JP2924889B1 - スタッド溶接装置 - Google Patents

スタッド溶接装置

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JP2924889B1
JP2924889B1 JP9774398A JP9774398A JP2924889B1 JP 2924889 B1 JP2924889 B1 JP 2924889B1 JP 9774398 A JP9774398 A JP 9774398A JP 9774398 A JP9774398 A JP 9774398A JP 2924889 B1 JP2924889 B1 JP 2924889B1
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Abstract

【要約】 【課題】 スタッドと板母材の自動化に適す安定した溶
接を得るスタッド溶接装置を提供する。 【解決手段】 X−Y軸方向に移動可能な加工テーブル
1にセットした板母材Aの所定溶接箇所に、側部に設置
したスタッド繰出し手段21の回動支持腕端のロボット
ハンドをもって、ロータリー式スタッド供給スタンド部
12の放射状ステーション10から起立セットされたス
タッドBを掴んで取出し回動繰り出しで臨ませ、この起
立保持されたスタッドBの上部を、真上位置に配置され
たアーク溶接手段22端の降下自在のスタッドガン25
の下端部に嵌合支持し、所定の溶接電流を、スタッド自
体をスタッドガンに内蔵の電磁式引上げ機構をもってス
パーク間隙分を引上げた瞬間に流し所定アーク溶接を行
うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建築,土木構築等
に用いられるコンクリートに埋設の埋込金物となる複数
本のスタッドシャフト(以下、スタッドという)と板母
材の溶着を自動化するようにしたスタッド溶接装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築や土木構築等にあって、コ
ンクリート面に埋設し一種のアンカー部材として用いる
鋼棒製スタッドを鋼板製板母材面に対し直角起立に溶着
し、このスタッドを埋設脚とする埋込金物の溶接形成と
しては、従来は適宜板厚の板母材に複数本のスタッドを
所定間隔をもって1本,1本を手作業で位置決めした起
立支持とすると共に、この起立状態のスタッドの頂部に
ハンド式スタッド溶接ガンを嵌合し、起立保持しながら
スタッドに所定の大電流を流し板母材間にアークを発生
させ所謂アーク溶接を行って脚付き埋設金物とするもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スタッドを溶
接ガンにセットしフエルールを当てがいながら決められ
た位置に当接し、垂直度を保持しなくてはならず、熟練
を要する作業となり面倒である。この場合、溶接時は直
流の大電流による磁力線流のため、スタッドが引っ張ら
れるが、この瞬間が最も重要で、作業者はその溶接姿勢
を保持せねばならず、この状態を保てるかどうかで溶接
強度に大きな影響を与えるものとなる。この点からも、
溶接には熟練を要する作業となり、専門の高い技能をも
つ溶接工でないと対処し得なかった。勿論、この種の溶
接作業としては国家資格が必要である。
【0004】また、所定箇所への正確な位置決めをする
ことも手作業では大変難しい。このため、いきおい埋込
金物の形成に時間が掛り非能率的で、且つ均一な溶接仕
上がりを得ることは難しく、量産化に適する溶接装置の
開発が待たれている。
【0005】本発明は上記実情に鑑み、適宜本数のフェ
ルールを配するスタッドをロータリー式スタンドで1本
あてに支持する自動供給と、1本単位のスタッドをロボ
ットハンドで掴み加工テーブル側の板母材の溶接位置へ
