JP2923256B2 - ダクトレス送風システム - Google Patents

ダクトレス送風システム

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JP2923256B2
JP2923256B2 JP8329687A JP32968796A JP2923256B2 JP 2923256 B2 JP2923256 B2 JP 2923256B2 JP 8329687 A JP8329687 A JP 8329687A JP 32968796 A JP32968796 A JP 32968796A JP 2923256 B2 JP2923256 B2 JP 2923256B2
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ventilation
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勝彦 野村
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茂 安井
有二 浜島
良英 平田
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NITSUSHIN BOSEKI KK
NITSUSHINBO TOREEDEINGU KK
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NITSUSHINBO TOREEDEINGU KK
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D25/00Pumping installations or systems
    • F04D25/16Combinations of two or more pumps ; Producing two or more separate gas flows
    • F04D25/166Combinations of two or more pumps ; Producing two or more separate gas flows using fans
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D17/00Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps
    • F04D17/08Centrifugal pumps
    • F04D17/10Centrifugal pumps for compressing or evacuating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D25/00Pumping installations or systems
    • F04D25/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D25/08Units comprising pumps and their driving means the working fluid being air, e.g. for ventilation
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場、ホール、倉
庫、地下駐車場等の広い床面積を持つ建物に適した送風
システムであって、該建物に設置された外部装置(外気
取込装置、強制排気装置、空調機等)と組合わせて使用
され、外気取込装置あるいは外気を取込み易い開口部か
ら強制排気装置までの間の空気の搬送および攪拌や、空
調機から発生した空調された空気の建物内での搬送およ
び攪拌等をダクトを用いず効率よく行うダクトレス送風
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】外気取込装置や強制排気装置あるいは空
調装置と組合わされて上述の用途に用いられる従来の送
風システムとしては、建物内部の天井部の所要部にダ
クトを配管してそのダクトを通して気流を搬送するもの
や、建物内部の天井部の所要部に配置した軸流式送風
機とダクトやノズルを組み合わせて高速エアジェット流
を発生させるもの(特公昭63−33053号)、そし
て建物内部の天井部の所要部に下向き角度調整可能な
軸流式送風機を複数設置したもの(特開昭60−169
022号)や、建物内部の左右側壁間に該側壁の間隔
と概略同じ長さのケーシングを有する気流発生器を配置
したもの(実開平4−125141号)が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述のシ
ステムを広い床面積を持つ建物内部に使用するには以下
の問題点がある。すなわち、のシステムは、ダクトの
配管長が長くなり、ダクト内部での送風損失が大きくな
るためダクト径および送風機を大型にして送風量を稼ぐ
必要があり、ランニングコストが高い、多くの空間がダ
クトに占有される等の問題がある。また、長大なダクト
を建物内部に配管するのに手間がかかるという問題もあ
る。
【0004】のシステムは、ダクト内部での送風損失
のため、送風機を大型にして送風量を稼ぐ必要があり、
ランニングコストが高いという問題がある。また、送風
機からノズルまでの距離により気流の強弱を生じ、しか
もスポット状に送風されるので、気流同士の巻込みによ
る送風ムラが発生し易く、気流のバランスを保ち難いの
で、効率が悪くなるという問題もある。しかもダクト、
ノズル等の部品が増えるので、設備コストが高いという
問題もある。
【0005】のシステムは、軸流式送風機を用いるの
で気流がスポット流になるため送風ムラが発生し易く、
建物内部全体を平均して空調するためには、多くの軸流
送風機を設置する必要があり、そのため設備費、ランニ
ングコストが増加する問題がある。
【0006】そしてのシステムは、気流発生器のケー
シングが左右側壁間の間隔に概略等しい長さを有してい
るため、駐車場内のように車両等の大きな障害物がある
場合でも気流をスムーズに流すことができるので効率は
よいが、上記のようにケーシングが左右側壁間の間隔に
概略等しい長さであるため、設置が難しく、設置可能な
場所が限られるという問題がある。また、設備費が高い
という問題もある。
【0007】それゆえ本発明は、上述の問題点に鑑み
て、設置が容易で、床面積の広い建物内部での空気の搬
送および攪拌等を効率よく行うことができ、ランニング
