JP2923066B2 - ゴム引きスチールコードの切断・接合装置 - Google Patents

ゴム引きスチールコードの切断・接合装置

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JP2923066B2
JP2923066B2 JP3070055A JP7005591A JP2923066B2 JP 2923066 B2 JP2923066 B2 JP 2923066B2 JP 3070055 A JP3070055 A JP 3070055A JP 7005591 A JP7005591 A JP 7005591A JP 2923066 B2 JP2923066 B2 JP 2923066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤのカーカスやブ
レーカ等に使用されるゴム引きスチールコードの切断・
接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入タイヤの強度部材として使用され
るゴム引きスチールコードは、図8に示す切断・接合装
置で所定の角度θ,巾wの平行四辺形状に切断され、さ
らにスチールコードの方向と平行な端部を突合せ接合し
てベルト状に形成される。図8は従来例に係る切断・接
合装置の平面配置図で、長手方向に多数配列されたスチ
ールコードを含む帯状ゴム引きスチールコード1を、搬
送装置2で切断・排出装置3に所定寸法送出し、送出方
向に対し所定の角度で切断することにより、所定の角度
θと所定の巾wを有する平行四辺形状のゴム引きスチー
ルコード片4を順次形成し、該ゴム引きスチールコード
片4を搬送コンベア5により接合テーブル6に送り、該
接合テーブル6上で作業者がスチールコードの方向と平
行な端部を突合せ接合してベルト状に形成していた。
【0003】尚前記搬送装置2及び切断・排出装置3に
ついては、特願昭56−124973号, 実願昭59−159732号,
特願昭59−163406号等に記載されているので、詳細構造
については説明を省略する。以上の様な従来装置におい
ては、ゴム引きスチールコード片の突合せ接合を作業者
による人手作業によっていたが、これを自動化する目的
で、特願昭54−95399 号, 特願昭58−16185 号等が提案
されている。
【0004】従来共用されている自動接合装置は、図9
に示すように、固定された旋回中心点Gのまわりに接合
ユニット18を旋回させて、接合線Lがゴム引きスチー
ルコード片4の接合端面に一致する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。従来のゴム引きスチールコード
の切断・接合装置は、多大な設置スペースを必要とし、
図8に示す配置では全長が20メーター以上になる場合
がある。従って、限られたスペースに本装置を設置する
場合に、図1に示す様に原材料コード1の送出方向と切
断されたゴム引きスチールコード片4の排出方向が鋭角
をなす配置にすることにより設置スペースを短縮する必
要がしばしば出てくる。ところが、従来共用されている
自動接合装置では、図9に示すように、固定された旋回
中心点Gの位置は、ゴム引きスチールコード片4の頂角
θが最小角θ1 で巾wが最大巾w1 においてゴム引きス
チールコード片4の接合端面が接合テーブル又はコンベ
ア16上にある様に配置する必要がある。ここで、ゴム
引きスチールコード片4の頂角θが最大角度θ2 で巾w
が最小巾w2 の場合、ゴム引きスチールコード片は、図
10に示す状態まで搬送させる必要があるが、コンベア
15上にゴム引きスチールコード片4が充分に残ってい
ない場合には、搬送不可能となる。従ってかゝる不具合
を防ぐために、図8に示す配置にせざるを得ない場合が
出てくる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の有する問題点に鑑みてなされたものであり、切断・接
合装置の設置スペースを縮小し、かつ搬入コンベアより
ゴム引きスチール片を搬出コンベア上に確実に搬送す
る、ゴム引きスチールコードの切断・接合装置を提供す
ることを目的としている。この目的を達成するための本
発明は、原材料の帯状ゴム引きスチールコードを長手方
向に所定寸法送り出す搬送装置と、前記帯状ゴム引きス
チールコードの送出方向に対し所定角度で順次切断する
