JP2924416B2 - 高能率符号化方法 - Google Patents

高能率符号化方法

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JP2924416B2 JP3465992A JP3465992A JP2924416B2 JP 2924416 B2 JP2924416 B2 JP 2924416B2 JP 3465992 A JP3465992 A JP 3465992A JP 3465992 A JP3465992 A JP 3465992A JP 2924416 B2 JP2924416 B2 JP 2924416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像、音声等のアナロ
グ信号を標本化量子化して得られるデータなどの情報量
を低減する高能率符号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高能率符号化には各種方式があり、また
これらを組合せた方式もある。現在、画像、音声の高能
率符号化方式の規格化が行なわれつつあり、静止画像の
符号化方式の規格化は国際標準化機構(ISO)の下部
組織JPEGにおいて進められている。
【0003】従来の高能率符号化方法としてJPEGの
高能率符号化方式であるDCT方式を例にあげて説明す
る(文献:テレビジョン学会誌Vol.44,No.2(1990) pp15
8〜159)。
【0004】入力信号は標本化量子化された画像信号、
すなわちディジタル画像データである。ラスタースキャ
ンの画素並びである画像データを画面の水平、垂直方向
にそれぞれ8画素の矩形領域(これをブロックと称す
る)に分割してブロック単位のデータ並びに変換する。
これをブロック化と称する。ブロック毎に8次の2次元
離散コサイン変換(以下DCTと称する)を行ない、得
られたDCT係数を各係数毎に定められた所定の量子化
ステップQで量子化する(すなわちQで除算し丸め
る)。量子化されたDCT係数のAC係数は2次元ハフ
マン符号化し、量子化されたDCT係数のDC係数は予
測符号化する。
【0005】前記DC係数の前記予測符号化方法につい
て説明する。入力データは前記量子化されたDCT係数
のDC係数であり、これをデータDi(i=0,1,2,
3,....,iはデータの番号であり、ブロックの番号に等し
い)で表すものとする。予測符号化は符号化済みの入力
データを用いて予測値Piを求め、入力データDiと前
記予測値Piとの差である予測誤差Siを求め、前記予
測誤差Siを符号化するものである。予測方法は前値予
測で1つ前の入力データを予測値としている。
【0006】前記予測誤差Siの符号化方法について説
明する。前記予測誤差Siをその大きさにより所定のカ
テゴリに分類して該当するカテゴリの番号を得、これを
ハフマン符号化する。前記カテゴリ番号は前記予測誤差
の上位ビット情報に相当するものである。前記予測誤差
は前記カテゴリ番号によって定まるビット数Lだけその
下位ビットを切り出し、前記ハフマン符号化されたカテ
ゴリ番号に続けて出力する。すなわち、予測誤差をその
上位ビット情報と下位ビット情報とに分けてそれぞれ符
号化している。なお、予測誤差の下位Lビットをそのま
ま切り出すと正の値と負の値とで重複する符号が生じる
ので、前記予測誤差が負の場合予め1を減じた後、下位
Lビットを切り出している。
【0007】ハフマン符号化は生起確率の高いデータに
語長の短い符号を割当て、生起確率の低いデータには語
長の長い符号を割当てることにより符号量を平均的に少
なくする可逆な符号化方法である。隣合った入力データ
の相関は高く、予測誤差は0付近の値になる確率が高い
ので、予測誤差の絶対値の小さい範囲を表わすカテゴリ
番号に短い符号を割り当てることにより、高能率な符号
化が実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら予測符号
化は前記予測誤差を積算することにより復号値を得るた
め、一度伝送誤りを生じると誤りの影響が蓄積され、以
後は誤った復号出力しか得られない(誤り伝搬)という
課題を有するものであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高能率符号化方
