JP2921516B2 - 光磁気ディスクの記録装置 - Google Patents

光磁気ディスクの記録装置

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JP2921516B2
JP2921516B2 JP17468297A JP17468297A JP2921516B2 JP 2921516 B2 JP2921516 B2 JP 2921516B2 JP 17468297 A JP17468297 A JP 17468297A JP 17468297 A JP17468297 A JP 17468297A JP 2921516 B2 JP2921516 B2 JP 2921516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ピックアップ
と磁気ヘッドを用いて光磁気ディスクに情報の記録を行
う光磁気ディスクの記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号の記録媒体として、垂直
磁化が可能な信号記録層を備えた光磁気ディスクが提案
されている。この光磁気ディスクに対して情報信号を書
き込むには、信号記録層の情報信号が記録される領域
に、光ビームを対物レンズ等の集光手段を用いて集光さ
せて照射し、光ビームが照射される領域をキュリー温度
以上に加熱するとともに、この加熱された領域に記録す
べき情報信号に応じて変調された外部磁界を磁気ヘッド
から印加する。キュリー温度以上に加熱された信号記録
層は、保磁力を略失っているので、磁気ヘッドから印加
される外部磁界に倣うようにして磁化方向が反転され
る。このように信号記録層の磁化方向を反転させること
により、デジタル化された情報信号の記録が行われる。
【0003】このような光磁気ディスクを記録媒体に用
いる記録装置は、光磁気ディスクをチャッキングして回
転操作するディスク回転駆動装置と、このディスク回転
駆動機構によって回転操作される光磁気ディスクに光ビ
ームを照射する光学ピックアップ装置と、光磁気ディス
クを挟んで光学ピックアップ装置と相対向する位置に配
された磁気ヘッドとを備える。そして、この記録装置
は、ディスク回転駆動機構によって回転操作される光磁
気ディスクに光学ピックアップ装置に設けた光源から出
射される光ビームを光学ピックアップ装置を構成する対
物レンズにより集束して光磁気ディスクの信号記録層に
照射するとともに、光ビームが照射されている位置に磁
気ヘッドから記録すべき情報信号に応じて変調された外
部磁界を印加することによって情報信号の記録が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の光磁気ディス
クを記録媒体に用いる記録装置にあっては、情報信号の
正確な記録を行うためには、対物レンズにより集束され
る光ビームが照射される位置に外部磁界を一定の強度で
正確に印加する必要がある。
【0005】そして、外部磁界を一定の強度を保持して
光磁気ディスクに印加するには、光磁気ディスクと磁気
ヘッドとの間の距離が常に一定に維持されるようにする
必要がある。
【0006】また、光磁気ディスクを挟んで光学ピック
アップ装置と磁気ヘッドとを相対向して配置した記録装
置にあっては、光磁気ディスクをディスク回転駆動装置
に装脱する際、光磁気ディスクが光学ピックアップ装置
や磁気ヘッドに接触し、光学ピックアップ装置や磁気ヘ
ッドを損傷させる虞がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、光学ピックアッ
プ装置から出射さる光ビームが照射される位置に外部磁
界を一定の強度で正確に印加することができる記録装置
を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、光磁気ディス
クを装脱する際、磁気ヘッドを光磁気ディスクが装着さ
れるディスク回転駆動機構から確実に離間させ、磁気ヘ
ッドや光磁気ディスクの確実な保護を図ることができる
記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光磁気ディ
スクの記録装置は、上述したような目的的を達成するた
め、装置本体に設けられたディスク回転駆動機構と、こ
のディスク回転駆動機構によって回転される光磁気ディ
スクに光ビームを照射するとともに装置本体に光磁気デ
ィスクの径方向に移動自在に設けられた光学ピックアッ
