JP2925009B2 - 軸用および孔用止め輪の脱着具 - Google Patents

軸用および孔用止め輪の脱着具

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B7/00Pliers; Other hand-held gripping tools with jaws on pivoted limbs; Details applicable generally to pivoted-limb hand tools
    • B25B7/18Adjusting means for the operating arms

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸の溝に脱着され
る軸用止め輪および孔の溝に脱着される孔用止め輪など
を、それぞれ脱着する際に用いられる脱着具に関する。
【0002】
【従来の技術】旧来の脱着具は、軸面の溝に対して軸用
止め輪をその両端を広げて脱着可能な軸用のものと、孔
面の溝に対して孔用止め輪をその両端を近づけて脱着可
能な孔用のものとがあり、それぞれ専用の脱着具になっ
ている。
【0003】具体的には、軸用止め輪の脱着に用いられ
る脱着具は、先側の係止突部と元側の握り部を略く形状
に連続形成した左右対称状の杆が、両係止突部が平行し
た態様に、その屈曲部分双方を軸支・連結されており、
両先部における係止突部は互いに離れる方向に曲ってい
て、使用時に、この係止突部を止め輪両端の穴に挿入
し、握り部を握り締めて両係止突部で止め輪両端を広げ
る際に、止め輪の穴と係止突部との係止関係が外れない
ようにして、軸面の溝に軸用止め輪を確実に脱着し得る
ようにしている。
【0004】また、孔用止め輪の脱着に用いられる脱着
具は、先側に係止突部を有して元側に握り部を有してい
る左右一対の杆がX状に交差されて、その交差部を軸支
されており、両先部における係止突部は互いに接近する
方向に曲っていて、使用時に、この係止突部を止め輪両
端の穴に挿入して、握り部を握り締めて両係止突部で止
め輪両端を近づける際に、止め輪の穴と係止突部との係
止関係が外れないようにして、孔面の溝に孔用止め輪を
確実に脱着し得るようにしている。
【0005】しかしながら、これらの脱着具では軸用そ
して孔用止め輪の双方に共用できない問題がある。この
ような問題を解決するものとして、米国特許第4476750
号明細書に開示されるように、右可動ピン101 と左可動
ピン102 を反対方向に押し操作することで軸用と孔用と
に切り替え自在な脱着具がある(図18,19 参照)。この
脱着具は、軸用に使用する場合は、右作動杆103 と右握
り杆104 とを右可動ピン101 で、左作動杆105 と左握り
杆106 とを左可動ピン102 でそれぞれ一体連動状に連接
し、左右の握り杆104,106 が握り締められると、支軸10
7 を支点として、左右の作動杆103,105 が互いに離れる
方向に開動可能なようセットする。一方、孔用に使用す
る場合は、左作動杆105 と右握り杆104 とを左可動ピン
102 で、右作動杆103 と左握り杆106 とを右可動ピン10
1 でそれぞれ一体連動状に連接し、左右の握り杆104,10
6 が握り締められると、支軸107 を支点として、両作動
杆103,105 が接近する方向に閉動可能なようセットす
る。従って、前記の如く軸用または孔用にセットするこ
とで、左右の作動杆103,105 先の両係止突部108,109 が
互いに離れる方向に動いたり、逆に接近する方向に動く
ようになり、一つの脱着具で軸用と孔用の止め輪双方を
脱着できるものである。
【0006】ところで、上記した左右の係止突部108,10
9 は前述したように、軸用止め輪を脱着させる場合で
は、互いに離れる方向に曲った態勢になっていなければ
ならず、そして、孔用止め輪を脱着させる場合には、互
いに接近する方向に曲っている態勢を整えていなければ
ならない。仮に、係止突部108.109 の向きが適正に整え
られていなければ、係止突部108,109 から止め輪が外れ
て飛び、危険である。
【0007】よって図18,19 に示す脱着具は、脱着する
止め輪の種別(軸用あるいは孔用)に応じて、左右の係
止突部108,109 を軸線周りに180 度回してセツトしなけ
ればならず、切り替えには、係止突部を固定しているネ
ジ110,111 を緩める、係止突部を180 度回す、ネジ110,
111 を締めて係止突部を再び固定する、といった三通り
の作業を左右の係止突部108,109 についてそれぞれ行わ
なければならない。しかも、その上に、軸用と孔用の両
可動ピン101,102 を押し操作する作業があり、一つの脱
着具で軸用と孔用の止め輪双方を脱着できるものの、そ
の切り替え操作がかなり面倒で手間がかかるものであっ
た。
【0008】このような問題点を解消するものとして、
本願出願人は、軸用止め輪と孔用止め輪の切り替えが一
つの作業で出来る脱着具を先に提案した(特公平7−4
9186号、米国特許第5542167号、特開平8−
112778号等)。
【0009】この脱着具は、左右の先部の回し操作によ
り、左右の回転軸と可動ピンが連動して、係止突部が内
側に向けられた時に、左作動杆と右握り杆とを左可動ピ
ンで、右作動杆と左握り杆とを右可動ピンでそれぞれ一
体連動状に連接して上記孔用にセットし得る一方、係止
突部が外側に向けられた時に、右作動杆と右握り杆とを
右可動ピンで、左作動杆と左握り杆とを左可動ピンでそ
れぞれ一体連動状に連接して上記軸用にセットし得るよ
う構成されている(図17参照)。
【0010】またこの脱着具は、止め輪の脱着状況や止
め輪サイズに応じて、すなわち、係止突部が直角状に延
設されるものや小形用のものから中形用のものまで数タ
イプの先部を揃えて、様々な使用状況に応じて適宜の先
部と付け替えて交換可能にしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した本願出願人に
よる先提案の脱着具は、左右の先部を回し操作する一つ
の作業により、同先部における両係止突部と左右の握り
杆を、孔用止め輪の脱着が可能な孔用と、軸用止め輪の
脱着が可能な軸用とに自在に変更してセットし得るとい
う顕著な効果を有するものの、以下の技術内容について
より詳細に検討した場合、下記の点に改良の余地を残し
ていた。
【0012】すなわち、適宜の先部を付け替えて使用す
ることで、様々な脱着状況、各種サイズの止め輪に対応
し得るようになっているが、左右の先部をそれぞれ複数
種作製することになるので製造コストが増加する虞れが
あるばかりか、使用者はそれら複数種の左右の先部を保
管,管理すると共に、使用時には両先部をそれぞれ付け
替える必要がある。
【0013】また本願出願人による先提案の脱着具は、
係止突部が直角状に延設されている左右の先部を備えた
態様を含むが、このような先部を挿着した場合、先部が
軸線廻りを回転する方向に力のモーメントが働き易くな
り、係止突部の位置ずれが生じる虞れがある。
【0014】さらに、各種サイズの止め輪については先
部の交換により対応可能であるものの、左右の握り杆を
握り締める際の力の入れ具合を適宜に調節する必要があ
る。つまり、小形の止め輪を脱着する場合と、中形の止
め輪を脱着する場合とでは、自ずと両係止突部の作動範
囲も異なり、通常は左右の握り杆を握り締める力を調節
して適宜な作動範囲を得るものであるが、万一、力の入
れ具合を間違った場合等は、止め輪が必要以上に広がり
或いは縮むような虞れもないとはいえない。
【0015】本発明は上述したような従来事情に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、左右の握り
杆を握り締めると左右の係止突部が互いに離れる方向に
作動する軸用と、またはこれとは逆に両係止突部が互い
に接近する方向に作動する孔用とに切替え自在な脱着具
において、先部を一々交換しなくとも各種の脱着状況お
よび各種サイズの止め輪に対応し得る、止め輪のサイズ
に応じて左右の係止突部を適正な範囲で作動させること
ができる、係止突部の位置ずれが生じる虞れがない、軸
用,孔用止め輪の脱着以外の用途にも対応可能でより広
い需要が期待できる、といった利点を奏し、操作性、作