法は、標本化量子化された信号を入力データとし、前記
入力データの予測値を得、前記入力データと前記予測値
との差である予測誤差を求める第1のステップと、前記
予測誤差をその大きさに応じて分類し該当するカテゴリ
を表わすカテゴリ番号を出力する第2のステップと、前
記該当するカテゴリの範囲を規定する所定の上限値と所
定の下限値との差より大なる所定値を除数として前記入
力データを除算して剰余を得る第3のステップと、前記
カテゴリ番号と前記剰余とを可変長符号化して出力する
第4のステップとを備え、前記第4のステップが、前記
予測誤差の最大値の属するカテゴリ番号と、前記最小値
の属するカテゴリ番号に対し同一の符号語割り当てを行
ない、前記予測誤差がその最大値または最小値の属する
カテゴリに分類される場合、第4のステップは、剰余デ
ータに代えて前記入力データを直接符号化し、出力する
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の高能率符号化方法は前記した構成によ
り、入力データの下位ビット情報を伝送しているため、
必ずしも誤り伝搬が生じなく、伝送誤り耐性を従来の予
測符号化方法より向上できるものである。さらに予測誤
差の絶対値の大きい場合は、入力データを直接伝送する
ので、誤り伝搬を生じていても入力データの直接伝送さ
れた以後のデータは正しい復号値が得られる。
【0011】
【実施例】まず本発明の符号化方法について各処理ステ
ップ毎に番号を付して以下に説明する。
【0012】1.入力データDi(符号無しの整数)の
予測値Piを得、これを入力データDiより引いて予測
誤差Siを求める。なおDiはi番目の入力データを表
わし、以下において添え字のiが添付された記号がDi
に対応したデータであることを表している。
【0013】2.所定の分類表を用いて前記予測誤差S
iをその大きさにより分類する。前記予測誤差Siが属
する範囲を表わすカテゴリ番号Jiを求める。従ってカ
テゴリ番号Jiで示される予測誤差範囲の上限値、下限
値をそれぞれSXi、SNiとすれば次式
【0014】
【数1】
【0015】が成立している。さらに前記カテゴリ番号
Jiと一対一に対応し、次式
【0016】
【数2】
【0017】を満足する所定の除数データOUiを求め
る。 3.入力データDiを前記除数データOUiで除算して
剰余Eiを求める。すなわち次式
【0018】
【数3】
【0019】が成立する。但しNiは商である。 4.前記カテゴリ番号Jiと前記剰余データEiとを符
号化する。
【0020】ここで前記予測誤差の分類表の一具体例を
(表1)に示す。
【0021】
【表1】
【0022】(表1)にはカテゴリ番号Jiとこれに対
応した予測誤差の範囲(SNi〜SXi)だけでなく、
除数データOUiおよび剰余データEiの語長Miを対
応させて示している。
【0023】以上の説明により明らかにしたように本発
明の符号化方法は、予測誤差の上位ビット情報である前
記カテゴリ番号と、入力データの下位ビット情報である
剰余データとを符号化し伝送するものである。なお入力
データDiが、符号付きの整数である場合は、符号無し
整数にコード変換すれば容易に本符号化を実施できる。
【0024】次にこの復号方法について説明する。本発
明の符号化方法ではカテゴリ番号Jiと剰余データEi
を符号化して伝送している。データDiを得るためには
(数3)で示されるように除数データOUi、剰余デー
タEi、商データNiが必要である。カテゴリ番号Ji
と除数データOUiとは一対一に対応しているので、カ
テゴリ番号−除数データ変換表を用意しておき、これを
用いることにより伝送されたカテゴリ番号Jiより除数
データOUiが得られる。剰余データEiは伝送されて
いるので、商データNiが求まればデータDiが得られ
る。
【0025】そこで必要となる商データNiを求める方
法について説明する。(数1)に(数3)を代入して予
測誤差Siを消去すれば次式
【0026】
【数4】
【0027】が得られる。さらに(数4)に(数3)を
代入してDiを消去すれば、次式
【0028】
【数5】
【0029】が得られる。予測値Piは復号済みのデー
タDiより求まり、SXi,SNiはカテゴリ番号Ji
