JP2920620B2 - 四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造 - Google Patents
四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造Info
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- JP2920620B2 JP2920620B2 JP35410696A JP35410696A JP2920620B2 JP 2920620 B2 JP2920620 B2 JP 2920620B2 JP 35410696 A JP35410696 A JP 35410696A JP 35410696 A JP35410696 A JP 35410696A JP 2920620 B2 JP2920620 B2 JP 2920620B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅、オフィスなどの
建物の出入口や仕切り壁の開口部に、開き戸、引き戸、
クローゼット扉又は床の見切り等を選択して構設する際
に、後付けにより簡易施工可能、かつ、これら選択され
た用途又は機能(開き戸、引き戸、クローゼット扉又は
床の見切り)に対応して一の部材(下枠材)でくつず
り、敷居、クローゼット下枠又はフラット下枠に仕様変
更可能に可変構成した四方枠仮固定材における下枠材及
び下枠構造に関するものである。
建物の出入口や仕切り壁の開口部に、開き戸、引き戸、
クローゼット扉又は床の見切り等を選択して構設する際
に、後付けにより簡易施工可能、かつ、これら選択され
た用途又は機能(開き戸、引き戸、クローゼット扉又は
床の見切り)に対応して一の部材(下枠材)でくつず
り、敷居、クローゼット下枠又はフラット下枠に仕様変
更可能に可変構成した四方枠仮固定材における下枠材及
び下枠構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅、オフィスなどの建物の
開口部の施工では、上下・左右の四方枠仮固定材を先に
配置(先付け)し、後にフロアを貼ったりするため、非
常な手間と技術を要するところであり、作業スピードア
ップの弊害、仕上がり精度のレベル低下の要因となって
きた。また、この四方枠仮固定材(特に下枠材の化粧
面)は、後作業でキズ等が付きやすいという欠点があっ
た。
開口部の施工では、上下・左右の四方枠仮固定材を先に
配置(先付け)し、後にフロアを貼ったりするため、非
常な手間と技術を要するところであり、作業スピードア
ップの弊害、仕上がり精度のレベル低下の要因となって
きた。また、この四方枠仮固定材(特に下枠材の化粧
面)は、後作業でキズ等が付きやすいという欠点があっ
た。
【0003】また、塗装フロアー施工後に下枠を取り付
ける(後付けする)と接着等の固定が困難であり、ビス
等で固定すると仕上がりで問題が生ずる。そのため、下
枠を除き、上枠と両側枠との三方固定で取り付けると、
不安定で精度も出ないという欠点があり、また、取付け
時間も長くかかるという欠点があった。
ける(後付けする)と接着等の固定が困難であり、ビス
等で固定すると仕上がりで問題が生ずる。そのため、下
枠を除き、上枠と両側枠との三方固定で取り付けると、
不安定で精度も出ないという欠点があり、また、取付け
時間も長くかかるという欠点があった。
【0004】こうしたなかで、本出願人は、この種の施
工において、フロア先付けでも下枠材を後付け可能に構
成することにより下枠材をキズつけ難くし、四方組で取
付けることにより精度を向上し、しかも部材は完全プレ
カット式であり、短時間に簡易施工ができる四方枠仮固
定材における下枠材を提供してきた。(特願平7−29
2020号参照;以下先願。)
工において、フロア先付けでも下枠材を後付け可能に構
成することにより下枠材をキズつけ難くし、四方組で取
付けることにより精度を向上し、しかも部材は完全プレ
カット式であり、短時間に簡易施工ができる四方枠仮固
定材における下枠材を提供してきた。(特願平7−29
2020号参照;以下先願。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、床表面
との段差が数mm以下であるようなバリアフリーの下枠
