JP3476182B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
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Description
を互いに並列に接続して負荷に電力を供給する並列運転
方式のスイッチング電源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】スイッチング電源は、小型、軽量に構成
でき高効率であることから、コンピュータやOA機器を
はじめ、各種の産業機器、民生機器分野で用途が拡大し
ている。このような用途の拡大に伴い、スイッチング電
源に要求される仕様も多様化している。このような要求
に応えるため、種々の仕様のスイッチング電源が開発さ
れているが、開発期間の短縮、開発コストの低廉化、標
準化等の観点から、既存のスイッチング電源を組合せて
種々の仕様に対応したスイッチング電源装置を提供する
ことが行われている。特に、大電力を要求される大型コ
ンピュータや産業機器分野では、複数のスイッチング電
源を互いに並列に接続することにより、電力容量を確保
し、同時に、信頼性の向上をも図った、並列運転方式の
スイッチング電源装置が注目されている。 【0003】従来、スイッチング電源を並列運転する場
合、並列接続を行う前に各々のスイッチング電源の電圧
調整を行い、その後、複数のスイッチング電源を並列に
接続していた。しかしながら、この方法では並列運転を
開始した後、負荷端で電圧調整を行うことが困難とな
る。特にスイッチング電源の出力端と負荷の入力端との
間の距離が長い場合、大きな問題を生じる。 【0004】このような問題を解決する手段の一つとし
て、特開昭58−212323号公報に開示されたスイ
ッチング電源装置が知られている。このスイッチング電
源装置は、複数のスイッチング電源を備え、各スイッチ
ング電源は、その出力が並列接続されて並列運転される
ように構成されたスイッチング電源装置であって、前記
複数のスイッチング電源のうちの一つが基準スイッチン
グ電源とされ、他のスイッチング電源は基準スイッチン
グ電源と同一電流となるようにパルス幅制御が行われ、
各スイッチング電源の出力電流を平均化する構成となっ
ている。 【0005】このように構成されたスイッチング電源装
置では、出力電圧を調整するにあたり、例えば出力電圧
を所定値迄上昇させる場合、基準スイッチング電源の出
力電圧を高く設定する。すると、基準スイッチング電源
の出力電流が増加し、その他のスイッチング電源の出力
電流が減少する。ここで、その他のスイッチング電源と
同一電流となるようパルス幅制御が行われる。このた
め、やがて各スイッチング電源の出力電流が平均化し、
スイッチング電源装置の出力電圧は基準スイッチング電
源で設定した出力電圧で安定化する。出力電圧を低下さ
せる場合には、逆の操作で同様に出力電圧の調整が可能
である。しかしながら、このような構成のスイッチング
電源装置では、複数のスイッチング電源のうち、どのス
イッチング電源が基準スイッチング電源であるかを明確
にしておく必要が生じる。また、基準スイッチング電源
が故障した場合、並列接続されたスイッチング電源装置
全体の制御が不可能となるという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、出力
電圧の変更や調整が容易な並列運転方式のスイッチング
電源装置を提供することである。 【0007】本発明のもう一つの課題は、信頼性の高い
並列運転方式のスイッチング電源装置を提供することで
ある。 【0008】本発明の更にもう一つの課題は、既存のス
イッチング電源をコンバータとして転用して構成し得る
並列運転方式のスイッチング電源装置を提供することで
ある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るスイッチング電源装置は、複数のコ
