JP2922062B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

押釦スイッチ

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JP2922062B2
JP2922062B2 JP20811692A JP20811692A JP2922062B2 JP 2922062 B2 JP2922062 B2 JP 2922062B2 JP 20811692 A JP20811692 A JP 20811692A JP 20811692 A JP20811692 A JP 20811692A JP 2922062 B2 JP2922062 B2 JP 2922062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キーボード装置のキー
スイッチなどとして用いられる押釦スイッチに係り、特
に薄型化に好適な押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、この種の押釦スイッチの従来
例を示す断面図である。同図において、符号1は金属板
等の硬質材料からなる支持板で、この支持板1上にはメ
ンブレンスイッチ2が載置されている。このメンブレン
スイッチ2は、可撓性を有する上部シート3の下面に設
けた可動接点4を、下部シート5の上面に設けた固定接
点6に対向せしめ、かつ両シート3,5間にスペーサ7
を介設してなるスイッチ素子である。また、メンブレン
スイッチ2上には、環状のガイド壁8aを立設した合成
樹脂製のハウジング8が載置されており、ガイド壁8a
の内側の開口部8bを可動接点4の上方に位置させてい
る。そして、合成樹脂製のキートップ9の裏面中央部に
突設されているステム10が、ガイド壁8aの内壁面に
沿って摺動自在となるように開口部8b内に挿入され、
このステム10の内部に、アクチュエータとして機能す
るコイルばね11が強嵌合により取り付けられている。
なお、ガイド壁8aの外側でハウジング8とキートップ
9との間に組み込まれている復帰ばね12は、該キート
ップ9を上方へ付勢するためのものである。
【0003】このように構成された押釦スイッチは、操
作者が復帰ばね12の弾発力に抗してキートップ9を押
し込んでいくと、ステム10がガイド壁8aの内壁面に
沿って下降し、このステム10内のコイルばね11がメ
ンブレンスイッチ2の上部シート3に当接して漸次圧縮
されていく。そのため、キートップ9を所定ストローク
押し込むと、コイルばね11の弾発力により上部シート
3が下方へ撓んで可動接点4が固定接点6に接触し、オ
フからオンへのスイッチングが行われる。
【0004】また、かかるオン状態で操作者がキートッ
プ9に対する押圧操作力を除去すると、復帰ばね12の
弾発力によってキートップ9が初期位置まで押し上げら
れるので、コイルばね11が上部シート3から離間して
該上部シート3の撓みが解消され、それに伴って可動接
点4が固定接点6から離間し、図10に示すオフ状態に
戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キーボード
装置などに組み込まれる押釦スイッチに対しては、近時
ますます薄型化の要望が高まっているが、上述した従来
の押釦スイッチの場合、ステム10をガイド壁8aの内
壁面に摺接させることによってキートップ9がハウジン
グ8に昇降自在に保持されているので、所望の作動スト
ロークを確保しつつ押釦スイッチを薄型化するためにガ
イド壁8aの高さ寸法を極力抑えると、必然的にガイド
壁8aに対するステム10の挿入量が少なくなってしま
う。その結果、摺動に必要とされるステム10とガイド
壁8a間の微小クリアランスに起因して、キートップ9
がハウジング8に対し傾きやすくなるので、例えば操作
者がキートップ9の縁部を押し込む端押しが行われたり
すると、ステム10がガイド壁8aに引っ掛かってキー
トップ9の昇降動作に支障をきたしてしまい、操作感触
の劣化や動作不良を招来しやすかった。
【0006】本発明はかかる従来技術の課題に鑑みてな
されたもので、その目的は、キートップの昇降動作に支
障をきたすことなく薄型化が促進できる押釦スイッチを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、キートップ保持体を介してハウジングに昇降自在に
支持されたキートップと、該キートップを上方へ付勢す
