JP2923721B2 - 電源バランス制御方式 - Google Patents

電源バランス制御方式

Info

Publication number
JP2923721B2
JP2923721B2 JP5032885A JP3288593A JP2923721B2 JP 2923721 B2 JP2923721 B2 JP 2923721B2 JP 5032885 A JP5032885 A JP 5032885A JP 3288593 A JP3288593 A JP 3288593A JP 2923721 B2 JP2923721 B2 JP 2923721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
switching power
unit
load
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5032885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06245487A (ja
Inventor
文明 伊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Telecom Networks Ltd filed Critical Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority to JP5032885A priority Critical patent/JP2923721B2/ja
Publication of JPH06245487A publication Critical patent/JPH06245487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2923721B2 publication Critical patent/JP2923721B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のスイッチング電
源部を並列接続して負荷に安定化電圧を供給すると共
に、スイッチング電源部間の出力電流のバランスをとる
電源バランス制御方式に関する。比較的大電流を消費す
る各種の電子機器等の負荷に、数V程度の比較的低電圧
の安定化電圧を供給する電源は、複数のスイッチング電
源部を並列接続した構成が一般的である。このような並
列接続のスイッチング電源部の負荷分担を効率良く制御
することが要望されている。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の説明図であり、60は負
荷、61〜64はスイッチング電源部、65は交流電源
である。例えば電圧が5Vで消費電流が200Aの負荷
60の場合に、出力電圧が5V、出力電流が50Aのス
イッチング電源61〜64を4個並列接続することによ
り、負荷60に安定化電圧を供給することができる。そ
の場合に、出力電圧V1 〜V4 は、例えば、V1 >V2
>V3 >V4 の関係に設定され、電圧差はそれぞれ数1
0mV程度に設定されるのが一般的である。
【0003】又スイッチング電源部61〜64の過電流
保護電流値をそれぞれ50Aとすると、負荷60に50
A以下の電流が流れる場合は、各スイッチング電源部6
1〜64から電流I1 〜I4 が供給されるのではなく、
スイッチング電源部61の出力電圧V1 が最も高いの
で、スイッチング電源部61からのみ出力電流I1 が供
給される。又負荷60に100A以下の電流が流れる場
合は、スイッチング電源部61の過電流保護機能が動作
して、出力電圧V1 の次の出力電圧V2 のスイッチング
電源部62からも出力電流I2 が供給される。
【0004】従って、負荷60の電流と電圧との関係
は、例えば、図5に示すものとなる。なお、OCP1〜
CCP4は、スイッチング電源部61〜64の過電流保
護動作値を示す。例えば、動作点をAとすると、負荷6
0の印加電圧は、V3 とV4 との間の値となり、スイッ
チング電源部61,62は最大定格電流を負荷60に供
給し、スイッチング電源部63は最大定格電流の数分の
1の電流を供給し、スイッチング電源部64は電流を供
給しないことになる。
【0005】前述のように、単純にスイッチング電源部
61〜64を並列接続した場合、それぞれ最大定格電流
を供給する状態の時に負荷分担が同じくなるが、それ以
外の状態の時は、出力電圧を高く設定したスイッチング
電源部の負荷分担が大きくなる。そこで、複数のスイッ
チング電源部の負荷分担を平均化する手段が先に提案さ
れた(例えば、特願昭63−43323号参照)。
【0006】図6は先に提案された電源バランス制御方