材(特にくつずりやフラット下枠)と、数mm〜十数m
mであるような敷居について、より改善された下枠材及
び下枠構造が要請されている。
との段差が数mm以下であるようなバリアフリーの下枠
材(特にくつずりやフラット下枠)と、数mm〜十数m
mであるような敷居について、より改善された下枠材及
び下枠構造が要請されている。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであって、住宅、オフィスなどの建物の出入口や仕切
り壁の開口部に四方枠仮固定材とともに設置される下枠
材を、後付けにより簡易施工可能、かつ、開口部に選択
された開き戸、引き戸、クローゼット扉又は床の見切り
に対応して一の部材(下枠材)でくつずり、敷居、クロ
ーゼット下枠又はフラット下枠に仕様変更可能に可変構
成した四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造を提
供するものである。
のであって、住宅、オフィスなどの建物の出入口や仕切
り壁の開口部に四方枠仮固定材とともに設置される下枠
材を、後付けにより簡易施工可能、かつ、開口部に選択
された開き戸、引き戸、クローゼット扉又は床の見切り
に対応して一の部材(下枠材)でくつずり、敷居、クロ
ーゼット下枠又はフラット下枠に仕様変更可能に可変構
成した四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明は、開口部に選択される開き戸、引き戸、クローゼ
ット扉又は床の見切りに対応してくつずり、敷居、クロ
ーゼット下枠又はフラット下枠を構設可能な四方枠仮固
定材における下枠材であって、下面に下地材の形状に適
合して冠着可能な欠損部を設け、かつ、長手方向の両端
面又は片端面に部材の一部を切り欠いて形成したしゃく
り欠除部を設けた下枠材本体と、該下枠材本体のしゃく
り欠除部に着脱自在に設けられ下枠材本体と床材との間
に介在配置可能な分離材を具備し、該分離材を着脱して
床材上に載置又は床材間に半沈設することにより床表面
との段差を可変に構成したことを特徴とするものであ
る。
発明は、開口部に選択される開き戸、引き戸、クローゼ
ット扉又は床の見切りに対応してくつずり、敷居、クロ
ーゼット下枠又はフラット下枠を構設可能な四方枠仮固
定材における下枠材であって、下面に下地材の形状に適
合して冠着可能な欠損部を設け、かつ、長手方向の両端
面又は片端面に部材の一部を切り欠いて形成したしゃく
り欠除部を設けた下枠材本体と、該下枠材本体のしゃく
り欠除部に着脱自在に設けられ下枠材本体と床材との間
に介在配置可能な分離材を具備し、該分離材を着脱して
床材上に載置又は床材間に半沈設することにより床表面
との段差を可変に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、上記構成
の下枠材において、下枠材本体下面と下地材上面にそれ
ぞれ取着手段を設けて接合するようにしており、この取
着手段を下枠材本体下面及び下地材上面の対向位置にそ
れぞれ雌雄を違えて形成した嵌合凹凸部としている。
の下枠材において、下枠材本体下面と下地材上面にそれ
ぞれ取着手段を設けて接合するようにしており、この取
着手段を下枠材本体下面及び下地材上面の対向位置にそ
れぞれ雌雄を違えて形成した嵌合凹凸部としている。
【0009】また、上記下枠材を用いた下枠構造は、開
口部に選択された開き戸、クローゼット扉又は床の見切
りに対してくつずり、クローゼット下枠又はフラット下
枠を構設する場合、開口部の横断方向両側に隙間を介し
て床材を対向配置し、前記隙間に矩形状の四方枠仮固定
材を設置するとともに、下地材に下枠材本体を冠着し、
かつ、両床材の隙間に半沈設してなり、床表面との段差
を数mm以下に構成するようにしている。したがって、
この場合に分離材は不要である。
口部に選択された開き戸、クローゼット扉又は床の見切
りに対してくつずり、クローゼット下枠又はフラット下
枠を構設する場合、開口部の横断方向両側に隙間を介し
て床材を対向配置し、前記隙間に矩形状の四方枠仮固定
材を設置するとともに、下地材に下枠材本体を冠着し、
かつ、両床材の隙間に半沈設してなり、床表面との段差
を数mm以下に構成するようにしている。したがって、
この場合に分離材は不要である。
【0010】また、開口部に選択された引き戸に対して