る弾性部材と、スイッチ素子とを備え、前記弾性部材に
抗して前記キートップを押圧操作することにより前記ス
イッチ素子のスイッチング動作を行う押釦スイッチにお
いて、前記キートップ保持体はそれぞれ互いに平行に延
びる一対の脚片とこれら脚片間を橋絡する支持軸とを有
する第1および第2のリンク部材からなり、これら第1
および第2のリンク部材のそれぞれの脚片をX字状に連
結して回動可能となすと共に、これら第1および第2の
リンク部材のいずれか一方の脚片にいずれか他方の支持
軸と対向する切欠き部を設け、前記キートップの最下位
置で前記支持軸が前記切欠き部内に位置することによ
り、前記第1および第2のリンク部材が略同一平面内に
収まるように構成することによって達成される。また、
上記した本発明の目的は、キートップ保持体を介してハ
ウジングに昇降自在に支持されたキートップと、該キー
トップを上方へ付勢する弾性部材と、スイッチ素子とを
備え、前記弾性部材に抗して前記キートップを押圧操作
することにより前記スイッチ素子のスイッチング動作を
行う押釦スイッチにおいて、前記キートップ保持体はそ
れぞれ互いに平行に延びる一対の脚片とこれら脚片間を
橋絡する支持軸とを有する第1および第2のリンク部材
からなり、前記第1のリンク部材の両脚片を前記第2の
リンク部材の両脚片の外側に配置してそれぞれの脚片を
X字状に連結すると共に、前記第2のリンク部材の両脚
片の長さを前記第1のリンク部材の両脚片の長さよりも
短く設定し、前記キートップの最下位置で前記第1およ
び第2のリンク部材のそれぞれの脚片が略同一平面内に
収まるように構成することによって達成される。
【0008】
【作用】上記手段によれば、第1および第2のリンク部
材を組み合わせてなるキートップ保持体を用いてキート
ップを昇降自在に支持し、該キートップの高さ位置に応
じて第1および第2のリンク部材の各脚片の交差角度が
変化するため、キートップの昇降動作に支障をきたすよ
うな部品どうしの引っ掛かりが起こりにくくなり、しか
も、キートップの最下位置で第1および第2のリンク部
材の各脚片が略同一平面内に収まるため、キートップの
ストローク最下点を極めて低い位置に設定でき、その分
だけ押釦スイッチの薄型化を促進することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係る押釦スイッチの内
部構造を示す平面図、図2は該押釦スイッチのオフ状態
の断面図、図3は該押釦スイッチのオン状態の断面図、
図4は該押釦スイッチに組み込まれるキートップ保持体
の斜視図、図5は該キートップ保持体の分解斜視図、図
6(a)〜(d)は該キートップ保持体の動作説明図で
ある。
【0010】これらの図において、符号15は金属板等
の硬質材料からなる支持板で、この支持板15上にはメ
ンブレンスイッチ16が載置されている。このメンブレ
ンスイッチ16は、可撓性を有する上部シート17の下
面に設けた可動接点18を、下部シート19の上面に設
けた固定接点20に対向せしめ、かつ両シート17,1
9間にスペーサ21を介設してなるスイッチ素子であ
る。また、符号22は合成樹脂製のハウジング、符号2
3はハウジング22の上方で昇降自在に保持された合成
樹脂製のキートップであり、ハウジング22には、可動
接点18の上方に開口部22aが設けてあるとともに、
後述するキートップ保持体の係合突起をスライド自在に
係合させるための内向きの一対の係合凹所22bおよび
外向きの一対の係合凹所22cが設けてある。そして、
ハウジング22上には、座屈変形が可能なスカート状の
側壁部24aが駆動部24bを支持する形状に成形され
て該側壁部24aの座屈時にクリック感を生起する公知
のクリックゴム24が載置されており、このクリックゴ
ム24の駆動部24bを可動接点18の上方に位置させ
ている。
【0011】符号25は合成樹脂製のキートップ保持体
で、このキートップ保持体25は図4,5に明らかなよ
うに、略E字形のリンク部材26と、略U字形のリンク
部材27とを組み合わせて構成されている。ここで、一
方のリンク部材26は、キートップ23の裏面片側を支
持・固定するための支持軸28の両端から、先端部に外
向きの係合突起29aを有し略中央部には内向きの連結
ピン29bを有する一対の外部脚片29を平行に延設
し、かつ支持軸28の中央から、外部脚片29よりも短
い操作片30を延設してなるもので、この操作片30は
板厚方向の外力に対して若干の可撓性を有する弾性片で
