JP2919531B2 - 電 池 - Google Patents

電 池

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JP2919531B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を負
極に用いた電池に関する。
(ロ)従来の技術 アルミニウムからなる負極を用いた電池は、高エネル
ギー密度、低自己放電率及び低コストであるという利点
を有すると考えられる。
そして、これは、アルミニウムの体積当りの理論比容
量が8041Ah/1であり、リチウムの4倍に相当する。ま
た、単位エネルギー当りのコストが、リチウムの約1/8
に相当することに基づく。
そしてたとえば、正極活物質としてMnO2、V2O5、Cr
O2、AG2CrO4等を用いた電池を考えると、作動電圧が約
1.3V程度となり、既存のアルカリ乾電池、水銀電池、銀
電池と互換使用しうると、理論上、推察される。
しかし、この種のアルミニウムを負極とする電池は、
アルミニウム表面に不働態皮膜が存在するため、負極の
電気化学的反応性が低く、高率放電特性が悪いという問
題がある。
例えば、MnO2を正極活物質とした正極と、アルミニウ
ムからなる負極を用い、電池を構成した場合、5KΩの負
荷で約1.2Vの作動電圧を示す、負極の利用率は約50%と
なる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、
アルミニウムを用いた負極の利用率を改善し、放電特性
に優れた電池を提供しようとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から
なり、アルミニウムを負極活物質とする負極と、正極
と、アルミニウム塩を溶質とする電解液とを備えた電池
において、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金と
して、比表面積が0.01m2/g以上のものを用いることを特
徴とする。
ここで、前記アルミニウム塩としては、、過塩素酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、塩化アルミニウムリチ
ウムからなる群から選択された少なくとも一つの溶質で
あることを特徴とする。
そして、上記比表面積を有するアルミニウムまたはア
ルミニウム合金は、化学エッチング、電解エッチング、
アトマイズ法等により作製することが可能である。
(ホ)作用 電池の負極として、高比表面積のアルミニウムまたは
アルミニウム合金を用いると、反応面積が増大し、電気
化学反応が促進される。その結果、この種電池の作動電
圧を高くできると共に、特に高率放電特性の向上を計る
ことができる。
ここで、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金の
比表面積としては、具体的には0.01m2/g以上のものを用
いるのが、放電容量を飛躍的に増大させることができ、
特に好ましい。
そしてこの高比表面積のアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金は、化学エッチング、電解エッチング、アトマ
イズ法等により作製することが可能であり、本発明電池
に好適する。
(ヘ)実施例 以下に本発明の実施例と比較例との対比に言及し、詳
述する。
◎第1実験例 (実施例1) 電解二酸化マンガン90重量%に、導電剤としての黒鉛
5重量%、結着剤としてのフッ素樹脂粉末を5重量%加
えて混合した後、この混合物を加圧成型して、径15.0m
m、厚み1.5mmの成型体を得た。この成型体を250〜350℃
の温度で熱処理して正極とする。
一方、負極は、化学エッチング法で作製した厚みが約
0.2mm、比表面積が0.1m2/gのA1板を、径12.0mmに打ち抜
いたものである。
そして電解液には、非水系の溶媒であるプロピレンカ
ーボネートにアルミニウム塩としての過塩素酸アルミニ
ウム〔Al(ClO43〕を1モル/1溶解させた非水系電解
液を用いた。
また、セパレータにはポリプロピレン不織布を用い
て、直径20.0mm、厚み2.5mmの電池を作製し、本発明電
池Aとした。
(実施例2) 前記実施例1において用いた過塩素酸アルミニウムに
代えて、塩化アルミニウム〔AlCl3〕を用いた以外は同
様にして、本発明電池Bを作製した。
(実施例3) 前記実施例1において用いた過塩素酸アルミニウムに
代えて、塩化アルミニウムリチウム〔LiAlCl4〕を用い
た以外は同様にして、本発明電池Cを作製した。
(比較例1) 前記実施例1において用いた負極としての高比表面積
のアルミニウムに代えて、市販のアルミニウム金属(比
表面積0.001m2/g)を用いた以外は同様にして、比較電
池Xを作製した。
これらの電池A、B、C、Xを用い、電池の高率放電
特性を比較した。この時の放電条件は、温度25℃におい
て負荷5KΩで放電するというものである。
この結果を、第1図に示す。第1図は電池の放電特性
図である。これより本発明電池A、B、Cは、比較電池
Xに比べ、放電作動電圧が高く、電池の放電容量が大き
く、高率放電特性が改善されていることが理解される。
◎第2実験例 ここでは、前記実施例1において用いた非水系電解液
に代えて、水溶液系の電解液を用い、電池を作製した。
(実施例4) 前記実施例1において用いた非水系電解液に代えて、
塩化アンモニウムを1モル/1溶解させた水溶液を電解液
として用いた以外は同様にして、比較電池Dを作製し
た。
(比較例2) 前記比較例1において用いた非水系電解液に代えて、
塩化アンモニウムを1モル/1溶解させた水溶液を電解液
として用いた以外は同様にして、本発明電池Yを作製し
た。
これらの電池D、Yを用い、電池の高率放電特性を比
較した。この時の放電条件は、前記第1実施例と同様で
あり、温度25℃において負荷5KΩで放電するというもの
である。
この結果を、第2図に示す。第2図は電池の放電特性
図である。これより本発明電池Dは、比較電池Yに比
べ、放電作動電圧が高く、電池の放電容量が大きく、高
率放電特性が改善されていることが理解される。
この第2実験例より、本発明は水溶液系の電池にも好
適することが理解される。
◎第3実験例 ここでは、前記実施例1において負極として用いたア
ルミニウムの比表面積を変化させて、電池を作製し、そ
の放電容量を比較した。この時の放電条件は、温度25℃
において負荷5KΩで放電するというものである。
この結果を、第3図に示す。第3図は、負極として用
いたアルミニウムの比表面積と、電池の放電容量との関
係を示す図である。これより負極として用いたアルミニ
ウムの比表面積を、0.01m2/g以上とすることにより、電
池の放電容量が大きくなり、高率放電特性が改善される
ことが理解される。
(ト)発明の効果 以上詳述した如く、本発明電池では、負極のアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金として、高比表面積のもの
を用いているので、放電作動電圧が高く且つ放電容量が
大きく、優れた高率放電特性を有するものであり、その
工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は電池の放電特性図、第3図は負極と
して用いたアルミニウムの比表面積と電池の放電容量と
の関係を示す図である。 A、B、C、D…本発明電池、X、Y…比較電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−314762(JP,A) 特開 昭63−224150(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 4/46 H01M 4/06 - 4/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムまたはアルミニウム合金から
    なり、アルミニウムを負極活物質とする負極と、正極
    と、アルミニウム塩を溶質とする電解液とを備えた電池
    において、 前記アルミニウムまたはアルミニウム合金として、比表
    面積が0.01m2/g以上のものを用いることを特徴とする電
    池。
  2. 【請求項2】前記アルミニウム塩が、過塩素酸アルミニ
    ウム、塩化アルミニウム、塩化アルミニウムリチウムか
    らなる群から選択された少なくとも一つの溶質であるこ
    とを特徴とする請求項記載の電池。
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