コストが安価な送風システムを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明のダクトレス送風システムは、複数の貫流送風機
(横流送風機とも呼ばれる)を、一つまたは互いに同一
方向に送風する複数の前記貫流送風機からの帯状気流
が、その貫流送風機の前方又は側方に位置する他の一つ
または互いに同一方向に送風する複数の前記貫流送風機
またはその貫流送風機からの帯状気流に到達するよう
に、建物内に配置したことを特徴としている。
【0009】かかるダクトレス送風システムにあって
は、建物内において、一つまたは互いに同一方向に送風
する複数の前記貫流送風機からの帯状気流が、その貫流
送風機の前方又は側方に位置する他の一つまたは互いに
同一方向に送風する複数の前記貫流送風機またはそこか
らの帯状気流に到達する。またこのダクトレス送風シス
テムは、建物内に複数の貫流送風機を配置するだけで構
成される。従ってこのダクトレス送風システムによれ
ば、送風システムの設置を容易ならしめることができる
とともに、床面積の広い建物内部での空気の搬送および
攪拌等を効率よく行い得て、ランニングコストを安価な
ものにすることができる。
【0010】また上記と異なる視点で把握すると、本発
明のダクトレス送風システムは、床面および天井面と側
部の四つの境界面とで画成され、その内部に少なくとも
一つの貫流送風機が設置されるとともに少なくともその
貫流送風機の送風方向にある前記境界面が少なくとも部
分的に開口している送風区画を建物内に複数設け、一つ
の前記送風区画にてその送風区画の前記貫流送風機から
発生した帯状気流がその貫流送風機の送風方向の前記開
口している境界面に隣接する他の前記送風区画内に到達
するように前記送風区画を設定することを特徴としてい
る。
【0011】かかるダクトレス送風システムによれば、
一つの送風区画の一つまたは互いに同一方向に送風する
複数の前記貫流送風機からの帯状気流を、その送風区画
に隣接する他の送風区画の、その貫流送風機の前方又は
側方に位置する他の一つまたは互いに同一方向に送風す
る複数の前記貫流送風機またはそこからの帯状気流に到
達させることができる。またこのダクトレス送風システ
ムは、建物内に複数の貫流送風機を配置するだけで構成
される。従ってこのダクトレス送風システムによれば、
送風システムの設置を容易ならしめることができるとと
もに、床面積の広い建物内部での空気の搬送および攪拌
等を効率よく行い得て、ランニングコストを安価なもの
にすることができる。
【0012】なお、本発明においては、好ましくは、前
記送風区画内に到達する気流の範囲を、前記貫流送風機
からの気流の到達長さの5%以上とする。かかる構成に
よれば、気流が誘引され易くなるので、一つまたは互い
に同一方向に送風する複数の前記貫流送風機からの気流
を、その貫流送風機の前方又は側方に位置する他の一つ
または互いに同一方向に送風する複数の前記貫流送風機
により確実に到達させることができる。
【0013】さらに、本発明においては、好ましくは、
一つの前記送風区画に設置される、一つの前記貫流送風
機の気流吹出口の幅方向の長さ又は、互いに同一方向に
送風する複数の前記貫流送風機の気流吹出口の幅方向の
長さの合計を、その送風区画の幅方向の長さの15%以
上でかつ75%以下とする。貫流送風機の気流吹出口の
幅方向の長さを送風区画の幅方向の長さの15%以上と
すれば、幅方向の送風ムラの発生を有効に防止すること
ができ、また75%以下とすれば、送風区画における貫
流送風機の設置を容易に行うことができる。
【0014】また、本発明においては、好ましくは、前
記複数の送風区画を、駐車場の外気取込装置および/も
しくは外気を取込み易い開口部からその駐車場の強制排
気装置へ気流を順次搬送するように前記駐車場の車路お
よび車室に配設する。かかる構成によれば、ダクトを用
いずして建物としての駐車場内の空気の換気および攪拌
を効率良く行うことができる。
【0015】この一方、本発明においては、好ましく
は、前記複数の送風区画を、建物の空調装置から発生し
た空調空気をその建物内で順次搬送するように前記建物
内に配設する。かかる構成によれば、ダクトを用いずし
て建物内の空調を効率よく行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面に基づき詳細に説明する。本発明のダクトレス送風
システムでは、換気もしくは空調、又は換気および空調
等の送風目的に応じ、例えば外気取込装置、強制排気装
置、空調機等の外部装置の設置位置を考慮して、外気取
込装置あるいは外気を取込み易い開口部から、あるいは
空調機からの空気の搬送と同時に、その空気の攪拌を行
い、建物内部で空気を効率的に送風するような配置で貫
流送風機を複数設置する。
【0017】すなわち本発明のダクトレス送風システム
では、複数の貫流送風機を、一つまたは互いに同一方向
に送風する複数の前記貫流送風機からの気流が、その貫
流送風機の前方又は側方に位置する他の一つまたは互い
に同一方向に送風する複数の前記貫流送風機に到達する
ように配置する。これがため本発明では、複数の貫流送
風機について上記効果が有効に得られるように、建物の
内部構造に応じて適宜に送風区画を設定する。
【0018】本発明のダクトレス送風システムにおける
送風区画は、床面および天井面と、それら床面および天
井面に挟まれる空間を幾何学的に区切る側部の四つの境
界面とで一定領域の区画(空間)を画成し、その区画の
内部に少なくとも一つの前記貫流送風機を設置するとと
もに、少なくともその貫流送風機の送風方向にある境界
面を、少なくとも部分的に、好ましくは大部分開口させ
て構成する。なお、本発明では便宜上、平面的に見て、
貫流送風機の羽根車の回転軸方向である貫流送風機の長
手方向に平行な方向を送風区画の幅方向とし、貫流送風
機の送風方向に平行な方向を送風区画の縦方向とする。
【0019】図1は、本発明における送風区画の一実施
形態を示す平面図、また図2は、図1に示す送風区画の
縦断面図である。ここにおける送風区画1は、図1およ
び図2に示すように、床面8および天井面9と、側部の
四つの境界面2〜5とで画成される一定領域の区画(空
間)の内部に、特定の範囲に気流を発生させる貫流送風
機6が設置されて構成されている。そしてこの実施形態
の送風区画1においては、境界面3が、上部の梁の部分
を除いて開口していて、貫流送風機の送風方向の開口し
た境界面となっており、境界面2および境界面4は、全
面的に閉じた壁面となっている。残る境界面5について