切断装置と、前記切断装置で切断されたゴム引きスチー
ルコード片を前記切断装置から排出する排出装置と、排
出された前記ゴム引きスチールコード片の排出方向前端
を先行して排出されたゴム引きスチールコード片の排出
方向後端と接合する接合装置とを有するゴム引きスチー
ルコードの切断・接合装置において、前記接合装置を、
ゴム引きスチールコード片の搬入および搬出をそれぞれ
行う搬入コンベアおよび搬出コンベアと、同ゴム引きス
チールコード片を接合する接合ユニットとにより構成
し、前記接合ユニットは、前記搬出コンベアの本体フレ
ームに、前記ゴム引きスチールコード片の切断巾と切断
角度に対応して前記ゴム引きスチールコード片の搬出方
向又は巾方向に平行移動可能に設けられたスライドベー
スと、該スライドベースに水平回転自在に設けられた旋
回フレームとを備え、かつこの旋回フレームに接合手段
が設けられた構成となっていることを特徴とするもので
ある。 この発明においては、図9に示した接合ユニット
18の旋回中心Gを、ゴム引きスチールコード片4の排
出方向(長手方向)又はこれに直角方向(巾方向)のい
ずれかの方向に平行移動可能とする。
【0007】
【作用】接合ユニットの旋回中心点Gを移動可能とした
ことにより、図2乃至図5に示す様に、接合線Lを可能
なかぎりコンベア15に近づけることができ、図1の様
に切断・接合装置を配設して自動切断・自動接合ができ
る。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例の装置全体配置を示
す。搬送装置12により、原材料の帯状ゴム引きスチー
ルコード1をその長手方向に切断装置13へ送り出し、
帯状ゴム引きスチールコード1の送出方向に所定角度で
切断装置13により順次切断したゴム引きスチールコー
ド片4を、排出装置14により前記帯状ゴム引きスチー
ルコード1の送出し方向と鋭角をなす方向に排出し、排
出された前記ゴム引きスチールコード片4の排出方向前
端が接合線Lと一致する位置までゴム引きスチールコー
ド片4を搬入コンベア15により搬送し、先行材料7の
後端と前記ゴム引きスチールコード片4の前端を接合ユ
ニット18により接合し、ゴム引きスチールコード片4
の排出方向後端が接合線Lと一致する位置まで搬出コン
ベア16により搬出するように構成されている。
【0009】次に、搬入コンベア15と搬出コンベア1
6と接合ユニット18からなる接合装置19の平面図を
図6に、側面図を図7に示す。図6,図7において、搬
入コンベア15は本体フレーム20上に載置されてお
り、駆動モータ21によりタイミングベルト22を介し
て駆動される。搬出コンベア16は本体フレーム20上
に載置されており、駆動モータ23によりタイミングベ
ルト24を介して駆動される。接合ユニット18は、本
体フレーム20上をリニアガイド25a,25bを介し
て摺動するスライドベース26と、該スライドベース2
6上に支持軸27の中心Gのまわりに水平回転自在に載
置された略長方形状に構された旋回フレーム28と、該
旋回フレーム28に載置された接合駆動モータ29によ
り回転駆動されるボールスクリュ30を介して往復駆動
される接合台車30aにより構成されている。なお、駆
動モータ29、ボールスクリュ30および接合台車30
a等により接合手段が構成されている。
【0010】ここで、スライドベース26の摺動駆動
は、本体フレーム20上に載置された駆動モータ31に
よりタイミングベルト32を介して、本体フレーム20
に軸支されたネジ軸32を回転駆動し、スライドベース
26に固定されたネジ受け33を介して該スライドベー
ス26を摺動させる様構成されている。図6、図7にお
いては、スライドベース26の摺動移動方向、即ち旋回
中心点Gの摺動移動方向が、コンベア15の搬送方向
(長手方向)に対し直交する構成(第1実施例)を示し
ているが、ネジ軸32及びリニアガイド25a,25b
の配置を変更することにより、旋回中心点Gの摺動移動
方向がコンベア15の搬送方向になるように構成(第2
実施例)してもよい。
【0011】図2,図3は第1実施例における接合ユニ
ット18の旋回中心点Gの位置の移動を示しており、ゴ
ム引きスチールコード片4の巾wに対応して巾方向に移
動させることにより、接合線Lを常にコンベア15にも
っとも近い位置にすることができる。図4,図5は第2
実施例における接合ユニットの旋回中心点Gの位置の移