ンバータと、出力電圧調整手段とを含む。前記複数のコ
ンバータのそれぞれは、出力側が互いに並列に接続され
て負荷接続端を構成し、スイッチング素子と、整流平滑
回路と、制御回路とを含む。 【0010】前記スイッチング素子は、供給された直流
電圧をスイッチングする。前記整流平滑回路は、前記ス
イッチング素子から供給された電圧を整流平滑して別の
直流電圧を出力する。 【0011】前記出力電圧調整手段は、目標電圧値が設
定され、前記目標電圧値に対応した目標電圧信号を出力
する。前記制御回路は、前記出力電圧調整手段から前記
目標電圧信号が供給され、前記負荷接続端に現れる出力
電圧が前記目標電圧値となるように前記スイッチング素
子のスイッチング動作を制御する。 【0012】上述した本発明に係るスイッチング電源装
置において、それぞれのコンバータは、出力側が互いに
並列に接続されて負荷接続端を構成する。更に、それぞ
れのコンバータは、スイッチング素子と、整流平滑回路
と、制御回路とを含む。それぞれのコンバータにおい
て、スイッチング素子は、供給された直流電圧をスイッ
チングする。整流平滑回路は、スイッチング素子から供
給された電圧を整流平滑して別の直流電圧を出力する。
従って、並列運転方式であって、負荷に直流電圧を供給
するスイッチング電源装置が得られる。 【0013】本発明のスイッチング電源装置には、出力
電圧調整手段が設けられる。出力電圧調整手段は、目標
電圧値が設定され、目標電圧値に対応した目標電圧信号
を出力する。更に、それぞれのコンバータにおいて、制
御回路は、出力電圧調整手段から目標電圧信号が供給さ
れ、負荷接続端に現れる出力電圧が目標電圧値となるよ
うにスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。
従って、出力電圧調整手段の目標電圧値を調整(変更)
することにより、負荷接続端に現れる出力電圧を容易に
調整(変更)することができる。 【0014】本発明のスイッチング電源装置では、複数
のコンバータのうち、何れかのコンバータが故障した場
合でも、他のコンバータが動作を継続することができ、
スイッチング電源装置全体が制御不能になることはな
い。従って、本発明のスイッチング電源装置の信頼性は
高い。 【0015】また、既存のスイッチング電源を上述のコ
ンバータとして転用しても、本発明のスイッチング電源
装置を構成することができる。 【0016】好ましくは、それぞれのコンバータは、更
に、電流検出手段を含む。それぞれのコンバータにおい
て、電流検出手段は、自己の属するコンバータの出力電
流に対応した電流を検出して電流検出信号を出力する。
上述の制御回路は、自己の属するコンバータの電流検出
手段及び他のコンバータの電流検出手段のそれぞれから
電流検出信号が供給され、供給された電流検出信号に基
づいてスイッチング素子のスイッチング動作を制御す
る。かかる構成によれば、それぞれのコンバータの電流
容量を考慮し、それぞれのコンバータに出力電流を適切
に割り当てることができる。これにより、複数のコンバ
ータの間で寿命を平均化し、スイッチング電源装置の信
頼性を向上させることができる。 【0017】また、好ましくは、出力電圧調整手段が負
荷端に配置される。かかる構成によれば、負荷端での出
力電圧の調整(変更)が容易になる。 【0018】 【発明の実施の形態】図1は、本発明のスイッチング電
源装置の一実施例を概略的に説明するブロック図であ
る。本発明に係るスイッチング電源装置は、複数のコン
バータA、B、Cと、出力電圧調整手段6とを含む。図
において、参照符号1は直流電圧源である。直流電圧源
10は、バッテリ−や、交流電圧を整流平滑回路を介し
て直流に変換した電圧のいずれでも利用できる。整流平
滑回路は後述するコンバータの一部として備えられてい
てもよいし、外部要素であってもよい。 【0019】コンバータA、B、Cは、それぞれ、出力
側が互いに並列に接続されて負荷接続端T0を構成す
る。実施例では、コンバータA、B、Cは、それぞれ、
