JP3616104B2 - 負圧を軽減制御する特徴を備えた排液装置 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は患者の体腔から液体を排出する装置に関し、さらに詳しく、患者を危険な高負圧レベルにさらすのを防止するために、収集チャンバーの負圧を運転中に自動的に調節する装置に関する。さらに具体的には、本発明は空気流を感知する浮揚性バルブに関し、それは患者の吸気により患者が必要な高い空気流量を装置内で引き起こしたときに閉じ、あるいは低い空気流量が収集チャンバーの内部に過剰な負圧を生成したときに開位置と閉位置の間で往復する。
発明の背景
胸部排液ユニットは、患者の肋膜腔からガス及び液体を吸引する装置である。肋膜腔は、横隔膜の上方の肋骨ケージ(籠)内にあり、肋膜で囲まれている。肋膜腔は両肺臓を含み、この両肺臓は通常の膨張状態では肋膜腔を満たしている。介在外科手術(interventional surgery)、外傷、気腫、種々の感染等の病気や状態は、肋膜内空間の肺臓の回りに液体やガスの蓄積を引き起こすことがある。これが起こると、肺臓は肋膜腔以下の体積まで潰れ、これにより患者の呼吸機能が著しく損なわれる。肺臓は、胸部排液装置を使用することによって肋膜内空間から液体及びガスを排出することによって、肋膜腔を満たす通常状態まで再び膨張させることができる。
さらに、胸部排液装置は、患者の肋膜腔及び縦膜腔から自己(autologous)血液を再生し、またその血液を患者に注入して戻すための自己輸血(autotransfu−sion)中にも、使用される。自己輸血は、他の人体からの同種血液(homologous blood)を使用する通常の輸血手順よりも著しい効果をもたらす。自己血液は拒否反応(adverse reaction)や伝染病伝播という危険性を減少する一方、容易に入手可能で安全源の共存血液(compatible)を患者に供給する。これらの理由により、胸部排液装置は、肋膜内空間から液体を吸い出すとともに、流出した自己血液を患者に注入して戻すように設計されている。
肋膜内空間から血液のような液体を続く自己輸血のために収集し排出するための種々の装置が開発されている。シュナイダーに与えられた米国特許第4,857,042号は、自己輸血胸部排液装置の従来技術の発達を説明している。この装置は、肋膜腔から液体を収集する収集チャンバーと、大気から患者の肋膜腔及び縦膜腔にガスが通過するのを防止するウォーターシールチャンバーと、装置の真空度を調整するマノメータチャンバーとを有している。収集チャンバーの入口ポートは、流出血液とガスを蓄積する胸部チューブ(thoracotomy tube)を介して患者の肋膜腔に接続されている。この装置は、さらに、収集チャンバーの出口ポートにおいて、自己血液を患者にくみ上げて戻す血液適合ポンプ(blood compatible pump)に接続されている。シュナイダーの装置は、さらに、ウォーターシールチャンバーの上にバルブ機構を備え、患者が息を吸い込んだり、血液が血液ポンプ又は他の類似の装置により収集チャンバーから引き抜かれたとき等、収集チャンバー内の負圧が突然増加した場合に、ウォーターシールチャンバーからの流体の通過を許容する。
シュナイダーの装置の1つの欠点は、肋膜腔を排水すると同時に自己輸血する対策がなされていないことである。従来の排液装置は、自己輸血中に負圧を自動調整する手段がなかったため、一般に肋膜腔及び縦膜腔からの血液の収集と自己輸血とを同時に行なうのに使用することはできなかった。連続自己輸血中に、液体が収集チャンバーから出るにつれて、残りの液体容積が低下し、圧力レベルが収集チャンバーと肋膜腔内で同時発生的に降下するからである。したがって、収集チャンバー内の負圧を比較的狭い範囲内に維持し、出血を最小限に保持し、胸郭内組織の損傷の虞れを回避することが不可欠である。さらに、真空度の低下により水がウォーターシールチャンバーから出て収集チャンバーに移送されるのを防止するために、負圧を比較的狭い範囲に維持することが重要である。この方法における水の永久的な浪費は、収集チャンバーから通過するガスの一方向バルブのように、水封を無意味にする。
この問題を解決する1つの試みは、要求された通りに容積を変えることができる崩壊可能なバッグを設けることである。ハウエルらに与えられた米国特許第4,443,220号はそのようなバッグを開示しており、それは、満たされてスタンドの上に置かれ再注入(reinfusion)をもたらすときに排液装置から取り外すことができるが、このタイプの装置は排液と統制融合を同時に行なうことは不可能である。ルソーに与えられた米国特許第4,548,413号には他の方法が説明され、それは収集チャンバーと連通する機械的圧力調整機構を備え、チャンバーの有効容積とは独立して収集チャンバー内の大気圧下の圧力を調整する。不運にも、そのような調整機構は高価であり信頼性がない。
患者を排液装置に接続する排液チューブに関して、さらなる問題が生じる。看護婦がチューブを詰まらせている閉塞物を清掃したり「除去」しようとしたとき、患者からの排液チューブは収集チャンバー内の負圧の著しい増加を引き起こす。「除去」は、看護婦や開業医が患者の近傍のチューブの部分をピンチで挟み、該ピンチをCDUの入口ポートの方向にチューブに沿って移動させた後、該ピンチを解放することによって、閉塞したチューブの通路を清掃することである。この「除去」動作は、如何なる閉塞物もチューブに沿って押し出すが、ピンチが解放された後にチューブ内が突然低圧になることにより、排液装置内の圧力に相当な変動をもたらす。
従来の排液装置は、さらに、患者が水をウォーターシールチャンバーから収集チャンバーに移送することなく通常呼吸と深呼吸に要求されるような真空圧力を引き出すことができるように設計される。従来の装置は、排液装置内の過剰な負圧を手動で通気するために、収集チャンバーと連通するプッシュボタン形のバルブを有していた。しかしながら、この手動通気に関してはいくつかの問題がある。
過剰負圧の手動通気に関する一つの問題は、公知の通気システムは高真空が収集チャンバーに存在するという固有の表示を与えていないということである。過剰真空の手動通気に関する他の問題は、大気を収集チャンバー内に通気するために看護婦が手動でプッシュボタンバルブを押さなければならないということである。このような手順は、時間がかかり、解放中に看護婦がプッシュボタンバルブに一定の圧力を加えることを要求する。さらに、看護婦はプッシュボタンバルブで真空を解放するとともに、ウォーターシールレベルを注意深く観察し調整しなければならない。収集チャンバーの重力排液中に手動圧力解放を注意深く観察し調整しなければ、患者の胸郭内真空が大気圧のような危険な低レベルに降下し、患者に気胸と知られているような重大な臨床事象を引き起こす。