移行させる自動繰出しと、この起立セットしたスタッド
の頂部をスタッドガンで保持し所定のアーク溶接を行う
機構を組み合わせることで、上記課題を解決する簡易な
スタッド溶接装置を提供することを目的としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、X−Y軸方向
に移動自在な加工テーブルと、該加工テーブルを架設す
る機体位置の片側部分に、複数本のスタッドを起立セッ
トするステーションを放射状に配する間歇回転のロータ
リー式スタッド供給スタンド部と、この所定スタッドの
上下部を把持し前記加工テーブル側の規定位置に移行し
板母材の所定箇所に繰出すロボットハンド付き回動支持
腕を配設したスタッド繰出し手段とで構成のスタッド供
給ユニットを設置し、且つ前記スタッド繰出し手段と反
対側となる機体他側部分に、スタッド繰出し手段の繰出
しで板母材上に起立待機したスタッドの頂部を嵌合する
フエルール押え付き縦型スタッドガンを、昇降型ガン取
付支柱に突設したガン支持腕端に昇降自在に取付け形成
してなるアーク溶接手段とを備えたものである。
【0007】この場合、加工テーブルが、板母材を載置
するテーブル本体と、該テーブル本体を一方向に摺動す
るモータ付き送りネジ軸を配設した上基台部と、該上基
台部を前記と直交方向に摺動するモータ付き送りネジ軸
を配設した下基台部との段重ね構成とし、テーブル本体
を全体としてX−Y軸方向に移動する。
【0008】また、ロータリー式スタッド供給スタンド
部が、垂直のスタッド上部を挟む挾持バネ板型上支持片
と、スタッド下端のスパーク突起とその周囲のフエルー
ルを受ける案内溝付き下支持片を平行してなるステーシ
ョンを放射状に複数基配し、且つ前記ステーションの中
心支軸を間歇回転としている。
【0009】また、スタッド繰出し手段が、回転支柱軸
に突設の回動支持腕に設けた前後用シリンダを内蔵する
繰出し駒部と、該繰出し駒部端の上下部に設けたスタッ
ドを把持するクランプ用シリンダを内蔵し左右開閉の上
挾持ハンド部及び下挾持ハンド部とより形成のロボット
ハンドを備えたものである。
【0010】更に、スタッドガンが、上基部にスタッド
頭部を受けるスリーブ部端が臨む電磁式引上げ機構を内
蔵し、スタッドのアーク間隙を自動的に設定している。
【0011】この様に、スタッド溶接装置は供給すべき
適宜本数のスタッドをロータリー式スタッド供給スタン
ド部の放射状の各ステーションに、上部を上支持片の挾
持バネ板で挟み、フエルールを周囲に配した下端部を、
下支持片の案内受溝にスパーク突起を挿入しフエルール
下面を支持片面で受け起立セットとするため、溶接作業
にあって、所定スタッドに対し、側方に設置のスタッド
繰出し手段の回転支柱軸に突設した回動支持腕を突出さ
せる。このとき、先端のロボットハンドの上挾持ハンド
部と下挾持ハンド部はシリンダ動作で開いた状態で突入
させ、スタッド位置で上挾持ハンド部と下挾持ハンド部
を閉じればスタッドが掴まれる。この後、回動支持腕を
後退させればバネ挾持となったスタッドがステーション
より抜き取れる。
【0012】ここで、回動支持腕を加工テーブル側に一
定角度を回動させて前記ロボットハンドを前後用シリン
ダの作動で適宜伸展させれば、別途手段で予め適宜移動
(X−Y軸方向の移動)して規定位置に来た加工テーブ
ル上の板母材の溶接箇所に、起立状態のスタッド繰り出
しとなる。
【0013】この規定の溶接位置となる板母材上に臨ん
だスタッドの上方には、アーク溶接手段のフエルール押
え付きのスタッドガンが下向きに配されているため、こ
こでスタッドガンをフエルール押えと一緒に降下させれ
ば、該スタッドガン下端のチャック状スタッド嵌合部に
スタッド上部(頭部)が嵌め込まれ保持すると共に、該
スタッドガンより下方に平行突出となったフェルール押
えがスタッド下端の周囲に配したフェルールの肩部をク
