JP2926346B2 - 血液保存システム - Google Patents

血液保存システム

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JP2926346B2
JP2926346B2 JP2017644A JP1764490A JP2926346B2 JP 2926346 B2 JP2926346 B2 JP 2926346B2 JP 2017644 A JP2017644 A JP 2017644A JP 1764490 A JP1764490 A JP 1764490A JP 2926346 B2 JP2926346 B2 JP 2926346B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は血液保存システムに係り、特に血管、心
臓、整形外科、外傷などの患者の治療に一部として患者
自身の血液あるいは血液製剤の収集、濾過、輸血を行う
ための血液保存システムに関する。
[発明の技術的背景] 現今、完全に安全且つ信頼できる同種の血液の供給
は、得難い。技術さえしっかりしていれば、同種の血液
の輸血に伴うリスクは低減させ得るが、完全な安全性は
また得難い。自動輸血(患者自体の血液あるいは人工血
液を収集し、濾過し、輸血すること)は、血管、心臓、
整形外科、外傷等の患者の治療に役立つ手段になりつつ
ある。米国医療協会(AMA)、米国赤十字(ARC)、米国
血液銀行協会(AABB)は、自己血液輸血を、血液輸血に
おける「選択肢」として推奨している。
公知の血液保存システムは、メリーランド州、オーク
ランド市のSulco Basle社によって、[SULCOTRANS」の
商標名で市販されている。このシステムは、剛質の目盛
り付の血液収集袋と、殺菌された単独使用型の排水管セ
ットとを用いるものである。しかし、輸血は、血液収集
袋から行われる。この従来技術によるシステムは、真空
あるいは重力を用いて、患者から体液を収集する。しか
し、吸入源は、従来型の病院の壁に押込まれたソケット
である。目盛は、水銀柱で80〜100ミリである。輸血
は、重力式あるいはハンド球型の取付具を用いてなさ
れ、標準型の血液管理機構が用いられる。従来型のシス
テムは血液収集袋内に入る液体を濾過するための260ミ
クロン前置フィルタを用い、この血液収集袋から出る液
体のための40ミクロン後置フィルタを用いている。この
後、液体は患者に供給される。この従来のシステムは、
自動輸血用として外科医療の現場での排出血液を収集す
るのに用いられる。
本願の譲受人に譲渡された、米国特許No.4,569,674と
No.4,655,754(弁理士の参照番号でストライカー ケー
ス 49と52)は、外科処置の間及びその後で用いられる
排液処理装置を開示している。ここにおけるポータブル
式のベースユニットは、バッテリパック、真空ポンプ、
及び真空ポンプの作動をコントロールする手段を有す
る。ポータブル式のタンクは、このベースユニット内に
着脱自在に挿入される。タンクが挿入されると、逆止弁
と疎水性フィルタとを介して真空ポンプに接続され、真
空ポンプがタンク内の液体を吸入することが防止され
る。ついで、このタンクは、逆止弁を介して患者の水性
傷に取り付けることができる。真空ポンプは、ベースユ
ニット内におけるタンクの物理的存在と、タンク内のガ
ス圧とに応答し、タンクのガス圧を大気圧以下の所望範
囲内に維持する。このタンクは、ベースユニットから取
外しできるが、取外すことにより、真空(大気圧以下)
を内部に保持する。この結果、このタンクは、ベースユ
ニットに接続されているかどうかに関係なく、大気圧以
下である特に傷から排液を吸引する。タンクの頂部に柔
軟部材がみえる時は、その物理的形状(タンクが大気圧
以下であるとき、窪む)により、タンクの中には大気圧
以下の圧力があることが分かる。
本発明の発明者は、上記特許No.4、569,674及びNo.4,
655,754の傷排液システムが、血液保存システムに適用
あるいはベースとして使用するのに望ましいものである
と認識している。
[発明の目的] そこでこの発明の目的は、患者から血液を受け、その
後患者の血液あるいはその一部を戻すのに用いられ、脂
質等を患者に戻す前の血液から分離し得る血液保存シス
テムを提供するにある。
このシステムによれば、さらに、外科処置の終了後
に、現場の患者から排液を吸引でき、この時病院に備え
付けの従来型吸入源にこれを接続する必要がなく、バッ
テリパックや真空ポンプが組込まれた可搬ベースユニッ
トに着脱できる液体源を備えることができる。この時、
タンクは大気圧以下に保たれるので、可搬ベースユニッ
トに接続された時でも、その後取外された時でも、外科
現場から排液を吸引することができ、タンクを公知の人
手が容易な可搬ベースユニットと共に使用することがで
きる。
[発明の構成] この目的を達成するために、開口びんを備えたタンク
と、このタンクを患者に着脱可能に連結して、患者から
血液及び不要な脂質を含む体液を受け取る手段と、前記
タンクから血液を受け取る輸血手段と、前記タンクから
前記輸血手段に血液を輸送するが不要な脂質を輸送しな
いように、前記タンク内に開口して前記タンクから血液
を排出する開口部を有する直立管を備え、前記開口部が
前記タンクの底部から上方の位置に配設され、且つ、前
記開口部の高さが前記タンク中の血液上に浮遊する不要
な脂質層の厚さよりも高く配設され、前記タンクから脂
質が排出されることを防ぐための輸送手段とを有し、患
者から血液及び不要な脂質を受け取ることができること
を特徴とする。
[実施例] 以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体
的に説明する。
この発明を具体化した血液保存システム10(第1図参
照)は、タンク11を有している。このタンク11は、この
タンク11内の圧力を大気圧以下に低下させるための可搬
ベースユニット12に着脱自在に接続される。このタンク
11は、使い捨てのチューブセット13によって外科現場の
傷(図示せず)に取り付けられる。
チューブセット13は、従来の方法で傷内に挿入できる
排液チューブ14(第1図の破線で示す)を有している。
この傷からは、外科処置中における重力あるいは吸入力
によって、処置中及びその後に傷から排出される排液な
どの液体が除去される。例えば、複数の排液チューブ1