式の説明図であり、71−1〜71−nはスイッチング
電源部、72は外部電源、73は負荷、74は整流平滑
回路、75はトランス、76はスイッチングトランジス
タ、77はスイッチング制御部、78は電流検出部、7
9は積分回路、80はリミッタ、81は加算部、82は
電圧設定部、83,84は制御線である。
【0007】各スイッチング電源部71−1〜71−n
は同一構成を有し、外部電源72から共通的に供給され
る直流電圧をトランス75の一次巻線に、スイッチング
トランジスタ76を介して印加し、このスイッチングト
ランジスタ76をスイッチング制御部77によりオン,
オフ制御し、トランス75の二次巻線の誘起電圧を整流
平滑回路74により整流して平滑化し、それによる直流
出力電圧を負荷73に印加する。この直流出力電圧をス
イッチング制御部77に加えて、設定値と比較し、差分
が零となるように、スイッチングトランジスタ76のオ
ン期間を制御して、直流出力電圧を安定化する。
【0008】電圧設定部82に於いて直流出力電圧を設
定するものであり、この設定値が加算部81を介してス
イッチング制御部77に設定値として加えられる。又電
流検出部78は、直流出力電流がスイッチングトランジ
スタ76に流れる電流に対応した値となるから、このス
イッチングトランジスタ76に流れる電流を検出する場
合を示し、その検出信号は他のスイッチング電源部の電
流検出部78に制御線83を介して転送する。従って、
電流検出部78は、自スイッチング電源部の直流出力電
流と他のスイッチング電源部の直流出力電流とを比較
し、その差分を積分回路79で積分し、リミッタ80に
より積分出力の最大値を制限して、加算部81に加え、
電圧設定部82による設定値と加算部81に於いて加算
し、スイッチング制御部77に於ける設定値とする。
【0009】従って、自スイッチング電源部の直流出力
電流が他のスイッチング電源部の直流出力電流より減少
すると、電流検出部78から正の差分信号が出力され、
積分回路79とリミッタ80とを介して加算部81に加
えられ、電圧設定部82による設定値に加算されるか
ら、設定値を大きくした場合に相当し、直流出力電圧を
上昇して直流出力電流を増加するように、スイッチング
制御部77はスイッチングトランジスタ76のオン期間
を制御することになる。
【0010】反対に、自スイッチング電源部の直流出力
電流が他のスイッチング電源部の直流出力電流より減少
すると、電流検出部78から負の差分信号が出力され、
積分回路79とリミッタ80とを介して加算部81に加
えられ、電圧設定部82による設定値に加算されるか
ら、設定値を小さくした場合に相当し、直流出力電圧を
低下して直流出力電流を減少させるように、スイッチン
グ制御部77はスイッチングトランジスタ76のオン期
間を制御することになる。即ち、自動的にスイッチング
電源部71−1〜71−n間の出力電流のバランスを制
御することができる。
【0011】又電圧設定部82については、各スイッチ
ング電源部71−1〜71−nに於いて設定することな
く、例えば、スイッチング電源部71−1をマスタと
し、他のスイッチング電源部71−2〜71−nをスレ
ーブとすると、スイッチング電源部71−1の電圧設定
部82に於いて設定した設定値を制御線84を介して他
のスイッチング電源部71−2〜71−nの加算部81
に入力する。従って、他のスイッチング電源部71−2
〜71−nは、マスタのスイッチング電源部71−1の
電圧設定部82に設定した設定値に従った直流出力電圧
となるように、それぞれ制御が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】各種の負荷の消費電流
等に対応した直流出力電圧,直流出力電流の電源を構成
することになるが、その場合に、単一の電源構成とする
と、多機種少量生産となるから、コストアップとなる問
題がある。そこで、基本構成の電源を、負荷の種類に対
応して並列運転する電源構成が採用されている。例え
ば、基本構成の電源を、5V,20Aとすると、5V,
100Aの負荷に対しては5台並列接続すれば良いこと
になり、又5V,200Aの負荷に対しては10台並列
接続すれば良いことになる。従って、基本構成の電源を
大量生産することにより、コストダウンを図ることがで
きる。特に、実装部品の小型化と表面実装技術(SM
T)の進歩により、スイッチング電源に於いても、オン
ボード電源とすることが可能となっており、小型である
と共に大量生産が容易となっている。
【0013】しかし、単純に並列接続して負荷に安定化
電圧を供給する場合は、図4及び図5について説明した
ように、負荷分担を平均化することができないので、利
用効率が低下する欠点がある。又図6に示すように、先
