JP2925141B2 - 銀の電解精錬装置 - Google Patents

銀の電解精錬装置

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JP2925141B2 JP63071256A JP7125688A JP2925141B2 JP 2925141 B2 JP2925141 B2 JP 2925141B2 JP 63071256 A JP63071256 A JP 63071256A JP 7125688 A JP7125688 A JP 7125688A JP 2925141 B2 JP2925141 B2 JP 2925141B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、析出生成された銀を電解槽内から効率良
く取り出すことができる銀の電解精錬装置に関するもの
である。
[従来の技術] 一般に、銀の電解精錬では、電解槽内においてカソー
ドに銀を針状結晶として析出させ、これをスクレーパー
でカソードから払い落とすことによって電解槽の底に銀
粒として堆積させるようにしている。そして、堆積した
銀粒は、例えば毎日の電解作業終了時にスクレーパーな
どによって作業者が電解槽から掻き出したり、あるいは
電解槽内に銀粒を収集するためのバスケットを配置し、
作業者がバスケットごと電解槽から取り出すようにして
いる。しかしながら、このようにして銀粒を取り出すの
は人的コストが高く、しかも非能率的であることから、
近年、銀粒を能率的に取り出し得る種々の装置が提案さ
れている。
第5図および第6図に示す電解精錬装置は、電解槽1
の底壁1aを中央部へ向かって下り勾配となるように傾斜
して配置するとともに、電解槽1の底にスクリューコン
ベア2を配置し、底に堆積した銀粒を底の隅へ集めるよ
うに構成したものである。このような電解精錬装置で
は、銀粒を一箇所へ集めることについては自動化された
ものの、集められた銀粒を電解槽の外へ取り出す作業は
依然として作業者が行わなければならない。
一方、第7図に示すものは、US.PAT 4025400号に開
示されたものである。この図に示す電解精錬装置は、電
解槽3において析出する銀粒4をベルトコンベア5によ
って電解槽3外に取り出すように構成されたもので、ベ
ルトコンベア5は、その往路において電解槽3の底部に
沿い、復路において電解槽3外部を通るようになされる
とともに、往路の下流側の部分が昇り勾配となるように
配置されている。
このような電解精錬装置では、銀粒4をベルトコンベ
ア5の上面に堆積させ、これを図中矢印方向へ搬送させ
ることによって電解液と銀粒4とを分離し、銀粒4のみ
を取り出すことができるという利点がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記電解精錬装置においては、設備が
複雑化するばかりでなく電解槽毎にベルトコンベアが必
要となり、設備費用は勿論のことその保守点検のための
費用も割高となってしまうという問題があった。また、
ベルトコンベアを電解槽内で運転することによって電解
液が撹拌され、このため、電解槽内に滞留する銀粒が多
く不経済であるという問題もあった。
[発明の目的] この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
ので、設備を簡略化して設備費用や保守点検費用を低減
することができるのは勿論のこと、析出した銀粒を確実
に取り出すことができ、したがって、銀の精錬を経済的
に行うことができる電解精錬装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] この発明の銀の電解精錬装置は、電解液が入れられた
電解槽内でカソードに折出生成させた銀をスクレーパー
で払い落として電解槽の底に銀粒として堆積させる銀の
電解精錬装置において、下部のロート状に形成した複数
の前記電解槽の下端部にそれぞれ開閉弁を設け、これら
の開閉弁の下方に、電解槽の底に堆積し開閉弁から電解
液とともに排出される前記銀粒を受けた後に銀粒と電解
液とをそれぞれ下流側と上流側とに分離して送る一つの
搬送手段を設け、この搬送手段は、各電解槽の開閉弁の
下方に配され少なくとも下流側の部分を下流側へ向かっ
て上り勾配となるように配された搬送路と、該搬送路に
沿って移動し受けた銀粒だけを下流側に押し上げて搬送
する押上部とを備え、前記搬送手段の下流側には、分離
