JP2923830B2 - 録音再生装置 - Google Patents

録音再生装置

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JP2923830B2
JP2923830B2 JP24200993A JP24200993A JP2923830B2 JP 2923830 B2 JP2923830 B2 JP 2923830B2 JP 24200993 A JP24200993 A JP 24200993A JP 24200993 A JP24200993 A JP 24200993A JP 2923830 B2 JP2923830 B2 JP 2923830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、録音再生装置に関
し、詳しくは、例えば、ダブルカセットデッキ付きラジ
オカセットレコーダのように、一方で再生し、それを他
方で録音する、いわゆるダビング機能のある録音再生装
置において、録音再生回路に外付けされるスイッチを低
して、組立て易く接触不良等による故障が発生し難い
録音再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来の第1,第2のカセットデ
ッキを有するダブルカセットデッキのラジオカセットレ
コーダの録音再生回路の一例を示す。1は再生専用のヘ
ッドであり、例えば、第2カセットデッキ側に設けられ
ている。2,3は再生信号を増幅する再生アンプ、4は
再生信号に含まれているバイアス信号成分を除去するバ
イアストラップ、5は、ノイズリダクション回路として
のドルビー回路、6は入力信号を増幅して録音信号とし
て出力する録音アンプ、7aは再生アンプ2を動作させ
る選択線、7bは再生アンプ3の動作させる選択線、8
は、録音信号をヘッドに供給するラインを“ON/OF
F”するスイッチ、9は、録音/再生ヘッドであり、例
えば、第1カセットデッキ側に設けられている。10は
録音信号をバイアス変調するための発振信号を発生する
バイアス発振器、10aは、再生時に“ON”になって
ヘッド9にバイアスを与えるスイッチ、11は、録音/
再生ヘッド9からの再生信号のラインを“ON/OF
F”するスイッチである。
【0003】選択線7a,7bは、再生アンプ2,3の
いずれか一方を動作させるためのものであり、第1のカ
セットデッキが再生状態のときには選択線7aがHIG
Hレベル(以下“H”)となり、第2のカセットデッキ
が再生状態のときには、選択線7Bが“H”となり、そ
れぞれの再生アンプが再生信号を増幅して出力する。
【0004】この録音再生回路は、再生ヘッド1を有す
る第2カセットデッキは再生専用であるが、録音/再生
ヘッド9を有する第1のカセットデッキは、録音/再生
機能のほかに、第2カセットデッキで再生した信号を録
音するダビング機能を有している。第1のカセットデッ
キが録音状態のときには、スイッチ8が“ON”し,ス
イッチ11が“OFF”している。例えば、外部のマイ
クロホン6aから入力された信号が、ドルビー回路5で
ドルビー変調され、録音アンプ6で増幅されることで録
音信号になる。この録音信号がR1,C2,C3からな
る高域補償回路に加えられ、スイッチ8を経由して、録
音/再生ヘッド9に供給される。このヘッド9に供給さ
れる信号は、バイアス発振器10からの発振信号と合成
され、合成された信号がヘッド9によりカセットテープ
上に磁気記録される。
【0005】第2のカセットデッキが再生状態のときに
は、スイッチ8とスイッチ11は“OFF”している。
選択信号7aが“L”で選択信号7bが“H”になり、
再生アンプ2が動作を停止し、再生アンプ3が動作状態
になる。カセットテープに磁気記録された記録信号が再
生ヘッド1により読出され、再生信号としてコンデンサ
C1を経て再生アンプ3に加えられて増幅される。な
お、コンデンサC1は高域減衰用のコンデンサである。
再生アンプ3の出力は、バイアストラップ4を経てドル
ビー回路5に加えられる。バイアストラップ4は、回り
込み等により混入したバイアス発振器10からのバイア
ス信号の成分を除去する。再生信号は、ドルビー回路5
を経てプリアンプ、メインアンプ等の増幅器へ加えられ
てスピーカ4a等で音響信号に変換されて出力される。
【0006】第1のカセットデッキが再生状態のときに
は、スイッチ8が“OFF”状態になっていて,スイッ
チ11が“ON”にされる。選択信号7aが“H”で選
択信号7bが“L”になり、再生アンプ3が動作を停止
し、再生アンプ2が動作状態になる。ヘッド9からの再