動を示しており、ゴム引きスチールコード片4の頂角θ
と巾wに対応して長手方向に移動させることにより、第
1実施例と同一作用を達成することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によるゴム引きスチールコードの
切断・接合装置は、原材料の帯状ゴム引きスチールコー
ドを長手方向に所定寸法送り出す搬送装置と、前記帯状
ゴム引きスチールコードの送出方向に対し所定角度で順
次切断する切断装置と、前記切断装置で切断されたゴム
引きスチールコード片を前記切断装置から排出する排出
装置と、排出された前記ゴム引きスチールコード片の排
出方向前端を先行して排出されたゴム引きスチールコー
ド片の排出方向後端と接合する接合装置とを有するゴム
引きスチールコードの切断・接合装置において、前記接
合装置をゴム引きスチールコード片の搬入・搬出を行う
コンベアと同ゴム引きスチールコード片を接合する接合
ユニットとにより構成し、前記ゴム引きスチールコード
片の切断巾と切断角度に対応して、前記コンベアに対し
て接合ユニットを長手方向又は巾方向に平行移動可能と
したことにより、次の効果を有する。
【0013】ゴム引きスチールコードの切断接合装置の
設置スペースを大巾に縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体平面配置図である。
【図2】図1における接合ユニットの旋回中心点と接合
線の移動の一例を示す図である。
【図3】図1における接合ユニットの旋回中心点と接合
線の移動の他の例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例における接合ユニットの旋
回中心点と接合線の移動の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例における接合ユニットの旋
回中心点と接合線の移動の他の例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例における接合装置部分の平
面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】従来の切断・接合装置の全体平面配置図であ
る。
【図9】従来の接合装置における接合線位置の一例を示
した図である。
【図10】従来の接合装置における接合線位置の他の例
を示した図である。
【符号の説明】
1 原材料の帯状ゴム引きスチールコード 4 ゴム引きスチールコード片 12 搬送装置 13 切断装置 14 排出装置 15 搬入コンベア 16 搬出コンベア 18 接合ユニット 19 接合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29D 30/00 - 30/72 B26D 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原材料の帯状ゴム引きスチールコードを
    長手方向に所定寸法送り出す搬送装置と、前記帯状ゴム
    引きスチールコードの送出方向に対し所定角度で順次切
    断する切断装置と、前記切断装置で切断されたゴム引き
    スチールコード片を前記切断装置から排出する排出装置
    と、排出された前記ゴム引きスチールコード片の排出方
    向前端を先行して排出されたゴム引きスチールコード片
    の排出方向後端と接合する接合装置とを有するゴム引き
    スチールコードの切断・接合装置において、前記接合装
    置をゴム引きスチールコード片の搬入および搬出をそ
    れぞれ行う搬入コンベアおよび搬出コンベアと、同ゴム
    引きスチールコード片を接合する接合ユニットとにより
    構成し、前記接合ユニットは、前記搬出コンベアの本体
    フレームに、前記ゴム引きスチールコード片の切断巾と
    切断角度に対応して前記ゴム引きスチールコード片の搬
    出方向又は巾方向に平行移動可能に設けられたスライド
    ベースと、該スライドベースに水平回転自在に設けられ
    た旋回フレームとを備え、かつこの旋回フレームに接合
    手段が設けられた構成となっていることを特徴とするゴ
    ム引きスチールコードの切断・接合装置。
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