4、14′は、Y形取付具15によって、タンク11と接続さ
れたチューブセット13の残り部分に接続される。また、
チューブセット13は、Y形取付具15を前置フィルタ17に
接続する第1チューブ16を有している。図示の具体例に
おける前置フィルタ17は、好ましくは、160〜260ミクロ
ンなので、骨片、凝血及びその他の異物を除去するもの
である。第2チューブ20は、前置フィルタ17を非還流弁
21(例えば、逆止弁あるいは一方片、便宜上ダックビル
弁と呼ばれる)に接続される。この非還流弁21は、排液
チューブ14からタンク11への流れを許容するが、逆流は
確実に阻止するものである。第3チューブ22は、患者か
ら血液及び不要な脂質を含む体液を受け取る手段を構成
するものであり、非還流弁21をタンク11の頂部に接続さ
せて排液を排液チューブ14からタンク11に排出させる。
血液保存システム10は、輸血バッグ23を有している。
タンク11の底と輸血バッグ23とは、第4チューブ24で連
絡している。これにより、第4チューブ24は、タンク11
から血液を受け取る輸血手段を構成するものであり、タ
ンク11の底に接続されて血液を輸血バッグ23に入れる。
輸血バッグ23は、少なくとも一つの出口25を備えてい
る。これは、通常の方法で、従来型血液管理セット(図
示せず)に接続され得るので、輸血バッグ23内の血液を
すぐ取扱う、例えば患者への再輸血を行い、血液のある
成分のみを患者に供給したり、その再輸血の前に臨時に
保存したりすることができる。
排液チューブ14、Y形取付具15、第1チューブ16、第
2チューブ20、第3チューブ22、前置フィルタ17、非還
流弁21、第4チューブ24、輸血バッグ23は、全て、市販
されている従来品であるから、詳しい説明は省略する。
可搬ベースユニット12は、この発明の譲受人から入手
できる種類のものである。今までの型式による可搬ベー
スユニット12の内部構造と作動は、この発明の護受人に
譲渡された上記米国特許No.4,569,674の明細書にかなり
詳しく開示されている。第1図に示すものと形状が似て
いる可搬ベースユニット12の最近形式のものは、上述の
米国特許No.4,655,754(特に、第6、7図参照)に開示
されているが、上述の特許の関連説明が以下において参
考のために述べられている。
可搬ベースユニット12(第1、3図参照)は、上向き
にスライドし、取外しVでき、再充電できるバッテリパ
ック30の形態にある電気供給源を有している。第3図に
示すように、可搬ベースユニット12は、吸引源となる真
空ポンプ(VACUUM PUMP)と制御回路(CONTROL CIRCUI
T)を有している。制御回路は、接触センサ(CONTACT S
ENSOR)が可搬ベースユニット12内に下向きにタンク11
が挿入されたことで発信し、そして、圧力センサ(PRES
SURE SENSOR)が同時に、タンク11内の圧力が所望の大
気圧以下の範囲以上にあることを発信する時に真空側に
なる。真空ポンプに作動するためには、前述の2つの条
件が必要である。真空ポンプは、タンク11が可搬ベース
ユニット12内にはめこまれない時に、オフになる。この
真空ポンプは、また、可搬ベースユニット12にはめられ
たタンク11が予めセットされた所望範囲内の大気圧以下
の圧力である時にも、オフになる。この所望範囲は、例
えば、大気圧と少なくとも大気圧以下の24PSIとの間の
範囲を占めることができる。この範囲は、ある形態にあ
る可搬ベースユニット12内の真空ポンプの能力の範囲で
ある。
上述の米国特許No.4,655,754は、第1図の可搬ベース
ユニット12と共に傷排液用として用いるようになされて
いるが、血液保存(例えば自動輸血)システムとしては
使えない排液タンクを開示している。排水タンク11は、
第3図において、タンク11の上向きの開口びん36の左端
を越えて片持ちされているカバー35(第3図参照)を有
し、上述の特許No.4,655,754の排液タンクと似ている。
この発明に係るタンク11を可搬ベースユニット12と共に
用いる場合には、カバー35の左側部部分とオーバハング
左側部37は、上述の特許の排液タンクの対応部分とかな
り似通った構造にできる。かくして、第3図に示す如
く、カバー35の左側部分には、上向きに開く凹部41(第
3図参照)があるが、これは、そのオーバハング左側部
37の近くにおいてカバー35の中央部から延設する。板状
の蓋42が凹部41内に密封して取り付けられてその頂部を
閉じる。真空通路である吸入通路43は、この凹部41と蓋
42とによって形成される。環状の脚部44は、開口びん36
の左側に接するようにカバー35の左端から一体的に垂下
している。脚部44の略中央部位には、上側の壁部45が横
方向に延びている。かくて、脚部44の中空内部は、その
上側の吸入通路43と連通する上側チャンバ46と、可搬ベ
ースユニット12内の圧力センサと真空ポンプと連通する
下向きの開口凹部47とに分けられる。
逆止弁50は、上側の壁部45内の中央穴内に取り付けら
れた同軸ステム52から垂下する通常の柔軟傘型の弁ヘッ
ド51を有している。この同軸ステム52は、その自由端が
拡大されているので、壁部45に対して通常密封接触する
半径方向に拡大した弁ヘッド51を堅く保持される。逆止
弁50は、例えば、オハイオ州、イエロウスプリング市の
Vernay者のVA3123のパーツであってもよい。壁部45の貫
通穴は、開口凹部47内の空気圧が上側チャンバ46内のそ
れより高い時、つまり、開口びん36内の圧力が大気圧以
下になった時に、弁ヘッド51によって閉じられる。他
方、弁ヘッド51は、その周辺が下に曲り、吸入通路43を
経て開口びん36から空気を吸引し、逆止弁50を経て、可
搬ベースユニット12の真空ポンプに送ると開くものであ
る。もし必要なら、逆止弁50は、タンク11内の限界圧力
以上の圧力にのみ応じて開かせることもできる。代わり
に、この逆止弁50を、可搬ベースユニット12内にタンク
11を挿入させ、機械的に開かせることも可能である。例
えば、弁ヘッド51の径方向中間部分を、可搬ベースユニ
ット12から上向きになるように取り付けられたフォーク
状部材49により、壁部45(同軸ステム52を半径方向に密
着して包囲する)の壁内の下向き環状溝内に上向きに曲
げると、弁ヘッド51の周辺は、下に曲がって壁部45から
離れて壁部45内の穴を開く。
タンク11は、以下に述べるように上述の米国特許No.