業性、実用性、使い勝手などの各面でより優れた効果を
奏する新規な脱着具を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は請求項1記載のように、左右一対の握り杆
と、両握り杆先側の軸支部を重合状に軸支する支軸と、
左右の握り杆の元側を開いた状態に付勢するバネと、前
記軸支部間に介在した元側杆部の途中部を前記支軸と同
軸心状に軸支されている左右一対の作動杆と、両作動杆
の先側に挿着されていて、軸線に対し幾分弯曲状の係止
突部を先端に有している左右一対の先部と、左右の握り
杆を握り締めると左右の係止突部が互いに離れる方向に
作動する軸用、またはこれとは逆に両係止突部が互いに
接近する方向に作動する孔用に切替える切替機構とを備
えた脱着具において、上記左右の先部を形状記憶合金に
より形成したことを特徴とする。
【0017】このように形成した場合、切替機構の操作
により、左右の握り杆を握り締めると左右の係止突部が
互いに離れる方向に作動する軸用と、またはこれとは逆
に両係止突部が互いに接近する方向に作動する孔用とに
切替え自在である。加えて、左右の先部を形状記憶合金
で形成したので、その先端の係止突部をそれぞれ所定の
治具やペンチ等の工具等で適宜に変形させることで、先
部を付け替えることなく、係止突部が、各種の脱着状況
や各種サイズの止め輪に対応可能となる。また使用後
は、所定温度の湯に漬けるなどしてそれぞれの係止突部
を加熱することで、各係止突部が変形して初期の状態に
復帰する。
【0018】また本発明は請求項2記載のように、上記
バネの付勢による左右の握り杆の開き角度と、左右の握
り杆を握り締めた際の両握り杆の閉まり角度を、それぞ
れ複数通りに規制し得る調節機構を備えたことを特徴と
する。
【0019】ここで、左右の握り杆の開き角度を規制す
るとは、バネの付勢による両握り杆の最大開き角度を規
制することであり、また同閉まり角度を規制するとは、
左右の握り杆を握り締めた際の両握り杆の最小閉まり角
度を規制することをいう。
【0020】請求項2のように形成した場合、調節機構
を調節して、上記開き角度および閉まり角度を適宜に設
定することで、両握り杆をバネの付勢力に抗して握り締
めた際、およびその握り締めた力を解放した際のそれぞ
れにおいて、左右の係止突部の作動量が、脱着する止め
輪の種類、サイズに応じた適正な範囲内に自動的に規制
されるようになる。
【0021】上記調節機構は、バネの付勢による左右の
握り杆の開き角度と、左右の握り杆を握り締めた際の両
握り杆の閉まり角度を、それぞれ複数通りに規制し得る
ものであればどのような構成であっても良い。例えば、
先端部が右握り杆の外側に突出するよう元部を左握り杆
に固定して片持ち状に支持されている螺軸に、右握り杆
の内側縁に当接係合して両握り杆の閉まり角度を規制す
る螺動部材と、右握り杆の外側縁に当接係合して両握り
杆の開き角度を規制する螺動部材とを、それぞれ螺動自
在に装着した構成とし、それら螺動部材を螺動させてそ
の位置を調節し、上記開き角度および閉まり角度を適宜
に設定し得るようにしても良い。
【0022】また上記調節機構は、請求項3記載のよう
に、右握り杆に設けた右係合部と、左握り杆に設けた左
係合部からなり、左係合部は、先端部が右握り杆の外側
に突出するよう元部を左握り杆に固定して片持ち状に支
持されている操作杆と、該操作杆の途中部に架設されて
いる螺軸と、該螺軸に螺動自在に装着され、右握り杆の
内側縁に当接係合して両握り杆の閉まり角度を規制する
螺動部材と、前記操作杆の長さ方向に沿って所定間隔ご
とに複数突設され、前記右係合部と係合して両握り杆の
開き角度を規制する突部を備えている構成としても良
い。
【0023】このように形成した場合、請求項2で得ら
れる作用を、比較的簡素な構造で確実に得ることがで
き、且つ調節機構の調節も簡単な作業で済む。また上記
左係合部は、操作杆の元部を、嵌合,係合,ビス止めな
どの手段で左握り杆に対して着脱可能に固定するように
すれば、該調節機構による調節を必要としない使用への
対応も可能である。さらに、上記右係合部は右握り杆に
予め形成しておく、あるいは右握り杆に対してビス止め
や嵌め合い等の固着手段により取り付け可能とすれば、
該調節機構を備えていない従来品への後付けも可能であ
る。
【0024】尚、上述した請求項1〜3のそれぞれにお
いては、上記切替機構の構成は特に限定されず、上記軸
用の作動状態と孔用の作動状態とに切替え自在であれば
どのような構成であっても良いが、前述した本願出願人
による先提案の脱着具(特公平7−49186号、米国
特許第5542167号、特開平8−112778号)
で採用した構成を採用することが好ましい。
【0025】その構成の要旨は下記の通りである。すな
わち、左右の先部27,35 を左右の作動杆10,11 にそれぞ
れ回転且つ抜き差し可能に挿着すると共に、右作動杆10
のピン孔19に、上記両軸支部2a,3a における右係合孔1
5,17 のいずれかに係合可能な右可動ピン20を設け、左
作動杆11のピン孔21に、前記軸支部2a,3a における左係
合孔16,18 のいずれかに係合可能な左可動ピン22を設
け、さらに左右の作動杆10,11 内には、左右の先部27,3
5 と一体回転可能に連動すると共に、左右の可動ピン2
0,22 がそれぞれ右係合孔15,17 、左係合孔16,18 のい
ずれかに係合するよう移動させる左右の回転軸24,32 を
設けて、左右の先部27,35 の回し操作により左右の回転
軸24,32 と可動ピン20,22 が連動して、係止突部39,40
が内側に向けられた時に、左作動杆11と右握り杆2とを
左可動ピン22で、右作動杆10と左握り杆3とを右可動ピ
ン20で、それぞれ一体連動状に連接して上記孔用にセッ
トし得る一方、係止突部39,40 が外側に向けられた時
に、右作動杆10と右握り杆2とを右可動ピン20で、左作
動杆11と左握り杆3とを左可動ピン22で、それぞれ一体
連動状に連接して上記軸用にセットし得るよう形成す
る。
【0026】このように形成した場合、左右の係止突部
を回してそれらを外側に向け、両係止突部が互いに離れ
た方向に曲っている態勢に整えると、それにともない、
両回転軸の歯車部と噛合っている右可動ピンおよび左可
動ピンは互いに反対方向に移動させられて、右可動ピン
は右作動杆のピン孔と右握り杆の係合孔とに亘り係合
し、左可動ピンは左作動杆のピン孔と左握り杆の係合孔
とに亘り係合する。この状態で、右作動杆と右握り杆と
が右可動ピンで、左作動杆と左握り杆とが左可動ピンで
それぞれ一体連動状に連接され、左右の握り杆を握り締
めれば、両係止突部で軸用止め輪両端を広げて、同止め
輪を軸の溝に対して脱着自在である。
【0027】一方、左右の係止突部を回してそれらを内
側に向け、両係止突部が互いに接近した方向に曲ってい
る態勢に整えると、それにともない、両回転軸の歯車部
と噛合っている右可動ピンおよび左可動ピンは、上記軸
用セット時とは反対の逆方向に移動して、左可動ピンは
左作動杆のピン孔と右握り杆の係合孔とに亘り係合し、
右可動ピンは右作動杆のピン孔と左握り杆の係合孔とに
亘り係合する。この状態で、左作動杆と右握り杆とが左
可動ピンで、右作動杆と左握り杆とが右可動ピンでそれ
ぞれ一体連動状に連接され、左右の握り杆を握り締めれ
ば、両係止突部で孔用止め輪両端を近づけさせて、同止
め輪を孔の溝に対して脱着自在である。
【0028】従って、本願出願人による先提案の脱着具
で得られる前述の効果と、上記請求項1〜3のそれぞれ
で得られる作用の相乗効果により、本発明の課題に対し
より顕著な効果が得られるようになる。
【0029】また本発明は請求項4記載のように、上記
切替機構が、右作動杆のピン孔に上記両軸支部における
右係合孔のいずれかに係合可能な右可動ピンを設け、左
作動杆のピン孔に、前記軸支部における左係合孔のいず
れかに係合可能な左可動ピンを設け、左右の先部は基端
に接続部を有する軸部が左右の作動杆のガイド孔にそれ
ぞれ回転且つ抜き差し可能に挿着され、左右の作動杆の
ガイド孔内には、左右の先部の前記接続部と先端の被接
続部が着脱可能に接続して一体回転可能に連動すると共
に、左右の可動ピンがそれぞれ右係合孔、左係合孔のい
ずれかに係合するよう移動させる左右の回転軸を設け、