に提案した電源バランス制御方式に於いては、複数のス
イッチング電源部の負荷分担を平均化することができる
が、制御線83等をスイッチング電源部間に設ける必要
がある。又負荷の電流容量を増加した場合、新たにスイ
ッチング電源部を増設することにより対処できるが、そ
の場合も制御線83等を接続する必要がある。従って、
制御線83等の配線の煩わしさ及び制御線83の接続外
れや誤接続の問題を含む欠点がある。本発明は、電源バ
ランスの為の制御線等を不要とすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電源バランス制
御方式は、図1を参照して説明すると、複数のスイッチ
ング電源部1−1〜1−nは、負荷3に安定化電圧を供
給するコンバータ4と、このコンバータ4から負荷3に
供給される電流を検出する検出部5と、コンバータ4を
制御する制御部6と、外部電源2とコンバータ4との間
を接続した配線8にコンデンサ等により高周波結合した
電力線搬送部7とを備え、検出部5により検出した出力
電流を電力線搬送部7から他のスイッチング電源部の電
力搬送部に前記配線8を介して送信し、自スイッチング
電源部の出力電流と他のスイッチング電源部の出力電流
との差分が零或いは所定値となるように、制御部6によ
りコンバータ4を制御するものである。
【0015】
【作用】複数のスイッチング電源部1−1〜1−nは、
外部電源2とそれぞれ配線8を介して接続されており、
電力線搬送部7は、この配線8に対してコンデンサ等に
より高周波結合することにより、各スイッチング電源部
1−1〜1−nの電力線搬送部7間は、配線8を介して
通信が可能となる。そこで、検出部5により検出した自
スイッチング電源部の出力電流の値を電力搬送部7から
他のスイッチング電源部の電力搬送部7に配線8を介し
て送出する。制御部6は、自スイッチング電源部の出力
電流と、他のスイッチング電源部の出力電流との差分が
零或いは所定値となるように、コンバータ4を制御す
る。例えば、負荷分担を平均化する場合、差分が零とな
るようにコンバータ4を制御することになり、自スイッ
チング電源部の出力電流が他のスイッチング電源部の出
力電流より少ない場合は、コンバータ4の出力電圧を上
昇して出力電流が増加するように、コンバータ4を制御
部6により制御する。従って、制御線等を接続すること
なく、電源バランスの制御が可能となる。
【0016】
【実施例】図2は本発明の一実施例の説明図であり、1
1−1〜11−nはスイッチング電源部、12は主電源
部、13は負荷、14はコンバータ、15は検出部、1
6は制御部、17は電力線搬送部、18は配線、19は
商用交流電源、21は電力線搬送部、22はプロセッサ
等からなる制御部、D1はダイオード、L1,L2はチ
ョークコイル、C1〜C6はコンデンサである。
【0017】100V又は200Vの商用交流電源19
と主電源部12とが外部電源に相当し、又主電源部12
の制御部22が各スイッチング電源部11−1〜11−
nに対する主制御部となる場合を示す。又主電源部12
は、ダイオードD1,コンデンサC1,チョークコイル
L1等により、商用交流電源19からの交流電圧を直流
電圧に変換出力する場合を示し、各スイッチング電源部
11−1〜11−nに対して配線18により直流電圧を
供給し、各スイッチング電源部11−1〜11−nは、
安定化直流出力電圧を負荷13に供給する。
【0018】主電源部12の電力線搬送部21は、コン
デンサC2,C3を介して配線に高周波結合されてお
り、又各スイッチング電源部11−1〜11−nの電力
線搬送部17は、コンデンサC4,C5を介して配線1
8に高周波結合されている。これらの電力線搬送部1
7,21は、複数ビット構成の送信情報により高周波信
号を変調し、又受信した変調高周波信号を復調する変復
調部と、その高周波信号の中心周波数としたバンドパス
フィルタ等を含む構成である。
【0019】又各スイッチング電源部11−1〜11−
nの制御部16は、マイクロプロセッサ等により構成さ
れ、負荷13に供給する直流出力電流を検出部15によ
り検出し、その直流出力電流値を、主電源部12の制御
部22の要求に従って、制御部16の制御により電力線
搬送部17から主電源部12の制御部22宛てに送信
し、又制御部16は、主電源部12の制御部22から電
力線搬送部21を介して自スイッチング電源部宛てに送
信した制御情報を受信識別する機能をするものである。
【0020】又電力線搬送部17,21間の通信方式
は、既に知られている各種の方式を採用できるものであ
り、例えば、特開昭50−25255号公報等に示され
ている反転連送方式等により、複数ビット構成の各種情
報を送信し、受信側では多数決論理により受信識別する
