JP2918976B2 - 時分割通話路の試験方法 - Google Patents

時分割通話路の試験方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディジタル交換機の保守に利用する。特に、
時分割通話路の試験方法に関する。
〔概 要〕
本発明は、時分割通話路の試験方法において、 出力ハイウェイのデータを入力ハイウェイに折り返し
て試験を行うことにより、 少ないハード量で時分割通話路全体の導通確認を可能
とするものである。
〔従来の技術〕
時分割通話路の試験を行うため、従来から、入力ハイ
ウェイ上の固定タイムスロットに固定パターンを挿入
し、出力ハイウェイ上でその固定パターンを監視する方
法が用いられている。
すなわち、入力ハイウェイ上で固定タイムスロットに
データを挿入するインサータと、出力ハイウェイ上で固
定タイムスロットのデータを分岐するドロッパとを設
け、パターン送出回路から出力された固定パターンをイ
ンサータ経由で入力ハイウェイの固定タイムスロットに
挿入し、ドロッパから分岐されたデータをパターン受信
回路に引込み、パターン送出回路とパターン受信回路と
を接続するパスを時分割通話路に設定することにより、
パスの導通監視を行って時分割通話路の正常性を確認し
ていた。
第3図は従来の時分割通話路の試験方法を示すブロッ
ク構成図である。
時分割通話路1は、一または複数の時間スイッチまた
は複数の時間スイッチと時分割空間スイッチとの組み合
わせで構成され、入力ハイウェイ2−1〜2−n上のデ
ータをその回線毎に任意の出力ハイウェイ3−1〜3−
nに振り分けることができる。
インサータ4−1〜4−nは、それぞれパターン送出
回路5−1〜5−nからのデータを受け取り、それぞれ
入力ハイウェイ2−1〜2−nのあらかじめ定められた
固定タイムスロットに挿入する。
パターン送出回路5−1〜5−nはそれぞれ、試験デ
ータとしてあらかじめ定められた固定パターンを発生
し、それぞれインサータ4−1〜4−nに供給する。
ドロッパ6−1〜6−nは、それぞれ出力ハイウェイ
3−1〜3−n上の固定タイムスロットのデータを分岐
する。
パターン受信回路7−1〜7−nはそれぞれ、ドロッ
パ6−1〜6−nが分岐したデータを受け取り、パター
ン送出回路5−1〜5−nが送出したパターンを正常に
受信できたか否かを判定する。
ここで、時分割通話路1により、パターン送出回路5
−iとパターン受信回路7−i(i=1〜n)とが接続
されるようにパスを設定しておくことにより、ハイウェ
イ単位に導通監視を行い、時分割通話路全体の正常性を
確認できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の時分割通話路試験方法では、ハイウェ
イ単位に導通監視を行った場合に、ハイウェイの数だけ
パターン送出回路およびパターン受信回路が必要とな
り、ハード量が増加する欠点があった。
本発明はこのような問題点を解決し、少ないハード量
で実施可能な時分割通話路の試験方法を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の時分割通話路の試験方法は、時分割通話路の
一つの入力ハイウェイから試験データを入力し、この試
験データを時分割通話路により複数の出力ハイウェイに
分配し、この分配された試験データを複数の出力ハイウ
ェイからそれぞれ分岐して対応する入力ハイウェイに折
り返し、この折り返されたデータをそれぞれの入力ハイ
ウェイ上で特定のタイムスロットに挿入し、時分割通話
路は各入力ハイウェイの特定のタイムスロットを対応す
る出力ハイウェイの対応するタイムスロットに接続し、
それぞれの出力ハイウェイ上のデータから対応するタイ
ムスロットのデータを分岐して再び入力ハイウェイに折
り返し、それぞれの入力ハイウェイでは折り返されたデ
ータを前記対応するタイムスロットと同じまたは別のタ
イムスロットに挿入し、時分割通話路ではこの同じまた
は別のタイムスロットのデータをそれぞれの入力ハイウ
ェイに対して共通のあらかじめ定められた一つの出力ハ
イウェイに多重化して接続し、この一つの出力ハイウェ
イに出力されたタイムスロット毎のデータにより時分割
に各入力ハイウェイとの間の導通を監視することを特徴
とする。
〔作 用〕
一つの入力ハイウェイにパターン送出回路を接続し、
一つの出力ハイウェイにパターン受信回路を接続してお
き、出力ハイウェイ上の特定のスイムスロットのデータ
を入力ハイウェイに折り返せるようにしておく。この状
