JPH05328060A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH05328060A
JPH05328060A JP9510492A JP9510492A JPH05328060A JP H05328060 A JPH05328060 A JP H05328060A JP 9510492 A JP9510492 A JP 9510492A JP 9510492 A JP9510492 A JP 9510492A JP H05328060 A JPH05328060 A JP H05328060A
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JP9510492A
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Yuichiro Shibata
裕一郎 柴田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機構が簡単な薄型の装置で原稿の読み取りと原
稿の走行とを行う。 【構成】密着イメージセンサー1の読み取り位置5に、
送りローラ2を押圧し、ローラ軸4に振動子6の中央凸
部61の頂点を押圧するように配置する。このとき、1
対の圧電セラミック7に互いに位相の90度ずれた高周
波電圧をかけると、振動子中央凸部61の頂点は楕円運
動を行う。この楕円運動によりローラ軸4は摩擦力を介
した駆動力を得て回転し、原稿3を副走査方向に搬送す
る。さらに、高周波電源8による圧電を調整することに
より、原稿3の搬送速度の同期を取り読み取りを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読取装置に関し、特
にファクシミリ、複写機およびイメージスキャナー等に
使用される画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の画像読取装置の一例の側面
図である。従来例は、密着イメージセンサー21の読み
取り位置11に読み取りローラ12を押し付ける。読み
取りローラ12はギヤ列等の駆動系14によりモータ1
5に連結されている。モータ15が回転すると読み取り
ローラ12も回転し原稿3を副走査方向に搬送する。こ
のときモータ15の回転速度を密着型イメージセンサー
21の光電変換部の読み取り速度と同期をとってやれ
ば、原稿3の画像を読み取ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の画
像読取装置は、モータやギヤ列による駆動系を使い読み
取りローラを回転させ、原稿を搬送するため機構が大き
なスペースを要するという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、主走査方向に光電変換素子が複数個並設され画像を
読み取るイメージセンサと、このイメージセンサの読み
取り面に原稿を搬送し副走査させる送りローラと、この
送りローラの回転軸の円周面に中央の凸型部が接する板
状の振動子と、この振動子の前記凸型部を中心として両
側に固定された1対の圧電セラミックと、90度の位相
差の高周波電圧を前記1対の圧電セラミックに印加する
高周波電源と、前記振動子を前記送りローラの回転軸に
押圧する弾性体とを有する。
【0005】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の斜視図(a)および断面
図(b)である。
【0006】本実施例は、主走査方向に光電変換素子が
複数個並設され画像を読み取る密着イメージセンサ1
と、イメージセンサ1の読み取り面に原稿3を搬送し副
走査させる送りローラ2と、送りローラ2のローラ軸4
の円周面に中央の凸型部61が接する板状の振動子6
と、振動子6の凸型部61を中心として両側に固定され
た1対の圧電セラミック7と、90度の位相差の高周波
電圧を1対の圧電セラミック7に印加する高周波電源8
と、振動子6を送りローラ2のローラ軸4に押圧する振
動子押圧バネ9とを有して構成される。
【0007】次に本実施例の動作について説明する。密
着イメージセンサー押圧バネ91は、密着イメージセン
サー1の読み取り位置5に、原稿3を介して、送りロー
ラ2を押し付ける。密着イメージセンサー1は原稿3の
画像を読み取る。振動子押圧バネ9は、送りローラ2の
ローラ軸4に振動子6の中央部61の頂部を押し付けて
いる。振動子6は、中央部61が凸型に出っ張ってお
り、圧電セラミック7は振動子中央凸部61をはさんで
対象の位置の振動子6に接着されている。圧電セラミッ
ク7は、高周波電源8により互いに90度位相のずれた
高周波電圧が印加される。
【0008】1対の圧電セラミック7に互いに90度位
相のずれた正弦波の高周波電圧をかけると、振動子中央
部61の頂点は楕円運動を行う。この楕円運動を図2お
よび図3を参照して説明する。図2に示すように位相の
90度ずれた高周波電圧を圧電セラミック7にかける
と、振動子6は、図3に示すように、f11〜f14、
f21〜f24の力を受ける。このため、t1時には、
両側から圧縮され振動子中央部61の頂点はA方向に変
位する。同様にt2時にはB方向、t3時にはC方向、
t4時にはD方向に変位し楕円運動を行う。高周波電圧
の波形は、正弦波でも同様の運動が得られ、かつ正弦波
のほうが滑らかな楕円運動が発生する。この楕円運動に
より、振動子中央部61の頂点に接している送りローラ
軸4は摩擦力を介した駆動力を得てE方向に回転する。
送りローラ2はローラ軸4を介して、振動子6により回
転させられている。原稿3は送りローラ2の回転によっ
て、副走査方向に搬送される。原稿3の搬送速度は、送
りローラ2の回転速度によっている。送りローラ2の回
転速度は、振動子中央部61の楕円運動の大きさによっ
ており、楕円運動の大きさは高周波の電圧によってい
る。従って、原稿3の搬送速度を密着イメージセンサー
1の読み取り速度に同期するように電圧を調整してやれ
ば正しい読み取りが行える。
【0009】なお、振動子中央部61の形状は、楕円振
動の発生し易いものであれば、台形、円弧型、楕円型、
正弦波型等どのような形状でも良い。また、振動子中央
部61の高さは、3〜5mm程度で実現できる。密着イ
メージセンサー押圧バネによる、密着イメージセンサー
と送りローラとの圧接力の値と、その圧接力下での、送
りローラが駆動可能な、振動子押圧バネによる、振動子
と送りローラとの圧接力の最大値を以下に表1に示す。
【0010】
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、密
着イメージセンサーと、圧電セラミックを接着した中央
部が凸型の振動子と、読み取りローラを組み合わせるこ
とにより、機構が簡単な薄型の装置で原稿の搬送と読み
取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図(a)及び断面図
(b)である。
【図2】本実施例の高周波電源を説明するための波形図
である。
【図3】本実施例の振動子の動作を説明するための図で
ある。
【図4】従来の画像読取装置の一例の側面図である。
【符号の説明】
1 密着イメージセンサー 2 送りローラ 3 原稿 4 ローラ軸 5 読取位置 6 振動子 7 圧電セラミック 8 高周波電源 9 振動子押圧バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に光電変換素子が複数個並設
    され画像を読み取るイメージセンサと、このイメージセ
    ンサの読み取り面に原稿を搬送し副走査させる送りロー
    ラと、この送りローラの回転軸の円周面に中央の凸型部
    が接する板状の振動子と、この振動子の前記凸型部を中
    心として両側に固定された1対の圧電セラミックと、9
    0度の位相差の高周波電圧を前記1対の圧電セラミック
    に印加する高周波電源とを有することを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記振動子を前記送りローラの回転軸に
    押圧する弾性体を有することを特徴とする請求項1記載
    の画像読取装置。
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