ことができる。それによって、データ伝送専用の伝送路
ではない配線18を用いて通信する場合の伝送誤りを救
済することができる。又その場合の高周波信号の周波数
は、コンバータ14に於けるスイッチング周波数とは異
なるように選定し、相互干渉を回避することが望ましい
ことになる。
【0021】並列接続された複数のスイッチング電源部
11−1〜11−nから負荷13に安定化直流出力電圧
を供給している状態に於いて、主電源部12の制御部2
2は、例えば、ポーリング方式により各スイッチング電
源部11−1〜11−nの直流出力電流値を収集する。
例えば、制御部22からスイッチング電源部11−1に
アドレス情報を付加した直流出力電流値の送出命令を、
電力線搬送部21から配線18を介して高周波信号とし
て送信する。各スイッチング電源部11−1〜11−n
の電力線搬送部17はその高周波信号を受信復調して制
御部16に加える。制御部16は、自スイッチング電源
部宛てか否かをアドレス情報によって判定し、自スイッ
チング電源部宛ての場合は、検出部15により検出した
直流出力電流値を、主電源部12のアドレス情報を付加
して電力線搬送部17から高周波信号として送信する。
【0022】主電源部12の制御部22は、各スイッチ
ング電源部11−1〜11−nの直流出力電流値を収集
し、そのバランス状況をチェックして、各スイッチング
電源部11−1〜11−n対応の制御情報を順次送信す
る。この制御情報を受信したスイッチング電源部11−
1〜11−nは、制御部16によりコンバータ14を制
御する。それによって、各スイッチング電源部11−1
〜11−nは負荷分担を平均化することができる。又そ
の場合に、主電源部12の制御部22は、各スイッチン
グ電源部11−1〜11−nの直流出力電流値を収集し
て平均値を求め、この平均値を各スイッチング電源部1
1−1〜11−nに送信し、各スイッチング電源部11
−1〜11−nの制御部16は、自スイッチング電源部
の検出部15により検出した直流出力電流値と平均値と
の差分に対応してコンバータ14を制御し、自スイッチ
ング電源部の直流出力電流を平均値に近づけるように制
御することもできる。
【0023】図3は本発明の他の実施例の説明図であ
り、30は負荷、31−1〜33−nはスイッチング電
源部、32はスイッチングトランジスタ、33はトラン
ス、34はダイオード、35はパルス幅制御回路(PW
M)、36は誤差増幅器、37は抵抗R1,R2からな
る加算器、38は抵抗R0と可変電圧電源Eとからなる
電圧設定回路、39はカレントトランス、40はダイオ
ード、41は抵抗、42はコンデンサ、43は直流出力
線、44は差動増幅器、45はコンデンサCと抵抗R3
とからなる積分回路、46はツェナーダイオードからな
るリミッタ回路、47,48はダイオード、49はチョ
ークコイル、50はコンデンサ、51は電力線搬送信号
処理部、52,53,54はコンデンサ、55はチョー
クコイル、56は配線である。
【0024】スイッチング電源部31−1〜31−nは
同一構成を有し、外部電源に対して配線56により相互
に接続され、又直流出力線43により並列に負荷30に
接続される。又アース線は共通的に接続される。電力線
搬送信号処理部51は、A/D変換,D/A変換の機能
と、マイクロプロセッサ等の制御機能と、高周波信号の
変復調部等を有するもので、配線56にコンデンサ5
2,53を介して接続されている。それによって、各ス
イッチング電源部31−1〜31−nの電力線搬送信号
処理部51は、配線56を介して相互に高周波的に接続
されていることになる。
【0025】この実施例は、図2に示す実施例のよう
に、主電源部の制御部22を備えておらず、各スイッチ
ング電源部31−1〜31−nの電力線搬送信号処理部
51は相互に自律的に通信を行うか、或いは、一つのス
イッチング電源部をマスタとして、そのスイッチング電
源部の電力線搬送信号処理部51がマスタとなって、他
のスレーブの電力線搬送信号処理部の送受信タイミング
を制御することもできる。電力線搬送信号処理部51が
自律的に相互に通信を行う場合例えば、ローカルエリ
アネットワーク(LAN)に採用されているCSM
CD(CarrierSense Multiple Access /Collisi
on Detection)方式を用いて、送信の衝突を回避した
相互通信を可能とすることもできる。又前述の実施例と
同様に、反転連送方式の複数回の繰り返し送信を行い、
受信側では多数決論理により誤りを回避して受信処理す
る方式を採用することもできる。
【0026】又スイッチング電源部31−1〜31−n
は、外部電源から供給される直流電圧をトランス33の
一次巻線にスイッチングトランジスタ32を介して印加