された銀粒を受ける銀粒収容部を配置し、前記搬送手段
の上流側には、前記勾配によって上流側に戻されて分離
された電解液を受ける電解液収容部を配置しているもの
である。
[作用] 上記構成の銀の電解精錬装置において電解槽の底部に
堆積した銀粒は、開閉弁を一時的に開とすることによっ
て電解液とともに搬送手段上に落下し、搬送手段によっ
て下流側へ搬送されるにしたがって電解液と分離され
る。分離された銀粒は搬送手段の押上部によって下流側
に移送されて銀粒収容部に収容され、一方、電解液は、
搬送手段の搬送路を下流側に流れて電解液収容部に収容
される。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について第1図ないし第4
図を参照しながら説明する。第1図は実施例の銀の電解
精錬装置を示す側面図である。第1図において符号10は
電解槽である。電解槽10の下部は、三角形状をなす4つ
の板体10aをそれぞれが中央部へ向かって下り勾配とな
るように組み付けてロート状に形成されている。この電
解槽10は縦横に複数併設されている。また、各電解槽10
の下端部には開閉弁11が取り付けられている。開閉弁11
としては、ボールバルブやダイヤフラム弁などが好適に
用いられる。このような電解槽10内には電解液が満たさ
れ、銀のアノード12aとカソード12bとが複数浸漬される
ようになっている。なお、アノードスライムの落下防止
のために、アノード12aをアノードバックの中に収納す
ることが望ましい。
次に、開閉弁の下方には、スクレーパータイプのチェ
ーンコンベア(搬送手段、以下、「コンベア」と略称す
る)13が配置されている。コンベア13は、ほぼ液密にな
された矩形の筒状体14(搬送路)の両端開口部にスプロ
ケット15・15を取り付け、スプロケット15・15に、チェ
ーン16を巻回してなるものである。ここで、チェーン16
は、連鎖をなす複数のリンク17…と、水平方向に離間し
たリンク17どうしに架設されたスクレーパープレート
(押上部)18とからなるもので、往路において筒状体14
の下側、復路において上側を通るようになされている。
また、往路においては、スクレーパープレート18が筒状
体14の底と摺接するようになっている。そして、コンベ
ア13の上面には複数の受け19…が、上記開閉弁11の下方
に位置させて取り付けられている。
受け19は、第2図中左右方向に並んだ開閉弁11…から
排出される銀粒および電解液を集めてコンベア13内に落
下させるもので、三角形状をなす板20・20と側板21・21
とが各々中央側へ向かって下り勾配をなすように組み付
けられたものである。
また、コンベア13の下流側には、コンテナ22(銀粒収
容部)が開口部の下方に位置して配置されている。ま
た、コンベア13の上流側には電解液溜り(電解液収容
部)23が配置されている。この電解液溜り23には、途中
にポンプ24を介装した管25が連結されている。そして、
電解液溜り23に落下した電解液は、管25内を流通して電
解液貯層26に送られ、電解液の還流経路を介して電解槽
10…内に戻されるようになっている。
次に、上記構成の銀の電解精錬装置により、銀の精錬
を行う工程について説明する。
電解槽10…内においてアノード12aとカソード12bに直
流電流を通電すると、銀の針状結晶がカソード12の表面
に析出する。この針状結晶は電解槽10内に設けられた図
示しないスクレーパーによって払い落とされ、電解槽10
の底部中央に堆積する。次に、開閉弁11を開の状態にし
て、銀粒を電解液とともに排出する。すると、銀粒およ
び電解液は受け19によって中央に集められ、コンベア13
内に落下する。ここで、開閉弁11の開閉は、一定時間毎
に自動的にまたは手動にて行う。
コンベア13内に落下した銀粒および電解液は、チェー
ン16の復路の部分を通り抜けて筒状体14の底に溜まる。
コンベア13は常時または間欠的に運転され、銀粒および
電解液はスクレーパープレート18…によって下流側へと
運ばれる。そして、電解液は、コンベア13の下流側の上
り勾配をなす部分において上流側へ戻され、電解液溜ま
り23に流れ落ちる。電解液溜り23に落下した電解液は、
管25内を流通して電解液貯留26に送られ、電解液の還流
経路を介して電解槽10…内に戻される。一方、銀粒はコ
ンベア13の開口部からコンテナ22内に落下する。
上記銀の電解精錬装置においては、電解槽10内で析出
する銀粒を電解液とともに受け19で集めてコンベア13内