排液装置から過剰な負圧を通気することの解決の一つの試みが、カルウォスキィらに与えられた米国特許第5,114,416号に説明されている。カルウォスキィらの装置は、ウォーターシールチャンバーと収集チャンバーの間に介在されたフロートバルブ機構を開示しており、それは患者の吸気に要求される圧力を越える過剰真空の解放を自動制御することを提供している。カルウォスキィらのフロートバルブは、患者が呼吸のために収集チャンバー内に高真空を引き出すことを許容する一方、過剰真空が長期間維持されているときに負圧を自動的に解放する。フロートバルブは、開口を形成するバルブシートと、該バルブシートの開口に対してシールするように適合された浮揚性ボールとを有している。患者の吸気又は深い息切れ運動により収集チャンバー内に高真空が存在するときの期間中に、ウォーターシールチャンバーからの水は、それがボールをバルブシートに持ち上げて着座させるまで上昇する。一旦ボールが着座すると、開口は水がそこを実質的に減少した流量で通過するのを許容するように形成される。
収集チャンバー内が長く過剰な高真空である期間中、十分な水がウォーターシールチャンバーの1つのアームを押し上げられて開口を通過するので水柱は激減する。一旦開口を通過すると、水はオーバーフローチャンバーに流れ込み、水柱下部の高さは大気の収集チャンバーへの漏れによりボールバルブを着座位置に維持するのに不十分になり、結局は水が流なくなり、バルブの自動解放をもたらす。しかしながら、カルウォスキィらの装置はいくつかの欠点をこうむっている。
カルウォスキィらのフローティングバルブは、水柱の水圧によって駆動され、ボールバルブを持ち上げてシール位置に係合する。不運にも、カルウォスキィらのバルブの設計は、シール位置に係合したときに流体の漏れを許容する。この漏れは、結局は長期間の深い息切れ運動の間に空気が収集チャンバーに流れ込むのを許容し、負圧を有効に低下させ、これにより患者が深い息切れ運動中に収集チャンバー内を一定の負圧に維持することを困難にする。健康回復期間中は、患者が肋膜腔の下の横隔膜筋を有効に運動させることができるように、肋膜腔内を一定の負圧に維持することが好ましい。十分な負圧がなければ、横隔膜筋は肺臓の低膨張状態により肋膜腔に対して十分な筋肉運動を発揮することができない。
カルウォスキィらの装置は、さらに他の欠点を有する。この装置は連続自己輸血ような低流速状態中に自動負圧軽減を提供するが、バルブは空気流に敏感であるように設計されていないし、患者が長期間の深い息切れ運動を行なっているときに過度の真空を維持することができない。ししば、肋膜腔の健康回復期間中、肺臓の下の横隔膜筋を強化するために、患者は深い息切れ運動を行なうことを要求される。このような運動を行なう際、患者が突然の深い吸気を行なったとき、収集チャンバー内に突然の高い過度の真空が生成される。カルウォスキィらの装置を使用すると、フロートバルブが閉じたままにならないので、患者は長期間の深い息切れ運動中に肋膜腔内で要求される高真空を維持することができない。それよりもむしろ、ウォーターシールチャンバーからの水柱がフロートバルブを係合シールした後、バルブは水を漏らし、空気は水が激減した後、バルブを過ぎて水を漏らし続ける。これにより、カルウォスキィらのフロートバルブは、水柱が上方に引かれてバルブをシール位置に係合する時にのみ動作し、バルブはその下方の水柱が激減した後でさえ常に空気を漏らす。
したがって、本発明の主な目的は、最小量の空気流が与えられたときに自動かつ完全な閉鎖を与える、流体を感知する浮揚性のある改良されたバルブを備えた流体回収装置を提供することにある。
本発明の他の重要な目的は、患者が深い息切れ運動を行なったときに患者の肋膜腔内で維持される負圧と同じ負圧を装置の収集チャンバー内で維持する空気流感知バルブを提供することにある。
また、本発明の目的は、運転中に漏れない改良されたフロートバルブを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、装置内で負圧の低速の増加があったときに過度の負圧を解放するように動作する浮揚性バルブを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、装置内で負圧の低速の増加があったときに、過度の負圧が自動的に解放されるように、閉位置と開位置の間で往復する浮揚性バルブを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、低流量状態の間に過度の負圧を解放する一方、高空気流量状態の間に収集チャンバーと肋膜腔の圧力の平衡を維持する2つの機能を組み合わせたバルブを提供することにある。
発明の開示
本発明は、患者の肋膜腔から流体を殺菌収集し、望まれるならば、同時にその流体を再注入して患者の循環系に戻すための廃棄可能な一体構造を提供する。装置は、肋膜腔から排出された流体を受け入れるための剛体の収集チャンバーと、大気の収集チャンバーへの通過を防止するためのU字形のウォーターシールチャンバーと、収集チャンバー内の真空量を調整するためのマノメータチャンバーとからなっている。好ましい実施例では、収集チャンバーは、3つのポートを有している。第1のポートは、肋膜腔及び縦膜腔から収集チャンバーに流体を排出するために胸部チューブに接続するように適合されている。第2ポートはウォーターシールチャンバーと連通している。第3ポートは、収集された流体を送出し再注入して患者の循環系に戻すために、注入ポンプと分離した収集容器とに接続するように適合されている。
装置は、収集された流体の流出中に、収集チャンバーの選択された負圧を動作可能に維持し、そして同時に肋膜腔又は他の身体腔から収集チャンバーに排液するとともに、収集チャンバーからの収集血液の再注入を許容するように形成されている。代案として、装置は患者の健康回復を促進する手段として使用することができる。これは、患者が健康回復期間中に長期の深い息切れ運動を通して横隔膜筋の運動したときに、収集チャンバーの内部をほぼ一定の負圧状態を維持することによって達成される。
本発明は、さらに、患者が深い吸気中に要求されるのと同じくらい多くの真空圧を引き出すことができるように、収集チャンバーとウォーターシールチャンバーの一方のアームとの間に介設された、改良された空気流感知フロートバルブを有している。フロートバルブは、連続自己輸血中、又は、低空気流量状態が存在するときに、自動制御された収集チャンバー内の過度の負圧の自動制御された解放を与えるように機能する。与えられたサイズのチャンバーに特定の量の水を合わせることによって、ウォーターシールチャンバー内のウォーターカラムは、ウォーターシールチャンバーの水が空になり、空気のカラムがウォーターカラムを通って前記直ちにシールされたバルブに向って押される前に、フローティング機構と直ちに係合するようになっている。エアカラムがバルブに到達すると、バルブを支持する水は移送され、空気カラムが他の上昇するウォーターカラムによって置き換えられるまで、バルブは解放される。このウォーターカラムを介しての空気の置き換えは、バルブが開状態と閉状態との間で「往復(shuttle)」するのを許容し、これにより上昇する水と空気ポケットがバルブに係合して、収集チャンバー内の大気下の圧力が維持されて、過度の負圧が解放される。
他の実施例形態では、バルブは空気流感知の特徴を有している。それは、カルウォスキィらの装置に要求された水のカラムによって係合されなければならなかったバルブなしに、高空気流状態の間にバルブの駆動を許容する。患者が突然の深い吸気を行なうと、ウォーターシールチャンバーの一方のアームの上方に収集チャンバーに向ってウォーターカラムが上昇するのに先立って、空気が閉じ込められる。本発明の空気感知バルブはバルブ本体を備えるように設計される。それは、空気流れに敏感であり、空気カラムがバルブチャンバーに達したときにバルブをシール部材とのシール係合に向って持ち上げるように設計される。
このバルブ設計は、患者を最小の低真空しきい値まで自動的に回復させるとともに、過度の負圧の自動解放の簡単なシステムを提供し、それは胸部排液装置が連続自己輸血で運転されているときに、流体を漏れさせないし、オペレータによるモニタも必要としない。さらに、このバルブ設計は、患者が深い息切れ運動を行なうことによって引き起こされる上昇する空気カラムがバルブに係合したとき、高空気流状態中に閉じる空気流感知バルブの特徴により、胸部排液中に、さらに有効な患者の健康回復を許容する。
【図面の簡単な説明】
図1は従来の自己輸血システムの基本動作を示す概略ブロック図である。
図2は本発明による自己輸血胸部排液装置の分解図を示す部分断面図である。
図3は本発明によるバルブの動作を示すウォーターシールチャンバーの部分断面図である。
図4は本発明によるバルブの斜視図である。
図5は本発明によるバルブシートへのバルブのシール係合を示す部分断面図である。
図6は本発明による開状態のバルブの往復動作を示すウォーターシールチャンバーの断面図である。
図7は本発明による閉状態のバルブの往復運動を示すウォーターシールチャンバーの断面図である。
図8は本発明によるスパイクバルブを使用する方法を示す斜視図である。
図9は本発明によるY−サイトコネクターの断面図である。
図10は本発明によるアクセスバルブの斜視図である。
図11は本発明によるアクセスバルブの断面図である。
発明を実施するための形態
自己輸血システムは図1に示されている。自己輸血システム10の基本構成は、収集物を殺菌し望まれるならば患者12からの流出流体を移送するための胸部排液装置(CDU)11と、該CDU11に接続され、流出血液を患者12に再注入(reinfusing)して戻す血液適合(blood compatible)注入ポンプ13と、自己輸血システム10と患者12の間で血液を移送する導管として使用される注入チューブ8,9,14とからなる。流体流れAはシステム10内を流れる流体の方向を示す。
自己輸血システム10の基本動作は、ランフォードに与えられた米国特許第4,798,578号に記載されているので、その特許番号を参照することでその全体をここに含める。要約すると、自己輸血システム10はCDU11を使用して患者12から引かれた血液や流体の収集物を殺菌することによって動作すると同時に、その流体を再注入して患者12の循環系に戻す。
患者の血液を輸血する一般的な方法は、CDU11に位置する吸引源(不図示)を使用して患者の肋膜腔から流体を引き抜き、自己輸血システム10を介して正の流体流れAを生成する。吸引により、患者12からの流出体液注入チューブ14を介してCDU11の収集チャンバー(不図示)に押し出される。流体が収集ポート28において収集チャンバー15に入ると、その流体は図示しない粗フィルタ(gross filter)を通過し、該粗フィルタは血液又は他の体液の流れに乗って運ばれる凝固血液、骨の破片等の巨視的破片を捕獲する。流体は濾過されると収集チャンバー15に一時的に保管され、CDU11を出る際に微少密集フィルタ(microaggregate filter)を使用して再び濾過される。他の実施例では、収集チャンバー15からの血液の出口は、注入チューブを取り付けることができる収集チャンバーの表面に沿った任意の点に設けることができる。血液がフィルタを通って濾過されると、注入ポンプ13に入り、そこで血液は注入チューブを介して再注入されて患者12に戻り、これにより一つの完全な自己輸血サイクルを完了する。注入チューブ8,9,14は、システム10全体を通して液体やガスを移送するのに使用するために、例えばポリウレタンやPVCのように如何なるフレキシブルなプラスチック材料でも作ることができる。
図2を参照して、本発明によるCDU11の動作の特徴を詳細に説明する。自己輸血CDU11は、従来技術でも見られる血液収集チャンバー(第3チャンバー)15、ウォーターシールチャンバー(第2チャンバー)16、及び吸引制御チャンバー(第1チャンバー)17からな標準の3チャンバーニットから構成されている。血液収集チャンバー15は患者の肋膜空間及び縦膜空間から排出された流体を受け入れるように設計されているが、望まれない破片を有する血液や他の流体を濾過する濾過場所としても機能することができる。他の実施例では、CDU11は、CDU11本体から分離した第2の付加収集チャンバー(不図示)を有するように形成することができ、それは濾過場所として動作する一方、前述のランフォード特許に開示されているように、CDU11内部の収集チャンバー15は前記第2の分離チャンバーのためのオーバーフローチャンバーとして動作する。
他の2つのチャンバーすなわちウォーターシールチャンバー16と吸引制御チャンバー17とは、収集チャンバー15内の流体流れAとCDU11内の圧力とを制御し調整するのに役立つ。吸引制御チャンバー17は運転中の負圧の調整を与える。CDU11内の負圧は吸引制御チャンバー17内の水32の高さによって制御され、肋膜腔の連続吸引を保証するとともに、腔内負圧が高レベルの間に胸部カテーテルに起こり得る組織陥入(invagination)に関する を軽減する。