4,635,754に記載の構成とは異なるものである。
第3図に示す吸入通路43は、後述する目的で、開口び
ん36の内部にカバー35から垂下する吸入口となる吸入用
のニップル53とを連通する。
タンク11は、特許No.4,635,754の排液タンクより前後
方向の厚さが実質的に大きく形成されている。かくし
て、排液タンクの容量が増え、後述するタンク11の内部
構造の増設に備えることができる。
第3、4、6図の右から左に示すように、開口びん36
の後縁(第5図の右方)と開口びん36の大体中央部位に
は、同軸状で上向きと下向きで連通用の直立、垂下ニッ
プル54、55(第5図参照)がある。チューブセット13の
第3チューブ22の出口端は、直立ニップル54上に密封状
にかぶされるので、垂下ニップル55上に密封状にかぶさ
れる液体入口チューブ56と連通する。この液体入口チュ
ーブ56は、開口びん36の床状の底壁57に約4分の1イン
チ入るよう下向きになっている。チューブセット13と液
体入口チューブ56とを経て、開口びん36内に吸引された
血液およびその他の液体物は、液体入口チューブ56の底
から出て、開口びん36に少しづつ満たされる。開口びん
36の底壁57の近くにおいて、液体入口チューブ56の出口
端が位置するので、進入する血液等が飛ねたりすること
は少なくなり、血液細胞が互いに衝突したり、開口びん
36の堅い内壁に激しくぶつかって、進入する血液が物理
的に損傷を受ける可能性は少なくなる。
垂下して管状の弁ガイド60(第3図参照)は、カバー
35から垂下するように取り付けられ、開口びん36の内側
中心に下がっている。図示の具体例において、弁ガイド
60は、開口びん36の高さの約半分近くの高さである。弁
ガイド60の上端部61には縮径になされた段状部があり、
カバー35内の穴62内にきちんと入り、適当な接着剤のよ
うな便利な方法で固定される。弁ガイド60をカバー35に
固着させるために、このカバー35には垂下して環状のフ
ランジ63を形成しており、このフランジ63に弁ガイド60
の上端部61が入って固着される。
管状の直立管67は、輸送手段を構成するものであり、
開口びん36の底壁57の中央を通って密閉固着される。こ
の直立管67は、望ましくは、底壁57の中心に位置する。
第1図に示す如く、第4チューブ24は、底壁57から垂下
し、直立管67の下端を画定するように下向きに突出した
ニップル68に密封嵌合される。直立管67は、底壁57の上
のある高さまで、底壁57から延びるが(具体例の場合、
約1インチ)、この寸法は、望ましくない脂質のような
物質の層の厚さを越える。この脂質は、傷から出る血液
と共にタンク11に流入し、血液の表面に浮かぶ層を形成
する。
直立方向に長い形状の弁ステム65は、ガイド手段を構
成する管状の弁ガイド60の細長い貫通した中心穴66内で
上下方向に滑るよう支持される。弁ガイド60と弁ステム
65とは、直立管67上で同軸心上に位置する。第3図にお
いて、弁ステム65の下部分に位置して平らで柔軟な弁デ
ィスク70は、弁手段を構成するものであり、弁ステム65
の底端に取り付けられ、直立管67の開口頂部に着座して
閉じる。弁ステム65の底には、垂下したフード71が取り
付けられる。このフード71は、直立管67の形よりも少し
大なる径の下向き開口の凹部72を画定し、かくて、直立
管67を緩く受ける。第3図に示す如く、フード71は、タ
ンク11の底壁57から短い距離、例えば、4分の1インチ
以内において弁ディスク70から垂下する。かくして、フ
ード71は、直立管67より縦方向にいくらか短くなる。
弁ステム65の一方の側において、フード71は、直立ニ
ップル73を備えている。この直立ニップル73は、弁ディ
スク70の高さ以上に延びている。柔軟なガスの排出チュ
ーブ74の下端は、直立ニップル73上に密閉嵌合される。
排出チューブ74は、空気抜き手段を構成するものであ
り、フード71から直立し、任意の便利な手段(接着剤あ
るいはクランプ等)によって弁ガイド60の側部に取り付
けられる。排出チューブ74の上端は、例えば、4分の3
インチ下方にカバー35の下側からわずかに離れてその近
くにおいて上向きに開口する。排出チューブ74の頂部
は、開口びん36内の水面が上昇し得るレベル以上にあ
る。
弁ステム65を、第3図の示す位置から第4図の位置ま
で上昇させると、弁ディスク70は直立管67の開口頂部か
ら上昇し、かくして、直立管67と開口びん36の内部はフ
ード71の底を経て連通する。排出チューブ74は、第4図
に示す如く、横方向に撓むと、弁ステム65が上向きに変
位する。
第4図に示す如く、弁ステム65が最上端位置にある時
でも、フード71は、直立管67の上端の下側にしか来な
い。かくして、タンク11内の浮遊血液の表面にある望ま
しくない脂質等の層は、フード71によってブロックさ
れ、直立管67の開口頂部に近づけず、かくして、第4チ
ューブ24を経てタンク11から輸血バッグ23に逃げること
はない。かくして、脂質のような浮遊成分はタンク11か
ら輸血バッグ23(第1図参照)に入ることは阻止される
が、タンク11内の重い血液成分はフード71の下側を通り
得る(第4図参照)。そして、直立管67の開口頂部内に
下降し、第4チューブ24を経て、輸血バッグ23内に入
り、タンク11内の少なくとも液面に達し、直立管67の上
端の高さにまで下降する。
第1図に示す如く、例えば、輸血バッグ23がタンク11
のレベルより下方にあると、重力によりタンク11から液
体が排出されるが、この時、ガスの排出チューブ74はフ
ード71の上端を開口びん36の内部の頂部に開口するの
で、上記2つの場所における圧力は等しくなる。従っ
て、開口びん36から直立管67と第4チューブ24を経て輸
血バッグ32に入る排液は、フード71内の圧力を開口びん
36内の圧力以下に下げることができない。このため、開
口びん36から排液を吸引することができず、開口びん36
内の最低液面は、直立管67の上面よりさらに下に下降す
る。かくして、排出チューブ74により、脂質やその他の
望ましくない物質の浮遊層がフード71の下側に吸引さ
れ、直立管67を経て下降することが防止される。また、
直立管67、フード71、排出チューブ74は、協同して機能
し、浮遊物としての脂質がタンク11からの血液と共に、
輸血バッグ23内に入るのは防止される。この時、弁ディ
スク70は、弁ステム65を、第4図に示す位置にまで上昇
させることによって開かれる。
弁ガイド60内の下向きの開口凹部80は、中心穴66の底
部と同軸であり、これを拡径している。開口凹部80は、
中心穴66内に下向き段部81を形成する。径方向外向きに
拡大するフランジ82は、弁ステム65の中間に取り付けら
れる。フランジ82は、径が小さいので、弁ガイド60内の
開口凹部80内で自由に滑動する。フランジ82より上方の
弁ステム65の径は、開口凹部80の径よりも小さい。螺旋
状の圧縮バネ83は、弁ステム65の周囲と開口凹部80の内
周壁との間の細長い環状空間内で自由に滑るように軸方
向配設される。圧縮バネ83は、弁ステム65上のフランジ