は後述のように、開口している場合としていない場合と
があり得る。
【0020】上記送風区画1のサイズは、送風区画1の
幅方向の長さW0については、主に壁や支柱により仕切
られた部分を基準として適宜に設定する。なお、壁や支
柱などの仕切りの無い場合には、任意の位置で区切って
もよい。
【0021】上記送風区画1の縦方向の長さL0につい
ては、設置する貫流送風機6から発生する気流7の到達
長さAL1に応じて設定する。かかる気流7の到達長さ
AL1は、貫流送風機6の送風能力、気流7の吹出角度
θ1、建物の階高H0等により定まる。なお、これとは
逆に送風区画1の縦方向の長さL0を先に定め、そのL
0に応じて貫流送風機6の送風能力等を設定しても良
い。
【0022】さらに本発明では、効率よく空気を送風す
るため、外気取込装置、強制排気装置、空調機等の外部
装置に接する一部の位置を除いて、建物内に、送風区画
1から発生した気流が送風方向の開口した境界面3に隣
接する送風区画10内に到達するように送風区画を設定
する。図3および図4は、上記実施形態における送風区
画1の気流の到達範囲をそれぞれ例示する簡略図であ
る。
【0023】図3は、送風区画1の貫流送風機6の送風
方向に対し送風区画10の貫流送風機6bの送風方向が
直交する場合を示しており、この場合には、送風区画1
の気流7の範囲は、送風区画1の貫流送風機6の気流7
が送風区画1の送風方向の開口した境界面3に隣接する
送風区画10の気流に誘引され易いように、その送風区
画1の気流7が送風区画10内に到達するようにする。
なお、貫流送風機6からの気流7の到達長さAL1の5
%以上の気流の範囲AL2が送風区画10と干渉するよ
うにすれば、より気流7が誘引され易くなるので好まし
い。
【0024】図4は、送風区画1の貫流送風機6の送風
方向と送風区画10の貫流送風機6bの送風方向とが同
一の場合を示しており、この場合には、送風区画1の気
流7の範囲は、送風区画1の貫流送風機6の気流7が送
風区画10の気流に誘因されて順次搬送され易いよう
に、送風区画1の気流7が送風区画10の貫流送風機6
bに到達するようにする。なお、貫流送風機6からの気
流7の到達長さAL1の5%以上の気流の範囲AL2が
貫流送風機6bの気流と干渉するようにすれば、より気
流7が順次搬送され易くなるので好ましい。
【0025】次に、本発明のダクトレス送風システムに
使用する貫流送風機について説明する。本発明のダクト
レス送風システムに使用する貫流送風機は、特に形式は
限定されないが、本発明における送風区画の幅方向の広
い範囲に送風することができて、軽量で、かつ薄型のも
のが、送風効率や取付性の点から好ましい。
【0026】図5は、本発明のダクトレス送風システム
に使用する貫流送風機の一実施形態を示しており、図示
の貫流送風機101は、送風機を構成する駆動装置10
3、羽根車104および制御装置105等の主要部品
が、アルミニウム押出し成形のケーシング102に一体
的に組み込まれて構成されている。そしてそのケーシン
グ102には、空気吸込口106、気流吹出口107お
よび取付溝が設けられており、貫流送風機101は、そ
の取付溝に嵌まり合う取付け金具等によって天井面9や
壁面等に取付けることができる。また、貫流送風機10
1は、所要に応じてブローガイド108,109を上記
取付溝に取付けることにより、気流の吹出方向を任意に
変更することもできる。さらに貫流送風機101は、そ
の長手方向に複数台連結することもでき、その連結は、
そのケーシング102の長手方向端部のカバーを取り除
いた状態でケーシング102同士を結合し、所要に応じ
て羽根車104同士も結合することで容易に行うことが
できる。
【0027】かかる貫流送風機101であれば、前述の
ように、軽量であり、かつ、気流吹出口107が送風区
画の幅方向に長いので幅方向の広い範囲に概略均一に送
風でき、また、駆動装置103が低電力のものでも多く
の風量を送風できるのでランニングコストを低減でき、
しかも、ケーシング102内に主要部品が一体化されて
おりかつ羽根車104の使用によって幅方向に対して直
角な方向の断面積が小さなものとなっていることから、
取付自由度が高く、天井面や壁面等に自由に設置できる
とともに、取付作業を非常に容易にすることができる等
の点から、本発明のダクトレス送風システムに好適であ
る。
【0028】次に、本発明において送風区画に発生させ
る気流について説明する。本発明のダクトレス送風シス
テムでは、送風ムラを抑えかつ送風効率を良くするとい
う観点から、貫流送風機の気流吹出口から一度に送風区
画内の広い範囲に気流を発生させて、気流が送風区画の
幅方向に概略均一に流れるようにし、そして、気流の障
害となる物が無い送風区画では、送風区画内の広い範囲
に気流を送風して空気が淀まないようにし、また駐車場
内における車両等の、気流の障害となる物が有る送風区
画では、それによって気流が遮られてしまうことがない
ように、壁や物との隙間部分などに気流を送風するよう
にする。
【0029】これがため本発明では、送風区画に設置す
る一つの貫流送風機の気流吹出口の幅W1(図1参照)
または互いに同一方向に送風する複数の貫流送風機の気
流吹出口の幅の合計W1が、その送風区画の幅W0の1
5%以上でかつ75%以下の長さとなるように貫流送風
機を設置する。W1の長さが15%未満では送風区画の
幅方向の送風ムラが発生し易くなるため好ましくなく、
また、75%を超えると貫流送風機の全長が長くなるの
で送風区画への設置が困難となるからである。さらに、
W1の長さをW0の20%以上でかつ50%以下の範囲
内とすれば、送風区画内の空気の攪拌および入換えをす
るのに十分な送風量を確保できると同時に設備コストを
低減でき、また設置を容易にすることもできる。
【0030】本発明においては、W1の長さは、送風区
画の幅W0を基準として、送風区画内に気流の障害とな
る物が無い場合を想定して先ず設定され、障害物が有り
得る場合に適宜変更する。また送風区画に設置する貫流
送風機の台数は、一つでも複数でもよく、送風区画の幅
W0や、障害物の有無等により適宜選定し、幅方向の広
い範囲に送風して送風ムラの発生を抑えて、送風区画内
の空気の攪拌や空気の入換え、そして空気の搬送を効率
的にできるようにする。
【0031】次に、本発明において送風区画に設置する
貫流送風機の取付位置について説明する。送風区画の幅
方向の取付位置については、送風区画内に気流の流れの
障害となる物が無い場合は、貫流送風機の気流吹出部の
幅方向の中心を送風区画の幅方向の中心と一致させて設
置すれば、発生した気流を概略均一にムラなく流せるの