図2にさらに示すように、吸引制御チャンバー17は第1と第2のアーム33,34をそれぞれ有するU−字形チャンバーからなっている。水柱32は吸引制御チャンバー17の底部を満たし、両アーム33,34を通って上方に延びている。第1アーム33はウォーターシールチャンバー16の第2アーム21と吸引源(不図示)とに連通している一方、第2アーム34は大気に開放し、水位35上のアーム34の内側を大気圧領域に維持している。空気流れCは吸引制御チャンバー17を通る空気の流れを示す。空気流れCは大気の空気の流れを示し、空気は開口30を介して第2アーム34に引き込まれ、第1アーム33に入り、そこで 1アーム33を出て吸引ポート18を介して図示しない吸引源に向かう。真空圧力源にさらされる第1アーム33と大気圧である第2アーム34との間に介在する水柱32の高さは、収集チャンバー15とウォーターシールチャンバー16の中の負圧レベルを決定する。例えば、20cmの水柱32は収集チャンバー15内で−20cmの負圧に変換する。プロツマンらに与えられ米国特許第4,439,190号は、CDU11の典型的な吸引制御チャンバーをさらに詳細に説明しており、その動作はその特許番号を参照することでここに含める。
ウォーターシールチャンバー16は、ウォーターシール22と組み合わせた空気感知浮揚性バルブ38を使用して空気と流体の収集チャンバー15への再入を防止することによって空気と流体の患者への逆流を防止する。第2に示すように、空気流れBは、ウォーターシールチャンバー16の頂部に位置する吸引ポート18に吸引源を適用することによって形成される。適用された吸引は空気流れBを形成し、該空気流れは患者の身体(不図示)から注入チューブ14を介して流体を収集チャンバー15の頂部のポート28に押し込み、ここで空気流れBは開口29を通ってウォーターシールチャンバー16に入る。ウォーターシールチャンバー16に入ると、空気流れBは第1アーム20を下降し、ウォーターシールチャンバー16の底部に位置するウォーターシール22を通る。ウォーターシール22を通過すると、空気流れBは第2アーム21を上昇し、ここで吸引ポート18から出る。これにより、空気流れBはガスを収集チャンバー15から押し出し、ウォーターシール22を通過させ、吸引ポート18を経てCDU11から取り出す、正の流路を形成する。
ウォーターシールチャンバー16の第1アーム20は、一端でウォーターシール22を介して第2アーム21と連通し、他端で収集チャンバー15と連通している。一方、第2アーム21は、一端で第1アーム20と連通し、他端で吸引制御チャンバー17と連通している。ウォーターシール22は、空気が収集チャンバー15から漏れるのを許容する一方、汚染された大気が患者の肋膜腔に再侵入するのを防止する保護用一方向バルブとして機能する。第1と第2アーム20,21の底部にウォーターシール22を介在させることによって、2つのアーム20,21の間に維持される圧力差のために流体はウォーターシール22を介して戻るのが防止され、これにより逆流動作が防止される。逆流を防止することの重要性は、ある呼吸条件の下で肋膜腔内の突然の圧力の増加が現れるということである。例えば、肋膜腔内の空気漏れは患者の肺臓の通常の呼吸機能を妨げることがある。最後に、ウォーターシール22内の図に示す泡立ち動作は、収集チャンバー15から吸い出された空気がウォーターシール22を介して第2アーム21に入ることを示している。
ガスが逆流して収集チャンバー15に戻るのを防止するウォーターシール22に加えて、空気流れ感知浮揚性バルブ38がウォーターシールチャンバー16の頂部にさらなる保護手段として設けられている。図3を参照すると、ウォーターシールチャンバー16のカラム39の上部にバルブ38が配置され、該バルブ38はバルブチャンバー40と蓄積チャンバー41とを有している。バルブチャンバー40の頂部はバルブシート42を形成し、該バルブシート42は開口50を形成するとともに、バルブ38が着座したときにバルブ38と気密に係合する。また、CDU11は、患者の肋膜腔内で過圧力状態が起こったとき、すなわち患者が咳をしたときに、空気が自動正圧リリーフバルブ36を介して逃げることができるように設計されている。自動正圧リリーフバルブ36は、CDU11の上部に配置され、吸引制御チャンバー17と連通している。同様に、収集チャンバー15は負圧リリーフバルブ37を有し、これは看護婦によって動作されたときに患者の肋膜腔からの過度の負圧を手動で通気する。
空気流れBに加えて、周辺空気すなわち大気である空気流れCが存在する。この空気流れCは、開口30を介してCDU11に入り、吸引制御チャンバー17を通ってウォーターシールチャンバー16の上部に押し入り、ここで吸引ポート18を通って出る。
収集チャンバー15が過圧力状態の間、蓄積チャンバー41は、カラム39を上昇する過剰の水を保持する機能を有するとともに、バルブ38がバルブシート42から開離したときにバルブ38をその位置に保持するためのプラットフォームとして役立つ。
図4を参照して、バルブ38をさらに詳細に説明する。バルブ38は、矩形の中空形状を有し、バルブ本体46と、ガイド43に嵌合する分離したグロメット44とからなっている。好ましい実施例では、バルブ本体46は、ガイド43を形成する上部と、内部チャンバー45を形成する4つの側壁とを有している。内部チャンバー45は、空気流れを感知するように設計され、空気流れEの方向に空気の突然の逆流が起こったとき、あるいはウォーターシール22内のゆっくりした上昇がバルブ38を持ち上げたとき、バルブ38が上方に持ち上げられてバルブシート42とシール係合するのを許容し、これにより収集チャンバー15に過度の負圧状態を引き起こす。バルブ38は矩形形状を有しているが、前述した空気力学的特性を有するような如何なる任意の形状のデザインも本発明の精神及び範囲に入るものと思われる。
図5を参照すると、バルブ38はバルブ38をバルブシート42に対して液密係合状態にシールするためのグロメット44を備えている。好ましくは、グロメット44は、ガイド43に嵌合して、バルブ本体46とバルブシート42との間に介在するようなリング形状を有し、バルブ38が係合したときにグロメット44が開口50を流体流れから有効にシールする。グロメット44は、例えばポリウレタンやシリコンのように、バルブ38をバルブシート42に対して流体流れから有効にシールする如何なるフレキシブルなプラスチック材料からでも形成することができる。
図4に戻ると、ガイド43は、複数のフィン37を備え、バルブ38がバルブシート42に着座するときにガイド43が開口50を通過するのを容易にする。バルブ38の空気力学形状をさらに向上させるために、バルブ38の底角部と側壁に、バルブチャンバー40を通る空気流れとバルブ38の回りの空気流れに影響を与える複数のフランジ51が設けられている。
図3を参照して、バルブ38の動作を詳細に説明する。バルブ38は次の2つのモードで動作する。(1)過度の負圧が比較的ゆっくりした速度で増加する低空気流量状態の間、例えば自己輸血の間に、バルブ38はウォーターシール22から上昇する水が収集チャンバー15に侵入するのを防止する。(2)過度の負圧が殆ど瞬間的な割合で増加する高空気流れ状態の間、例えば患者が迅速な深い呼吸又は「息切れ」を行なったとき、バルブ38はウォーターシールチャンバー16からの周辺空気又は大気が収集チャンバー15に入るのを防止する。