82と弁ガイド60の下向き段部81との間で軸方向捕捉され
る。この結果、圧縮バネ83は、弁ステム65を弁ガイド60
に向けて下向きに且つカバー35を越えるよう弾力的に押
圧する。このため、弁ディスク70が直立管67の開口頂部
に向けて押圧され、直立管67が密封されるので、タンク
11から排液が逃げることはない。
弁ステム65の上向き段部84は、弁ガイド60内の下向き
段部81と対向している。第3図に示す如く、弁ステム65
が下方に位置する時に、下向き、上向き段部81、84は、
フード71の高さより実質的に少ない距離において垂直方
向に離される。この結果、弁ステム65は下向き段部81と
上向き84とが衝突するまで上昇し、この位置において
も、なお、フード71は、第4図に示す如く、直立管67と
垂直方向に実質的に重なる。
上向き段部84の上方にある弁ステム65の縮径上部は、
開口凹部80より上方の中心穴66の部分内で安定的に垂直
摺動する。これにより、後述するような弁機能が行われ
る。この弁機能とは、第3図に示す如く、弁ステム65が
下方位置にある時に、開口びん36の内側上部と脚部44と
が連通され、ガスが吸引されて開口びん36内の圧力が大
気圧以下になるということである。代わりに、弁ステム
65が、第4図に示す位置にあると、開口びん36の内部は
脚部44から断絶され、代わりに、開口びん36の内部はカ
バー35より上の大気圧に通じ、開口びん36内の排液は直
立管67から排出される。
これらの弁機能を果たさせるため、シール手段とし
て、環状の第1、第2、第3、第4シール材90、91、9
2、93(第3図参照)は、弁ステム65上で離隔されてお
り、下向き段部81上の中心穴66の縮径上部をシールす
る。図示の具体例において、環状の第1〜第4シール材
90〜93は、柔軟なOリングが好都合であり、弁ステム65
の縮径上部の全長にわたって離隔する対応環状溝内に入
る。第3シール材92は、吸引の弁手段として機能するも
のである。第4シール材93は、排気の弁手段として機能
するものである。
第3図に示す如く、柔軟管94は、ニップル53上に嵌合
されている。柔軟管94の他端は、弁ガイド60の側壁を通
って連通する凹状穴95内に取り付けられ、開口凹部80と
カバー35間で垂直方向に離隔する中心穴66内に開口す
る。
柔軟94の両端は、ニップル53上に密封嵌合され且つ、
凹状穴95に取り付けられて、吸入通路43を弁ガイド60の
中心穴66と連通させる。
他の凹状穴96(第3、6図参照)は、凹状穴95とカバ
ー35の間で軸方向に離れる位置において、弁ガイド60の
中心穴66と連通する。図示の具体例において、凹状穴96
は、往生穴95から横方向に離れるように延設している。
弁ガイド60の右後方に離れて、カバー35の下側から垂
下するのは、全体的に円形でカップ形のケーシング101
を有する保護ユニット100(第4図参照)である。ケー
シング101は、接着剤等でカバー35の下側に取り付けら
れた小径上端部102(第3、6図参照)によってカバー
される。小径上端部102内の凹状穴103は、ケーシング10
1内の中央穴104と連通する。凹状穴103は、どちらかと
いうと左向きである。柔軟管105(第6図参照)の対向
両端は、凹状穴96、凹状穴103に密封取り付けされる。
柔軟管105は、両者間において全体がS字状に延設され
る。
弁ステム65においては、最上端の第3、第4シール材
92、93は、弁ステム65内の軸方向に長い環状溝106の両
端において弁ステム65の軸方向に離されている。弁ステ
ム65が第3図に示す正常の下方位置にある時、環状溝10
6は弁ガイド60中の凹状穴95、96と連通しているので、
脚部44は保護ユニット100の上端部102内の中央穴104、
柔軟管105(第6図参照)、凹状穴96を介して吸入通路4
3と柔軟管94とに連結される。
中心穴66の内面上の軸方向凹部107(第3図参照)は
上側の第4シール材93の直上の位置から延びており、第
4シール材93が第3図において下方位置にある時は、弁
ステム65の上端部の周辺上において上向きとなってい
る。このため、軸方向凹部107は、カバー35の頂面を通
して、タンク11を囲む大気と連通する。弁ステム65が第
3図において下方の位置にある時、上側の第4シール材
93は、排気の弁手段として機能するものであり、タンク
11が大気と連通するのを防止する。他方、上方位置にあ
る時(第4図参照)、上側の第4シール材93は軸方向凹
部107の底より上に持ち上げられ、この結果、タンク11
を囲む大気は、保護ユニット100の上端部102内の中央穴
104、柔軟管105(第6図参照)、凹状穴96、環状溝10
6、軸方向凹部107を通して開口びん36の内部と通じる。
柔軟管94の下にある弁ステム65の上下位置にある下側
の第1、第2シール材90、91により、付加的なシールが
形成され、かくして、排液が開口びん36から出て弁ステ
ム65と弁ガイド60との間からしみ出て吸入通路43と脚部
44に達するのが阻止される。また、最下端の第1シール
材90は、弁ステム65のストローク長さよりも長い距離に
わたり、隣の第2シール材91よりも離れている。かくし
て、第1、第2シール材90、91のいずれもが接触できな
い。第1、第2シール材90、91の間には、短い垂直長さ
の中心穴66のセグメントがある。この結果、汚染物が軸
方向凹部107を通ってタンク11に入り、中心穴66を通
り、開口びん36内の液体と接触することが防止される。
保護ユニット100(第2、4図参照)は、座金状の水
平に延びる環状のデバイダ110(第4図参照)を有して
いる。これにより、ケーシング101の中空内部は、上と
下のチャンバに分けられる。上チャンバは、通常の疎水
性フィルタ111(例えば、上述の米国特許No.4,655,754
に示す種類のもの)を含むが、これは、デバイダ110の
すぐ上の垂直方向にうすい空間112を残して上チャンバ
を完全に埋める。この疎水性フィルタ111は、中央直立
ニップル113を有するが、中央穴104の底部にきちんと入
っている。疎水性フィルタ111により、脚部44に接続さ
れた吸入源は、開口びん36の内部から空気等のガスを上
方に吸引する(この時、弁ステム65は第3図に示す如き
正常の下方位置にある)。この時、排液が貫流するのが
阻止される。他方、弁ステム65が第4図に示す上昇位置
にある時、疎水性フィルタ111内の細孔径が十分小さい
ので、大気から軸方向凹部107を経て、疎水性フィルタ1
11から開口びん36に入る周囲空気が浄化される。この結
果、空気中のバクテリア等が開口びん36に入ったり、接
触したりすることが防止され、最終的に血液の汚染は防
止される。
デバイダ110の下にあるケーシング101の下チャンバに
は、浮き弁114が緩く設けられる。図示例における浮き
弁114は、内部で上下動するよう下チャンバ内に緩くは
められた環状フロート115を有している。短軸116は、保
護ユニット100のケーシング101の底部117に取り付けら
れて上方に延びている。浮き115は、下向き開口する中
心凹部を有する。この中心凹部には、浮き115の上下動