敷居を構設する場合、開口部の横断方向両側から突き合
わせて床材を敷設し、該床材上に矩形状の四方枠仮固定
材を設置するとともに、床材上に載置した下地材に下枠
材本体を冠着し、かつ、下枠材本体の欠除部に分離材を
固設して下枠材端部と床材との間に介在配置してなり、
床表面との段差を数mm〜数十mm範囲に構成するよう
にしている。
敷居を構設する場合、開口部の横断方向両側から突き合
わせて床材を敷設し、該床材上に矩形状の四方枠仮固定
材を設置するとともに、床材上に載置した下地材に下枠
材本体を冠着し、かつ、下枠材本体の欠除部に分離材を
固設して下枠材端部と床材との間に介在配置してなり、
床表面との段差を数mm〜数十mm範囲に構成するよう
にしている。
【0011】さらに、開口部に選択された引き戸又は床
の見切りに対して敷居又は段差を残したフラット下枠を
構設する場合、開口部の横断方向片側に他方より嵩高な
床材を配置し、両床材の境界上に矩形状の四方枠仮固定
材を設置するとともに、他方の床材上に載置した下地材
に下枠材本体を冠着し、かつ、嵩高な床材の端面を下枠
材本体のしゃくり欠除部に突き合わせて設置してなり、
嵩高な床表面との段差を数mm以下に、及び他方の床表
面との段差を数mm〜数十mm範囲に構成するようにし
ている。
の見切りに対して敷居又は段差を残したフラット下枠を
構設する場合、開口部の横断方向片側に他方より嵩高な
床材を配置し、両床材の境界上に矩形状の四方枠仮固定
材を設置するとともに、他方の床材上に載置した下地材
に下枠材本体を冠着し、かつ、嵩高な床材の端面を下枠
材本体のしゃくり欠除部に突き合わせて設置してなり、
嵩高な床表面との段差を数mm以下に、及び他方の床表
面との段差を数mm〜数十mm範囲に構成するようにし
ている。
【0012】したがって、この場合は、下枠材本体のし
ゃくり欠除部を部材長手方向の片端面にのみ形成する
か、両端面に形成したものを用いる場合は一端に分離材
を固設することになる。
ゃくり欠除部を部材長手方向の片端面にのみ形成する
か、両端面に形成したものを用いる場合は一端に分離材
を固設することになる。
【0013】ここで、上記各下枠構造における下枠材本
体と下地材の冠着を、下枠材本体下面と下地材上面にそ
れぞれ対向して設けられ嵌合による取着手段を介して接
合するようにしてもよい。
体と下地材の冠着を、下枠材本体下面と下地材上面にそ
れぞれ対向して設けられ嵌合による取着手段を介して接
合するようにしてもよい。
【0014】このように本発明下枠材及び下枠構造は可
変構成を特徴としており、四方枠仮固定材の構成要素で
ある下地材を他の各枠よりも幅の狭い幅に形成し、床処
理をした後、下地材に下枠材本体を冠着して半沈設すれ
ば開き戸、クローゼット扉又は床の見切りに対応するバ
リアフリーのくつずり又はフラット下枠を施工可能であ
り、床材上に下地材を載置し分離材を固着した下枠材本
体を冠着すれば引き戸に対応する敷居を施工可能であ
り、段差を設けた床材に突き合わせて設置すれば引き戸
又は床の見切りに対して敷居又は段差を残したフラット
下枠を施工可能である。
変構成を特徴としており、四方枠仮固定材の構成要素で
ある下地材を他の各枠よりも幅の狭い幅に形成し、床処
理をした後、下地材に下枠材本体を冠着して半沈設すれ
ば開き戸、クローゼット扉又は床の見切りに対応するバ
リアフリーのくつずり又はフラット下枠を施工可能であ
り、床材上に下地材を載置し分離材を固着した下枠材本
体を冠着すれば引き戸に対応する敷居を施工可能であ
り、段差を設けた床材に突き合わせて設置すれば引き戸
又は床の見切りに対して敷居又は段差を残したフラット
下枠を施工可能である。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を添付図面に基づいて以下
説明する。
説明する。
【0016】(実施例1)図1は四方枠仮固定材及び下
枠材の(a)施工状態及び(b)下枠構造を説明する構
成概略図である。
枠材の(a)施工状態及び(b)下枠構造を説明する構
成概略図である。
【0017】ここで、1が上枠、2aが左枠、2bが右枠、
3が下地材、4が下枠材本体、41が欠損部、5がしゃく
り欠除部、6が分離材、7が取着手段(嵌合凹凸部)、
Xが四方枠仮固定材、Yが床(材)、及びZが下枠材
〔以下、必要に応じてZaをくつずり、Zbを敷居、Zcをク