第1のモードでは、バルブ38はウォーターシール22から収集チャンバー15への水の侵入を防止する。自己輸血中、過度の負圧が患者の肋膜腔にゆっくりと形成され、バルブ38に接触するまでウォーターシール22内の水をカラム39に徐々に押し上げる。この水の強制的な上昇は、収集チャンバー15とウォーターシールチャンバー16の第2アーム21との間の差圧によるものであり、注入ポンプ13の動作により生成される。第1水位47は自己輸血プロセスが水柱39を引き上げる前のウォーターシール22の原水位を示し、一方流路Dは上昇水の方向を示す。自己輸血が開始すると、低空気流量状態により、水位が第1水位47から第2水位48に達してバルブ38に係合するまでカラム39をゆっくりと上昇する。バルブ38係合すると、さらに上昇する水が蓄積チャンバー41と内部チャンバー45の両方を満たし始め、そしてバルブ38はバルブシート42に完全に着座するまでバルブチャンバー40を上昇し始め、これにより流体の連通が防止される。
自己輸血によって引き起こされる低空気流量状態に応じてバルブ38がバルブシート42に着座すると、本発明のウォーターシールチャンバー16は、自己輸血手順の残り部分の間にバルブ38の「シャトリング(shuttling)」を許容するように特に形成されている。これにおいて、さらに過度の負圧収集チャンバー15に形成されること 許容されていない。ここで記載されたシャトリングは、注入ポンプ13によって生成される過度の負圧のゆっくりとした増加に応じて閉位置と開位置の間を往復するのでバルブ38の上下運動である。シャトリングはバルブ38の上下運動であると説明したが、バルブ38を開閉する前後運動も本発明の範囲に入ると思われる。シャトリングは、バルブ38がカラム39の水の上昇によって最初に閉じられた後、収集チャンバー15における過度の負圧の蓄積を防止する。バルブ38が開位置に移動したときに少量の大気が収集チャンバー15に侵入するのを許容することによって、収集チャンバー15はさらなる過度の負圧から自動的に解放される。
図6と図7を参照して、ウォーターシールチャンバー16内のバルブ38のシャトリング動作を詳細に説明する。図6は低空気流状態中の開位置のバルブ38を示し、ここでウォーターシール22内の水は、前述した収集チャンバー15内の過度の負圧の緩やかな増加により、上昇カラム39を通って押し上げられる。ウォーターシールチャンバー16は、ウォーターシール22内の所定容量の水がカラム39を完全に満たしてバルブ38をバルブシート42にシール係合状態に係合するのに十分であるが、バルブ38の連続的な係合を維持するのには十分ではないように形成されている。図6に示すように、バルブ38がバルブシート42に係合する前に水が水位48に到達する一方、ウォーターシール22の水はシール開口53の上方の水位52まで降下する。図7を参照すると、過度の負圧の緩やかな増加が継続すると、水は水位54に達するまでカラム39を上昇する。水位54に達すると、バルブ38はバルブシート42とのシール係合状態に置かれ、これによりバルブ38は流体流 れの連通を閉じる。バルブ38が閉じられると、ウォーターシール22内の水はさらに水位55まで降下し、水位55シール開口53に等しい高さになる。設計によって、シール開口53にある水位55の高さは、空気のエアポケット56又は泡がウォーターシールチャンバー16の第2アーム21からシール開口53を介して流れてカラム39を上昇するのを許容する。上昇するエアポケット56は、結局は、水圧サポートがないために、バルブ38を閉じる水にとって代り、これにより直ちにバルブ38を閉位置から解放する。
バルブ38が解放されると、上昇する水はエアポケット56を迅速に入れ代え、バルブ38は再び流体流れの連通を 閉じる。このシャトリングプロセスは、自己輸血手順又は他の低空気流量状態が続く限り、バルブ38を閉じる水とバルブ38を開くエアポケット56との間で交互に起こる。バルブ38のシャトリング動作は、手順が終了するまで、収集チャンバー15内の所望の負圧レベルを自動的に維持する。要するに、本発明は、ウォーターシールチャンバー16内の水の容量をウォーターシール22内の水の所定の容量に合わせ、これによりエアポケット56を生成し、該エアポケット56は上昇する水と交互になってバルブ38を開位置と閉位置の間で往復させる。
前に簡単に説明したように、収集チャンバー15内の負圧の緩やかな増加率は、最初に水をシールチャンバー16内で上昇させる。この緩やかな過度の負圧の形成は、自己輸血中の注入ポンプ13の動作や、収集チャンバー15から導かれる注入チューブと連通するように設けられたY−サイトコネクターからのサンプルの引き抜き、あるいは自己輸血中の分離した血液袋の使用によって形成される。これは、ソレンソンらに与えられた米国特許第4,033,345号に開示され、その教えはその特許番号を参照することでここに含める。したがって、バルブ38は、収集チャンバー15内の過度の負圧の緩やかな増加率があり、それにより低空気量状態を起こさせ、ウォーターシール22内の水をカラム39内で緩やかに上昇させ移動させるようないくつかの運転環境のうちの1つで作動するように適合される。
第2の運転モードでは、患者が突然の長期の深い呼吸又は「息切れ」を行なうことにより生成される高空気流量で、過度の負圧が殆ど瞬間的に生じたときに、バルブ38は閉じるように動作する。深い呼吸が行われると、患者は、収集チャンバー15内に約−60cmH 2 Oの負圧を及ぼす潜在性を有する。これにより、空気流れDの方向に高空気流量状態が形成される結果、収集チャンバー15とCDU11の残りの部分との問の高い差圧が生じる。この状態に応答して、バルブ38はその閉状態に上昇し、患者が深い吸気を解除するまで閉じた状態のままとなる。この閉じ運動は、カラム39の水がバルブ38を持ち上げるのに十分に上昇することができる前に、うまく起こる。
バルブ38は、患者による突然の吸気に応答して開閉するように適合されている。好ましい実施例では、バルブ本体46は中空形状を有し、前述した高空気流状態が内部チャンバー4に適用されたときにバルブシート42に係合するように空気力学的に設計される。しかしながら、高空気流状態が空気流Dの方向に適用されたときにバルブ38を閉じるように適合されるいかなるバルブ形状も本発明の範囲に入るものと考えられる。
高空気流状態中のバルブ38の詳細な動作を以下説明する。健康回復期間中に、患者が長期間の深い吸気又は「息切れ」運動をすると、カラム39内の高空気流状態が空気流れDの方向に存在し、それはバルブチャンバー40に入り、バルブ本体46を持ち上げてバルブシート42と気密シール係合する。係合すると、バルブ38は患者が深い吸気を止めるまで閉じたままとなり、シール係合からバルブ38を解放して開く。この高空気流状態中のバルブ38のシール係合は、収集チャンバー15と患者の肋膜腔との間の負圧の平衡を維持するのに役立つ一方、患者肋膜腔回復するのを助ける。