左右の作動杆の先端には、上記左右の先部に設けた係合
面と係合して両先部の回転を規制する被係合面を設けて
なるものであって、且つ前記接続部と被接続部との接続
構造を、係合面と被係合面が係合して両先部の回転が規
制される第一のセット位置と、係合面と被係合面の係合
が外れて両先部の回転が自由になる第二のセット位置と
の双方でなされるように形成してあり、さらに左右の先
部と左右の可動ピンとの連動関係が、上記第二のセット
位置で両先部を回転して係止突部が内側に向けられた時
に、右可動ピンがピン孔内を移動して同ピン孔と左握り
杆の右係合孔に亘り係合する一方、左可動ピンがピン孔
内を移動して同ピン孔と右握り杆の左係合孔に亘り係合
し、そして、上記第二のセット位置で両先部を回転して
係止突部が外側に向けられた時に、右可動ピンがピン孔
内を移動して同ピン孔と右握り杆の右係合孔に亘り係合
する一方、左可動ピンがピン孔内を移動して同ピン孔と
左握り杆の左係合孔に亘り係合し得るように連繋したこ
とを特徴とする。
【0030】このように形成した場合、前述した本願出
願人による先提案の脱着具(特公平7−49186号、
米国特許第5542167号、特開平8−112778
号)で得られる作用,効果に加え、左右の先部を、回転
が規制される第一のセット位置と、回転が自由になる第
二のセット位置とに選択してセット可能であるため、止
め輪の脱着の際には前記第一のセット位置で作業を行う
ことで、係止突部が直角状に延設されている左右の先部
を挿着し、先部が軸線廻りを回転する方向に力のモーメ
ントが働き易くなった場合でも、同先部の回転を規制し
て係止突部の位置ずれを防止でき、また前記第二のセッ
ト位置で先部を回転させれば、その作動を軸用、孔用と
に自在に変更してセットすることができる。
【0031】また本発明は請求項5記載のように、上記
左右の作動杆のガイド孔内に臨み出ていて、左右の先部
における軸部の第一凹部と、第二凹部に、同先部の回転
および着脱を妨げることなく弾性的に係止するストッパ
ーを備えており、前記第一凹部とストッパーの係止が上
記第一のセット位置でなされ、前記第二凹部とストッパ
ーの係止が上記第二のセット位置でなされるよう形成し
たことを特徴とする。
【0032】このように形成した場合、左右の先部の第
一のセット位置と、第二のセット位置とのそれぞれにお
いて、ストッパーが第一、第二の各凹部に弾性的に係止
する二段係止構造となるので、前記第一のセット位置と
第二のセット位置との切り替えが容易且つ確実になされ
るようになり、且つ、先部の軸部はガイド孔内に抜け止
めされて、回転軸との一体回転状の接続状態を維持する
ことが出来る。そして、付け替えによる強制的な先部の
抜け外しを妨げず、容易に付け替え可能である。
【0033】また本発明は請求項6記載のように、狭小
幅の平板状で、且つ内面側が幅方向に湾曲する湾曲面で
あり、外面側が平坦面である係止突部を先端に備えたE
リング脱着用の左右の先部を、上記左右の作動杆にそれ
ぞれ回転且つ抜き差し可能に用意し、該Eリング脱着用
の先部を上述した先部と付け替えて使用する態様を含
む。
【0034】このように形成した場合、Eリング脱着用
の先部を、左右の作動杆にそれぞれ取り付け、またそれ
ら先部は、係止突部の内側湾曲面が向かい合う状態で上
述した孔用にセットされる一方、この状態から両先部を
180 度回して、係止突部の内側湾曲面が背中合わせに向
かい合う(外側平坦面が向かい合う)状態で上述した軸
用にセットされるように取り付ける。そして、前記孔用
のセット時において、一方の係止突部はその内側湾曲面
を軸の外周面に沿わせ、他方の係止突部はその内側湾曲
面を前記軸に取り付けるEリングの外周縁に沿わせ、こ
の状態で左右の握り杆を握り締めて両係止突部が互いに
接近するよう作動させれば、前記Eリングが軸の外周に
装着される。一方、前記軸用のセット時において、一方
の係止突部はその内側湾曲面を軸の外周面に沿わせ、他
方の係止突部はその内側湾曲面を前記軸に装着されてい
るEリングの内周縁に沿わせ、この状態で左右の握り杆
を握り締めて両係止突部が互いに離れるよう作動させれ
ば、前記Eリングを軸から外すことができる。若しく
は、軸に装着されているEリングの適宜箇所を、向かい
合わせになる外側平坦面で挟んで所定方向に引っ張るこ
とで、そのEリングを軸から外すことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態の一例を説明す
る。例示した脱着具1は、右握り杆2と左握り杆3の重
合状の軸支部2a,3a を、同両先部の軸孔4,5に亘り通
した支軸6で軸支しており、この左右の握り杆2,3に
おける対向状の突起部7,8間にはコイルスプリング状
のバネ9を架設して、バネ9の弾発力によって左右の握
り杆2,3が支軸6を支点として略倒V状に開かれてお
り、前記バネ9の弾発力に抗して左右の握り杆2,3を
握り締めると両握り杆2,3が互いに接近する方向へ閉
動し、前記握り締める力を解除すると前記バネ9の弾発
力により両握り杆2,3が互いに離れる方向に開動する
ようになっている。
【0036】また左右の握り杆2,3における、両軸支
部2a,3a と上記バネ9との間の箇所には、調節機構を設
けて、上記した左右の握り杆2,3の閉まり角度および
開き角度を、それぞれ複数通りに規制できるようになっ
ている。
【0037】調節機構については後に詳述することと
し、後述する左右の先部27,35 を回し操作する一つの作
業により、同先部27,35 における両係止突部39,40 と左
右の握り杆2,3を、孔用止め輪の脱着が可能な孔用
と、軸用止め輪の脱着が可能な軸用とに自在に変更して
セットし得るようにした切替機構の一例について、図11
〜図17を参照して説明する。尚、説明の便宜上、図11〜
図17においては、上記調節機構を省略している。
【0038】重合状の軸支部2a,3a 間には右作動杆10の
元側杆部10a と左作動杆11の元側杆部11a が略並列状に
介在していて、この左右の元側杆部10a,11a における対
向面側の半円弧状軸部12,13 は軸孔4,5に遊嵌して、
軸部12,13 の間に形成された軸孔14に支軸6が貫通して
おり、左右の作動杆10,11 は支軸6を支点として先側杆
部10b,11b が平行した状態と略V状に開いた状態との間
を揺動自在にしている。
【0039】また、軸支部2aには軸孔4を頂点とする三
角形の二隅に右係合孔15と左係合孔16を、軸支部3aにも
同様に、軸孔5を頂点とする三角形の二隅に右係合孔17
と左係合孔18を形成していて、この右係合孔15,17 のい
ずれかに右の元側杆部10a のピン孔19に保持された右可
動ピン20が軸線方向に移動して係脱自在に、また、左係
合孔16,18 のいずれかに左の元側杆部11a のピン孔21に
保持された左可動ピン22が軸線方向に移動して係脱自在
にしてある。
【0040】右作動杆10にはピン孔19脇を通って先端ま
で貫通するガイド孔23が穿けられていて、このガイド孔
23内には右回転軸24を納めている。右回転軸24の元側端
の歯車部25はピン孔19内に臨み出て、右可動ピン20のラ
ック状歯部26と噛み合っており、右回転軸24の回転に追
従して右可動ピン20がピン孔19に沿い移動するようにし
ている。また、ガイド孔23には右先部27における軸部28
が着脱且つ回転可能に挿入されていて、同軸部28端の係
合溝(接続部)29に右回転軸24の先側の係合突部(被接
続部)30が一体回転可能に係合している。
【0041】同様に、左作動杆11のガイド孔31内には左
回転軸32を納めて、左回転軸32の元側端の歯車部33を左
可動ピン22のラック状歯部34と噛み合せ、また、ガイド
孔31には左先部35における軸部36を挿入していて、同軸
部36端の係合溝(接続部)37に左回転軸32の先側の係合
突部(被接続部)38を一体回転可能に係合させている。
【0042】この右先部27の係合溝29と右回転軸24の係
合突部30との接続関係、そして左先部35の係合溝37と左
回転軸32の係合突部38との接続関係は、先部27,35 にお
ける後で説明する左右の係止突部39,40 がともに内側ま
たは外側に向いた状態で、それぞれ着脱自在に接続可能
に接続軸線回りの接続角度が特定された雄雌態様に形成
