JP2922218B2 - 耐力壁 - Google Patents

耐力壁

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JP2922218B2
JP2922218B2 JP1143448A JP14344889A JP2922218B2 JP 2922218 B2 JP2922218 B2 JP 2922218B2 JP 1143448 A JP1143448 A JP 1143448A JP 14344889 A JP14344889 A JP 14344889A JP 2922218 B2 JP2922218 B2 JP 2922218B2
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弘 佐久間
善康 内田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は長手方向に複数の空洞部を形成した穴あきプ
レキャストコンクリートパネル(以下、単に穴あきパネ
ルまたは穴あきコンクリートパネルという)により構成
される耐力壁に関するもので、主として中低層建築物の
壁として利用される。
〔従来の技術〕
住宅、その他中低層建築物用の耐力壁構造として、出
願人は特開昭63−206538号公報において、鉛直に立てた
パネルを複数枚並べ、該パネルの表面に渡した形鋼をボ
ルトによりパネルに固着しテ壁を構成したものを開示し
ている。
また、コンクリートパネルとしては軽量化などの観点
から長手方向に空洞部を形成した穴あきパネルが使用さ
れることが多く、パネル下端の定着をアンカー筋を利用
して行う場合、該アンカー筋がパネルの空洞部に入り込
むようにしてパネルの建て込みを行い、間隙にはモルタ
ルなどのグラウト材を充填するといった方法を用いるこ
とが多い(特開平1−71926号公報第4図〜第6図参
照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述のような穴あきパネルを使用した耐力壁
構造において、パネル下端に配置できるアンカー筋の数
量に上限があるため、アンカー筋のみで壁の水平耐力を
持たせるのには限界がある。
一方、通常の中小の地震による水平力からそれ以上の
水平力まで、上述のようなパネル表面に渡した形鋼のみ
で対処しようとすると、通常の地震に対しては水平耐力
が発生するまでに遊びが生じることで初期剛性が不安定
になるといった問題がある。
本発明はコンクリートパネルを用いた中低層建築物用
の耐力壁構造における上述のような問題点を解決するこ
とを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
以下、本発明の概要を実施例に対応する図面の符号を
用いて説明する。
本発明の耐力壁は長手方向に複数の空洞部2を形成し
た複数枚の所定幅の穴あきパネル(穴あきプレキャスト
コンクリートパネル)1を鉛直に立てて構成されるもの
で、下端を基礎10より立上るアンカー筋3で定着した穴
あきパネル1をいかだ状に並べ、アングルまたはチャン
ネルなどの形鋼4で緊結し、穴あきパネル1の空洞部2
に入り込ませて定着したアンカー筋3による水平耐力以
上の水平力に対しては、形鋼4の剛性によって抵抗さ
せ、耐力壁として必要な所定の水平耐力を与えるように
なっている。すなわち、水平力に対して初期はアンカー
筋3で抵抗し、アンカー筋3が降伏し、変形が進んだ後
は形鋼4も抵抗する抵抗機構となっている。
〔作 用〕
第1図〜第5図は本発明の耐力壁の機能を示したもの
であり、第4図に示すようにアンカー筋3により下端が
定着され、形鋼4によりいかだ状に緊結された耐力壁に
対して水平力が作用した場合、アンカー筋3の弾性範囲
内では、水平力Pと水平変位δの関係は第5図のように
なる。
さらに大きな水平力が作用し、アンカー筋3が降伏す
ると、第1図に示すように変形し、形鋼4の曲げ剛性に
より抵抗する。このとき、各穴あきパネル1はアンカー
筋3および形鋼4の剛性に比べて十分大きい剛性を有す
るため、剛体回転に近い動きをする。このときの水平力
Pと水平変位δの関係を示したのが第2図であり、アン
カー筋3による水平耐力が一次設計として与えられ、耐
力壁全体として必要な水平耐力はアンカー筋3の降伏
後、形鋼4の剛性によって与えられる。第3図(a),
(b)はアンカー筋3と形鋼4に分け、それぞれについ
ての水平力Pと水平変位δとの関係を示したものであ
る。
〔実施例〕
次に図示した実施例について説明する。
第6図は本発明の耐力壁の穴あきパネル1の建て込み
の様子を示したもので、この実施例の建物では桁行方向
を鉄骨柱11、鉄骨梁12などで構成される鉄骨軸組構造、
張間方向を穴あきパネル1を並設した壁構造としてい
る。穴あきパネル1は長手方向に複数の空洞部2(第8
図参照)が形成されており、アンカー筋3がこの空洞部
2に入り込むように穴あきパネル1の建て込みを行う
(第7図参照)。建て込み後、アンカー筋3を挿入した
空洞部にはモルタルなどのグラウト材を充填し、穴あき
パネル1下端の定義を行う。
第8図は建て込まれた穴あきパネル1とこれらを横方
向に緊結する形鋼4との関係を示したもので、穴あきパ
ネル1の表面にアングルなどの形鋼4を渡し、この例で
は各穴あきパネル1について幅方向両端部の2箇所をボ
ルト5で固定している(第1図および第4図参照)。ま
た、この実施例において形鋼4は床板13の支持部材を兼
ねており、桁行方向水平に渡したコンクリート穴あきパ
ネル14の端部を支持している。図中、15は穴あきパネル
14を貫通するシヤーコネクターであり、穴あきパネル14
上には鉄筋メッシュ16を配置し、現場打ちのコンクリー
ト17が打設される。
〔発明の効果〕
アンカー筋による水平抵抗力の不足分を、アンカー筋
の降伏後、パネルをいかだ状に緊結する形鋼の剛性で補
う構造となっているため、アンカー筋および形鋼の剛性
を有効に利用することができる。
アンカー筋について一次設計することで、初期剛性を
安定させることができ、さらに必要保有水平耐力に対
し、形鋼の剛性を設計に加える形であるため、経済的な
設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐力壁におけるアンカー筋降伏後の変
形機構を示す正面図、第2図は第1図の変形機構におけ
る水平力と水平変位との関係を示すグラフ、第3図
(a),(b)は水平力と水平変位との関係をそれぞれ
アンカー筋と形鋼について個々に示したグラフ、第4図
はアンカー筋の変形が弾性範囲内での耐力壁の正面図、
第5図はそのときの水平力と水平変位との関係を示すグ
ラフ、第6図および第7図は本発明の耐力壁の施工の様
子を示す斜視図、第8図はパネルを緊結するための形鋼
の取付け状態を示す斜視図である。 1……穴あきパネル、2……空洞部、3……アンカー
筋、4……形鋼、5……ボルト、10……基礎、11……鉄
骨柱、12……鉄骨梁、13……床板、14……コンクリート
パネル、15……シヤーコネクター、16……鉄筋メッシ
ュ、17……現場打ちコンクリート、18……仮設梁
フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭47−44690(JP,B1) 特公 昭47−6255(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/04 E04B 2/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に複数の空洞部を形成した所定幅
    の穴あきプレキャストコンクリートパネルを、鉛直に立
    てて横方向に複数枚並べて構成される耐力壁において、
    前記各穴あきプレキャストコンクリートパネルの下端
    を、耐力壁として要求される水平耐力より小さい所定の
    水平耐力を与えるごとく前記空洞部に入り込ませたアン
    カー筋で定着し、前記アンカー筋による水平耐力以上の
    水平力に対しては、前記穴あきプレキャストコンクリー
    トパネルどうしを壁面内方向に緊結する形鋼の剛性によ
    って抵抗させ、前記要求される所定の水平耐力を与える
    よう構成したことを特徴とする耐力壁構造。
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