と一対一に対応しているので変換表を予め作成してお
き、これを用いることによりカテゴリ番号Jiより求ま
る。さらに商データNiは整数であり、(数5)の左端
の項と右端の項との差(SXi−SNi)/OUiは
(数2)より1未満となるから、(数5)を満足する商
データNiは一意に決定できる。従って(数5)の左側
の式を取り出した次式
【0030】
【数6】
【0031】を満足する最小の整数Niを求めるか、
(数5)の右側の式を取り出した次式
【0032】
【数7】
【0033】を満足する最大の整数Niを求めればよ
い。すなわち(数5)、(数6)、(数7)のどの式を
用いても商データNiを求めることができる。(数7)
を用いる方法は、右辺の除算結果の小数部を切り捨てる
だけでよいので処理が最も簡単となる。
【0034】以上より得られた商データNiを(数3)
に代入してデータDiが求まる、すなわち復号できる。
復号方法をまとめて、処理単位毎に番号を付して以下に
示す。
【0035】1.前記符号化データを復号して前記カテ
ゴリ番号Jiと前記剰余データEiを求める。
【0036】2.既に復号して得たデータDk(但しk
はiより小なる整数)より予測値Piを得る。
【0037】3.前記カテゴリ番号Jiより除数データ
OUi、予測誤差範囲の上限値SXiまたは予測誤差範
囲の下限値SNiを求める。
【0038】4.(数7)または(数6)または(数
5)を用いて商データNiを求める。 5.(数3)を用いてデータDiを求める。
【0039】剰余データEiは除数データOUi未満で
あるので、その符号長Miは(log2 OUi)ビット
となる。これを最小とするには、すなわち符号化効率を
良くするには、(数2)を満足する最小の値を除数デー
タOUiとすればよい。また除数データOUiを2のべ
き乗とすることにより剰余演算、除算が極めて簡単な回
路で実現でき、また前記符号長Miが整数値となるので
剰余データEiを効率よく2進で符号化できる。すなわ
ち次式
【0040】
【数8】
【0041】を満たすように除数データ、予測誤差の上
限値、下限値を設定すればよい。予測誤差の分類表(表
1)は、入力データDiの語長が8ビットである場合に
おいて、(数8)を満たすように作成している。
【0042】(図1(a)(b))は本発明の高能率符
号化方法およびその復号方法を適用し得る一実施例にお
ける符号化装置と復号装置のブロック構成図である。入
力データは画像をラスタースキャンして得られるアナロ
グの映像信号を標本化量子化したものである。入力デー
タは、8ビットの符号無しの整数(0〜255)であ
る。
【0043】(図1(a))において、101は符号化
するデータDiの入力端子、102は予測値Piを得る
予測回路、103は前記入力データDiより前記予測値
Piを減じて予測誤差Siを得る減算回路、104は前
記予測誤差Siを入力としカテゴリ番号Jiを出力する
分類回路、105は前記カテゴリ番号Jiより除数デー
タOUiを得る変換回路、106は前記データDiを前
記除数データOUiで除算して剰余データEiを得る剰
余演算回路、107は前記カテゴリ番号Ji、剰余デー
タEiを符号化して符号化データCiを得る第1の符号
化回路、108は前記符号化データCiの出力端子、1
09は前記カテゴリ番号Jiを符号化して符号化データ
CJiを得る第2の符号化回路、110は前記剰余デー
タEiを符号化して符号化データCEiを得る第3の符
号化回路、111は前記符号化データCJiと前記符号
化データCEiとを連結して符号化データCiを得る多
重化回路である。
【0044】(図1(b))において、112は符号化
データCiの入力端子、113は前記符号化データCi
を復号化してカテゴリ番号Ji、剰余データEiを得る
第1の復号回路、114は番号Jiのカテゴリの予測誤
差範囲の上限値SXi、除数データOUiを得る変換回
路、115は商データNiを出力する商データ計算回
路、116は前記除数データOUi、前記商データNi
と前記剰余データEiよりデータDiを再生する合成回
路、117は前記データDiの出力端子、118はすで
に復号済みの前記データDk(kはiより小なる整数)
を用いてデータDiの予測値Piを出力する予測回路、
119は端子112からの符号化データCiを一時的に
蓄えるバッファメモリ、120は符号化データCiの先
