合低電流駆動化が望まれる。又、駆動回路と
しては単純な定電流回路ではなく、高周波電圧を出力す
る為発振回路を組込む必要があり、若干複雑化する。こ
の駆動回路の仕様としては、例えば電源電圧が12Vで
定格電流は0.2〜0.3A程度である。超音波モータ
5の実際の駆動は例えば100kHz の交流電圧で行な
い、その波高値は40〜60Vp−p程度である。超音
波モータ5に加える圧力は例えば数百g〜数kg程度であ
る。なお、(B)に示す様に、圧電素子13として複数
の電極13aと圧電セラミクス13bを交互に重ねた積
層型を用いれば高出力トルクが得られる。さらに、
(C)に示す様に、駆動回路の一部として発振回路に圧
電素子13を取込んだ自励振駆動方式を採用してもよ
い。この場合、超音波モータの方向切換えはスイッチS
Wにより行なう。
【0015】図3に本発明に係るカッター装置のスライ
ダ4の駆動源になるリニア型超音波モータの別の実施例
を示す。カッター装置の基本的な構成としては、図1と
同様である。本実施例で用いるリニア型超音波モータ
は、電極31a、31b、31c、・・・と圧電素子3
0a、30b、30c、・・・とを交互に重ね合わせた
積層型圧電素子30を用いて構成され、図2(A)に示
したリニア型超音波モータとは構成が異なり、積層型圧
電素子30自体が振動子として機能することが特徴にな
る。このようにリニア型超音波モータを構成すること
で、より大きな推力が得られるとともに、圧電素子と振
動子を接合する必要がなくなるため、より安価なカッタ
ー装置が実現できる。また、積層型圧電素子30の積層
方向の一方の端面には外部電極32a、32b、・・・
が形成され、各々に所定の電気的駆動信号を入力するこ
とにより駆動を行う。更に、積層型圧電素子30の積層
方向の他方の端面、すなわちスライダ4と摺動する側の
端面には一対の摩擦部材33、34が装着されている。
【0016】図4は、本発明にかかるプリンタ用スライ
ド式カッタ装置の他の実施形態を示す部分平面図であ
り、駆動源となる超音波モータを除いた部分を示してい
る。なお、図1に示した第1実施形態と対応する部分に
は対応する参照番号を付して理解を容易にしている。ス
リット1の左端側に固定刃2が位置する一方、スリット
1の右端側に可動刃3が配置している。この可動刃3は
スライダ4に取付けられている。スライダ4にはガイド
溝21が形成されている。揺動リンク22が支点23を
中心として揺動可能に組込まれている。揺動リンク22
に植設されたガイドピン24がスライダ4側のガイド溝
21と係合している。揺動リンク22の先端にはカム溝
25が形成されている。揺動リンク22が支点23を中
心として揺動する事により、スライダ4が矢印で示す様
に前進方向及び後退方向に往復移動する。
【0017】図5は、図4に示したカッタ装置に組込ま
れるロータリ型の超音波モータ50を示している。この
超音波モータ50はロータリング50aを備えており、
その上には偏心ピン51が植設されている。又、ロータ
リング50aの回転位置を検出する為フォトセンサ52
が設けてある。矢印Pで示す様に、ロータリ型超音波モ
ータ50側の偏心ピン51は図3に示した揺動リンク2
2側のカム溝25に係合する。かかる構成により、超音
波モータ50の回転運動がスライダ4の往復運動に変換
される。以上の様に、この実施形態ではロータリ型超音
波モータ50の回転出力を直線出力に変換してスライダ
4に伝達し可動刃3の往復駆動を実現している。従来の
DCモータを駆動源とするカッタ装置と異なり、ロータ
リ型の超音波モータ50は低速高トルクであり、何等減
速機構を介する事なく揺動リンク22を直接揺動駆動で
きる。
【0018】図6は、図5に示したロータリ型超音波モ
ータ50の具体的な構成を示す模式的な分解斜視図であ
る。ロータリ型の超音波モータ50は基本的にステータ
リング50bとロータリング50aの組合わせからな
る。ステータリング50bは円周方向に沿って凹凸が形
成された振動子からなり、その底面にはリング状の圧電
素子50dが接合している。又、ロータリング50aの
