JP3046766U - 硯 - Google Patents

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JP3046766U
JP3046766U JP1997008287U JP828797U JP3046766U JP 3046766 U JP3046766 U JP 3046766U JP 1997008287 U JP1997008287 U JP 1997008287U JP 828797 U JP828797 U JP 828797U JP 3046766 U JP3046766 U JP 3046766U
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JP
Japan
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inkstone
black ink
hill
hardness
sea part
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JP1997008287U
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English (en)
Inventor
勝浩 佐々木
淳 福野
のぞみ 堀内
Original Assignee
株式会社呉竹精昇堂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水により膨潤を起した墨の表面を拭き落して
新しい表面を出す操作を繰り返し行うことによって、削
り落し粒の出ないようにした新規の硯を提供することを
目的とする。 【解決手段】 砥粒を含まない単一の樹脂で墨の硬さよ
りも軟らかいプラスチックの薄い板に対して真空成形を
施して得たものであって、上面の前半に海部1を、同じ
く後半に丘部2を連設したものであり、丘部2の手前個
所にリブ状の突起3を設けてこれを筆ならしとして使用
できるようにし、また設置面に当たる部分に外周壁部
(ふちどり)4を設けて下面空洞の硯が安定するように
し、また海部を浅くして洗いやすくしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、硯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、墨を磨るのに必要な丘部が天然石の加工により形成され天然石がもつ鋒 鋩なる表面の細かな凸凹により墨を先端から磨り落すようにした天然石製硯や、 砥粒が練り込まれたプラスチックを以て成形され硯面の表面の砥粒が凸凹を形成 している人工的な鋒鋩により墨を磨れるようにしたプラスチック製硯は知られて いる。
【0003】 上記に述べたいずれの硯も墨よりも硬い凹凸が墨を削り落す形式であった。
【0004】 このように墨を硬い凹凸により削るのでは、削られた粒が小さくて細かいとは 言え依然として墨汁に粗さが何となく残っているような好ましくない感じがして いた。
【0005】 本考案者は、上記の好ましくない感じを払拭する研究を繰り返しているうちに 、墨を削り落すのではなく、水により膨潤を起した墨の表面を拭き落して新しい 表面を出す操作を繰り返し行うことが削り粒の出ないようにするのに極めて有効 であることに気付き、更に研究・開発を行い試行錯誤して本考案を案出するに至 ったのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、水により膨潤を起した墨の表面を拭き落して新しい表面を出す操作 を繰り返し行うことによって、削り落し粒の出ないようにした新規の硯を提供す ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案に係る硯は、丘部の表面を墨の硬さよりも軟 らかい材料で構成したものである。
【0008】 同じく、墨の硬さよりも軟らかい材料に加工を施すことによって得た、丘部お よび同丘部に連続して設けた海部をもつものである。
【0009】 同じく、砥粒を含まなく墨の硬さよりも軟らかいプラスチックに対して加工を 施すことによって得た、丘部および同丘部に連続して設けた海部をもつものであ る。
【0010】
【作用】
消費者が入手後に丘部において墨を磨り始めると、丘部の表面には細かい傷が できて墨よりも軟らかい凹凸が形成され、この軟らかい凹凸間に溜まる水等によ って墨の表面の膨潤が促進されると共にこの膨潤部が同じ軟らかい凹凸との高い 摩擦抵抗により拭き落されそして水に溶出することによって新しい表面が出るの であって、上記軟らかい凹凸が形成された後に続けて行われる磨り操作の繰り返 しによって濃くなるものであり、結果的に上記従来例のような削り粒が出ないも のを得ることができる。
【0011】
【考案の効果】
本考案に係る硯は、上記の作用において述べたように使用するときには、従来 例のような削り粒は出ないものであつて、上記の好ましくない感じを払拭した新 規の硯を提供するという所期の目的を完全に達成することができるものであり、 また砥粒を含まない墨の硬さよりも軟らかいプラスチック板に加工を施すことに よって量産が可能であって、低コスト化に向いているものである。
【0012】
【実施例】
図に示す実施例は、砥粒を含まない単一の樹脂で墨の硬さよりも軟らかいプラ スチックの薄い板に対して真空成形を施して得たものであって、上面の前半に海 部1を、同じく後半に丘部2を連設したものであり、丘部2の手前個所にリブ状 の突起3を設けてこれを筆ならしとして使用できるようにし、また設置面に当た る部分に外周壁部(ふちどり)4を設けて下面空洞の硯が安定するようにし、ま た海部を浅くして洗いやすくしたものである。
【0013】 尚、プラスチック製の場合は、射出成形、その他の成形法でも得ることができ る。
【0014】 本考案にいう墨の硬さよりも軟らかい材料とは、上記作用において述べた軟ら かい凹凸を形成することのできる材料のことであって、具体的にはプラスチック 、紙、ゴム、コルク、布、木材、皮、その他のことである。これ等を利用する場 合には必要に応じて保形のために補強材による裏打を施すことができる。
【0015】 尚、本考案の実施に利用して好適なプラスチックの硬度および摩擦係数は表1 および表2に示す通りである。
【0016】
【表1】
【0017】 因に、墨(乾燥時)の硬度を上記と同じ方法で測定した結果、85〜90であ った。
【0018】
【表2】
【0019】 本考案をプラスチックで実施するときには、硬度(デュロメータ硬さ JIS K7215)がD30〜90であり、摩擦係数(ASTM 1894)が0.0 3〜0.90であることが好適で望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す全体の斜視図である。
【図2】図1A−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 海部 2 丘部 3 突起 4 外周壁部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丘部の表面を墨の硬さよりも軟らかい材
    料で構成したことを特徴とする硯。
  2. 【請求項2】 墨の硬さよりも軟らかい材料に加工を施
    すことによって得た、丘部および同丘部に連続して設け
    た海部をもつことを特徴とする硯。
  3. 【請求項3】 砥粒を含まなく墨の硬さよりも軟らかい
    プラスチックに対して加工を施すことによって得た、丘
    部および同丘部に連続して設けた海部をもつことを特徴
    とする硯。
JP1997008287U 1997-09-01 1997-09-01 Expired - Lifetime JP3046766U (ja)

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