JP2925045B2 - 伝送路切替方式 - Google Patents

伝送路切替方式

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JP2925045B2
JP2925045B2 JP30261091A JP30261091A JP2925045B2 JP 2925045 B2 JP2925045 B2 JP 2925045B2 JP 30261091 A JP30261091 A JP 30261091A JP 30261091 A JP30261091 A JP 30261091A JP 2925045 B2 JP2925045 B2 JP 2925045B2
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博一 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信に関
し、特に端局装置の伝送路切替方式に関する。
【0002】
【従来の技術】送受信双方向の伝送路切替機能を有する
端局装置について考える。1+1切替のシステム構成に
ついて図2にブロック図を示す。同図では端局装置51
と装置52が対向している状態を示し、さらに送信方向
と受信方向を分けて示してある。53,54は0系伝送
路、55,56は1系伝送路を示している。また、57
〜60は0系のインタフェースパッケージ、61〜64
は1系のインタフェースパッケージ、65,66は切替
スイッチ部を現している。図2では0系が運用系、1系
が待機系になっており、トラフィックは送受信双方向と
も0系を用いて伝送されている。パッケージ57,6
0,61,64では、入力断、フレーム同期はずれ等の
伝送路故障の検出を行っている。また、各パッケージ5
7〜66では自己監視を行っており、装置内故障を検出
できるようになっている。CPUを有する切替制御部6
7,68は各パッケージと通信を行って監視結果を収集
するとともに主信号のオーバーヘッドを用いて対向装置
と切替制御情報の通信を行う。切替制御情報に割り当て
られた主信号のオーバーヘッドを以下APSバイト(A
utomatic Protection Conto
rol)と呼ぶことにする。切替制御部67は、運用系
の故障を検出した場合および装置外部からの切替コマン
ドを受信した場合に、APSバイトを用いて対向装置5
2に切替要求を送出する。対向装置52の切替制御部6
8は切替スイッチ部66のセレクタを動作させて待機系
に切替えた後、装置51に対してAPSバイトを用いて
切替応答を送出する。装置51は装置52の切替応答を
確認後、切替スイッチ部65のセレクタを動作させて待
機系に切替え、双方向切替を完了する。
【0003】さて、支障移転等に伴って装置外部からの
コマンドで強制的に切替を行う際には、しばしば主信号
の瞬断を伴わずに切替を実行しなければならない場合が
ある。送信側で運用系と待機系の位相が一致していたと
しても、受信側では種々の原因により位相差が生じてい
る場合があり、一般に無瞬断切替を行う際には、切替ス
イッチの前で位相合せを行う必要がある。運用系と待機
系の伝送路が別ルートとなっている場合には、伝送路長
の差による信号の遅延が位相差となって現れる。無瞬断
切替を実行するためには、一般に運用系と待機系の受信
信号の位相差を検出する回路ならびに位相差を補償する
ための信号遅延回路が必要となる。
【0004】図2の位相差検出回路及び遅延制御回路6
9,70は受信信号のフレーム位相を監視することによ
り位相差を検出し、待機系に適当な遅延を与える制御を
行っている。また、71〜74は信号遅延回路を示して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の伝送路
切替方式は、受信側で信号の位相合せを行っているため
に、双方向の無瞬断切替を実行する場合には、自装置、
対向装置の両方が無瞬断切替の機能を具備していなけれ
ばならない。したがって、対向している装置が無瞬断の
機能を持っていなければ、自装置がその機能を持ってい
たとしても双方向の無瞬断切替は不可能となる。
【0006】本発明の目的は無瞬断切替機能を有しない
既存の端局装置と対向し双方向の無瞬断伝送路切替を実
行する伝送路切替方式を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の伝送路切替方式
は、送受信双方向の伝送路切替機能を有する端局装置に
おいて、運用系受信信号と待機系受信信号の位相差Φを
検出し、該位相差Φを補償するための遅延を待機系受信
信号ならびに待機系送信信号に挿入する手段を備えてい
る。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すブロック図である。
【従来の技術】で述べたように、送受信双方向の伝送路
切替機能を有する端局装置について考える。図1は1+
1切替のシステム構成を示している。同図では本発明の
伝送路切替方式を採用している装置1と無瞬断切替機能
を持たない既存装置2が対向している状態を示し、さら
に送信方向と受信方向を分けて示してある。3,4は0
系伝送路、5,6は1系伝送路を示している。7〜10
は0系のインタフェースパッケージ、11〜14は1系
のインタフェースパッケージ、15,16は切替スイッ
チ部を現している。図1では0系が運用系、1系が待機
系になっており、トラフィックは送受信双方向とも0系
を用いて伝送されている。パッケージ7,10,11,
14では、入力断、フレーム同期はずれ等の伝送路故障
の検出を行っている。また、各パッケージ7〜16では
自己監視を行っており、装置内故障を検出できるように
なっている。CPUを有する切替制御部17,18は各
パッケージと通信を行って監視結果を収集するとともに
主信号のオーバーヘッド(APSバイト)を用いて対向
装置と切替制御情報の通信を行う。図1の回路19は受
信信号のフレーム位相を監視することにより位相差Φを
検出し、待機系の受信信号および送信信号にΦに相当す
る遅延を与える制御を行っている。20〜23は信号遅
延回路を示している。いま、装置2の送信側で運用系と
待機系の信号の位相が一致しているとし、かつ運用系と
待機系のそれぞれについて送信方向と受信方向の伝送路
長が等しいとする。この条件のもとでは、装置1の受信
信号について検出された位相差Φは装置2の受信信号に
ついても等しく生じている。
【0009】したがって、この位相差Φを補償するのに
必要な信号遅延を装置1の待機系信号送信部で挿入すれ
ば、装置2において受信信号の位相差を零にすることが
できる。図1の例においては、19で検出された位相差
Φに相当する遅延を21,23によって挿入し、送受信
双方向の信号位相差を解消する。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明の伝送路切替
方式では、運用系と待機系の受信信号について検出され
た位相差の情報を基に受信方向と送信方向の両方に位相
差を補償する信号遅延を挿入し、双方向の無瞬断切替を
実行する。本方式を採用する装置は、位相差検出回路、
信号遅延回路等の無瞬断切替機能を具備しない既存装置
と対向しても、無瞬断切替を実行できるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図
【図2】従来例のブロック図
【符号の説明】
1,2 端局装置 3,4 0系伝送路 5,6 1系伝送路 7〜10 0系インタフェースパッケージ 11〜14 1系インタフェースパッケージ 15,16 切替スイッチ部 17,18 切替制御部 19 位相差検出回路及び遅延制御回路 20〜23 信号遅延回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信双方向の伝送路切替機能を有する
    端局装置において、運用系受信信号と待機系受信信号の
    位相差Φを検出し、該位相差Φを補償するための遅延を
    待機系受信信号ならびに待機系送信信号に挿入する手段
    を備えることを特徴とする伝送路切替方式。
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