で好ましい。障害となる物がある場合は、気流を流しや
すい位置に適宜左右にずらし、あるいは同一の向きで分
散させて設置してもよい。
【0032】次に、上記した送風区画内に気流の障害と
なる物が有る場合の送風区画の幅方向の貫流送風機の取
付位置について具体的に説明する。例えば、気流の障害
となる物が有る建物として駐車場を例にとる。図6は、
図1に示す送風区画1内に車両C1、C2を駐車させた
状態を例示する平面図であり、図7は、図6に示す送風
区画1の縦断面図である。図6に示すように二台の車両
C1、C2の隙間部が送風区画1の幅方向の概略中央と
なる場合には、その隙間部に気流7を送風することがで
きるので、貫流送風機6の気流吹出し部の幅方向の中心
を送風区画1の幅方向の中心に一致させて貫流送風機6
を設置することが好ましい。
【0033】図8は、幅方向に駐車する車両を三台とし
た送風区画11を示す。この場合には、三台の車両C
3、C4、C5の隙間部は二箇所となるので、二つの貫
流送風機を同一の向きで互いに離間させて設置してもよ
いが、経済性の点から一つの貫流送風機を設置しても、
送風区画11に設置される貫流送風機の気流吹出口の幅
は前述のように区画の幅W0の15%以上で75%以下
の長さを有するので、二箇所の隙間部に気流を送風する
ことができる。かかる一つの貫流送風機を設置する場合
には、貫流送風機16の気流吹出部の幅方向の中心を送
風区画11の幅方向の中心に一致させて貫流送風機16
を設置することが好ましい。
【0034】図9は、縦方向に駐車する車両を四台とし
た送風区画21を示す。この場合には、壁面で構成され
る境界面23と車両C6,C7,C8,C9との隙間部
に気流を送風すれば、送風区画21内で効率良く送風で
きるので、貫流送風機26の幅方向の取付位置を境界面
23側に寄せて貫流送風機26を設置する。
【0035】このように、貫流送風機の幅方向の取付位
置としては、送風区画内に気流の障害となる物が有る場
合には、その障害となる物に遮られずに効率良く送風区
画内で送風できる位置を適宜に選択する。
【0036】この一方、本発明において送風区画に設置
する貫流送風機の、送風区画の縦方向の取付位置につい
ては、空気の搬送および攪拌効率と、開口している境界
面に隣接する送風区画への気流の到達範囲とを考慮して
適宜に選択する。例えば、図1に示す送風区画1におい
て、送風方向と反対側の境界面5が全面的に閉じた壁面
で形成されている場合には、その境界面5を形成する壁
面に貫流送風機6を取付けて、気流が送風区画の縦方向
の長い範囲に送風されるようにすることが好ましい。ま
た、境界面5が部分的あるいは全面的に開口している場
合には、その開口から外気や空調された空気、あるいは
隣接する送風区画から送風された空気を取り込み易い位
置に貫流送風機6を設置して、効率よく空気を搬送でき
るようにすることが好ましい。
【0037】本発明において送風区画に設置する貫流送
風機の取付高さH1(図1参照)については、空気の搬
送および攪拌効率の点から、通常は建物内部の上部に位
置する高さとするが、送風目的や送風区画の形態に合わ
せて取付高さを下げる等、適宜に変更することもでき
る。例えば、二段式駐車場のように、気流の障害となる
上下二段の車両の中間位置にあたる高さに貫流送風機を
設置すれば空気の搬送および攪拌効率が良くなる場合に
は、その上下の車両の中間位置にあたる高さに貫流送風
機を設置する。
【0038】本発明における送風区画内の風速は、送風
目的や送風区画の設定位置に合わせて適宜に設定する。
例えば、主に空調を行う場合には、快適感を保てるよう
に送風区画内の平均風速を0.2m〜1.0m程度とす
る。また主に換気を行う場合は、送風区画の内部の空気
の入換え回数を増やすように送風区画内の平均風速を
0.2m〜1.5m程度とする。さらにその風速は、例
えば通路や車路に設定した送風区画のように、気流の妨
げになる物が少ないため連続して気流を流すことができ
る送風区画では、気流の流速を速くして周辺の送風区画
からの気流を吸込み易くする等、建物内部の形態に合わ
せて適宜に設定することができる。
【0039】本発明における貫流送風機の吹出し角度θ
1(図1参照)は、送風区画内で空気の攪拌と搬送を同
時にかつ効率良くできるように設定する。これがため本
発明では、貫流送風機の吹出し角度θ1を斜め下向きに
して、送風する気流の中心線が水平方向に対して下向き
0°〜90°の角度範囲内で、好ましくは下向き5°〜
60°の角度範囲内になるように設定する。この5°〜
60°の角度範囲外では空気の攪拌と搬送を同時にかつ
効率良く行うことが困難になるからである。
【0040】また貫流送風機の吹出し角度θ1は、貫流
送風機の取付高さH1に応じて適宜に選定する。例え
ば、H1が3.0mの場合には吹出し角度θ1を下向き
10°〜30°の角度に設定することが、気体の搬送お
よび攪拌の効果と、設置する貫流送風機の台数との点か
ら好ましい。
【0041】かかる貫流送風機の吹出し角度θ1の調節
は、貫流送風機それ自体の設置角度またはブローガイド
の取付角度の調節、あるいはそれらの組合わせ等によっ
て行うことができる。なお、貫流送風機それ自体やブロ
ーガイドの角度を、モーター等を持つの駆動装置による
可変式にして、冷暖房の切換え等の際に所要に応じて吹
出し角度を随時変更し得るようにしても良い。
【0042】次に、本発明のダクトレス送風システムを
設置した建物内の空気の流れについて説明する。図10
は、本発明のダクトレス送風システムを建物内に設置す
る際の一実施形態として、駐車場内の空気の換気のため
に、本発明における送風区画を複数組合わせて駐車場内
に設置した状態を、平面図にて示している。図10に示
す駐車場41に設けられた換気システムは、外気取込装
置43と、強制排気装置44と、各々車路に設定した送
風区画45〜47、送風区画48〜49および送風区画
50と、各々車室に設定した送風区画51〜59、送風
区画60〜68および送風区画69とによって構成され
ており、ここで、各々車路に設定した送風区画45〜4
7、送風区画48〜49および送風区画50と、各々車
室に設定した送風区画51〜59、送風区画60〜68
および送風区画69とが、本発明のダクトレス送風シス
テムを構成している。なお、送風区画68は、その領域
内に車室のみならず車路をも含むように設定してあっ
て、そこからの気流が送風区画50に到達するようにな
っている。
【0043】この換気システムにおいて、車路に設定し
た送風区画45〜47、送風区画48〜49および送風