直流電圧源10から直流電圧が供給される。 【0020】コンバータA、B、Cは、それぞれ、スイ
ッチング素子2A、2B、2Cと、整流平滑回路4A、
4B、4Cと、制御回路1A、1B、1Cとを含む。コ
ンバータA、B、Cは、本実施の形態では、ほぼ同一の
回路構成であるので、代表的にコンバータAを説明す
る。 【0021】コンバータAにおいて、スイッチング素子
2Aは、供給された直流電圧をスイッチングする。整流
平滑回路4Aは、スイッチング素子2Aから供給された
電圧を整流平滑して別の直流電圧を出力する。制御回路
1Aは、スイッチング素子2Aのスイッチング動作を制
御する。 【0022】出力電圧調整手段6は、目標電圧値が設定
される。実施例の出力電圧調整手段6は、可変抵抗R2
と、複数の固定抵抗R1、R3と、基準電圧源61とを
有する。固定抵抗R1、可変抵抗R2及び固定抵抗R3
は、順次に直列に接続されて直列回路を構成し、この直
列回路の両端が基準電圧源61に接続されている。かよ
うな出力電圧調整手段6では、可変抵抗R2により目標
電圧値が設定される。 【0023】出力電圧調整手段6は、上述の目標電圧値
に対応した目標電圧信号を出力する。コンバータAにお
いて、制御回路1Aは、出力電圧調整手段6から目標電
圧信号が供給され、負荷接続端T0に現れる出力電圧V
0が目標電圧値となるようにスイッチング素子2Aのス
イッチング動作を制御する。 【0024】実施例において、出力電圧調整手段6は、
基準電圧源61と、抵抗R1〜R3とを含み、その抵抗
R1〜R3で調整された目標電圧信号を、後述する各コ
ンバータA、B、Cの誤差増幅器7A、7B、7Cに出
力する。また、誤差増幅器7A、7B、7Cには出力電
圧検出回路9の出力電圧が、出力電圧信号として入力さ
れる。 【0025】複数のコンバータA、B、Cは、本実施の
形態では、ほぼ同一の回路構成であるので、代表的にコ
ンバータAを説明する。コンバータAは、スイッチング
素子2A、整流平滑回路4A、制御回路1A、電流検出
回路5Aを含む。制御回路1Aは、駆動回路3A、比較
回路51A、誤差増幅器7Aを含む。スイッチング素子
2Aは駆動回路3Aにより断続制御され、直流電圧源1
0から供給される直流電圧を断続する。整流平滑回路4
Aは断続された電圧を整流平滑して別の直流電圧に変換
して出力する。電流検出回路5Aは、コンバータAの出
力電流に対応した電流を検出して電流検出信号をコンバ
ータAの比較回路51Aに出力するとともに、その他の
コンバータ(本例ではB)の比較回路51Bにも出力す
る。更に、コンバータAの比較回路51Aは自身のコン
バータAの電流検出信号以外にその他のコンバータ(本
例ではC)の電流検出信号を受け入れ、両者の電流検出
信号を比較し、比較結果信号を誤差増幅器7Aに出力す
る。その他のコンバータB、Cの比較回路51B、51
Cも同様の関係となるように電流検出信号を受け入れ、
それぞれの誤差増幅器7B、7Cに比較結果信号を出力
する。 【0026】誤差増幅器7Aは前述の通り、出力電流の
比較結果信号以外に出力電圧信号と目標電圧信号が入力
されており、これらの信号に基づいた制御情報を駆動回
路3Aに出力する。 【0027】上述の動作はコンバータB、Cについても
同様であり、コンバータA、B、Cの駆動回路3A、3
B、3Cは入力された制御情報にもとづき、各コンバー
タA、B、Cの出力電流がバランスするように、かつ、
スイッチング電源装置の出力電圧V0が共通の出力電圧
調整手段6により設定された値となるように各コンバー
タA、B、Cのスイッチング素子2A、2B、2Cの断
続を制御する。 【0028】このように構成されたスイッチング電源装
置は、各コンバータA、B、C間に主・従の関係が無く
共通の出力電圧調整手段6を備えるので、並列に接続さ
れた出力電圧V0の可変調整が容易に行える。例えば、
出力電圧V0を上昇させる場合、共通の出力電圧調整手
段6の抵抗R1〜R3を調整して目標電圧値を上昇させ
