JP2926389B2 - 穀物用袋 - Google Patents

穀物用袋

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JP2926389B2 JP7344906A JP34490695A JP2926389B2 JP 2926389 B2 JP2926389 B2 JP 2926389B2 JP 7344906 A JP7344906 A JP 7344906A JP 34490695 A JP34490695 A JP 34490695A JP 2926389 B2 JP2926389 B2 JP 2926389B2
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祐治 金藤
博昭 白石
喜芳 澤田
武 水本
伸一 岡崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、穀粒の収容、保
存、取扱に用いられる穀物用袋に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】玄米袋として知られる
二重形態の穀物袋は、内袋よりも外袋の周長が大きくな
っている。このため収容穀粒の内圧は内袋単独で受け
て、内袋と外袋との間には緩みを生じ、ずれや摩擦など
を生じ易く、傷み易い。更には、内袋自体も穀粒の保存
機能はもとより、袋の取扱できる強度を有することが必
要となり、不経済である。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、持運び、積
重保管等の袋取扱に耐える強度を有し、袋幅一杯に亘っ
て外ファスナー1で開閉される外袋口2を有した外袋3
と、気密性のビニール袋やポリ袋或は紙袋の如き比較的
軽薄で、該外袋3と同周長乃至やや大きい周長を有し、
該外袋3内に嵌合した状態でこの外袋口2上方に突出す
る位置に内袋口4及びこの開閉用の内ファスナー5を有
して折込乃至巻込可能の内袋口部6を有した内袋7とか
らなり、これら内袋7と外袋3との二重袋として穀物の
袋詰及び袋口閉めを行う穀物用袋の構成とする。
【0004】
【発明の効果】二重穀物袋では、内袋口部6を外袋口2
上に露出させた状態にして、内袋口4から内袋7内へ穀
粒を充填させる。穀粒が一杯になると、内ファスナー5
で内袋口4を閉じて、この内ファスナー5を芯材とする
状態にして、内袋口部6を前面側又は後面側に折込乃至
巻込しながら、この内袋口部6を外袋口2の内側位置に
下げて、収容穀粒の上面に沿って密着させる。更に、外
袋口2の外ファスナー1を閉めると、該内袋口部6は閉
鎖の状態で収容穀粒の内圧と外ファスナー1閉鎖による
外袋口2部との間に挾圧されて閉鎖維持される。
【0005】このような二重構成の穀物袋では、内袋7
の周長が外袋3の周長と同じか乃至はこれよりも長いも
のであるから、穀粒の充填によって、内袋7が外袋3内
周面に密着され易く一体性を増し、内装7で受ける穀粒
圧はそのまま外袋3にも受けられ易く、内袋7と外袋3
との間のずれを少くして、内袋7の損傷を少くし耐久性
を増して、穀物袋の取扱も容易化できる。
【0006】又、内袋口部6が、内ファスナー5による
閉鎖に加えて、更にこの内ファスナー5を芯材とするよ
うに前面側や後面側に折込乃至巻込状態にして、収容さ
れた穀粒面と外ファスナー1の閉鎖された外袋口2部と
の間に挾圧維持するものであるから、袋口閉鎖が確実で
あり、内袋7内の気密性を長く維持できる。更に、この
外袋口は外ファスナー1によって外袋幅一杯に亘って
開口したり、閉鎖できるために、周長の大きい内袋口部
6の出入れ時における抵抗を少くして、出入れを行い易
くし内袋口部6の損傷を少くして、前記内袋口部6の折
込乃至巻込操作を行い易くし、内袋口4幅に亘る閉鎖を
均一化できる。
【0007】なお、透明な内袋7の内側で外袋口2と対
向する位置に、この内袋7内の保存状態を表示するチェ
ックセンサ8を設ける構成では、外ファスナー1の操作
で外袋口2を開けるだけで、直ちにこの開かれた外袋口
2部から内袋7内のチェックセンサ8を透視できる。こ
のため、内袋7のチェックセンサ8の点検の度毎に内袋
口4を開けなくても外から点検でき、長期保存を維持で
き、チェックセンサ8の点検操作が簡単容易である。
【0008】また、前記内袋7の底部9を外袋3の底部
10にのみ着脱可能の連結具11を設ける構成では、内
袋7が外袋3内の底部9,10で共に一体とすることが