を確実にガイドするため軸方向摺動するようにきちんと
はめられた短軸116が設けられる。浮き115から上方に延
びる中心ペグ120は、弁手段である柔軟な座金形弁部材1
21を固定支持する。ケーシング101は、その側壁内に穴1
25を有している。これにより、排液は浮き115と接触
し、よって、浮き115は開口びん36内の液面レベルの変
動に応じて上下動する。
液面が所望の最高レベル以下である時は、浮き115
は、かような液体で上昇することがなく、第4図に示す
最下方位置あるいはその近くに維持される。かくして、
座金形弁部材121は、中心穴(弁座)122と接触する程上
昇しない。
他方、開口びん36内の液面が浮き115を浮かす程(第
3図参照)上昇すると、浮き115が上昇し、座金弁部材1
21はデバイダ110内の下向きに広がる弁座123と接触し、
これを閉じてシールする。このため、開口びん36の内部
は、軸方駆凹部107、吸入通路43、脚部44から隔離され
る。
弁ステム65の上面に取り付けられてカバー35を貫通し
て上に延びるフック130により、弁ステム65は、第3図
と第4図の位置間において、上下動する。弁ステム65を
上下動させるため、倒立されたL形断面のハンドル131
(第3、4図参照)は、横軸132を有している。この横
軸132には、フック130が係合される。ハンドル131は、
垂下した側壁133を有している。側壁133は、下側の右隅
において梃134を有している。ハンドル131は、弁ステム
65を移動させる場合に作動可能な手段を構成するもので
あり、ハンドル131を右端を上下動させることにより、
この梃134を中心にして枢動する。
カバー35内の穴に取り付けられた柔軟のディスク136
(第2図参照)は、図示のように撓むので、開口びん36
の内部が大気圧以下になると外形が変わってへこむ。か
くて、ディスク136の外形をみるだけで、開口びん36の
内部の状態が分かる。
この装置の製作材料は何でもよい。この発明による一
具体例によれば、上述の柔軟管94、105はPVCで形成さ
れ、タンク11の剛室部は成形プラスチック剤、例えば、
ポリカーボネートで形成される。
次に、この実施例の作用を説明する。
タンク11は、次のようにして組立てられる。望ましく
も、保護ユニット100は、短軸116を、上向き開口のケー
シング101の底にある中央穴104にきちんと挿入し、しか
るのち、浮き115を(取り付けられた座金形弁部材121と
共に)ケーシング101内に落下し、短軸116の上端に緩く
嵌合し、かくして、液面の上下動と共に自由に上下す
る。
デバイダ110は、この時、ケーシング101内に取り付け
られる(例えば、番号なしで第3図に示される狭い上向
き段部に着座することにより)。疎水性フィルタ111
は、小径上端部102内の中央穴104内に嵌入された中央直
立ニップル113を有する。小径上端部102は、下側の疎水
性フィルタ111と共に、次に、ケーシング101の開口端内
に嵌入される。上述のように一体的に取り付けられた部
品は、接着剤のような適当な手段で一体保持される。保
護ユニット100の小径上端部102の頂部は、接着剤等で、
カバー35の下側に取り付けられる。
弁ガイド60は、その小径上端部102がカバー35内の中
心の穴62内にきちんと挿入されて取り付けられ、これに
より、カバー35の下側に垂下して取り付けられる。圧縮
バネ83は、弁ステム65の頂部上に嵌め込まれる。この弁
ステム65は接着剤等により底に取り付けられた弁ディス
ク70と共に、弁ガイド60内に上向きに挿入されるので、
フック130が頂上のカバー35より上に突き出る。第1〜
第4シール材90〜93は、図示のようにして弁ステム65の
上部に予備組付けられている。
ハンドル131が、第3図の右に示すカバー35の頂上に
ある時、弁ステム65は弁ガイド60内において可能な限り
手で押し上げられる。ハンドル131は、弁ステム65を移
動させる場合に作動可能な手段を構成するものである。
かくして、ハンドル131は左に滑り、弁ステム65の上端
にあるフック130の下側において横軸132と並ぶ。次い
で、弁ステム65が、落下可能となるので、フック130は
下降してハンドル131の横軸132を捕捉する。この結果、
弁ステム65とハンドル113とは、第3、4図に示すよう
に着脱自在に連結されたことになる。
この時、柔軟管105(第6図参照)の両端は、密封状
態で、凹状穴96、凹状穴103内に挿入されて固定され
る。柔軟管94も同様にニップル53上にきちんと且つ固定
的に嵌合され弁ガイド60の両側に上端が取り付けられ
る。
弁ガイド60と排出チューブ74、柔軟管94、柔軟管105
間の連結状態は、ニップル53に柔軟管94に取り付けるよ
うに、接着剤等によって確実にすることができる。
この点において、傘状の逆止弁50は、脚部44内の壁部
45の中心穴を通して上向きに挿入される。蓋42の縁に接
着剤を付けることにより、カバー35内の平坦名凹部41を
カバーすべくこの蓋42を取り付けることができる。
液体入口チューブ56は、上端を垂下ニップル55上に嵌
合することができるが、もし必要ならば、接着剤により
取り付けられる。また、直立管67は、開口びん36の底壁
57内の中心穴76を通るように上向きに挿入される。ここ
において、直立管67の径方向外向きに延びるフランジ82
は、その真中辺において離隔している。このフランジ82
は、中心穴76内に固定的に嵌入されており、接着剤等で
固着される。
この点において、上述の部品を担持するカバー35を開
口びん36の頂上に置くことができ、弁ステム65を直立管
67の上方に同軸心上に位置させることができる。次い
で、カバー35は、接着剤のような好都合な方法で開口び
ん36の上面に取り付けられる。かくて、タンク11の組立
が完了する。
タンク11が血液の収集を容易に行うように、タンク11
にはチューブセット13が取り付けられる。より特定的に
は、このチューブセット13の第3チューブ22は、カバー
35上の直立ニップル54上にきちんと且つ密封的に嵌合さ
れる。排出チューブ14(もしY形取付具15がある場合
は、14と14′)は、排液処置すべき傷内に挿入される。
輸血バッグ23の入口の第4チューブ24は、第1図に示す
如く、開口びん36の下側にある下向き突出しニップル68
上に半永久的且つ密封状に嵌合される。
充電されたバッテリパック30が可搬ベースユニット12
(第1図参照)内に挿入されると、第1図に示す如く、
タンク11は、上記米国特許No.4,655,754に示す方法で可
搬ベースユニット12内に下向き挿入される。もし、タン
ク11内のガス圧が、所定の大気圧以下の作動圧力範囲内
にない時は、可搬ベースユニット12内の真空ポンプがオ
ンになされる。弁ステム65が第3図に示すように下方位
置にある時、可搬ベースユニット12内の真空ポンプは、
ケーシング101内の穴125を経て、開口びん36の内部から
ガス(通常は空気)を弁座123、疎水性フィルタ111、中
央穴104、凹状穴103、柔軟管105(第6図参照)、凹状
穴96、環状溝106、柔軟管94、吸入通路43、脚部44内の