してある。そのため、係合突部30,38 をそれぞれ回転軸
24,32 の軸線に対して幾分偏心する位置に設ける一方、
係合溝29,37 を係合突部30,38 が係合可能なように、軸
部28,36 の軸線に対して幾分偏心する位置に設けてあ
り、先部27,35 を付け替えする際に、左右の係止突部3
9,40 がともに内側または外側に向いて一致した状態
に、確実且つ正確に挿着・接続可能にしてある。
【0043】右先部27は先端に係止突部39を軸線に対し
て幾分弯曲した態様に形成しており、この右先部27は、
後述する第二のセット位置で180 度回し操作して、係止
突部39が外側に向いて曲がった状態の外向きと、内側に
向いて曲がった状態の内向きとに変更可能にしている。
同様に、左先部35は先端に係止突部40を形成しており、
この左先部35は、後述する第二のセット位置で180 度回
し操作して、係止突部40が外側に向いた状態と内側に向
いた状態とに変更可能にしている。
【0044】右先部27と右可動ピン20との連動関係は、
右先部27を第二のセット位置で右周りあるいは左周りに
180 度回して、係止突部39を外向きから内向きに変える
のにともない、右先部27と一体連動状の歯車部25が同じ
く180 度回転し且つ右可動ピン20が従動してピン孔19内
を移動して同ピン孔19と右係合孔17に亘り係合するよう
にしてあり、右作動杆10を通じて右先部27と左握り杆3
を一体連動状に連結自在にしてある。また、右先部27を
第二のセット位置で右周りあるいは左周りに180 度回し
て、係止突部39を内向きから外向きに変えるのにともな
い、右先部27と一体連動状の歯車部25が同じく180 度回
転し且つ右可動ピン20が従動してピン孔19内を移動して
同ピン孔19と右係合孔15に亘り係合するようにしてあ
り、右作動杆10を通じて右先部27と右握り杆2を一体連
動状に連結自在にしてある。
【0045】同様に、左先部35と左可動ピン22との連動
関係は、左先部35を第二のセット位置で右周りあるいは
左周りに180 度回して、係止突部40を外向きから内向き
に変えるのにともない、左先部35と一体連動状の歯車部
33が同じく180 度回転し且つ左可動ピン22が従動してピ
ン孔21内を移動して同ピン孔21と左係合孔16に亘り係合
するようにしてあり、左作動杆11を通じて左先部35と右
握り杆2を一体連動状に連結自在にしてある。また、左
先部35を第二のセット位置で右周りあるいは左周りに18
0 度回して、係止突部40を内向きから外向きに変えるの
にともない、左先部35と一体連動状の歯車部33が同じく
180 度回転し且つ左可動ピン22が従動してピン孔21内を
移動して同ピン孔21と左係合孔18に亘り係合するように
してあり、左作動杆11を通じて左先部35と左握り杆3を
一体連動状に連結自在にしてある。
【0046】右回転軸24の環状溝部41にはボール状の抜
止め部材42が同回転軸24の回転を妨げることなく歯合し
ている。この抜止め部材42は、右作動杆10の螺子孔部43
からガイド孔23内に臨み出ていて、且つ螺子孔部43に螺
合している螺子44で押えられて環状溝部41と歯合状に保
持されており、右回転軸24をガイド孔23から抜け出ない
ように抜止めしていると共に、ガイド孔23内における右
回転軸24の位置を決めて、歯車部25と右可動ピン20の歯
部26との噛み合い関係を維持している。
【0047】同様に、左回転軸32の環状溝部45にはボー
ル状の抜止め部材46が同回転軸32の回転を妨げることな
く歯合している。この抜止め部材46は、左作動杆11の螺
子孔部47からガイド孔31内に臨み出ていて、且つ螺子孔
部47に螺合している螺子48で押えられて環状溝部45と歯
合状に保持されており、左回転軸32をガイド孔31から抜
け出ないように抜止めしていると共に、ガイド孔31内に
おける左回転軸32の位置を決めて、歯車部33と左可動ピ
ン22の歯部34との噛み合い関係を維持している。
【0048】右可動ピン20側面の係止凹部49には、この
係止凹部49と対向状に形成してあるピン孔19面の孔軸線
方向に沿う係止長溝50内の転子51が係止しており、この
転子51は係止凹部49に保持された状態で、右可動ピン20
が移動するのにともない係止長溝50に沿って転動可能で
あると共に、右係合孔15または右係合孔17の孔縁に当た
って阻止されるまで転動し、右可動ピン20の軸線方向の
移動を妨げることなく、右可動ピン20を回り止めおよび
抜止めして、歯車部25に対する歯部26の噛み合い関係を
維持している。
【0049】同様に、左可動ピン22側面の係止凹部52に
は、この係止凹部52と対向状に形成してあるピン孔21面
の孔軸線方向に沿う係止長溝53内の転子54が係止してお
り、この転子54は係止凹部52に保持された状態で、左可
動ピン22が移動するのにともない係止長溝53に沿って転
動可能であると共に、左係合孔16または左係合孔18の孔
縁に当たって阻止されるまで転動し、左可動ピン22の軸
線方向の移動を妨げることなく、左可動ピン22を回り止
めおよび抜止めして、歯車部33に対する歯部34の噛み合
い関係を維持している。
【0050】右作動杆10の先端には、右先部27の元側で
軸部28との境界部分の軸面に設けた左右一対の切欠面
(係合面)55,55 と係合して、右先部27の回転を規制す
る左右一対の立面(被係合面)56,56 を設けてあり、且
つ上記係合溝29と係合突部30との接続構造を、前記切欠
面55,55 と立面56,56 が係合して右先部27の回転が規制
される第一のセット位置と、切欠面55,55 と立面56,56
の係合が外れて右先部27の回転が自由になる第二のセッ
ト位置との双方でなされるように形成してある。図14に
示す右先部27は前記第一のセット位置にある。
【0051】また右先部27における軸部28の軸面には係
合窪部(第一凹部)57を設け、右作動杆10側のボール状
ストッパー58が、螺子47で固定してある板状バネ59に押
されて、右先部27が上記第一のセット位置にある時に係
合窪部57に噛むようにし、右先部27を意図して抜き外さ
ない限り、抜けなくすると共に、先部27と回転軸24との
接続関係を保持している。また、係合窪部57は、軸部28
の軸面の、係止突部39の弯曲方向側の箇所および相対位
置の箇所にそれぞれ設けられていて、いずれかの係合窪
部57にストッパー58が噛んだ際に、係止突部39は外側に
向いた状態あるいは内側に向いた状態にそれぞれロック
されるようにしてある。
【0052】さらに右先部27における軸部28の軸面には
環状溝(第二凹部)60を設け、上記ストッパー58が板状
バネ59に押されて、右先部27が上記第二のセット位置に
ある時に環状溝60に噛むようにし、この第二セット位置
にて先部27を180 度回し操作して、係止突部39が外向き
と内向きとに変更可能にすると共に、第一のセット位置
から第二のセット位置への変更の際等に、右先部27を意
図して抜き外さない限り抜けなくし、且つ先部27と回転
軸24との接続関係を保持している。また環状溝60には、
係止突部39の弯曲方向側の溝部分および相対位置の溝部
分にそれぞれ窪部61が設けられていて、いずれかの窪部
61にストッパー58が噛んだ際に、係止突部39は外側に向
いた状態あるいは内側に向いた状態にそれぞれロックさ
れるようにしてある。
【0053】同様に、左作動杆11の先端には、左先部35
の元側で軸部36との境界部分の軸面に設けた左右一対の
切欠面(係合面)62,62 と係合して、左先部35の回転を
規制する左右一対の立面(被係合面)63,63 を設けてあ
り、且つ上記係合溝37と係合突部38との接続構造を、前
記切欠面62,62 と立面63,63 が係合して左先部35の回転
が規制される第一のセット位置と、切欠面62,62 と立面
63,63 の係合が外れて左先部35の回転が自由になる第二
のセット位置との双方でなされるように形成してある。
図14に示す左先部35は前記第二のセット位置にある。
【0054】また左先部35における軸部36の軸面には係
合窪部(第一凹部)64を設け、右作動杆10側のボール状
ストッパー65が、螺子48で固定してある板状バネ66に押
されて、左先部35が上記第一のセット位置にある時に係