ステータリング50bと接触する面には摩擦材(ライニ
ング材)50cが張付けられている。
【0019】図7は、図6に示したロータリ型超音波モ
ータ50の動作を模式的に表わしたものである。図示す
る様に、圧電セラミクス等からなる一対の圧電素子50
dが適当な間隔でステータリング50bの底部に接合し
ている。一方の圧電素子50dには電極50eを介して
A相の交流電圧を印加する。他方の圧電素子50dにも
同じく電極50eを介してB相の交流電圧を印加する。
A相とB相は例えば正弦波と余弦波であり、両者の位相
は90°ずれている。この様に一対の圧電素子50dに
A相及びB相の交流電圧を印加すると、ステータリング
50bに右方向に伝搬する進行波が発生する。なお、A
相とB相の位相関係を逆転すると、進行波の方向も逆転
する。進行波が発生しているステータリング50bの上
にロータリング50aを配置する。このロータリング5
0aに上から圧力を加えると、進行波の波頭と接触する
部分でロータリング50aは楕円運動により接線力を受
けて回転移動する。この様に、ステータリング50bと
ロータリング50aは互いに重なり合っていて、一方の
ステータリング50bには進行波が発生している。他方
のロータリング50aは強い圧力で押えられている。波
が発生しているステータリング50bの表面の各点は、
振幅が数μmの楕円運動をしている。ロータリング50
aの表面は波動の頭と接触している為、楕円運動に引摺
られて回転する。実際のロータリ型超音波モータでは図
6に示した様に、ステータリング50bに溝が切ってあ
り、櫛歯型構造を有している。この櫛歯型構造を採用す
る事で楕円運動の振幅を大きくする事ができる。又、磨
耗によってできる粉を溝に落す効果も期待できる。ステ
ータリング50bとロータリング50aの間に薄いライ
ニング材(摩擦材)50cを挟んで回転が伝達される。
このライニング材50cを設ける事で磨耗による寿命の
短縮化を防ぐ事ができる。ここで、一回の楕円運動でロ
ータリング50aが1μm移動すると仮定した場合、一
秒に楕円運動が三万回起こるとロータリング50aは秒
速3cmの速度で回転する事になる。超音波モータの駆動
の為には直流の電源電圧を二相の交流電圧(正弦波及び
余弦波)に変換する駆動回路が必要になる。駆動周波数
はステータリング50bの機械的強震が生じ易い値に設
定する。
【0020】図8は、本発明にかかるカッタ装置0とプ
リンタ装置200を一体化した構造を表わしている。こ
こでは、参考の為プリンタ装置200の構成を説明す
る。プリンタ装置200はプラテン201とサーマルヘ
ッド202とバネ部材203とを備え、フレーム205
を用いて組立てられている。プラテン201は円筒型の
ゴム部材等からなり、記録紙(図示せず)の幅方向に沿
った軸206を中心にして回転可能に保持されている。
なお、記録紙はフレーム205の底部に開口したスリッ
ト207から挿入され、案内部208を通ってプラテン
201とサーマルヘッド202の間に供給され、フレー
ム205の上方に形成されたスリット220を介してカ
ッタ装置0側に排出される。ヘッド202は記録紙を間
にしてプラテン201に後方から対向配置している。本
プリンタ装置200はサーマルラインプリンタであり、
ヘッド202の上方には発熱素子アレイからなる印字部
209が紙幅方向に沿って設けてある。この印字部20
9を所定のデータに従って通電する事により、記録紙に
対してライン毎の印字が行なわれる。なお、本発明はサ
ーマルプリンタに限られるものではなく、他の形式のヘ
ッドを利用したラインプリンタにも適用可能である事は
いうまでもない。ヘッド202はプラテン201側の軸
206と平行な軸210を中心にして順方向及び逆方向
に回動可能である。図示の状態ではヘッド202は順方
向に回動しており、軸210より上方に位置する印字部
209がプラテン201に圧接している。ヘッド202
の背後に押え板215が組込まれており、ヘッド202
の背部に設けた突起216に当接している。押え板21
5は軸211を中心にして回動可能である。この軸21