逆止弁50を通して可搬ベースユニット12とその真空ポン
プへ吸引させる。弁ステム65が第3図に示す下方位置に
ある時、弁ステム65は、開口びん36の軸方向凹部107
(大気への排気口)と直立管67への連通を閉止する。か
くして、可搬ベースユニット12は、開口びん36内の圧力
を低下させ、所定範囲の大気圧以下の圧力にさせる。可
搬ベースユニット12がセットできる典型的な大気圧以下
圧力は、例えば、大気圧以下0.5PSI〜2.4PSIである。
開口びん36の低気圧により、血液、多くの場合望まし
くない脂質やその他の油脂物のような浮遊物は、傷口か
らチューブセット13(第1図参照)を経て、タンク11へ
吸引される。上述のように、前置フィルタ17の作用で、
骨辺等の固形物が流れから除去される。
可搬ベースユニット12は、可搬式であるが、タンク11
を可搬ベースユニット12から外すのが良い場合がある。
つまり、タンク11が可搬ベースユニット12に取り付けら
れていない時、軽く、小型にすべきだからである。可搬
ベースユニット12から外ずされても、タンク11内の低圧
力は逆止弁50を自動的に閉じることによって維持され、
この結果、タンク11は傷口からチューブセット13を経て
排液を吸引しつづける。
この結果、タンク11内の液面は上昇し始める。進入し
た排液はフード71の上面を越えて上昇する(第3図参
照)排出チューブ74により、液体は、フード71の外側で
上昇するので、内側でも上昇する。
上述のように、疎水性フィルタ111により、開口びん3
6から吸引される空気のようなガスが吸引されても、貫
流することはない。かくして、排液が保護ユニット100
にしぶきや、タンク11の傾斜等の理由で入った場合、座
金形弁部材121、弁座123が閉じなかった場合、疎水性フ
ィルタ111によって可搬ベースユニット12内の真空ポン
プが汚染されることが防止される。
液面が十分上昇した場合、排液は浮き115と接触して
これを上昇させ、浮き115が弁座123に向けて座金形弁部
材121を押圧し、浮き弁114を閉じる。かくして、ガスや
排液が疎水性フィルタ111にまで上昇することが阻止さ
れる。座金形弁部材121、弁座123が一度閉じてタンク11
が可搬ベースユニット12内に嵌入されると、中央穴10
4、凹状穴103、凹状穴96、柔軟管94、吸入通路43、脚部
44内の圧力は急速に低下し、この圧力が所定圧以下にな
ると、可搬ベースユニット12内の真空ポンプが閉止され
る。この作動は、上述の米国特許No.4,655,754に記載さ
れている。同時に、閉じた座金形弁部材121、弁座123と
上昇した液面により、排液がさらにタンク11内に吸引さ
れることが防止される。
排液、特に血液は、必要に応じて開口びん36から完全
に排除できる。例えば、開口びん36内の血液は、第4チ
ューブ24を経て、下記のように輸血バッグ36内に排出さ
れる。ハンドル131は、手で弁ステム65を弁ガイド60に
対して上昇させることにより、第3図の位置から第4図
の状態へ押される。第4図に示す如く、この作用はいく
つかの降下を有する。
第1に、柔軟管94を通る吸入通路43が対応する第4シ
ール材93を上昇させることにより、凹状穴96から切り離
される。この結果、開口びん36内の液面は十分降下し、
そして、浮き115が落下して座金形弁部材121、弁座123
を開く。このため、開口びん36の内部は、吸入通路43か
らの分離状態に維持される。
第2に、弁ディスク70は、上昇して直立管67の上面か
ら離される。血液のような重い排液は、フード71の底の
下を通って直立管67の開口部を越え、第4チューブ24を
通って排出される。脂質等のような軽い排液は、血液上
において多少とも分離された層とした浮かぶ。血液は、
排液の頂部が第4図に示す如く、直立管67の頂部と大体
同レベルになるまでタンク11から排出されつづける。タ
ンク11からの排水がなくなると、浮遊物の上面は直立管
67の上端と同高になり、その下端はフード71の底に向か
って下向きに存在しなくなるので、望ましくない浮遊物
層Lのかなりの部分が開口びん36から出て輸血バッグ23
に流入することがない。この結果、輸血バッグ23には、
排液等が存在しない。フード71の頂部から排出チューブ
74を介して廃棄することにより、フード71の下側のガス
圧を開口びん36の残部における圧力と等しく維持させる
ことができる。この結果、排液を直立ニップル54内から
重力で吸引しても、フード71の底より下方の望ましくな
い浮遊脂質層Lを吸入し、あるいはサイホン作用で、フ
ード71内に上昇させ、直立管67内に降下させることはで
きない。
この結果、上述の装置により、血液の全部あるいはそ
の大部分を開口びん36から輸血バッグ23に排除し、つづ
いて患者に輸血し、同時に望ましくない脂質を除去する
ことができる。
第3に、第4図に示す上昇位置に弁ステム65がある
時、開口びん36の内部は、座金形弁部材121、座金123、
疎水性フィルタ111、凹状穴103、凹状穴96、そして、環
状溝106、軸方向凹部107を経て、タンク111の周りの大
気に連通する。これにより、排気が行われ、開口びん36
は、直立管67を経て上述のように排水される。
開口びん36から排液が完全に排出されると、ハンドル
131は反時計方向に駆動されて第3図に示す休止位置に
戻され、かくして、圧縮バネ83により弁ステム65は第3
図に示す下方位置に戻る。この結果、直立管67の開口頂
部と軸方向凹部107が閉じられ、疎水性フィルタ111と浮
き弁114を介する吸入通路43から開口びん36までの連通
が行われ、かくして、開口びん36内の圧力が回復して所
望の範囲内に再び入る。
第4図に示す如く、開口びん36の上部を大気に開放し
ている間、疎水性フィルタ111は、例えば、0.45ミクロ
ンの1ミクロン前後の極めて小さい孔径を有するので、
バクテリア等の進入を機械的に阻止し、これにより、開
口びん36に入る空気を殺菌することができる。
排液チューブ14,第1チューブ16、第2チューブ20、
第3チューブ22、第4チューブ24、液体入口チューブ56
は、望ましくは、PVCのような柔軟弾性材料がよい。
この発明の好適具体例を説明してきたが、部品の配置
変更を含む開示装置の変形は、発明の範囲内にあると認
められる。
[発明の効果] 以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれ
ば、患者から血液を受け、その後患者の血液あるいはそ
の一部を戻す際に、脂質等を患者に戻す前の血液から分
離させ得る。
また、外科処置の終了後に、現場の患者から排液を吸
引でき、この時病院に備え付けの従来型吸入源にこれを
接続する必要がなく、バッテリや真空ポンプを組込まれ
た可搬ベースユニットに着脱できる液体源を備えること
ができ、この時、タンクは大気圧以下に保たれるので、
可搬ベースユニットに接続された時でも、その後取外さ
れた時でも、外科現場から排液を吸引することができ、
タンクを公知の入手が容易な可搬ベースユニットと共に