合窪部64に噛むようにし、左先部35を意図して抜き外さ
ない限り、抜けなくすると共に、先部35と回転軸32との
接続関係を保持している。また、係合窪部64は、軸部36
の軸面の、係止突部40の弯曲方向側の箇所および相対位
置の箇所にそれぞれ設けられていて、いずれかの係合窪
部64にストッパー65が噛んだ際に、係止突部40は外側に
向いた状態あるいは内側に向いた状態にそれぞれロック
されるようにしてある。
【0055】さらに左先部35における軸部36の軸面には
環状溝(第二凹部)67を設け、上記ストッパー65が板状
バネ66に押されて、左先部35が上記第二のセット位置に
ある時に環状溝67に噛むようにし、この第二セット位置
にて先部35を180 度回し操作して、係止突部40が外向き
と内向きとに変更可能にすると共に、第一のセット位置
から第二のセット位置への変更の際等に、左先部35を意
図して抜き外さない限り抜けなくし、且つ先部35と回転
軸32との接続関係を保持している。また環状溝67には、
係止突部40の弯曲方向側の溝部分および相対位置の溝部
分にそれぞれ窪部68が設けられていて、いずれかの窪部
68にストッパー65が噛んだ際に、係止突部40は外側に向
いた状態あるいは内側に向いた状態にそれぞれロックさ
れるようにしてある。
【0056】そして、両係止突部39,40 は弯曲状の内側
面に沿い細溝69,70 を形成していて、止め輪の脱着時に
係止突部39,40 が止め輪の係止孔から外れないようにス
ベリ止めしてある。また両先部27,35 の元側で上記切欠
面55,62 との境界部分には、その周面にローレット71,7
2 を形成してスベリ止めしてあり、両先部27,35 の180
度回し操作を油が付着した手でも確実に行い得るように
なっている。
【0057】上記ストッパー58,65 は図15に示すコイル
スプリング状バネ73,74 で押されて、上記係合窪部57,6
4 、環状溝60,67 に噛むようにしても良い。
【0058】図17 (c)には脱着具1を軸用にセットした
状態を示しており、右先部27および左先部35の両係止突
部39,40 は互いに外側に向き、右先部27と一体連動状の
右可動ピン20は右作動杆10におけるピン孔19と右握り杆
2の右係合孔15とに亘り係合し、右先部27と右握り杆2
は右作動杆10を通じて一体に連結している。そして、左
先部35と一体連動状の左可動ピン22は左作動杆11におけ
るピン孔21と左握り杆3の左係合孔18に亘り係合し、左
先部35と左握り杆3は左作動杆11を通じて一体に連結し
ている。これにより、左右の握り杆2,3を握り、両係
止突部39,40 を軸用止め輪200 の孔201 にそれぞれ差し
込み、止め輪両端を広げて軸における溝に対して脱着し
得る。
【0059】図17 (b)には脱着具1を孔用にセットした
状態を示しており、右先部27および左先部35の両係止突
部39,40 は互いに内側に向き合い、右先部27と一体連動
状の右可動ピン20は右作動杆10におけるピン孔19と左握
り杆3の右係合孔17とに亘り係合し、右先部27と左握り
杆3は右作動杆10を通じて一体に連結している。そし
て、左先部35と一体連動状の左可動ピン22は左作動杆11
におけるピン孔21と右握り杆2の左係合孔16に亘り係合
し、左先部35と右握り杆2は左作動杆11を通じて一体に
連結している。これにより、左右の握り杆2,3を握
り、両係止突部39,40 を孔用止め輪210 の孔211 にそれ
ぞれ差し込み、止め輪両端を狭めて、対象物の孔におけ
る溝に対して脱着し得る。
【0060】図17 (a)には脱着具1を軸用または孔用に
切り替え可能にした状態を示しており、左右の握り杆
2,3を締めて、ピン孔19と左右握り杆2,3の右係合
孔15,17 を、ピン孔21と左右握り杆2,3の左係合孔1
6,18 を、それぞれ上下に一致させて、左右の先部27,35
による左右可動ピン20,22 の移動、そして切り替えを
可能にしてある。
【0061】これにより、第一のセット位置にある左右
の先部27,35 を先側へ押して第二のセット位置にセット
し、この第二のセット位置で両先部27,35 を回し操作し
て、両係止突部39,40 が互いに内側に向き合った状態の
孔用に変えれば、右作動杆10および左作動杆11を介した
左右の先部27,35 と握り杆2,3との連動関係も孔用に
自動的にセットされて整えられる。そして、左右の先部
27,35 を上記第二のセット位置で回し操作して、両係止
突部39,40 が互いに外側に向いた状態の軸用に変えれ
ば、右作動杆10および左作動杆11を介した左右の先部2
7,35 と握り杆2,3との連動関係も軸用に自動的にセ
ットされて整えられる。孔用または軸用にセットした後
は、左右の先部27,35 を元側へ引けば第一のセット位置
に自動的に戻すことができ、切欠面55,55 、62,62 と立
面56,56 、63,63 が係合して両先部27,35 の回転が規制
される。よって、後述するように両係止突部39,40 を所
定角度に変形させたり、あるいは係止突部が直角状に延
設されている左右の先部を付け替えるなどして、先部2
7,35 が軸線廻りを回転する方向に力のモーメントが働
き易くなった場合でも、同先部27,35 の回転を規制して
係止突部の位置ずれを防止でき、また前記第二のセット
位置で先部27,35 を回転させれば、その作動を軸用、孔
用とに自在に変更してセットすることができる。
【0062】上記左右の先部27,35 は、形状記憶合金に
より成形されている。詳しくは、Ni−Ti系合金をあ
らかじめ十分に加工硬化させたうえで、左右の先部27,3
5 の形状に加工し、そのままの形に固定して400 〜500
℃の温度で数分〜数時間置く方法、あるいは、Ni−T
i系合金を800 ℃以上の温度にしばらく置いた後急冷
し、左右の先部27,35 の形状に加工して、これを200 〜
300 ℃の比較的低い温度で保持する方法など、この種技
術分野において周知な方法により成形されている。これ
により左右の先部27,35 は、軸線に対し幾分弯曲状の係
止突部39,40 を先端に有しているよう形状記憶処理がな
されており、その係止突部39,40 の湾曲度合いを変化さ
せるような変形を繰り返し行っても、その係止突部39,4
0 を60℃〜90℃程度の湯に漬けるなどして加熱すれば、
該係止突部39,40 は軸線に対し幾分弯曲状である初期の
形状に復帰する。
【0063】従って、係止突部39,40 を所定の治具やペ
ンチ等の工具等で適宜に変形させることで、先部27,35
を付け替えることなく、各種の脱着状況や各種サイズの
止め輪に対して対応可能であり、使用後は湯に漬けるな
どの極めて簡単な作業で初期の形状に戻すことができ
る。図6に治具300 の一例を示す。この治具300 は、所
望の硬質材料によってブロック状に成形すると共に、そ
の一側面部に、上記先部27,35 の先側を差し込み可能な
孔301 を穿設したもので、その孔301 に先部27,35 の先
側を差し込み(図6(a))、その状態で脱着具1と治具3
00 とのどちらか一方を固定し、他方を所定方向に曲げ
ることで、孔301 に差し込んだ先部27,35 を所定角度に
変形させることができ(図6 (b))、またその変形方向
も、先部27,35 における係止突部39,40 の弯曲方向内
側、外側、交差する側など、任意に選択して変形させる
ことができる。このようにして各種の脱着状況や各種サ
イズの止め輪に対して対応させて脱着作業を行った後
は、湯に漬けるなどの極めて簡単な作業で初期の形状に
戻すことができる(図6 (c))。
【0064】以下、調節機構について説明する。図1,
図2で示す調節機構は、右握り杆2に設けた右係合部75
と、左握り杆3に設けた左係合部76からなる。
【0065】右係合部75は、右握り杆2先側の軸支部2a
寄りの箇所の裏面(すなわち左握り杆3と向かい合う側
の面)に突設した突出部で、図示例では右握り杆2に一
体形成されている。
【0066】左係合部76は、先端部77a が右握り杆2の
外側に突出するよう元部77b を左握り杆3に固定して片
持ち状に支持されている操作杆77と、該操作杆77の途中
部に設けた長孔78内に収まるよう、操作杆77に沿って架
設されている螺軸79と、該螺軸79に螺嵌して操作杆77の