プ装置と、この光学ピックアップ装置と光磁気ディスク
を挟んで相対向する位置に配され、変調された垂直磁界
を光磁気ディスクの保護膜上に配される滑性手段を介し
て光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドと、一端側に上
記磁気ヘッドが取り付けられ、他端側が光学ピックアッ
プ装置に回動自在に取り付けられた磁気ヘッドを光学ピ
ックアップ装置とともに光磁気ディスクの径方向に移動
させる金属板よりなる支持部材と、装置本体に回動自在
に設けられてディスク回転駆動機構の上面側を開閉する
蓋体とを備えてなり、磁気ヘッドが光磁気ディスクの記
録時に支持部材によりほぼ一定の圧力をもって光学ピッ
クアップ装置からの光ビームが照射された状態で滑性手
段上を摺接しつつ、光磁気ディスクに変調された磁界を
印加するとともに、蓋体がディスク回転駆動機構の上面
側を開放する位置に回動されるときに滑性手段より離間
されるようにしたものである。
【0010】本発明に係る記録装置は、更に、蓋体がデ
ィスク回転駆動機構の上面側を開放する位置に回動され
るときに磁気ヘッドを滑性手段より離間する方向に支持
部材を移動操作する移動操作機構を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光磁気ディス
クの記録装置を図面を参照して説明する。
【0012】本発明に係る記録装置の記録媒体として用
いられる光磁気ディスク1は、光透過性を有する合成樹
脂を成形して形成されたディスク基板の主面に垂直磁化
が可能な信号記録層を形成して構成されたものであっ
て、信号記録層に光ビームを照射し、この光ビームが照
射された領域をキュリー温度以上に加熱するとともに、
この加熱された領域に記録すべき情報信号に応じて変調
された外部磁界を磁気ヘッドから印加することにより、
信号記録層の磁化方向を反転させて情報信号の記録を行
うものである。なお、光磁気ディスク1の中心部には、
図1に示すように、センター穴1aが設けられている。
【0013】このように構成された光磁気ディスク1を
記録媒体に用いる記録装置は、図1に示すように、上面
側に開口部3を設けた筐体2aと、上記開口部3を開閉
する蓋体2bとを有する装置本体2を備える。蓋体2b
は、ヒンジ部4を介して筐体2aに回動自在に取り付け
られ、図1中矢印A方向に回動されることによって開口
部3を閉塞し、図1中矢印B方向に回動されることによ
って開口部3を開放する。
【0014】装置本体2を構成する筐体2a内には、光
磁気ディスク1を回転操作するディスク回転駆動機構7
と、光磁気ディスク1に光ビームを照射する光学ピック
アップ装置8が取り付けられたシャーシ5が組み込まれ
ている。このシャーシ5は、図2に示すように、弾性変
位可能なゴム材及びコイルスプリング等から構成された
ダンピング部材6を介して筐体2aの底板上に支持され
ている。このように、シャーシ5は、ダンピング部材6
を介して筐体2aに支持されることにより、筐体2a等
の装置本体2に衝撃等が加えられた場合にも、振動がシ
ャーシ5に伝達することが防止され、安定した光磁気デ
ィスク1の回転を保証し、光学ピックアップ装置8によ
る光磁気ディスク1の走査を正確に行うことができる。
【0015】シャーシ5に組み込まれるディスク回転駆
動機構7は、シャーシ5に取り付けられたスピンドルモ
ータ9と、このスライダモータ9の駆動軸9aの先端側
に、駆動軸9aと一体に回転するように取り付けられた
ディスクテーブル7aとを備える。ディスクテーブル7
aの上面側の中央部には、先端先細り状の円錐台状に形
成されたセンタリング部7bが設けられている。光磁気
ディスク1は、センター穴1aがセンタリング部7bに
係合されることによって駆動軸9aに対し芯出しが図ら
れて装着される。
【0016】また、シャーシ5に組み込まれる光学ピッ
クアップ装置8は、アルミダイカスト等により形成さ
れ、光ビームを出射する光源となる半導体レーザや、半
導体レーザから出射された光ビームを対物レンズ8bに
導き又は光磁気ディスク1bから反射された戻りの光ビ
ームを光検出器に導く種々の光学デバイス等を内蔵する
光学ブロック部8aを有している。すなわち、光学ピッ
クアップ装置8は、光学ブロック8aに内蔵した半導体
レーザ出射された光ビームを対物レンズ8bを介して光
磁気ディスク1上に集束して照射するとともに、光磁気
ディスク1から反射された戻りの光ビーム光学ブロック
部8aに内蔵した光検出器により検出するように構成さ