生信号がスイッチ11を介して再生アンプ2に加えられ
る。これ以後は、前記述のとおりである。ダビングのと
きには、第1のカセットデッキのスイッチ8が“ON”
し、スイッチ11が“OFF”し、再生アンプ3が動作
状態になり、再生アンプ2の動作が停止する。そして、
ドルビー回路5に設けられたアッテネータ等を介して再
生アンプ3の出力が録音アンプ6に入力する。その結
果、ヘッド1による再生信号が再生アンプ3から録音ア
ンプ6を経てヘッド9側へと送出され、ヘッド1の再生
信号が録音される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、一点鎖線で示
す部分は、通常、IC化されているが、その外側の回路
は、このICに対して外付け部品になる。スイッチ8,
11は、通常、スライドスイッチやレバースイッチ等
の、いわゆるメカニカルなスイッチが使用されている。
このように外部にスイッチ8,11を設けるのは、再生
ヘッド1による再生信号と録音/再生ヘッドによる再生
信号とが1つの再生回路系に加えられるからであり、ま
た、ダビンクのときに、録音/再生ヘッドに接続された
バイアス発振回路の信号や録音信号が再生側に漏れる、
いわゆるクロストークを防止するためである。このよう
に、従来のIC化録音再生回路は、外付け部品が多いの
で、小形化、ワンチップ化が難しい。また、組立て工数
の低減も難しい。
【0008】この種のIC化録音再生回路では、外付け
のスイッチを低減するために、ダビングのときに、スイ
ッチ回路を介して再生アンプ3の出力と録音アンプ6の
入力を接続するようなことをせずに、これらがアッテネ
ータ等で常時接続されている。さらに、ドルビーシステ
ムで録音する場合には、再生アンプ3の出力と録音アン
プ6の入力とがドルビー回路5を介して接続される。そ
こで、どうしてもヘッド9側と録音再生回路とを確実に
分離することが必要になる。その結果、外部スイッチ
8,11などが必要になるが、この種のスイッチは、接
触不良等の問題を発生し易い。この発明の目的は、録音
再生回路に外付けされる録音と再生を切換えるスイッチ
を低減して、組立て易く接触不良等による故障が発生し
難い録音再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
請求項1に係る録音再生装置の構成は、録音/再生ヘ
ッドと、該録音/再生ヘッドへ録音信号を出力する録音
アンプと、該録音アンプから前記録音/再生ヘッドへの
信号伝達を開閉する第1のスイッチ回路と、再生ヘッド
と、再生アンプと、前記録音/再生ヘッドからの再生信
号と前記再生ヘッドからの再生信号とを選択し前記再生
アンプに出力する第2のスイッチ回路とを備え、前記第
1のスイッチ回路は、1対のトランジスタを有し一方の
トランジスタのベースが(+)側入力(以下(+)入
力)となり、他方のトランジスタのベースが(−)側入
力(以下(−)入力)となり、それぞれのエミッタが共
通に接続されて電流源に接続され、前記(+)入力に前
記録音信号を受け、出力信号が前記(−)入力に帰還さ
れ、前記出力信号を前記録音/再生ヘッドへと送出する
第1差動増幅回路(以下差動アンプ)と、録音設定信号
に応答して前記電流源と前記エミッタの接続を制御する
手段とを備えるものである。請求項2に係る録音再生装
置の構成は、前記第2のスイッチ回路が、前記録音/再
生ヘッドからの信号を入力側に受ける第2差動増幅回路
と前記再生ヘッドからの信号を入力側に受ける第3差動
増幅回路とからなり、前記第2及び第3の差動増幅回路
は負荷を共通にし、切換信号に応答して前記第2差動増
幅回路または前記第3差動増幅回路のいずれか一方と電
流源との接続を制御する手段とを備える請求項1記載の
ものである。請求項3に係る録音再生装置の構成は、前
記録音アンプと前記再生アンプと前記第1および第2の
スイッチ回路とがICとして一体化された請求項1また
は請求項2記載のものである。
【0010】
【作用】さて、前記の従来の問題点を解決するために
は、スイッチ回路をIC化して録音再生回路とともにI
Cに内蔵することが考えられる。しかし、単にトランジ
スタを“ON/OFF”させて信号を伝達したり、遮断
する、いわゆるトランジスタスイッチ回路では、他のト
ランジスタと同一のサブストレート上にスイッチ回路が
形成されるために、メカニカルなスイッチや、ディスク
リートなトランジスタによるスイッチ回路ほど十分に信
号がカットできない。特に、録音信号のレベルは、信号
レベルが高いので他の回路へ漏れ易い。また、ICにス
イッチ回路を内蔵すると、その“ON/OFF”により
ポップ音が発生し易い。
【0011】しかし、前記のような構成の差動アンプと
し、その電流源の電流を遮断状態にすれば、録音信号を
十分にカットできるようになる。例えば、差動アンプの
電流源が接地ライン側に接続されているときには、電流
源を遮断することにより差動トランジスタの共通に接続
されたエミッタが接地ラインから切り離される。一方、
電源ラインと接続されている出力側が帰還路により
(−)入力ラインに接続されているので、(−)入力側
のトランジスタの浮いたエミッタ側はベースとコレクタ
とを介して高い電圧の電源ライン側へと接続されること
になる。その結果、(−)入力側のトランジスタが入力
信号に対しては逆方向で挿入されたダイオードとして作
用し、これにより差動アンプの入力側と出力側とがほぼ
完全分離される。
【0012】また、前記の電流源が電源ライン側に接続
されているときには、電流源を遮断することにより差動
トランジスタの共通に接続されたエミッタが電源ライン
から切り離される。一方、接地ラインと接続されている
出力側が帰還路により(−)入力ラインに接続されてい
るので、(−)入力側のトランジスタの浮いたエミッタ
側はベースとコレクタとを介して低い電圧の接地ライン
側へと接続されることになる。その結果、(−)入力側
のトランジスタが順方向のダイオードとして作用する。
これにより(+)入力側のトランジスタのエミッタ側が
(−)入力側のトランジスタのエミッタを介して接地ラ
インへと接続回路が形成される。そこで、入力信号に対
して(+)入力側のトランジスタのベース−エミッタ間
が逆方向のダイオードとして作用することになり、差動
アンプの入力側と出力側とがほぼ完全分離される。その
結果、ICの外部にスイッチを設けなくても、録音アン
プからの録音信号を十分に遮断することができる。
【0013】
【実施例】図1と図6の相違は、図6のスイッチ8,1
1が削除されてIC外部のヘッドへの配線がスイッチを
介すことなく行われれいる点と、前記のスイッチに換え
て録音アンプ6の後にスイッチ回路700が設けられ、
さらに再生アンプ3の後に切換えスイッチ回路200が
設けられ、再生アンプ2が削除され、R1,C2,C3
からなる高域補償回路のコンデンサC2がヘッド9側に
設けられていることである。これらスイッチ回路70
0,200は、それぞれ内部で発生する切換え信号によ
り“ON/OFF”される。なお、図6と同一のもの
は、同一の符号で示しているのでそれらの説明を省略す
る。
【0014】録音設定信号RSELは、録音やダビング
時に発生する信号であり、スイッチ回路700を“O
N”させる。再生時には、このスイッチ回路は“OF
F”になっている。切換信号SELは、選択線7a,7
bのいずれかを使用するものであり、例えば、選択線7
aを使用するとすると、“H”のときには、スイッチ回
路200がA側に接続され、“L”のときにはB側に接
続される。これにより第1のカセットデッキの再生時と
第2のカセットデッキの再生とに応じてヘッド9側
(A)とヘッド1側(B)との接続が選択される。
【0015】スイッチ回路700,200は、それぞれ
差動アンプで構成され、一対の差動トランジスタのエミ
ッタに共通に接続された電流源を遮断状態にすることで
入力信号が遮断される。ヘッド9側に設けられいた高域
補償回路のコンデンサC2は、録音時あるいはダビング
時にバイアス発振器10からの高周波で高電圧の信号が
直接スイッチ回路200側に加わらないようにバイパス
させる。
【0016】図2は、スイッチ回路700の具体例であ
る。1対のPNP差動トランジスタQ1,Q2は、それ
ぞれのエミッタが共通にスイッチ回路700cを介して
電流源Iaに接続され、電源ラインVccに至る。トラン
ジスタQ1,Q2のそれぞれのコレクタには、カレント
ミラー回路を構成する入力側と出力側のNPNトランジ
スタQa,Qbが負荷として挿入されされる。そして、
これら負荷を介して接地されている。出力は、トランジ
スタQ2のコレクタ側から取り出される。このコレクタ
は、(−)入力側であるトランジスタQ2のベースに接
続され、これにより、出力信号が(−)入力に全帰還さ
れる。トランジスタQ1のベースは、(+)入力側とし
て録音アンプ6の出力を受ける。
【0017】このような回路において、録音設定信号R
SELが“H”になるとスイッチ回路700cが“O
N”して電流源IaがトランジスタQ1,Q2のエミッ
タと接続される。録音信号は、全帰還されたこの差動ア
ンプ700によりほぼ増幅率1でそのまま出力されて、
ヘッド9へと送出される。一方、録音設定信号RSEL
が“L”になるとスイッチ回路700cが“OFF”し
て電流源Iaは、図示するように、トランジスタQ1,