使用し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示し、血液保存システムの
図である。 第2図は第1図のタンクを第1図とは異なる角度から視
た図である。 第3図は、第2、6図のIII-III線で実質的に切断した
拡大中央断面図であって、排液出口側の弁が閉じている
状態を示す図である。 第4図は、第3図と同様の図であって、出口側の弁が開
かれている状態を示す図である。 第5図は、第3図のV-V線で切った断面図であって、
特にタンクへの排液入口ラインを示す図である。 第6図は、第3図のVI-VI線で切った断面図であって、
弁ステムから第3図の疎水性フィルタの頂部へのベント
・吸入通路を示す図である。 図において、10は血液保存システム、11はタンク、12は
可搬ベースユニット、36は開口びん、60は弁ガイド、そ
して65は弁ステムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/02 500 A61M 1/36 520

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口びんを備えたタンクと、このタンクを
    患者に着脱可能に連結して、患者から血液及び不要な脂
    質を含む体液を受け取る手段と、前記タンクから血液を
    受け取る輸血手段と、前記タンクから前記輸血手段に血
    液を輸送するが不要な脂質を輸送しないように、前記タ
    ンク内に開口して前記タンクから血液を排出する開口部
    を有する直立管を備え、前記開口部が前記タンクの底部
    から上方の位置に配設され、且つ、前記開口部の高さが
    前記タンク中の血液上に浮遊する不要な脂質層の厚さよ
    りも高く配設され、前記タンクから脂質が排出されるこ
    とを防ぐための輸送手段とを有し、患者から血液及び不
    要な脂質を受け取ることができることを特徴とする血液
    保存システム。
  2. 【請求項2】前記直立管に覆い被さって緩く嵌め込まれ
    たフードと前記直立管の開口部を開閉する弁手段とを有
    するとともに、前記直立管が前記タンクの底壁から立設
    し、前記直立管の開口部が上端側にあり、前記弁手段
    は、前記フードの一部分から成るとともに、前記直立管
    の開口部を開閉すべく前記フードの上下動に対応しなが
    ら前記フードと共に移動可能であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の血液保存システム。
  3. 【請求項3】前記直立管は、前記タンクの底壁を介して
    前記輸血手段と連通することを特徴とする特許請求の範
    囲第2項に記載の血液保存システム。
  4. 【請求項4】前記タンク内には、前記フードの上部から
    前記タンク内の高位置まで立設し、前記フード内を排気
    し、前記直立管の上端よりも低くなるまで前記タンク内
    を吸引排出することを防止する空気抜き手段を設けたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の血液保存
    システム。
  5. 【請求項5】前記弁手段は、前記タンクの底壁近傍に配
    設されるとともに、液体が前記タンクから前記輸血手段
    に流動させるべく開弁動作可能であり、吸引源に連絡可
    能な吸入通路と前記タンク中の吸引口との間に介設さ
    れ、前記タンク内の圧力を下げて体液を患者に吸引させ
    る開弁状態と、前記タンクと前記吸引源の間の連通を遮
    断する閉弁状態とになり、前記タンクを周囲大気に交互
    に開閉するように、前記タンクに対して移動可能な弁ス
    テムを有することを特徴とする特許請求の範囲の第1項
    に記載の血液保存システム。
  6. 【請求項6】前記弁手段は、前記タンクを前記吸引源に
    連結し、前記タンクの上端近傍の前記吸入通路とこの吸
    入通路の前記タンクとの連通を交互に開閉する場合に作
    動可能な吸引の弁手段を有することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の血液保存システム。
  7. 【請求項7】前記吸引の弁手段は、比較的高い位置まで
    上昇した前記タンク中の液体が接触することができる浮
    き弁を有することを特徴とする特許請求の範囲第6項に
    記載の血液保存システム。
  8. 【請求項8】前記吸引の弁手段は、前記タンク中の液体
    が前記吸入通路に吸入することを阻止する疎水性フィル
    タを有することを特徴とする特許請求の範囲第6項に記
    載の血液保存システム。
  9. 【請求項9】前記弁手段は、前記タンク内を大気に排気
    する場合に作動可能な排気の弁手段を有し、前記吸入通
    路中に液体が吸入することを防ぐ場合と、周囲大気から
    前記タンク中に吸入された空気を浄化する場合とに適し
    た細孔の疎水性フィルタを有するとともに、一方で前記
    疎水性フィルタに至る経路と、他方で前記吸入通路及び
    前記タンク周辺の大気との間に配設されたことを特徴と
    する特許請求の範囲第6項に記載の血液保存システム。
  10. 【請求項10】前記タンクには、前記タンク内の大気圧
    未満の圧力の存在有無を視覚的に示す可視の真空インジ
    ケータが設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の血液保存システム。
  11. 【請求項11】底壁に血液の排出口を有する開口びんを
    備えたタンクと、前記タンクを患者に着脱可能に連結し
    て、患者から血液を含む体液を受け取る手段と、前記タ
    ンクから血液を受け取る輸血手段と、血液を前記タンク
    から前記輸血手段に輸送し、前記タンクから血液を排出
    すべく開弁動作可能であるとともに前記タンクから血液
    の排出を防ぐべく閉弁動作可能な弁手段とを備え、この
    弁手段は、前記タンクの上端近傍の前記タンクの蓋を貫
    通する上部と前記タンクの底壁近傍の下部とを有する弁
    ステムを備え、前記タンクは、前記弁ステムを誘導する
    ガイド手段と、前記弁手段を開閉するために前記弁ステ
    ムを移動させる場合に作動可能な手段を備えた輸送手段
    を具備し、患者から血液を受け取ることができることを
    特徴とする血液保存システム。
  12. 【請求項12】前記弁ステムを移動させる場合に作動可
    能な手段は、前記タンクの外側の手動式のハンドルであ
    って、このハンドルは、前記タンクの外側に延出した前
    記弁ステムのフックに連結したことを特徴とする特許請
    求の範囲の第11項に記載の血液保存システム。
  13. 【請求項13】前記ハンドルは、前記弁ステムに連結し
    た横軸と、前記弁ステムから離間するとともに支点とな
    る梃を区画する手段とを有する側壁から成り、前記弁手