れている。
【0017】なお、光磁気ディスク1から反射された戻
りの光ビームを光検出器に導く検出光学系は、戻りの光
ビームの偏光方向を光検出器によって検出するように処
理するウォラストンプリズム (Wollaston Prism)や集光
レンズ等から構成されている。
【0018】そして、光学ピックアップ装置8は、シャ
ーシ5に互いに平行に平行に取り付けられた一対のガイ
ドレール10,10に光学ブロック8aが支持され、図
示しないピックアップ送り機構によって、一対のガイド
レール10,10にガイドされてディスクテーブル7a
上に載置された光磁気ディスク1の径方向に送り操作さ
れる。すなわち、光学ピックアップ装置8は、ディスク
テーブル7a上に載置された光磁気ディスク1の一方の
面に対向して、この光磁気ディスク1の径方向に移動可
能に支持されている。
【0019】光学ピックアップ装置8を構成する対物レ
ンズ8bは、ディスクテーブル7a上の光磁気ディスク
1に対向するように光学ブロック8a上に配置されてい
る。この対物レンズ8bは、光軸と平行な方向のフォー
カシング方向及び光軸と直交する平面方向に変位可能に
支持され、光磁気ディスク1から反射された戻りの光ビ
ームを検出して得られるフォーカスエラー信号及びトラ
ッキングエラー信号に基づいて、2軸アクチュエータに
よりフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動変
位される。
【0020】そして、光学ピックアップ装置8には、こ
の光学ピックアップ装置8から出射される光ビームが照
射される位置に記録すべき情報信号に応じて変調された
外部磁界を印加する磁気ヘッド12が連結されている。
この磁気ヘッド12は、ディスクテーブル7a上の光磁
気ディスク1を挟んで対物レンズ8bと対向するよう
に、磁気ヘッド12の支持部材を構成する第1及び第2
の支持アーム11a,11bを介して光学ブロック8a
に連結されている。そして、磁気ヘッド12は、光学ピ
ックアップ12と同期して、ディスクテーブル7aに載
置された光磁気ディスク1の径方向に移動操作される。
磁気ヘッド12を光学ピックアップ装置8に連結する第
1の支持アーム11aは、薄い金属板により形成され、
基端側を光学ブロック部8aに支持し、先端側を蓋体2
bを筐体2aに回動可能に支持するヒンジ部4の近傍に
位置させている。一方、第2の支持アーム11bは、第
1の支持アーム11aと同様に薄い金属板を用いて形成
され、基端側を第1の支持アーム11aの先端側に回動
支持部13を介して回動可能に連結されている。この回
動支持部13は、第2の支持アーム11bが蓋体2bに
連動してシャーシ5に対し接離する方向に回動可能とな
るように、第2の支持アーム11bを第1の支持アーム
11aに連結している。
【0021】また、磁気ヘッド12を取り付けた第2の
支持アーム11bは、蓋体2bと連動して回動される移
動操作機構を構成する移動操作部材14に先端部を支持
されている。この移動操作部材14は、蓋体2bの筐体
2aに対向する側である下面側に両端部を支持され、こ
の蓋体2bと同期して回動される。すなわち、第2の支
持アーム11bは、蓋体2bの開閉操作に伴い、この蓋
体2bの開閉動作に連動して、回動支持部13を中心
に、図1中矢印A方向及び矢印B方向に回動操作され
る。
【0022】そして、磁気ヘッド12は、磁界発生用の
コイルをセラミックス等の硬質材料より形成されるホル
ダー内に収容して構成され、第2の支持アーム11bの
先端部に取り付けられている。この磁気ヘッド12は、
光磁気ディスク1がディスクテーブル7a上に装着され
ると、この光磁気ディスク1を介して対物レンズ8bと
対向する。また、磁気ヘッド12は、光学ピックアップ
装置8がピックアップ送り機構により光磁気ディスク1
の径方向に移動操作されると、この光学ピックアップ装
置8と一体となって光磁気ディスク1の径方向に同期し
て移動操作される。すなわち、光学ピックアップ装置8
と磁気ヘッド12とは、常に光磁気ディスク1を挾んで
対向し、同期して移動操作される。
【0023】ところで、磁気ヘッド12は、金属板より
なる第2の支持アーム11bに取り付けられ、この第2
の支持アーム11bと同じく金属板よりなる第1の支持
アーム11aを介して光学ピックアップ装置8に連結さ
れているので、対物レンズ8bに正確に対向した位置に
支持され、更に光学ピックアップ装置8と同期して正確
に移動操作させることができる。すなわち、磁気ヘッド