頭部分に多重化されている符号化データCJiをバッフ
ァメモリ119より得て復号しカテゴリ番号Jiを得る
第2の復号回路、121は符号化データCiの残り部分
に多重化されている符号化データCEiをバッファメモ
リ119より得て復号し剰余データEiを得る第3の復
号回路、122は加算回路、123は加算回路122か
らの出力より前記剰余データEiを減算する減算回路、
124は減算回路123からの出力を前記除数データO
Uiで除算し、得られた結果の整数部のみを商データN
iとして出力する除算回路、125は前記除数データO
Uiと前記商データNiとを乗算してオフセットFiを
得る乗算回路、126は前記剰余データEiと前記オフ
セットFiを加算して新たな復号済みのデータDiを得
る加算回路である。
【0045】以上のように構成された本実施例の符号化
装置、復号装置について、以下その動作について説明す
る。
【0046】符号化装置において、端子101からの入
力データDiは予測回路102、減算回路103、剰余
演算回路106に入力される。予測回路102は前値予
測を行なっており、1つ前のデータDi-1 を保持する1
つのレジスタのみで構成され、予測値Pi=Di-1 を出
力する。
【0047】減算回路103は前記データDiより前記
予測値Piを減算して予測誤差Siを出力する。分類回
路104は前記予測誤差Siを入力とし(表1)に従っ
てその大きさにより分類し、該当する分類項を示すカテ
ゴリ番号Jiを出力する。変換回路105はROM(リ
ードオンリメモリ)で構成でき、(表1)に従って前記
カテゴリ番号Jiより除数データOUiまたはデータM
iを出力する。剰余演算回路106は前記データDiを
前記除数データOUiで除算しその剰余Eiを出力す
る。(表1)では除数データOUiを2のMi乗として
いるので、剰余演算回路106は前記データDiの下位
Miビットのみを取り出す簡単なゲート回路で実現でき
る。この場合変換回路105は除数データOUiの代わ
りに前記データMiを出力すればよい。
【0048】符号化回路109は前記カテゴリ番号Ji
をハフマン符号化(エントロピー符号化の一種)してビ
ットシリアル形式で出力する。この出力が符号化データ
CJiである。カテゴリ番号がJiとなる予測誤差の生
起確率とカテゴリ番号が−Jiとなる予測誤差の生起確
率はほぼ同じとなるので、この実施例においてはこの二
つのカテゴリに同じハフマンコードを割当て、どちらの
カテゴリかを示す1ビットのフラグGをハフマンコード
に付加したものを前記符号化データCJiとしている。
カテゴリ番号が0のとき前記フラグGは不用である。前
記フラグG=0のときカテゴリ番号は正であり、G=1
のときカテゴリ番号は負であるものとする。
【0049】符号化回路110は前記カテゴリ番号Ji
により(表1)に示す剰余データEiのビット数Miを
求め、前記剰余データEiの下位Miビットをビットシ
リアル形式で出力する。この出力が符号化データCEi
である。剰余データEiの下位Miビットのみを出力す
るのは、剰余データEiがMiビットで表現できるから
である。多重化回路111は前記符号化データCJiの
後ろに前記符号化データCEiを接続して得られる符号
化データCiをビットシリアル形式で端子118より出
力する。以上の動作によりデータDiの符号化が実現さ
れる。
【0050】予測誤差Siの最大値255、最小値−2
55の属するカテゴリ番号Jiは、そそれぞれ8、−8
である。この場合(表1)より剰余データの語長Miは
7となり、これに前記フラグGの1ビットを併せれば、
入力データDiの語長と同じ8ビットとなる。従ってフ
ラグGと剰余データとを送る代わりに入力データを伝送
しても伝送効率は変わらない。しかし、入力データDi
をそのまま伝送する方が伝送誤りに強くできるので本実
施例においては、カテゴリ番号の絶対値が8の場合、例
外処理として剰余データ、フラグGの代わりに入力デー
タDiを必要最小限の語長(入力データのダイナミック
レンジを表わすことのできる必要語長で、本実施例では
8ビット)でそのまま(またはコード変換等の符号化を
行なってもよい)伝送している。
【0051】復号装置において、端子112からの符号
化データCiは一時的にバッファメモリ119に蓄えら