リップし、スタッド端を板母材に当接し直角の起立姿勢
を取る。
【0014】スタッドがスタッドガンに起立保持された
後、スタッドを掴んでいるロボットハンドは掴みを解い
て前記と逆に後退し、所定の戻り回動をし初期のスタッ
ド棒供給スタンド部側の側部位置で待機する。
【0015】次に、アーク溶接工程として、スタッドガ
ンに大電流を流すが前記スタッドの起立状態では、該ス
タッド下端に突設のスパーク突起が板母材に接している
ため、この状態下では導通状態であり、スタッドを一旦
少し引上げ該スタッド下端と板母材間に所定のアーク間
隙(引上げ代)を設ける必要がある。このスタッドの浮
動引上げ動作としては、該スタッドを嵌合するチャック
状スタッド嵌合部のスリーブ端がガン基端部の励磁コイ
ル内に臨む電磁式引上げ機構の一員となっているため、
このコイル部に通電し励磁させ、励磁力に起因してスリ
ーブを吸着の引上げとすれば、スタッドと板母材間に一
定のアーク間隙を得る。ここで、スタッドガンに所定溶
接電流を流しスタッド下端のスパーク突起より大電流が
流れ板母材に向かいスパークし、このスパーク熱をもっ
て板母材とスタッドが溶着し所謂アーク溶接される。こ
のアーク溶接時中、スタッドはスタッドガン内に装着し
たスリーブの戻しスプリングで下方に押され板母材に対
し均一の圧接を得る。
【0016】即ち、スパークによりスタッド先端と板母
材が溶融し、該板母材に溶融池を形成し(溶着時間)、
その後スタッドを下げ溶着させる(突き出し)。この溶
接工程では、電流値,溶接時間,突き出し代,引上げ代
が溶接条件となる。
【0017】但し、スタッドに対するフェルールの配設
は、単にスタッドの周囲に緩く嵌まった状態で一体構造
でないため、スタッドが所定のアーク間隙を得るために
少し上昇しても、フェルール自体はその肩部をフェルー
ル押えにて押し付けられ不動で板母材との接触状態を保
つ。このため、アーク溶接時のスパーク火花はフェルー
ルで周囲が覆われ火花の飛散を規制する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスタッド溶接装置
を実施例の図に基づいて説明すれば、次の通りである。
【0019】図は加工テーブルの前後位置にワーク搬入
コンベヤとワーク搬出コンベヤを配置するスタッド溶接
装置の実施例を示す。1は板母材をセットするX−Y軸
方向に移動自在な加工テーブルで、該加工テーブル1の
前後位置にフリーローラ製のワーク搬入コンベヤ2とワ
ーク搬出コンベヤ3を配置する。この加工テーブル1の
構成は、給送される板母材Aを載置するテーブル本体1
aと、該テーブル本体1aを一方向(例えばY軸方向)
に摺動自在に受けるレール状案内軸部4及びテーブル本
体1aに螺挿するモータ5付き送りネジ軸6を並設した
可動型上基台部1bと、該上基台部1bを受ける前記と
直交方向に摺動(X軸方向)する案内軸部4′及び上基
台部1bに螺挿するモータ5′付き送りネジ軸6′をも
つた固定型下基台部1cとを段重ねの組み立てとしてな
り、前記直交せる2本の送りネジ軸6,6′の回転螺挿
度をもってテーブル本体1a全体をX−Y軸方向に適宜
移動させるものである。
【0020】7は前記加工テーブル1を架設する基台と
なる機体8の左右両側の片側部分に設置したスタッド供
給ユニットで、該スタッド供給ユニット7の構成は、横
方向に配置した頭付きスタッドBを起立セット(掴む)
するための挾持バネ板9をもつ上支持片10a及びスタ
ッドBの下端スパーク突起Baを導く案内溝11付き下
支持片10bを上下平行した単一のステーション10
を、放射方向に複数基配してなるロータリー式スタッド
供給スタンド部12と、スタッド上部を掴むクランプ用
シリンダ13を内蔵し左右に開閉する上挾持ハンド部1
4及びスタッド下部を掴むクランプ用シリンダ13′を
内蔵し下挾持ハンド部15とを平行としたロボットハン