Q2のエミッタから切り離される。
【0018】これにより、トランジスタQ1,Q2のエ
ミッタは、電源ラインVccから浮く。トランジスタQ2
のコレクタとベースとは、出力を帰還させる帰還路によ
り接続され、接地ラインGNDに至る。これにより順方
向ダイオード状態となり、トランジスタQ1のベースー
エミッタ間を逆バイアスする状態になる。その結果、入
力信号に対しては、トランジスタQ1のベースーエミッ
タ間が逆方向に挿入したダイオードとして作用する。こ
れにより、この差動アンプは、入力側と出力側とがほぼ
完全に分離され、分離度の高いスイッチ回路になる。録
音信号という、数ボルトの比較的レベルの高い信号でも
十分に遮断できる。
【0019】なお、スイッチ回路700cは、具体的に
は、スイッチ回路を設けるのではなく、直接、電流源I
aの制御電極、例えば、1トランジスタでこの電流源が
構成される場合には、そのベースに一定電流を流して
“ON”状態に設定し、ベース電流を“0”にして“O
FF”状態にするパルス信号としての録音設定信号RS
ELを加えればよい。これが“OFF”のときには、こ
のトランジスタの動作が停止し、このトランジスタのコ
レクターエミッタ間を流れる電流源の電流値が実質的に
“0”になる。このように電流源の電流を停止すること
で、電流源IaからトランジスタQ1,Q2のエミッタ
へ流し込む電流を遮断する。
【0020】また、スイッチ回路700cとしてトラン
ジスタのコレクタ−エミッタ間がスイッチとなり、その
ベースに録音設定信号RSELを受けたときに“ON”
する回路を電流源IaとトランジスタQ1,Q2のエミ
ッタとの間に設けてもよい。図3は、ポップ“ON”を
防止するために電流源Iaの電流値を直接制御し、徐々
に“0”あるいは逆に徐々に一定の電流値に設定する実
施例である。この例は、電流源Iaが接地側に挿入さ
れ、差動トランジスタQ1,Q2は、NPNトランジス
タになっている。また、録音設定信号RSELの信号が
“ON/OFF”のパルス信号ではなく、図示するよう
に、立上がりがある時定数でゆるやかなスロープで増加
し、同様に立下がりがゆるやかなスロープで減少する信
号になっている。これが電流源Iaの電流値を制御する
電極、例えば、ベースに加えられる。
【0021】スイッチ回路200は、図4に示すよう
に、第1の1対のNPN差動トランジスタQ3,Q4と
第2の1対のNPN差動トランジスタQ5,Q6とを有
している。差動トランジスタQ3,Q4はそれぞれのエ
ミッタが共通に接続されて切換スイッチ回路200dの
選択入力Aを介して電流源Ibに接続されて接地ライン
GNDに至る。また、差動トランジスタQ5,Q6は、
それぞれのエミッタが共通に接続されて切換スイッチ回
路200dの選択入力Bを介して電流源Ibに接続され
て接地ラインGNDに至る。トランジスタQ3,Q4と
Q5,Q6のそれぞれのコレクタには、カレントミラー
回路を構成する入力側と出力側のPNPトランジスタQ
7,Q8が共通負荷として挿入されている。そして、こ
れら負荷を介して電源ラインVccに接続されている。
なお、トランジスタQ3,Q4にそれぞれ接続されたN
PNトランジスタQ3a,Q4aと、トランジスタQ
5,Q6にそれぞれ接続されたNPNトランジスタQ5
a,Q6aとは、ベース−コレクタ間の結合容量を低減
するために挿入されたものであり、特にこれらトランジ
スタを挿入しなくてもよい。
【0022】トランジスタQ3のベースにはヘッド9側
の再生信号200aが加えられ、トランジスタQ5のベ
ースにはヘッド1側の再生信号200bが加えられる。
そして、トランジスタQ7のコレクタ側から出力信号2
00cが取り出されて再生アンプ3へと入力される。こ
の差動アンプ200は、図2の差動アンプ700と異な
り、出力側を(−)入力側に帰還させてはいない。これ
は、帰還させてもよいが、帰還させなくても電流源の電
流遮断だけで入力信号を十分にカットできる。それは、
入力信号が再生信号であり、そのレベルが数ミリボルト
と低いからである。
【0023】このような回路において、切換信号SEL
が“H”になるとスイッチ回路200dの接続がA側と
なり、差動トランジスタQ3,Q4が動作して再生信号
200aがトランジスタQ7に伝達され、出力信号20
0cとして再生アンプ3に出力される。切換信号SEL
が“L”になるとスイッチ回路200dの接続がB側と
なり、差動トランジスタQ5,Q6が動作して再生信号
200bがトランジスタQ7に伝達され、出力信号20
0cとして再生アンプ3に出力される。なお、スイッチ
回路200dは、例えば、2個のトランジスタのエミッ
