JP2918704B2 - ストリッププロセスライン液体タンク内の液中ロールの駆動制御方法及び駆動制御装置 - Google Patents

ストリッププロセスライン液体タンク内の液中ロールの駆動制御方法及び駆動制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等のストリップの
連続プロセスライン液体タンク内の液中ロールの駆動制
御方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に、従来の鋼帯の連続プロセスライ
ンに設置された液体タンク内の液中ロールの配置例を示
す。図3は、鋼帯1に張力を付与したまま処理する場合
の例であり、鋼帯1はデフレクタロール2aにより液体
タンク4内へと方向を変えられ、液体5中に浸漬させら
れる。そして鋼帯1は、液体5中で液中ロール3a、3
bにより方向を変えられ液体タンク4から出され、更に
デフレクタロール2bにより方向を変えられ次の工程へ
送られる。
【0003】ここで、デフレクタロール2a、2b、液
中ロール3a、3bはそれぞれモータ6、7、8、9に
より駆動されている。各ロール2a、2b、3a、3b
とモータ6〜9間はそれぞれシャフト10で連結されてい
るが、液中ロール3a、3bについては、液体5が漏れ
ないように、シャフト10と液体タンク4の側壁間にメカ
ニカルシール11が設けられている。
【0004】また、図4のように、モータ6〜7はライ
ン主幹制御装置12からの信号により、それぞれ速度制御
装置13〜16で制御される。17〜20はそれぞれモータ6〜
7の回転数検出器である。このような構造により、スト
リップを液体中に浸漬処理する場合でも、ストリップを
安定して搬送することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来構造は、液
中ロール3a、3bをシャフト10を介し液体タンク4外
のモータ8、9により駆動するが、この構造ではメカニ
カルシール11が不可欠である。ところが、メカニカルシ
ール11はシールが不完全になると、液体タンク4内の液
体5が漏れ出すために、早期交換や漏れチェックなどを
頻繁に行う必要があった。
【0006】また現在までの技術では、摂氏数百度の高
温の液体をシールする材質は開発されていないので、摂
氏数百度の液体に浸漬処理する場合には、液中ロールの
駆動をあきらめざるを得ず、このような場合にはロール
回転不良によるストリップ表面にすり疵が発生するとい
う問題があった。本発明は、前記の問題点を解決し、液
体漏洩の起こり易いメカニカルシールを不要とし、特に
高温の液体中に浸漬された液中ロールの駆動制御方法と
その装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、ストリ
ップを連続的に処理するプロセスラインの液体タンク内
の液中ロールの駆動制御方法において、前記液中ロール
のロール軸の少なくとも一端に放射状に羽根を設け、前
記羽根に向かってタンク内の液体をストリップ搬送速度
に応じた流量で吹きつけることにより、前記液中ロール
の駆動力を得ることを特徴とするストリッププロセスラ
イン液体タンク内の液中ロールの駆動制御方法である。
【0008】そして、本発明の装置は、ストリップを連
続的に処理するプロセスラインの液体タンク内の液中ロ
ールの駆動制御装置であって、前記液中ロールのロール
軸の少なくとも一端に放射状に設けられた複数の羽根
と、前記羽根を正転又は逆転させるべく前記羽根に向か
って前記液体タンク中の液体を吐出する少なくとも一対
の吐出口と、前記吐出口のそれぞれに連結した送液管
と、前記送液配管に連通し前記液体タンク中の液体を吸
引する吸液管と、前記送液管のそれぞれの途中に設けら
れたロール正転用及びロール逆転用の一対のポンプと、
前記ポンプのそれぞれの回転軸に連結された回転数検出
器と、前記回転数検出器からの信号とストリップ搬送速
度指令信号を受けて前記ポンプの回転数を制御する制御
装置とからなるストリッププロセスライン液体タンク内
の液中ロールの駆動制御装置である。
【0009】
【作 用】本発明は、ストリップを連続的に処理するプ
ロセスラインに設置された液体タンク内の液中ロールを
駆動制御するに当たり、液中ロールの少なくとも一端
に、放射状に複数の羽根を設け、前記羽根に向かって液