し、スイッチングトランジスタ32をパルス幅制御回路
35によってオン,オフ制御し、トランス33の二次巻
線の誘起電圧を、ダイオード47,48とチョークコイ
ル49とコンデンサとからなる整流平滑回路により整流
して平滑化し、その直流出力電圧を負荷30に供給す
る。又その直流出力電圧を誤差増幅器36に入力し、設
定値との誤差が零となるように、パルス幅制御回路35
によるスイッチングトランジスタ32のオン時間幅を制
御し、負荷30に出力線57を介して安定化直流出力電
圧を供給する。
【0027】この負荷30に供給する直流出力電圧の設
定を、例えば、スイッチング電源部31−1をマスタと
して設定し、他のスイッチング電源部31−2〜31−
nをスレーブとして、マスタの設定値を用い、又スイッ
チング電源部31−1〜31−nの電力線搬送信号処理
部51は、それぞれ同一機能で自律的に動作する場合
は、マスタのスイッチング電源部31−1の電圧設定回
路38の設定値を加算器37に入力する。
【0028】又この設定値を電力線搬送信号処理部51
から他のスイッチング電源部31−2〜31−nの電力
線搬送信号処理部に、配線56を介して高周波信号によ
り送信する。この場合、一斉同報通信等の手段により、
同時に他のスイッチング電源部31−2〜31−nに送
信することができる。他のスイッチング電源部31−2
〜31−nの電力線搬送信号処理部51は、マスタのス
イッチング電源部31−1の設定値を受信識別し、その
受信設定値を、電圧設定回路からの設定値の代わりに加
算器37に入力する。
【0029】又各スイッチング電源部31−1〜31−
nに於いて、スイッチングトランジスタ32に流れる電
流は、ダイオード47,48を含む整流平滑回路を介し
て負荷30に供給する直流出力電流に対応するから、カ
レントトランス39によりスイッチングトランジスタ3
2に流れる電流を検出し、ダイオード40と抵抗41と
コンデンサ42とを含む整流平滑回路により整流して平
滑化し、直流出力電流値として電力線搬送信号処理部5
1と差動増幅器44とに加える。
【0030】電力線搬送信号処理部51は、自スイッチ
ング電源部の直流出力電流値を高周波信号として配線5
6を介して他のスイッチング電源部の電力線搬送信号処
理部に送信する。この直流出力電流値を受信識別した電
力線搬送信号処理部51は、その直流出力電流値を差動
増幅器44に入力する。差動増幅器44は、自スイッチ
ング電源部の直流出力電流と、他のスイッチング電源部
の直流出力電流との差分を求めることになり、その差分
出力信号を積分回路45とリミッタ回路46とを介して
加算器37に加える。
【0031】例えば、自スイッチング電源部の直流出力
電流が他のスイッチング電源部の直流出力電流より多い
場合は、差動増幅器44の出力信号は負極性となり、加
算器37には直流出力電圧の設定値と、直流出力電流の
差分の値とが加えられ、この場合には、設定値を低くし
て直流出力電圧を低下し、それにより直流出力電流を減
少させるように作用する。反対に、自スイッチング電源
部の直流出力電流が他のスイッチング電源部の直流出力
電流より少ない場合は、差動増幅器44の出力信号は正
極性となり、直流出力電圧を上昇させて、直流出力電流
を増加させるように作用する。従って、各スイッチング
電源部31−1〜31−nの負荷分担を平均化すること
ができる。
【0032】本発明は、前述の各実施例にのみ限定され
るものではなく、出力容量が相違するスイッチング電源
部が混在して並列接続され、負荷に安定化直流出力電圧
を印加する場合にも、それぞれの出力容量に対応した負
荷分担となるように制御することが可能である。例え
ば、図2に示す実施例に於いては、制御部22に於いて
スイッチング電源部11−1〜11−nの出力容量を記
憶しておき、その出力容量に対応した負荷分担となるよ
うに、各スイッチング電源部11−1〜11−nを制御
することができる。又図3に示す実施例に於いては、各
スイッチング電源部31−1〜31−nの電力線搬送信
号処理部51に於いて、初期設定時に相互に出力容量情
報を交換して記憶しておくことにより、その出力容量の
比率に対応して自スイッチング電源部の直流出力電流を
制御することもできる。又A/D変換器を設けて、ディ
ジタル処理部を多くする構成とすることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
スイッチング電源部1−1〜1−nは電力線搬送部7を
備え、外部電源2と接続した配線8に高周波結合させる
ことにより、各スイッチング電源部1−1〜1−nの電
力線搬送部7の相互間を配線8を介して接続した状態と
し、余分な配線を設けることなく、スイッチング電源部
1−1〜1−nの直流出力電流を同一或いは所定の比率