タを共通に接続し、コレクタ−エミッタ間をそれぞれス
イッチ回路とした、いわゆる電流切換回路を用いること
ができる。そして、いずれか一方のトランジスタのベー
スに切換信号SELを受けて一方が“ON”し、他方が
“OFF”すればよい。
【0024】図5は、電流切換スイッチ回路を設けるこ
となく、電流源を差動トランジスタQ3,Q4とQ5,
Q6にそれぞれ電流源Ic,Idを設けた実施例であ
る。電流源Ic,Idの一方の電流値を選択的に実質的
に“0”にすることにより停止し、差動アンプのエミッ
タ側から電流源へと流れ込む電流を遮断する。なお、1
1は、インバータである。ここで、切換信号SELを図
3に示す録音設定信号RSELと同様にパルス信号では
なく、立上がりと立下がりを緩やかに変化する信号にす
れば、ポップ音も防止することができる。なお、図4,
図5では、切換スイッチ回路の差動アンプとしてNPN
トランジスタの例を挙げているが、PNPトランジスタ
であってもよい。この場合には、電流源は電源ラインに
接続されることになる。
【0025】以上、実施例について説明してきたが、録
音信号を“OFF”させるスイッチ回路は、全帰還の例
を挙げているが、必ずしも全帰還させなくてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明にあっては、スイッチ回路を差動アンプで構成し
て、その電流源の電流を遮断状態にするようにしている
ので、IC化したスイッチ回路により外部スイッチの場
合と同様に録音信号を十分にカットすることができる。
その結果、外付けのスイッチを低減でき、外付け部品が
少なくて済む。これにより、回路規模が削減できて装置
等の小形化が図れ、組立て工数等が削減できて生産性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の録音再生回路の一実施例の
ブロック図である。
【図2】図2は、図1の録音回路における“ON/OF
F”スイッチ回路の具体的な回路図である。
【図3】図3は、図1の録音回路におけるポップ音を防
止した“ON/OFF”スイッチ回路の具体的な回路図
である。
【図4】図4は、図1の再生回路における切換スイッチ
回路の具体的な回路図である。
【図5】図5は、図1の再生回路におけるポップ音を防
止した切換スイッチ回路の具体的な回路図である。
【図6】図6は、従来の録音再生回路の一例のブロック
図である。
【符号の説明】
1 再生ヘッド 2 スイッチ回路 3 再生アンプ 4 バイアストラップ 5 ドルビー回路 6 記録アンプ 7 スイッチ回路 8 スイッチ 9 録再ヘッド 10 バイアス発振器 11 スイッチ 200,700 スイッチ回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】録音/再生ヘッドと、該録音/再生ヘッド
    へ録音信号を出力する録音アンプと、該録音アンプから
    前記録音/再生ヘッドへの信号伝達を開閉する第1のス
    イッチ回路と、再生ヘッドと、再生アンプと、前記録音
    /再生ヘッドからの再生信号と前記再生ヘッドからの再
    生信号とを選択し前記再生アンプに出力する第2のスイ
    ッチ回路とを備え、 前記第1のスイッチ回路は、 1対のトランジスタを有し
    一方のトランジスタのベースが(+)側入力となり、他
    方のトランジスタのベースが(−)側入力となり、それ
    ぞれのエミッタが共通に接続されて電流源に接続され、
    前記(+)側入力に前記録音信号を受け、出力信号が前
    記(−)側入力に帰還され、前記出力信号を前記録音/
    再生ヘッドへと送出する第1差動増幅回路と、録音設定
    信号に応答して前記電流源と前記エミッタの接続を制御
    する手段とを備える録音再生装置。
  2. 【請求項2】前記第2のスイッチ回路は、前記録音/再
    生ヘッドからの信号を入力側に受ける第2差動増幅回路
    と前記再生ヘッドからの信号を入力側に受ける第3差動
    増幅回路とからなり、前記第2及び第3の差動増幅回路
    は負荷を共通にし、切換信号に応答して前記第2差動増
    幅回路または前記第3差動増幅回路のいずれか一方と電
    流源との接続を制御する手段とを備える請求項1記載の
    録音再生装置。
  3. 【請求項3】前記録音アンプと前記再生アンプと前記第
    1および第2のスイッチ回路とがICとして一体化され
    た請求項1または請求項2記載の録音再生装置。
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