本発明による安全装置としてのバルブ38を使用して流体を収集し患者に再注入して戻す方法を、以下説明する。流体を収集し患者に再注入して戻すステップは、まず、開業医(practitioner)にウォーターシールチャンバー16を約40−42ccの液体で満たすことを要求する。好ましい実施例では、40−42ccの範囲の容積を有する予め 付属したビュレット(不図示)CDU11に設置、これにより開業医はビュレットを完全に満たし、所定量の液体をウォーターシールチャンバー16に移送することだけが必要である。他の実施例では、開業医が正確な量の液体を満たしてウォーターシールチャンバー46に置きあるいは注入することができるような如何なる装置本発明の範囲に入るものと思われる。ウォーターシールチャンバー16を満たした後、吸引制御チャンバー17は、従来公知の方法で開業医によって要求されるCDU11の内側の適切な負圧レベルを維持するのに十分なレベルに液体で満たされる。
適切な量の負圧がCDU11に加えられ、正確な量の液体がウォーターシールチャンバー16に置かれると、注入チューブ14が収集ポート28に取り付けられ、患者の肋膜空間及び縦膜空間に挿入された胸部カテーテル(不図示)がチューブ14に取り付けられる。そのとき、重力又は吸引排液によって血液が収集チャンバー15にある時間収集される。所定量の血液が収集されると、開業医は自己輸血手順を開始するよう指示することができる。自己輸血手順を確立するために、さらなる注入チューブが収集チャンバー15の出口ポート60を注入ポンプ13の入口と連通するのに使用される一方、他のチューブ8がポンプ13の出口を患者12の循環系に連通するように取り付けるのに使用され、これによりシステム10の組立てを完了する。
システム10の組立てを完了した後、吸引源が吸引ポート18に加えられ、注入ポンプ13が駆動される。注入ポンプ13が駆動されると、収集チャンバー15内の負圧が緩やかに増加し、緩やかな空気流量状態がウォーターシールチャンバー16に存在する。ウォーターシール22からの水が、バルブ38と接触するまでゆっくりとカラム39を上昇し、これにより注入ポンプ13が停止する時間まで、開位置と閉位置との間でバルブ38のシャトリング動作が開始する。
図2に戻って、本発明による濾過システム7を詳細に説明する。濾過システム7は、収集チャンバー15の入口部と出口部の両方で流出血液(shed blood)の二重濾過を与え、グロスフィルタ57と、フィルタアセンブリ58と、該アセンブリ58を出口ポート60と連通させるドロップチューブ59とからなる。グロスフィルタ57は入口ポート28とフィルタアセンブリ58との間に介設され、血液が入口ポート28に侵入する際に血液の流れに乗った凝固血液、骨、脂肪、及び腸内容物を取り除くのに役立つ。好ましくは、グロスフィルタ57は、血液から凝固血液や粗粒子を取り除くのに適した、織物、細孔スポンジフィルタのような広い面積の粗フィルタである。
血液が収集チャンバー15の底部を満たし始めると、血液はチャンバー15を出て患者に再注入されて戻される際にフィルタアセンブリ58によって再濾過される。フィルタアセンブリ58は、形成された固まり(formed clots)を除去するファイン(細)フィルタ61と、該フィルタ61の上部に取り付けられたバルブキャップ62とを有している。バルブキャップ62は、ドロップチューブ59を固定するための保持手段として機能し、また血液が細フィルタ61を通って濾過された後にドロップチューブ59と収集チャンバー15から導かれる注入チューブとの何れかを塞ぐ虞のある、後に形成される凝固血液を清掃するたの一方向バルブとして機能する。
図4を参照して、フィルタアセンブリ58をさらに詳細に説明する。前に簡単に説明したように、フィルタアセンブリ58は細フィルタ61とバルブキャップ62からなっている。細フィルタ61は、血液が再注入前に収集チャンバー15の底部に居座って集合したにグロスフィルタ57を通って濾過された後に形成される凝固血液を除去する第2濾過部として機能する。ミクロンポリスエステルスクリーン63が、細フィルタ61のほぼ全表面の回りに設けられ、収集チャンバー15の内側形成される凝固血液を除去するための小孔サイズ媒体を与える。好ましくは、細フィルタ61は、カリフォルニア州、バーケレーのカッターバイオロジカル(CUTTER BIOLOGICAL)によって製造された210ミクロンスクリーンを備えたモデル991−66型高流量血液フィルタであるが、40から210ミクロンの範囲のミクロンスクリーンを備えたいかなる血液フィルタも本発明の範囲に入るものと思われる。
製造中、ドロップチューブ59はその未満が出口ポート60に取り付けられる一方、基端は円筒64に合わせられ固定される。ドロップチューブ59の基端は収集開口(不図示)を形成し、フィルタアセンブリ58の内側に閉じ込められ、収集チャンバーフロア(不図示)から約3/8インチ離れている。収集開口は、濾過プロセス中に流体流れを受け入れる入口を提供する。これにより、収集された血液は収集開口を通ってドロップチューブ59に押し込められ、患者に再注入される。前述したように、収集開口は収集チャンバーのフロアから3/8インチ離れているのが好ましが、濾過中に収集された流体を十分に吸引することができるような如何なる間隔も本発明の範囲に入ると思われる。
バルブキャップ62の機能的特徴を以下に説明する。バルブキャップ62は、ドロップチューブ59の基端をフィルタアセンブリ58に固定するための保持部材として役立つとともに、一方向バルブとして機能する。バルブキャップ62の一方向バルブ動作は、細フィルタ61による濾過の後に、捕獲された空気又は発展した固まりを有する血液の収集チャンバー15への逆流を許容する。この逆流動作は、細フィルタ61から導かれる流体通路からの凝固血液と捕獲空気を取り除く。本発明によると、流路は、収集チャンバー15内のドロップチューブ59を通る導管と、CDU11の出口ポート60と患者12との間に介在された注入チューブの部分とからなっている。
逆流動作を促進するために、バルブキャップ62はフィルタディスク64を有し、このフィルタディスクは前述のミクロンポリエステルスクリーン63と類似している。フィルタディスク64はドーナツ形状を有し、内周縁近傍の複数の点において仕切部材(不図示)に接合されている。凝固形又は空気がドロップチューブ59又はチューブ内でファインフィルタ61を通過した後に捕獲されるようになるときはいつでも、フィルタディスク64は一方向バルブとして機能する。フィルタディスク64のポリエステルスクリーン63のフレキシブル性は、当該ディスク64の外周縁が持ち上がるのを許容するとともに、逆流動作が開業医によって開始されたときはいつでも、凝固血液や捕獲空気が収集チャンバー15に収集チャンバー15に流し戻されるのを許容する。この逆流動作は開業医によって開始され、洗浄器(syringe)や他のタイプの洗浄手段(不図示)を出口ポート60に取り付けられた注入チューブと連通するように置く。