1には前述したバネ部材203が組込まれている。バネ
部材203は押え板215を前方に押圧し、突起216
を介してヘッド202をプラテン206に対し押圧す
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、プ
リンタ用スライド式カッタ装置は超音波モータを用いて
可動刃を前進位置と後退位置との間で往復駆動してい
る。従来の様なDCモータ、ウォームギア、揺動リンク
等の駆動機構が不要となる為、プリンタ用スライド式カ
ッタ装置の構造が非常にコンパクトになる。又、超音波
モータを採用するとその高保持力の為可動刃の急速停止
等が可能となり制御性が改善できる。超音波モータは従
来のDCモータに比べ雑音が少ない為静粛性が要求され
る用途に好適である。又、超音波モータはDCモータの
様に磁界を発生しない為、特に磁界が悪影響を及ぼす様
な用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプリンタ用スライド式カッタ装
置の平面図及び断面図である。
【図2】本発明にかかるプリンタ用スライド式カッタ装
置に組込まれるリニア型超音波モータの構造並びに動作
を説明する為の模式図である。
【図3】本発明にかかるプリンタ用スライド式カッタ装
置に組込まれるリニア型超音波モータの積層型圧電素子
の構造を示す部分概略図である。
【図4】本発明にかかるプリンタ用スライド式カッタ装
置の他の実施形態を示す平面図である。
【図5】図4に示したプリンタ用スライド式カッタ装置
に組込まれるロータリ型超音波モータを示す斜視図であ
る。
【図6】図5に示したロータリ型超音波モータの構造を
示す分解斜視図である。
【図7】図5に示したロータリ型超音波モータの動作説
明に供する模式図である。
【図8】本発明にかかるプリンタ用スライド式カッタ装
置が取付けられるプリンタ装置の一例を示す断面図であ
る。
【図9】従来のプリンタ用スライド式カッタ装置を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 スリット 2 固定刃 3 可動刃 4 スライダ 5 超音波モータ 6 保持枠 7 ローラ 8 フォトセンサ 10 ケース 11 振動子 12 突起 13 圧電素子 14 加圧バネ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタで印字された記録紙を紙幅方向
    に沿って切断するプリンタ用スライド式カッタ装置であ
    って、 記録紙が通過する様に紙幅方向に沿って延在するスリッ
    トと、 該スリットの一端側に配置された固定刃と、 該スリットの他端側に配置され、該固定刃に対して前進
    及び後退可能にスライドし、前進位置に来た時該固定刃
    と重なって記録紙を切断する一方後退位置にある時該固
    定刃から離間して記録紙の通過を自由にする可動刃と、 前進位置と後退位置との間で該可動刃を往復駆動する超
    音波モータとを備えた事を特徴とするプリンタ用スライ
    ド式カッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波モータはリニア型であり、そ
    の直線出力を用いて直接該可動刃を往復駆動する事を特
    徴とする請求項1記載のプリンタ用スライド式カッタ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記超音波モータはロータリ型であり、
    その回転出力を直線出力に変換して該可動刃に伝達しそ
    の往復駆動を実現する伝達機構を備えている事を特徴と
    する請求項1記載のプリンタ用スライド式カッタ装置。
JP21025796A 1996-08-08 1996-08-08 プリンタ用スライド式カッタ装置 Expired - Lifetime JP2926477B2 (ja)

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