12を支持する支持部材を構成する第1及び第2の支持
アーム11a,11bは、剛性の高い金属板により構成
されることにより、磁気ヘッド12の取付け位置を正確
に位置決めでき、更に、光学ピックアップ装置8の移動
に正確に追随させることができる。
【0024】また、蓋体2bの下面側、すなわち光磁気
ディスク1と対向する内側面には、後述する滑性シート
を支持し、光磁気ディスク1の交換時に蓋体2bの開蓋
操作による空気流の影響により滑性シートのめくれを防
止するシート支持部材15が設けられている。
【0025】このシート支持部材15は、光磁気ディス
ク1よりやや大径の円板状に形成された底部15dを有
している。この底部15bの外周囲には、後述するチャ
ッキング部材によって支持された滑性シートを収容する
に足る長さの周壁15bが垂下するように形成されてい
る。この周壁15bの先端側には、滑性シートの外周縁
部を支持する支持部15aが、滑性シートの外周縁部に
対してオーバーハングするように内方向に向かって円環
状に形成されている。したがって、蓋体12aを開蓋し
たときに生じる空気流によって滑性シートが多少撓んだ
としても、滑性シートの外周縁部が支持部15aに支え
られることにより滑性シートのめくれが防止される。
【0026】なお、本例では、支持部15aは、周壁1
5bの外周縁全体に亘って形成されているが、周壁15
bの外周縁部に断面L字状の突片として数個所に設ける
ようにしてもよい。
【0027】また、支持部15aと円筒状をなす周壁1
5bとが連設される外周面側のコーナ部には、後述する
シャーシ5上に設けられる位置決め部材と係合するテー
パ部15cが設けられている。このテーパ部15cは、
シート支持部材15の全周囲に亘って設けられている。
【0028】シート支持部材15の蓋体2bと対向する
底部15dには、シート支持部材15を支持するための
支持部材16が設けられている。この支持部材16は、
底部15dの略中心部に蓋体2bへ向かって垂直に設け
られる円筒状の連結部16aと、この連結部16aの先
端に設けられる円盤状のフランジ部16bとを備える。
このフランジ部16bに対応する蓋体2bの内面側に
は、前記シート支持部材15を遊嵌状態に支持する引っ
掛け部17が設けられている。この引っ掛け部17は、
フランジ部16bを遊嵌状態に収容する円筒状のフラン
ジ収容部17aと、このフランジ収容部17a内に収容
されるフランジ部16bの外周縁部を支持する支持片1
7bとを備える。フランジ収容部17aは、フランジ部
16bを内部で遊嵌状態に収容し得る程度の大きさの円
筒状に形成され、蓋体2bの内面より突出して形成され
ている。また、支持片17bは、フランジ収容部17a
内に収容されるフランジ部16bの外周縁部に対してオ
ーバーハングするように、フランジ収容部17aの外周
縁部より内方向に向かって円環状に形成されている。
【0029】したがって、シート支持部材15は、フラ
ンジ部16bが蓋体2bに設けられた引っ掛け部17の
フランジ収容部17a内に収容されて遊嵌状態となされ
る。また、シート支持部材15は、蓋体2bが開蓋され
た状態では、フランジ部16bの外周縁部が支持片17
bに係合して支持されている。すなわち、シート支持部
材15は、蓋体2bに対して接離する方向へ移動可能と
なるとともに、支持部材16の連結部16aを中心とし
て周回り方向に回動可能に支持されている。
【0030】そして、シート保持部材15には、光磁気
ディスク1よりもやや大径の円盤状の滑性シート18が
設けられるようになっている。この滑性シート18は、
光磁気ディスク1の面振れに対し磁気ヘッド12を追従
させるために設けられるもので、ディスクテーブル7a
と後述するチャッキング部材とで光磁気ディスク1をチ
ャッキングしたときに、光磁気ディスク1の他方の面に
密着される。
【0031】このような滑性シート18としては、例え
ば、図4に示すように、光磁気ディスク1と接触する側
が剛性の高い材料より形成される剛性シート18aとさ
れ、磁気ヘッド12と接触する側が摩擦係数の低い材料
より形成される低摩擦シート18bとされて、これらが
接合層18cによって張り合わせられて形成されてい
る。この滑性シート18において光磁気ディスク1と接
触する側を剛性シート18aとしているのは、蓋体2b
を開蓋したときに、空気流の影響で滑性シート18がめ
くれないようにするためである。したがって、かかる剛
性シート18aとしては、剛性の高いポリエチレンテレ