れる。
【0052】まず復号回路120は、バッファメモリ1
19より符号長を判定しながら前記符号化データCJi
を読み込んで復号し、読み込んだ符号の符号語長L1と
カテゴリ番号Jiとを出力する。バッファメモリ119
は前記符号語長L1を受け取って前記符号化データCJ
iに続く前記符号化データCEiの先頭位置を求め、そ
の内部に有する読み出しポインタにセットする。
【0053】続いて復号回路121は、復号回路120
からの前記カテゴリ番号Jiより(表1)に示す剰余デ
ータEiの語長Miを求め、バッファメモリ119より
Miビットの前記符号化データCEiを読み込み、上位
にデータ0を付加してビットパラレル形式のデータであ
る剰余データEiを再生する。
【0054】バッファメモリ119は復号回路121か
らの前記語長Miを受け取って前記符号化データCEi
に続く次の符号化データCJiの先頭位置を求め、前記
読み出しポインタを更新して次のデータ復号に備える。
【0055】変換回路114は例えばROMで構成で
き、前記カテゴリ番号Jiより(表1)に示す予測誤差
範囲の上限値SXiと除数データOUiを出力する。
【0056】商データ計算回路115は前記剰余データ
Ei、前記SXiおよび予測回路118からの予測値P
iとを用いて式(数7)の右辺に示す計算を行ない、そ
の整数部である商データNiを出力する。
【0057】合成回路116は前記商データNi、前記
除数データOUiおよび前記剰余データEiを入力と
し、式(数3)に示す計算を行なってデータDiを再生
し、端子117より出力する。
【0058】予測回路118は、符号化装置内の予測回
路102と同じ構成であり、前記データDiを入力とし
て前記予測値Piを出力する。
【0059】以上の動作によりデータDiの復号が実現
される。なお、カテゴリ番号の絶対値が8の場合、例外
処理としてフラグG、剰余データEiの代わりに入力デ
ータDiが直接伝送されているので、これをそのまま出
力する。この場合、復号に予測値Piを必要としないの
で、誤り伝搬を生じていてもこれ以後の復号出力には誤
り伝搬を生じない。
【0060】次に具体的にデータ例をあげて本発明の動
作、効果を説明する。符号化装置においてこれより符号
化する入力データDiが46、すでに符号化の完了した
1つ前の入力データDi-1 が35であるとする。前記予
測回路102は予測値Pi=Di-1 =35を出力する。
前記減算回路103において予測誤差Si=46−35
=11が得られる。前記分類回路104において前記予
測誤差Si=11より(表1)に従ったカテゴリ番号J
i=4が得られる。
【0061】変換回路105において前記カテゴリ番号
Jiを(表1)に従って2のべき乗である除数データO
Uiまたはその指数部データMi=3を出力する。剰余
演算回路106はデータDiを除数データOUi=2Mi
=8で割った剰余データEi=6を出力する。除数デー
タOUiは2のべき乗であるので通常の除算を行なう必
要はなく、データDiの下位Mi=3ビットのみを取り
出すのみで剰余データEiが得られる。
【0062】符号化回路109において前記カテゴリ番
号Jiはハフマン符号化される。Ji=4またはJi=
−4を表すハフマンコードが2進数3ビット長の”10
1”(以下において2進符号は””で囲んで示す。)と
すれば、カテゴリ番号Ji=4の符号化コードCJi
は”1010”となり、ビットシリアル形式で出力され
る。最後に付加された1ビットのデータ”0”はカテゴ
リ番号の正負を表すフラグGで、カテゴリ番号が正であ
ることを示している。
【0063】符号化回路110において前記剰余データ
Ei=6はその下位Mi=3ビットがビットシリアル形
式で出力されて符号化データCEi”110”となる。
多重化回路111において前記符号化データCJi”1
010”の後に前記符号化データCEi”110”が付
加されて符号化データCi=”1010110”とな
り、その左端(最上位ビット)からビットシリアル形式
で端子118より出力される。
【0064】復号装置において端子112からの符号化
データは一旦バッファメモリ119にビットシリアル形
式で蓄えられる。現在データDi-1 =35まで復号が完
了しており、これより符号化データCiよりデータDi
を復号するものとする。