図8を参照して、自己輸血システム10内の凝固血液や捕獲空気のある流路を清掃する好ましい方法を詳細に説明する。大きな凝固血液や捕獲空気を流路から取り除く方法は、開業医が注入ポンプ13をターンオフすることによって開始され、これにより患者12の方向への流体流れが妨げられるが。注入ポンプ13がターンオフされると、スライドクランプ63が使用されて、マイクロ集合フィルタ58の下流の注入チューブが挟み付けられて流体流れが塞がれる。次に、開業医はダストキャップ/プラグの組合わせ66を外して、Y−サイトコネクター69を介して流路と連通しているスパイクバルブ65に洗浄手段68のルアーチップ(luer tip)67を挿入する。好ましい実施例では、スパイクバルブ65は、ノースカロライナ州カリーのベスパック(Bespak)によって製造されたBESPAKバルブである。BESPAKバルブは出願人の同時係属のアメリカ特許出願第08/481,237号、名称「インテグレーテッド二方向バルブアクセスを備えたスパイクポート」に開示されているので、その番号を参照することでここにその全体を含める。好ましくは、洗浄手段68は、プランジャー90とルアーチップ67を有するとともに殺菌食塩水(steril saline)の溶液を含むシリンジであるが、洗浄動作において流路を介して流体媒体を押出す如何なるタイプの洗浄手段も本発明の範囲に入るものと考えられる。
ルアーチップ67が挿入されてスパイクバルブ65に係合され、プランジャー90が十分に引き戻し位置になると、開業医はプランジャー90を前方に押して食塩水(saline)を流路に放出する。食塩水の放出により、凝固血液又は捕獲空気は流体流れDの方向に流路を押し戻される。
図2を参照して、前述の洗浄動作をバルブキャップ62に関してさらに詳細に説明する。開業医が流体流れDの方向に洗浄動作を開始した後、血液を汚染する凝固血液や捕獲空気は流路を通って押し戻され、出口ポート60を介して収集チャンバー15に入る。出口ポート60を通過すると、汚染された血液はドロップチューブ59を通って進み、収集開口を出て、フィルタアセンブリ58の内部チャンバー62に入る。この洗浄動作はフィルタアセンブリ58内に正圧を生成し、フィルタディスク64の外周を揺動動作で押し開き、汚染血液を押出して収集チャンバーに戻す一方、フィルタ媒体63を介して限定された流体流れを生成する。洗浄動作が静まると、外周はその元の静止位置に復帰し、これによりフィルタディスク64のポリエステルスクリーン63はファインフィルタ61とともに濾過部として機能し、汚染された血液を再濾過する。
図9を参照すると、Y−サイトコネクター69の断面が示され、該コネクター69は、内部チャンバー71、末端開 口72、基端開口73からなり、内部チャンバー71と連通するアクセスポート70を備えている。アクセスポート70は、開業医が装填(priming)、サンプリング、吸引、及び薬剤のシステム10への注入のためにアクセスするのを許容する。内部チャンバー71にアクセスするために、二方向バルブ65がアクセスポート70内に部分的に配置されている。図10に斜視図で示すバルブ65は好ましくはノースカロライナ州カリーのベスパック(Bespak)によって製造されたBESPAKバルブであり、それはルアー駆動バルブであり、シリンジのルアーチップがバルブ65の末端開口から取り除かれたときはいつでも自動的に閉じられる。カテーテルの除去を防止するために患者内のカテーテルの末端を膨らませるためのバルブとして通常使用されるが、出願人はBESPAKバルブ65を自己輸血システム10への二方向アクセスを許容するという新規な目的で使用している。
図10に示すように、バルブ65は管状形状を有し、環状の末端開口75と、基端開口87と、フランジ74とからなっている。フランジ74はバルブ65の中央部74aの回りに設置され、該フランジ74をスパイクポート70に接触させることによってバルブ65をスパイクポート70中に保持するのに役立っている。
図11を参照して、BESPAKバルブ65の基本動作を説明する。バルブ65はスプリング負荷バルブであり、それは通常、流体流れの連通を閉じられている。末端開口75は第1内部チャンバー76に開口しており、該第1内部チャンバー76には駆動片77が配置され、プッシュロッド79の末端78に取り付けられている。ロッド79は、第1内部チャンバー76に配置された末端78と、環状フランジ81を有する中間部80と、第2内部チャンバー83に配置された基端82とからなる。第1内部チャンバー76と第2内部チャンバー83は開口84によって分離され、該開口はロッド79が貫通するのを許容している。中間部80は、該中間部80の第1面にゴムシール85を有し、該ゴムシール80は開口84を第1内部チャンバー76と第2内部チャンバー83との間の流体流れからシールする。スプリング手段86の末端は中間部80の第2面に取り付けられる一方、スプリング手段86の基端は基端開口87を形成する壁に取り付けられている。スプリング手段86は末端開口75に向って連続した前方へのバイアスを形成し、これによりプッシュロッド79が適切に駆動されない限り、ゴムシール85は第1と第2の内部チャンバー76,83間の流体連通を閉じる。
プッシュロッド79の駆動は、開業医がシリンジ(不図示)のルアーチップを駆動片77に接触するまでバルブ65の末端開口75に挿入することによって行われる。開業医が駆動片77に向って押し下げると、プッシュロッド79はゴムシール85とともに基端開口87に向って移動し、開口84を開き、第1内部チャンバー76と第2内部チャンバー83との間の流体流れの連通を許容する。ロッド79の中間部80が内部フランジ88に接触すると、ルアーチップの前方運動が停止され、シリンジはバルブ65と完全に係合して使用の準備が整う。
以上で、本発明の特定の実施例を説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定されるものと意図されている。

Claims (13)

  1. 流体を収集する装置(10)において、
    第1、第2、第3の相互に流体流れが連通するチャンバー(17,16,15)を形成する閉じられた容器(11)を有し、該容器(11)は注入ポンプ(13)と患者(12)の間に介設されてそれらと連通し、該容器(11)は大気、真空源、流体収集チューブ(14)とそれぞれ連通する第1、第2、第3の開口(30,18,28)を有し、