ローゼット下枠、Zdをフラット下枠として各別に指称す
る。〕である。
3が下地材、4が下枠材本体、41が欠損部、5がしゃく
り欠除部、6が分離材、7が取着手段(嵌合凹凸部)、
Xが四方枠仮固定材、Yが床(材)、及びZが下枠材
〔以下、必要に応じてZaをくつずり、Zbを敷居、Zcをク
ローゼット下枠、Zdをフラット下枠として各別に指称す
る。〕である。
【0018】下枠材(Z)は、同一幅の上枠(1)及び
左右枠(2a,2b)と、これらよりも幅の狭い下地材(3)
とで矩形状の四方枠仮固定材(X)を形成して建物の開
口部に設置し、事後に前記下地材(3)に着脱可能に被
冠され、開口部に選択される開き戸、引き戸、クローゼ
ット扉又は床の見切りに各別に対応してくつずり(Z
a)、敷居(Zb)、クローゼット下枠(Zc)又はフラッ
ト下枠(Zd)を構設可能とするものである。
左右枠(2a,2b)と、これらよりも幅の狭い下地材(3)
とで矩形状の四方枠仮固定材(X)を形成して建物の開
口部に設置し、事後に前記下地材(3)に着脱可能に被
冠され、開口部に選択される開き戸、引き戸、クローゼ
ット扉又は床の見切りに各別に対応してくつずり(Z
a)、敷居(Zb)、クローゼット下枠(Zc)又はフラッ
ト下枠(Zd)を構設可能とするものである。
【0019】ここで、下面に下地材(3)の形状に適合
して冠着可能な欠損部(41)を設け、かつ、長手方向の
両端面又は片端面に部材の一部を切り欠いて形成したし
ゃくり欠除部(5)を設けた下枠材本体(4)と、該下
枠材本体(4)のしゃくり欠除部(5)に着脱自在に設
けられ下枠材本体(4)と床材(Y)との間に介在配置
可能な分離材(6)を具備し、該分離材(6)を着脱し
て床材(Y)上に載置又は床材(Y)間に半沈設するこ
とにより床(Y)表面との段差を可変に構成している。
なお、分離材(6)はアダプタとして取り扱ってよい。
して冠着可能な欠損部(41)を設け、かつ、長手方向の
両端面又は片端面に部材の一部を切り欠いて形成したし
ゃくり欠除部(5)を設けた下枠材本体(4)と、該下
枠材本体(4)のしゃくり欠除部(5)に着脱自在に設
けられ下枠材本体(4)と床材(Y)との間に介在配置
可能な分離材(6)を具備し、該分離材(6)を着脱し
て床材(Y)上に載置又は床材(Y)間に半沈設するこ
とにより床(Y)表面との段差を可変に構成している。
なお、分離材(6)はアダプタとして取り扱ってよい。
【0020】そして、下枠材本体(4)下面と下地材
(3)上面にそれぞれ取着手段(7)を設けて接合する
ようにしており、この取着手段(7)を、下枠材本体
(4)下面及び下地材(3)上面の対向位置にそれぞれ
雌雄を違えて形成した嵌合凹凸部としている。
(3)上面にそれぞれ取着手段(7)を設けて接合する
ようにしており、この取着手段(7)を、下枠材本体
(4)下面及び下地材(3)上面の対向位置にそれぞれ
雌雄を違えて形成した嵌合凹凸部としている。
【0021】下枠材本体(4)及び分離材(6)は、合
成樹脂製材料又は繊維板その他の木質材料で作製される
のが好ましい。また、下地材(3)は、その材質におい
て、アルミニウムその他の金属、合成樹脂、木材、又は
繊維板その他の木質系を許容するものである。
成樹脂製材料又は繊維板その他の木質材料で作製される
のが好ましい。また、下地材(3)は、その材質におい
て、アルミニウムその他の金属、合成樹脂、木材、又は
繊維板その他の木質系を許容するものである。
【0022】上述したように、本発明下枠材(Z)は、
開口部に選択された開き戸、引き戸、クローゼット扉又
は床の見切りに対応して一の部材〔本発明下枠材
(Z)〕でくつずり(開き戸下に位置する板)(Za)、
敷居(Zb)、クローゼット下枠(Zc)又はフラット下枠
(Zd)に仕様変更可能に可変構成しているので汎用性が
あり、しかも後付け構成であるため施工容易である。図
2は、下枠材(構造)の態様を示す側面視説明図であ
り、それぞれ(a)くつずり、(b)敷居、(c)クロ
ーゼット下枠及び(d)フラット下枠である。
開口部に選択された開き戸、引き戸、クローゼット扉又
は床の見切りに対応して一の部材〔本発明下枠材
(Z)〕でくつずり(開き戸下に位置する板)(Za)、
敷居(Zb)、クローゼット下枠(Zc)又はフラット下枠
(Zd)に仕様変更可能に可変構成しているので汎用性が
あり、しかも後付け構成であるため施工容易である。図