できるため、安定した袋取扱いを行うことができ、連結
具11が邪魔にならないため内袋口部6の折込乃至巻込
を容易化できる。穀粒排出時は内袋7と外袋3との間に
入った穀粒があっても、袋口側には連結具がないため排
出を容易に行うことができる。又、内袋7か外袋3のい
ずれか片側を新しい袋に交換したり、使用目的等に応じ
て異質材料の袋に付替えたり、更には、各々取外して単
独使用することもできる。
【0009】
【実施例】穀物袋は、正面視で縦方向に長い方形状構成
で、外袋3の周長である袋横幅Aに対して、この外袋3
内に嵌合状態にする内袋7の周長である袋横幅Bを、ほ
ぼ同じ寸じ寸法とするか、又はやや大きく設定する。
又、縦方向の長さは、外袋3の深さCに対し内袋7の深
さDを大きくして、この内袋7の内袋口4側に長くした
部分を内袋口部6として、前面側又は後面側に折込乃至
巻込できる構成とし、これら折込部等を外袋口2内に位
置させることができる。玄米用の穀物袋の容量としては
玄米約30Kg(2斗)程度として設定するとよい。
【0010】外袋3は、合成樹脂材からなる織布形態と
し、布筒を二つ折畳形態でロ−ル巻にした布筒帯を適宜
の長さに切って、この切断された布筒下端の袋底縁12
を前面側又は後面側に巻込んで、一体的に縫合せ又は接
合して袋底部10を構成する。この上端側の袋口縁13
は内側へ折返して巻込み、これを縫合せて外袋口2を構
成する。この外袋口2には袋幅A一杯に亘って外ファス
ナー1を取付けて、開閉スライダー14を左右に移動す
ることにより外袋口2を開閉できる。この外ファスナー
1の左右両端部15は、袋幅及び袋口幅よりも長く設け
られて、外袋口2の内側へ折込収納させることができる
(図2)。
【0011】袋口取手16は、前記外袋口2の袋口縁1
3の前側と後側とに縫い付けられて左右ループ状に形成
され、前後両袋口取手16を合せた状態で把持して取扱
うことができる。袋底取手17は、前記袋底縁12に縫
い付けられて、左右ループ状に形成され、これを把持し
て取扱うことができる。
【0012】このよにして構成される外袋3は、前記内
袋7に収容される重量の穀粒を持運びしたり、積重保管
する等の袋取扱に十分耐える強度を有するものとする。
【0013】前記内袋7は、気密性のビニール袋やポリ
袋又は紙袋のような比較的軽薄で、透明乃至半透明な材
質からなり、前記外袋3とほぼ同様にして、筒状シート
のロ−ル巻帯から一定長さに切断し、この筒状シ−ト下
端の袋底縁18は電熱接着によって前後面を袋幅B一杯
に亘って溶着して内袋底部9を形成する。又上端の袋口
縁19の袋口幅には開閉できる内ファスナー5を設け
る。この内ファスナー5としては、合成樹脂材からなり
相互に嵌脱しうる凹条20と凸条21とを形成したシー
ル形態で、前後の袋口縁19を手で押して合せることに
よって内袋口4を閉口でき、前後に引っ張ることにより
開口できる構成である。
【0014】内袋7の底部9で袋底縁18には、鳩目孔
22が形成されて(図4)、合成樹脂製の針状連結具1
1を挿通できる。内袋7を外袋3内に嵌合させて、袋底
部9,10を内外に重合させた状態で、この内袋7の鳩
目孔22と外袋3の底部10との間に亘って連結具11
を挿通することによって、これら両袋7,3の底部9,
10を連結できる(図8)。これを分離するときは、連
結具11の頭部23を切断して引き抜けばよい。この鳩
目孔22は袋底縁19に設けられるため、内袋7の気密
性を害することはない。
【0015】チェックセンサ8は、内袋7内に収容され
た穀粒の保存状態を検出するもので、酸素吸収度を検出
して変色状態を表示する粒剤からなる酸素吸収センサを
用いている。このチェックセンサ8は、通気性の透明な
ビニール小袋24内に脱酸素剤25と共に収容されて、
内袋7の内側に前記外袋口2と対向する位置に接着26
して取付けている。又、この小袋24の一部はファスナ
ー27で開閉でき、該チェックセンサ8や脱酸素剤25
等の入替をすることができる。このように小袋24内に
収められたチェックセンサ8の変色状態は、内袋7の外
側から検視できるようにしている。
【0016】このような穀物袋構成において、内袋7を
外袋3内に差し込んで、底部9,10を重合させて、連
結具11で連結する(図1、図8)。内袋7は外袋3の
周長に制限されて皺を生じるが、内袋口4から穀粒を充
填すると、図6(1)のように内袋7が膨張して外袋3
を内側から押圧するようになり、内袋7の穀粒圧力は外
