JP2921414B2 - 微粉炭吹込み用ランス位置決定方法 - Google Patents

微粉炭吹込み用ランス位置決定方法

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耕一朗 柴田
仁朗 山形
哲央 奥田
尚 中矢
新治 北野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微粉炭吹込み用ランスの
位置決定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉への微粉炭吹込みは、高価な高炉燃
料であるコークスの代替材料として微粉炭を用いること
によりコスト低減を図る技術である。但し、上記微粉炭
は燃焼性が悪いことから吹込み量が制限され、上記微粉
炭を大量に吹き込むことを目的として種々の技術が提案
されている。
【0003】例えば、特公昭60−53081号公報に
は、ブローパイプまたは羽口内壁への灰分の溶融物の付
着を防止できる範囲で、微粉炭吹込みランスの先端位置
を羽口先端からできるだけ遠ざけて吹き込むことによっ
て(具体的には550〜800mmの範囲;但し、羽口
とブローパイプのすり合わせからの距離は100〜35
0mm)、上記微粉炭の燃焼性が向上することが開示さ
れている。しかしながら、上記方法により実際に高炉操
業を行った場合、微粉炭を多量に吹込むと高炉下部の熱
負荷(炉壁ステーブ温度)が著しく増加するという現象
が見出され、図1に示す様に高炉の炉況が不安定となる
ことがあり改善の余地を残していた。
【0004】また、特開平2−54708号公報には、
微粉炭の燃焼性を確保できる範囲で微粉炭粒子径をパラ
メータとしてランス先端位置を羽口先端にできるだけ近
づけることにより(実施例では100mm以下の範
囲)、羽口内壁からの熱損失を減少し、さらに羽口内壁
面だけでなく高炉内の羽口先端上部にも灰分に起因する
付着物の形成を防止する方法が開示されている。しかし
ながら上記方法によれば、微粉炭吹込み量を増加してい
くと、ランスの溶損が頻発することが懸念され、場合に
よっては微粉炭吹込みが不可能になるという恐れがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、微粉炭を多量に吹き込ん
でも高炉炉下部の熱負荷を増大させることなく、しかも
微粉炭吹込みランスの溶損を防止することのできる最適
ランス位置を決定する方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のランス位置決定方法とは、微粉炭吹込み用ランス
を、高炉羽口に連設された熱風吹込み用ブローパイプの
壁を貫通して該ランスの先端を該ブローパイプ内へ突入
させ、上記ランスから吹込まれた微粉炭を、上記ブロー
パイプ内を流れる熱風と共に高炉羽口から吹込む方法に
おける微粉炭吹込み用ランス位置決定方法であって、羽
口先端から前記ランスの先端までの距離(以下、ランス
位置ということがある)L(mm)が、下記(1)式を
満足する様に前記ランスの配設位置を定めることを要旨
とするものである。 0.22×[PCR] + 48.2≦L≦ 1017.3 −1.33×[PCR] −14.7×[VM] … (1) 但し、[PCR] :微粉炭吹込み量(kg/銑鉄t) [VM] :微粉炭中の揮発分含有率(%)
【0007】
【作用】まず本発明者らは、微粉炭吹込み量が100kg
/銑鉄t以上、特に150kg/銑鉄t以上という比較的
多量に微粉炭を吹き込んだ場合に、高炉炉下部の熱損失
が著しく増大し、炉況不調を生じることを問題として取
り上げ、研究を行った。
【0008】尚、高炉炉下部に熱負荷が増大する現象
は、図2に例示する様な羽口前レースウェイ内における
ガス組成分布と強い相関があり、ガス組成の中でも特に
炭酸ガスの濃度が最高となる位置(以下、炭酸ガス最高
濃度位置という)がレースウェイ内の最高温度位置とな
ることから、高炉炉下部の炉壁温度と上記炭酸ガス最高
濃度位置との関係について調べた。その結果、図3のグ
ラフに示す様に、炭酸ガス濃度が最高値を示す位置が羽
口先端から270mm未満に形成された場合には、高炉
炉下部の熱負荷が急上昇することを突き止めた。
【0009】さらに、本発明者らが研究を重ねた結果、
炭酸ガスの最高濃度位置[CO2 max]は、微粉炭吹込み量
[PCR] と微粉炭中に含まれる揮発成分の含有率[VM]およ
びランス位置Lを変数として下記の式(a)を用いれ
ば、近似的に表すことができることが分かった。 [CO2 max] =1.33[PCR] − 14.7[VM] −L + 1287.3 … (a)
【0010】前述の通り、高炉炉下部の熱負荷の増大を
防ぐには、炭酸ガス最高濃度位置[CO2 max] を羽口先端
から270mm以遠とすることが必要である。従って、
高炉炉下部の熱負荷の増大を防ぐランス位置Lは、上記
式(a)を用いて、下記の式(b)により得られる。 L≦ 1017.3 − 1.33[PCR]− 14.7[VM] …(b) 但し、[PCR] :微粉炭吹込み量(kg/銑鉄t) [VM] :微粉炭中の揮発成分含有率(%)
【0011】次に、本発明者らはランスの溶損を生じる
ことのないランス位置Lを検索すべく、微粉炭吹込み量
を変数として実際の高炉で暴露試験を行った。その結
果、図4に示す結果が得られた。即ち、ランスの溶損を