体タンク内の液体をストリップの搬送スピードに応じた
流量で吹きつけることにより、前記液中ロールを駆動制
御するようにしたので、液中ロールの軸を液体タンクの
側壁を貫通させてモータにより回転駆動する必要がな
く、メカニカルシールを設ける必要がない。
【0010】これにより、メカニカルシールからの液体
の漏洩がなく、メカニカルシールの頻繁なチェック・取
替えを必要とすることもない。また、適切な材質のメカ
ニカルシールが得られない高温の液体中のロールを駆動
制御できるので、液中ロールの回転不良によるストリッ
プの表面でのすり疵の発生を効果的に防止できる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本発明の装置の一実施例の全体構成説明図
である。図1において、1は液体タンク4内の液体5に
浸漬処理されるストリップである。
【0012】21はストリップ1の方向を転換させる液中
ロールであり、液中ロール21のシャフト23の一端に放射
状に複数の羽根22が取付けられている。24は羽根22、即
ち液中ロール21を正転させる場合に液体を羽根に向かっ
て吐出させる送液管25の吐出口、26は羽根22即ち液中ロ
ール21を逆転させるか制御するときに液体を羽根22に向
かって吐出させる送液管27の吐出口である。
【0013】28は液体タンク4中の液体5を吸込む吸込
み口であり、29は吸込み口28から吸込んだ液体を送液管
25及び27に連通して送り込む吸液管である。30は正転用
ポンプ、31はポンプ30の駆動用モータ、32はモータ31の
回転数検出器である。33は逆転用ポンプ、34はポンプ33
の駆動用モータ、35はモータ34の回転数検出器である。
ポンプ30及び33のそれぞれの1次側、2次側には、一対
ずつの遮断弁36と37及び38と39が取付けられている。
【0014】40はポンプ回転数制御装置であり、ライン
主幹制御装置12から送られるストリップ搬送速度指令と
回転数検出器32又は35の回転数信号を受けて、ポンプ30
又は33の回転数を制御する制御装置である。なお、ライ
ン主幹制御装置12には、ストリップ1の搬送速度が図示
せぬストリップ搬送速度検出器から入力されている。な
お、図には省略したが、液中ロール21のシャフト23に、
液中ロール21の荷重を受け、かつ液中ロール21の軸方向
の動きを規制する軸受けを設けてある。この軸受けは、
液中で使用するので、通常の液中ロールに用いられる、
ベアリング等を使用しない簡単なものでよく、また液体
圧軸受け等を使用してもよい。
【0015】また、前記の例では、液中ロール21の回転
駆動用の羽根22と液体吐出口24、26をロール軸の一端に
のみ設けたが、両端に設けてもよい。また、液体吐出口
24、26は、羽根22に対して正逆転用に1個ずつ設けた
が、送液管25、27を分岐させ、複数の吐出口を設けても
よい。次に、図1の装置において、液中ロール21の回転
を制御する方法について説明する。
【0016】先ず、液中ロール21を正転するには、遮断
弁36、37を開、遮断弁38、39を閉とし、正転用ポンプ30
を作動して液体吸込み口28から液体5を吸込み、送液管
25を経由して、吐出口24から液体5を羽根22に向かって
吐出させる。液中ロール21を逆転させたい時やブレーキ
をかけたい時には、遮断弁38、39を開、遮断弁36、37を
閉とし、逆転用ポンプ33を作動して液体吸込み口28から
液体5を吸込み、送液管27を経由して、吐出口26から正
転時とは逆方向に液体5を羽根22に向かって吐出させ
る。
【0017】ここで、液中ロール21の回転トルクは、液
流のみによってもたらされるので、液中ロール21の回転
数は液体の吐出流量に比例する。吐出流量は、ポンプ30
又は33の回転数に比例するので、液中ロール21の回転数
はポンプ30又は33の回転数に比例する。従って、ライン
速度に応じて、ポンプ回転数制御装置40によりポンプ30
又は33の回転数を制御することにより、液中ロール21を
ライン内の他の搬送ロールと同じ速度で回転させること
ができる。
【0018】図1の装置では、ライン主幹制御装置12か
らストリップ搬送速度指令信号を受け、これと回転数検
出器32又は35からの回転数信号とを比較して、ポンプ回
転数制御装置40により、モータ31又は34の回転数制御を
行う。また、正転用ポンプ30と逆転用ポンプ33のいずれ
を回すかは、ストリップ搬送速度指令の値及び変化率か