長さ方向へ螺動自在であると共に、一半部が前記長孔78
内に収まり、他半部は右握り杆2の内側縁2bに当接係合
可能なよう操作杆77の表面側に突出している螺動部材80
を備え、左右の握り杆2,3を握り締めた際に、適宜位
置に螺動させた螺動部材80が右握り杆2の内側縁2bに当
接することで、両握り杆2,3の閉まり角度を適宜に規
制するようになっている。
【0067】さらに操作杆77の長さ方向に沿っては、上
記右係合部75と当接係合する突部81a,81b,81c が所定間
隔ごとに複数突設されており、それぞれの突部81a 〜81
c と上記右係合部75の形状は、図2に示すように、左右
の握り杆2,3の閉動方向に対しては右係合部75が各突
部81a 〜81c を乗り上げ可能であるが、両握り杆2,3
が開く方向に対しては右係合部75が各突部81a 〜81c に
係合してその開動を規制する形状とし、これにより、バ
ネ9の付勢による両握り杆2,3の開き角度を適宜に規
制するようになっている。
【0068】また操作杆77は、先端部77a を押すことで
右握り杆2から離間する方向に湾曲可能な弾性を有する
よう形成し、これにより、上記右係合部75と各突部81a
〜81c との係合を解除し得るようにする。
【0069】尚、本例では、小形から中形までの各種サ
イズの軸用および孔用止め輪に対し、両握り杆2,3の
開き角度について、サイズ別に三段階に調節し得るよ
う、上記三つの突部81a,81b,81c を設け、孔用にセット
した場合は、突部81a が小形用、突部81c が中形用、突
部81b がその中間用に対応し、軸用にセットした場合
は、突部81a が中形用、突部81c が小形用、突部81b が
その中間用に対応するものである。
【0070】また、両握り杆2,3の閉まり角度は無段
階に調節可能であるが、上記開き角度に合わせて三段階
に設定できるよう、螺軸79の適宜三箇所にマーク等を付
しておくことが好ましい。
【0071】以下、上記した調節機構による左右の握り
杆2,3の開き角度、閉まり角度の調節を、孔用止め輪
の脱着用にセットされている場合を例に挙げて説明す
る。図1において、脱着具1は孔用止め輪の脱着用にセ
ットされており、またこの時、右係合部75は何れの突部
81a 〜81c とも係合していないので、バネ9の付勢によ
って両握り杆2,3が最も開いた状態、換言すれば、左
右の係止突部39,40が最も離間する状態にある。さらに
この時、螺動部材80は右握り杆2から最も離間して位置
するので、両握り杆2,3を握り締めると、両握り杆
2,3が最も近づく状態、換言すれば、左右の係止突部
39,40 が最も接近する状態になる。つまり、左右の係止
突部39,40 が、最も離間する位置から最も接近する位置
までの間を移動可能な無調節の状態にある。
【0072】孔用止め輪が比較的大きな径を有する中形
サイズである場合に調節した状態を図3に示す。すなわ
ち、上記無調節の状態から、右係合部75が突部81c を乗
り上げるよう、左右の握り杆2,3を若干握り締めて、
右係合部75を突部81c と81b の間に位置させる。この状
態で、バネ9の付勢による両握り杆の開き角度は、右係
合部75が突部81c に当接係合した位置に設定され、よっ
て左右の係止突部39,40 は、中形の孔用止め輪両端の穴
に挿入可能な離間寸法S1 をもって離間する(図3
(a))。また、螺動部材80を螺動操作して適宜箇所に位
置させ、両握り杆2,3を握り締めた際、右握り杆2の
内側縁2bがその螺動部材80に当接係合し、これにより両
握り杆の閉まり角度を、両係止突部39,40 の離間寸法S
2 が、中形の孔用止め輪両端を適量だけ近づけることが
可能な寸法になるよう設定する(図3 (b))。従って、
脱着具1は図1中に矢印θ1 で示すように、左右の係止
突部39,40 が、中形の孔用止め輪両端の穴に挿入可能な
寸法(S1 )をもって開いた状態と、該止め輪両端を適
量だけ近づける寸法(S2 )まで閉まる状態との間を作
動するようになる。
【0073】孔用止め輪が比較的小さな径を有する小形
サイズである場合に調節した状態を図4に示す。ここで
は、右係合部75が各突部81a 〜81c を乗り上げるよう両
握り杆2,3を握り締めて、右係合部75を突部81a の内
側に位置させる。この状態で、バネ9の付勢による両握
り杆の開き角度は、右係合部75が突部81a に当接係合し
た位置に設定され、よって左右の係止突部39,40 は、小
形の孔用止め輪両端の穴に挿入可能な離間寸法S3 をも
って離間する(図4 (a))。また、螺動部材80を螺動操
作して適宜箇所に位置させ、両握り杆2,3を握り締め
た際、右握り杆2の内側縁2bがその螺動部材80に当接係
合し、これにより両握り杆の閉まり角度を、両係止突部
39,40 の離間寸法S4 が、小形の孔用止め輪両端を適量
だけ近づけることが可能な寸法になるよう設定する(図
4 (b))。従って、脱着具1は図1中に矢印θ2 で示す
ように、左右の係止突部39,40 が、小形の孔用止め輪両
端の穴に挿入可能な寸法(S3 )をもって開いた状態
と、該止め輪両端を適量だけ近づける寸法(S4 )まで
閉まる状態との間を作動するようになる。
【0074】孔用止め輪が上記中形と小形の中間のサイ
ズである場合に調節した状態を図5に示す。ここでは、
右係合部75が突部81c と81b を乗り上げるよう両握り杆
2,3を握り締めて、右係合部75を突部81a と81b の間
に位置させる。この状態で、バネ9の付勢による両握り
杆の開き角度は、右係合部75が突部81b に当接係合した
位置に設定され、よって左右の係止突部39,40 は、前記
中間サイズの孔用止め輪両端の穴に挿入可能な離間寸法
S5 をもって離間する(図5 (a))。また、螺動部材80
を螺動操作して適宜箇所に位置させ、両握り杆2,3を
握り締めた際、右握り杆2の内側縁2bがその螺動部材80
に当接係合し、これにより両握り杆の閉まり角度を、両
係止突部39,40 の離間寸法S6 が、前記中間サイズの孔
用止め輪両端を適量だけ近づけることが可能な寸法にな
るよう設定する(図5(b))。従って、脱着具1は図1
中に矢印θ3 で示すように、左右の係止突部39,40 が、
小形の孔用止め輪両端の穴に挿入可能な寸法(S5 )を
もって開いた状態と、該止め輪両端を適量だけ近づける
寸法(S6 )まで閉まる状態との間を作動するようにな
る。
【0075】上述したそれぞれの調節状態を解除若しく
は変更する場合、開き角度については、操作杆77の先端
部77a を図2中に示す矢印82の方向に押して、右握り杆
2から離間する方向に弾性変形させ、これにより、右係
合部75と各突部81a 〜81c との係合を解除すれば良く、
また閉まり角度については、螺動部材80を所定方向へ螺
動させれば良い。
【0076】また、脱着具1が軸用にセットされている
場合、調節機構は、軸用止め輪が比較的小さな径を有す
る小形サイズである調節を図3に、軸用止め輪が比較的
大きな径を有する中形サイズである調節を図4に、前記
小形と中形の中間のサイズである調節を図5にそれぞれ
示す状態となす。
【0077】本例の調節機構では、上記突部81a 〜81c
を三箇所に設けることで、両握り杆2,3の開き角度を
三段階に規制し得るように構成したが、突部の数はこれ
に限定されず、一又は二箇所以上であれば良いが、突部
の数が多いほど微調節が可能なため好ましいことはいう
までもない。
【0078】また本例では上述の如く、両握り杆2,3
の開き角度を段階的に、同閉まり角度を無段階に調節可
能な構成としたが、請求項2においてはこれに限定され
ず、本例とは逆に開き角度を無段階に、同閉まり角度を
段階的に調節可能としたり、開き角度,閉まり角度の双
方を段階的あるいは無段階に調節可能と構成するなど、
各種の態様が考えられる。
【0079】例えば図示しないが、上記した右係合部75
と各突部81a 〜81c を設ける代わりに、上記螺軸79を右
握り杆2の外側に突出するよう延長し、その延長部分に
右握り杆2の外側縁2cに当接係合する螺動部材を螺動自
在に螺嵌すれば、該螺動部材と上述の螺動部材80をそれ
ぞれ適宜箇所に位置させることで、開き角度,閉まり角
度の双方を無段階に調節することが可能になる。
【0080】次に、図7〜図10に示すEリング脱着用へ