フタレートやポリカーボネート等よりなるシートが好適
である。また、剛性シート18aの厚さとしては、滑性
シート18を中央部で支持したときにめくれずに持ち上
がることができるように、100μm程度とすることが
好ましい。一方、磁気ヘッド12と接触する側を低摩擦
シート18bとしているのは、磁気ヘッド12の滑性シ
ート18に対する摩擦抵抗を低下させ、滑性シート18
の損傷を少なくして耐久性を向上させるためである。し
たがって、かかる低摩擦シート18bとしては、磁気ヘ
ッド12に対する摩擦係数の低い材料が好適であり、具
体的にはイオンフッ化エチレン等よりなるシートが好ま
しい。また、このときの低摩擦シート18bの厚さは、
20〜40μm程度とすることが望ましい。
【0032】ところで、剛性シート18bにおいては、
接触面上を磁気ヘッド12が摺接することから、静電気
が発生しやすくなっているため、磁気ヘッド12との吸
着防止を図るために、図5に示すように、低摩擦シート
18a中に滑性に優れたカーボン等の硬質粒子を分散さ
せるようにしてもよい。このようにすれば、静電気の発
生が抑制され、滑性シート18と磁気ヘッド12との吸
着が防止されるとともに、磁気ヘッド12との摩擦抵抗
がより一層減少し、滑性シート18の耐久性を大幅に向
上させることができる。
【0033】なお、吸着を防止する手法としては、この
他、帯電防止する手法や導電性により静電気を逃がす手
法等が採用できる。また、滑性シート18においては、
モータ等の発熱により記録装置内の温度が上昇するする
ことから、滑性シート18の熱によるそり防止を図るた
め、剛性シート18aと低摩擦シート18bの熱収縮率
を揃えることが好ましい。そして、これらを接合する接
合層18cとしては、例えば、アクリル系の接着剤や粘
着剤等が使用される。また、このときの接合層18cの
厚さは、20〜40μm程度とすることが好ましい。接
合層18cの厚みが20〜40μmの範囲であれば、剛
性シート18aと低摩擦シート18bとの接合強度が確
保できるばかりでなく、剛性シート18b上に外部磁界
発生装置としての磁気ヘッドが接触する際の衝撃を和ら
げることができる。
【0034】そして、上述のように形成された滑性シー
ト18は、略中心部に光磁気ディスク1をディスクテー
ブル7aとの共働によってチャッキングするチャッキン
グ部材19が取り付けられている。このチャッキング部
材19は、ディスクテーブル7と略同一径の円盤状とさ
れるとともに、その略中央部に円錐状の突起が設けら
れ、この突起にディスクテーブル7aに設けられたセン
タリング部7aが係合するように構成されている。した
がって、チャッキング部材19は、ディスクテーブル7
aと共働して光磁気ディスク1をチャッキングし、ディ
スクテーブル7aと一体に回転するように支持する。
【0035】また、チャッキング部材19には、滑性シ
ート18を支持するための支持部材20が設けられてい
る。この支持部材20は、チャッキング部材19の略中
心部にシート支持部材15へ向かって垂直に設けられる
円筒状の連結部20aと、この連結部20aの先端に設
けられた円盤状のフランジ部20bとからなっている。
このフランジ部20bに対応するシート支持部材15の
内側面には、滑性シート18を遊嵌状態に支持する引っ
掛け部21が設けられている。この引っ掛け部21は、
蓋体2bに設けられた引っ掛け部17と同様、フランジ
部20bを内部で遊嵌状態に収容する円筒状のフランジ
収容部21aと、このフランジ収容部21a内に収容さ
れるフランジ部20bの外周縁部を支持する支持片21
bとを備えている。フランジ収容部21aは、フランジ
部20bを内部で遊嵌状態に収容し得る程度の大きさの
円筒状とされ、シート支持部材15の内側面より突出し
て形成されている。また、支持片21bは、フランジ収
容部21a内に収容されるフランジ部20bの外周縁部
に対してオーバーハングするように、フランジ収容部2
1aの外周縁部より内方向に向かって円環状に形成され
ている。
【0036】したがって、滑性シート18は、フランジ
部20bがシート支持部材15に設けられた引っ掛け部
21のフランジ収容部21a内に収容されて遊嵌状態と
なされる。また、滑性シート18は、蓋体2bが開蓋さ
れた状態では、フランジ部20bの外周縁部が支持片2
1bに係合して支持される。すなわち、滑性シート18
は、シート支持部材15に対して接離する方向へ移動可
能となるとともに、支持部材20の連結部20aを中心