区画50と、車室に設定するとともに車路をも含めた送
風区画68とに発生させる気流は、車室に設定された送
風区画51〜59、送風区画60〜67および送風区画
69から排出された気流を誘引し易いように、流速を速
くすることが好ましい。
【0044】図10に示す駐車場41内での気流の流れ
を説明すると、車両出入り口42および外気取込装置4
3から駐車場41内に導入された外気70、71は、車
路に設定した送風区画45,48の貫流送風機によっ
て、強制排気装置44側に送風される。
【0045】そして上記送風区画45により図10では
右半部の範囲に導入された外気70は、車路に設定した
送風区画45〜47により搬送されながら、車室に設定
した各送風区画51〜59内に供給される。各送風区画
51〜59内に供給された外気は、各送風区画51〜5
9内で排気ガスを多く含む空気と攪拌された後、再び車
路側に排出される。排出された気流は、送風区画45〜
47の気流に誘引されて、強制排気装置44側に送風さ
れ、その強制排気装置44により外部に排出される。
【0046】同様に、上記送風区画48により図10で
は左半部の範囲に導入された外気71は、車路に設定し
た送風区画48,49により搬送されながら、車室に設
定した各送風区画60〜67内に供給され、攪拌され
て、再び車路側に排出される。車路側に排出された気流
は、送風区画48,49の気流に誘引されて、車室に設
定するとともに車路をも含めた送風区画68側に送風さ
れる。
【0047】送風区画68側に送風された気流は、その
送風区画68および、車路に設定した送風区画50に誘
引されて、車路に設定した送風区画47側に送風され、
その送風区画47により強制排気装置44側に送風され
て、強制排気装置44により外部に排出される。送風区
画69は、送風区画68,50側より空気を導入し、そ
れを強制排気装置44側に送風する。
【0048】駐車場の換気用に送風システムを用いる場
合には、外部より駐車場内に導入した外気と、駐車場内
の排気ガスを多く含んだ空気とを効率よく換気攪拌する
と同時に、効率よく外部に排出することが要求される
が、本発明のダクトレス送風システムでは前述のよう
に、各送風区画に発生させた気流が、一度に幅方向の広
い範囲に概略均一に送風され、かつ他の送風区画との間
で受け渡される。それゆえ本発明のダクトレス送風シス
テムによれば、駐車場41内の空気を効率よく攪拌し送
風して換気することができる。
【0049】なお、本発明のダクトレス送風システム
は、上述した実施形態に限られるものでなく、建物の形
態や強制排気装置等の位置に合わせて適宜に送風区画を
設定して設置することができる。また既存の駐車場の換
気設備に本発明のダクトレス送風システムを追加して、
駐車場の換気システムを再構成することもできる。
【0050】図11は、本発明のダクトレス送風システ
ムを建物内に設置する際の他の一実施形態として、空調
(空気調和)の効率化のために、本発明における送風区
画を複数組合わせてホール又は工場などの建物81内に
設置した状態を、平面図にて示している。図10に示す
空調システムは、空調機82,83,84および85
と、送風区画86〜93とにより構成されており、その
送風区画86〜93が、本発明のダクトレス送風システ
ムを構成している。
【0051】図11に示す実施形態では、建物81内で
各送風区画を広く設定する目的で、送風区画86〜91
の各々に、同じ向きの三台の貫流送風機を互いに離間さ
せて設けてあり、また、建物81内で気流を循環させる
目的で、送風区画の向きひいてはそこでの貫流送風機の
向きを上記送風区画86〜91に対して横向きに向けた
二つの送風区画92,93を設定している。なお、この
送風区画92,93に発生させる気流は、送風区画86
〜88および送風区画89〜91の気流を誘引し易いよ
うに、流速を若干速くすることが好ましい。但し、この
場合の気流の速度は、快適感を損なわない程度に速くす
ることが好ましい。
【0052】図11に示す建物81内での気流の流れを
説明すると、空調機82,83から発生した空調空気
は、送風区画86の貫流送風機によって送風され、送風
区画86〜88を順次に経て送風区画92に搬送され
る。送風区画92は、送風区画89側に送風する。同様
に、空調機84,85から発生した空調空気は、送風区
画89の貫流送風機によって送風され、送風区画89〜
91を順次に経て送風区画93に送風される。送風区画
93は、送風区画86側に送風する。このため、空調機
82,83および空調機84,85で発生した空調空気
は、建物81内を循環して広い範囲に送風される。
【0053】建物内の空調の効率化を目的として送風シ
ステムを用いる場合は、空調機から発生した空調空気を
建物内の空気と効率良く攪拌しながら、建物内全体に又
は所要とする部分に搬送するできることが要求される
が、本発明のダクトレス送風システムでは前述のよう
に、各送風区画に発生させた気流が、一度に幅方向の広
い範囲に概略均一に送風され、かつ他の送風区画との間
で受け渡される。それゆえ本発明のダクトレス送風シス
テムによれば、建物81内の空気を攪拌しながら効率よ
く搬送することができる。
【0054】なお、本発明のダクトレス送風システム
は、上述した実施形態に限られるものでなく、建物の形
態や空調機等の設置位置に合わせて、例えば、一つの壁
面のみに隣接して空調機が設置されている場合は一方向
に送風するように送風区画を設定し、対向する二つの壁
面にそれぞれ隣接して空調機が設置されている場合には
気流が対向するように送風区画を設定するなど、効率よ
く送風できるように適宜に送風区画を設定して設置する
ことができる。また既存の空調設備に本発明のダクトレ
ス送風システムを追加して、建物の空調システムを再構
成することもできる。
【0055】次に、本発明のダクトレス送風システムに
送風制御装置を追加する場合の制御方法について説明す
る。追加する送風制御装置は、タイマー式等、送風目的
に合わせて適宜に選択することができる。図12は、本
発明のダクトレス送風システムに追加する送風制御装置
の一実施形態を示している。図12に示す送風制御装置
201は、建物内を細かく制御して送風する場合に用い
ることができ、ここでは送風区画が211,212およ
び213の三つの場合を示している。送風制御装置20
1は、制御盤202およびセンサー221〜223によ
って構成されている。
【0056】センサー221〜223は、各送風区画ま
たは、検知位置として適宜な送風区画に設置するものと
し、図示例では、送風区画211,212および213
にそれぞれ設置してある。制御盤202は、換気目的の