らポンプ回転数制御装置40が判断し、例えば正転運転中
や加速中は正転用のモータ31を駆動し、ライン逆転時や
減速中は逆転用のモータ34を駆動するなどの制御を行
う。
【0019】次に図2に、図1の本発明の装置により本
発明の方法を実施した場合の、具体的な実施例を示す。
図2(a)はストリップ搬送速度指令の経時変化、図2
(b)はポンプ回転数指令の経時変化、図2(c)はポ
ンプの正転、逆転指令のタイミング、図2(d)は液中
ロールの回転数の経時変化を示す。
【0020】基本的には、ストリップ搬送速度が上昇す
るにつれてポンプの回転数を増やすことにより、液中ロ
ールはストリップ搬送速度に追従して回転することにな
る。この場合は、液中抵抗が大きいので、ストリップ搬
送速度を加速中及び減速中の液中抵抗にうちかつため
に、ポンプ回転数指令に加速補償及び減速補償を加えて
出力している。このような運転を行うことにより、液中
ロールをストリップ搬送速度に応じて回転させることが
できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、メ
カニカルシールを使用することなく、液中ロールを駆動
することができる。これにより、シール部のメンテナン
スコストの削減や従来駆動が困難とされていた高温液体
中の液中ロールを容易に駆動することができるので、液
中ロールの回転不良によりストリップに摺り疵が発生す
るようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例の全体構成図である。
【図2】本発明の装置により本発明の方法を実施した場
合の、具体的な実施例を示す図である。
【図3】従来の鋼帯の連続プロセスラインに設置された
液体タンク内の液中ロールの配置例を示す説明図であ
る。
【図4】従来の液中ロールの駆動用モータの制御装置を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ストリップ、鋼帯 2a、2b デフレクタロール 3a、3b 液中ロール 4 液体タンク 5 液体 6、7、8、9 モータ 10 シャフト 11 メカニカルシール 12 ライン主幹制御装置 13、14、15、16 速度制御装置 17、18、19、20 回転数検出器 21 液中ロール 22 羽根 23 シャフト 24 吐出口 25 送液管 26 吐出口 27 送液管 28 吸込み口 29 吸液管 30 正転用ポンプ 31 モータ 32 回転数検出器 33 逆転用ポンプ 34 モータ 35 回転数検出器 36、37、38、39 遮断弁 40 ポンプ回転数制御装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップを連続的に処理するプロセス
    ラインの液体タンク内の液中ロールの駆動制御方法にお
    いて、前記液中ロールのロール軸の少なくとも一端に放
    射状に羽根を設け、前記羽根に向かってタンク内の液体
    をストリップ搬送速度に応じた流量で吹きつけることに
    より、前記液中ロールの駆動力を得ることを特徴とする
    ストリッププロセスライン液体タンク内の液中ロールの
    駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 ストリップを連続的に処理するプロセス
    ラインの液体タンク内の液中ロールの駆動制御装置であ
    って、前記液中ロールのロール軸の少なくとも一端に放
    射状に設けられた複数の羽根と、前記羽根を正転又は逆
    転させるべく前記羽根に向かって前記液体タンク中の液
    体を吐出する少なくとも一対の吐出口と、前記吐出口の
    それぞれに連結した送液管と、前記送液配管に連通し前
    記液体タンク中の液体を吸引する吸液管と、前記送液管
    のそれぞれの途中に設けられたロール正転用及びロール
    逆転用の一対のポンプと、前記ポンプのそれぞれの回転
    軸に連結された回転数検出器と、前記回転数検出器から
    の信号とストリップ搬送速度指令信号を受けて前記ポン
    プの回転数を制御する制御装置とからなるストリッププ
    ロセスライン液体タンク内の液中ロールの駆動制御装
    置。
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