ド16を、回転支柱軸17に横突設した回動支持腕18
の前後用シリンダ19を備える突出駒部20端に取付け
形成したスタッド繰出し手段21とよりなる。22は前
記スタッド供給ユニット7と反対側となる機体8の他側
部分に設置したアーク溶接手段で、該アーク溶接手段2
2は昇降型ガン取付支柱23に横突設したガン支持腕2
4の先端にスタッドガン25を、昇降シリンダ26をも
って下向きに取付けた構成である。この場合、スタッド
ガン25の構成は、下端部にスタッドBの頂部(頭部)
を嵌め込むチャック状スタッド嵌合部25aを配設し、
該スタッド嵌合部25aの内筒部であるスリーブ25b
の上端に突設した引上げロッド部となる可動鉄心部25
cを、ガン胴部25dに内蔵した励磁コイル27内の吸
着筒部分25eに臨ませてアーク間隙用の電磁式引上げ
機構28を形成し、且つガン胴部25dの外周部分には
所定長さの縦支持軸30を平行配設し、該縦支持軸30
の下端に円弧状フェルール押え31を一体としている。
これら前記加工テーブル1とスタッド供給ユニット7及
びアーク溶接手段22の全体構成にてスタッド溶接装置
29となる。
【0021】いまこの作用を説明すると、板母材Aの所
定の溶接箇所にスタッドBを自動溶接するに際し、先ず
複数本の頭部Bb付きスタッドB(図6にあつて、8本
のスタッドB)をロータリー式スタッド供給スタンド部
12の8基のステーション10に予め起立セットしてお
く。この場合、各ステーション10を構成する上下対向
の上支持片10aと下支持片10bに対しスタッドBを
起立状に押し付けてセットする。このとき、スタッドB
の下端に突設のスパーク突起Baを板状下支持片10b
の案内溝11に挿入すると共に、スタッドBの下端外周
に緩嵌してなる瀬戸物製のフェルールCを、上支持片1
0aの上面で受ける(図6参照)。
【0022】また、板母材Aは、図示の自動供給型では
ワーク搬入コンベヤ2上を給送されたものを加工テーブ
ル1のテーブル本体1aに適宜搬入し、該テーブル本体
1aの上に敷設したアルミ,銅部材等よりなる高導電性
受座33面にあって、所定箇所に取付けた板母材隅端部
を受ける固定治具32aとクリップ治具32bをもって
係止し溶接位置決めのセットとする。但し、クリップ治
具32bはテーブル本体1a側の摺動溝34に嵌まり板
母材Aの幅に応じ移動させセット位置を調整自在として
いる(図5,図10参照)。
【0023】この後、テーブル本体1aを、その下部に
位置する可動型上基台部1bと固定型下基台部1cに有
する直交の2本の送りネジ軸6,6′を、各モータ5,
5′を駆動させ適宜螺挿送りしてX−Y軸方向に移動さ
せ、前記セットした板母材A中、所定の溶接位置を、上
方に配置してなるアーク溶接手段22のスタッドガン2
5の真下に臨ませる。
【0024】ここにおいて、加工テーブル1の側方に設
置したスタッド繰出し手段21の回転支柱軸17をモー
タ(図示せず)の駆動で適宜回転させ、該回転支柱軸1
7に一体の回動支持腕18を横方に位置したスタッド供
給スタンド部12側に回動し、回動支持腕18の先端の
ロボットハンド16をスタッド供給スタンド部12に起
立セットされた所定のスタッドBと対峙させる。
【0025】ここで、ロボットハンド16をその基端部
の突出駒部20を内蔵した前後用シリンダ19の作動で
突き出しスタッド位置に達したとき、該ロボットハンド
16の上挾持ハンド部14と下挾持ハンド部15の予め
左右に開いた一対の指片14a,15aを、内蔵のクラ
ンプ用シリンダ13,13′の作動をもって閉じれば、
指片14a,15aでスタッドBを挾持し起立の掴みと
なる。この状態で、ロボットハンド16の基端部の突出
駒部20を前記と逆に少し後退させれば、上挾持ハンド
部14と下挾持ハンド部15で上下部を把持されたスタ
ッドBが、スタッド供給スタンド部12のステーション