場合は汚染ガス濃度、空調の場合は温度等の、建物内の
環境設定を行う設定器203と、センサー221〜22
3から信号を受け取る検出器204と、設定器203お
よび検出器204の出力値から制御値を算出して送風量
(貫流送風機の羽根車の回転数)を制御するコントロー
ラ205とによって構成されている。貫流送風機それ自
体やそのブローガイドが駆動装置による角度可変式の場
合は、コントローラ205は、貫流送風機それ自体やブ
ローガイドの角度も制御する。
【0057】検出器204は、センサー221〜223
からの、送風区画の汚染濃度又は温度等を示す信号を受
け取って環境値を出力する。コントローラ205は、そ
の環境値と設定値とを比較し、その差に基づいて各送風
区画の貫流送風機に制御信号を送信して、各送風区画2
11,212,213を個別に制御する。
【0058】かかる送風制御装置を本発明のダクトレス
送風システムに用いれば、送風区画毎に細かく送風を制
御できるので、特定の送風区画で集中的に送風する等、
建物内の送風状態をきめ細かく制御することができ、そ
れゆえ、より効率良く送風することができる。
【0059】
【実施例】次に、本発明のダクトレス送風システムの効
果を実施例によって具体的に説明する。以下に述べる実
施例1は、空調機のみを用いて空調を行っている工場の
建物内に本発明のダクトレス送風システムを設置して温
度変化の測定を行ったものであり、図13は、本発明の
ダクトレス送風システムを設置した上記工場内を示す平
面図である。比較例は、空調機のみを用いて空調を行う
場合とし、実施例の送風機を停止させて測定を行ってい
る。
【0060】設置場所、使用機器、設置条件、温度条件
の各条件を以下に示す。 (1)設置場所 ・床面積1750m2 (長さ50m×幅35m)×床面
から天井面までの高さ4.0mの工場(図13では符号
301で示す)内
【0061】(2)使用機器 空調機 ・室内機 RP−15HL3型(日立製作所(株)製)
4台(図13では符号311〜314で示す) ・室外機 RCR−15HL3型(日立製作所(株)
製) 4台(図13では図示せず) ・空調能力 ・暖房 最大40,000kcal/h(1台)×4台
=160,000kcal/h ・冷房 最大31,500kcal/h(1台)×4台
=126,000kcal/h 貫流送風機 LFSS−4型(日清紡績(株)製)
16台(図13では符号F1〜F16で示す) ・サイズ(送風機本体:縦×横×長さ)=160mm×
160mm×2530mm(1台) ・気流吹出口の長さ 2210mm(1台) ・送風能力 最大28m3 /h(1台)
【0062】(3)設置条件 空調機(室内機)は、壁302側に空調機311,31
2が設置され、また壁304側に空調機313,314
が設置されている。
【0063】表1は、建物(工場)301の床面から貫
流送風機の気流吹出口の中心線までの高さが3.0mの
場合の、貫流送風機(LFSS−4型)の送風特性を示
している。
【表1】
【0064】貫流送風機F1〜F16の取付高さ(床面
から気流吹出口(中心線)の位置まで)は3.0mとし
た。また気流吹出し角度は水平方向に対し下向き30°
(固定)としている。
【0065】表2は、各送風区画の構成を示している。
【表2】
【0066】建物(工場)301内には、送風区画32
1〜326が設定されている。送風区画321〜323
は、壁304側を送風方向としている。すなわち、言い
換えれば壁304に向かう方向を送風方向としている。
そして送風区画321は空調機311の前面に、また送
風区画322は空調機312の前面に夫々設定されてい
る。空調機311から送風区画321の貫流送風機F
1,F2まで(羽根車の軸線位置まで、以下同じ)の距
離は3m、空調機312から送風区画322の貫流送風
機F3,F4までの距離は6mとしている。
【0067】送風区画324〜326は、壁302側を
送風方向としている。すなわち、言い換えれば壁302
に向かう方向を送風方向としている。そして送風区画3
24は空調機313の前面に、また送風区画325は空
調機314の前面に夫々設定されている。空調機313
から送風区画324の貫流送風機F8,F9までの距離
は3m、空調機314から送風区画325の貫流送風機
F10,F11までの距離は6mとしている。なお、貫
流送風機F15,F16は、送風補助のために設置して
いる。
【0068】 温度条件は実施例、比較例共に同一条件である。
【0069】(5)測定結果 建物内の温度変化の測定は、最初に空調機のみを運転さ
せて比較例を測定し、一定時間経過後、貫流送風機を運
転させて実施例を測定した。測定位置は、送風区画32
2内(壁面302からの距離15m、壁面303からの
距離11m)の測定点P1と、建物内の略中央部(壁面
302からの距離25m、壁面303からの距離17.
5m)の測定点P2とに設定した。図14に暖房時の測
定点P1での測定結果、図15に暖房時の測定点P2で
の測定結果を示す。また図16に冷房時の測定点P1で
の測定結果、図17に冷房時の測定点P2での測定結果
を示す。これらの測定結果より、本発明のダクトレス送
風システムが空気の優れた搬送・攪拌効果をもたらすこ
とがわかる。
【0070】次に述べる実施例2は、本発明のダクトレ
ス送風システムを設置した駐車場内において風速測定を
行ったものであり、図18は、本発明のダクトレス送風
システムを設置した上記駐車場の平面図である。
【0071】設置場所、使用機器、設置条件の各条件を
以下に示す。 (6)設置場所 ・床面積7920m2 (長さ90m×幅88m)×床面
から天井面までの高さ4.5mの駐車場(図18では符
号401で示す)内
【0072】(7)使用機器 ・貫流送風機 LFSS−4型(日清紡績(株)製)
102台(図18では棒状に図示してあり、符号はな
し) ・サイズ(送風機本体:縦×横×長さ)は、実施例1と
同じ
【0073】(9)設置条件 駐車場401は、壁面403側に外気取込口406,4
07,408および409が設けられ、壁面405側に
強制排気装置410が設置されている。車路および車室
に設けられた送風区画は、外気取込口406〜409側
から強制排気装置410側へ気流を搬送するように設定
されている。
【0074】送風区画は、 ・車路の送風区画A(貫流送風機の風速(吹出口)5.
0m/s) 30区画(図18中範囲A内に位置する) ・車室の送風区画B(貫流送風機の風速(吹出口)3.
0m/s) 18区画(図18中範囲B内に位置する) ・車室の送風区画C(貫流送風機の風速(吹出口)3.