あって、キートップ保持体25をハウジング22に組み
込むと、この操作片30の先端部がクリックゴム24の
駆動部24bの天面に常時弾接するようになっている。
また、他方のリンク部材27は、キートップ23の裏面
他側を支持・固定するための支持軸31の両端から上記
外部脚片29に対し平行かつ内側で交差する向きに、先
端部に内向きの係合突起32aを有し略中央部には略ハ
ート形の長孔32bを有する一対の内部脚片32を延設
してなるもので、長孔32bの上部の傾斜面32cを利
用したスナップインによって各長孔32b内にそれぞれ
上記連結ピン29bを遊挿し、対応する外部脚片29と
内部脚片32とを連結ピン29bが長孔32bに沿って
移動自在となるように連結することにより、両リンク部
材26,27を一体化してキートップ保持体25となし
ている。したがって、このキートップ保持体25は、キ
ートップ23に押圧操作力を付与して両リンク部材2
6,27の支持軸28,31を下方へ押し込んでいく
と、図6(a)〜(d)に示すように、略X字形に交差
して連結されている外部脚片29および内部脚片32が
キートップ23側から見て次第に交差する角度を増して
いき、キートップ保持体25の高さ寸法が漸次減少する
ように両リンク部材26,27を折り畳んでいくことが
できる。なお、このようにキートツプ23を押圧する
際、外部脚片29の連結ピン29bと内部脚片32の長
孔32bとは相互補完的に移動規制されており、つま
り、連結ピン29bは長孔32bの周壁によって支持軸
28と係合突起29aのそれぞれの回転中心を通る直線
に対して直交する方向への動きが規制されており、長孔
32bは係合突起29bによって支持軸31と係合突起
32aのそれぞれの回転中心を通る直線に対して直交す
る方向への動きが規制されている。そのため、両リンク
部材26,27のそれぞれの支持軸28,31に支持さ
れたキートップ23は、押圧操作力を付与された際に、
ハウジング22と水平を保ちながら昇降することができ
る。
【0012】ただし、このキートップ保持体25は、外
側のリンク部材26の支持軸28に内側のリンク部材2
7の内部脚片32が当接しないように寸法設定してあ
り、具体的には、長孔32bから支持軸28までの距離
Dを該長孔32bから内部脚片32の先端までの長さL
よりも大きく設定してある(図6参照)。したがって、
両リンク部材26,27を、外部脚片29および内部脚
片32が真横に倒れるまで折り畳むことができる。
【0013】そして、このキートップ保持体25をハウ
ジング22に取り付ける際には、各外部脚片29の外向
きの係合突起29aをそれぞれ、図1に示す傾斜面22
dを利用したスナップインによって内向きの係合凹所2
2b内に遊挿するとともに、各内部脚片32の内向きの
係合突起32aをそれぞれ、図1に示す傾斜面22eを
利用したスナップインによって外向きの係合凹所22c
内に遊挿する。これにより、各係合突起29a,32a
がそれぞれ係合凹所22b,22cにスライド自在に係
合され、各外部脚片29の外側と各内部脚片32の内側
とがハウジング22に位置規制されることになる。ま
た、こうしてキートップ保持体25をハウジング22に
組み込むと、予めハウジング22に組み込んでおいたク
リックゴム24の駆動部24bが操作片30の先端部に
弾接するので、この操作片30を介してリンク部材26
の支持軸28が上方へ付勢されるとともに、このリンク
部材26の連結ピン29bを介して内側のリンク部材2
7の支持軸31も上方へ付勢されることになる。
【0014】なお、ハウジング22には図1に示すよう
に、係合凹所22bと斜めに対向する個所に突部22f
が設けてあり、キートップ保持体25をハウジング22
に取り付けると、外部脚片29の先端部で係合突起29
aの背面側が該突部22fと近接するようにしてあるの
で、衝撃等の強い外力が加わっても係合突起29aが係
合凹所22bから外れにくくなっている。
【0015】上記の如くに構成された押釦スイッチは、
キートップ保持体25の両リンク部材26,27の各支
持軸28,31が、クリックゴム24の弾発力を受けて
キートップ23の裏面の両側を支持することになり、ま
た、両リンク部材26,27の外部脚片29および内部
脚片32を互いの交差する角度が変更自在となるように
連結してあって、しかも各脚片29,32をハウジング
22で位置規制しているので、結局、キートップ23は
ハウジング22の上方で昇降自在に保持されることにな
る。
【0016】したがって、操作者がキートップ23に押
