JP2924156B2 - 三相巻鉄心の製造方法 - Google Patents
三相巻鉄心の製造方法Info
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- JP2924156B2 JP2924156B2 JP27080790A JP27080790A JP2924156B2 JP 2924156 B2 JP2924156 B2 JP 2924156B2 JP 27080790 A JP27080790 A JP 27080790A JP 27080790 A JP27080790 A JP 27080790A JP 2924156 B2 JP2924156 B2 JP 2924156B2
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は三相変圧器、三相リアクトルなどに用いる三
相巻鉄心の製造方法に関する。
相巻鉄心の製造方法に関する。
従来の技術 近年、三相巻鉄心は三相変圧器などを構成したとき、
電磁鋼板の磁歪振動および電磁振動が起振源となる騒音
を低域することが強く求められている。
電磁鋼板の磁歪振動および電磁振動が起振源となる騒音
を低域することが強く求められている。
従来、この種の三相巻鉄心の製造方法を第３図
（ａ），（ｂ）を参照しながら説明する。
（ａ），（ｂ）を参照しながら説明する。
図に示すように、電磁鋼板１を巻芯（図示せず）に巻
回後成形して内鉄心2,3を形成し、同様に外鉄心４を形
成して枠（図示せず）に収納し、不活性ガス雰囲気中で
高温に加熱して焼鈍を行い、冷却した後、内鉄心2,3お
よび外鉄心４を分解する。その後、同心状に形成した高
圧コイルおよび低圧コイル（いずれも図示せず）内に内
鉄心2,3および外鉄心４を挿入し、鉄心締付金具、コイ
ル固定部品などを装着して三相変圧器を得ていた。この
ようにして得た三相巻鉄心は電磁鋼板１の突き合せ部分
に間隙５が存在し、空洞部６を構成する外鉄心４の内側
の電磁鋼板１は焼鈍中および鉄心組立時にたるみを生じ
やすく、電磁鋼板１相互間の間隙が大きくなる。
回後成形して内鉄心2,3を形成し、同様に外鉄心４を形
成して枠（図示せず）に収納し、不活性ガス雰囲気中で
高温に加熱して焼鈍を行い、冷却した後、内鉄心2,3お
よび外鉄心４を分解する。その後、同心状に形成した高
圧コイルおよび低圧コイル（いずれも図示せず）内に内
鉄心2,3および外鉄心４を挿入し、鉄心締付金具、コイ
ル固定部品などを装着して三相変圧器を得ていた。この
ようにして得た三相巻鉄心は電磁鋼板１の突き合せ部分
に間隙５が存在し、空洞部６を構成する外鉄心４の内側
の電磁鋼板１は焼鈍中および鉄心組立時にたるみを生じ
やすく、電磁鋼板１相互間の間隙が大きくなる。
一方、上記三相巻鉄心を用いた三相変圧器などの騒音
は、励磁による電磁鋼板１の磁歪振動および交流磁界に
よる電磁振動が起振源となって発生している。したがっ
て、この騒音を防止するために、コイルが巻装されてい
ない継鉄部をテーピングして締付けるか、または締付部
材を用いて締付は、電磁鋼板１の間隔を極力小さくする
ことに注力していた。また、鉄心端面部を塗装して電磁
鋼板１相互間の接着機能によっても騒音を防止するよう
にしていた。
は、励磁による電磁鋼板１の磁歪振動および交流磁界に
よる電磁振動が起振源となって発生している。したがっ
て、この騒音を防止するために、コイルが巻装されてい
ない継鉄部をテーピングして締付けるか、または締付部
材を用いて締付は、電磁鋼板１の間隔を極力小さくする
ことに注力していた。また、鉄心端面部を塗装して電磁
鋼板１相互間の接着機能によっても騒音を防止するよう
にしていた。
発明が解決しようとする課題 このような従来の製造方法で得た三相巻鉄心では、騒
音を７〜8dB低下させることができるが、三相変圧器を
構成した場合の騒音は63〜64dB程度で高いレベルにあ
り、昨今の社会のニーズへの対応は困難であり、さらに
騒音を低減することが望まれている。
音を７〜8dB低下させることができるが、三相変圧器を
構成した場合の騒音は63〜64dB程度で高いレベルにあ
り、昨今の社会のニーズへの対応は困難であり、さらに
騒音を低減することが望まれている。
本発明は上記課題を解決するもので、電磁鋼板の振動
を低減して騒音を一層低減できる三相巻鉄心を得ること
を目的としている。
を低減して騒音を一層低減できる三相巻鉄心を得ること
を目的としている。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、外鉄心の継鉄部
と内鉄心とにより形成される空洞部にスペーサを挿入固
定し、焼鈍処理を施すようにしたことを課題解決手段と
している。
と内鉄心とにより形成される空洞部にスペーサを挿入固
定し、焼鈍処理を施すようにしたことを課題解決手段と
している。
作用 本発明は上記した課題解決手段により、焼鉄時の熱応
力による電磁鋼板のたるみをスペーサによって防止で
き、たるみの発生に伴う振動源をなくすることができ
る。
力による電磁鋼板のたるみをスペーサによって防止で
き、たるみの発生に伴う振動源をなくすることができ
る。
実 施 例 以下、本発明の一実施例について第１図（ａ），
（ｂ）を参照しながら説明する。
（ｂ）を参照しながら説明する。
図に示すように、電磁鋼板11は低損失が要求される場
合には、方向性硅素鋼板などを用い、巻芯（図示せず）
に巻回後形成して内鉄心12,13を形成し、同様に外鉄心1
4を形成する。外鉄心14に内鉄心12,13を内接しかつ互い
に接するように組立てる。このとき、外鉄心14と内鉄心
12,13とにより空調部15が形成され、この空調部15にス
ペーサ16を挿入固定する。スペーサ16はセラミック、金
属などの内鉄心12,13および外鉄心14の焼鈍温度に充分
耐える耐熱性を有する材料で、円筒形，三角柱など内鉄
心12,13と外鉄心14に内接する形状としている。このス
ペーサ16を挿入固定した状態で焼鈍を行う。焼鈍温度は
電磁鋼板11が方向性硅素鋼板の場合は約780℃で、窒素
中で行う。焼鈍を終了し冷却後スペーサ16を除去する。