0m/s) 27区画(図18中範囲C内に位置する) とした。そして、送風区画の貫流送風機の取付高さ(床
面から吹出口(中心線)の位置まで)は3.0mとし、
また吹出角度は水平方向に対し下向き30°(固定)と
した。
【0075】表3は、各送風区画の構成を示している。
【表3】
【0076】(10)測定結果 風速の測定は、図18に示す如く車路の送風区画A内に
適当に測定点P11,P14,P15およびP18を設
定するとともに車室の送風区画B,C内に適当に測定点
P12,P13,P16およびP17を設定して、それ
ぞれの位置で行った。
【0077】表4は、各測定点での風速の測定結果を示
している。
【表4】
【0078】この測定結果より、本発明のダクトレス送
風システムが、車路および車室に設けた送風区画により
駐車場内の広い範囲に気流を送風して、空気の優れた搬
送・攪拌効果をもたらすことがわかる。
【0079】
【発明の効果】本発明は前述のようであるので、以下の
優れた効果を有する。
【0080】軸流送風機に比較して広い範囲から気流を
送風する貫流送風機を建物内に、一つまたは互いに同一
方向に送風する複数の前記貫流送風機からの気流が、そ
の貫流送風機の前方または側方に位置する他の一つまた
は互いに同一方向に送風する複数の前記貫流送風機また
はその貫流送風機からの気流に到達するように複数設置
しているので、床面積の広い建物でも効率良く送風する
ことができる。また、建物内に複数の送風区画を設定
し、それらの送風区画に貫流送風機をそれぞれ設けて、
送風区画内で発生した気流が前述の通り幅方向の広い範
囲に送風されて、送風方向の開口した境界面に隣接する
他の送風区画内に到達するようにしているので、より効
率的に気流を発生させて送風することができる。
【0081】なお、送風区画に設置される貫流送風機の
気流吹出口の幅方向の長さを、送風区画の幅方向の長さ
の15%以上でかつ75%以下の長さとすれば、貫流送
風機がこの範囲の全体から気流を送風することから、送
風区画の幅方向の広い範囲を概略均一に送風できるの
で、送風ムラの発生を抑えて、送風および空気の攪拌を
より効率よく行うことができる。
【0082】なお、他の送風区画内に到達する気流の範
囲を貫流送風機からの気流の到達長さの15%以上とす
れば、より効率的に空気を搬送することができる。
【0083】上記のように、広い床面積をもつ建物内を
長い送風用ダクトを用いずして送風できるので、送風シ
ステムの施工費を低減することができ、さらに、必要と
する送風機の幅を左右側壁間の間隔よりも短くできると
ともに、設置する送風機の台数を少なくできるので、設
備費を安価にすることができる。
【0084】貫流送風機を用いていることから、十分な
送風量を省電力の駆動装置で発生させることができるの
で、ランニングコストを低減させることができる。
【0085】送風区画に設置される貫流送風機を、図9
に示す例のように主要部品が一体化された貫流送風機と
すれば、トータルの部品点数を少なくできるので、設備
費を軽減させることができる。
【0086】気流吹出口の幅方向の長さを、送風区画の
幅方向の長さの15%以上で、かつ75%以下の長さと
すれば、送風機の全長(幅方向の長さ)を短くすること
ができることから、送風機の構成部品を一度に取付ける
ことができるので、天井等への取付けを容易にすること
ができる。さらに、送風機を軽量かつ薄型にできるの
で、この点でも取付けを容易にすることができる。
【0087】建物内に複数の貫流送風機を設置するだけ
であることから、送風システムの設置が容易であるの
で、建物の形態や送風目的に合わせて設置することが非
常に容易である。
【0088】また、必要とする送風機の幅を左右側壁間
の間隔よりも短くできることから、送風機の羽根車の全
長を短くすることができので、発生する騒音を軽減する
ことができる。
【0089】なお、送風制御装置による送風制御を行っ
た場合には、送風区画毎に送風を制御できるので、特定
の送風区画で集中的に送風する等、建物内の送風をきめ
細かく制御することができ、それゆえ、より効率良く送
風することができる。
【0090】次に、送風目的別の効果を説明する。先ず
本発明のダクトレス送風システムを駐車場の換気に用い
た場合について説明すると、車室に送風区画を設定した
場合には、車室の幅方向の広い範囲に均一に送風するこ
とができるので、車両の駐車状態に関係なく車室内を換
気することができる。さらに、幅方向の広い範囲に均一
に送風することができるので、淀みの発生を抑え、排気
ガスを含んだ車室内の空気を効率よく換気して車室外に
排出することができる。
【0091】また、車路に送風区画を設定した場合に
は、幅方向の広い範囲に効率よく送風することができる
ので、駐車場内に取込まれた外気を車路に沿って効率良
く搬送でき、また、車室の送風区画から排出された空気
も効率良く搬送することができる。
【0092】さらに、幅方向の広い範囲に送風されるた
め、車室の送風区画に外気を供給し易くすると同時に、
車室の送風区画から排出された空気を誘引し易くするこ
とができる。このため、車室の送風区画内の気流と車路
の送風区画内の気流のバランスを保つことができるの
で、駐車場内全体を効率良く換気することができる。
【0093】設置される貫流送風機は幅方向に対して直
角な方向の断面積を小さくできることから、天井面と天
井部の梁の下面との間に送風機を収めることができるの
で、駐車場建物の階高を低くし得て、建物の建設費を低
減させることができる。また送風機を天井面と天井部の
梁の下面との間に収めることができるので、車高の高い
車両の通過性を良くすることができる。
【0094】天井部等への送風用ダクトの取回しの必要
がないので、新規あるいは既設の駐車場においても送風
システムの設置が非常に容易である。
【0095】ホールまたは工場等の広い建物内の空調の
効率化を目的に用いた場合には、空調機で発生した空調
空気を、幅方向の広い範囲で建物内の空気と攪拌すると
同時に、送風区画間の気流の到達により気流の受け渡し
を行いながら縦方向の長い範囲に送風搬送できるので、
床面積の広い建物でも効率良く空調を行うことができ
る。
【0096】送風区画の幅方向の広い範囲に送風できる
ので、軸流式送風機のように気流がスポット風となって
集中して風があたることがなく、快適な空調を行うこと
ができる。さらに、広い範囲に送風することにより効率
よく空調できるので、空調機の運転時間を短くすること
が可能となり、ランニングコストを低減することができ
る。
【0097】また天井部等への送風用ダクトの送風配管
の取回しの必要がないので、新規あるいは既設の建物に
おいても送風システムの設置が非常に容易である。さら
に、送風区画の設定が容易であることから、建物内の形
態や空調機の設置位置に合わせて効率よく送風気流を発