袋3によっても一部受けられることとなる。
【0017】内袋7に穀粒が充填されると、図6
(1),(2),(3)、および図7のように内袋口部
6の内ファスナー5を閉じて、この内ファスナー5の袋
口縁19部を前面側又は後面側に巻き込むようにして内
袋口部6を折込乃至巻込んで、充填穀粒の上面に沿わせ
て押し当てて、外袋口2の内側に位置させる。この外袋
口2の外ファスナー1を閉めると、内袋口部6が幅一杯
に亘って外袋口部に均一に受けられて袋口閉鎖状態を保
持し、袋詰完了となる。
【0018】穀物袋から穀粒を排出するときは、図6
(4)のように外ファスナ−1で外袋口2を開き、内袋
口部6を解いて、内ファスナ−5で内袋口4を開き、袋
底取手17を持ち上げて、これら各袋口4,2から穀粒
を排出する。
【0019】この穀粒袋の運搬、取扱等では、外袋口2
部の袋口取手16や底部の袋底取手17等を把持して行
われる。このとき穀粒収容状態での内袋7の穀粒による
圧力は、常に外袋3にも働いているために、外袋3を取
手16,17等で取扱移動させても、内袋7と外袋3と
の二重形態は一体性が強く安定して取扱が行い易い。
又、内袋7と外袋3との間の相互のずれや摩擦も少く、
軽薄な内袋7の損傷も受け難い。
【0020】袋詰後は。内袋7内の脱酸素剤25によっ
て、穀粒が酸素の少い状態維持される。何らかの原因に
よって内袋7内に酸素が増加するとチェックセンサ8に
よって検出される。外袋口2を外ファスナー1によって
開くことにより、内袋7の外周からチェックセンサ8を
透視することができる。
【0021】なお、前記内袋7の形状は、袋幅一杯に内
袋口4を形成して内ファスナー5を設けているが、図9
(1)のように、この内袋口4の幅Eを袋幅Bよりも左
右両側部で狭く形成するもよく、図9(2)のように、
片側に狭く形成するもよい。又、前記外ファスナー1や
内ファスナー5に代えて、マジックファスナーを用いる
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物袋の側断面図。
【図2】外袋の正断面図と、その一部の作用を示す作用
正断面図。
【図3】外袋の側断面図。
【図4】内袋の正面図。
【図5】その側面図。
【図6】穀物袋の袋詰作用行程を示す側断面図。
【図7】内袋口部の巻込状態を示す正面図と、その平面
図。
【図8】袋底部の連結状態を示す正断面図と、その連結
具の側面図。
【図9】一部別実施例を示す内袋の正面図。
【符号の説明】
1 外ファスナー 2 外袋口 3 外袋 4 内袋口 5 内ファスナー 6 内袋口部 7 内袋 8 チェックセンサ 9 底部 10 底部 11 連結具
フロントページの続き (72)発明者 岡崎 伸一 愛媛県伊予郡松前町徳丸1515番地 ヒッ トエンジニアリング株式会社内 審査官 石川 太郎 (56)参考文献 特開 昭62−158660(JP,A) 実開 平6−8241(JP,U) 実開 平3−32080(JP,U) 実開 昭57−137163(JP,U) 実開 平7−44507(JP,U) 実開 平5−15829(JP,U) 登録実用新案3010112(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 30/00 - 33/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 持運び、積重保管等の袋取扱に耐える強
    度を有し、袋幅一杯に亘って外ファスナー1で開閉され
    る外袋口2を有した外袋3と、気密性のビニール袋やポ
    リ袋或は紙袋の如き比較的軽薄で、該外袋3と同周長乃
    至やや大きい周長を有し、該外袋3内に嵌合した状態で
    この外袋口2上方に突出する位置に内袋口4及びこの開
    閉用の内ファスナー5を有して折込乃至巻込可能の内袋
    口部6を有した内袋7とからなり、これら内袋7と外袋
    3との二重袋として穀物の袋詰及び袋口閉めを行う穀物
    用袋。
  2. 【請求項2】透明な内袋7の内側で外袋口2と対向する
    位置に、この内袋7内の保存状態を表示するチェックセ
    ンサ8を設けてなる請求項1記載の穀物用袋。
  3. 【請求項3】内袋7の底部9を外袋3の底部10にのみ
    着脱可能の連結具11を設けてなる請求項1記載の穀物
    用袋。
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