JP2920591B2 - ゴンドラ - Google Patents

ゴンドラ

Info

Publication number
JP2920591B2
JP2920591B2 JP8930394A JP8930394A JP2920591B2 JP 2920591 B2 JP2920591 B2 JP 2920591B2 JP 8930394 A JP8930394 A JP 8930394A JP 8930394 A JP8930394 A JP 8930394A JP 2920591 B2 JP2920591 B2 JP 2920591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide roller
roller unit
gondola
guide
adjusting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8930394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07292962A (ja
Inventor
勝憲 佐藤
勉 原園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON BISOO KK
Taisei Corp
Original Assignee
NIPPON BISOO KK
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON BISOO KK, Taisei Corp filed Critical NIPPON BISOO KK
Priority to JP8930394A priority Critical patent/JP2920591B2/ja
Publication of JPH07292962A publication Critical patent/JPH07292962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2920591B2 publication Critical patent/JP2920591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Movable Scaffolding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築構造物、特にア
トリウム建築構造物における窓拭きなどメンテナンス作
業に使用するゴンドラに関するものである。
【従来の技術】
【0002】高層建築構造物の内部や、その外まわり
に、外からの自然光をふんだんに取り入れ、かつ風や雨
や太陽熱などのきびしい外部環境を遮断し、視覚的なや
すらぎを与える大空間を構築し、いわゆるアトリウム空
間を構築した建築構造物が普及されているのは周知であ
る。例えば、図11は、高層ビル100の側面に自然光
をふんだんに取り入れることのできる傾斜屋根101を
設けて、アトリウム空間102を構成した高層ビル10
0とアトリウム空間102とを複合させた建築構造物を
示す側面図である。図12は、図11の外観図で、図1
3は、傾斜屋根101の平面図である。さらに、図14
は、その傾斜屋根101を構成する方立部材101a
(傾斜部材)と桁部材101b(水平部材)とを格子状
に組み合わせた交叉部の構成を例示する斜視図である。
この方立部材101a(傾斜部材)および桁部材101
b(水平部材)は、いずれもアルミ押出形材を用いて構
成している。なお、この発明は、このアルミ押出形材か
らなる方立部材101a(傾斜部材)に形成された軸線
方向の溝をゴンドラのガイドレールとして利用するもの
である。
【0003】ところで、アトリウム空間102の傾斜屋
根101は、前記図11、図12、図13および図14
で示すように多数本の方立部材101a(傾斜部材)
と、同じく多数本の桁部材101b(水平部材)とを格
子状に組み合わせて構成し、この傾斜屋根101の単位
格子内に、それぞれ窓ガラスを嵌め込んだユニットサッ
シを取り付けた構成としているのが一般的である。つま
りユニットカーテンウォール構造としているのが一般的
である。
【0004】また、視覚的なやすらぎ感を与える屋根構
造とするため、前記方立部材101a(傾斜部材)の間
隔、つまり図13の平面図で示すピッチPを等間隔とせ
ず、不等間隔をもって配列し、桁部材101b(水平部
材)と格子状に組み合わせて構成し、傾斜屋根101全
体の外観がX軸方向およびY軸方向にうねりをもった波
形屋根を呈する三次元の傾斜屋根構造に設計しているの
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アトリウム