ればよい。この結果、誤差増幅器7A、7B、7C及び
駆動回路3A、3B、3Cを介してスイッチング素子2
A、2B、2Cのオン幅が広がる方向に制御され、スイ
ッチング電源装置の出力電圧V0は設定値迄上昇して安
定する。これと同時に、それぞれのコンバータA、B、
Cの出力電流も増加するが、電流検出回路5A、5B、
5CによりそれぞれのコンバータA、B、Cの出力電流
を検出し、比較回路51A、51B、51Cによりそれ
ぞれのコンバータA、B、Cの出力電流を比較し、誤差
増幅器7A、7B、7C、駆動回路3A、3B、3Cを
介してコンバータA、B、Cの出力電流がバランスする
ようにスイッチング素子2A、2B、2Cの断続を制御
する。このため、コンバータA、B、Cの電流分担は平
均化される。 【0029】出力電圧V0を低下させる場合には、同様
の手段にて目標電圧値を低下させればよい。 【0030】それぞれのコンバータA、B、Cの出力電
流の比較は、任意の1個のコンバータの出力電流と、そ
の他のコンバータの出力電流中で、最も大きな出力電流
あるいは最も小さな出力電流とを、それぞれのコンバー
タの比較回路51A、51B、51Cで比較すること
や、それぞれのコンバータA、B、Cの平均出力電流と
を比較することでも実現できる。 【0031】なお、それぞれのコンバータA、B、Cの
出力電流を検出して比較することは必ずしも必要でな
く、例えば共振型コンバータの如く、出力電圧を制御す
ることにより、出力電流がバランスしやすいコンバータ
では不要である。 【0032】本発明のスイッチング電源装置において、
並列接続するコンバータの個数は3個に限定されるもの
ではなく、2個以上であれば、個数を問わない。コンバ
ータの形式は他励式、自励式を問わず、又、フォワード
型、フライバック型のいずれであっても利用可能であ
る。 【0033】本発明のスイッチング電源装置を構成する
にあたり、複数のコンバータ、共通の出力電圧調整手
段、および出力電圧検出回路を構成する回路要素を一枚
のプリント基板上に形成してもよいが、前記共通の出力
電圧調整手段を別の独立したプリント基板上に形成し、
負荷端に配置することにより、負荷端での出力電圧の調
整が極めて容易に行えるようになる。又、個々のコンバ
ータをそれぞれ独立したプリント基板上に形成してもよ
い。 【0034】個々のコンバータをそれぞれ独立したプリ
ント基板上に形成した場合、個々のコンバータに個々の
コンバータの出力電圧検出回路と出力電圧調整手段を付
加しておけば、各コンバータの並列接続を解除したと
き、個々のコンバータを1個の独立した電源装置として
用いることができる。このことは、逆に、本発明のスイ
ッチング電源装置を構成するに当り、既存のスイッチン
グ電源をコンバータとして転用できることを意味する。 【0035】図2は、本発明に係るスイッチング電源装
置の別の実施例を示す回路図である。図において、図1
と同一参照符号は同一の構成部分を示し、TA、TBは
変換トランス、6A、6Bはそれぞれのコンバータの電
圧調整手段である。 【0036】本実施例のスイッチング電源装置は2つの
コンバータA、Bを含む。それぞれのコンバータA、B
はトランスTA、TBを含む絶縁型一石フォワード方式
で構成されている。本実施例のコンバータA、Bは同一
構成であるので、代表的にコンバータAを説明する。 【0037】コンバータAのトランスTAは一次巻線T
1Aと二次巻線T2Aとを含む。一次巻線T1Aはスイ
ッチング素子2Aを介して直流電圧源10に接続され
る。二次巻線T2Aは整流平滑回路4Aに接続されてい
る。整流平滑回路4AはダイオードD1A、D2A、チ
ョークコイルLA、コンデンサCAとを含むチョークイ
ンプット型で構成され、コンデンサCAの両端間にコン
バータAの出力を得る構成となっている。 【0038】個別電圧調整手段6Aは基準電圧源61A
と可変抵抗R6Aからなり、可変抵抗R6Aで調整され
た電圧を個別目標電圧信号として誤差増幅器7Aの一方
の入力端子に出力する。誤差増幅器7Aは他方の入力端