として周方向に回動可能となる。
【0037】また、筐体2a内には、前述のシート支持
部材15をディスクテーブル7aを基準とした位置に位
置決めするための位置決め部材22が複数設けられてい
る。これら位置決め部材22は、前述したシャーシ5上
にディスクテーブル7aを基準とした位置、すなわち蓋
体2bが閉蓋されて滑性シート18がディスクテーブル
7a上の光磁気ディスク1の他方の面上に密着されたと
きに、この滑性シート18の外周縁部とシート支持部材
15との間に一定の間隙が保たれるような位置に設けら
れている。これら位置決め部材22には、シート支持部
材15を支持し、位置決めするための受け部23が設け
られている。この受け部23は、図3に示すように、シ
ート支持部材15に設けられたテーパ部15cと面接触
する傾斜部23aと、これに連続して設けられる支持部
15aと面接触する平坦部23bを備えている。したが
って、シート支持部材15は、蓋体2bが閉蓋される
と、傾斜部23aにシート支持部材15のテーパ部15
cが面接触するとともに、平坦部23bにシート支持部
材15の支持部15aが面接触して位置決め部材22上
に位置決めされる。
【0038】上述のように構成された光磁気ディスクの
記録装置においては、図2に示すように、蓋体2bを開
蓋した状態で、ディスクテーブル7aに対する光磁気デ
ィスク1の装脱が行われる。
【0039】そして、蓋体2bが開蓋されている状態で
は、滑性シート18は、この滑性シート18に設けられ
たフランジ部20bがシート支持部材15に設けられた
引っ掛け部21の支持片21bに係合し、シート支持部
材15に対して吊り下げ状態に支持されている。このと
きの滑性シート18は、剛性シート18aの剛性により
その中心部の支持にのみに撓まされることなく持ち上げ
られている。
【0040】一方、シート支持部材15も同様に、該シ
ート支持部材15に設けられたフランジ部16bが前記
蓋体2bに設けられた引っ掛け部17の支持片17bに
係合して、蓋体2bに対して吊り下げ状態に支持されて
いる。
【0041】そして、図3に示すように、蓋体2bが閉
蓋されると、滑性シート18に設けられたチャッキング
部材19がディスクテーブル7a上のセンタリング部9
aと係合し、光磁気ディスク1がチャッキングされる。
このとき、光磁気ディスク1の他面側には、チャッキン
グ部材19に設けられた滑性シート18が密着するとと
もに、この滑性シート18上に磁気ヘッド12が一定の
圧力で接触する。また、この状態においては、滑性シー
ト18に設けられるフランジ部20bがシート支持部材
15に設けられた引っ掛け部21の支持片21bと非接
触状態にあり、滑性シート18が光磁気ディスク1とと
もに回転可能な状態にある。
【0042】一方、滑性シート18を支持しているシー
ト支持部材15は、ディスクテーブル7aを基準として
装置本体2a側に設けられる複数の位置決め部材22に
よって位置決めされる。このシート支持部材15が位置
決めされた状態では、滑性シート18とシート支持部材
15との間に一定の間隙が保たれるようになされてお
り、これら滑性シート18とシート支持部材15との接
触が防止される。したがって、滑性シート18がシート
支持部材15に接触することにより生ずる回転数の変動
に伴う対物レンズ8bのフォーカスサーボ及びトラッキ
ングサーボの乱れをなくすことができ、また騒音も防止
できる。
【0043】そして、この状態で装置が記録モードとな
されると、ディスクテーブル7aが回転操作され、光磁
気ディスク1が滑性シート18とともにディスクテーブ
ル7aの回動に伴って回転される。
【0044】なお、このとき滑性シート18は、光磁気
ディスク1に良好に密着されているため、この光磁気デ
ィスク1との間に滑りを生ずることがなく、光磁気ディ
スク1に傷損を与えることが防止される。
【0045】そして、磁気ヘッド12は、光学ピックア
ップ装置8が移動操作されることにより、この光学ピッ
クアップ装置8と同期して滑性シート18上を摺接しな
がら、光磁気ディスク1の径方向に亘って移動操作され
る。このとき、磁気ヘッド12と接触する滑性シート1
8は、摺接面が低摩擦シート18bとされているので、
磁気ヘッド12を滑らかに摺接させることができる。
【0046】また、光磁気ディスク1が面振れを生じさ
せて回転操作されたとしても、磁気ヘッド12は滑性シ
ート18上を摺動しているため、光磁気ディスク1と磁
気ヘッド12間の距離が一定に保たれ、面振れに追従で