生させるように送風区画を設定することを、容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダクトレス送風システムにおける送風
区画の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す送風区画の気流の到達範囲を示す縦
断面図である。
【図3】図1に示す実施形態における送風区画の気流の
到達範囲の一例を示す簡略図である。
【図4】図1に示す実施形態における送風区画の気流の
到達範囲の他の例を示す簡略図である。
【図5】本発明のダクトレス送風システムに使用する貫
流送風機の一実施形態を一部切り欠いて示す斜視図であ
る。
【図6】図1に示す送風区画内に二台の車両を駐車させ
た状態を例示する平面図である。
【図7】図6に示す送風区画の縦断面図である。
【図8】送風区画内に三台の車両を駐車させた状態を例
示する平面図である。
【図9】送風区画内に四台の車両を駐車させた状態を例
示する平面図である。
【図10】本発明における送風区画を複数組合わせて駐
車場内に設置した状態を例示する平面図である。
【図11】本発明における送風区画を複数組合わせて工
場等の建物内に設置した状態を例示する平面図である。
【図12】本発明のダクトレス送風システムに追加する
送風制御装置の一実施形態を示す構成図である。
【図13】本発明のダクトレス送風システムを設置して
実施例1を行った工場内を示す平面図である。
【図14】上記工場内の暖房時の測定点P1での温度変
化を示すグラフである。
【図15】上記工場内の暖房時の測定点P2での温度変
化を示すグラフである。
【図16】上記工場内の冷房時の測定点P1での温度変
化を示すグラフである。
【図17】上記工場内の冷房時の測定点P2での温度変
化を示すグラフである。
【図18】本発明のダクトレス送風システムを設置して
実施例2を行った駐車場内を示す平面図である。
【符号の説明】
1 送風区画 2〜5 側面 6,6b 貫流送風機 7 気流 8 床面 9 天井面 10 送風区画 L0 送風区画の縦方向の長さ W0 送風区画の幅方向の長さ W1 気流吹出口の幅方向の長さ AL1 気流の到達長さ AL2 気流の干渉範囲 θ1 吹出し角度 H0 階高 H1 貫流送風機の取付高さ C1〜C9 車両 11 送風区画 12〜15 側面 16 貫流送風機 17 気流 21 送風区画 22〜25 側面 26 貫流送風機 27 気流 41 駐車場 42 駐車場の入口 43 外気取込み装置 44 強制排気装置 45〜50 車路に設定した送風区画 51〜69 車室に設定した送風区画 70,71 外気 81 建物 82,83 空調機 84,85 空調機 86〜91 送風区画 92,93 送風区画 101 貫流送風機 102 ケーシング 103 駆動装置 104 羽根車 105 制御装置 106 空気吸込口 107 気流吹出口 108 ブローガイド 109 ブローガイド 201 制御装置 202 制御盤 203 設定器 204 検出器 205 コントローラ 211〜213 送風区画 221〜223 センサー 301 建物 302〜305 壁面 311,312 空調機 313,314 空調機 321〜326 送風区画 F1〜F16 貫流送風機 P1,P2 測定点 401 建物 402〜405 壁面 406〜409 外気取込口 410 強制排気装置 P11〜P18 測定点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 在原 忠英 東京都中央区日本橋人形町2−31−11 日清紡績株式会社内 (72)発明者 安井 茂 東京都中央区日本橋人形町2−31−11 日清紡績株式会社内 (72)発明者 浜島 有二 愛知県岡崎市美合町小豆坂30 日清紡績 株式会社 美合工機工場内 (72)発明者 平田 良英 東京都中央区日本橋人形町2−31−11 日清紡績株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−263528(JP,A) 特開 昭59−77236(JP,A) 特開 昭54−66542(JP,A) 実開 昭54−75555(JP,U) 実開 昭54−75554(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 3/00 F24F 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の貫流送風機を、一つまたは互いに
    同一方向に送風する複数の前記貫流送風機からの帯状
    流が、その貫流送風機の前方または側方に位置する他の
    一つまたは互いに同一方向に送風する複数の前記貫流送
    風機またはその貫流送風機からの帯状気流に到達するよ
    うに建物内に配置したことを特徴とする、ダクトレス送
    風システム。
  2. 【請求項2】 床面および天井面と側部の四つの境界面
    とで画成され、その内部に少なくとも一つの貫流送風機
    が設置されるとともに少なくともその貫流送風機の送風
    方向にある前記境界面が少なくとも部分的に開口してい
    る送風区画を建物内に複数設け、一つの前記送風区画に
    その送風区画の前記貫流送風機から発生した帯状気流
    がその貫流送風機の送風方向の前記開口している境界面
    に隣接する他の前記送風区画内に到達するように前記送
    風区画を設定したことを特徴とする、ダクトレス送風シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記送風区画内に到達する気流の範囲
    は、前記貫流送風機からの気流の到達長さの5%以上と
    することを特徴とする、請求項2記載のダクトレス送風
    システム。
  4. 【請求項4】 一つの前記送風区画に設置される、一つ
    の前記貫流送風機の気流吹出口の幅方向の長さ又は、互
    いに同一方向に送風する複数の前記貫流送風機の気流吹
    出口の幅方向の長さの合計を、その送風区画の幅方向の
    長さの15%以上でかつ75%以下とすることを特徴と
    する、請求項2記載のダクトレス送風システム。
  5. 【請求項5】 前記複数の送風区画を、駐車場の外気取
    込装置および/もしくは外気を取込み易い開口部からそ
    の駐車場の強制排気装置へ気流を順次搬送するように前
    記駐車場の車路および車室に配設したことを特徴とす
    る、請求項2記載のダクトレス送風システム。
  6. 【請求項6】 前記複数の送風区画を、建物の空調装置
    から発生した空調空気をその建物内で順次搬送するよう
    に前記建物内に配設したことを特徴とする、請求項2記
    載のダクトレス送風システム。
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