2は、下枠材(構造)の態様を示す側面視説明図であ
り、それぞれ(a)くつずり、(b)敷居、(c)クロ
ーゼット下枠及び(d)フラット下枠である。
【0023】(実施例2)つぎに、上記下枠材を用いた
下枠構造を説明する。後述するように、下枠構造はどの
ような開口部を構設するかによって、それぞれ主要部以
外の部分構成が異なる。
下枠構造を説明する。後述するように、下枠構造はどの
ような開口部を構設するかによって、それぞれ主要部以
外の部分構成が異なる。
【0024】図3に開口部に選択された開き戸、クロー
ゼット扉又は床の見切りに対してくつずり、クローゼッ
ト下枠又はフラット下枠を構設する場合の側面視説明図
を示すように、開口部の横断方向両側に隙間を介して床
材(Y)を対向配置し、前記隙間に矩形状の四方枠仮固
定材(X)を設置するとともに、下地材(3)に下枠材
本体(4)を冠着し、かつ、両床材(Y,Y)の隙間に
半沈設している。ここで、床材(Y)と四方枠仮固定材
(X)の施工手順の先後は問わない。この構成による
と、床(Y)表面との段差が数mm以下(詳しくは、3
mm以下のバリアフリー)であるようなくつずり(Z
a)、クローゼット下枠(Zc)又はフラット下枠(Zd)
を施工可能である。なお、この場合に分離材(6)は不
要である。
ゼット扉又は床の見切りに対してくつずり、クローゼッ
ト下枠又はフラット下枠を構設する場合の側面視説明図
を示すように、開口部の横断方向両側に隙間を介して床
材(Y)を対向配置し、前記隙間に矩形状の四方枠仮固
定材(X)を設置するとともに、下地材(3)に下枠材
本体(4)を冠着し、かつ、両床材(Y,Y)の隙間に
半沈設している。ここで、床材(Y)と四方枠仮固定材
(X)の施工手順の先後は問わない。この構成による
と、床(Y)表面との段差が数mm以下(詳しくは、3
mm以下のバリアフリー)であるようなくつずり(Z
a)、クローゼット下枠(Zc)又はフラット下枠(Zd)
を施工可能である。なお、この場合に分離材(6)は不
要である。
【0025】(実施例3)また、図4に開口部に選択さ
れた引き戸に対して敷居を構設する場合の側面視説明図
を示すように、開口部の横断方向両側から突き合わせて
床材(Y,Y)を敷設し、該床材(Y)上に矩形状の四
方枠仮固定材(X)を設置するとともに、床材(Y)上
に載置した下地材(3)に下枠材本体(4)を冠着し、
かつ、下枠材本体(4)のしゃくり欠除部(5)に分離
材(6)を固設して下枠材(Z)端部と床材(Y)との
間に介在配置している。この構成によると、床(Y)表
面との段差が数mm〜数十mm範囲であるような敷居
(Zb)を施工可能である。
れた引き戸に対して敷居を構設する場合の側面視説明図
を示すように、開口部の横断方向両側から突き合わせて
床材(Y,Y)を敷設し、該床材(Y)上に矩形状の四
方枠仮固定材(X)を設置するとともに、床材(Y)上
に載置した下地材(3)に下枠材本体(4)を冠着し、
かつ、下枠材本体(4)のしゃくり欠除部(5)に分離
材(6)を固設して下枠材(Z)端部と床材(Y)との
間に介在配置している。この構成によると、床(Y)表
面との段差が数mm〜数十mm範囲であるような敷居
(Zb)を施工可能である。
【0026】(実施例4)さらに、図5に開口部に選択
された引き戸又は床の見切りに対して敷居又は段差を残
したフラット下枠を構設する場合の側面視説明図を示す
ように、開口部の横断方向片側に他方(Ya)より嵩高な
床材(Yb)を配置し、両床材(Y;Ya,Yb)の境界上に矩
形状の四方枠仮固定材(X)を設置するとともに、他方
の床材(Y)上に載置した下地材(3)に下枠材本体
(4)を冠着し、かつ、嵩高な床材(Yb)の端面を下枠
材本体(4)のしゃくり欠除部(5)に突き合わせて設
置している。この構成によると、嵩高な床(Yb)表面と
の段差が数mm以下、及び他方の床(Ya)表面との段差
が数mm〜数十mm範囲であるような敷居(Zb)又は段
差を残したフラット下枠(Zd)を施工可能である。
された引き戸又は床の見切りに対して敷居又は段差を残
したフラット下枠を構設する場合の側面視説明図を示す
ように、開口部の横断方向片側に他方(Ya)より嵩高な
床材(Yb)を配置し、両床材(Y;Ya,Yb)の境界上に矩
形状の四方枠仮固定材(X)を設置するとともに、他方
の床材(Y)上に載置した下地材(3)に下枠材本体