態で、時分割通話路により、パターン送出回路とパター
ン受信回路との間を接続するパスを設定する。パターン
送出回路から出力されたデータは、出力ハイウェイに分
配された後に入力ハイウェイに折り返され、そのデータ
を用いて、入力ハイウェイから出力ハイウェイへの導通
試験が行われる。このデータはさらに、出力ハイウェイ
から、入力ハイウェイおよび時分割通話路を経由してパ
ターン受信回路に送られ、ここで試験の結果が判定され
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の試験方法を実施するための構成を示
すブロック構成図である。
この構成は、ドロッパ6−1〜6−nの出力がインサ
ータ4−1〜4−nの入力に接続され、パターン送出回
路5が入力ハイウェイ2−(n+1)に接続され、パタ
ーン受信回路7が出力ハイウェイ3−(n+1)に接続
されたことが従来例の場合と異なる。
時分割通話路1は、一または複数の時間スイッチまた
は複数の時間スイッチと時分割空間スイッチとの組み合
わせで構成され、入力ハイウェイ2−1〜2−(n+
1)上のデータを任意の出力ハイウェイ3−1〜3−
(n+1)に振り分けることができる。
インサータ4−1〜4−nは、それぞれパターン送出
回路5−1〜5−nからのデータを受け取り、それぞれ
入力ハイウェイ2−1〜2−nのあらかじめ定められた
固定タイムスロットに挿入する。
パターン送出回路5は試験データとしてあらかじめ定
められた固定パターンを発生し、入力ハイウェイ2−
(n+1)に出力する。
ドロッパ6−1〜6−nは、それぞれ出力ハイウェイ
3−1〜3−n上の固定タイムスロットのデータを分岐
し、インサータ4−1〜4−nに折り返す。
パターン受信回路7は出力ハイウェイ3−(n+1)
のデータを受け取り、パターン送出回路5が送出したパ
ターンを正常に受信できたか否かを判定する。
第2図は試験の流れを示す。
この例では、インサータ4−1〜4−nおよびドロッ
パ6−1〜6−nが挿入あるいは分岐するタイムスロッ
トが二つであり、そのタイムスロット番号がaおよびb
であるとする。また、同一の入力ハイウェイ番号と出力
ハイウェイ番号との間の導通試験を行うものとする。
まず、第2図(a)に示すように、パターン送出回路
5から入力ハイウェイ2−(n+1)に試験データとし
て固定パターンを入力する。このとき、時分割通話路1
のパス設定により、試験データのタイムスロットを出力
ハイウェイ3−1〜3−nのタイムスロット番号aに分
配する。このタイムスロット番号aのデータは、ドロッ
パ6−1〜6−nにより分岐され、それぞれインサータ
4−1〜4−nに折り返される。
インサータ4−1〜4−nは、それぞれの入力ハイウ
ェイ2−1〜2−n上で、折り返されたデータをタイム
スロット番号aのタイムスロットに挿入する。
この時点で時分割通話路1は、第2図(b)に示すよ
うに、同一の入力ハイウェイ番号と出力ハイウェイ番号
との間で、タイムスロット番号aとタイムスロット番号
bとが接続されるようにパスを設定する。すなわち、入
力ハイウェイ2−iのタイムスロット番号aのデータ
が、出力ハイウェイ3−bのタイムスロット番号bのデ
ータに接続される。タイムスロット番号bのデータは、
それぞれドロッパ6−1〜6−nにより分岐され、イン
サータ4−1〜4−nに折り返される。
インサータ4−1〜4−nは、それぞれの入力ハイウ
ェイ2−1〜2−n上で、折り返されたデータをタイム
スロット番号bのタイムスロットに挿入する。
このとき時分割通話路1は、第2図(c)に示すよう
に、各入力ハイウェイ2−1〜2−nのタイムスロット
番号bのデータが出力ハイウェイ3−(n+1)のそれ
ぞれ異なるタイムスロットに接続されるようなパスを設
定する。これにより、入力ハイウェイ2−1〜2−nに
おけるタイムスロット番号bのデータが、出力ハイウェ
イ3−(n+1)から多重化して出力される。
このようにして、パターン送出回路5から出力された
固定パターンの試験データは、時分割通話路1→ドロッ
パ6−1〜6−n→インサータ4−1〜4−n→時分割
通話路1→ドロッパ6−1〜6−n→インサータ4−1
〜4−n→時分割通話路1→パターン受信回路7の経路
で流れる。すなわち、パターン送出回路5が出力した固
定パターンの試験データは、各ハイウェイの入力と出力
とを接続するパスを通過した後にパターン受信回路7に
入力する。
パターン受信回路7は、各ハイウェイから受信したデ
ータをタイムスロット単位に時分割で切り替えて受信し
たパターンを照合し、全ハイウェイの導通監視を行う。
以上の説明では同一番号の入力ハイウェイと出力ハイ
ウェイとの間の導通監視を例に説明したが、任意の入力
ハイウェイと任意の出力ハイウェイとの間の導通監視の
場合にも本発明を同様に実施できる。また、二つのタイ
ムスロット番号を使用して試験を行う例を示したが、a
=bでも本発明を同様に実施できる。さらに、パターン
送出回路からドロッパ、インサータからパターン受信回
路のパスに、試験用のタイムスロット(タイムスロット
番号a、b)とは別のタイムスロットを使用しても本発
明を同様に実施できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の時分割通話路の試験方
法は、出力ハイウェイのドロッパと入力ハイウェイのイ
ンサータとを直接に接続し、特定のタイムスロットを折
り返す手段を設け、かつパターン受信回路における固定
パターン照合動作を1タイムスロット単位で時分割に切
り替える。これにより、複数のタイムスロットの固定パ
ターン照合が可能となり、パターン送出回路とパターン
受信回路は時分割通話路のハイウェイ数によらずただ1
組設置するだけで、時分割通話路全体の導通確認が可能
となる。したがって、ハード量を大幅に削減できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための構成を示すブロック構
成図。 第2図は試験の流れを示す図。 第3図は従来の時分割通話路の試験方法を示すブロック
構成図。 1……時分割通話路、2−1〜2−(n+1)……入力
ハイウェイ、3−1〜3−(n+1)……出力ハイウェ
イ、4−1〜4−n……インサータ、5、5−1〜5−
n……パターン送出回路、6−1〜6−n……ドロッ
パ、7、7−1〜7−n……パターン受信回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡下 一広 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 高橋 尚 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 亀田 晴俊 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 桜井 敏雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−143746(JP,A) 特開 昭61−30857(JP,A) 特開 昭59−126396(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 3/26 H04Q 1/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時分割通話路の入力ハイウェイ上で特定の
    タイムスロットに試験データを挿入し、 この時分割通話路の出力ハイウェイ上で対応するタイム
    スロットのデータを監視する 時分割通話路の試験方法において、 一つの入力ハイウェイから試験データを入力し、 この試験データを前記時分割通話路により複数の出力ハ
    イウェイに分配し、 この分配された試験データを前記複数の出力ハイウェイ
    からそれぞれ分岐して対応する入力ハイウェイに折り返
    し、 この折り返されたデータをそれぞれの入力ハイウェイ上
    で特定のタイムスロット(a)に挿入し、 前記時分割通話路は各入力ハイウェイの前記特定のタイ
    ムスロットを対応する出力ハイウェイの対応するタイム
    スロット(b)に接続し、 それぞれの出力ハイウェイ上のデータから前記対応する
    タイムスロット(b)のデータを分岐して再び入力ハイ
    ウェイに折り返し、 それぞれの入力ハイウェイでは折り返されたデータを前
    記対応するタイムスロットと同じまたは別のタイムスロ
    ットに挿入し、 前記時分割通話路ではこの同じまたは別のタイムスロッ
    トに挿入されたデータをそれぞれの入力ハイウェイに対
    して共通のあらかじめ定められた一つ出力ハイウェイに
    多重化して接続し、 この一つの出力ハイウェイに出力されたタイムスロット
    毎のデータにより時分割に、各入力ハイウェイと各出力
    ハイウェイとの間の導通を監視する 時分割通話路の試験方法。
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