に取り入れ、コンベア13内で銀粒と電解液とを分離する
ものであるから、1つのコンベア13によって多数の電解
槽10内の銀粒を取り出すことができ、設備を大幅に簡略
化することができる。したがって、設備費用や保守点検
費用を低減することができる。また、銀粒を電解槽10の
外で電解液と分離することができるから、電解槽10内の
電解液を撹拌することがなく銀粒を確実に取り出すこと
ができ、銀の精錬を経済的に行うことができる。
なお、上記実施例ではスクレーパープレート18…を備
えたコンベア13を設けているが、例えば、メッシュベル
トを有するベルトコンベアであっても良い。また、アノ
ードスライムの落下混入防止対策としては、前述のアノ
ードバックの外に、電解槽10をアノードとカソードの室
に分離し、カソードの室の底に前記開閉弁11を設ける一
方、アノードの室の底にアノードスライム取出し用開閉
弁を設けたものとしても良い。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明の銀の電解精錬装置で
は、電解液が入れられた電解槽内でカソードに折出生成
させた銀をスクレーパーで払い落として電解槽の底に銀
粒として堆積させる銀の電解精錬装置において、下部の
ロート状に形成した複数の前記電解槽の下端部にそれぞ
れ開閉弁を設け、これらの開閉弁の下方に、電解槽の底
に堆積し開閉弁から電解液とともに排出される前記銀粒
を受けた後に銀粒と電解液とをそれぞれ下流側と上流側
とに分離して送る一つの搬送手段を設け、この搬送手段
は、各電解槽の開閉弁の下方に配され少なくとも下流側
の部分を下流側へ向かって上り勾配となるように配され
た搬送路と、該搬送路に沿って移動し受けた銀粒だけを
下流側に押し上げて搬送する押上部とを備え、前記搬送
手段の下流側には、分離された銀粒を受ける銀粒収容部
を配置し、前記搬送手段の上流側には、前記勾配によっ
て上流側に戻されて分離された電解液を受ける電解液収
容部を配置しているから、一つの搬送手段で複数の電解
槽から銀粒を取り出すことができ、したがって、設備を
簡略化して設備費用や保守点検費用を低減することがで
きる。また、電解槽内の電解液を撹拌することなく銀粒
を取り出すことができるから、銀粒を確実に取り出すこ
とができ、したがって、銀の精錬を経済的に行うことが
できる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は銀の電解精錬装置を示す側面図、第2図は
第1図のII方向矢視図、第3図は第1図のIII−III線断
面の拡大図、第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図
は従来の精錬装置の一例を示す側断面図、第6図は第5
図のVI−VI線断面図、第7図は従来の精錬装置の他の例
を示す側断面図である。 10……電解室、 11……開閉弁、 13……チェーンコンベア(搬送手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−146702(JP,A) 特開 昭50−137857(JP,A) 特開 昭58−73785(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解液が入れられた電解槽内でカソードに
    折出生成させた銀をスクレーパーで払い落として電解槽
    の底に銀粒として堆積させる銀の電解精錬装置におい
    て、 下部をロート状に形成した複数の前記電解槽の下端部に
    それぞれ開閉弁を設け、これら開閉弁の下方に、電解槽
    の底に堆積し開閉弁から電解液とともに排出される前記
    銀粒を受けた後に銀粒と電解液とをそれぞれ下流側と上
    流側とに分離して送る一つの搬送手段を設け、 この搬送手段は、各電解槽の開閉弁の下方に配され少な
    くとも下流側の部分を下流側へ向かって上り勾配となる
    ように配された搬送路と、該搬送路に沿って移動し受け
    た銀粒だけを下流側に押し上げて搬送する押上部とを備
    え、 前記搬送手段の下流側には、分離された銀粒を受ける銀
    粒収容部を配置し、 前記搬送手段の上流側には、前記勾配によって上流側に
    戻されて分離された電解液を受ける電解液収容部を配置
    していることを特徴とする銀の電解精錬装置。
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