の態様について説明する。ここでは、Eリング用の係止
突部85,86 を先端に備えた左右の先部83,84 を、上記左
右の作動杆10,11 にそれぞれ回転且つ抜き差し可能に用
意し、これら両先部83,84 を前述した先部27,35 と付け
替えて、Eリング400 の軸500 に対する脱着を行えるよ
うにしたものである。
【0081】左右の先部83,84 は、先端の係止突部85,8
6 の形状以外は前述した先部27,35と同様に形成されお
り、以下に、上記と異なる構成部分についてのみ説明す
る。右先部83は先端に備える係止突部85を、狭小幅の平
板状で且つ内面側を幅方向に湾曲する湾曲面87とし外面
側を平坦面88とした態様に形成しており、この右先部83
は上記第二セット位置で180 度回し操作して、係止突部
85の湾曲面87が内側に向いた状態の内向きと、外側に向
いた状態の外向きとに変更可能にしている。同様に、左
先部84は先端に備える係止突部86を、狭小幅の平板状で
且つ内面側を幅方向に湾曲する湾曲面89とし外面側を平
坦面90とした態様に形成しており、この左先部84は上記
第二セット位置で180 度回し操作して、係止突部86の湾
曲面89が内側に向いた状態と外側に向いた状態とに変更
可能にしている。上記湾曲面87,89 および平坦面88,90
には、スベリ止め用の細溝(図示省略)を形成すると良
い。
【0082】右左の先部83,84 と左右の可動ピン20,22
との連動関係は、両先部83,84 を第二セット位置で回し
操作して、左右の湾曲面87,89 が互いに内側に向き合っ
た状態で、右作動杆10および左作動杆11を介した左右の
先部83,84 と握り杆2,3との連動が上述した孔用に自
動的にセットされ(図7参照)、そして、両先部83,84
を第二セット位置で回し操作して、左右の平坦面88,90
が互いに内側に向いた状態に変えれば、右作動杆10およ
び左作動杆11を介した左右の先部83,84 と握り杆2,3
との連動関係が上述した軸用に自動的にセットされる
(図9参照)ように構成する。
【0083】そうして、孔用のセット状態において、図
8 (a)に示すように、湾曲面89が軸500 の外周面に沿う
よう左係止突部86を軸500 に当接係合させ、右係止突部
85は、その軸500 に装着するEリング400 の外周面に湾
曲面87が沿うようEリング400 に当接係合させ、この状
態で、両握り杆2,3を握り締めれば、両係止突部85,8
6 が互いに近づく方向に作動し、図8 (b)に示すよう
に、Eリング400 は軸500 に装着される。
【0084】一方、軸用のセット状態において、図10
(a)に示すように、湾曲面89が軸500の外周面に沿うよう
左係止突部86を軸500 に当接係合させ、右係止突部85
は、その軸500 に装着されているEリング400 の内周面
に湾曲面87が当接するようEリング400 に係合させ、こ
の状態で、両握り杆2,3を握り締めれば、両係止突部
85,86 が互いに離間する方向に作動し、図10 (b)に示す
ように、Eリング400 は軸500 から外れる。若しくは、
図10 (c)に示すように、互いに向かい合わせになる左右
の平坦面88,90 で、軸500 に装着されているEリング40
0 の適宜箇所を挟み、その状態で、図10 (d)に示すよう
に所定方向に引っ張ることで、Eリング400 を軸500 か
ら外すことができる。
【0085】尚、上記先部83,84 も、前述の先部27,35
と同様に形状記憶合金で成形しても良く、この場合、係
止突部85,86 を所定の治具やペンチ等の工具等で適宜に
変形させることで、先部83,84 を付け替えることなく、
各種の脱着状況や各種サイズのEリングに対して対応可
能になり、使用後は湯に漬けるなどの極めて簡単な作業
で初期の形状に戻すことができる。
【0086】また、実施の形態の他例として、図14に示
す作動杆10,11 の内部構造に係る部分などを、本願出願
人による先提案の脱着具(特公平7−49186号、特
開平8−112778号等)に開示される構成とするこ
とは任意である。
【0087】
【発明の効果】本発明に係る脱着具は以上説明したよう
に構成したので、下記の効果を奏する。 (請求項1)左右の係止突部が互いに離れる方向に作動
する軸用、またはこれとは逆に両係止突部が互いに接近
する方向に作動する孔用に切替え自在であるという利点
に加え、先部を一々交換しなくとも、各種の脱着状況お
よび各種サイズの止め輪に対応することができ、これら
の利点の相乗効果によって、操作性、作業性、実用性、
使い勝手、多機能性などの各面において、従来の脱着具
では得られなかった優れた効果を奏する。
【0088】(請求項2)調節機構によって、止め輪サ
イズに応じて左右の係止突部を適正な範囲内で作動させ
ることができるようになり、よって、左右の握り杆を握
り締める際の力のいれ具合を止め輪サイズに応じて調節
するような必要がなく、また止め輪が必要以上に広がり
或いは縮むような虞れもないので、請求項1で得られる
効果をより実効あるものとし得る。
【0089】(請求項3)請求項2で得られる効果を、
比較的簡素な構造で確実に得ることができ、且つ調節機
構の調節も簡単な作業で済む。また、操作杆の元部を左
握り杆に対し着脱可能として左係合部の着脱を自在とす
る態様が容易になし得、よって、調節機構による調節を
必要としない使用への対応が容易である。さらに、右係
合部を右握り杆に予め形成しておく、あるいは右握り杆
に対してビス止めや嵌め合い等の固着手段により取り付
け可能とする態様が容易になし得、よって、該調節機構
を備えていない従来品への後付けも可能である。
【0090】また請求項1〜3のそれぞれにおいて、本
願出願人により先提案の脱着具で採用した切替機構の構
成に限定した場合、左右の先部を回し操作する一つの作
業により、同先部における両係止突部と左右の握り杆
を、孔用止め輪の脱着が可能な孔用と、軸用止め輪の脱
着が可能な軸用とに自在に変更してセットし得るという
利点と、上記した各請求項で得られる利点との相乗作用
により、前述の各効果をより顕著なものとし得る。
【0091】(請求項4)左右の先部を回し操作する一
つの作業で孔用と軸用とに自在に変更し得るという利点
に加え、先部が軸線廻りを回転する方向に力のモーメン
トが働き易くなる係止突部を備えた場合でも、同先部の
回転を規制して係止突部の位置ずれを防止でき、しかも
第二のセット位置で先部を回転させればその作動を軸
用、孔用とに自在に変更してセットすることができるの
で、操作性、作業性、実用性、使い勝手、多機能性など
の各面において、従来の脱着具では得られなかった優れ
た効果を奏する。
【0092】(請求項5)第一のセット位置と第二のセ
ット位置のそれぞれにおいて先部が係止される二段係止
構造となるので、第一のセット位置と第二のセット位置
との切り替えが容易且つ確実になされるようになり、且
つ、先部の軸部はガイド孔内に抜け止めされて、回転軸
との一体回転状の接続状態を維持することが出来る。そ
して、付け替えによる強制的な先部の抜け外しを妨げ
ず、容易に付け替え可能である。
【0093】(請求項6)先部を付け替えることで、E
リングの脱着用として使用可能であり、多機能性がさら
に向上されて、広い需要が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱着具の実施の形態の一例を示す平面
図で、左右の握り杆の中途部を省略して示す。
【図2】図1の(A)-(A) 線に沿える拡大断面図。
【図3】中形サイズの孔用止め輪の脱着用にセットされ
ている状態の要部平面図。
【図4】小形サイズの孔用止め輪の脱着用にセットされ
ている状態の要部平面図。
【図5】中間サイズの孔用止め輪の脱着用にセットされ
ている状態の要部平面図。
【図6】治具を用いて先部の形状を変更する作業を示す
斜視図。
【図7】Eリングの装着用にセットされている状態の要
部平面図。
【図8】Eリング装着時の作動を示す要部の断面図。
【図9】Eリングの取り外し用にセットされている状態
の要部平面図。
【図10】Eリング取り外し時の作動を示す要部の断面図
または斜視図。
【図11】孔用と軸用との切替え機構を説明するための平
面図で、調節機構を省略して示す。