に制御する為の制御情報を送受信することができる。従
って、スイッチング電源部を増設する場合も、外部電源
2に対する配線8と、負荷3に接続する為の直流出力線
との接続処理で済み、電源バランス用の配線を施す必要
がないから、単位スイッチング電源を負荷3の容量に対
応して複数個並列接続する場合の作業が簡単となる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の説明図である。
【図4】従来例の説明図である。
【図5】従来例の特性説明図である。
【図6】先に提案された電源バランス制御方式の説明図
である。
【符号の説明】
1−1〜1−n スイッチング電源部 2 外部電源 3 負荷 4 コンバータ 5 検出部 6 制御部 7 電力線搬送部 8 配線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスイッチング電源部(1−1〜1
    −n)を並列接続し、外部電源(2)の電圧を安定化し
    て負荷(3)に供給し、前記複数のスイッチング電源部
    (1−1〜1−n)の出力電流をバランスさせる電源バ
    ランス制御方式に於いて、 前記複数のスイッチング電源部(1−1〜1−n)は、
    負荷(3)に安定化電圧を供給するコンバータ(4)
    と、該コンバータ(4)から前記負荷(3)に供給され
    る電流を検出する検出部(5)と、前記コンバータ
    (4)を制御する制御部(6)と、前記外部電源(2)
    から前記コンバータ(4)に電力を供給する配線(8)
    に高周波結合した電力線搬送部(7)とを備え、 前記検出部(5)により検出した出力電流を前記電力
    線搬送部(7)から他のスイッチング電源部の電力搬送
    部に前記配線(8)を介して送信し、自スイッチング電
    源部の出力電流と他のスイッチング電源部の出力電流と
    の差分を零或いは所定値となるように、前記制御部
    (6)により前記コンバータ(4)を制御することを特
    徴とする電源バランス制御方式。
JP5032885A 1993-02-23 1993-02-23 電源バランス制御方式 Expired - Fee Related JP2923721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5032885A JP2923721B2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 電源バランス制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5032885A JP2923721B2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 電源バランス制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06245487A JPH06245487A (ja) 1994-09-02
JP2923721B2 true JP2923721B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=12371337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5032885A Expired - Fee Related JP2923721B2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 電源バランス制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2923721B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000060772A (ko) * 1999-03-19 2000-10-16 이건수 직/병렬 조합형 컨버터회로
JP4586587B2 (ja) * 2005-03-16 2010-11-24 パナソニック電工株式会社 給電制御装置、給電装置、及び給電システム
JP2008187850A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Yokogawa Electric Corp 二重化電源装置
KR100888829B1 (ko) * 2007-02-15 2009-03-17 현대파워시스템(주) 병렬 연결된 파워 서플라이의 제어장치
WO2014020750A1 (ja) * 2012-08-02 2014-02-06 富士通株式会社 電源装置、及び電源管理方法