10のバネ支持に抗して自動的に抜け出て取出しとな
る。この後、ロボットハンド16自体を別途のシリンダ
35の作動で一旦少し上昇させ横振り位置の加工テーブ
ル1とスタッドBの接触のない待機とする。
【0026】次に、スタッド繰出し手段21の回動支持
腕18の基端となる回転支柱軸17の逆転させテーブル
本体1a側に向け90°振れば(90°回転)、ロボッ
トハンド16で把持された前記スタッドBが加工テーブ
ル1の所定の溶接位置(スタットガン25の真下位置)
に繰出される。
【0027】この様に、テーブル本体1a側の所定位置
(スタットガン25の真下位置)に繰出されたスタッド
Bは、その時点で、予めスタットガン25の真下位置の
臨むテーブル本体1aにセットされた板母材Aの第一の
溶接箇所aと軸線上となり、溶接の位置決めが成され
る。但し、テーブル本体1a側に振られた(回動した)
スタッドB自体の溶接位置決めは、回転支柱軸17の回
動制御とロボットハンド16の突出規制となる前後用シ
リンダ19の制御にて行う。
【0028】また、スタッド繰出し手段21で所定のス
タッドBをテーブル本体1a側に繰出した後、前記スタ
ッド供給スタンド部12にあっては、その回転軸36を
モータ(図示せず)の駆動で間歇回転させ、スタッドB
が抜けた空きステーション10の間歇駒送りをし、次段
のスタッドBがセットされた新規ステーション10を受
け渡し位置に移行し待機とする。
【0029】この状態で溶接工程に移行する。即ち、板
母材Aの溶接箇所aにスタッドBが位置した後、このス
タッドBは前記ロボットハンド16を少し降下させ、そ
の下端(スパーク突起Ba)を板母材A面に接触させた
起立状態とする。ここで、起立のスタッドBの真上位置
に待機したアーク溶接手段22のスタットガン25を、
該スタットガン25の基端部に配設した昇降シリンダ2
6をもって降下させ、その下端に開口したチャック状ス
タッド嵌合部25aにスタッドBの上端部(頭部Bb)
を嵌め込むと共に、該スタッドBの下端部に緩嵌状に取
付いたスパーク火花飛散防止用のフェルールCは、スタ
ットガン25と一体に降下する昇降軸30の下端の円弧
状フェルール押え31でその肩部をクリップ状に受け止
めるため、スタッドB全体としては板母材A面にあって
垂直に保持される。
【0030】このとき、今までスタッドBを把持してい
た前記ロボットハンド16は、その上挾持ハンド部14
と下挾持ハンド部15がクランプ用シリンダ13の逆作
動でハンドを開き挾持を解き、且つ前記回動支持腕18
の戻り回動をもって機体側部に後退し待機する状態に移
動する。
【0031】この後、板母材AとスタッドBのアーク溶
接作業としては、スタッドBが板母材Aに接触した状態
を保ち、所定スイッチ(図示せず)を適宜投入してスタ
ッドガン25の基部に内蔵した電磁式引上げ機構28の
励磁コイル27に通電し励磁させれば、コイル中央位置
に臨む可動鉄心部25cが吸着の引き上げがなされ、該
可動鉄心部25cに一体構成のスリーブ25bが上昇し
スタッド嵌合部25aに嵌まったスタッドBが持ち上げ
られ、所定のアーク間隙s(例えば、2mm程度)を自動
的に得る。
【0032】但し、フェルールCはスタッドBに対し緩
嵌状態で且つ肩部を降下したフェルール押え31で板母
材A面に押し付けられた状態を維持する(図12参
照)。
【0033】ここで、スタットガン25が板母材Aより
引き上げられた瞬間にアーク電流を流せば、スタッドB
の下端のスパーク突起Bcと板母材A間にスパークが発
生し、そのスパーク熱をもってスタッドBと板母材Aが
溶融し、板母材Aに溶融池eを形成される(このアーク
時間は、スタッドの径により異なる)。この時のアーク
時間は溶接電源にて設定され、アーク時間後、スタッド
Bは溶融池eに突入し、溶着されスタッドBと板母材A
は一体化される。この溶接中は、スタッドガン25を取