【図12】図11の(B)-(B) 線に沿える拡大断面図。
【図13】図11の(C)-(C) 線に沿える拡大断面図。
【図14】図11の部分拡大横断面図。
【図15】ストッパーの他例を示す部分拡大横断面図。
【図16】先部と回転軸の継ぎ関係を示す部分拡大斜視
図。
【図17】左右の先部を回し操作して、孔用、軸用に変更
した状態を示す斜視図。
【図18】従来の軸用および孔用止め輪の脱着具を示す平
面図。
【図19】図18の(D)-(D) 線に沿える拡大断面図。
【符号の説明】
1:脱着具 55,62:切欠面
(係合面) 2,3:握り杆 56,63:立面
(被係合面) 2a,3a:軸支部 57,64:係合窪
部(第一凹部) 6:支軸 58,65:ストッ
パー 9:バネ 60,67:環状溝
(第二凹部) 10,11:作動杆 75:右係合部 10a,11a:元側杆部 76:左係合部 15,17:右係合孔 77:操作杆 16,18:左係合孔 79:螺軸 19,21:ピン孔 80:螺動部材 20,22:可動ピン 81a,81b,81c:
突部 23,31:ガイド孔 87,89:湾曲面 24,32:回転軸 88,90:平坦面 25,33:歯車部 27,35 、83,84:先部 29,37:係合溝(接続部) 30,38:係合突部(被接続部) 39,40 、85,86:係止突部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の握り杆2,3と、両握り杆
    2,3先側の軸支部2a,3a を重合状に軸支する支軸6
    と、左右の握り杆2,3の元側を開いた状態に付勢する
    バネ9と、前記軸支部2a,3a 間に介在した元側杆部10a,
    11a の途中部を前記支軸6と同軸心状に軸支されている
    左右一対の作動杆10,11 と、両作動杆10,11の先側に挿
    着されていて、軸線に対し幾分弯曲状の係止突部39,40
    を先端に有している左右一対の先部27,35 と、左右の握
    り杆2,3を握り締めると左右の係止突部39,40 が互い
    に離れる方向に作動する軸用、またはこれとは逆に両係
    止突部39,40 が互いに接近する方向に作動する孔用に切
    替える切替機構とを備えた脱着具において、上記左右の
    先部27,35 を形状記憶合金により形成したことを特徴と
    する軸用および孔用止め輪の脱着具。
  2. 【請求項2】 上記バネ9の付勢による左右の握り杆
    2,3の開き角度と、左右の握り杆2,3を握り締めた
    際の両握り杆2,3の閉まり角度を、それぞれ複数通り
    に規制し得る調節機構を備えた請求項1記載の軸用およ
    び孔用止め輪の脱着具。
  3. 【請求項3】 上記調節機構が、右握り杆2に設けた右
    係合部75と、左握り杆3に設けた左係合部76からなり、
    左係合部76は、先端部77a が右握り杆2の外側に突出す
    るよう元部77b を左握り杆3に固定して片持ち状に支持
    されている操作杆77と、該操作杆77の途中部に架設され
    ている螺軸79と、該螺軸79に螺動自在に装着され、右握
    り杆2の内側縁2bに当接係合して両握り杆2,3の閉ま
    り角度を規制する螺動部材80と、前記操作杆77の長さ方
    向に沿って所定間隔ごとに複数突設され、前記右係合部
    75と係合して両握り杆2,3の開き角度を規制する突部
    81a,81b,81c を備えている請求項2記載の軸用および孔
    用止め輪の脱着具。
  4. 【請求項4】 左右一対の握り杆2,3と、両握り杆
    2,3先側の軸支部2a,3a を重合状に軸支する支軸6
    と、左右の握り杆2,3の元側を開いた状態に付勢する
    バネ9と、前記軸支部2a,3a 間に介在した元側杆部10a,
    11a の途中部を前記支軸6と同軸心状に軸支されている
    左右一対の作動杆10,11 と、両作動杆10,11の先側に挿
    着されていて、軸線に対し幾分弯曲状の係止突部39,40
    を先端に有している左右一対の先部27,35 と、左右の握
    り杆2,3を握り締めると左右の係止突部39,40 が互い
    に離れる方向に作動する軸用、またはこれとは逆に両係
    止突部39,40 が互いに接近する方向に作動する孔用に切
    替える切替機構を備えた脱着具において、 上記切替機構が、右作動杆10のピン孔19に、上記両軸支
    部2a,3a における右係合孔15,17 のいずれかに係合可能
    な右可動ピン20を設け、左作動杆11のピン孔21に、前記
    軸支部2a,3a における左係合孔16,18 のいずれかに係合
    可能な左可動ピン22を設け、左右の先部27,35 は基端に
    接続部29,37 を有する軸部28,36 が左右の作動杆10,11
    のガイド孔23,31 にそれぞれ回転且つ抜き差し可能に挿
    着され、左右の作動杆10,11 のガイド孔23,31 内には、
    左右の先部27,35 の前記接続部29,37 と先端の被接続部
    30,38 が着脱可能に接続して一体回転可能に連動すると
    共に、左右の可動ピン20,22 がそれぞれ右係合孔15,17
    、左係合孔16,18 のいずれかに係合するよう移動させ
    る左右の回転軸24,32 を設け、左右の作動杆10,11 の先
    端には、上記左右の先部27,35 に設けた係合面55,62 と
    係合して両先部27,35の回転を規制する被係合面56,63
    を設けてなり、 前記接続部29,37 と前記被接続部30,38 との接続構造
    を、係合面55,62 と被係合面56,63 が係合して両先部2
    7,35 の回転が規制される第一のセット位置と、係合面5
    5,62 と被係合面56,63 の係合が外れて両先部27,35 の
    回転が自由になる第二のセット位置との双方でなされる
    ように形成してあり、 左右の先部27,35 と左右の可動ピン20,22 との連動関係
    が、上記第二のセット位置で両先部27,35 を回転して係
    止突部39,40 が内側に向けられた時に、右可動ピン20が
    ピン孔19内を移動して同ピン孔19と左握り杆3の右係合
    孔17に亘り係合する一方、左可動ピン22がピン孔21内を
    移動して同ピン孔21と右握り杆2の左係合孔16に亘り係
    合し、そして、上記第二のセット位置で両先部27,35 を
    回転して係止突部39,40 が外側に向けられた時に、右可
    動ピン20がピン孔19内を移動して同ピン孔19と右握り杆
    2の右係合孔15に亘り係合する一方、左可動ピン22がピ
    ン孔21内を移動して同ピン孔21と左握り杆3の左係合孔
    18に亘り係合し得るように連繋したことを特徴とする軸
    用および孔用止め輪の脱着具。
  5. 【請求項5】 上記左右の作動杆10,11 のガイド孔23,3
    1 内に臨み出ていて、左右の先部27,35 における軸部2
    8,36 の第一凹部57,64 と、第二凹部60,67 に、同先部2
    7,35 の回転および着脱を妨げることなく弾性的に係止
    するストッパー58,65 を備えており、前記第一凹部57,6
    4 とストッパー58,65 の係止が上記第一のセット位置で
    なされ、前記第二凹部60,67 とストッパー58,65 の係止
    が上記第二のセット位置でなされるよう形成したことを
    特徴とする請求項4記載の軸用および孔用止め輪の脱着
    具。
  6. 【請求項6】 狭小幅の平板状で、且つ内面側が幅方向
    に湾曲する湾曲面87,89 、外面側が平坦面88,90 である
    係止突部85,86 を先端に備えた左右の先部83,84 を、上
    記左右の作動杆10,11 にそれぞれ回転且つ抜き差し可能
    に用意したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の軸用および孔用止め輪の脱着具。
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