【0065】復号回路120はバッファメモリ119内
のポインタが示すメモリアドレスよりビットシリアル形
式で符号化データCiを読み込む。復号回路120は符
号化データCiの先頭ビットより”101”まで読み込
んだ時点で符号化データCJiの符号長LJが4ビット
であることが検知でき、さらにJiが0でない場合付加
されている1ビットのフラグGを読み込む。すなわち、
4ビットの符号化データCJi=”1010”すべてが
読み込まれる。フラグG=0はカテゴリ番号Jiが正で
あることを示すので、復号回路120はカテゴリ番号J
i=4を出力する。
【0066】続いて復号回路121は、前記復号された
カテゴリ番号Ji=4を受けて(表1)にしたがってM
i=3ビット分前記バッファメモリ119からデータを
読み込むことにより符号化データCEi=”110”を
得、これをパラレル形式に変換し、上位ビットに0を付
加することにより剰余データEi=6を得、出力する。
なおバファメモリ119のポインタは更新されて次の符
号化データCi+1 の先頭メモリ番地を示している。
【0067】変換回路114は(表1)に従ってカテゴ
リ番号Ji=4のカテゴリにおける予測誤差範囲の上限
値SXi=15および2のべき乗である除数データOU
iの指数部Miを出力する。
【0068】商データ計算回路115は、予測回路11
8からの予測値Pi=Di-1 =35と前記上限値SXi
=15とを加算した後、前記剰余データEi=6を減算
し、さらに除数データOUi=2Mi=8で除算して商デ
ータNi=5を得、出力する。
【0069】合成回路116は前記商データNi=5に
除数データOUi=2Mi=8を掛けてオフセットFiを
得、これに剰余データEi=6を加算することにより復
号の完了したデータDi=46を得、端子117より出
力する。以上でデータDiの復号が完了する。
【0070】ところで除数データOUiは2のべき乗で
あるので、除算回路124は通常の除算を行なう必要は
なく、データDiの下位Mi=3ビットを除去すること
により商データNiが得られ、乗算回路125は通常の
乗算を行なう必要はなく、商データNiの下位にMiビ
ットの0を付加するだけで乗算結果であるオフセットF
iが得られる。さらに加算器126において一方の入力
である剰余データEiは下位Miビット以外は0であ
り、他方の入力であるオフセットFiはその下位Miビ
ットが0であるので、通常の加算を行なう必要はなく、
オフセットFiの下位Miビットを剰余データEiの下
位Miビットで置き換えるだけでよい。従って除算器1
24、乗算器125、加算器126はまとめて極めて簡
単な回路すなわち加算器123の出力の下位Miビット
を剰余データEiの下位Miビットで置き換え、これを
復号済みのデータDiとして出力する回路で実現でき
る。
【0071】つぎに1つ前のデータDi-1 =36が伝送
誤りによって比較的誤差の小さい値の31と復号されて
いた場合の復号を考える。予測値Pi=Di-1 であるの
で、従来の予測符号化であれば必ず誤り伝搬を生じる。
しかしながら実際に本発明の高能率符号化方法の復号を
行なってみるとDi=46と正しい結果が得られる。す
なわち誤り伝搬を生じていない。これは復号のため(数
7)または(数5)または(数6)を用いて商データN
iを求めるが、これらの式で使用する予測値Piが符号
化時の予測値とある範囲の誤差を有していても正しい商
データNiが得られるからである。(数7)によればD
i=46の場合予測値Piが31以上38以下であれば
正しい商データNi=5が得られることがわかる。
【0072】以上のように、本実施例によれば必ずしも
誤り伝搬を生じないので伝送誤り耐性を大幅に改善でき
る。さらに予測誤差の最大値、最小値の属するカテゴリ
においては剰余データEi、フラグGの代わりに入力デ
ータDiを送るので、より伝送誤り耐性を強化できる。
また除数データを2のべき乗とすることにより、本発明
の符号化装置は従来の予測符号化装置と同程度の小さな
回路規模で実現できる。
【0073】上記の実施例においては剰余データを単純
な2進符号のままその下位Miビットを切り出して符号
化していたが、別のコードに変換して出力してもよい。
【0074】予測に用いる復号値が伝送誤りによってか
なり大きな誤差を有する場合、符号化時と同じ予測方法