付けているシリンダ26は静止の状態で、フェルールC
を一定圧に押し付ける。また、スタッドB自体は内蔵の
戻り用主スプリン25fによってスリーブ25bを押し
スタッドBを下げている。所定のアーク溶接が完了した
後は、前記と逆に昇降シリンダ26をもってスタットガ
ン25を上昇させれば板母材Aに一体となった起立のス
タッドBより後退(上昇)し1工程が終了する。
【0034】更に、この後板母材Aの第二の溶接箇所b
に次段のスタッドBをアーク溶接する場合、スタッド供
給スタンド部12にあっては、その回転軸を適宜間歇回
転させ新規のスタッドBを所定の受け渡し位置に臨んで
いる。このため、横向きに位置に待機したスタッド繰出
し手段21の回動支持腕18のロボットハンド16を前
記同様に突出させ、この上挾持ハンド部14と下挾持ハ
ンド部15でスタッドBの上下部を掴んでからテーブル
本体1a側に繰出し、スタッドBを板母材Aに起立セッ
トとしスタットガン25の降下を繰り返し前記同様のア
ーク溶接を行い第二のアーク溶接を終了させる。
【0035】以下、板母材Aの溶接箇所(図13,図1
4の図示にあって、4箇所)にスタッドBを自動的(機
械的)に順次アーク溶接し、仕上がった埋込金物Dは前
記固定治具32aとクリップ治具32bの係止を外し適
宜手段をもってワーク搬出コンベヤ3に移行させればよ
い。
【0036】なお、仕上がった埋込金物Dにあって、ス
タッドBの基端部に残る前記フェルールCは瀬戸物製の
ため、ハンマー等にて適宜割れば簡単に外れ、基端部に
は区画された溶接肉盛りtが着く程度であり、綺麗な溶
接仕上がりを得る。
【0037】
【発明の効果】上述の様に、本発明のスタッド溶接装置
はX−Y軸方向に移動する加工テーブルの両側位置に、
スタッドを起立セットするステーションをもつロータリ
ー式スタッド供給スタンド部とスタッドの上下部を把持
し加工テーブルに繰出すロボットハンド付き回動支持腕
のスタッド繰出し手段で構成のスタッド供給ユニット
と、加工テーブル上にセットした板母材の溶接位置の上
方にフエルール押え付きスタッドガンを備えたアーク溶
接手段を配し、加工テーブル上の板母材に対しスタッド
を自動的に縦搬入することにより、太く重たい頭付きス
タッドにあってもロボットハンドに供給スタンド部より
確実に加工テーブル上に繰出し得、且つ加工テーブルに
セットする板母材もテーブル本体自体をX−Y軸移動で
確実な溶接の位置決めがなされるため、従来面倒であっ
た重量物となる板母材とスタッドの搬入,支持作業の煩
わしさが一掃されと共に、溶接作業で一番技術が要求さ
れる重いスタッドガン(2kg以上の重いガン)の溶接中
の不動保持を要せず、重労働を伴わない正確な溶接作業
ができる。
【0038】また、ロータリー式スタッド供給スタンド
部のステーションは、挾持バネ板付き上支持片とスタッ
ド下端のスパーク突起を導く案内溝付き下支持片よりな
るため、スタッドのセット作業も単にスタッドを起立状
態としたまま上支持片と下支持片間に押し込むだけで簡
単に支持される。
【0039】更に、装置全体は、あくまでも加工テーブ
ルを中心とした周囲にロータリー式スタッド供給スタン
ド部とスタッド繰出し手段及びアーク溶接手段を配置す
る構成のため、全体としてコンパクトに纏まるので、据
付場所を取らず使い勝手が良い等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタッド溶接装置の一実施例の要部を
示す平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】加工テーブル部の斜視図である。
【図5】同加工テーブルに治具を配設した説明図であ
る。
【図6】 ロータリー式スタッド供給スタンド部の説明
図である。
【図7】スタッド繰出し手段の説明図である。
【図8】同ロボットハンド部の説明図である。
【図9】アーク溶接手段の説明図である。