圧操作力を付与し、両支持軸28,31をクリックゴム
24の弾発力に抗して押し込むと、両支持軸28,31
がその場で回転するとともに、各係合突起29a,32
aが対応する係合凹所22b,22c内をスライドし、
略X字形に交差して連結されている外部脚片29および
内部脚片32はキートップ23側から見て次第に交差す
る角度を増していき、それに伴い操作片30がクリック
ゴム24の駆動部24bを下方へ押し込んでいくので、
駆動部24bを所定量下降させた時点で、側壁部24a
が座屈してクリック感が生起されるとともに、該駆動部
24bが勢いよく押し込まれてメンブレンスイッチ16
の上部シート17に衝突する。その結果、該上部シート
17が下方へ撓んで可動接点18が固定接点20に接触
し、図2に示すオフ状態から図3に示すオン状態へのス
イッチングが行われる。
【0017】また、かかるオン状態で操作者がキートッ
プ23に対する押圧操作力を除去すると、座屈していた
クリックゴム24が自らの弾性で元の形状に復帰するの
で、駆動部24bの上昇に伴って操作片30が押し上げ
られていき、よって折り畳まれていた両リンク部材2
6,27が起立していきキートップ23が初期位置まで
押し上げられるとともに、上部シート17の撓みが解消
されて可動接点18が固定接点20から離間し、オフ状
態に戻る。
【0018】このように上記実施例は、リンク部材2
6,27を組み合わせてなるキートップ保持体25を用
いてキートップ23を支持し、該キートップ23の高さ
位置に応じて交差角度が変更自在な両リンク部材26,
27の各脚片29,32をハウジング22で位置規制す
るというものなので、ハウジング22に従来品のような
ガイド壁を立設しなくともキートップ23をまっすぐに
昇降させることができ、しかもキートップ23の昇降動
作に支障をきたすような部品どうしの引っ掛かりも起こ
りにくくなっており、そのため操作性や信頼性を損なう
ことなく押釦スイッチの大幅な薄型化が実現されてい
る。
【0019】さらに、上記実施例では、内側のリンク部
材27の内部脚片32の先端が外側のリンク部材26の
支持軸28に当接しないように寸法設定してあるので、
両リンク部材26,27を、図6(d)に示すように真
横に倒れるまで折り畳むことができ、そのためキートッ
プ23のストローク最下点を極めて低い位置に設定でき
るという利点があり、押釦スイッチの薄型化を促進する
うえで好都合である。
【0020】また、上記実施例で用いたキートップ保持
体25は、両リンク部材26,27の各脚片29,32
の交差部で連結ピン29bを長孔32bに沿ってスライ
ド自在となし、かつ各脚片29,32の先端部の係合突
起29a,32aをハウジング22に対してスライド自
在となすことにより、各脚片29,32の基端側に位置
する2本の支持軸28,31の間隔を一定に保ったま
ま、両リンク部材26,27が折り畳めるようになって
いるので、キートップ23を両支持軸28,31に固定
する支持構造が実現されている。すなわち、例えば各脚
片29,32の交差部を回動中心として両リンク部材2
6,27を折り畳むこともできるが、その場合にはキー
トップ23が両リンク部材26,27に対してスライド
自在な支持構造を採用しなければならず、該キートップ
23の裏面の形状が複雑化したり大形化する虞がある。
しかるに、この実施例のように各脚片29,32の基端
部を横ずれさせることなく両リンク部材26,27が折
り畳めれば、キートップ23は単に支持軸28,31に
固定できさえすればよいので、図2,3に示す如く該キ
ートップ23の裏面形状は簡単かつ小形で済み、よって
成形性が良好で薄型化にも好適である。なお、キートッ
プ23はキートップ保持体25に対してスナップインに
よる取付が行えるので、組立性も良好である。
【0021】しかも、上記実施例で用いたキートップ保
持体25は、各外部脚片29の外向きの係合突起29a
をそれぞれハウジング22の内向きの係合凹所22bに
係合させ、かつ各内部脚片32の内向きの係合突起32
aをそれぞれハウジング22の外向きの係合凹所22c
に係合させることにより、各脚片29,32ひいては両
リンク部材26,27がハウジング22によって位置規
制できるようにしてあるので、交差部どうしを連結させ
ている外部脚片29および内部脚片32は常に離反方向
から位置規制されることになる。したがって、これら両
脚片29,32の連結が保証されるとともに、強い外力
が加わっても各係合突起29a,32aが対応する係合