では誤差の大きい予測値Piしか得られず、もはや正し
い復号値は得られない。
【0075】しかし、伝送誤りの影響を受けていない別
の復号値を用いる予測方法、すなわち符号化時とは異な
った予測方法により誤差の小さい予測値Pi’が得られ
れば、正しい復号が可能である。なぜなら本発明の符号
化方法は予測誤差の上位ビット情報(カテゴリ番号J
i)と符号化するデータの下位ビット情報(剰余データ
Ei)とを符号化して伝送しており、(数3)において
ただ1つの未知数である商データNiを求めれば、正し
い復号データDiが得られるからである。特に除数デー
タOUi大きい場合、商データNiの存在範囲が狭くな
るのでその決定が容易となる。
【0076】以上の実施例においては可逆な符号化を行
なったが、例えば予測誤差が大きいところでは、剰余デ
ータEiの下位ビットを丸めて伝送することにより、非
可逆な符号化方法も可能である。この場合、符号化装置
と復号装置における予測値を一致させるため、符号化装
置内にローカルの復号装置を設けその復号データより予
測値を作成する必要がある。本実施例のような可逆な符
号化においても前記ローカルの復号装置を設ける構成が
可能であることはもちろんである。
【0077】また本発明はこれら実施例に限定されるも
のではなく、予測方法は各種方法が適用でき、エントロ
ピー符号化方法として算術符号化等も適用できる。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明は予測誤差の上位
ビット情報と入力データの下位ビット情報とを伝送する
ことを特徴とする高能率符号化方法で、符号化効率を低
下させることなく、伝送誤り耐性を大幅に向上できるも
のであり、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高能率符号化方法およびその復号方法
を用いた一実施例における符号化装置および復号装置の
ブロック構成図である。
【符号の説明】
101 符号化するデータDiの入力端子 102 予測回路 103 減算回路 104 分類回路 105 変換回路 106 剰余演算回路 107 符号化回路 108 符号化データCiの出力端子 112 符号化データCiの入力端子 113 復号回路 114 変換回路 115 商データ計算回路 116 合成回路 117 復号済みのデータDiの出力端子 118 予測回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 7/30 G06T 9/00 H04B 14/06 H04N 1/41 H04N 7/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本化量子化された信号を入力データと
    し、前記入力データの予測値を得、前記入力データと前
    記予測値との差である予測誤差を求める第1のステップ
    と、前記予測誤差をその大きさに応じて分類し該当する
    カテゴリを表わすカテゴリ番号を出力する第2のステッ
    プと、前記該当するカテゴリの範囲を規定する所定の上
    限値と所定の下限値との差より大なる所定値を除数とし
    て前記入力データを除算して剰余を得る第3のステップ
    と、前記カテゴリ番号と前記剰余とを可変長符号化して
    出力する第4のステップとを備え、前記第4のステップ
    が、前記予測誤差の最大値の属するカテゴリ番号と、前
    記最小値の属するカテゴリ番号に対し同一の符号語割り
    当てを行ない、前記予測誤差がその最大値または最小値
    の属するカテゴリに分類される場合、前記第4のステッ
    プは、剰余データに代えて前記入力データを直接符号化
    し、出力することを特徴とする高能率符号化方法。
  2. 【請求項2】 第3のステップが、除数を上限値と下限
    値の差に1を加えた値とし、かつ前記除数が2のべき乗
    となるように各カテゴリの上限値と下限値とを設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の高能率符号化方法。
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