これにより焼鈍時の熱応力による空洞部15の変形を少な
くすることができる。焼鈍後、内鉄心12,13および外鉄
心14を解体し、コイル（図示せず）を装着して再び元の
形状に復元する。このとき、電磁鋼板11に応力がかから
ないように元の形を意識しながら組立てる。
合には、方向性硅素鋼板などを用い、巻芯（図示せず）
に巻回後形成して内鉄心12,13を形成し、同様に外鉄心1
4を形成する。外鉄心14に内鉄心12,13を内接しかつ互い
に接するように組立てる。このとき、外鉄心14と内鉄心
12,13とにより空調部15が形成され、この空調部15にス
ペーサ16を挿入固定する。スペーサ16はセラミック、金
属などの内鉄心12,13および外鉄心14の焼鈍温度に充分
耐える耐熱性を有する材料で、円筒形，三角柱など内鉄
心12,13と外鉄心14に内接する形状としている。このス
ペーサ16を挿入固定した状態で焼鈍を行う。焼鈍温度は
電磁鋼板11が方向性硅素鋼板の場合は約780℃で、窒素
中で行う。焼鈍を終了し冷却後スペーサ16を除去する。
これにより焼鈍時の熱応力による空洞部15の変形を少な
くすることができる。焼鈍後、内鉄心12,13および外鉄
心14を解体し、コイル（図示せず）を装着して再び元の
形状に復元する。このとき、電磁鋼板11に応力がかから
ないように元の形を意識しながら組立てる。
外鉄心14に内鉄心12,13を内接し、互いに接するよう
に組立てた後、空洞部15に第２図のように樹脂材17を充
填する。樹脂材17は、常温硬化型のエポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂などに充填材としてアルミナなどで形成した中
空状の無機充填材または鉄分，フェライトなどの磁性粒
体を混入したものである。
に組立てた後、空洞部15に第２図のように樹脂材17を充
填する。樹脂材17は、常温硬化型のエポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂などに充填材としてアルミナなどで形成した中
空状の無機充填材または鉄分，フェライトなどの磁性粒
体を混入したものである。
上述のようにして得た三相巻鉄心を用い、三相100KV
A,50Hzの三相変圧器について騒音防止効果を評価した結
果、４〜5dBの騒音低減の結果が得られた。
A,50Hzの三相変圧器について騒音防止効果を評価した結
果、４〜5dBの騒音低減の結果が得られた。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、外
鉄心の継鉄部と内鉄心とにより形成される空洞部にスペ
ーサを挿入固定し、焼鈍処理を施すようにしたから、焼
鈍時の熱応力による電磁鋼板のたるみ、ゆるみなどがな
くなり、焼鈍前と同じ形状を焼鈍後も維持でき、騒音が
低い三相巻鉄心を得ることができる。
鉄心の継鉄部と内鉄心とにより形成される空洞部にスペ
ーサを挿入固定し、焼鈍処理を施すようにしたから、焼
鈍時の熱応力による電磁鋼板のたるみ、ゆるみなどがな
くなり、焼鈍前と同じ形状を焼鈍後も維持でき、騒音が
低い三相巻鉄心を得ることができる。
第１図（ａ），（ｂ）はそれぞれ本発明の焼鈍工程にお
ける一実施例の三相巻鉄心の正面図およびＡ部拡大断面
図、第２図は本発明により得た一実施例の三相巻鉄心の
正面図、第３図（ａ），（ｂ）はそれぞれ従来の製造方
法で得た三相巻鉄心の正面図およびＢ部拡大断面図であ
る。 12……内鉄心、13……内鉄心、14……外鉄心、15……空
洞部、16……スペーサ。
ける一実施例の三相巻鉄心の正面図およびＡ部拡大断面
図、第２図は本発明により得た一実施例の三相巻鉄心の
正面図、第３図（ａ），（ｂ）はそれぞれ従来の製造方
法で得た三相巻鉄心の正面図およびＢ部拡大断面図であ
る。 12……内鉄心、13……内鉄心、14……外鉄心、15……空
洞部、16……スペーサ。
Claims (1)
- 【請求項１】電磁鋼板からなる外鉄心に電磁鋼板からな
る複数の内鉄心を内接させ、かつ隣り合う内鉄心が互い
に接するように組立て、前記外鉄心の継鉄部と前記内鉄
心により形成される空洞部にスペーサを挿入固定し、焼
鈍処理を施すようにした三相巻鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27080790A JP2924156B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 三相巻鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27080790A JP2924156B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 三相巻鉄心の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04146609A JPH04146609A (ja) | 1992-05-20 |
| JP2924156B2 true JP2924156B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17491294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27080790A Expired - Fee Related JP2924156B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 三相巻鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2924156B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP27080790A patent/JP2924156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04146609A (ja) | 1992-05-20 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |