JP2926017B2 - 鰹頭部から良質の魚油と良質の食用エキスとを製造する方法 - Google Patents

鰹頭部から良質の魚油と良質の食用エキスとを製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鰹頭部よりエラ部分
(通称イゲタと言う)及び固形分を取り除いて着色度の
薄い不純物の少ない良質な魚油と、苦味のない美味な食
用エキス分とを得る鰹頭部から良質の魚油と良質の食用
エキスとを製造する方法に係る。
【0002】
【従来の技術】鰹の頭部には、ドコサヘキサエン酸(以
下DHAと称す)等の多価不飽和脂肪酸やその他の有効
成分の含有量が多く、有用成分を含む魚油が得られるこ
とは知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来得られていた魚油
及びエキスには、鰹頭部のエラ部が除去されていなかっ
たので魚油は色が黒く、不純物が多く、エキスは苦味が
強く、うま味がなく、食用としては使用できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこの点につい
て、種々研究の結果、胴体より切断した鰹頭部より従来
イゲタと称していたエラ部分を取り除くことにより着色
が少なく、不純物の少ない良質な魚油と苦味のない美味
で良質なエキス(調味料)とが得られることを知見した
ものである。
【0005】本発明の目的とする所は、鰹頭部から呼吸
のエラ部分をカッターで取除くよう切断する工程と、得
られた切断頭部を洗滌機で洗滌し、煮熟機で煮熟し、圧
縮機で油入り原液エキスと固形分とに分離する工程と、
得られた含油原液エキスをスクリューデカンターで固形
分と油入り原液エキスとに分離する工程と、得られた油
入り原液エキスを油分離機で油と、原液エキスと、固形
分とに遠心分離する工程と、得られた原液エキスを濾過
器で更に固形分を除去し、得られた原液エキスをストレ
ージタンクに貯蔵して蒸発缶で水分を蒸発して濃縮し、
発生した水蒸気はベーパーコンデンサーにより凝縮し、
冷却し、凝縮液タンクに溜め、濃縮したエキスは濃縮エ
キスタンクに貯蔵してエキス製品を得る工程から成るこ
とを特徴とする鰹頭部から良質の魚油と良質の食用エキ
スとを製造する方法を提供するにある。
【0006】本発明の他の目的とする所は、前記スクリ
ュープレスで脱水された固形分と、スクリューデカンタ
ーで固形分を除去して得られた固形分はプレスケーキと
して回収し、前記油分離機で得られた油分は、魚油クッ
ションタンクに貯蔵してドラム缶に充填し、又は屋外魚
油タンクに貯蔵し、魚油として製品とする鰹頭部から良
質の魚油と良質の食用エキスとを製造する方法を提供す
るにある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の製造
法について詳細説明する。図1は、本発明の製造法のフ
ローシートを示すものである。図1において、1は原料
ホッパーで、この原料ホッパー1に鰹頭部が収納され、
これが次のカッター2に送られる。カッター2において
は、鰹頭部から呼吸のためのエラ部分(通称イゲタ)を
除去するように切断する。切断された鰹頭部は次のコン
ベヤ3により洗滌機4に送られ洗滌される。5は排水ポ
ンプで洗滌機4の下方に設けられたタンク6の排水を排
水処理に送る。7は比較的清浄な処理水を洗滌機4へ循
環する循環ポンプである。洗滌された鰹頭部は次のコン
ベヤ8により次の煮熟機9に送られ約40℃から100 ℃に
加熱煮熟される。
【0008】煮熟された原料は、ストレーナコンベヤ10
により次のスクリュープレス11に送られ、ここでスクリ
ュープレスで圧縮されて油入り原液エキスと固形分とに
分離され、固形分プレスケーキはコンベヤ12によりプレ
スケーキ受函13に送られる。分離された油入り原液エキ
スはストレーナコンベヤ10における輸送中に出る油入り
原液エキスの排出ポンプ14と、スクリュープレス11にお
いて圧縮により得られる油入り原液エキスを収集する油
入り原液エキスポンプ15とにより、この油入り原液エキ
スを貯溜するクッションタンク16に送られる。クッショ
ンタンク16に貯溜された油入り原液エキスは次のスクリ
ューデカンター17に送られ、ここで更に遠心分離により
固形分除去が行われ、得られた固形ケーキは先のプレス
ケーキ受函13に送られ、固形分より分離された油入り原
液エキスはポンプ18により原液エキスクッションタンク
19に送られ貯溜される。ここに貯溜されたものは、若干
の細かに砕かれた固形分と、油と原液エキスとが含まれ
ているので、これを分離するためにヒータ20で60℃〜10
0 ℃に加熱し、次の油遠心分離機21に送り、遠心分離を
行い、油分と、原液エキス液分、固形分とに分離する。
【0009】ここで得られた固形分はポンプ22により先
のクッションタンク16に送り、再度スクリューデカンタ
ー17に送り、遠心分離により固形分除去を行う。ここで
得られた固形分はプレスケーキ13に送られる。
【0010】油遠心分離機21で分離された油分はタンク
24に送られ、ポンプ23及びパイプライン25により魚油ク
ッションタンク26に送られ貯溜される。魚油クッション
タンク26にはスチーム加熱管26A が設けられ、魚油はス
チームで加温された状態でポンプ27により屋外魚油タン
ク(図示せず)に送られる。油遠心分離機21で油と遠心
分離して得られた原液エキス(液分)はタンク24Aに貯
溜され、ポンプ28により消化タンク29に送られる。消化
タンク29には攪拌器30とスチームジャケット31とが設け
られ、加熱攪拌がなされる。消化タンク29で処理された
原液エキスはポンプ29A により次の濾過器32に送られ、
ここでも残留固形分の濾過が行われる。この濾過器32で
濾過された原液エキスはポンプ33により原液エキススト
レージタンク34に送られ、スチームパイプ35よりスチー
ムの加熱が行われ、凝縮ドレーンはドレーンパイプ36よ
りドレーンの回収が行われる。
【0011】得られた原液エキスはポンプ37により蒸発
缶38に送られる。蒸発缶38では水分の蒸発が行われ、原
液エキスはポンプ39で加熱器40へ送られ、加熱して蒸発
缶38に循環される。濃縮されたエキスはポンプ41により
濃縮エキスタンク42に送られ、攪拌器44で攪拌する。得
られた濃縮エキスはポンプ45によりドラム缶に製品充填
46をする。蒸発缶38で発生した蒸気はミストセパレータ
55により気水分離してベーパーコンデンサー47により水
蒸気を凝縮し、凝縮した水分はパイプライン47A により
凝縮液タンク48に送られ、ポンプ49により排水処理装置
50に送られ排水処理する。この凝縮液タンク48の頂部に
接続された真空ポンプ51により気体は脱臭装置52に送ら
れ脱臭される。ベーパーコンデンサー47の蒸気はクーリ
ングタワー53の循環冷却水により凝縮される。
【0012】
【発明の効果】鰹の頭部からイゲタ(エラ部分)を取除
くことは簡単にできず、人手により1個づさ切離さねば
ならず、人手が掛かり、採算的にも合わないため、イゲ
タを分離しようとするものがなかった。鰹の頭部よりイ
ゲタを取除かないと、得られる魚油が黒褐色となり、後
の精製工程で脱色に苦労し、1回では脱色できず、数回
脱色工程を行っても充分に脱色できない場合もあった。
【0013】本発明では鰹頭部よりイゲタ(エラ部)を
機械的に自動切断できるので、得られる魚油は不純物が
減少し、DHA,EPA等の多価不飽和脂肪酸の濃度も
上昇し、色も非常に薄く、薄茶色となり、精製工程も容
易となる工業上大なる利益が得られた。
【0014】魚油を採取した後の煮汁は、従来は原料に
イゲタが入っているため、苦味が激しく、鰹の持つ甘
味、風味が生かされず、この煮汁から食用の調味用エキ
スを作ることは困難とされていた。従来は、その儘濃縮
してソリューブルとして、魚類、家畜等の餌の素材とす
るか、肥料にするかしか用途がなかった。
【0015】本発明では原料の鰹の頭部よりイゲタを自
動的に機械切断することができるようになったので、こ
の精製工程で得られたエキス液は苦味がなく、鰹独自の
甘味、風味を生かした極めて美味な食用エキスができる
ようになった工業上大なる効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の鰹頭部の魚油及びエキスの分
離精製工程のフローチャートを示す図面である。
【符号の説明】
1 原料ホッパー 2 カッター 3 コンベヤ 4 洗滌機 5 排水ポンプ 6 タンク 7 循環ポンプ 8 コンベヤ 9 煮熟機 10 ストレーナコンベヤ 11 スクリュープレス 12 コンベヤ 13 プレスケーキ受函 14 排出ポンプ 15 油入り原液エキスポンプ 16 クッションタンク 17 スクリューデカンター 18 ポンプ 19 原液エキスクッションタンク 20 ヒーター 21 油遠心分離機 22 ポンプ 23 ポンプ 24 タンク 25 パイプライン 26 魚油クッションタンク 26A スチーム加熱管 27 ポンプ 28 ポンプ 29 消化タンク 30 攪拌器 31 スチームジャケット 32 濾過器 33 ポンプ 34 原液エキスストレージタンク 35 スチームパイプ 36 ドレーンパイプ 37 ポンプ 38 蒸発缶 39 ポンプ 40 加熱器 41 ポンプ 42 濃縮エキスタンク 43 スチーム 44 攪拌器 45 ポンプ 46 製品充填 47 ベーパーコンデンサー 48 凝縮液タンク 49 ポンプ 50 排水処理装置 51 ポンプ 52 脱臭装置 53 クーリングタワー 54 ポンプ 55 ミストセパレーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/327 A22C 25/14 C11B 1/08 C11B 3/16 A23L 1/325

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鰹頭部から呼吸のエラ部分をカッターで
    取除くよう切断する工程と、得られた切断頭部を洗滌機
    で洗滌し、煮熟機で煮熟し、圧縮機で油入り原液エキス
    と固形分とに分離する工程と、得られた含油原液エキス
    をスクリューデカンターで固形分と油入り原液エキスと
    に分離する工程と、得られた油入り原液エキスを油分離
    機で油と、原液エキスと、固形分とに遠心分離する工程
    と、得られた原液エキスを濾過器で更に固形分を除去
    し、得られた原液エキスをストレージタンクに貯蔵して
    蒸発缶で水分を蒸発して濃縮し、発生した水蒸気はベー
    パーコンデンサーにより凝縮し、冷却し、凝縮液タンク
    に溜め、濃縮したエキスは濃縮エキスタンクに貯蔵して
    エキス製品を得る工程から成ることを特徴とする鰹頭部
    から良質の魚油と良質の食用エキスとを製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記スクリュープレスで脱水された固形
    分と、スクリューデカンターで除去して得られた固形分
    はプレスケーキとして回収し、前記油分離機で得られた
    油分は、魚油クッションタンクに貯蔵してドラム缶に充
    填し、又は屋外魚油タンクに貯蔵し、魚油として製品と
    する請求項1記載の鰹頭部から良質の魚油と良質の食用
    エキスとを製造する方法。
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