子に、抵抗R4A、R5Aでなる出力電圧検出回路9A
で検出した分圧電圧をコンバータAの出力電圧信号とし
て入力され、その出力を制御情報として駆動回路3Aに
出力する。 【0039】駆動回路3Aは誤差増幅器7Aからの制御
情報にもとづきスイッチング素子2Aの断続を制御す
る。 【0040】このように構成されたコンバータA、Bで
は、スイッチング素子2A、2Bの断続によりトランス
TA、TBの一次巻線T1A、T1Bに直流電圧が断続
して印加され、二次巻線T2A、T2Bに断続した電圧
が誘起される。この電圧は整流平滑回路4A、4Bに入
力されて整流平滑され、コンデンサCA、CBの両端に
別の直流電圧として出力される。 【0041】この出力電圧は出力電圧検出回路9A、9
Bで検出され、誤差増幅器7A、7B、駆動回路3A、
3Bを介してスイッチング素子2A、2Bの断続を制御
することにより個別電圧調整手段6A、6Bで設定した
電圧に安定化される。 【0042】このように、本実施例で用いるコンバータ
A、Bはそれぞれ独立した電源装置としての機能を備え
ている。 【0043】本実施例のスイッチング電源装置は、上述
の如く、独立した電源装置としての機能を備えたコンバ
ータA、Bの入力端、出力端をそれぞれ並列に接続し電
力容量を倍加して負荷8に電力を供給するよう構成され
る。又、更に本実施例のスイッチング電源装置は前記並
列に接続した出力電圧を可変調整する共通の出力電圧調
整手段6を備えるとともに、各コンバータA、Bの出力
電流をバランスさせるための機能を備えている。 【0044】共通の出力電圧調整手段6は基準電圧源6
1と、基準電圧源61の両端に接続された抵抗R1〜R
3とを含み、前記コンバータA、Bの個別電圧調整手段
6A、6Bの各々と並列になるよう接続されている。こ
のため、前記コンバータA、Bの個別電圧調整手段6
A、6Bの可変抵抗R6A、R6Bをしぼっておくこと
により、誤差増幅器7A、7Bの一方の入力端子に抵抗
R1〜R3で設定される共通の目標電圧信号を入力する
ことが可能となる。上述の構成は各コンバータA、Bの
出力電圧を共通の出力電圧調整手段6によって調整しう
ることを意味する。 【0045】各コンバータA、Bの出力電流をバランス
させるためには電流検出回路5A、5B、および比較回
路51A、51Bが寄与する。 【0046】電流検出回路5A、5BはトランスTA、
TBの一次側電流経路にそれぞれ設けられたカレントト
ランスと、該カレントトランスの出力を直流電圧に変換
し、電流検出信号として出力する回路とで構成される。
コンバータAの電流検出信号は電流検出回路5Aより出
力され、比較回路51Aの一方の入力端子に出力される
とともにコンバータBの比較回路51Bの他方の入力端
子にも出力される。コンバータBの電流検出信号は比較
回路51Bの一方の入力端子に出力されるとともに比較
回路51Aの他方の入力端子にも出力される。これによ
り、比較回路51A、51Bは自身のコンバータの出力
電流と他のコンバータの出力電流との比較が可能とな
り、その比較結果信号を出力電圧検出回路9A、9Bで
生成する出力電圧信号に重畳して誤差増幅器7A、7B
の他方の入力端子に出力する。 【0047】誤差増幅器7A、7Bは入力された比較結
果信号、出力電圧信号、および目標電圧信号にもとづ
き、駆動回路3A、3Bに制御情報を出力する。駆動回
路3A、3Bは制御情報にもとづき、各コンバータA、
Bの出力電圧が共通の電圧調整手段6により設定された
電圧に安定するように、かつ、各コンバータA、Bの出
力電流がバランスするようにそれぞれのスイッチング素
子の断続を制御する。 【0048】このように構成された本実施例のスイッチ
ング電源装置では、各コンバータA、B間に主・従の関
係が無く、並列接続された出力電圧の調整が共通の出力
電圧調整手段6の抵抗R1〜R3を調整するだけで容易
に行える。 【0049】例えば、出力電圧を所定値に上昇させる場
合、出力電圧調整手段6の抵抗R1〜R3を調整して誤