(4)を冠着し、かつ、嵩高な床材(Yb)の端面を下枠
材本体(4)のしゃくり欠除部(5)に突き合わせて設
置している。この構成によると、嵩高な床(Yb)表面と
の段差が数mm以下、及び他方の床(Ya)表面との段差
が数mm〜数十mm範囲であるような敷居(Zb)又は段
差を残したフラット下枠(Zd)を施工可能である。
【0027】なお、この場合は、下枠材本体(4)のし
ゃくり欠除部(5)を部材長手方向の片端面にのみ形成
するか、両端面に形成したものを用いる場合は一端に分
離材(6)を固設することになる。
ゃくり欠除部(5)を部材長手方向の片端面にのみ形成
するか、両端面に形成したものを用いる場合は一端に分
離材(6)を固設することになる。
【0028】ここで、上記各下枠構造における下枠材本
体(4)と下地材(3)の冠着を、下枠材本体(4)下
面と下地材(3)上面の対向位置にそれぞれ設けた嵌合
等にによる取着手段(7)を介して接合するようにして
もよい。
体(4)と下地材(3)の冠着を、下枠材本体(4)下
面と下地材(3)上面の対向位置にそれぞれ設けた嵌合
等にによる取着手段(7)を介して接合するようにして
もよい。
【0029】
【発明の効果】本以上の構成よりなるものであり、これ
によれば後付け可能な下枠材(下枠構造)をさらに用途
に応じて可変構成しているので、四方枠仮固定材の構成
要素である下地材を他の各枠よりも幅の狭い幅に形成
し、床処理をした後、下地材に下枠材本体を冠着して半
沈設すれば開き戸、クローゼット扉又は床の見切りに対
応するバリアフリーのくつずり又はフラット下枠を施工
可能であり、床材上に下地材を載置し分離材を固着した
下枠材本体を冠着すれば引き戸に対応する敷居を施工可
能であり、段差を設けた床材に突き合わせて設置すれば
引き戸又は床の見切りに対して敷居又は段差を残したフ
ラット下枠を施工可能である。
によれば後付け可能な下枠材(下枠構造)をさらに用途
に応じて可変構成しているので、四方枠仮固定材の構成
要素である下地材を他の各枠よりも幅の狭い幅に形成
し、床処理をした後、下地材に下枠材本体を冠着して半
沈設すれば開き戸、クローゼット扉又は床の見切りに対
応するバリアフリーのくつずり又はフラット下枠を施工
可能であり、床材上に下地材を載置し分離材を固着した
下枠材本体を冠着すれば引き戸に対応する敷居を施工可
能であり、段差を設けた床材に突き合わせて設置すれば
引き戸又は床の見切りに対して敷居又は段差を残したフ
ラット下枠を施工可能である。
【0030】この汎用性により、建物の室等のリフォー
ム(又はリニューアル)の際に、開口部の構成(態様)
変更が簡易施工でき、この変更に係る顧客の所望にも低
コストで応じられるという利便性を有する。
ム(又はリニューアル)の際に、開口部の構成(態様)
変更が簡易施工でき、この変更に係る顧客の所望にも低
コストで応じられるという利便性を有する。
【図1】四方枠仮固定材及び下枠材の(a)施工状態及
び(b)下枠構造を説明する構成概略図である。
び(b)下枠構造を説明する構成概略図である。
【図2】下枠材(構造)の態様を示す側面視説明図であ
り、それぞれ(a)くつずり、(b)敷居、(c)クロ
ーゼット下枠及び(d)フラット下枠である。
り、それぞれ(a)くつずり、(b)敷居、(c)クロ
ーゼット下枠及び(d)フラット下枠である。
【図3】開口部に選択された開き戸、クローゼット扉又
は床の見切りに対してくつずり、クローゼット下枠又は
フラット下枠を構設する場合の下枠構造の側面視説明図
である。
は床の見切りに対してくつずり、クローゼット下枠又は
フラット下枠を構設する場合の下枠構造の側面視説明図
である。
【図4】開口部に選択された引き戸に対して敷居を構設
する場合の下枠構造の側面視説明図である。
する場合の下枠構造の側面視説明図である。
【図5】開口部に選択された引き戸又は床の見切りに対
して敷居又は段差を残したフラット下枠を構設する場合
の下枠構造の側面視説明図である。
して敷居又は段差を残したフラット下枠を構設する場合
の下枠構造の側面視説明図である。
1 上枠 2a 左枠 2b 右枠 3 下地材 4 下枠材本体 41 欠損部 5 しゃくり欠除部 6 分離材 7 取着手段(嵌合凹凸部) X 四方枠仮固定材 Y 床(材) Ya 他方の床(材) Yb 嵩高な床(材) Z 下枠材 Za くつずり Zb 敷居 Zc クローゼット下枠 Zd フラット下枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 1/70 E06B 1/06