きる。したがって、光磁気ディスク1に対しては、常に
一定の強さの磁界を印加できる。以上のようにして、前
記光磁気ディスク1に対する情報信号の記録が行われ
る。
【0047】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る光磁気デ
ィスクの記録装置は、磁気ヘッドを金属板よりなる支持
部材を介して光学ピックアップ装置に連結し、光学ピッ
クアップ装置と同期して移動するように配設されている
ので、磁気ヘッドと光学ピックアップとを光磁気ディス
クを挟んで正確に一定の位置に対向させることができ、
磁気ヘッドを光学ピックアップ装置に正確に同期して移
動操作することができる。
【0048】また、磁気ヘッドは、金属板よりなる支持
部材に支持されてなるので、光磁気ディスクに対し一定
の圧力をもって接触させることができ、回転する光磁気
ディスクとの距離を一定に維持することができ、光磁気
ディスクに対し一定の外部磁界を印加することができ
る。
【0049】したがって、光学ピックアップ装置から出
射さる光ビームが照射される位置に外部磁界を一定の強
度で正確に印加することができ、記録特性の向上を図っ
た記録装置を構成できる。
【0050】更に、光磁気ディスクを挟んで光学ピック
アップ装置に対向させる磁気ヘッドは、装置本体の上面
側を開閉する蓋体に連動して移動操作される移動操作部
材によって移動操作されるので、光磁気ディスクを装脱
する際、磁気ヘッドを光磁気ディスクが装着されるディ
スク回転駆動機構から確実に離間させ、磁気ヘッドや光
磁気ディスクの確実な保護を図ることができ、更に装置
自体の小型化を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光磁気ディスクの記録装置を示す
斜視図である。
【図2】蓋体が開放位置にあるときの光磁気ディスクの
記録装置の縦断面図である。
【図3】蓋体が閉蓋位置にあるときの光磁気ディスクの
記録装置の縦断面図である。
【図4】本発明に係る光磁気ディスクの記録装置に用い
られる滑性シートの要部拡大断面図である。
【図5】滑性シートの他の例を示す要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】 1 光磁気ディスク、 2 装置本体、 2a 筐体、
2b 蓋体、 7ディスク回転駆動機構、 8 光学
ピックアップ装置、 11a,11b 支持アーム、
12 磁気ヘッド、 14 移動操作部材。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に設けられたディスク回転駆動
    機構と、 上記ディスク回転駆動機構によって回転される光磁気デ
    ィスクに光ビームを照射するとともに、上記装置本体に
    光磁気ディスクの径方向に移動自在に設けられた光学ピ
    ックアップ装置と、 上記光学ピックアップ装置と光磁気ディスクを挟んで相
    対向する位置に配され、変調された垂直磁界を光磁気デ
    ィスクの保護膜上に配される滑性手段を介して光磁気デ
    ィスクに印加する磁気ヘッドと、 一端側に上記磁気ヘッドが取り付けられ、他端側が上記
    光学ピックアップ装置に回動自在に取り付けられた上記
    磁気ヘッドを上記光学ピックアップ装置とともに光磁気
    ディスクの径方向に移動させる金属板よりなる支持部材
    と、 上記装置本体に回動自在に設けられて上記ディスク回転
    駆動機構の上面側を開閉する蓋体とを備え、 上記磁気ヘッドは光磁気ディスクの記録時に上記支持部
    材によりほぼ一定の圧力をもって上記光学ピックアップ
    装置からの光ビームが照射された状態で上記滑性手段上
    を摺接しつつ、光磁気ディスクに変調された磁界を印加
    するとともに、上記磁気ヘッドは上記蓋体が上記ディス
    ク回転駆動機構の上面側を開放する位置に回動されると
    きに上記滑性手段より離間されることを特徴とする光磁
    気ディスクの記録装置。
  2. 【請求項2】 上記装置は、更に上記蓋体が上記ディス
    ク回転駆動機構の上面側を開放する位置に回動されると
    きに上記磁気ヘッドを上記滑性手段より離間する方向に
    上記支持部材を移動操作する移動操作機構を備えている
    ことを特徴とする請求の範囲1記載の光磁気ディスクの
    記録装置。
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