防止する観点からはランス位置を微粉炭吹込み量に応じ
て設定すればよく、図4のグラフから下記の式(c)に
より表されることが確認できた。 0.22×[PCR] + 48.2≦L …(c)
【0012】本発明に係る式(1)は、上記式(b)及
び式(c)により導かれたものであり、高炉炉下部の熱
負荷の増大を防止すると共に、微粉炭吹込みランスの溶
損を未然に防ぐことのできる微粉炭吹込み位置Lを、微
粉炭吹込み量[PCR] 及び微粉炭中の揮発分含有率[VM]を
パラメータとして表したものである。 0.22×[PCR] + 48.2≦L≦ 1017.3 −1.33×[PCR] −14.7×[VM] …(1) 但し、[PCR] :微粉炭吹込み量(kg/銑鉄t) [VM] :微粉炭中の揮発分含有率(%)
【0013】例えば、上記(1)式を用いることによっ
て、微粉炭吹込み量[PCR] が190kg/銑鉄t及び微
粉炭中の揮発分含有率[VM]が35%の場合には、ランス
位置Lは、90〜250mmの範囲に設定することが必
要であることが分かる。
【0014】この様に本発明者らはランス位置Lを絶対
値として設定するのではなく、微粉炭吹込み量[PCR] と
揮発分含有率[VM]をパラメータとして決定することによ
って、微粉炭を多量に吹き込んでも高炉炉下部の熱負荷
の増大を生じることなく、しかも微粉炭吹込みランスの
溶損を防止することのできるランス位置決定方法を見出
したものである。
【0015】
【実施例】実際の高炉操業において、揮発分含有率が3
5%の微粉炭を190kg/銑鉄tと多量に吹き込んだ
場合の高炉炉壁温度及び風圧指数を測定した。尚、本発
明に係る条件式(1)に従えば、ランス位置Lは、羽口
先端より90〜250mmの範囲に設定すべきである。
上記ランス位置Lが150mmの場合(本発明例)と4
00mmの場合(比較例)の2条件の結果を図5に示
す。本発明の範囲を満足する場合には、高炉炉壁の熱負
荷が少ないと共に、風圧指数も低く、炉況も安定してい
ることが分かる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上の様に構成されているの
で、微粉炭を多量に吹き込んでも高炉炉下部の熱負荷を
増大させることなく、しかも微粉炭吹込みランスの溶損
を防止することのできる最適ランス位置を決定する方法
が提供できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法による高炉操業状況を示すグラフであ
る。
【図2】微粉炭吹込み時の羽口前レースウェイにおける
ガスの分布を示すグラフである。
【図3】レースウェイにおいて炭酸ガス最高濃度位置
と、炉下部の炉壁温度との関係を示すグラフである。
【図4】ランス位置と微粉炭吹込み量がランスの溶損に
与える影響を示すグラフである。
【図5】高炉炉壁温度に及ぼす吹込みランス位置の影響
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 哲央 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 中矢 尚 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 北野 新治 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 伊藤 良二 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21B 7/00 308 C21B 7/00 309 C21B 5/00 319

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉炭吹込み用ランスを、高炉羽口に連
    設された熱風吹込み用ブローパイプの壁を貫通して該ラ
    ンスの先端を該ブローパイプ内へ突入させ、上記ランス
    から吹込まれた微粉炭を、上記ブローパイプ内を流れる
    熱風と共に高炉羽口から吹込む方法における微粉炭吹込
    み用ランス位置決定方法であって、羽口先端 から前記ランスの先端までの距離L(mm)
    が、下記(1)式を満足する様に前記ランスの配設位置
    を定めることを特徴とするランス位置決定方法。 0.22×[PCR] + 48.2≦L≦ 1017.3 −1.33×[PCR] −14.7×[VM] …(1) 但し、[PCR] :微粉炭吹込み量(kg/銑鉄t) [VM] :微粉炭中の揮発分含有率(%)
JP27947894A 1994-11-14 1994-11-14 微粉炭吹込み用ランス位置決定方法 Expired - Lifetime JP2921414B2 (ja)

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JPH08134518A JPH08134518A (ja) 1996-05-28
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JP2004190143A (ja) * 2004-02-23 2004-07-08 Jfe Steel Kk シャフト炉型冶金炉のステーブ配置構造
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