建築構造物におけるガラス拭きなどのメンテナンスを行
う場合、前記方立部材の溝をゴンドラのガイドレールと
して利用するにしても在来の一般的な垂直昇降形式のゴ
ンドラを利用することはできない。そのため、アトリウ
ム建築構造物のメンテナンスには、特別な仮設足場な
り、特別なゴンドラなりを開発することが必要とされて
いた。この発明は、このような要請に応える傾斜屋根に
適したメンテナンス作業用の特殊ゴンドラを提供するこ
とを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、前記目的を達成
する手段として、この発明は、ケージ本体と、左右一対
の傾斜フレームと、ガイドローラユニット位置調節装置
と、ガイドローラユニットと、自在接手との主要部材を
用いて、次のように構成し、特殊なゴンドラに組み上げ
たことを特徴とするものである。
【0007】まず、前記ケージ本体は、底部に複数基の
キャスターを装備した一般的にみられる四辺形(長方
形)を呈する台車に構成した。そして、この台車上に吊
りワイヤを装備した手動式ないし電動式のウインチを搭
載装備させた。
【0008】ついで、前記傾斜フレームは、2本の傾斜
アーム部材を平行に配列するとともに、双方を複数本の
水平部材で一体的に結合し、はしご状を呈する傾斜フレ
ームとし、この傾斜フレームを左右一対設けた。そし
て、この左右一対の傾斜フレームを前記ケージ本体を構
成する台車の側面前後に、それぞれ上向きに傾斜させて
一体的に装備させた。
【0009】ガイドローラユニット位置調節装置は、水
平方向に回転軸を有し、回転軸には移動子を螺合させる
とともに、手動ハンドルを取り付けた構成とした。つま
り手動ハンドルを操作すると前記移動子が水平方向にス
ライドするように構成した。そして、このガイドローラ
ユニット位置調節装置を前記ケージ本体に装備させた左
右一対の傾斜フレームの上端部と下端部近傍に、それぞ
れ装備させた。つまり前記ケージ本体の側面、前端部側
の傾斜フレームと後端部側の傾斜フレームのそれぞれ上
端部と下端部近傍に2基ずつ合計4基を水平に装備させ
た。
【0010】ガイドローラユニットは、細長いローラブ
ラケットの下面に、複数の回転輪を配列枢支させて構成
した。そして、このガイドローラユニットにおけるロー
ラブラケットの中央部を前記各ガイドローラユニット位
置調節装置における移動子に、前記主要部材の一つであ
る自在接手を介して枢支させた。つまり前記4基のガイ
ドローラユニット位置調節装置における各移動子に、そ
れぞれユニバーサル機構からなる、いわゆる自在接手を
介して枢支させた。
【0011】なお、前記ケージ本体の側面に装備させた
左右一対の傾斜フレームは、それぞれほぼ中間部付近を
支点として、ケージ本体側へ折りたたみ自在に構成する
とともに、その支点の上方位置とケージ本体側との間に
伸縮自在な格納ジャッキを掛けわたした。つまり、格納
ジャッキを縮めると前記傾斜フレームがケージ本体側に
折り曲がりケージ本体側に格納されるように構成した。
【0012】さらに、前記左右一対の傾斜フレームにお
ける上端部側のガイドローラユニット位置調節装置の移
動子に、それぞれ自在接手を介して枢支させるガイドロ
ーラユニットは、自在接手側に、別途ガイドローラブラ
ケットを取り付け、このガイドローラブラケットを介し
て前記ガイドローラユニットにおけるローラブラケット
を長手方向から差し込み、両端部をロックピンを介して
着脱自在に取り付ける構成とした。つまり、上端部側の
ガイドローラユニットを傾斜屋根における方立部材の溝
内に遊嵌装着させる場合、下側より差込み装着できるよ
うにした。
【0013】ガイドローラユニットは、直線状のローラ
ブラケットの下面に、垂直軸まわりに回転する回転輪
と、水平軸まわりに回転する回転輪の複数を並列に配列
枢支してなるガイドローラユニットとした。そして、こ
の並列に配列枢支した回転輪を傾斜屋根の方立部材の溝
内に遊嵌し、この方立部材をガイドレールとして走行す
るガイドローラユニットに構成した。
【0014】
【作用】この発明によるゴンドラは、以上説明したよう
に構成したので、まず、ゴンドラを構成するケージ本体
の側面に装備した左右一対の傾斜フレームの上端部と下
端部近傍に取り付けたガイドローラユニット位置調節装
置を手動ハンドルを操作して作動する。すると、ガイド
ローラユニット位置調節装置の移動子が水平方向に移動
する。移動子には、自在接手を介してガイドローラユニ
ットが枢支されているので、これに追従してガイドロー
ラユニットも水平方向に移動する。すなわち、ガイドロ
ーラユニットの位置が水平方向に移動されることにな
る。
【0015】そこで、ガイドローラユニットをアトリウ
ム空間を構成する傾斜屋根の方立部材の位置に対応させ
る。つまり、左右のガイドローラユニットを水平方向に