Claims (4)
- 【請求項1】 同一幅の上枠及び左右枠と、これらより
も幅の狭い下地材とで矩形状の四方枠仮固定材を形成し
て建物の開口部に設置し、事後に前記下地材に着脱可能
な下枠材を被冠するようにした四方枠仮固定材における
下枠材において、 開口部に選択される開き戸、引き戸、クローゼット扉又
は床の見切りに対してくつずり、敷居、クローゼット下
枠又はフラット下枠を構設可能な四方枠仮固定材におけ
る下枠材であって、 下面に下地材の形状に適合して冠着可能な欠損部を設
け、かつ、長手方向の両端面又は片端面に部材の一部を
切り欠いて形成したしゃくり欠除部を設けた下枠材本体
と、該下枠材本体のしゃくり欠除部に着脱自在に設けら
れ下枠材本体と床材との間に介在配置可能な分離材を具
備し、該分離材を着脱して床材上に載置又は床材間に半
沈設することにより床表面との段差を可変に構成したこ
とを特徴とする四方枠仮固定材における下枠材。 - 【請求項2】 下枠材本体下面と下地材上面にそれぞれ
取着手段を設けて接合するようにした請求項1記載の四
方枠仮固定材における下枠材。 - 【請求項3】 取着手段が下枠材本体下面及び下地材上
面の対向位置にそれぞれ雌雄を違えて形成した嵌合凹凸
部である請求項2記載の四方枠仮固定材における下枠
材。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の下
枠材本体と、該下枠材本体のしゃくり欠除部に着脱自在
に設けられ下枠材本体と床材との間に介在配置可能な分
離材を用い、開口部に選択された引き戸に対して敷居を
構設可能な四方枠仮固定材における下枠構造であって、 開口部の横断方向両側から突き合わせて床材を敷設し、
該床材上に矩形状の四方枠仮固定材を設置するととも
に、床材上に載置した下地材に下枠材本体を冠着し、か
つ、下枠材本体の欠除部に分離材を固設して下枠材端部
と床材との間に介在配置してなり、床表面との段差を数
mm〜数十mm範囲に構成したことを特徴とする四方枠
仮固定材における下枠構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35410696A JP2920620B2 (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35410696A JP2920620B2 (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176465A JPH10176465A (ja) | 1998-06-30 |
JP2920620B2 true JP2920620B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=18435340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35410696A Expired - Lifetime JP2920620B2 (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 四方枠仮固定材における下枠材及び下枠構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920620B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100593425B1 (ko) | 2006-04-11 | 2006-06-28 | (주)케이제이엔지니어링 건축사사무소 | 공동주택내 전신주의 접지선 고정장치 |
JP5809523B2 (ja) * | 2011-10-26 | 2015-11-11 | 三協立山株式会社 | 沓摺 |
-
1996
- 1996-12-17 JP JP35410696A patent/JP2920620B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10176465A (ja) | 1998-06-30 |
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