凹所22b,22cから外れにくく、キートップ保持体
25のハウジング22からの脱落事故が未然に防止され
ている。
【0022】さらにまた、上記実施例で用いたキートッ
プ保持体25には、一方のリンク部材26に操作片30
が設けてあり、操作者がキートップ23を押し込んでい
くと該操作片30がクリックゴム24の駆動部24bを
介して可動接点18を押圧駆動するようになっているの
で、キートップ23の裏面からステムを省略し、スイッ
チングに必要な該駆動部24bの下降量を該キートップ
23の作動ストロークよりも小さく設定することが可能
となっている。すなわち、操作片30を有するリンク部
材26は外部脚片29の先端部を可動支点とする回動を
行うが、駆動部24bの天面に弾接する操作片30の先
端部の回動半径は、キートップ23に直接押し込まれる
支持軸28の回動半径の約半分なので、該駆動部24b
の押し込み量をキートップ23の押し込み量の約半分で
済ますことができ、その結果、操作に伴うクリックゴム
24の変形量が少なくなってその寿命が延び、長期に亘
って高信頼性が維持できる。そしてまた、作用点たる操
作片30の先端部の回動半径が、力点たる支持軸28の
回動半径の約半分であることから、てこの原理により、
該支持軸28に付与する押圧操作力が小さくても、該操
作片30を介してクリックゴム24を大きな力で押し込
むことができ、よって押圧操作力の軽減化が図れるとい
う利点もある。しかも、上記実施例では操作片30自体
が弾性片であって、クリックゴム24の駆動部24bを
ストローク最下点まで押し込んだ後に該操作片30が若
干撓むので、極めて薄型の押釦スイッチでありながら確
実にオーバーストロークが得られ、良好な操作感触が期
待できる。
【0023】なお、上記第1実施例では、一方のリンク
部材26の外部脚片29を他方のリンク部材27の内部
脚片32よりも長く設定した場合について説明したが、
両脚片29,32の長さは適宜選択可能であり、例えば
第2実施例として図7に示すように、両脚片29,32
の長さをほぼ同じにしてもよい。
【0024】すなわち、図7に示す第2実施例の場合、
外側のリンク部材26の外部脚片29の長さと内側のリ
ンク部材27の内部脚片32の長さはほぼ同じに設定さ
れているが、内側のリンク部材27の内部脚片32に外
側のリンク部材26の支持軸28と対向する切欠き部3
2dが形成されている。このため、キートップ23のス
トローク最下点で、外側のリンク部材26の支持軸28
が内部脚片32の切欠き部32d内に入り込み、両リン
ク部材26,27を真横に倒れるまで折り畳むことがで
きる。したがって、上記第1実施例と同様に、キートッ
プ23のストローク最下点を極めて低い位置に設定でき
るという利点があり、押釦スイッチの薄型化を促進する
うえで好都合である。
【0025】さらに、両リンク部材の脚片どうしを連結
する連結ピンと長孔の形状は適宜選択可能であり、上記
各実施例とは逆に連結ピンを内側から長孔内に遊挿して
もよい。また、上記各実施例ではリンク部材に設けた操
作片をクリックゴムに弾接させているが、クリックゴム
以外の弾性部材で両リンク部材を上方へ付勢したり、あ
るいは弾性部材を介さずに可動接点を直接押圧駆動でき
る操作片を採用するなどしてもよい。
【0026】また、図8と図9に示す第3実施例は、前
述した第1実施例の長孔32bと連結ピン29bとの係
合の代わりに、略X字形に連結される両リンク部材4
0,41の交差する内部脚片42と外部脚片43のそれ
ぞれにハート形突起44,45を設けており、これら2
つのハート形突起44,45の上下関係は2か所の交差
部で逆になっている。
【0027】この第3実施例においても、キートップに
押圧操作力を付与して両リンク部材40,41の支持軸
28,31を下方へ押し込んでいくと、図9(a)〜
(d)に示すように、略X字形に交差して連結されてい
る内部脚片42および外部脚片43が次第に交差する角
度を増していく。そして、キートップのストローク最下
点で、内側のリンク部材40の内部脚片42の先端が外
側のリンク部材41の支持軸28に当接しないように寸
法設定してあるので、両リンク部材40,41を真横に
倒れるまで折り畳むことができ、上記第1および第2実
施例と同様に、キートップのストローク最下点を極めて
低い位置に設定できるという利点があり、押釦スイッチ
の薄型化を促進するうえで好都合である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1および第2のリンク部材を組み合わせてなるキート