【図10】加工テーブルに板母材を治具で固定しスタッ
ドをアーク溶接する説明図である。
【図11】スタッドガンの電磁式引上げ機構を示す説明
図である。
【図12】同スタッドガンによるアーク溶接の説明図で
ある。
【図13】板母材にスタッドをアーク溶接し仕上がった
埋設金物を示す斜視図である。
【図14】板母材とスタッドの関係を示し、(A)は板
母材の平面図であり、(B)はフェルールを備えた頭付
きスタッドの正面図である。
【符号の説明】
1 加工テーブル 1a テーブル本体 1b 可動型上基台部 1c 固定型下基台部 4,4′ 案内軸部 5,5 モータ 6,6′ 送りネジ軸 7 スタッド供給ユニット 8 機体 9 挾持バネ板 10 ステーション 10a 上支持片 10b 下支持片 11 案内溝 12 ロータリー式スタッド供給スタンド部 14 上挾持ハンド部 15 下挾持ハンド部 16 ロボットハンド 17 回転支柱軸 18 回動支持腕 21 スタッド繰出し手段 22 アーク溶接手段 23 昇降型ガン取付支柱 24 ガン支持腕 25 スタッドガン 28 電磁式引上げ機構 A 板母材 B スタッド Ba スパーク突起

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X−Y軸方向に移動自在な加工テーブル
    と、該加工テーブルを架設する機体位置の片側部分に、
    複数本のスタッドを起立セットするステーションを放射
    状に配する間歇回転のロータリー式スタッド供給スタン
    ド部と、この所定スタッドの上下部を把持し前記加工テ
    ーブル側の規定位置に移行し板母材の所定箇所に繰出す
    ロボットハンド付き回動支持腕を配設したスタッド繰出
    し手段とで構成のスタッド供給ユニットを設置し、且つ
    前記スタッド繰出し手段と反対側となる機体他側部分
    に、スタッド繰出し手段の繰出しで板母材上に起立待機
    したスタッドの頂部を嵌合するフエルール押え付き縦型
    スタッドガンを、昇降型ガン取付支柱に突設したガン支
    持腕端に昇降自在に取付け形成してなるアーク溶接手段
    とを備えたことを特徴とするスタッド溶接装置。
  2. 【請求項2】 加工テーブルが、板母材を載置するテー
    ブル本体と、該テーブル本体を一方向に摺動するモータ
    付き送りネジ軸を配設した上基台部と、該上基台部を前
    記と直交方向に摺動するモータ付き送りネジ軸を配設し
    た下基台部との段重ね構成とし、テーブル本体を全体と
    してX−Y軸方向に移動する請求項1記載のスタッド溶
    接装置。
  3. 【請求項3】 ロータリー式スタッド供給スタンド部
    が、垂直のスタッド上部を挟む挾持バネ板型上支持片
    と、スタッド下端のスパーク突起とその周囲のフエルー
    ルを受ける案内溝付き下支持片を平行してなるステーシ
    ョンを放射状に複数基配し、且つ前記ステーションの中
    心支軸を間歇回転とする請求項1記載のスタッド溶接装
    置。
  4. 【請求項4】 スタッド繰出し手段が、回転支柱軸に突
    設の回動支持腕に設けた前後用シリンダを内蔵する繰出
    し駒部と、該繰出し駒部端の上下部に設けたスタッドを
    把持するクランプ用シリンダを内蔵し左右開閉の上挾持
    ハンド部及び下挾持ハンド部とより形成のロボットハン
    ドを備えた請求項1記載のスタッド溶接装置。
  5. 【請求項5】 スタッドガンが、上基部にスタッド頭部
    を受けるスリーブ部端が臨む電磁式引上げ機構を内蔵
    し、スタッドのアーク間隙を自動的に設定する請求項1
    記載のスタッド溶接装置。
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