JP2919764B2 - 化粧用塗布具の製造方法 - Google Patents

化粧用塗布具の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾燥状態でも柔軟な発泡
体からなる化粧用塗布具、特にプレスドパウダリーファ
ンデーション用の化粧用パフの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近では、使い勝手の良さからプレスド
パウダリーファンデーション(固形状粉末化粧料)が非
常に多用されており、その化粧料の進歩により粉末のき
めも細かくなり、また肌への付きやのりが非常に改善さ
れている。このプレスドパウダリーファンデーション用
の化粧用塗布具としては、乾燥状態でも柔軟な発泡体、
例えば、ポリウレタン発泡体やNBR等の合成ゴム発泡
体からなり、その側面が研磨されたスポンジパフが通常
使用されている。このスポンジパフは一般に次のように
して製作されているものである。
【0003】柔軟な発泡体シートを所定の寸法に打ち抜
いて裁断するか、または筒状に成型した柔軟な発泡体を
所定の厚み幅にスライスするか、等により所定の寸法に
し、この発泡体の側面を曲面に研磨して化粧用パフに加
工する。
【0004】この研磨には、特公昭50−12636号
公報に開示されているような、高速回転砥石による方法
が採用されており、例えば円形のものでは所定寸法の円
形発泡体の側面に凹面を有する回転砥石を押し当てて短
時間に研磨する。四角形その他特定の形状では、回転砥
石の凹面に押し当てる発泡体を所定形状のカムを用いて
追従させて自動的に側面の研磨を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転砥石による
柔軟な発泡体の研磨は、研磨面(側面)と天面との境に
必ず研削の縁角が残りこれを避けることはできなかっ
た。化粧用塗布具として研磨面と天面との境に研削縁角
が残ることは好ましくなく、使用時に滑らかさが劣り違
和感があったが、従来技術では解決することができなか
った。
【0006】従来の裁断されまたはスライスされて側面
を研磨されたパフでは、化粧料塗布面となる天面がスラ
イスされたままの状態で使用され、非常に滑らかなもの
となっている。しかし、最近のように化粧料自体の付き
が良く、またパウダリーファ ンデーションのきめが細か
くなると、パフの発泡体の発泡孔の中にファンデーショ
ンが入り込みケーキング(目詰まり)を起こしてしま
い、すぐにパフが汚れたり、あるいは化粧料がパフに付
きにくくなったり、あるいは化粧料のパフから肌へのの
り移りが悪くなったりするという現象が見られるように
なっている。
【0007】従来の研磨のもう一つの問題点は、発泡体
が柔軟になるほど研磨が困難になることであり、極めて
柔軟な発泡体は高速研磨で引きちぎられて凹凸が発生し
研磨不能となる。最近では極めて柔軟な発泡体のパフが
望まれるようになり、従来の研磨方法では対応できなか
った。
【0008】
【発明の目的】本発明は、従来の問題点であった研磨面
と天面との境の研削縁角がなく、使用時に優れた滑らか
さが得られ、化粧料の塗布が一層行い易く、パウダリー
ファンデーションによるケーキングが起こり難いような
化粧用塗布具の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】更に、本発明は、従来の研磨では加工でき
ない、極めて柔軟な発泡体についても研磨を可能とする
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明によれば、内部に
研磨材が設けられている回転容器内に、化粧用塗布具の
側面および化粧料塗布面となる天面を具備した乾燥状態
でも柔軟な発泡体を入れて前記回転容器を回転させるこ
とにより前記発泡体を研磨することを特徴とする化粧用
塗布具の製造方法により前記目的を達成する。
【0012】
【実施例】本発明の化粧用塗布具は次のようにして製造
できる。
【0013】乾燥状態でも柔軟な発泡体としては、ポリ
ウレタン、ニトリル・ブタジエンラバー(NBR)、シ
リコンラバー、等による独立気泡、または連続気泡の発
泡体が使用される。先ず、これら発泡体を所定寸法に打
ち抜きまたは裁断する。一方、発泡体を収納する容器の
内部には研磨材を設ける。
【0014】容器は、球形、円筒形、多角筒形、ドーナ
ツ式筒形等の適宜形状のものとできる。内部に設置する
研磨材としては、グラインダーに使用される布ヤスリ、
サンドペーパー等が使用できる。研磨材は容器の内面に
貼着したり、容器の内部に攪拌羽根を設けて、その攪拌
羽根の表面に研磨材を貼着したりすればよい。攪拌羽根
は容器の運動とは別に攪拌回転ができるようにすること
が好ましく、容器内部に投入した柔軟な発泡体の研磨効
果を高めることができる。
【0015】研磨材を設けた容器内に乾燥状態で柔軟な
発泡体を投入して、容器を回転、揺動、振動、転動など
適宜に動かすことにより、研磨材と発泡体との間で三次
元的な相対運動が生じ、発泡体が研磨される。この場
合、発泡体は軽量であり、容器が動くにつれ、種々に向
きを変えるので、最終的に発泡体の全表面が研磨される
ことになる。例えば、容器の中心を軸として回転させる
と、発泡体は研磨材に軽く接触しながら容器内で上下左
右前後に移動し、その結果、発泡体の側面および周縁が
研削の縁角のない滑らかな曲面に研磨されるとともに、
同時に天面も研磨され、天面の感触がソフトでまろやか
な仕上がりとなる。天面がソフトに研磨されたことによ
りパウダリーファンデーションの天面への付きと天面か
らの落ちが良くなり、ケーキングが起こり難い優れた化
粧用塗布具が得られる。
【0016】また、本発明において極めて柔軟な発泡体
を研磨する場合に、発泡体に化学的方法または物理的方
法で処理を施して、一時的に硬度を高めて研磨をするこ
とが有効である。
【0017】このような化学的方法としては、可溶性の
合成樹脂または糊剤を用いる方法があり、ポリビニール
アルコール、澱粉、ゼラチン、カゼイン、CMC、アル
ギン酸ソーダー、等の水溶液に浸漬し、過剰の液を絞っ
て乾燥することによって硬度を高めることができる。研
削後に洗浄処理によって硬化剤を除去して元の柔軟性に
戻す。
【0018】一方、物理的な方法により硬度を高めるに
は液体窒素等により凍結処理をする方法がある。
【0019】本発明の方法では、従来のように高速回転
の砥石に押し当てるのと異なり、砥面との当たりがマイ
ルドで比較的低速であるので、極めて柔軟な発泡体でも
引きちぎられることなく滑らかな研磨が可能であるが、
効率よく研磨を行うには一時的に硬度を高めて研磨を行
うことが有効である。
【0020】
【実施例1】ルビセルWH−505E2(ポリウレタン
湿式発泡シート、密度0.12g/cm3 、F硬度35、
トーヨーポリマー株式会社製品)の厚さ8mmのシートを
45mm×55mmの形状に裁断した。この裁断した柔軟な
発泡体150個を、50Lの回転ドラム容器(#18
0、サンドペーパーを内面全体に貼着した)に入れ15
時間回転をした。その結果、ルビセル発泡体の側面およ
び周縁並びに天面が研磨され、側面と天面との境目の周
縁には研削縁角が全くなく滑らかな曲面となり、天面は
ソフトで柔らかに研磨された。プレスドパウダリーファ
ンデーションの使用の結果は、滑らかで使用感が抜群で
あった。尚、化粧料の使用によるケーキングの発生はな
かった。
【0021】
【実施例2】NBRラテックス発泡体からなる長径60
mm楕円筒状の成型体を厚さ幅を8mmにスライスして、密
度0.144g/cm3 、F硬度60の楕円型のシート状
物を得た。次いで、該楕円型シート状物の側面および周
縁を従来技術による回転砥石により研磨した。側面は研
磨されたが、研磨面と天面の境の周縁に研削縁角が残
り、天面はスライスされたままの面であった。
【0022】#150のサンドペーパーを内面に貼着し
た六角形をした回転容器(容積50L)の中に、上記の
従来技術により研磨されたシート状発泡体を200個投
入して8時間回転した。その結果、発泡体の側面および
周縁はまろやかに研磨されていて、研削縁角が全くなく
なり滑らかな研磨の曲面となった。天面はソフトで柔ら
かに研磨された。プレスドパウダリーファンデーション
の使用の結果は、使用感は極めて滑らかであった。化粧
料のケーキングの発生は認められなかった。
【0023】
【実施例3】ルビセルWH−501UZE2(ポリウレ
タン湿式発泡体、トーヨーポリマー株式会社製品)の厚
さ8mm、密度0.12g/cm3 、F硬度30の極めて柔
軟な発泡体からなるシートを、デンカポバールB−05
S(ポリビニールアルコール、電気化学工業株式会社製
品)5%水溶液に浸漬した後、絞り率を90%に絞り、
ロールで絞液して80℃で60分乾燥して一時的に硬く
して、40mm×50mmの形状に裁断した。裁断した15
0個を50Lの回転容器(#150のサンドペーパーを
内面に貼着した円形回転ドラム)に入れて4時間回転し
た。次いで40℃20分の湯洗いによりPVAを除去し
て元の柔軟度に復元した。この発泡体の如く極めて柔軟
なものでは従来技術による研磨は無理であったが、本発
明の方法により研磨が可能であった。研磨の効果を高め
るためにPVAにより一時的に硬くすることにより研磨
の均一性と研磨時間の短縮が得られた。発泡体の側面お
よび周縁は研磨されていて研削縁角が全くなく、滑らか
な研磨の曲面が得られ、天面はソフトで柔らかに研磨す
ることができた。プレスドパウダリーファンデーション
の使用の結果は使用感は滑らかであり、ケーキングの心
配はなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、研磨面(側面)と天面
との境の研削縁角がなく、滑らかな曲面とした化粧用塗
布具が得られ、この塗布具は使用時に優れた滑らかさが
得られ、化粧料の塗布がより行い易い。また、乾燥状態
で柔軟なパフの化粧料塗布面となる天面を研磨したこと
により、パウダリーファンデーションによるケーキング
が起こり難い。
【0025】本発明によれば、このような化粧用塗布具
の製造方法が提供された。更に、本発明により、従来の
研磨では加工できない、極めて柔軟な発泡体についても
研磨を可能とする方法が提供された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F45D 33/34 B24B 11/02 - 11/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に研磨材が設けられている回転容器
    内に、化粧用塗布具の側面および化粧料塗布面となる天
    面を具備した乾燥状態でも柔軟な発泡体を入れて前記回
    転容器を回転させることにより前記発泡体を研磨するこ
    とを特徴とする化粧用塗布具の製造方法。
  2. 【請求項2】 化粧用塗布具の側面および化粧料塗布面
    となる天面を具備した乾燥状態でも柔軟な発泡体に化学
    的な処理または物理的な処理を施して一時的に発泡体の
    硬度を高めて研磨することを特徴とする請求項に記載
    の化粧用塗布具の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記化学的な処理が発泡体に糊を付ける
    ことである請求項に記載の化粧塗布具の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記物理的な処理が発泡体を冷凍するこ
    とである請求項に記載の化粧用塗布具の製造方法。
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