差増幅器7A、7Bに入力される目標電圧信号の目標電
圧値を上昇させる。これにより、誤差増幅器7A、7
B、駆動回路3A、3Bを介してスイッチング素子2
A、2Bのオン幅が広がり出力電圧は上昇して目標電圧
値に至る。同時に、それぞれのコンバータA、Bの出力
電流はバランスするように制御されるため、それぞれの
コンバータA、Bの電流分担は平均化される。このた
め、スイッチング電源装置を構成する複数のコンバータ
A、Bの寿命も平均化し、高い信頼性が得られる。 【0050】また、各コンバータA、B間は主・従の関
係がない。従って、複数のコンバータA、Bのうち、何
れかのコンバータが故障した場合でも、スイッチング電
源装置全体が制御不能になることはなく、信頼性が更に
向上する。 【0051】本実施例のスイッチング電源装置を構成す
る2個のコンバータA、Bは、それぞれ独立した電源装
置としての機能を備えている。このため、複数個の既存
の電源装置を複数個のコンバータA、Bに転用して本発
明のスイッチング電源装置を構成することが可能であ
る。なお、コンバータの生産ラインにおいて、そのライ
ンで生産される任意の複数個のコンバータを本発明のス
イッチング電源装置に用いることを想定して、その任意
の複数個のコンバータの電圧調整手段を構成する部品を
省略して生産しても、本スイッチング電源装置を構成す
るにあたり何等支障は生じない。 【0052】以上、本発明の実施例を参照して、本発明
の内容を具体的に説明したが、当業者であれば本発明の
基本的技術思想および教示に基づいて種々の変形を行う
ことができることは自明である。 【0053】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)出力電圧の変更や調整が容易な並列運転方式のス
イッチング電源装置を提供することができる。 (b)信頼性の高い並列運転方式のスイッチング電源装
置を提供することができる。 (c)既存のスイッチング電源をコンバータとして転用
して構成し得る並列運転方式のスイッチング電源装置を
提供することができる。
を概略的に説明するブロック図である。 【図2】本発明に係るスイッチング電源装置の別の実施
例を示す回路図である。 【符号の説明】 10 直流電圧源 A、B、C コンバータ 2A、2B、2C スイッチング素子 4A、4B、4C 整流平滑回路 6 出力電圧調整手段 1A、1B、1C 制御回路 8 負荷 5A、5B、5C 電流検出手段 51A、51B、51C 比較回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数のコンバータと、出力電圧検出回路
と、出力電圧調整手段とを含むスイッチング電源装置で
あって、 前記複数のコンバータのそれぞれは、スイッチング素子
と、整流平滑回路と、制御回路とを含み、出力側が互い
に並列に接続されて負荷接続端を構成しており、 前記スイッチング素子は、供給された直流電圧をスイッ
チングし、 前記整流平滑回路は、前記スイッチング素子から供給さ
れた電圧を整流平滑して別の直流電圧を出力し、前記出力電圧検出回路は、前記負荷接続端における出力
電圧を検出して、出力電圧信号を出力し、 前記出力電圧調整手段は、目標電圧値が設定され、前記
目標電圧値に対応した目標電圧信号を出力し、 前記制御回路は、前記出力電圧検出回路から、前記出力
電圧信号が供給されるとともに、前記出力電圧調整手段
から前記目標電圧信号が供給され、前記負荷接続端に現
れる前記出力電圧が前記目標電圧値となるように前記ス
イッチング素子のスイッチング動作を制御するものであ
り、前記出力電圧調整手段は、前記複数のコンバータの前記
制御回路に共通に接続され、前記コンバータを搭載する
回路基板から独立し、かつ、負荷端に配置された基板
に、基準電圧源及び抵抗分圧回路を搭載して構成されて
いる スイッチング電源装置。
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