移動させて方立部材のピッチに対応させる。言葉を換え
て言えば、幅合わせを行う。方立部材は、先に説明した
ように溝を有するので、この溝にガイドローラユニット
における回転輪を遊嵌させる。その場合、傾斜フレーム
における上端部側のガイドローラユニットは、先に説明
したように自在接手側のガイドローラブラケットを介し
て着脱自在となっているため、一旦、ガイドローラブラ
ケットからローラブラケットを切り離し、その状態で方
立部材の溝に回転軸を有するローラブラケットを下側か
ら差込み遊嵌させる。そしてガイドローラブラケットに
ローラブラケットをロックピンで固定させ、もってガイ
ドローラユニットをガイドローラユニット位置調節装置
の移動子に自在接手を介して固定させる。ついでケージ
本体の台車上に搭載したウインチの吊りワイヤを傾斜屋
根の上部に連繋させるとともに、ウインチを作動する
と、ケージ本体はガイドローラユニットを遊嵌した傾斜
屋根の方立部材に沿って上昇ないし降下させることがで
きる。
【0016】ところで、傾斜屋根を構成する方立部材の
左右間隔は、先に説明したようにピッチが異なるばかり
か、傾斜屋根自体をウェーブ状にした場合は、ガイドレ
ールとしての役割を分担する方立部材の軸線が緩やかに
曲がったり、左右に傾いている。ところが本発明による
ガイドローラユニットは、自在接手を介してケージ本体
側に枢支されているため、そのガイドローラユニットに
おける回転輪を有するローラブラケットは、方立部材の
曲がりや傾きになじみながら溝内で回転輪を円滑に転動
させながら移動することができる。
【0017】したがって、このガイドローラユニットを
装備したケージ本体からなるゴンドラを利用すれば、ア
トリウム空間を構成する不定形の窓ガラス付カーテンウ
ォールからなる傾斜屋根の上にゴンドラを昇降自在に装
架させることができる。すなわちどのよう形状構造のア
トリウム空間を構成する傾斜屋根に対しても対応でき
る。その結果、効率的で安全なメンテナンス作業を行う
ことが可能である。
【0018】
【実施例】さらに、この発明に係るゴンドラの構成を図
面に示す実施例に基づいて、具体的に説明する。なお、
先に説明したように、本発明によるゴンドラは、ケージ
本体10と、左右一対の傾斜フレーム20(20)と、
ガイドローラユニット位置調節装置30と、ガイドロー
ラユニット40と、自在接手50との主要部材をもって
構成した。ちなみに図1は、上記主要部材からなるゴン
ドラをアトリウム建築構造物を構成する窓ガラス付カー
テンウォールからなる傾斜屋根101に装架させて示す
側面図である。
【0019】まず、ゴンドラを構成するケージ本体10
は、底部の前後、左右に、それぞれキャスター11を装
備した四輪形式の台車12に構成した。そして、この台
車12のまわりに任意高さの安全枠13を立設し、台車
12上には、吊りワイヤ14aを有する油圧駆動形式の
ウインチ14を搭載設置したケージ本体10に構成し
た。つまり、ウインチ14の吊りワイヤ14aを前記図
11で示す傾斜屋根101の上部側に連繋し、ウインチ
14を駆動するとケージ本体10が、その傾斜屋根10
1に沿って昇降作動されるように構成した。
【0020】ついで左右一対の傾斜フレーム20(2
0)は、図1で示すように、前記ケージ本体10の左側
面に、それぞれ上向きに傾斜させて取り付けた。正面か
ら見れば図2で示すようにケージ本体10の両側に取り
付けた。なお、傾斜角は、アトリウム建築構造部におけ
る傾斜屋根101の傾斜角にほぼ一致させた角度に設定
して取り付けた。また、傾斜フレーム20は、それぞれ
図1で示すように、ほぼ中間部を支点として右側(仮想
線示)に反転させ、折り曲げて格納構成とした。すなわ
ち支軸21を支点として折り曲げで格納することによ
り、不使用時は全体をコンパクトにし、取り扱いを容易
にした。なお、図1において22は、傾斜フレーム20
を直線状にしたとき、上半分を下半分側に固定させるた
めのロックピンで、23は、このロックピン22を取り
外した場合の紛失防止用のチェンである。さらに、24
は傾斜フレーム20の下半分側とケージ本体10側との
間に設けた補強ステイであり、25は傾斜フレーム20
の上半分を折りたたみ、格納させるための格納ジャッキ
である。
【0021】なお、前記格納ジャッキ25は、図1で示
すようにシリンダ25b側を傾斜フレーム20(20)
の上半分側に連結し、スクリューロッド25c側をケー
ジ本体10側に連結し、手動ハンドル25aを操作する
ことにより、格納ジャッキ25自体を伸縮させ、傾斜フ
レーム20(20)の上半分側をケージ本体10側に折
り曲げ格納するように構成した。
【0022】図3は、図2の平面図である。この図2お
よび図3から理解されるように左右一対の傾斜フレーム
20,20は、それぞれ2本の傾斜アーム部材20aお
よび20aを平行に配列するとともに、双方間を複数本
の水平部材20b,20b……で結合した構成とした。
つまり、傾斜フレーム20自体をはしご状に構成し、後
述する傾斜フレーム20の上端部に装備させるガイドロ
ーラユニット位置調節装置30の作動操作の足場に利用
するように構成した。なお、図2および図3において
は、上段3本の水平部材20b,20bのみを表示し、
下段部の水平部材は省略した。
【0023】また、先に説明したケージ本体10上に搭
載設置する油圧駆動形式のウインチ14も、図2および
図3で示すように、ケージ本体10の台車12上の左右
に、2基設置し、この左右2基のウインチ14および1
4からの吊りワイヤ14aおよび14aを利用し、ケー
ジ本体10、つまりゴンドラを傾斜屋根101上に昇降
自在に装架する構成とした。さらに、前記左右両側の傾
斜フレーム20および20を折り曲げ格納操作する格納
ジャッキ25も、図3で示すようにケージ本体10の左
右にそれぞれ2基装備させた。おな、図2に示す60
は、前記ウインチ14および14の操作を行うための操
作制御盤であり、図2および図3で示す15は、台車1
2上の作業床である。
【0024】図4は、ガイドローラユニット位置調節装
置30の傾斜フレーム20および20に対する取り付け
配置要領を示すものである。図示のように左右の傾斜フ
レーム20および20のそれぞれ下端部附近と上端部に
2基づつ合計4基を装備させた。このガイドローラユニ
ット位置調節装置30の役割は、これまでの説明から理
解されたように、アトリウム建築構造物の傾斜屋根10
1を構成する方立部材101aのピッチが不等間隔に設
定されている場合、この方立部材101aにゴンドラに
おけるガイドローラユニット40の位置を幅合わせする
ためのものである。つまり、図4で示す幅Lを前記傾斜
屋根101を構成する方立部材101aおよび101a
の間隔、すなわちピッチP(図12参照)に合わせる役
割を分担するものである。
【0025】図5は、そのガイドローラユニット位置調
節装置30の具体的な機構を示す平面図で、その機構
は、図示のように断面コ字型を呈するいわゆるみぞ型鋼
の2本をガイド部材31および31とし、この2本のガ
イド部材31および31を平行に配列し、その中間に調
節螺軸32を同じく水平に配置し、この調節螺軸32に
移動子33を螺合させた構成としたものである。すなわ
ち、調節螺軸32を左右に回転させることにより、移動
子33が左右方向にスライドする機構に構成した。
【0026】なお、図5において、34および34は、
前記2本のガイド部材31および31の左右両端部を支
持するフランジ蓋であり、35および35は、前記調節
螺軸32の軸受け、さらに36は調節螺軸32の操作ハ
ンドルである。さらに37は、移動子33が円滑にガイ
ド部材31および31に沿ってスライドすることを保障
するためのガイドローラである。ちなみに、実施例で
は、図5で示すように、そのガイドローラ37を移動子
33の上下両側に2個ずつ、合計4個を装備した構成と
した。
【0027】図6は、図5のA−A矢視線縦断正面であ
る。なお、傾斜フレーム20に対するガイドローラユニ
ット位置調節装置30の取り付けは、ガイドローラユニ
ット位置調節装置30における上下2本のガイド部材3
1および31に取り付け用の耳金具を設け、この耳金具
を利用して取り付け装備する構成とした。なお、実施例
においては、各ガイドローラユニット位置調節装置30
の作動ハンドル36が内側になるようにして装備させ
た。つまり左右対称的に装備させた。
【0028】図5において、ガイドローラユニット位置
調節装置30の左側と右側とに、移動子33を仮想線で
表示しているが、これは移動子33を左右両側一杯にス
ライドさせた場合の移動子33の位置を示す。つまり移
動子33の許容移動幅Hを示し、ガイドローラユニット
40の位置調節の可能幅を意味する。
【0029】次に、ガイドローラユニット40の構造を
説明する。このガイドローラユニット40は、前記図1
および図4で示した左右の傾斜フレーム20および20
に、それぞれ装備したガイドローラユニット位置調節装
置30および30に取り付け、前記図14で示した方立
部材101aの溝内にガイドローラユニット40におけ
る回転輪を遊嵌し昇降移動するものである。実施例では
図6で示すように構成した。すなわち、直線状のローラ
ブラケット41の下面に、垂直軸まわりに回転する3個
の回転輪42,42,42と、水平軸まわりに回転する
4個の回転輪43,43および43,43を枢支させた
構成とした。
【0030】そして、このガイドローラユニット40に
おけるローラブラケット41の中央部を、前記ガイドロ
ーラユニット位置調節装置30の移動子33に、自在接
手50を介して枢支させた。具体的には、図6で示すよ
うに移動子33側に、取り付けフランジ33aを設け、
これに自在接手50側の取り付けフランジ51側を取り
付けた。そして、ローラブラケット41を枢軸52を用
いて前記自在接手50側に枢支させた。つまりガイドロ
ーラユニット40が、自在接手50の主軸53を中心に
前後左右に傾動するとともに、旋回可能に枢支させた。
言葉を換えて言えば、ガイドローラユニット40自体を
前記移動子33に対し、首振り、旋回自在にして枢支さ
せた。
【0031】しかし、図1および図4で示す左右の傾斜
フレーム20および20の上端部にそれぞれ装備したガ
イドローラユニット位置調節装置30および30に枢支
させるガイドローラユニット40は、先に説明したよう
に傾斜屋根101の方立部材101aに、そのガイドロ
ーラユニット40における回転輪42,43を遊嵌装着
させる際、その作業が容易に実施できるように次のよう
に構成して枢支させた。すなわち、図7で示すようにガ
イドローラユニット40におけるローラブラケット41
の前端部と後端部を取り付けピン44および44を介し
て、自在接手50側に着脱自在に取り付けた。そしてロ
ーラブラケット41を自在接手50側に取り付ける場合
は、同じく図7で示すように自在接手50の下面に、矢
視方向からローラブラケット41を差し込んで取り付け
るようにした。
【0032】その結果、傾斜屋根101における方立部
材101aが上向きに傾斜していてもガイドローラユニ
ット40の回転輪42,43を方立部材101aの溝内
に容易に遊嵌装着することができた。なお、実施例にお
いては、図7に示すように、ガイドローラユニット4
0、つまりローラブラケット41を自在接手50の下側
に差し込み裝着するためのガイドねじ棒45を設け、こ
のガイドねじ棒44に摺動子46を螺合させ、前記ロー
ラブラケット41側に一体的に取り付けた。さらにガイ
ドねじ棒45の下端部には回動つまみ47を設けた。
【0033】つまり、この回動つまみ47をもってガイ
ドねじ棒45を回転させると、前記摺動子46が矢視方
向にスライドし、ガイドローラユニット40における回
転輪42,43を有するローラブラケット41がガイド
レールとなる方立部材101a(図4、図12、参照)
の溝内に押し込められるとともに、自在接手50の下側
に差し込まれるように構成した。そして、その差し込み
が終わったところで、ローラブラケット41の前端部と
後端部を前記取り付けピン44および44を用いて自在
接手50側に固着し、いわゆる着脱方式により取り付け
装備させるようにした。
【0034】図8は、図7におけるB−B矢視縦断正面
図で、ガイドローラユニット40における回転輪42,
43のガイドレールの役割を分担する方立部材101a
の溝内に対する遊嵌状態と、前記取り付けピン44の連
結部の構成を示すものである。なお、図7および図8に
おいて示す48は、前記取り付けピン44の不使用時に
おける紛失を防止するためのチエンで、傾斜フレーム2
0側と取り付けピン44とを連結するものである。
【0035】以上説明したように、この発明によるゴン
ドラのガイドローラユニット40は、傾斜屋根を構成す
る方立部材のピッチに、そのガイドローラユニット40
を幅合わせできるようにして装備し、しかも、自在接手
50を介してケージ本体10側に枢支させた構成とした
ため、左右のガイドローラユニット40における回転輪
42,43を有するローラブラケット41自体は、前
後、左右に、しかも旋回自在に変位することが可能であ
る。ちなみに、実施例では、前記図7で仮想線で示すよ
うに、回転輪42,43を有するローラブラケット41
が前後に25°の範囲内に傾動することができ、また、
図9で示すように左右方向に8〜9°の範囲で揺動する
ことができ、さらに図10で示すように左右に旋回する
ことが可能なように、方立部材101aの溝に対するガ
イドローラユニット40における回転輪42,43およ
びこれら回転輪42,43を支持するローラブラケット
41のサイズを設定した。つまり首振り自在に設定し
た。
【0036】その結果、このガイドローラユニット40
のガイドレールとなる、すなわち傾斜屋根101を構成
する方立部材101aの軸線が、緩やかに曲がっていて
も、さらに左右いずれかに傾いていても、そのガイドロ
ーラユニット40は、それになじんで円滑に誘導される
ことになる。
【0037】
【発明の効果】したがって、前記ガイドローラユニット
位置調節装置30と、このガイドローラユニット位置調
節装置30に自在接手50を介して枢支させたガイドロ
ーラユニット40を装備した本発明ゴンドラを用いる
と、アトリウム建築構造物にみられるような波をもたせ
た窓ガラス付カーテンウォールからなる特殊屋根構造で
あっても効率的なメンテナンス作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるゴンドラを傾斜屋根に装架して
示す側面図である。
【図2】図1で示すゴンドラを右側からみた正面図であ
る。
【図3】図1で示すゴンドラの平面図である。
【図4】ケージ本体の左右両側に取り付けた傾斜フレー
ムに対するガイドローラユニット位置調節装置の配置要
領を示す背面図である。
【図5】ガイドローラユニット位置調節装置の機構を示
す平面図である。
【図6】図5におけるA−A矢視縦断面図である。
【図7】傾斜フレームの上端部に取り付けたガイドロー
ラユニット位置調節装置に対するガイドローラユニット
の取り付け構造を示す側面図である。
【図8】図7におけるB−B矢視縦断正面図である。
【図9】図7におけるC−C矢視線縦断正面図である。
【図10】図7におけるD−D矢視線縦断平面図であ
る。
【図11】アトリウム空間を設けた建築構造物の側面図
である。
【図12】外観図である。
【図13】傾斜屋根の平面図である。
【図14】傾斜屋根を構成する方立部材(傾斜部材)と
桁部材(水平部材)とを格子状に組み合わせた交叉部の
斜視図である。
【符号の説明】
10 ……… ケージ本体 11 ……… キャスター 12 ……… 台車 13 ……… 安全枠 14 ……… ウインチ(電動式) 14a……… 吊りワイヤ 15 ……… 作業床 20 ……… 傾斜フレーム 20a……… 傾斜アーム部材 20b……… 水平部材 21 ……… 支軸 22 ……… ロックピン 23 ……… 紛失防止用チェン 24 ……… 補強ステイ 25 ……… 格納ジャッキ 25a……… 手動ハンドル 25b……… シリンダ 25c……… スクリューロッド 30 ……… ガイドローラユニット位置調節装置(幅
合わせ装置) 31 ……… ガイド部材 32 ……… 調節螺軸 33 ……… 移動子 33a……… フランジ 34 ……… フランジ蓋 35 ……… 軸受 36 ……… 操作ハンドル 37 ……… ガイドローラ 40 ……… ガイドローラユニット 41 ……… ローラブラケット 42,43… 回転輪 44 ……… 取り付けピン 45 ……… ガイドねじ棒 46 ……… 摺動子 47 ……… 回動つまみ 48 ……… チェン 50 ……… 自在接手 51 ……… フランジ 52 ……… 枢軸 53 ……… 主軸 60 ……… 操作制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−210155(JP,A) 実開 昭59−69356(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 1/36 B66B 9/187

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケージ本体と、傾斜フレームと、ガイド
    ローラユニット位置調節装置と、ガイドローラユニット
    と、自在接手とからなるゴンドラであって、 前記ケージ本体は、底部に複数のキャスターを装備した
    台車で、吊りワイヤを有するウインチを装備したもので
    あり、 前記傾斜フレームは、左右一対からなり前記ケージ本体
    の側面に、それぞれ上向きに傾斜させて一体的に装備さ
    せ、 前記ガイドローラユニット位置調節装置は、水平方向の
    回転軸を有し、回転軸には移動子を螺合させるととも
    に、手動ハンドルを取り付けたもので、前記各傾斜フレ
    ームの上端部と下端部近傍にそれぞれ水平に装備し、 前記ガイドローラユニットは、ローラブラケットの下面
    に、複数の回転輪を配列枢支させたもので、ローラブラ
    ケットの中央部を前記各ガイドローラユニット位置調節
    装置における移動子に、前記自在接手を介して枢支させ
    ていることを特徴とするゴンドラ。
  2. 【請求項2】 左右一対の傾斜フレームは、それぞれほ
    ぼ中間部付近を支点としてケージ本体側に反転させ折り
    たたみ自在に構成していることを特徴とする請求項1記
    載のゴンドラ。
  3. 【請求項3】 左右一対の傾斜フレームにおける上端部
    側のガイドローラユニット位置調節装置の移動子に、そ
    れぞれ自在接手を介して枢支させるガイドローラユニッ
    トは、自在接手側にガイドローラブラケットを取り付
    け、このガイドローラブラケットにガイドローラユニッ
    トにおけるローラブラケットを長手方向から差し込み、
    この差し込んだローラブラケットの前、後両端部をロッ
    クピンを介して前記ガイドローラブラケットに着脱自在
    に取り付けたことを特徴とする請求項1記載のゴンド
    ラ。
  4. 【請求項4】 ガイドローラユニットは、ローラブラケ
    ットの下面に、垂直軸まわりに回転する回転輪と水平軸
    まわりに回転する回転輪の複数を枢支してなるガイドロ
    ーラユニットであることを特徴とする請求項1および請
    求項3記載のゴンドラ。
JP8930394A 1994-04-27 1994-04-27 ゴンドラ Expired - Lifetime JP2920591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8930394A JP2920591B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 ゴンドラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8930394A JP2920591B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 ゴンドラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07292962A JPH07292962A (ja) 1995-11-07
JP2920591B2 true JP2920591B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=13966907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8930394A Expired - Lifetime JP2920591B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 ゴンドラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2920591B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106245924B (zh) * 2016-08-08 2018-10-12 江苏景泰玻璃有限公司 一种玻璃幕墙表面清洗装置
KR200493150Y1 (ko) * 2016-09-20 2021-02-05 대우조선해양 주식회사 잭업리그 레그용 곤돌라 장착장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07292962A (ja) 1995-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006207858B2 (en) Shading apparatus
WO2001070572A1 (fr) Installation d'embarquement presentant des structures de passage et une ossature portante
PT864019E (pt) Dispositivo de cobertura movel especialmente para piscinas
US4964607A (en) Height adjustable platforms
JP2920591B2 (ja) ゴンドラ
JP4138864B1 (ja) クレーン式ゴンドラ構造
JP2676131B2 (ja) 作業用ゴンドラ
CN210067003U (zh) 一种高层露台结构
EP0204670B1 (en) Variable attitude awning in particular for pedlar's vehicles
JP4067096B2 (ja) 建屋外壁作業用の電動式バランスアーム装置
CN115771872A (zh) 一种智能化建筑工程施工用升降机及其使用方法
US4869345A (en) Radome ladder
JPH08131373A (ja) 建物外壁逆傾斜面清掃用ゴンドラ装置
JPH092780A (ja) ジャッキアップ付ジブ式走行クレーン
JPH0628549Y2 (ja) 高所作業車
JPH0320328Y2 (ja)
CN114232963B (zh) 一种钢结构建筑墙体安装平台
JPH04129254U (ja) ガラス板の施工機
CN221070903U (zh) 一种便捷移动的高空作业辅助装置
JPH0635055Y2 (ja) 昇降式移動足場
JPH0514965Y2 (ja)
JP4411619B2 (ja) 車両用昇降装置における手摺自動起伏装置
RU2066673C1 (ru) Передвижной подъемник
JPS6137900Y2 (ja)
SU848388A1 (ru) Тележка дл транспортировани и установкиСЕКций МЕТАллОКОНСТРуКций