JP6384780B2 (ja) * 2014-06-13 2018-09-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 非接触給電システム
JP6480971B2 (ja) * 2017-03-23 2019-03-13 菊水電子工業株式会社 高速パラレルユニット制御方式の直流電源装置
CN106981867B (zh) * 2017-05-27 2019-04-23 南方电网科学研究院有限责任公司 异步联网工程的双单元功率升降速率优化方法和装置
CN113328502B (zh) * 2021-06-30 2022-02-22 深圳市正浩创新科技股份有限公司 电源设备的控制方法和电源设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06245487A (ja) 1994-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7006815B2 (en) Power supply subsystem for powering a node over communication cabling
US7346785B2 (en) Structure cabling system
JP3934050B2 (ja) 高度にフェーズ化されたパワーレギュレーションのためのシステムおよび方法
JP2923721B2 (ja) 電源バランス制御方式
US20060077046A1 (en) Power-line communication device
US20100213899A1 (en) Multiple function current-sharing charging system and method
US5404545A (en) Interface isolation and selection circuit for a local area network
JP2887633B2 (ja) 直流電源装置
US10523039B2 (en) Systems for battery charging using a wireless charging signal
US9136764B2 (en) Apparatuses and system and method for auto-configuration of a power control system
US6229291B1 (en) Current sharing control system of power supply and output voltage sensing circuit
JP3498646B2 (ja) 給電装置および給電システム
JPH11161351A (ja) 適応型電圧制御装置
US20210281525A1 (en) Gateway device
JP3476182B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2001078441A (ja) スイッチング電源装置
US20240014693A1 (en) Wireless power receiving apparatus for carrying out in-band communication with wireless power transmitting apparatus and method for carrying out in-band communication in wireless power receiving apparatus
KR20170088711A (ko) 노이즈를 저감할 수 있는 전력선 통신 수신 장치 및 시스템
US20060020722A1 (en) Circuit of a serial communication port pair
JPH04287598A (ja) 電源と負荷との間の通信方法
JP2001057779A (ja) スイッチング電源装置
JP2003018766A (ja) 電源警報転送方式
JP2021045008A (ja) ワイヤレス受電装置のコントロールic、電子機器
JP2555686Y2 (ja) スイッチング電源装置
JPH01209844A (ja) Ami信号受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100507

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110507

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees