JP2918725B2 - キャリア用脱荷搬出装置 - Google Patents
キャリア用脱荷搬出装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリア用の脱荷搬出
装置の改良に係り、輪転機等からセンターグリップ方式
のキャリアにより搬送されてきた印刷物をキャリアから
引き継ぎ、一定の極めて正確なピッチでコンベア上へ瓦
状に積み重ねて搬出できるようにしたキャリア用脱荷搬
出装置に関するものである。
装置の改良に係り、輪転機等からセンターグリップ方式
のキャリアにより搬送されてきた印刷物をキャリアから
引き継ぎ、一定の極めて正確なピッチでコンベア上へ瓦
状に積み重ねて搬出できるようにしたキャリア用脱荷搬
出装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従前の新聞等の印刷物を搬送するキャリ
アに於いては、キャリアの下方にこれと平行に、キャリ
アとほぼ等速で走行するベルトコンベアを配設し、キャ
リアグリッパを順次開放して印刷物をコンベア上へ落下
させることにより、コンベア上に印刷物の瓦状の積み重
ねを形成し、この状態で印刷物をカウンタースタッカー
やインサーター等の次の処理工程へ搬出するようにして
いる。しかし、キャリアからベルトコンベア上へ新聞等
の印刷物を自重降下せしめた場合には、ベルトコンベア
を可能な限りキャリア側へ近接させた場合でも、高速運
動をする印刷物の慣性やベルトコンベアとの摩擦によっ
てコンベア上に於ける印刷物の姿勢に乱れが生じると共
に、瓦状に積み重ねた印刷物相互間の間隔が大きく変動
し、次処理工程に於いて様々な不都合が発生することに
なる。
アに於いては、キャリアの下方にこれと平行に、キャリ
アとほぼ等速で走行するベルトコンベアを配設し、キャ
リアグリッパを順次開放して印刷物をコンベア上へ落下
させることにより、コンベア上に印刷物の瓦状の積み重
ねを形成し、この状態で印刷物をカウンタースタッカー
やインサーター等の次の処理工程へ搬出するようにして
いる。しかし、キャリアからベルトコンベア上へ新聞等
の印刷物を自重降下せしめた場合には、ベルトコンベア
を可能な限りキャリア側へ近接させた場合でも、高速運
動をする印刷物の慣性やベルトコンベアとの摩擦によっ
てコンベア上に於ける印刷物の姿勢に乱れが生じると共
に、瓦状に積み重ねた印刷物相互間の間隔が大きく変動
し、次処理工程に於いて様々な不都合が発生することに
なる。
【０００３】一方、従前のキャリア用脱荷搬出装置に於
ける上述の如き問題を解決するものとして、図７に示す
ような構造のキャリア用脱荷搬出装置が開発され、公開
されている（特開昭６４−８１７５４号等）。即ち、グ
リッパ２０を備えたキャリア２１の下方にクランプ２２
を搬出用コンベア２３を対向状に配設し、前記グリッパ
２０の固定爪２０ａと可動爪２０ｂにより把持して矢印
方向へ搬送してきた印刷物２４の下端部を、スライドガ
イド２５を介して矢印方向へ移動するクランプ２２の開
口部へ挿入し、クランプ２２の開口部の閉鎖とグリッパ
２０の開放との間のタイミングをとることにより、印刷
物２４を搬送コンベア２３上に一定のピッチで瓦状に積
み重ねた状態で、次処理工程へ搬出するものである。
ける上述の如き問題を解決するものとして、図７に示す
ような構造のキャリア用脱荷搬出装置が開発され、公開
されている（特開昭６４−８１７５４号等）。即ち、グ
リッパ２０を備えたキャリア２１の下方にクランプ２２
を搬出用コンベア２３を対向状に配設し、前記グリッパ
２０の固定爪２０ａと可動爪２０ｂにより把持して矢印
方向へ搬送してきた印刷物２４の下端部を、スライドガ
イド２５を介して矢印方向へ移動するクランプ２２の開
口部へ挿入し、クランプ２２の開口部の閉鎖とグリッパ
２０の開放との間のタイミングをとることにより、印刷
物２４を搬送コンベア２３上に一定のピッチで瓦状に積
み重ねた状態で、次処理工程へ搬出するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記図７のキャリア用
脱荷搬出装置は、印刷物２４を極めて正確なピッチで瓦
状の積み重ねとして搬出することができ、優れた実用的
効用を奏するものである。しかし、搬出用コンベア２３
にクランプ２２を必要とするためその構造が極めて複雑
となり、製造コストの引き下げを図れない等の難点があ
る。また、印刷物の脱荷ミスを無くするためには、キャ
リア２１と搬出コンベア２３間の作動のタイミングを厳
しく規制する必要があり、装置の運転管理に著しく手数
がかかると云う問題がある。更に、搬送用コンベア２３
のクランプ２２によって印刷物２４の後端部を挾持する
ため、印刷物２４に損傷を生じ易いうえ、クランプ２２
の奥部まで完全に印刷物２４の端部が入り込む前に印刷
物２４をクランプしたような場合には、ピッチに狂いが
生じるという問題がある。
脱荷搬出装置は、印刷物２４を極めて正確なピッチで瓦
状の積み重ねとして搬出することができ、優れた実用的
効用を奏するものである。しかし、搬出用コンベア２３
にクランプ２２を必要とするためその構造が極めて複雑
となり、製造コストの引き下げを図れない等の難点があ
る。また、印刷物の脱荷ミスを無くするためには、キャ
リア２１と搬出コンベア２３間の作動のタイミングを厳
しく規制する必要があり、装置の運転管理に著しく手数
がかかると云う問題がある。更に、搬送用コンベア２３
のクランプ２２によって印刷物２４の後端部を挾持する
ため、印刷物２４に損傷を生じ易いうえ、クランプ２２
の奥部まで完全に印刷物２４の端部が入り込む前に印刷
物２４をクランプしたような場合には、ピッチに狂いが
生じるという問題がある。
【０００５】本件発明は、この種のキャリア用脱荷搬出
装置に於ける上述の如き問題を解決せんとするものであ
り、簡単な構造の装置でもってキャリアから引き継いだ
印刷物を一定のピッチでもって正確に瓦状に積み重ね、
高能率で次処理工程へ搬出できるようにしたキャリア用
脱荷搬出装置を提供するものである。
装置に於ける上述の如き問題を解決せんとするものであ
り、簡単な構造の装置でもってキャリアから引き継いだ
印刷物を一定のピッチでもって正確に瓦状に積み重ね、
高能率で次処理工程へ搬出できるようにしたキャリア用
脱荷搬出装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】グリッパ２を一定の取付
間隔Ｐａで有し且つ脱荷機構４を備えたキャリアＢと、
前記キャリアＢの直線部の下方にこれと平行に配設した
搬出用コンベアＣとから成るキャリア用脱荷搬出装置Ａ
に於いて、前記搬出用コンベアＣを、前記グリッパ２の
取付間隔Ｐａとほぼ等しい取付間隔でもって複数の桟体
６ａを突設した桟付きベルト６と；当該桟付きベルト６
と並列に且つ桟付きベルト６とほぼ同じ高さに吸引板７
ａを位置せしめて配設した内部を減圧した空気箱７と；
桟付きベルト６の両側に縦向きに配設され、桟付きベル
ト６の進行方向に対して垂直な方向へ往復動自在に支持
した板体８ａを備えた印刷物姿勢修正装置８とから形成
すると共に、前記桟付きベルト６を、キャリアＢと同一
速度で、且つキャリアＢのグリッパ２によって折口部５
ａを挾持した脱荷前の印刷物５の後端部５ｂが、桟付き
ベルト６の桟体６ａの前方近傍に位置する関係を保持し
つつ走行させ、前記桟付きベルト６上へ印刷物５を瓦状
に積み重ねて搬出する構成としたことを発明の基本構成
とするものである。
間隔Ｐａで有し且つ脱荷機構４を備えたキャリアＢと、
前記キャリアＢの直線部の下方にこれと平行に配設した
搬出用コンベアＣとから成るキャリア用脱荷搬出装置Ａ
に於いて、前記搬出用コンベアＣを、前記グリッパ２の
取付間隔Ｐａとほぼ等しい取付間隔でもって複数の桟体
６ａを突設した桟付きベルト６と；当該桟付きベルト６
と並列に且つ桟付きベルト６とほぼ同じ高さに吸引板７
ａを位置せしめて配設した内部を減圧した空気箱７と；
桟付きベルト６の両側に縦向きに配設され、桟付きベル
ト６の進行方向に対して垂直な方向へ往復動自在に支持
した板体８ａを備えた印刷物姿勢修正装置８とから形成
すると共に、前記桟付きベルト６を、キャリアＢと同一
速度で、且つキャリアＢのグリッパ２によって折口部５
ａを挾持した脱荷前の印刷物５の後端部５ｂが、桟付き
ベルト６の桟体６ａの前方近傍に位置する関係を保持し
つつ走行させ、前記桟付きベルト６上へ印刷物５を瓦状
に積み重ねて搬出する構成としたことを発明の基本構成
とするものである。
【０００７】
【作用】キャリアＢのグリッパ２に把持された印刷物５
は、先ずその下端部５ｂが桟付きベルト６の前方近傍に
接触し、引き続き進行することによって前記後端部５ｂ
が桟体６ａの前面側へ当接する。桟体６ａに下端部５ｂ
が当接すると、そのタイミングでキャリアＢの脱荷機構
４によってグリッパ２が開放され、印刷物５の折口部５
ａが自重で先に落下した印刷物５上へ落下する。これに
より、桟付きベルト６上には、グリッパ２のピッチ（即
ち、桟体６ａのピッチ）と同じ折口部５ｂの間隔を有す
る印刷物５の瓦状の積み重ねが形成され、キャリアＢと
同方向へ同一速度で搬送されて行く。また、自重落下し
た印刷物５は、空気箱７内の減圧により吸引板７ａ上へ
吸引され、これに沿って滑動する。更に、落下時に姿勢
の乱れた印刷物５は、その両側を姿勢修正装置８の板体
８ａによって押されることにより、搬出用コンベアＣ上
に規則正しく整列される。
は、先ずその下端部５ｂが桟付きベルト６の前方近傍に
接触し、引き続き進行することによって前記後端部５ｂ
が桟体６ａの前面側へ当接する。桟体６ａに下端部５ｂ
が当接すると、そのタイミングでキャリアＢの脱荷機構
４によってグリッパ２が開放され、印刷物５の折口部５
ａが自重で先に落下した印刷物５上へ落下する。これに
より、桟付きベルト６上には、グリッパ２のピッチ（即
ち、桟体６ａのピッチ）と同じ折口部５ｂの間隔を有す
る印刷物５の瓦状の積み重ねが形成され、キャリアＢと
同方向へ同一速度で搬送されて行く。また、自重落下し
た印刷物５は、空気箱７内の減圧により吸引板７ａ上へ
吸引され、これに沿って滑動する。更に、落下時に姿勢
の乱れた印刷物５は、その両側を姿勢修正装置８の板体
８ａによって押されることにより、搬出用コンベアＣ上
に規則正しく整列される。
【０００８】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図１は本発明に係るキャリア用脱荷搬出装置の正
面概要図であり、図２はその側面概要図である。図１及
び図２に於いて、Ａはキャリア用脱荷搬出装置、Ｂはキ
ャリア、Ｃは搬出用コンベア、１はガイドレール、２は
グリッパ、３はリンク、４は脱荷機構、４ａは脱荷用シ
リンダ、４ｂは脱荷用カム、４ｃはカム面、５は新聞等
の印刷物、６は桟付きベルト、７は空気箱、８は印刷物
の姿勢修正装置、９はローラであり、本発明に係るキャ
リア用脱荷搬出装置Ａは前記キャリアＢとその下方に配
設した搬出用コンベアＣ等から構成されている。
する。図１は本発明に係るキャリア用脱荷搬出装置の正
面概要図であり、図２はその側面概要図である。図１及
び図２に於いて、Ａはキャリア用脱荷搬出装置、Ｂはキ
ャリア、Ｃは搬出用コンベア、１はガイドレール、２は
グリッパ、３はリンク、４は脱荷機構、４ａは脱荷用シ
リンダ、４ｂは脱荷用カム、４ｃはカム面、５は新聞等
の印刷物、６は桟付きベルト、７は空気箱、８は印刷物
の姿勢修正装置、９はローラであり、本発明に係るキャ
リア用脱荷搬出装置Ａは前記キャリアＢとその下方に配
設した搬出用コンベアＣ等から構成されている。
【０００９】前記キャリアＢは図３乃至図５に示す如
く、直線走行部を有するガイドレール１と、ガイドレー
ル１内を走行するリンク３と、リンク３を介して一定の
ピッチで連結されたグリッパ２と、脱荷機構４等から構
成されている。また、前記グリッパ２は固定体２ａと、
固定体２ａに上端部を揺動自在に軸支した可動体２ｂ
と、固定体２ａと可動体２ｂ間に介設した弾性体２ｃ
と、可動体２ｂ側に設けた作動用ローラ２ｄと、固定体
２ａと可動体２ｂを連結する支持軸２ｅ等から形成され
ており、且つ固定体２ａの上部にリンク３を形成するリ
ンク本体３ａが固定されている。
く、直線走行部を有するガイドレール１と、ガイドレー
ル１内を走行するリンク３と、リンク３を介して一定の
ピッチで連結されたグリッパ２と、脱荷機構４等から構
成されている。また、前記グリッパ２は固定体２ａと、
固定体２ａに上端部を揺動自在に軸支した可動体２ｂ
と、固定体２ａと可動体２ｂ間に介設した弾性体２ｃ
と、可動体２ｂ側に設けた作動用ローラ２ｄと、固定体
２ａと可動体２ｂを連結する支持軸２ｅ等から形成され
ており、且つ固定体２ａの上部にリンク３を形成するリ
ンク本体３ａが固定されている。
【００１０】前記弾性体２ｃは、その可動体２ｂ側の固
定点Ｓが正面視に於いて支持軸２ｅの軸芯Ｏより外方に
あり、支持軸２ｅとスプリング２ｃ等によって所謂トグ
ル機構が構成されている。その結果、弾性体２ｃの固定
点Ｓを外力よって上方へ移動させることにより、可動体
２ｂは固定体２ａと接当する方向に移動される。また、
弾性体２ｃの軸芯が支持軸２ｅの軸芯Ｏより上方へ来る
と、弾性体２ｃの弾性力により、可動体２ｂの顎部は固
定体２ａの顎部へ接当した状態に保持され、グリッパ２
は把持状態（閉鎖状態）となる。また逆に、外力により
前記固定点Ｓを下方へ移動させると、可動体２ｂは固定
体２ａから離間する方向に移動され、弾性体２ｃの軸芯
が支持軸２ｅの軸芯Ｏより下方へ来ると弾性体２ｃの弾
性力（引張り応力）により、グリッパー２は解放状態
（開放位置）に保持される。
定点Ｓが正面視に於いて支持軸２ｅの軸芯Ｏより外方に
あり、支持軸２ｅとスプリング２ｃ等によって所謂トグ
ル機構が構成されている。その結果、弾性体２ｃの固定
点Ｓを外力よって上方へ移動させることにより、可動体
２ｂは固定体２ａと接当する方向に移動される。また、
弾性体２ｃの軸芯が支持軸２ｅの軸芯Ｏより上方へ来る
と、弾性体２ｃの弾性力により、可動体２ｂの顎部は固
定体２ａの顎部へ接当した状態に保持され、グリッパ２
は把持状態（閉鎖状態）となる。また逆に、外力により
前記固定点Ｓを下方へ移動させると、可動体２ｂは固定
体２ａから離間する方向に移動され、弾性体２ｃの軸芯
が支持軸２ｅの軸芯Ｏより下方へ来ると弾性体２ｃの弾
性力（引張り応力）により、グリッパー２は解放状態
（開放位置）に保持される。
【００１１】前記リンク３は、各グリッパ２を固定した
リンク本体３ａを図３及び図４に示す如く、走行用リン
クローラ３ｂの支軸３ｃを兼用する連結杆により一定の
ピッチＰａで相互に連結することにより形成されてお
り、２個の走行用ローラ３ｂと１個の水平に軸支したガ
イド用ローラ３ｄを介して、ガイドレール１内へ走行自
在に配設されている。また、当該リンク３は、駆動装置
（図示省略）により矢印方向へ所定の速度で走行駆動さ
れる。尚、本実施例では前記グリッパ２は約７６ｍｍの
ピッチＰａで連結されており、最高７５,０００枚／Ｈ
（約５.７Ｋｍ／Ｈ）の印刷物５を搬送する設計となっ
ている。
リンク本体３ａを図３及び図４に示す如く、走行用リン
クローラ３ｂの支軸３ｃを兼用する連結杆により一定の
ピッチＰａで相互に連結することにより形成されてお
り、２個の走行用ローラ３ｂと１個の水平に軸支したガ
イド用ローラ３ｄを介して、ガイドレール１内へ走行自
在に配設されている。また、当該リンク３は、駆動装置
（図示省略）により矢印方向へ所定の速度で走行駆動さ
れる。尚、本実施例では前記グリッパ２は約７６ｍｍの
ピッチＰａで連結されており、最高７５,０００枚／Ｈ
（約５.７Ｋｍ／Ｈ）の印刷物５を搬送する設計となっ
ている。
【００１２】前記脱荷用シリンダ４ａにより駆動される
脱荷用カム板４ｂは、図５に示す如く傾斜状のカム面４
ｃを備えており、グリッパ２の作動用ローラ２ｄがカム
面４ｃに当接することによって可動体２ｂが下方へ押圧
され、グリッパ２が開放される。又、前記グリッパ２の
作動用ローラ２ｄは、グリッパ２の何れか一側に若しく
は両側に設けることが出来る。更に、前記脱荷機構４を
形成する脱荷用シリンダ４ａ及び脱荷用カム板４ｂも、
ガイドレール１の一側若しくは両側に設けることが出来
る。その結果、例えば連結した複数のグリッパ２の片側
へ作動用ローラ２ｄを交互に取り付けると共に、ガイド
レール１の両側に脱荷機構４を設けてその駆動用シリン
ダ４ａの作動を切替え制御することにより、印刷物５を
一部飛び毎に脱荷させることも可能となる。尚、本実施
例では図３乃至図５に示す如き構造のキャリアＢを使用
しているが、一定のピッチでグリッパを有するセンター
グリップ方式のキャリアＢであれば、如何なる構造のキ
ャリアＢであってもよいことは勿論である。
脱荷用カム板４ｂは、図５に示す如く傾斜状のカム面４
ｃを備えており、グリッパ２の作動用ローラ２ｄがカム
面４ｃに当接することによって可動体２ｂが下方へ押圧
され、グリッパ２が開放される。又、前記グリッパ２の
作動用ローラ２ｄは、グリッパ２の何れか一側に若しく
は両側に設けることが出来る。更に、前記脱荷機構４を
形成する脱荷用シリンダ４ａ及び脱荷用カム板４ｂも、
ガイドレール１の一側若しくは両側に設けることが出来
る。その結果、例えば連結した複数のグリッパ２の片側
へ作動用ローラ２ｄを交互に取り付けると共に、ガイド
レール１の両側に脱荷機構４を設けてその駆動用シリン
ダ４ａの作動を切替え制御することにより、印刷物５を
一部飛び毎に脱荷させることも可能となる。尚、本実施
例では図３乃至図５に示す如き構造のキャリアＢを使用
しているが、一定のピッチでグリッパを有するセンター
グリップ方式のキャリアＢであれば、如何なる構造のキ
ャリアＢであってもよいことは勿論である。
【００１３】一方、前記搬出用コンベアＣは一定の間隔
を置いて配設したエンドレス状の２本の桟付きベルト６
と、両桟付きベルト６の間に配設した短い細幅状の吸引
箱７と、印刷物姿勢修正装置８及びベルトローラ９等に
より構成されている。又、前記桟付きベルト６は図６に
示すように、一定のピッチＰｂで断面が台形状の桟体６
ａをベルト上に一体的に突設したものである。尚、本実
施例では厚さ約５〜１０ｍｍ、幅約１００〜１５０ｍｍ
の合成樹脂製ベルトの上に、高さ約４〜６ｍｍ・幅約４
〜６ｍｍの桟体６ａが７６.２ｍｍのピッチＰｂでもっ
て一体的に形成されており、また、当該桟付きベルト６
の裏面側には、駆動用ローラ９ａの外周面の駆動歯に噛
合する係合溝６ｂが形成されている。
を置いて配設したエンドレス状の２本の桟付きベルト６
と、両桟付きベルト６の間に配設した短い細幅状の吸引
箱７と、印刷物姿勢修正装置８及びベルトローラ９等に
より構成されている。又、前記桟付きベルト６は図６に
示すように、一定のピッチＰｂで断面が台形状の桟体６
ａをベルト上に一体的に突設したものである。尚、本実
施例では厚さ約５〜１０ｍｍ、幅約１００〜１５０ｍｍ
の合成樹脂製ベルトの上に、高さ約４〜６ｍｍ・幅約４
〜６ｍｍの桟体６ａが７６.２ｍｍのピッチＰｂでもっ
て一体的に形成されており、また、当該桟付きベルト６
の裏面側には、駆動用ローラ９ａの外周面の駆動歯に噛
合する係合溝６ｂが形成されている。
【００１４】前記空気箱７は断面四角形の短い箱体であ
り、その上壁は多数の小孔を穿設した吸引板７ａになっ
ており、両側の桟付きベルト６とほぼ同一の高さ位置に
配設されている。当該空気箱７の内部は真空ポンプ（図
示省略）によって常時減圧されており、これによって落
下した印刷物５が吸引され、その跳ね上がり等が防止さ
れる。尚、本実施例に於いては、２本の桟付きベルト６
の間に空気箱７を配設することにより搬出コンベアＣを
形成しているが、一本の広幅状の桟付きベルト６の両側
に短い空気箱７を配設して搬出コンベアＣとしても良
い。
り、その上壁は多数の小孔を穿設した吸引板７ａになっ
ており、両側の桟付きベルト６とほぼ同一の高さ位置に
配設されている。当該空気箱７の内部は真空ポンプ（図
示省略）によって常時減圧されており、これによって落
下した印刷物５が吸引され、その跳ね上がり等が防止さ
れる。尚、本実施例に於いては、２本の桟付きベルト６
の間に空気箱７を配設することにより搬出コンベアＣを
形成しているが、一本の広幅状の桟付きベルト６の両側
に短い空気箱７を配設して搬出コンベアＣとしても良
い。
【００１５】前記印刷物姿勢修正装置８は図１及び図２
に示す如く、板体８ａと揺動駆動装置８ｂ等から形成さ
れている。前記板体８ａは両桟付きベルト６，６の外側
に竪向きに配設され、桟付きベルト６の進行方向に対し
て垂直な方向へ往復揺動自在に支持されている。即ち、
板体８ａは、駆動用プーリ８ｃの偏心位置へ植設した支
持ピン８ｄとこれに固定した支持材８ｅを介して、一定
の幅Ｌでもって矢印方向へ往復揺動自在に支持されてお
り、桟付きベルト６上へ落下した印刷物５の横方向位置
を揃え、乱れた印刷物５の姿勢を修正する。
に示す如く、板体８ａと揺動駆動装置８ｂ等から形成さ
れている。前記板体８ａは両桟付きベルト６，６の外側
に竪向きに配設され、桟付きベルト６の進行方向に対し
て垂直な方向へ往復揺動自在に支持されている。即ち、
板体８ａは、駆動用プーリ８ｃの偏心位置へ植設した支
持ピン８ｄとこれに固定した支持材８ｅを介して、一定
の幅Ｌでもって矢印方向へ往復揺動自在に支持されてお
り、桟付きベルト６上へ落下した印刷物５の横方向位置
を揃え、乱れた印刷物５の姿勢を修正する。
【００１６】キャリアＢにより、グリッパ２にその折口
部５ａを把持された状態で所定の速度で脱荷搬出装置Ａ
まで搬送されて来た印刷物５は、先ずその後端部（下端
部）５ｂがキャリアＢの下方に配設され且つこれと同速
で同方向へ走行する搬出用コンベアＣの桟付きベルト６
上に接触する。尚、前記桟付きベルト６とキャリアグリ
ッパ２とは図１に示す如く、脱荷機構４の下方部に於い
て、印刷物５の後端部５ｂが桟体６ａの前面側に接当す
るような相互位置関係で等速運転されているため、各印
刷物５の後端部５ｂは、順次桟体６ａの前面側へ接触し
た状態で矢印方向へ進行する。
部５ａを把持された状態で所定の速度で脱荷搬出装置Ａ
まで搬送されて来た印刷物５は、先ずその後端部（下端
部）５ｂがキャリアＢの下方に配設され且つこれと同速
で同方向へ走行する搬出用コンベアＣの桟付きベルト６
上に接触する。尚、前記桟付きベルト６とキャリアグリ
ッパ２とは図１に示す如く、脱荷機構４の下方部に於い
て、印刷物５の後端部５ｂが桟体６ａの前面側に接当す
るような相互位置関係で等速運転されているため、各印
刷物５の後端部５ｂは、順次桟体６ａの前面側へ接触し
た状態で矢印方向へ進行する。
【００１７】一方、印刷物５の後端部５ｂが桟付きベル
ト６に接当した状態下で、引き続きグリッパ２の作動用
ローラ２ｄが脱荷用カム板４ｂのカム面４ｃへ接当する
と、これによって前述の如くグリッパ２が開放され、印
刷物５の折口部５ａがグリッパ２から解放される。
ト６に接当した状態下で、引き続きグリッパ２の作動用
ローラ２ｄが脱荷用カム板４ｂのカム面４ｃへ接当する
と、これによって前述の如くグリッパ２が開放され、印
刷物５の折口部５ａがグリッパ２から解放される。
【００１８】解放された印刷物５の折口部５ａは自重に
よって桟付きベルト６上へ落下し、先に落下した印刷物
５の上に順次瓦状に積み重ねられて行く。また、印刷物
５の中央部分は、空気箱７の減圧によって吸引板７ａ上
へ吸着され、これによって印刷物５の跳ね上がり等が防
止されると共に、横方向の姿勢の乱れは、印刷物姿勢修
正装置８により修正される。更に、印刷物５の落下時に
若干スリップが生じても、その後端部５ｂが桟体６ａの
前面側へ係合しているため、印刷物５の相対移動は停止
する。その結果、印刷物５は、桟体６ａにより後端部５
ｂを保持された状態で、一定のピッチＰｂの瓦状の積み
重ねとなって矢印方向へ搬送されて行く。
よって桟付きベルト６上へ落下し、先に落下した印刷物
５の上に順次瓦状に積み重ねられて行く。また、印刷物
５の中央部分は、空気箱７の減圧によって吸引板７ａ上
へ吸着され、これによって印刷物５の跳ね上がり等が防
止されると共に、横方向の姿勢の乱れは、印刷物姿勢修
正装置８により修正される。更に、印刷物５の落下時に
若干スリップが生じても、その後端部５ｂが桟体６ａの
前面側へ係合しているため、印刷物５の相対移動は停止
する。その結果、印刷物５は、桟体６ａにより後端部５
ｂを保持された状態で、一定のピッチＰｂの瓦状の積み
重ねとなって矢印方向へ搬送されて行く。
【００１９】
【発明の効果】本発明に於いては、キャリアＢの直線部
の下方に、これと同一方向に同速で且つ所定の相互位置
関係を保持しつつ走行する桟付きベルト６を配設すると
共に、当該桟付きベルト６の桟体６ａの間隔をキャリア
Ｂのグリッパ２のピッチＰａとほぼ同じ値に規制する構
成としている。そのため、グリッパ２に把持された印刷
物５の下端部５ｂは、下方の桟付きベルト６へ接触した
あと前記桟体６ａの前面側へ当接し、且つ桟体６ａによ
って後端部５ｂが保持された状態下でグリッパ２が開放
され、その折口部５ａが下方へ自重降下することにな
る。その結果、桟付きベルト６上には、グリッパ２のピ
ッチＰａとほぼ同じ折口部５ａの間隔を持った印刷物５
の積み重ねが形成されると共に、当該印刷物５の積み重
ねは、桟体６ａによって後端部５ｂを保持された状態で
姿勢の乱れを全く生じることなしに搬出されて行く。ま
た、本件発明では、桟付きベルト６と並列状に短い空気
箱７を配設しているため、グリッパ２の開放により自重
降下した印刷物５の下面側が吸引板７ａ側へ吸引され、
降下時に於ける印刷物５の跳ね上りが防止されると共
に、姿勢修正装置８によって印刷物５の横方向位置が修
正され、搬出用コンベアＣ上に規則正しく整列される。
これにより、印刷物５の姿勢の乱れがより効果的に防止
される。更に、本件発明では、搬出用コンベアＣを桟付
きベルト６と極く短い空気箱７とから形成しているため
その構造が著しく簡素となり、キャリア用脱荷搬出装置
Ａの製造コストの大幅な引き下げが可能となる。本発明
は上述の通り優れた実用的効用を奏するものである。
の下方に、これと同一方向に同速で且つ所定の相互位置
関係を保持しつつ走行する桟付きベルト６を配設すると
共に、当該桟付きベルト６の桟体６ａの間隔をキャリア
Ｂのグリッパ２のピッチＰａとほぼ同じ値に規制する構
成としている。そのため、グリッパ２に把持された印刷
物５の下端部５ｂは、下方の桟付きベルト６へ接触した
あと前記桟体６ａの前面側へ当接し、且つ桟体６ａによ
って後端部５ｂが保持された状態下でグリッパ２が開放
され、その折口部５ａが下方へ自重降下することにな
る。その結果、桟付きベルト６上には、グリッパ２のピ
ッチＰａとほぼ同じ折口部５ａの間隔を持った印刷物５
の積み重ねが形成されると共に、当該印刷物５の積み重
ねは、桟体６ａによって後端部５ｂを保持された状態で
姿勢の乱れを全く生じることなしに搬出されて行く。ま
た、本件発明では、桟付きベルト６と並列状に短い空気
箱７を配設しているため、グリッパ２の開放により自重
降下した印刷物５の下面側が吸引板７ａ側へ吸引され、
降下時に於ける印刷物５の跳ね上りが防止されると共
に、姿勢修正装置８によって印刷物５の横方向位置が修
正され、搬出用コンベアＣ上に規則正しく整列される。
これにより、印刷物５の姿勢の乱れがより効果的に防止
される。更に、本件発明では、搬出用コンベアＣを桟付
きベルト６と極く短い空気箱７とから形成しているため
その構造が著しく簡素となり、キャリア用脱荷搬出装置
Ａの製造コストの大幅な引き下げが可能となる。本発明
は上述の通り優れた実用的効用を奏するものである。
【図１】本発明に係るキャリア用脱荷搬出装置の正面概
要図である。
要図である。
【図２】キャリア用脱荷搬出装置の側面概要図である。
【図３】キャリアグリッパの斜面図である。
【図４】ガイドレールの一部を破断したキャリアの正面
図。
図。
【図５】グリッパの脱荷作動の説明図である。
【図６】搬出用桟付きベルトの縦断面概要図である。
【図７】従前のキャリア用脱荷搬出装置の一例を示す正
面概要図である。
面概要図である。
Ａ キャリア用脱荷搬出装置 ４ｃ カム
面 Ｂ キャリア ５ 印刷
物 Ｃ 搬出用コンベア ５ａ 折口
部 １ ガイドレール ５ｂ 後端
部 ２ グリッパ Ｐａ ピッ
チ ２ａ 固定体 Ｐｂ ピッ
チ ２ｂ 可動体 Ｏ 軸芯 ２ｃ 弾性体 Ｓ 固定
点 ２ｄ 作動用ローラ ６ 桟付
きベルト ２ｅ 支持軸 ６ａ 桟体 ３ リンク ６ｂ 係合
溝 ３ａ リンク体 ７ 空気
箱 ３ｂ 走行用リンクローラ ７ａ 吸引
板 ３ｃ ローラ支軸 ８ 印刷
物姿勢修正装置 ３ｄ ガイド用リンクローラ ８ａ 板体 ４ 脱荷機構 ９ ロー
ラ ４ａ シリンダ ４ｂ 脱荷用カム板
面 Ｂ キャリア ５ 印刷
物 Ｃ 搬出用コンベア ５ａ 折口
部 １ ガイドレール ５ｂ 後端
部 ２ グリッパ Ｐａ ピッ
チ ２ａ 固定体 Ｐｂ ピッ
チ ２ｂ 可動体 Ｏ 軸芯 ２ｃ 弾性体 Ｓ 固定
点 ２ｄ 作動用ローラ ６ 桟付
きベルト ２ｅ 支持軸 ６ａ 桟体 ３ リンク ６ｂ 係合
溝 ３ａ リンク体 ７ 空気
箱 ３ｂ 走行用リンクローラ ７ａ 吸引
板 ３ｃ ローラ支軸 ８ 印刷
物姿勢修正装置 ３ｄ ガイド用リンクローラ ８ａ 板体 ４ 脱荷機構 ９ ロー
ラ ４ａ シリンダ ４ｂ 脱荷用カム板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 文紀 東京都港区西新橋三丁目20番４号 日本 電気エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中村 又男 神奈川県川崎市中原区上丸子山王町２丁 目1329番地 協立電子株式会社内 (72)発明者 樋口 良一 神奈川県川崎市中原区上丸子山王町２丁 目1329番地 協立電子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−81754（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−145973（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−6554（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−127558（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−22959（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B65H 29/16 B65H 5/08 B65H 29/04 B65H 29/24
Claims (3)
- 【請求項１】 グリッパ（２）を一定の取付間隔（Ｐ
ａ）で有し且つ脱荷機構（４）を備えたキャリア（Ｂ）
と、前記キャリア（Ｂ）の直線部の下方にこれと平行に
配設した搬出用コンベア（Ｃ）とから成るキャリア用脱
荷搬出装置（Ａ）に於いて、前記搬出用コンベア（Ｃ）
を、前記グリッパ（２）の取付間隔（Ｐａ）とほぼ等し
い取付間隔でもって複数の桟体（６ａ）を突設した桟付
きベルト（６）と；当該桟付きベルト（６）と並列に且
つ桟付きベルト（６）とほぼ同じ高さに吸引板（７ａ）
を位置せしめて配設した内部を減圧した空気箱（７）
と；桟付きベルト（６）の両側に縦向きに配設され、桟
付きベルト（６）の進行方向に対して垂直な方向へ往復
動自在に支持した板体（８ａ）を備えた印刷物姿勢修正
装置（８）とから形成すると共に、前記桟付きベルト
（６）を、キャリア（Ｂ）と同一速度で、且つキャリア
（Ｂ）のグリッパ（２）によって折口部（５ａ）を挾持
した脱荷前の印刷物（５）の後端部（５ｂ）が、桟付き
ベルト（６）の桟体（６ａ）の前方近傍に位置する関係
を保持しつつ走行させ、前記桟付きベルト（６）上へ印
刷物（５）を瓦状に積み重ねて搬出する構成としたこと
を特徴とするキャリア用脱荷搬出装置。 - 【請求項２】 空気箱（７）の両側に桟付きベルト
（６）を並列状に配設して成る請求項１に記載のキャリ
ア用脱荷搬出装置。 - 【請求項３】 桟付きベルト（６）の両側に空気箱
（７）を並列状に配設して成る請求項１に記載のキャリ
ア用脱荷搬出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29086491A JP2918725B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | キャリア用脱荷搬出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29086491A JP2918725B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | キャリア用脱荷搬出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0597303A JPH0597303A (ja) | 1993-04-20 |
| JP2918725B2 true JP2918725B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=17761486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29086491A Expired - Fee Related JP2918725B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | キャリア用脱荷搬出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2918725B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE406334T1 (de) * | 2002-05-22 | 2008-09-15 | Ferag Ag | Verfahren zum fördern von flächigen, flexiblen produkten und vorrichtung zur durchführung des verfahrens |
| JP5846690B2 (ja) * | 2012-07-06 | 2016-01-20 | 西研グラフィックス株式会社 | 印刷物の脱荷方法 |
| JP7256363B2 (ja) * | 2018-12-26 | 2023-04-12 | シブヤパッケージングシステム株式会社 | ラップラウンドケーサ |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP29086491A patent/JP2918725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0597303A (ja) | 1993-04-20 |
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