ップ保持体を用いてキートップを昇降自在に支持し、該
キートップの高さ位置に応じて第1および第2のリンク
部材の各脚片の交差角度が変化するため、キートップの
昇降動作に支障をきたすような部品どうしの引っ掛かり
が起こりにくくなり、しかも、キートップの最下位置で
第1および第2のリンク部材の各脚片が略同一平面内に
収まるため、キートップのストローク最下点を極めて低
い位置に設定でき、その分だけ押釦スイッチの薄型化を
促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る押釦スイッチの内部
構造を示す平面図である。
【図2】該押釦スイッチのオフ状態の断面図である。
【図3】該押釦スイッチのオン状態の断面図である。
【図4】該押釦スイッチに組み込まれるキートップ保持
体の斜視図である。
【図5】該キートップ保持体の分解斜視図である。
【図6】該キートップ保持体の動作説明図である。
【図7】キートップ保持体の第2実施例を示す斜視図で
ある。
【図8】キートップ保持体の第3実施例を示す斜視図で
ある。
【図9】図8に示すキートップ保持体の動作説明図であ
る。
【図10】従来の押釦スイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
16 メンブレンスイッチ(スイッチ素子) 18 可動接点 20 固定接点 22 ハウジング 22b,22c 係合凹所 23 キートップ 24 クリックゴム(弾性部材) 25 キートップ保持体 26 リンク部材(第1のリンク部材) 27 リンク部材(第2のリンク部材) 28 支持軸 29 外部脚片 29a 係合突起 29b 連結ピン 30 操作片 31 支持軸 32 内部脚片 32a 係合突起 32b 長孔 32d 切欠き部 40 リンク部材(第2のリンク部材) 41 リンク部材(第1のリンク部材) 42 内部脚片 43 外部脚片 44,45 ハート形突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 13/00 - 13/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップ保持体を介してハウジングに
    昇降自在に支持されたキートップと、該キートップを上
    方へ付勢する弾性部材と、スイッチ素子とを備え、前記
    弾性部材に抗して前記キートップを押圧操作することに
    より前記スイッチ素子のスイッチング動作を行う押釦ス
    イッチにおいて、前記キートップ保持体はそれぞれ互いに平行に延びる一
    対の脚片とこれら脚片間を橋絡する支持軸とを有する第
    1および第2のリンク部材からなり、これら第1および
    第2のリンク部材のそれぞれの脚片をX字状に連結して
    回動可能となすと共に、これら第1および第2のリンク
    部材のいずれか一方の脚片にいずれか他方の支持軸と対
    向する切欠き部を設け、前記キートップの最下位置で前
    記支持軸が前記切欠き部内に位置することにより、前記
    第1および第2のリンク部材が略同一平面内に収まるよ
    うに構成 したことを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 【請求項2】 キートップ保持体を介してハウジングに
    昇降自在に支持されたキートップと、該キートップを上
    方へ付勢する弾性部材と、スイッチ素子とを備え、前記
    弾性部材に抗して前記キートップを押圧操作することに
    より前記スイッチ素子のスイッチング動作を行う押釦ス
    イッチにおいて、 前記キートップ保持体はそれぞれ互いに平行に延びる一
    対の脚片とこれら脚片間を橋絡する支持軸とを有する第
    1および第2のリンク部材からなり、前記第1のリンク
    部材の両脚片を前記第2のリンク部材の両脚片の外側に
    配置してそれぞれの脚片をX字状に連結すると共に、前
    記第2のリンク部材の両脚片の長さを前記第1のリンク
    部材の両脚片の長さよりも短く設定し、前記キートップ
    の最下位置で前記第1および第2のリンク部材のそれぞ
    れの脚片が略同一平面内に収まるように構成 したことを
    特徴とする押釦スイッチ。
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