    前記第1と第2のチャンバー(17,16)にそれぞれ形成された第1ウォーターカラム(32)とウォーターシール(22)とを有し、これらは通常運転中に第1と第2の差圧を形成し、前記第1と第3の開口(30,28)から前記第2の開口(18)への一定方向への流れを確立する一方、前記第3のチャンバー(15)に所望の大気圧下の圧力範囲を維持し、前記第2の開口(18)は前記第1ウォーターカラム(32)と前記ウォーターシール(22)の各々の低圧側と直接連通し、
    前記第2と第3のチャンバー(16,15)の間に介設され、前記第3のチャンバー(15)への流体流れの連通を防止するための自動解放バルブ(38)を有し、
    前記バルブ(38)は、
    前記第3チャンバー(15)と流体が連通する開口(50)を形成する頂部と、前記第2チャンバー(16)にほぼ開口する底部とを有するバルブチャンバー(40)と、
    前記バルブチャンバー(40)と前記ウォーターシール(22)との間に介設された第2ウォーターカラム(39)と、
    前記バルブチャンバー(40)内に配置され、中空の内部チャンバー(45)を形成するバルブ本体(46)であって、該バルブ本体(46)は上部を有し、該上部は前記開口(50)への前記バルブ本体(46)の係合を容易にするためのガイド(43)を有する、バルブ本体(46)と、
    前記バルブ本体(46)と前記開口(50)との間に介設されたシール(44)であって、前記バルブ本体(46)が前記開口(50)に係合したときに前記第2と第3のチャンバー(15,16)の間の流体流れの連通を閉鎖する、シール(44)とからなり、
    前記バルブ本体(46)は、前記第3チャンバー(15)の負圧状態により、前記第2ウォーターカラム(39)が上昇して前記バルブ本体(46)が前記開口(50)に液密係合で着座すると続いてエアポケットが前記第2ウォー ターカラム(39)を通って上昇し、これにより前記バル ブ本体(46)をただちにその係合位置から解放するよう に形成され、
    前記負圧状態が排除されるまで、前記ウォーターカラム (39)が前記バルブ(38)を閉じ、前記エアポケットが前記バルブ(38)を解放するシャトリング動作を行うようにした装置。
  2. 前記容器(11)は前記第3のチャンバー(15)から流体を排出するための第4の開口(60)を有している請求項1に記載の装置。
  3. 前記バルブ(38)は、前記第3のチャンバー(15)内の高空気流量状態に応答して、前記バルブチャンバー(40)を流体流れの連通から閉じる、請求項1に記載の装置。
  4. 前記バルブ(38)は、患者(12)による長期間の深い吸気に応答して、前記バルブチャンバー(40)を流体流れの連通から閉じ、
    前記患者(12)は、前記第3の開口(28)に接続されたチューブ(14)を介して前記閉じた容器(11)と流体流れが連通する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記バルブ(38)は、深い吸気中に前記患者(12)の肋膜腔内にある圧力レベルとほぼ同じ圧力レベルに前記第3のチャンバー(15)内の圧力レベルを維持するように、動作する請求項3に記載の装置。
  6. 前記バルブ(38)は、深い吸気中に前記患者(12)の肋膜腔内にある圧力レベルとほぼ同じ圧力レベルに前記第3のチャンバー(15)内の圧力レベルを維持するように、動作する請求項4に記載の装置。
  7. 前記バルブチャンバー(40)は、さらに蓄積チャンバー(41)を有し、該蓄積チャンバー(41)は、前記バルブ(38)が開状態と閉状態の間でシャトリングしている際に、前記第2のウォーターカラム(39)からの過剰の水を受け入れるようになっている請求項1に記載の装置。
  8. 前記ウォーターシール(22)は、所定容積の液体を有し、
    該所定容積の液体は、前記第2のウォーターカラム(39)と前記バルブチャンバー(40)の容積を満たすのには不十分であり、
    これにより前記エアポケットを生成し、該エアポケットは前記第2ウォーターカラム(39)を上昇する請求項1に記載の装置。
  9. 前記装置(10)は、体液を濾過するための濾過装置(7)をさらに有し、
    該濾過装置(7)は、
    底部と出口(60)を有する収集チャンバー(15)と、
    前記出口(60)と流体流れが連通するように配置され、前記出口(60)から前記収集チャンバー(15)に逆流して戻るのを許容するバルブ(62)とからなる、請求項1に記載の装置。
  10. 前記装置は、体液を濾過するための濾過装置(7)をさらに有し、
    該濾過装置(7)は、
    底部と、入口(28)と、出口(60)とを形成する収集チャンバー(15)と、
    前記収集チャンバー(15)内に配置され、前記入口(28)を通過する血液を濾過する第1フィルタ(57)と、
    前記収集チャンバー(15)の底部近傍に配置され、前記血液が前記出口(60)から出る前に、該血液を再濾過する第2フィルタ(61)とからなる、請求項1に記載の装置。
  11. 前記ポンプ(13)と前記第3チャンバー (15)の間に介設されたバルブコネクター(69)を有 し、
    該バルブコネクター(69)は末端開口(72)と基端開口 (73)と内部チャンバー(71)とを有し、
    前記バルブコネクター(69)はさらに、内部チャンバー (71)に開口するアクセスポート(70)を有し、該アク セスポート(70)にバルブ(65)が配設され、該バルブ (65)は溶液を含む洗浄装置(68)を受け入れる末端開 口(75)を有し、
    前記バルブコネクター(69)の末端開口(72)は、前記 第3チャンバー(15)に接続されたチューブ(9)に取 り付けられ、
    前記基端開口(73)は、前記ポンプ(13)に接続された チューブ(9)に取り付けられている、請求項1に記載 の装置。
  12. 体液を濾過するための濾過装置(7)に おいて、
    底部と出口(60)を有する収集チャンバー(15)と、
    前記出口(60)と流体流れが連通するように配置され、 前記出口(60)から前記収集チャンバー(15)に逆流し て戻るのを許容するバルブ(62)とからなる、濾過装 置。
  13. 血液を濾過するための濾過装置(7)に おいて、
    底部と、入口(28)と、出口(60)とを形成する収集チ ャンバー(15)と、
    前記収集チャンバー(15)内に配置され、前記入口(2 8)を通過する血液を濾過する第1フィルタ(57)と、
    前記収集チャンバー(15)の底部近傍に配置され、前記 血液が前記出口(60)から出る前に、該血液を再濾過す る第2フィルタ(61)とからなる、濾過装置。
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