    段を開弁動作すべく前記梃を中心に前記タンク上で回動
    されることを特徴とする特許請求の範囲の第12項に記載
    の血液保存システム。
  14. 【請求項14】前記弁ステムは前記タンク中で上下方向
    に反復運動可能であり、前記ガイド手段は弁ガイドから
    成るとともに、この弁ガイド中で前記弁ステムが上下方
    向に滑動可能であることを特徴とする特許請求の範囲第
    11項に記載の血液保存システム。
  15. 【請求項15】前記弁ステムと前記ガイド手段の間に圧
    縮バネを閉じ込めるとともに、この圧縮バネは、前記弁
    ステムを付勢させて前記弁手段を閉弁動作すべく指向し
    て設けたことを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載
    の血液保存システム。
  16. 【請求項16】前記弁手段は、前記弁ステムが、前記ガ
    イド手段中の穴の中で隙間無く滑動可能であり、前記弁
    ステム及び前記穴に沿って配設したシール手段、前記タ
    ンクは、吸引源に連結可能な吸入通路と、前記タンクの
    内部に開口した吸引口と、前記吸入通路と前記吸引口の
    間の吸引の弁手段であって、前記タンクから血液を排出
    するために前記吸引の弁手段を開弁動作させるべく前記
    弁ステムを上昇させても前記吸入通路が前記吸引口から
    遮断するように前記弁ステム及び前記穴の一部分によつ
    て区画した前記吸引の弁手段と、前記タンクの外部の大
    気と前記吸引口の間の排気の弁手段であって、前記タン
    クから血液を排出するために前記吸引の弁手段を開弁動
    作させるべく前記弁ステムを上昇させても前記タンクが
    外部の大気に排気されるように前記弁ステム及び前記ガ
    イド手段の別の一部分によって区画した前記排気の弁手
    段とを有することを特徴とする特許請求の範囲第14項に
    記載の血液保存システム。
  17. 【請求項17】開口びんを備えたタンクと、前記タンク
    を着脱可能に患者に連結して、患者から血液を含む体液
    を受け取る手段と、前記タンクから血液を排出する前記
    タンクの底壁近傍の液体排出手段と、吸引源に連絡可能
    な吸入通路、及び、前記タンクの上端近傍で前記タンク
    に開口した吸引口と、前記タンク中の圧力を制御する吸
    引の弁手段と、前記タンクの上端近傍の排気の弁手段と
    を含むとともに共通の弁ステムで作動する弁手段であっ
    て、前記吸引の弁手段は、前記吸入通路と前記吸引口の
    間に介設され、前記弁ステムは、前記吸入通路と前記吸
    引口の間の前記吸引の弁手段を開弁動作させるとともに
    前記タンクと大気の間の前記排気の弁手段を閉弁動作さ
    せ、前記弁ステムは、前記吸引の弁手段を閉弁操舵させ
    るとともに前記排気の弁手段を開弁動作させて前記タン
    クを大気に排気する前記弁手段とを具備し、患者から血
    液を輸送するができること特徴とする血液保存システ
    ム。
  18. 【請求項18】前記弁手段は、前記タンクの底壁近傍の
    フードを含むとともに、このフードは、前記弁ステムで
    作動し、前記吸引の弁手段によって前記吸入通路を前記
    吸引口から遮断した状態で且つ前記排気の弁手段によっ
    て前記タンク内を排気させた状態で前記タンクから血液
    を排出させることを特徴とする特許請求の範囲第17項に
    記載の血液保存システム。
  19. 【請求項19】前記弁ステムが前記タンク中に略直立す
    るとともに、前記タンク中で前記弁ステムが軸方向に滑
    動可能とする弁ガイドと、前記弁ステムを前記弁ガイド
    に沿って血液受取位置と血液排出位置に切り換える前記
    タンクの外側の手段との間に略直立し、前記血液受取位
    置の前記弁ステムは、前記吸入通路を前記吸引口に連結
    して前記タンク中に大気圧未満の圧力を発生させ、血液
    を患者から前記タンク中に吸入し、前記血液排出位置の
    前記弁ステムは、前記吸入通路を前記吸引口から遮断さ
    せる手段であって、その代わりに、前記タンクの上端を
    外気に排気させるとともに前記タンクの下端を前記タン
    クから血液を受け取る手段に連結することを特徴とする
    特許請求の範囲第17項に記載の血液保存システム。
  20. 【請求項20】前記弁手段は、前記弁ステムと前記吸引
    口の間に介設され、前記タンクから液体が前記吸入通路
    に吸入することを防ぐ浮き弁及び疎水性フィルタを含む
    とともに、前記疎水性フィルタは、前記排気の弁手段と
    前記タンクの間に介設し、前記排気の弁手段から前記タ
    ンク中に吸入された空気を浄化することを特徴とする特
    許請求の範囲第19項に記載の血液保存システム。
  21. 【請求項21】前記タンクに連結されて、バッテリバッ
    クと、このバッテリパックで動く真空ポンプとから成る
    吸引源を有することを特徴とする特許請求の範囲第17項
    に記載の血液保存システム。
  22. 【請求項22】真空源と、この真空源を作動させるバッ
    テリパックとを有する可搬ベースユニットと、タンク
    が、交互に大気圧未満の圧力にする場合に前記可搬ベー
    スユニット上に係合可能であったり、未だ大気圧未満の
    圧力のまま前記可搬ベースユニットから遠隔の場所まで
    患者と一緒に搬送可能であったりする前記タンクを区画
    する手段であるとともに、前記タンクは、患者の外科手
    術現場に連結する口であって、前記タンクが、前記可搬
    ベースユニットに係合可能である場合と前記可搬ベース
    ユニットから遠隔の位置に設けた場合との両方の場合に
    血液を含む液体を吸引摂取する前記口を有し、前記タン
    クは、当該タンクを密封するシール手段付きの真空口を
    有するとともに、前記シール手段は、前記タンクが大気
    圧未満の圧力であるとともに前記可搬ベースユニットか
    ら遠隔である間だけ閉じている前記タンクを区画する手
    段と、前記タンクを前記可搬ベースユニット上に係合さ
    せた状態であって、且つ、前記真空口を前記真空源に連
    結させて前記可搬ベースユニットを大気圧未満の圧力に
    する状態で、前記シール手段を開く前記可搬ベースユニ
    ット上の逆止弁と、前記タンクに連結し、前記タンクか
    ら血液を受け取るとともにこの血液の少なくとも一部分
    を患者に再投与する輸血手段であって、前記タンクは、
    前記タンク内を排気するとともに前記輸血手段に液体連
    通を行う場合に作動可能な手段を有する前記輸血手段と
    を有し、患者から血液を受け取るとともに血液を患者に
    戻すことができることをを特徴とする血液保存システ
    ム。
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